JP2011005463A - 凝集剤注入制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】フィードバック補正の時間遅れのさらなる短縮が可能で原水が高濁時の場合にも適用可能であり、適正な凝集剤注入量を演算できる凝集剤注入制御システムを提供する。
【解決手段】凝集剤が注入されフロックを形成した原水(凝集剤注入水)からフロックを除去する浄水場の凝集剤注入制御システムにおいて、凝集剤注入前の原水の水量と水質を計測する原水センサと、沈殿池の出口より上流側で採水した凝集剤注入水をフロックの粒径に応じて分級して分級処理水を得るフロック分級装置と、分級処理水の濁度を計測する分級処理水濁度センサと、原水の水質から凝集剤の注入率を演算する注入率演算機能、および原水の濁度と分級処理水の濁度とから凝集剤の注入率の補正値を演算して凝集剤の注入量を決定する注入率補正機能を有し、凝集剤の注入量を決定する管理手段と、管理手段が決定した凝集剤の注入量に基づいて薬品注入設備を制御する薬品注入手段とを備える。
【選択図】図1

Description

浄水処理施設の監視制御システムに関し、とくに凝集剤の注入量を制御するシステムに関する。
浄水場では、取水した原水に凝集剤を注入することで、原水中の濁質分を凝集させてフロックを形成し、生成したフロックを沈殿池で沈降分離する凝集沈殿処理が実施されている。フロックを沈降分離した沈殿水は、次の浄水施設であるろ過池に導入されてろ過される。この凝集沈殿処理では、原水水質に応じて決定される凝集剤注入率が重要である。河川や湖沼などの表流水を原水とする場合、原水水質は気象条件や季節などが要因となり変動するため、設定された濁度以下の上水を得るには、適正な凝集剤注入率または凝集剤注入量を決定できる凝集剤注入制御方法が必要である。
凝集剤注入制御方法には、原水水質(濁度、アルカリ度、pHなど)の計測結果から予め設定した凝集剤注入モデル式に従い凝集剤注入率を演算し、この凝集剤注入率に基づいて凝集剤を注入するフィードフォワード制御がある。しかし、フィードフォワード制御は、原水水質が変動して過去に作成された凝集剤注入モデル式との整合が取れなくなった場合には、凝集剤注入量が不適正となり、凝集不良を引き起こす。この結果、沈殿池の出口での濁度が高くなり、濁度が高い沈殿水がろ過池に導入されるため、ろ過閉塞が起こりやすくなり、ろ過池の逆洗頻度が増加するという課題がある。
フィードフォワード制御に対して、沈殿池出口での濁度の計測結果に基づいて、凝集剤注入量を補正するフィードバック制御がある。フィードバック制御は原水水質が変動しても、その影響が沈殿池出口での濁度の変化として計測されるならば、フィードバックが働くため凝集剤注入量を修正できる。しかし、原水へ凝集剤を注入した結果が沈殿池出口での濁度として判明するまでに約3〜4時間を要し、注入量の補正に時間遅れが生じる。この時間遅れのために、原水水質が急激に変動した場合は対応が困難である。
フィードフォワード制御とフィードバック制御にはそれぞれ欠点があるため、各制御方式を組み合わせて、まず、原水水質から基本凝集剤注入率を演算し、その演算値を沈殿池出口での濁度を用いて補正するフィードフォワード・フィードバック制御がある。フィードフォワード・フィードバック制御は、フォードフォワード制御と比較して、凝集剤注入モデル式の整合性が取れない場合でもフィードバックが働くため、凝集剤注入量を適正に維持できる。しかし、フィードバック制御の課題である時間遅れは解決されていないため、原水水質が急激に変動する非定常時への対応は、未だ困難である。
フィードバック補正の時間遅れを短縮するために、以下のような技術が提案されている。
たとえば、特許文献1には、採取した試料の濁度または色度を測定し、この測定値に基づいて凝集剤最適添加量を演算し、凝集剤注入ポンプを制御することで、凝集剤注入量を最適に制御する凝集剤注入制御方法が開示されている。
特許文献2には、凝集剤注入後のフロックの粒径分布を計測し、その平均フロック径を用いて凝集剤注入率を制御する浄水凝集処理の制御方法が開示されている。
