JP2004085630A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇温を低減し、高画質で安定した濃度を維持することのできる現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体1上の静電潜像を現像する現像剤を担持する複数の現像剤担持体20,30のうち、上流側現像剤担持体20に近接させた状態で配置され、かつ上流側現像剤担持体20により担持された現像剤を受け取りながら上流側現像剤担持体20と同方向に回転する最下流側現像剤担持体30の表面を樹脂によりコーティングを施すようにすることにより、昇温を低減し、高画質で安定した濃度を維持することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】像担持体1上の静電潜像を現像する現像剤を担持する複数の現像剤担持体20,30のうち、上流側現像剤担持体20に近接させた状態で配置され、かつ上流側現像剤担持体20により担持された現像剤を受け取りながら上流側現像剤担持体20と同方向に回転する最下流側現像剤担持体30の表面を樹脂によりコーティングを施すようにすることにより、昇温を低減し、高画質で安定した濃度を維持することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に像担持体上の静電像を現像する現像剤を担持する現像剤担持体の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を用いた複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ、印刷装置等の画像形成装置においては、像担持体表面に対して一様に帯電を行った後、例えば半導体レーザーないしはLEDにより画像露光を行い、像担持体上に静電潜像を形成すると共に、この静電潜像を現像装置により現像剤像として可視像化した後、この可視像を転写材に転写し、この後、定着装置により転写材に定着して出力する画像形成装置が知られている。
【0003】
図18は、このような従来の画像形成装置の画像形成部の構成を示す図である。同図において、1Aは像担持体の一例である感光ドラムであり、この感光ドラム1Aは表面にOPC、a−Si等の光導電層を備え、矢印方向に回転する。
【0004】
そして、画像形成の際は、まず感光ドラム1Aの表面を一次帯電器3により例えば−700Vに一様帯電し、次に画像信号情報に応じ、例えば半導体レーザーあるいはLEDアレーによる画像露光12により、感光ドラム1Aの表面電位を−200Vに減衰させ、感光ドラム上に画像の画像信号に応じた潜像を形成する。
【0005】
次に、潜像を一成分現像剤を用いた現像装置2により現像し、トナー(現像剤)像として可視化する。ここで、乾式一成分現像剤を用いた現像装置2は簡易でキャリア等の交換が要らないため高耐久高寿命であり、磁性一成分トナーを用いたジャンピング現像等により現像を行うものである。そして、現像剤として例えば負に帯電した黒トナーを用いると共に、現像時には現像剤担持体であるスリーブ2Aに現像バイアスとして−500V程度の直流バイアスを印加することにより、潜像を反転現像する。
【0006】
次に、高速機のように耐久寿命の長いものは感光ドラム1Aの外径が大きいため、感光ドラム1Aから転写紙の曲率分離ができないことから、ポスト帯電器10を用いて転写前処理を施す。なお、このポスト帯電器10は、通常はDCもしくはACによるコロナの付与、または光除電などを組み合わせて転写前処理を施すようになっている。
【0007】
次に、感光ドラム1Aに供給された不図示の転写材上に転写帯電器4によりトナー像を転写する。この後、分離帯電器5により感光ドラム1Aから転写材を分離して定着器7に送り、この定着器7によりトナー像を定着する。そして、最後に感光ドラム上の転写残りトナーをクリーニング装置11により除去し、次の画像形成に備える。
【0008】
ところで、従来の現像装置においては、特開平3−204084号公報に記載されているように2成分磁気ブラシを用いた現像ロールを複数にして画像形成装置の高速化に対応したり、特開平2−188778号公報に記載されているように、複数のスリーブを設け、スリーブと感光ドラムとの距離を下流のスリーブほど近づけてスリーブからのトナーの補給量の均一化を図るようにしたものがある。
【0009】
また、特公平3−5579号公報には小型化した複数現像スリーブを有する現像装置が、また特開平9−80919号公報や登録特許3017514号公報には複数の2成分現像法を用いたスリーブの磁力に関する構成が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば複数のスリーブ(現像剤担持体)が近接し、上流スリーブが下流スリーブの現像剤層厚規制部材をかねる現像装置及びこれを備えた画像形成装置においては、省スペースで小型であるものの、高速機においてはスリーブの回転に伴なう自己発熱によりスリーブが昇温し、この昇温により現像剤が劣化して濃度薄や画像かぶりを生じる場合がある。
【0011】
なお、これは1成分現像法及び2成分現像法において同様な課題であった。特に、現在の複写機やプリンターにおける高画質化に対してゴースト画像等をなくすためにスリーブにコーティング処理を施すようにすると、コーティング材である樹脂が蓄熱して昇温を加速していた。
【0012】
また、単に現像スリーブの複数化をすると市場の低コスト化に対して不利となり、さらに、特に高速機、高画質機において、精度、品質仕様が厳しい現像スリーブはリサイクルできないという問題もあった。
【0013】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、昇温を低減し、高画質で安定した濃度を維持することのできる現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを第1の目的とするものである。また、低コスト化を実現すると共に、現像スリーブのリサイクルが可能な現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを第2の目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、現像剤により像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、前記現像剤を担持する複数の現像剤担持体を備え、前記複数の現像剤担持体のうち上流側現像剤担持体に近接させた状態で配置され、かつ前記上流側現像剤担持体により担持された前記現像剤を受け取りながら該上流側現像剤担持体と同方向に回転する最下流側現像剤担持体の表面を樹脂によりコーティングを施すようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体の表面を金属表面としたことを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体表面の粗さが前記最下流側現像剤担持体の粗さ以下であることを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体表面はFGB(Fine GlassBeads)処理ないしはARD(アランダム)処理を施し、前記最下流側現像剤担持体表面を結晶性グラファイト、フェノール樹脂を有するコーティング剤にて被覆することを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体をリサイクル可能としたことを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、前記現像した現像剤像を転写材に転写した後、回収される前記像担持体上の残現像剤を再利用することを特徴とするものである。
【0020】
また本発明は、画像形成装置において、上記のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機の画像形成部の概略構成を示す図である。なお、同図において、図18と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0023】
同図において、1は感光ドラムである。なお、この感光ドラム1としてはФ108(mm)の高耐久なa−Siドラム感光体を用いている。なお、このデジタル複写機はプロセススピード(感光ドラム1の回転速度)が470mm/secであり、90枚/分の白黒デジタル複写機である。
【0024】
そして、画像形成の際には、まず感光ドラム1の表面は一次帯電器3により例えば+450Vに一様帯電された後、600dpiで画像露光12がなされる。ここで、この画像露光12は半導体レーザーを光源として画像信号により変調されたレーザービームであり、このレーザービームはモーターにより一定の回転数で回転する多面鏡により偏光され、結像レンズを経て、折り返しミラーで反射された後、感光ドラム1上をラスタ走査され、その露光部の表面電位を例えば+100Vに減衰させることにより、静電潜像を形成する。なお、この画像露光12(レーザービーム)の波長は680nmである。
【0025】
この後、磁性1成分現像剤を用いた現像装置2により現像を行い、ポスト帯電器10で差電流−100μA(AC+DC)を流して現像剤像を帯電させると共に感光ドラム1と現像剤との間の吸着力を弱め、転写、分離しやすいようにする。
【0026】