特許文献3には、流動電流計により流動電流値を計測し、これを原水のアルカリ度、電気伝導率などにより補正し、補正された流動電流値を用いて、凝集剤注入設備を制御する凝集剤注入制御装置が提案されている。
特許文献4には、混和池から採取した試料に光を照射して電圧信号を計測し、得られた電圧信号を濁度に関する成分と濁質の偏存度、大きさに関する成分に分離し、さらに信号処理することにより、凝集剤注入量を制御する凝集剤注入制御方法が開示されている。
特開平5−146608号公報 特開平10−202013号公報 特開2004−223357号公報 特開平1−139109号公報
特許文献1に記載の技術では、急速混和装置にて凝集剤を注入した原液を採取した後、本体装置(実機プラント)に並行して設けられた凝集監視装置にて、フロックを成長させ、ろ過し、濁度または色度を測定する。このため、前述した沈殿池出口での濁度を用いるよりは迅速なフィードバック補正が可能なものの、凝集監視装置では本体装置と同様の操作が必要となるので、依然として補正に時間遅れが生じる。また、これら一連の操作を実行する凝集監視装置は本体装置と規模および構成が異なるため、凝集剤注入量の補正精度は低くなるという課題がある。
特許文献2に記載の技術では、フロック形成池出口でも採水してフロック個数濃度を計測する必要がある。従って、沈殿池出口での濁度を用いるよりは迅速なフィードバック補正が可能なものの、特許文献1の技術と同様に、依然として補正に時間遅れが生じるという課題がある。
特許文献3に記載の技術では、原水が高濁度の場合、流動電流計による流動電流の計測ができなくなるため、高濁時には適切な凝集剤注入量を維持することが困難であるという課題がある。
特許文献4に記載の技術では、濁度と濁質の偏存度および大きさを凝集剤注入量の制御に用いている。濁度と濁質の偏存度および大きさは、凝集剤注入・急速攪拌処理後の原水(凝集剤注入水)についてのデータであり、沈殿池出口までに沈降分離する濁質の影響も受けている。そのため、沈殿池出口でのデータを用いる場合と比較して、凝集剤注入量の補正精度は低くなるという課題がある。
本発明の目的は、上記の課題に対処し、フィードバック補正の時間遅れのさらなる短縮が可能で原水が高濁時の場合にも適用可能であり、適正な凝集剤注入量を演算できる凝集剤注入制御システムを提供することにある。
本発明者らは上述した目的の達成に向けて、以下のような特徴を備える凝集剤注入制御システムの発明に至った。
薬品注入設備により原水に凝集剤を注入してフロックを形成し、前記フロックが形成された前記原水から沈殿池とろ過池とで前記フロックを除去して上水を得る浄水場の凝集剤注入制御システムにおいて、前記凝集剤を注入する前の前記原水の水量および少なくとも濁度を含む水質を計測する原水センサと、前記沈殿池の出口より上流側で採水した前記フロックが形成された前記原水を、含まれる前記フロックの粒径に応じて分級して分級処理水を得るフロック分級装置と、前記分級処理水の濁度を計測する分級処理水濁度センサと、前記原水センサが計測した前記原水の水質から前記凝集剤の注入率を演算する注入率演算機能、および前記原水センサが計測した前記原水の濁度と前記分級処理水濁度センサが計測した前記分級処理水の濁度とから前記凝集剤の注入率の補正値を演算して前記凝集剤の注入量を決定する注入率補正機能を有し、前記凝集剤の注入量を決定する管理手段と、前記管理手段が決定した前記凝集剤の注入量に基づいて前記薬品注入設備を制御する薬品注入手段とを備える。
凝集剤が注入された原水を、従来の沈殿池出口よりも早い段階で採水することでフィードバック補正の時間遅れを短縮し、原水水質が変動しても早期に凝集剤注入率の補正が可能となる。
フロック分級装置でフロックを分級することで、計測対象となる分級処理水の濁度はフロックを分級しない場合の濁度よりも低くなるため、原水が高濁度でも濁度計測が可能である。