次に、矢印方向に進む不図示の転写材に対し転写帯電器4により、現像装置2により現像されて感光ドラム1上に形成された現像剤像を転写し、この後、分離帯電器5により転写材を分離して定着器7に送り、定着器7にてトナー像を定着する。
【0027】
ところで、図2に示すように現像装置2は高速対応が可能となるよう複数、本実施の形態においては、2本の現像スリーブ20,30を用いて正規現像を行うようにしている。また、この現像装置2は、簡易で現像スリーブ寿命2000k枚までメンテの要らない高耐久な現像方式である黒の磁性1成分現像剤を用いた現像を行うようにしている。
【0028】
ここで、この現像剤を構成するトナーはネガトナーで重量平均粒径は8.0μmであり、樹脂はポリエステル樹脂よりなり磁性体を90重量部入れている。また、外添剤として0.8%(重量%)のSiO2をまぶしてある。
【0029】
なお、同図に示す攪拌棒2B付近の現像剤(トナー)がなくなると、圧電素子22からの信号により制御部23がマグロール24を回転させるようになっており、これによりホッパー9から現像剤Tが現像装置2の現像容器2A内に補給される。
【0030】
ここで、第1現像スリーブ20と第2現像スリーブ30は、図3に示すように上下に配置され、矢印のように同方向に回転する。そして、このように第1及び第2現像スリーブ20,30が回転した場合、例えばキャリアを有する2成分現像剤の場合には、図4の(b)の矢印に示すように2つの現像スリーブ20,30の近接部で現像剤が第1現像スリーブ20から第2現像スリーブ30に受け渡される。
【0031】
即ち、感光ドラム1に面したスリーブ周上に現像剤を搬送する。なお、これは2成分現像法はキャリアでトナーを主に帯電すること及びキャリアによる搬送力が大きいためである。
【0032】
また、主に現像スリーブ20,30が帯電に寄与する磁性一成分現像剤を用いた場合、スリーブ上に安定な薄層コートにしてトナーの帯電を十分にする必要があるため、第2現像スリーブでの現像剤の流れ、言い換えればトナーコートは図4の(a)のようになる。なお、同図において、20Aは現像ブレードである。
【0033】
ところで、最近の高画質化にともない現像スリーブ表面の改良がなされている。即ち、現像スリーブ表面はSUS、Al素管では現像剤のトリボの制御がしずらいので、トナーのトリボを制御するために最適な樹脂コートを採用している。そして、このようにコーティングを施して帯電制御を行うことにより、例えば特開平3−36570号公報等で問題となってるスリーブ周期で発生するスリーブゴースト画像を防止したり、その他現像特性を良くすることができるようにしている。
【0034】
一方、本体の高速化においては従来の1本の現像スリーブでは現像時間が短く現像性の確保ができないため、図1及び図2に示すように複数(2本)の現像スリーブ20,30を近接させて配置させて現像領域を増やすようにしている。
【0035】
ここで、このように2本の現像スリーブ20,30を近接させるとコンパクトで省スペースであるが、発熱源が2つになるので現像容器内が昇温し易くなる。
【0036】
次に、このように2本の現像スリーブ20,30を近接させた場合でも、現像容器内の昇温を低減することができるようにした本発明について説明する。
【0037】
本発明者は、複数の現像スリーブを用いた系において以下のことを発見した。
1.樹脂コートは現像容器の熱を蓄熱する。
2.現像特性は最下流の現像スリーブで決まる。
3.ゴースト画像レベルは最下流の現像スリーブで決まる。
【0038】
次に、これらの発見について説明する。
【0039】
まず、樹脂コートは現像容器の熱を蓄熱している、という発見について説明する。
【0040】
図5は現像装置の耐久時間と現像ブレード温度の関係を説明するための図であり、例えば表面に樹脂コートを施した現像スリーブと、樹脂コートを施すことなく表面を金属(SUS305)とした現像スリーブを用いた場合の現像容器の昇温を示している。
【0041】
ここで、現像ブレードの温度は、連続耐久時間とともに上昇する。これは現像スリーブ内部に、マグネットを有することで生じる渦電流によるものと、現像剤と現像ブレード、現像スリーブの摩擦によって生じるものである。
【0042】
ここで、表面が金属の2本の現像スリーブを用いた場合と、表面に樹脂コートが施された2本の現像スリーブを用いた場合を比較すると、表面に樹脂コートを施した場合は昇温が大きいことがわかる。これは、現像スリーブは樹脂コートを施すことで現像スリーブ自体の熱を溜める傾向があるからであり、その結果として昇温を生じてしまう。これに対して、樹脂コートを施さない、表面が金属の現像スリーブの場合は比熱が小さいためエアフローによっても放熱しやすい。
【0043】
次に、第1現像スリーブ20をコートしないで第2現像スリーブ30のみを樹脂コートする場合(上金属下コート)と、第1現像スリーブ20を樹脂コートし、第2現像スリーブ30を金属のままにする場合(上コート下金属)とを比較すると、第1現像スリーブ20を樹脂コートしない方(上金属下コート)が、昇温が少なくなることがわかる。
【0044】
これは、第1現像スリーブ20と第2現像スリーブ30とを比較すると、第1現像スリーブ20では、第2現像スリーブ30と異なり、現像ブレード20Aの分、トナーとの摺擦部がプラスされるため昇温が生じやすいが、表面を金属にすることで放熱を促進できるためである。これに対し、第1現像スリーブ20がコートされた場合には、熱の循環的にも現像ブレード20Aの影響の他、第2現像スリーブ30からの熱も蓄熱してしまうので第1現像スリーブ20の昇温は大きくなる。
【0045】
ところで、このように現像スリーブの昇温が大きくなると、現像剤の劣化により画像濃度が下がり、現像性が落ちる。これは、現像スリーブの温度が上昇すると、現像剤の帯電性が低下するためトリボ(Q/M)も下がり、これに伴って現像能力が下がるため、結果として濃度が低下してしまうからである。
【0046】
図6は耐久枚数と画像濃度を説明するための図であり、同図に示すように耐久枚数が増加して現像スリーブが昇温すると、画像濃度は低下する。
【0047】
ここで、現像スリーブ2本を樹脂コートした場合、同図に示すように昇温により急激に画像濃度が低下している。一般に現像剤は約45℃以下で使用しないと帯電特性を維持することはできない。これに対して、第1現像スリーブ20には樹脂コートを施さず、第2現像スリーブ30に樹脂コートを施した場合には濃度を維持することができると言うことがわかる。
【0048】
次に、現像特性は最下流の現像スリーブで決まる、という発見について説明する。
【0049】
複数現像スリーブを有する系の現像特性を示すV−Dカーブ(現像コントラスト電位−画像濃度)は、現像バイアスや現像スリーブと感光ドラムとの距離、現像スリーブ回転数等で大きく変えることができる。こうした中、上流の現像スリーブである第1現像スリーブ20でのV−Dカーブをどのようにふっても、最下流の現像スリーブである第2現像スリーブ30の現像特性と、2本の現像スリーブを用いた場合、現像特性は図7に示すように一致する。
【0050】
次に、ゴースト画像レベルは最下流の現像スリーブで決まる、という発見について説明する。
【0051】
上流側の第1現像スリーブ20がコート処理をしていない(例えばSUS305)場合、図8の(a)に示すようなスリーブゴースト画像が発生しても、下流側の第2現像スリーブ30がスリーブ表面に樹脂コートをしてあれば、図8の(b)に示すようにスリーブゴーストはなくなる。
【0052】
つまり、第1現像スリーブ20の現像特性が、ゴースト画像が発生する現像特性であってもゴースト画像レベルは最下流の第2現像スリーブ30で決まる。したがって、上流側の第1現像スリーブ20は樹脂コートをする必要がない。
【0053】
以上のことから、
1.上流現像スリーブをコートしないで放熱を促進するほうが全体としての放熱には有利。
2.最下流現像スリーブが画質を主に決定することから、即ち最下流現像スリーブに樹脂コートを施した場合には濃度を維持することができ、またゴースト画像レベルは最下流現像スリーブで決まるということから、複数現像スリーブの最下流現像スリーブ表面のみに樹脂コートを施すことがトータル的に好ましい構成となる。
ということが判明した。
【0054】
そこで、本実施の形態においては、最下流現像スリーブである第2現像スリーブ30のみに樹脂コートを施すようにした。
【0055】
ところで、複数の現像スリーブを用いる場合、下流の現像スリーブの現像剤の搬送性が劣ると、スリーブ間の受け渡し部で現像剤が滞留してコート不良となる。これを防ぐためには、下流の現像スリーブの表面粗さは上流の現像スリーブの粗さ以上にする必要がある。従来は同じ現像スリーブを用いたので粗さは特に問題とはならなかったが、本発明のように現像スリーブ表面がまったく異なる場合、上記の関係が重要となる。
【0056】
そこで、本実施の形態においては、1成分現像法及び2成分現像法ともに必要な、現像剤の搬送性安定のため現像スリーブの表面に対して行うブラスト処理として、FGB(Fine Glass Beads)処理ないしはARD(アランダム)処理や、それらを組み合わせたものを用いている。
【0057】
なお、下記の表1は、上流と下流の現像スリーブの表面粗さRzとトナーコート不良の発生との関係を示すものであり、この表1からも明らかなように上流の現像スリーブ(第1現像スリーブ20)の表面粗さよりも下流の現像スリーブ(第2現像スリーブ30)の粗さを大きくすることにより、トナーコート不良の発生を抑えることができる。
【0058】
【表1】
【0059】
以上の構成にすることで、図6に示すように2本とも樹脂コートした場合に対し、第2スリーブ30のみを樹脂コートとするようにした場合では、高速機で劣化の早い系であっても耐久によっても画像濃度1.4以上を維持することができた。また、これにより樹脂によるコート処理を2本スリーブなら1本分、3本スリーブならば2本分省けるのでコストダウンとなる。
【0060】
次に、現像装置2について詳しく説明する。
【0061】
本実施の形態の現像装置2において、現像剤は前述のように簡易でメンテナンスが不要で、高耐久高信頼性で生産性の高い負極性の一成分磁性トナーを用いている。また、第1現像スリーブ20として、非磁性部材であるФ20のSUS305の表面にFGB#600(これはAlでも構わない)でブラスト処理を施し、表面の粗さRz(十点平均高さ)を3μmとしたものを用いている。
【0062】
第2現像スリーブ30も同様で非磁性部材であるФ20のSUS305の上にFGB#600でブラスト処理し、その後、図9に示すようにコート処理を施して表面粗さRzを4μmとしたものを用いている。
【0063】
なお、Rzの測定には接触式表面粗さ計(サーフコーダーSE−3300(株)小坂研究所)を用いた。測定条件はカットオフ値が0.8mm、測定長さが2.5mm、送りスピードが0.1mm/sec、倍率5000倍である。
【0064】
次に第2現像スリーブ30に施す樹脂コートについて説明する。
【0065】
第2現像スリーブ30の樹脂コートの処方としては、Alスリーブ表面にフェノール樹脂と結晶性グラファイトおよびカーボンをある重量比割合で混合し、膜厚10μmで150℃環境で硬化させた膜を用いた。ここで、この膜は、安定かつ均一に形成するため20μm程度の厚さとしている。なお、本実施の形態において、Bを樹脂の重量、Pを樹脂以外のものの重量(結晶性グラファイト+カーボン)とすると、この場合P/B比は1/2.5とした。
【0066】
なお、フェノール樹脂は耐久性に優れ、耐環境性についても良いので樹脂として好ましい。また、グラファイトはトナーの潤滑剤として働き、ゴースト低減、膜の抵抗調整に優れているため好ましい。これにより、スリーブピッチで生じるゴーストはなくなる。
【0067】
ところで、第1現像スリーブ20は内部に図10及び下記の表2に示すような磁場パターンを有する固定マグネットを備えており、この第1現像スリーブ20は感光ドラム1に対して150%の速度で回転する。
【0068】
【表2】
【0069】
また、この第1現像スリーブ20は現像ブレード20Aにより現像剤の層厚を規制すると共に、第1現像スリーブ20と現像ブレード20Aとの間のS−Bgapは250μmとしている。
【0070】
また、第1現像スリーブ20と感光ドラム1との距離S−Dgapは200μmとし、第1現像スリーブ20には+200VのDCバイアスと、図11に示すようにVpp1200V、周波数2.5kHzの矩形波をACバイアスとした現像バイアスを印加し、磁性一成分非接触現像を行う。この場合、現像コントラストは飛翔方向に200V、かぶりとりコントラストが150Vとなる。
【0071】
一方、第2現像スリーブ30の内部には図10及び下記の表3に示す4極の磁場パターンよりなるマグネットを有すると共に対ドラムに対して150%の速度で回転する。
【0072】
【表3】
【0073】
また、この第2現像スリーブ30は第1現像スリーブ20により現像剤の層厚を規制すると共に、S−Dgapは250μmとしている。そして、この第2現像スリーブ30には+200VのDCバイアスと図11に示すVpp1200V、周波数2.5kHzの矩形波をACバイアスとした現像バイアスを印加する。ここで、第2現像スリーブ30と第1現像スリーブ20とは同一なので現像バイアスが共通であり、電源は1つでよいのでコストダウンになり、かつ電源のスペースが少なくて済むメリットがある。
【0074】
なお、第2現像スリーブ30の表面に形成される被覆層の抵抗値を所定の値に調整するためには、導電性物質を被覆層中に含有させることが好ましい。そして、このような導電性物質としては、例えばアルミニウム、銅、ニッケル、銀等の金属粉体、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ等の金属酸化物、カーボンファイバー、カーボンブラック、グラファイト等の炭素物等が挙げられる。
【0075】
ここで、これらのうちカーボンブラック、とりわけ導電性のアモルファスカーボンは、特に電気伝導性に優れ、高分子材料に充填して導電性を付与したり、その添加量をコントロールするだけで、ある程度任意の導電度を得ることができるため好適に用いられる。ちなみに、グラファイトとカーボンの比は膜全体の抵抗の安定化のため、グラファイトをカーボンの3倍以上にすることが好ましい。膜は吹き付け法によりスリーブに塗付後、150度で30分間乾燥させる。
【0076】
次に磁気シール部材について説明する。
【0077】
既述した図10に示すように、第1現像スリーブ20は内部に5極の磁極を有し、第2現像スリーブ30は内部に4極の磁極を有する現像スリーブであり、両スリーブの外周に沿って同図のような形をした2本スリーブ用の主に鉄よりなるモルダロイ(KNメッキ、透磁率10−6)で作製した磁気シール部材40を、同図及び図12に示すように現像スリーブ両端近傍に設けた。
【0078】
なお、現像スリーブ表面と磁気シール部材40とのギャップは400μm±100μmに周全体がなるようにした。また、第1のマグネット長はL1=305mm、第2のマグネット長はL2=305mmとした。
【0079】
ここで、磁気シール部材40の取り付け位置は、マグネットに対する磁気シール部材40の適切な外側の端部の位置とマグネットの端部を一致させるのが一番好ましい。これは、磁気シール部材の外側よりマグネットが外に出ると長手方向の外にも磁力が存在するために、その磁力でトナーが外に運ばれてしまい、トナー漏れを引き起こすためである。
【0080】
また、逆に磁気シール部材40の外端に対してマグネットの端部が中に入り過ぎると、本来、磁気シール部材40とマグネットの間で磁気ブラシを形成して、トナー漏れを無くす磁気シール部材が、磁気シール部材の外端部では磁力が存在しないのにもかかわらず、スリーブ上には磁気シール部材の幅で磁気ブラシを形成するために、外側のトナーは端部に漏れると同時に、トナー層厚も大きくなり、ボタ落ちする場合もあるからである。
【0081】
そこで、本実施の形態においては、それらを考慮し、さらに長手方向のスリーブとマグネットの関係等により生じるガタを考慮して図12に示すようにマグネット端から1mm内側に入ったところに磁気シール部材40の端部が位置するように配置している。
【0082】
また、画像処理としてはデイザ法による2値化を行うようにしている。なお、図13は、このような画像処理を行う画像処理部のブロック図である。同図において、201は信号処理部であり、入力される画像信号に対して、解像度変換等、操作者の所望する画像処理を施すものである。
【0083】
202は画像信号に対して、ルックアップテーブル(LUT)202aを参照してγ補正を行うγ補正部、203はそれぞれγ補正後の画像信号に基づいて、レーザーの駆動信号を発生する2値処理部である。そして、この2値処理部203から出力される駆動信号に基づき、画像部に対応する画像露光12を行うレーザー部204が駆動される。205はLUT算出部である。今回、現像コントラストに対して、γ補正部202内のLUT202aを現在の動作環境において適切となるようにした。
【0084】
また本実施の形態では、上述したように、適切な現像コントラストに加え、適切な階調補正(例えばγ補正等)を施す。そして、得られた階調特性が理想的な濃度再現曲線(TRC;tonereproduction curve)になるように、LUT算出部205においてγ補正部202のLUT202aを更新する。
【0085】
このような構成にすることで下記の表4に示すように磁性一成分トナーにおいては従来、超高速機では画質、画像濃度を維持することが課題であったが問題のない構成にすることができた。
【0086】
【表4】
【0087】
また、2成分現像においては詳細は述べてないが、同様に昇温により現像剤の劣化して図14に示すように耐久とともにトナーのトリボ(Q/M)が低下し、その結果、画像かぶり、飛散が問題となっていた。これに対して本構成(上金属下コート)にすることにより、表5に示すように問題のないレベルにすることができた。
【0088】
【表5】
【0089】
なお、この表において、濃度、かぶり、ゴーストの評価基準については下記に示す通りである。
【0090】
【0091】
このように、複数の現像スリーブのうち、上流側スリーブ(第1現像スリーブ20)に近接させた状態で配置された最下流スリーブ(第2現像スリーブ30)の表面を樹脂にてコーティング処理を施すようにすることにより、昇温を低減することができ、これにより高画質で安定した濃度を維持することができる。なお、この効果は負極性のドラム、負極性のトナーを用いた反転現像を行う場合においても同様である。
【0092】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0093】
図15は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機の画像形成部の概略構成を示す図である。
【0094】
同図において、201は表面にOPCにより構成される光導電層を備えた感光ドラムであり、この感光ドラム201を用いたデジタル複写機のプロセススピードは500mm/s、110枚/分である。