本発明の実施例1による凝集剤注入制御システムの構成図である。 本発明の実施例1における管理手段の構成図である。 本発明の注入率演算機能の処理フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施例1における注入率補正機能の処理フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施例1におけるΔTu/Tuと補正値Qとの関係(式(4))を示す図である。 本発明の実施例1におけるΔTu/Tuと補正値Qとの関係(式(7))を示す図である。 本発明の実施例2における注入率補正機能の処理フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施例2における処理水濁度と予測沈殿水濁度との関係を示す図である。 本発明の実施例3による凝集剤注入制御システムの構成図である。 本発明の実施例3における注入率補正機能の処理フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施例4における注入率補正機能の処理フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施例5における管理手段の構成図である。 本発明の実施例5におけるデータベース検索機能の処理フローを説明するフローチャートである。 本発明の実施例5における注入率補正機能の処理フローを説明するフローチャートである。 フロック分級装置による分級処理前後の、凝集剤注入水のフロックの粒径分布を説明する図である。
以下、本発明による凝集剤注入制御システムの実施形態について、図面を参照して説明する。本発明による凝集剤注入制御システムは、上述の特許文献1〜4と比較して、実際の凝集剤注入・急速攪拌後の原水(凝集剤注入水)中に含まれる沈降性の悪い、粒径の小さなフロックに注目することで、凝集剤注入率の補正精度の向上が可能である。
図1は、本発明による凝集剤注入制御システムの一実施形態を示す図である。実施例1での凝集剤注入制御システム10は、図1に示すように、管理手段100、ネットワーク200、薬品注入手段300、原水センサ420、薬品注入設備450、フロック分級装置530、および第1濁度センサ(分級処理水濁度センサ)560から構成される。凝集剤注入制御システム10は、後述するように、浄水処理施設400に凝集剤を注入する。
凝集剤注入制御システム10のうち、原水センサ420、薬品注入設備450、フロック分級装置530、および第1濁度センサ560は、浄水処理施設400内に設けられる。管理手段100、ネットワーク200、および薬品注入手段300は、浄水処理施設400内に設けても、浄水処理施設400外に設けてもよい。本実施例では、浄水処理施設400外に設けている。管理手段100と薬品注入手段300は、ネットワーク200を介して接続され、薬品注入手段300と浄水処理施設400とは、通信回線を介して接続され、それぞれデータを送受信する。
浄水処理施設400は、上述した原水センサ420、薬品注入設備450、フロック分級装置530、および第1濁度センサ560の他に、着水井430、混和池440、フロック形成池460、沈殿池470、ろ過池490、および浄水池510を備える。
浄水処理施設400では、河川、地下水などの水源から取水した原水410を浄水処理し、最終的に得られたろ過水500を、浄水池510から上水520として送水する。
原水410は、まず、着水井430に導入され、その後、混和池440、フロック形成池460、沈殿池470、ろ過池490、浄水池510の順に導入されて、処理される。以下、原水410の処理過程を説明する。
原水410は、水量と水質が原水センサ420により計測され、粒径の大きな砂などが沈降除去された後、着水井430に導入される。
着水井430では、凝集剤の凝集効果を高めるために、図示しない薬品注入設備から原水410に酸剤やアルカリ剤が注入される。
混和池440では、原水410は、薬品注入設備450から凝集剤が注入され、急速攪拌される。急速攪拌により、原水410中の濁質分は凝集してフロックが形成される。その後、凝集剤が注入された原水410(以下、「凝集剤注入水」と称する)は、フロック形成池460に導入される。