【0095】
そして、画像を形成する場合は、この感光ドラム201の表面を、一次帯電器203により−700Vに一様帯電する。次に、波長680μmの半導体レーザーで600dpiでPWMによる画像露光212を行って、感光ドラム201上に静電潜像を形成する。次に、現像装置202により反転現像し、トナー像として可視化する。なお、本実施の形態において、この現像装置202は現像剤として磁性一成分ネガトナーを用い、ジャンピング現像を行うものである。
【0096】
また、このトナーの粒径は8.0μmである。これは従来の2成分現像剤ではキャリアの交換を10万枚ごとにサービスマンが行わねばならずメンテフリーでないためリユースの利点があまり繁栄できないことから、高耐久性でノーメンテナンスで済む乾式磁性一成分トナーを用いている。
【0097】
現像バイアスとしては第1現像スリーブ20及び第2現像スリーブ30は、共に2400Hz、1500Vpp、Duty50%の交流電圧に+200Vの直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加した。また、第1及び第2現像スリーブ20、30とも、S−Bgapは250μm、S−Dgapは250μmとした。
【0098】
その後、ポスト帯電器210で総電流−200μA流してトナー像を帯電させた後、矢印方向に進む転写材に転写帯電器204により転写し、定着器207に送ってトナー像を定着する。
【0099】
ところで、本実施の形態に係るデジタル複写機(画像形成装置)は、転写されずに残り、クリーニング装置206で回収された廃トナーを用いて現像を行うようにしている。
【0100】
このため、感光ドラム201上の転写残りのトナーをクリーニング装置206により除去、回収した後、この廃トナー(以下、リユーストナーという)をクリーニング装置206から搬送パイプ208を通して現像ホッパー209Bに戻すようにしている。
【0101】
ここで、この搬送パイプ208の内部には不図示のスクリュー状の搬送部材が配されており、このスクリュー状の搬送部材が回転することでリユーストナーは現像ホッパー209Bまで運ばれ、再利用される。なお、Newトナーは別に現像ホッパー209Aに収納されており、これら各現像ホッパー209A,209Bに収納されたリユーストナー及びNewトナーは、マグローラ21A、21Bに磁力で引きつけられ、マグローラ21A、21Bが回転することにより現像容器202A内に運ばれる。
【0102】
そして、このように現像容器内に運ばれたトナーは現像容器内で混ぜられた後、再び現像スリーブ20,30に送られ、感光ドラム上に現像される。なお、マグローラ21Aの通常の回転速度は2回転/分でマグローラ21Bの回転速度を変化させる。マグローラ回転の信号は現像容器内のピエゾセンサー(TDK製)にトナーの自重がかからなくなり、振動するとトナー供給信号が発せられる。
【0103】
ところで、このような廃トナー(リユース系トナー)を用いた場合、リユーストナーは劣化しているためNewトナーと比較すると、トナー自体の凝集度が高く、結果として現像容器202Aの昇温は大きくなる。
【0104】
図16は、これを示したものであり、例えば2本の現像スリーブ20,30に通常の樹脂コートを施した場合の現像容器202Aの昇温を示している。そして、同図に示すように、Newトナーと比較して廃トナーが混在しているリユーストナーの場合は2℃程度温度が上がる。従って濃度低下にはより厳しい系となる。
【0105】
しかし、本発明のように第1現像スリーブ20を金属、第2現像スリーブ30を樹脂コートした場合(上金属、下コート)、同図に示すような温度に抑えることができた。その結果として濃度を耐久においても維持することができた。なお、本実施の形態において、現像スリーブ20,30の磁極、コート材の処方は既述した第1の実施の形態と同様である。
【0106】
このように、複数の現像スリーブのうち、上流側スリーブ(第1現像スリーブ20)に近接させた状態で配置された最下流スリーブ(第2現像スリーブ30)の表面を樹脂にてコーティング処理を施すようにすることにより、磁性一成分トナーを用いたメンテナンスフリーなトナーリユース小型現像装置においても、昇温を低減し、高画質で安定した濃度を維持することができる。
【0107】
なお、本実施の形態ではリユーストナーとNewトナーを現像容器内で混ぜる方法を採用したが、ホッパー内にトナーを混合するスペースを設け混ぜても構わない。
【0108】
ところで、従来高速機においては耐久性、画質が重要なため、現像スリーブのリサイクルは困難であった。これは現像スリーブの外形の振れが大きいと現像スリーブと感光体ドラムとの間のギャップが、現像スリーブが一周する間で変化し、この結果、現像スリーブと感光体ドラムとの間の電界が変化し、さらに長手方向の外形のリップルがあると、スリーブピッチむら画像等の不良画像となり、画質レベルを落とすことがあるためであり、このため現像スリーブとしては新品のみを用いていた。
【0109】
ところで、発明者は複数現像スリーブにおいて図17に示すような特性を発見した。
【0110】
即ち、第1現像スリーブ20と感光体ドラムとのS−Dgapが210μmの場合と300μmの場合において、同図に示すように現像V−Dカーブに対して2本の現像スリーブを用いた場合のV−Dは、既述したように第2現像スリーブ30で決まるので、第1現像スリーブ20のSDギャップには依存しない。
【0111】
即ち、同図に示すような第1現像スリーブ20のメカ的振れ等には左右されない。したがって、この結果より上流側の現像スリーブをリサイクルすることが効果的である。なお、この現象はDC(直流)現像よりもAC(交流)バイアスを用いた交番電界による現像方式でより効果を出す。この性質を利用し、上流側の現像スリーブのみをリサイクル品を用いた。
【0112】
なお、本件のような2本現像では上一本であるが、3本現像では上流2本の現像スリーブをリサイクルすることができる。これを実施するにあたり現像スリーブの形状は共通化する。これは同じ製品のみでなく、低速機の現像スリーブを用いても良い。
【0113】
リサイクルの仕方としては、例えば樹脂コーティング処理がされた使用済み現像スリーブをリサイクルした場合は、スリーブ上の樹脂コートを溶剤でおとし、洗浄した後、乾燥させるのみである。本件では低速機のφ20の現像スリーブを高速機の第1現像スリーブと同じ形状にする設計にあらかじめしておき、低速機の現像器寿命30万枚終了後、上記の方法で複数現像装置に用いた。
【0114】
このように複数の現像スリーブを近接させた状態で配置し、最下流現像剤担持体のみ樹脂コーティング処理を施した現像装置において、上流現像スリーブのみをリサイクルすることで製品としての低コスト化ができ、環境問題に対して廃棄物レスという現像系にすることができた。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の現像剤担持体のうち最下流側現像剤担持体の表面を樹脂によりコーティングを施すことにより、昇温を低減することができ、高画質で安定した濃度を維持することができる。また、低コスト化を実現すると共に、現像スリーブのリサイクルが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機の画像形成部の概略構成を示す図。
【図2】上記画像形成部に配された現像装置の構成を説明する図。
【図3】上記現像装置に設けられた第1及び第2現像スリーブの磁極を説明するための図。
【図4】上記第1及び第2現像スリーブに沿った現像剤の種類に応じた流れを示す図。
【図5】上記現像装置の耐久時間と現像ブレード温度の関係を説明するための図。
【図6】上記デジタル複写機の耐久枚数と画像濃度を説明するための図。
【図7】上記現像装置の現像特性(V−Dカーブ)を説明するための図。
【図8】上記現像装置のゴースト画像を説明するための図。
【図9】上記第2現像スリーブの斜視図。
【図10】上記第1及び第2現像スリーブと端部シールを示す正面図。
【図11】上記第1及び第2現像スリーブに印加する現像バイアス波形を説明するための図。
【図12】上記第1及び第2現像スリーブと端部シールを示す側面図。
【図13】上記画像形成部の画像処理部のブロック図。
【図14】2成分現像剤のトリボ推移を説明するための図。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機のリユーストナーを用いる画像形成部の概略構成を示す図。
【図16】上記リユーストナーを用いる場合の現像容器の昇温を説明するための図。
【図17】S−DgapとV−Dカーブを説明するための図。
【図18】従来の画像形成装置の画像形成部の構成を示す図。
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 現像装置
20 第1現像スリーブ
30 第2現像スリーブ
201 感光ドラム
202 現像装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に像担持体上の静電像を現像する現像剤を担持する現像剤担持体の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を用いた複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ、印刷装置等の画像形成装置においては、像担持体表面に対して一様に帯電を行った後、例えば半導体レーザーないしはLEDにより画像露光を行い、像担持体上に静電潜像を形成すると共に、この静電潜像を現像装置により現像剤像として可視像化した後、この可視像を転写材に転写し、この後、定着装置により転写材に定着して出力する画像形成装置が知られている。
【0003】
図18は、このような従来の画像形成装置の画像形成部の構成を示す図である。同図において、1Aは像担持体の一例である感光ドラムであり、この感光ドラム1Aは表面にOPC、a−Si等の光導電層を備え、矢印方向に回転する。
【0004】
そして、画像形成の際は、まず感光ドラム1Aの表面を一次帯電器3により例えば−700Vに一様帯電し、次に画像信号情報に応じ、例えば半導体レーザーあるいはLEDアレーによる画像露光12により、感光ドラム1Aの表面電位を−200Vに減衰させ、感光ドラム上に画像の画像信号に応じた潜像を形成する。
【0005】
次に、潜像を一成分現像剤を用いた現像装置2により現像し、トナー(現像剤)像として可視化する。ここで、乾式一成分現像剤を用いた現像装置2は簡易でキャリア等の交換が要らないため高耐久高寿命であり、磁性一成分トナーを用いたジャンピング現像等により現像を行うものである。そして、現像剤として例えば負に帯電した黒トナーを用いると共に、現像時には現像剤担持体であるスリーブ2Aに現像バイアスとして−500V程度の直流バイアスを印加することにより、潜像を反転現像する。
【0006】
次に、高速機のように耐久寿命の長いものは感光ドラム1Aの外径が大きいため、感光ドラム1Aから転写紙の曲率分離ができないことから、ポスト帯電器10を用いて転写前処理を施す。なお、このポスト帯電器10は、通常はDCもしくはACによるコロナの付与、または光除電などを組み合わせて転写前処理を施すようになっている。
【0007】
次に、感光ドラム1Aに供給された不図示の転写材上に転写帯電器4によりトナー像を転写する。この後、分離帯電器5により感光ドラム1Aから転写材を分離して定着器7に送り、この定着器7によりトナー像を定着する。そして、最後に感光ドラム上の転写残りトナーをクリーニング装置11により除去し、次の画像形成に備える。
【0008】
ところで、従来の現像装置においては、特開平3−204084号公報に記載されているように2成分磁気ブラシを用いた現像ロールを複数にして画像形成装置の高速化に対応したり、特開平2−188778号公報に記載されているように、複数のスリーブを設け、スリーブと感光ドラムとの距離を下流のスリーブほど近づけてスリーブからのトナーの補給量の均一化を図るようにしたものがある。
【0009】
また、特公平3−5579号公報には小型化した複数現像スリーブを有する現像装置が、また特開平9−80919号公報や登録特許3017514号公報には複数の2成分現像法を用いたスリーブの磁力に関する構成が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば複数のスリーブ(現像剤担持体)が近接し、上流スリーブが下流スリーブの現像剤層厚規制部材をかねる現像装置及びこれを備えた画像形成装置においては、省スペースで小型であるものの、高速機においてはスリーブの回転に伴なう自己発熱によりスリーブが昇温し、この昇温により現像剤が劣化して濃度薄や画像かぶりを生じる場合がある。
【0011】
なお、これは1成分現像法及び2成分現像法において同様な課題であった。特に、現在の複写機やプリンターにおける高画質化に対してゴースト画像等をなくすためにスリーブにコーティング処理を施すようにすると、コーティング材である樹脂が蓄熱して昇温を加速していた。
【0012】
また、単に現像スリーブの複数化をすると市場の低コスト化に対して不利となり、さらに、特に高速機、高画質機において、精度、品質仕様が厳しい現像スリーブはリサイクルできないという問題もあった。
【0013】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、昇温を低減し、高画質で安定した濃度を維持することのできる現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを第1の目的とするものである。また、低コスト化を実現すると共に、現像スリーブのリサイクルが可能な現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを第2の目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、現像剤により像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、前記現像剤を担持する複数の現像剤担持体を備え、前記複数の現像剤担持体のうち上流側現像剤担持体に近接させた状態で配置され、かつ前記上流側現像剤担持体により担持された前記現像剤を受け取りながら該上流側現像剤担持体と同方向に回転する最下流側現像剤担持体の表面を樹脂によりコーティングを施すようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体の表面を金属表面としたことを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体表面の粗さが前記最下流側現像剤担持体の粗さ以下であることを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体表面はFGB(Fine GlassBeads)処理ないしはARD(アランダム)処理を施し、前記最下流側現像剤担持体表面を結晶性グラファイト、フェノール樹脂を有するコーティング剤にて被覆することを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、前記上流側現像剤担持体をリサイクル可能としたことを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、前記現像した現像剤像を転写材に転写した後、回収される前記像担持体上の残現像剤を再利用することを特徴とするものである。
【0020】
また本発明は、画像形成装置において、上記のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機の画像形成部の概略構成を示す図である。なお、同図において、図18と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0023】
同図において、1は感光ドラムである。なお、この感光ドラム1としてはФ108(mm)の高耐久なa−Siドラム感光体を用いている。なお、このデジタル複写機はプロセススピード(感光ドラム1の回転速度)が470mm/secであり、90枚/分の白黒デジタル複写機である。
【0024】
そして、画像形成の際には、まず感光ドラム1の表面は一次帯電器3により例えば+450Vに一様帯電された後、600dpiで画像露光12がなされる。ここで、この画像露光12は半導体レーザーを光源として画像信号により変調されたレーザービームであり、このレーザービームはモーターにより一定の回転数で回転する多面鏡により偏光され、結像レンズを経て、折り返しミラーで反射された後、感光ドラム1上をラスタ走査され、その露光部の表面電位を例えば+100Vに減衰させることにより、静電潜像を形成する。なお、この画像露光12(レーザービーム)の波長は680nmである。
【0025】
この後、磁性1成分現像剤を用いた現像装置2により現像を行い、ポスト帯電器10で差電流−100μA(AC+DC)を流して現像剤像を帯電させると共に感光ドラム1と現像剤との間の吸着力を弱め、転写、分離しやすいようにする。
【0026】
次に、矢印方向に進む不図示の転写材に対し転写帯電器4により、現像装置2により現像されて感光ドラム1上に形成された現像剤像を転写し、この後、分離帯電器5により転写材を分離して定着器7に送り、定着器7にてトナー像を定着する。
【0027】
ところで、図2に示すように現像装置2は高速対応が可能となるよう複数、本実施の形態においては、2本の現像スリーブ20,30を用いて正規現像を行うようにしている。また、この現像装置2は、簡易で現像スリーブ寿命2000k枚までメンテの要らない高耐久な現像方式である黒の磁性1成分現像剤を用いた現像を行うようにしている。
【0028】
ここで、この現像剤を構成するトナーはネガトナーで重量平均粒径は8.0μmであり、樹脂はポリエステル樹脂よりなり磁性体を90重量部入れている。また、外添剤として0.8%(重量%)のSiO2をまぶしてある。
【0029】
なお、同図に示す攪拌棒2B付近の現像剤(トナー)がなくなると、圧電素子22からの信号により制御部23がマグロール24を回転させるようになっており、これによりホッパー9から現像剤Tが現像装置2の現像容器2A内に補給される。
【0030】
ここで、第1現像スリーブ20と第2現像スリーブ30は、図3に示すように上下に配置され、矢印のように同方向に回転する。そして、このように第1及び第2現像スリーブ20,30が回転した場合、例えばキャリアを有する2成分現像剤の場合には、図4の(b)の矢印に示すように2つの現像スリーブ20,30の近接部で現像剤が第1現像スリーブ20から第2現像スリーブ30に受け渡される。
【0031】
即ち、感光ドラム1に面したスリーブ周上に現像剤を搬送する。なお、これは2成分現像法はキャリアでトナーを主に帯電すること及びキャリアによる搬送力が大きいためである。
【0032】