薬品注入設備450は、薬品注入手段300に制御され、原水410に凝集剤を注入し、凝集剤の注入量などのプロセスデータを計測する。
フロック形成池460では、凝集剤注入水が緩速攪拌され、フロックの成長が促進される。緩速攪拌された凝集剤注入水は、沈殿池470に導入される。
沈殿池470では、緩速攪拌後の凝集剤注入水のフロックが沈降分離される。フロックが分離された凝集剤注入水、すなわち沈殿水480は、ろ過池490に導入される。
ろ過池490では、沈殿水480がろ過され、沈殿池470で沈降分離されなかった微細なフロックが除去される。ろ過処理された沈殿水480、すなわちろ過水500は、浄水池510に導入される。ろ過水500は、浄水池510から上水520として需要家に給水される。
混和池440にて、凝集剤注入水の一部はポンプなどの送水手段(図示せず)を介して採水され、フロック分級装置530に導入される。凝集剤注入水の採水場所は、原水410に凝集剤を注入する混和池440の後、沈殿池470の出口までの間ならどこでもよいが、望ましくは、混和池440とフロック形成池460の間から採水する。
フロック分級装置530では、凝集剤注入水に含有しているフロックが分級され、排水540と分級処理水550とが得られる。分級処理水550の水質は、第1濁度センサ560により計測される。フロック分級装置530の役割は、沈殿水480の濁度(以下、「沈殿水濁度」と称する)に影響する沈降性の悪い、粒径の小さなフロックの含有比率状態を早期に把握することである。
一般にフロックの粒径は1〜100μmとさまざまであるが、沈降性の悪いフロックとは、粒径が50μm以下、とくに15μm以下の小さなフロックである。そのため、フロック分級装置530による分級は、50μm以下、望ましくは5〜15μmの範囲から決定したある粒径以下の小さなフロックを分離する。従って、分級を実施した場合、分級処理水550は、凝集剤注入水と比較して、小さなフロックの含有比率が高くなり、排水540は、小さなフロックの含有比率が低くなる。
図15に、フロック分級装置530による分級処理前後の、凝集剤注入水のフロックの粒径に対する粒子数の分布(粒径分布)例を示す。分級処理は、目開き10μmのフィルタを用いて行ったものとしている。図15は、フロック分級装置530で凝集剤注入水を分級処理すると、分級処理前はフロックの粒径分布がAとBのように異なっていても、沈降性の悪い小さなフロック(粒径が10μm以下のフロック)がほぼ同量であれば、分級処理水550(分級処理後の凝集剤注入水)のフロックの粒径分布は互いに類似の分布(A’とB’)になるということを示している。従って、粒径分布AとBのように分級処理前のフロックの平均粒径が異なっていても、分級処理後に得られる分級処理水550のフロックの粒径分布A’とB’とは、類似になる。すなわち、凝集剤注入水に含まれるフロックがどのような粒径分布であっても、凝集剤注入水から沈降性の悪い小さなフロックを多く含む分級処理水550を得ることができる。
従来技術では、図15に示した凝集剤注入水の粒径分布Aと粒径分布Bのように、沈降性の悪い小さなフロック(粒径が10μm以下のフロック)はほぼ同量であるが、フロックの平均粒径が異なる場合には、粒径分布Aの凝集剤注入水と粒径分布Bの凝集剤注入水とで凝集剤注入量を変える制御を行うこともある。たとえば、平均粒径をパラメータとして、平均粒径が大きくなると凝集剤注入量を減少させるような注入率式を用いてフィードバック制御をすると、平均粒径が大きい粒径分布Bに対して凝集剤注入量を減少させる制御を行う。凝集剤注入量が減少すると、沈降性の悪い小さなフロックはさらに増加してしまうため、結果として沈殿水濁度が高くなる可能性がある。
このように、従来技術では、沈降性の悪い小さなフロックがほぼ同量であるので本来は凝集剤注入量が同じでよい場合にも、凝集剤注入量を変える制御を行ってしまったり、この制御の結果、沈殿水濁度が高くなってしまったりするという課題がある。