また、主に現像スリーブ20,30が帯電に寄与する磁性一成分現像剤を用いた場合、スリーブ上に安定な薄層コートにしてトナーの帯電を十分にする必要があるため、第2現像スリーブでの現像剤の流れ、言い換えればトナーコートは図4の(a)のようになる。なお、同図において、20Aは現像ブレードである。
【0033】
ところで、最近の高画質化にともない現像スリーブ表面の改良がなされている。即ち、現像スリーブ表面はSUS、Al素管では現像剤のトリボの制御がしずらいので、トナーのトリボを制御するために最適な樹脂コートを採用している。そして、このようにコーティングを施して帯電制御を行うことにより、例えば特開平3−36570号公報等で問題となってるスリーブ周期で発生するスリーブゴースト画像を防止したり、その他現像特性を良くすることができるようにしている。
【0034】
一方、本体の高速化においては従来の1本の現像スリーブでは現像時間が短く現像性の確保ができないため、図1及び図2に示すように複数(2本)の現像スリーブ20,30を近接させて配置させて現像領域を増やすようにしている。
【0035】
ここで、このように2本の現像スリーブ20,30を近接させるとコンパクトで省スペースであるが、発熱源が2つになるので現像容器内が昇温し易くなる。
【0036】
次に、このように2本の現像スリーブ20,30を近接させた場合でも、現像容器内の昇温を低減することができるようにした本発明について説明する。
【0037】
本発明者は、複数の現像スリーブを用いた系において以下のことを発見した。
1.樹脂コートは現像容器の熱を蓄熱する。
2.現像特性は最下流の現像スリーブで決まる。
3.ゴースト画像レベルは最下流の現像スリーブで決まる。
【0038】
次に、これらの発見について説明する。
【0039】
まず、樹脂コートは現像容器の熱を蓄熱している、という発見について説明する。
【0040】
図5は現像装置の耐久時間と現像ブレード温度の関係を説明するための図であり、例えば表面に樹脂コートを施した現像スリーブと、樹脂コートを施すことなく表面を金属(SUS305)とした現像スリーブを用いた場合の現像容器の昇温を示している。
【0041】
ここで、現像ブレードの温度は、連続耐久時間とともに上昇する。これは現像スリーブ内部に、マグネットを有することで生じる渦電流によるものと、現像剤と現像ブレード、現像スリーブの摩擦によって生じるものである。
【0042】
ここで、表面が金属の2本の現像スリーブを用いた場合と、表面に樹脂コートが施された2本の現像スリーブを用いた場合を比較すると、表面に樹脂コートを施した場合は昇温が大きいことがわかる。これは、現像スリーブは樹脂コートを施すことで現像スリーブ自体の熱を溜める傾向があるからであり、その結果として昇温を生じてしまう。これに対して、樹脂コートを施さない、表面が金属の現像スリーブの場合は比熱が小さいためエアフローによっても放熱しやすい。
【0043】
次に、第1現像スリーブ20をコートしないで第2現像スリーブ30のみを樹脂コートする場合(上金属下コート)と、第1現像スリーブ20を樹脂コートし、第2現像スリーブ30を金属のままにする場合(上コート下金属)とを比較すると、第1現像スリーブ20を樹脂コートしない方(上金属下コート)が、昇温が少なくなることがわかる。
【0044】
これは、第1現像スリーブ20と第2現像スリーブ30とを比較すると、第1現像スリーブ20では、第2現像スリーブ30と異なり、現像ブレード20Aの分、トナーとの摺擦部がプラスされるため昇温が生じやすいが、表面を金属にすることで放熱を促進できるためである。これに対し、第1現像スリーブ20がコートされた場合には、熱の循環的にも現像ブレード20Aの影響の他、第2現像スリーブ30からの熱も蓄熱してしまうので第1現像スリーブ20の昇温は大きくなる。
【0045】
ところで、このように現像スリーブの昇温が大きくなると、現像剤の劣化により画像濃度が下がり、現像性が落ちる。これは、現像スリーブの温度が上昇すると、現像剤の帯電性が低下するためトリボ(Q/M)も下がり、これに伴って現像能力が下がるため、結果として濃度が低下してしまうからである。
【0046】
図6は耐久枚数と画像濃度を説明するための図であり、同図に示すように耐久枚数が増加して現像スリーブが昇温すると、画像濃度は低下する。
【0047】
ここで、現像スリーブ2本を樹脂コートした場合、同図に示すように昇温により急激に画像濃度が低下している。一般に現像剤は約45℃以下で使用しないと帯電特性を維持することはできない。これに対して、第1現像スリーブ20には樹脂コートを施さず、第2現像スリーブ30に樹脂コートを施した場合には濃度を維持することができると言うことがわかる。
【0048】
次に、現像特性は最下流の現像スリーブで決まる、という発見について説明する。
【0049】
複数現像スリーブを有する系の現像特性を示すV−Dカーブ(現像コントラスト電位−画像濃度)は、現像バイアスや現像スリーブと感光ドラムとの距離、現像スリーブ回転数等で大きく変えることができる。こうした中、上流の現像スリーブである第1現像スリーブ20でのV−Dカーブをどのようにふっても、最下流の現像スリーブである第2現像スリーブ30の現像特性と、2本の現像スリーブを用いた場合、現像特性は図7に示すように一致する。
【0050】
次に、ゴースト画像レベルは最下流の現像スリーブで決まる、という発見について説明する。
【0051】
上流側の第1現像スリーブ20がコート処理をしていない(例えばSUS305)場合、図8の(a)に示すようなスリーブゴースト画像が発生しても、下流側の第2現像スリーブ30がスリーブ表面に樹脂コートをしてあれば、図8の(b)に示すようにスリーブゴーストはなくなる。
【0052】
つまり、第1現像スリーブ20の現像特性が、ゴースト画像が発生する現像特性であってもゴースト画像レベルは最下流の第2現像スリーブ30で決まる。したがって、上流側の第1現像スリーブ20は樹脂コートをする必要がない。
【0053】
以上のことから、
1.上流現像スリーブをコートしないで放熱を促進するほうが全体としての放熱には有利。
2.最下流現像スリーブが画質を主に決定することから、即ち最下流現像スリーブに樹脂コートを施した場合には濃度を維持することができ、またゴースト画像レベルは最下流現像スリーブで決まるということから、複数現像スリーブの最下流現像スリーブ表面のみに樹脂コートを施すことがトータル的に好ましい構成となる。
ということが判明した。
【0054】
そこで、本実施の形態においては、最下流現像スリーブである第2現像スリーブ30のみに樹脂コートを施すようにした。
【0055】
ところで、複数の現像スリーブを用いる場合、下流の現像スリーブの現像剤の搬送性が劣ると、スリーブ間の受け渡し部で現像剤が滞留してコート不良となる。これを防ぐためには、下流の現像スリーブの表面粗さは上流の現像スリーブの粗さ以上にする必要がある。従来は同じ現像スリーブを用いたので粗さは特に問題とはならなかったが、本発明のように現像スリーブ表面がまったく異なる場合、上記の関係が重要となる。
【0056】
そこで、本実施の形態においては、1成分現像法及び2成分現像法ともに必要な、現像剤の搬送性安定のため現像スリーブの表面に対して行うブラスト処理として、FGB(Fine Glass Beads)処理ないしはARD(アランダム)処理や、それらを組み合わせたものを用いている。
【0057】
なお、下記の表1は、上流と下流の現像スリーブの表面粗さRzとトナーコート不良の発生との関係を示すものであり、この表1からも明らかなように上流の現像スリーブ(第1現像スリーブ20)の表面粗さよりも下流の現像スリーブ(第2現像スリーブ30)の粗さを大きくすることにより、トナーコート不良の発生を抑えることができる。
【0058】
【表1】
【0059】
以上の構成にすることで、図6に示すように2本とも樹脂コートした場合に対し、第2スリーブ30のみを樹脂コートとするようにした場合では、高速機で劣化の早い系であっても耐久によっても画像濃度1.4以上を維持することができた。また、これにより樹脂によるコート処理を2本スリーブなら1本分、3本スリーブならば2本分省けるのでコストダウンとなる。
【0060】
次に、現像装置2について詳しく説明する。
【0061】
本実施の形態の現像装置2において、現像剤は前述のように簡易でメンテナンスが不要で、高耐久高信頼性で生産性の高い負極性の一成分磁性トナーを用いている。また、第1現像スリーブ20として、非磁性部材であるФ20のSUS305の表面にFGB#600(これはAlでも構わない)でブラスト処理を施し、表面の粗さRz(十点平均高さ)を3μmとしたものを用いている。
【0062】
第2現像スリーブ30も同様で非磁性部材であるФ20のSUS305の上にFGB#600でブラスト処理し、その後、図9に示すようにコート処理を施して表面粗さRzを4μmとしたものを用いている。
【0063】
なお、Rzの測定には接触式表面粗さ計(サーフコーダーSE−3300(株)小坂研究所)を用いた。測定条件はカットオフ値が0.8mm、測定長さが2.5mm、送りスピードが0.1mm/sec、倍率5000倍である。
【0064】
次に第2現像スリーブ30に施す樹脂コートについて説明する。
【0065】
第2現像スリーブ30の樹脂コートの処方としては、Alスリーブ表面にフェノール樹脂と結晶性グラファイトおよびカーボンをある重量比割合で混合し、膜厚10μmで150℃環境で硬化させた膜を用いた。ここで、この膜は、安定かつ均一に形成するため20μm程度の厚さとしている。なお、本実施の形態において、Bを樹脂の重量、Pを樹脂以外のものの重量(結晶性グラファイト+カーボン)とすると、この場合P/B比は1/2.5とした。
【0066】
なお、フェノール樹脂は耐久性に優れ、耐環境性についても良いので樹脂として好ましい。また、グラファイトはトナーの潤滑剤として働き、ゴースト低減、膜の抵抗調整に優れているため好ましい。これにより、スリーブピッチで生じるゴーストはなくなる。
【0067】
ところで、第1現像スリーブ20は内部に図10及び下記の表2に示すような磁場パターンを有する固定マグネットを備えており、この第1現像スリーブ20は感光ドラム1に対して150%の速度で回転する。
【0068】
【表2】
【0069】
また、この第1現像スリーブ20は現像ブレード20Aにより現像剤の層厚を規制すると共に、第1現像スリーブ20と現像ブレード20Aとの間のS−Bgapは250μmとしている。
【0070】
また、第1現像スリーブ20と感光ドラム1との距離S−Dgapは200μmとし、第1現像スリーブ20には+200VのDCバイアスと、図11に示すようにVpp1200V、周波数2.5kHzの矩形波をACバイアスとした現像バイアスを印加し、磁性一成分非接触現像を行う。この場合、現像コントラストは飛翔方向に200V、かぶりとりコントラストが150Vとなる。
【0071】
一方、第2現像スリーブ30の内部には図10及び下記の表3に示す4極の磁場パターンよりなるマグネットを有すると共に対ドラムに対して150%の速度で回転する。
【0072】
【表3】
【0073】
また、この第2現像スリーブ30は第1現像スリーブ20により現像剤の層厚を規制すると共に、S−Dgapは250μmとしている。そして、この第2現像スリーブ30には+200VのDCバイアスと図11に示すVpp1200V、周波数2.5kHzの矩形波をACバイアスとした現像バイアスを印加する。ここで、第2現像スリーブ30と第1現像スリーブ20とは同一なので現像バイアスが共通であり、電源は1つでよいのでコストダウンになり、かつ電源のスペースが少なくて済むメリットがある。
【0074】
なお、第2現像スリーブ30の表面に形成される被覆層の抵抗値を所定の値に調整するためには、導電性物質を被覆層中に含有させることが好ましい。そして、このような導電性物質としては、例えばアルミニウム、銅、ニッケル、銀等の金属粉体、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ等の金属酸化物、カーボンファイバー、カーボンブラック、グラファイト等の炭素物等が挙げられる。
【0075】
ここで、これらのうちカーボンブラック、とりわけ導電性のアモルファスカーボンは、特に電気伝導性に優れ、高分子材料に充填して導電性を付与したり、その添加量をコントロールするだけで、ある程度任意の導電度を得ることができるため好適に用いられる。ちなみに、グラファイトとカーボンの比は膜全体の抵抗の安定化のため、グラファイトをカーボンの3倍以上にすることが好ましい。膜は吹き付け法によりスリーブに塗付後、150度で30分間乾燥させる。
【0076】
次に磁気シール部材について説明する。
【0077】
既述した図10に示すように、第1現像スリーブ20は内部に5極の磁極を有し、第2現像スリーブ30は内部に4極の磁極を有する現像スリーブであり、両スリーブの外周に沿って同図のような形をした2本スリーブ用の主に鉄よりなるモルダロイ(KNメッキ、透磁率10−6)で作製した磁気シール部材40を、同図及び図12に示すように現像スリーブ両端近傍に設けた。
【0078】
なお、現像スリーブ表面と磁気シール部材40とのギャップは400μm±100μmに周全体がなるようにした。また、第1のマグネット長はL1=305mm、第2のマグネット長はL2=305mmとした。
【0079】
ここで、磁気シール部材40の取り付け位置は、マグネットに対する磁気シール部材40の適切な外側の端部の位置とマグネットの端部を一致させるのが一番好ましい。これは、磁気シール部材の外側よりマグネットが外に出ると長手方向の外にも磁力が存在するために、その磁力でトナーが外に運ばれてしまい、トナー漏れを引き起こすためである。
【0080】
また、逆に磁気シール部材40の外端に対してマグネットの端部が中に入り過ぎると、本来、磁気シール部材40とマグネットの間で磁気ブラシを形成して、トナー漏れを無くす磁気シール部材が、磁気シール部材の外端部では磁力が存在しないのにもかかわらず、スリーブ上には磁気シール部材の幅で磁気ブラシを形成するために、外側のトナーは端部に漏れると同時に、トナー層厚も大きくなり、ボタ落ちする場合もあるからである。
【0081】
そこで、本実施の形態においては、それらを考慮し、さらに長手方向のスリーブとマグネットの関係等により生じるガタを考慮して図12に示すようにマグネット端から1mm内側に入ったところに磁気シール部材40の端部が位置するように配置している。
【0082】
また、画像処理としてはデイザ法による2値化を行うようにしている。なお、図13は、このような画像処理を行う画像処理部のブロック図である。同図において、201は信号処理部であり、入力される画像信号に対して、解像度変換等、操作者の所望する画像処理を施すものである。
【0083】
202は画像信号に対して、ルックアップテーブル(LUT)202aを参照してγ補正を行うγ補正部、203はそれぞれγ補正後の画像信号に基づいて、レーザーの駆動信号を発生する2値処理部である。そして、この2値処理部203から出力される駆動信号に基づき、画像部に対応する画像露光12を行うレーザー部204が駆動される。205はLUT算出部である。今回、現像コントラストに対して、γ補正部202内のLUT202aを現在の動作環境において適切となるようにした。
【0084】
また本実施の形態では、上述したように、適切な現像コントラストに加え、適切な階調補正(例えばγ補正等)を施す。そして、得られた階調特性が理想的な濃度再現曲線(TRC;tonereproduction curve)になるように、LUT算出部205においてγ補正部202のLUT202aを更新する。
【0085】
このような構成にすることで下記の表4に示すように磁性一成分トナーにおいては従来、超高速機では画質、画像濃度を維持することが課題であったが問題のない構成にすることができた。
【0086】
【表4】
【0087】
また、2成分現像においては詳細は述べてないが、同様に昇温により現像剤の劣化して図14に示すように耐久とともにトナーのトリボ(Q/M)が低下し、その結果、画像かぶり、飛散が問題となっていた。これに対して本構成(上金属下コート)にすることにより、表5に示すように問題のないレベルにすることができた。
【0088】
【表5】
【0089】
なお、この表において、濃度、かぶり、ゴーストの評価基準については下記に示す通りである。
【0090】
【0091】
このように、複数の現像スリーブのうち、上流側スリーブ(第1現像スリーブ20)に近接させた状態で配置された最下流スリーブ(第2現像スリーブ30)の表面を樹脂にてコーティング処理を施すようにすることにより、昇温を低減することができ、これにより高画質で安定した濃度を維持することができる。なお、この効果は負極性のドラム、負極性のトナーを用いた反転現像を行う場合においても同様である。
【0092】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0093】
図15は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機の画像形成部の概略構成を示す図である。
【0094】
同図において、201は表面にOPCにより構成される光導電層を備えた感光ドラムであり、この感光ドラム201を用いたデジタル複写機のプロセススピードは500mm/s、110枚/分である。
【0095】
そして、画像を形成する場合は、この感光ドラム201の表面を、一次帯電器203により−700Vに一様帯電する。次に、波長680μmの半導体レーザーで600dpiでPWMによる画像露光212を行って、感光ドラム201上に静電潜像を形成する。次に、現像装置202により反転現像し、トナー像として可視化する。なお、本実施の形態において、この現像装置202は現像剤として磁性一成分ネガトナーを用い、ジャンピング現像を行うものである。
【0096】
また、このトナーの粒径は8.0μmである。これは従来の2成分現像剤ではキャリアの交換を10万枚ごとにサービスマンが行わねばならずメンテフリーでないためリユースの利点があまり繁栄できないことから、高耐久性でノーメンテナンスで済む乾式磁性一成分トナーを用いている。
【0097】
現像バイアスとしては第1現像スリーブ20及び第2現像スリーブ30は、共に2400Hz、1500Vpp、Duty50%の交流電圧に+200Vの直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加した。また、第1及び第2現像スリーブ20、30とも、S−Bgapは250μm、S−Dgapは250μmとした。
【0098】
その後、ポスト帯電器210で総電流−200μA流してトナー像を帯電させた後、矢印方向に進む転写材に転写帯電器204により転写し、定着器207に送ってトナー像を定着する。
【0099】
ところで、本実施の形態に係るデジタル複写機(画像形成装置)は、転写されずに残り、クリーニング装置206で回収された廃トナーを用いて現像を行うようにしている。
【0100】
このため、感光ドラム201上の転写残りのトナーをクリーニング装置206により除去、回収した後、この廃トナー(以下、リユーストナーという)をクリーニング装置206から搬送パイプ208を通して現像ホッパー209Bに戻すようにしている。
【0101】
ここで、この搬送パイプ208の内部には不図示のスクリュー状の搬送部材が配されており、このスクリュー状の搬送部材が回転することでリユーストナーは現像ホッパー209Bまで運ばれ、再利用される。なお、Newトナーは別に現像ホッパー209Aに収納されており、これら各現像ホッパー209A,209Bに収納されたリユーストナー及びNewトナーは、マグローラ21A、21Bに磁力で引きつけられ、マグローラ21A、21Bが回転することにより現像容器202A内に運ばれる。
【0102】
そして、このように現像容器内に運ばれたトナーは現像容器内で混ぜられた後、再び現像スリーブ20,30に送られ、感光ドラム上に現像される。なお、マグローラ21Aの通常の回転速度は2回転/分でマグローラ21Bの回転速度を変化させる。マグローラ回転の信号は現像容器内のピエゾセンサー(TDK製)にトナーの自重がかからなくなり、振動するとトナー供給信号が発せられる。
【0103】
ところで、このような廃トナー(リユース系トナー)を用いた場合、リユーストナーは劣化しているためNewトナーと比較すると、トナー自体の凝集度が高く、結果として現像容器202Aの昇温は大きくなる。
【0104】
図16は、これを示したものであり、例えば2本の現像スリーブ20,30に通常の樹脂コートを施した場合の現像容器202Aの昇温を示している。そして、同図に示すように、Newトナーと比較して廃トナーが混在しているリユーストナーの場合は2℃程度温度が上がる。従って濃度低下にはより厳しい系となる。
【0105】
しかし、本発明のように第1現像スリーブ20を金属、第2現像スリーブ30を樹脂コートした場合(上金属、下コート)、同図に示すような温度に抑えることができた。その結果として濃度を耐久においても維持することができた。なお、本実施の形態において、現像スリーブ20,30の磁極、コート材の処方は既述した第1の実施の形態と同様である。
【0106】
このように、複数の現像スリーブのうち、上流側スリーブ(第1現像スリーブ20)に近接させた状態で配置された最下流スリーブ(第2現像スリーブ30)の表面を樹脂にてコーティング処理を施すようにすることにより、磁性一成分トナーを用いたメンテナンスフリーなトナーリユース小型現像装置においても、昇温を低減し、高画質で安定した濃度を維持することができる。
【0107】
なお、本実施の形態ではリユーストナーとNewトナーを現像容器内で混ぜる方法を採用したが、ホッパー内にトナーを混合するスペースを設け混ぜても構わない。
【0108】
ところで、従来高速機においては耐久性、画質が重要なため、現像スリーブのリサイクルは困難であった。これは現像スリーブの外形の振れが大きいと現像スリーブと感光体ドラムとの間のギャップが、現像スリーブが一周する間で変化し、この結果、現像スリーブと感光体ドラムとの間の電界が変化し、さらに長手方向の外形のリップルがあると、スリーブピッチむら画像等の不良画像となり、画質レベルを落とすことがあるためであり、このため現像スリーブとしては新品のみを用いていた。
【0109】
ところで、発明者は複数現像スリーブにおいて図17に示すような特性を発見した。
【0110】
即ち、第1現像スリーブ20と感光体ドラムとのS−Dgapが210μmの場合と300μmの場合において、同図に示すように現像V−Dカーブに対して2本の現像スリーブを用いた場合のV−Dは、既述したように第2現像スリーブ30で決まるので、第1現像スリーブ20のSDギャップには依存しない。
【0111】
即ち、同図に示すような第1現像スリーブ20のメカ的振れ等には左右されない。したがって、この結果より上流側の現像スリーブをリサイクルすることが効果的である。なお、この現象はDC(直流)現像よりもAC(交流)バイアスを用いた交番電界による現像方式でより効果を出す。この性質を利用し、上流側の現像スリーブのみをリサイクル品を用いた。
【0112】
なお、本件のような2本現像では上一本であるが、3本現像では上流2本の現像スリーブをリサイクルすることができる。これを実施するにあたり現像スリーブの形状は共通化する。これは同じ製品のみでなく、低速機の現像スリーブを用いても良い。
【0113】
リサイクルの仕方としては、例えば樹脂コーティング処理がされた使用済み現像スリーブをリサイクルした場合は、スリーブ上の樹脂コートを溶剤でおとし、洗浄した後、乾燥させるのみである。本件では低速機のφ20の現像スリーブを高速機の第1現像スリーブと同じ形状にする設計にあらかじめしておき、低速機の現像器寿命30万枚終了後、上記の方法で複数現像装置に用いた。
【0114】
このように複数の現像スリーブを近接させた状態で配置し、最下流現像剤担持体のみ樹脂コーティング処理を施した現像装置において、上流現像スリーブのみをリサイクルすることで製品としての低コスト化ができ、環境問題に対して廃棄物レスという現像系にすることができた。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の現像剤担持体のうち最下流側現像剤担持体の表面を樹脂によりコーティングを施すことにより、昇温を低減することができ、高画質で安定した濃度を維持することができる。また、低コスト化を実現すると共に、現像スリーブのリサイクルが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機の画像形成部の概略構成を示す図。
【図2】上記画像形成部に配された現像装置の構成を説明する図。
【図3】上記現像装置に設けられた第1及び第2現像スリーブの磁極を説明するための図。
【図4】上記第1及び第2現像スリーブに沿った現像剤の種類に応じた流れを示す図。
【図5】上記現像装置の耐久時間と現像ブレード温度の関係を説明するための図。
【図6】上記デジタル複写機の耐久枚数と画像濃度を説明するための図。
【図7】上記現像装置の現像特性(V−Dカーブ)を説明するための図。
【図8】上記現像装置のゴースト画像を説明するための図。
【図9】上記第2現像スリーブの斜視図。
【図10】上記第1及び第2現像スリーブと端部シールを示す正面図。
【図11】上記第1及び第2現像スリーブに印加する現像バイアス波形を説明するための図。
【図12】上記第1及び第2現像スリーブと端部シールを示す側面図。
【図13】上記画像形成部の画像処理部のブロック図。
【図14】2成分現像剤のトリボ推移を説明するための図。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル複写機のリユーストナーを用いる画像形成部の概略構成を示す図。
【図16】上記リユーストナーを用いる場合の現像容器の昇温を説明するための図。
【図17】S−DgapとV−Dカーブを説明するための図。
【図18】従来の画像形成装置の画像形成部の構成を示す図。
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 現像装置
20 第1現像スリーブ
30 第2現像スリーブ
201 感光ドラム
202 現像装置
Claims (7)
- 現像剤により像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、
前記現像剤を担持する複数の現像剤担持体を備え、
前記複数の現像剤担持体のうち上流側現像剤担持体に近接させた状態で配置され、かつ前記上流側現像剤担持体により担持された前記現像剤を受け取りながら該上流側現像剤担持体と同方向に回転する最下流側現像剤担持体の表面を樹脂によりコーティングを施すようにしたことを特徴とする現像装置。 - 前記上流側現像剤担持体の表面を金属表面としたことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
- 前記上流側現像剤担持体表面の粗さが前記最下流側現像剤担持体の粗さ以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
- 前記上流側現像剤担持体表面はFGB(Fine Glass Beads)処理ないしはARD(アランダム)処理を施し、前記最下流側現像剤担持体表面を結晶性グラファイト、フェノール樹脂を有するコーティング剤にて被覆することを特徴とする請求項3記載の現像装置。
- 前記上流側現像剤担持体をリサイクル可能としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像した現像剤像を転写材に転写した後、回収される前記像担持体上の残現像剤を再利用することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2011150185A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Kyocera Mita Corp | 現像装置およびそれを備えた画像形成装置 |
JP2013057826A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Ricoh Co Ltd | 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
-
2002
- 2002-08-22 JP JP2002242645A patent/JP2004085630A/ja active Pending
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