しかし、本発明では沈降性の悪い、粒径の小さなフロックを多く含む分級処理水550に注目することで、従来技術の課題を回避することが可能である。
ここで、フロック分級装置530のフィルタは、セラミック製でも金属製でもよく、凝集剤注入水の含有するフロックを速やかに分級できるならば、とくに限定されるものではない。
フロック分級装置530としては、上述のフィルタの他にも、たとえば、回転フィルタによる微粒子分級装置、液体サイクロン、沈降分離装置、浮上分離装置などが挙げられ、凝集剤注入水に対して、速やかに50μm以下、望ましくは5〜15μmの範囲から決定したある粒径以下のフロックの含有比率を高めることができる手段ならば、とくに限定されるものではない。
図1に戻って、本発明による凝集剤注入制御システム10の説明を続ける。
原水センサ420、第1濁度センサ560は水質データを、原水センサ420と薬品注入設備450は水量や凝集剤の注入量などのプロセスデータを、それぞれ計測する。この水質データとプロセスデータは、通信回線を介して薬品注入手段300に送信される。水質データとして、原水センサ420では水量、濁度、およびアルカリ度が計測され、第1濁度センサ560では濁度が計測される。
薬品注入手段300は、薬品注入設備450を制御するなど、浄水処理施設400の各プロセスの制御を実行する。また、薬品注入手段300は、管理手段100との間で、ネットワーク200を介して、計測した水質データ、プロセスデータ、および後述する制御データを相互に送受信する。
管理手段100は、たとえばパーソナルコンピュータなどの計算機、およびこの計算機で実行されるソフトウェアからなる。管理手段100は、薬品注入手段300からネットワーク200を介して水質データとプロセスデータを受信し、受信した水質データとプロセスデータを用いて凝集剤の注入量を演算する。この凝集剤注入量は、制御データとして、薬品注入手段300にネットワーク200を介して送信される。
ここで、図2を用いて、管理手段100について詳しく説明する。図2は、本実施形態における管理手段100の構成図である。管理手段100は、CPU110、プロセスデータベース120、水質データベース130、ネットワークインターフェース(IF)140、およびメモリ150を備えている。
メモリ150には、管理手段100にデータ収集機能151と注入率演算機能152と注入率補正機能153とを持たせるためのプログラムが記憶されている。
CPU110は、このプログラムを実行して、上述の各機能を動作させる。
IF140は、ネットワーク200とのインターフェースであり、ネットワーク200に接続された薬品注入手段300と情報を通信する働きをする。
プロセスデータベース120には、データ収集機能151が現在および過去において薬品注入手段300を介して収集したプロセスデータが格納される。具体的には、原水センサ420により計測された水量や、薬品注入設備450により計測された凝集剤注入量などを格納する。また、実施例4で後述する計測周期Δtも、予め設定されて格納される。
水質データベース130には、データ収集機能151が現在および過去において薬品注入手段300を介して収集した水質データが格納される。具体的には、原水センサ420、第1濁度センサ560により計測された濁度およびアルカリ度などが格納される。また、水質データベース130には、後述する処理水濁度の目標値DV、沈殿水濁度の目標値DV、およびろ過水濁度の目標濁度DVが、それぞれ予め設定されて格納される。
データ収集機能151は、上述したように、薬品注入手段300を介して、プロセスデータや水質データを収集する。
注入率演算機能152は、水質データから基本凝集剤注入率を演算する。基本凝集剤注入率は、原水410の水質から求められる凝集剤注入率である。図3に、注入率演算機能152の処理フローを示す。
S1で、水質データベース130から原水410の水質データを取得する。この水質データは、原水センサ420により計測された原水410の濁度Tu(以下、「原水濁度Tu」と称する)やアルカリ度ALである。
S2で、式(1)に従い、基本凝集剤注入率Fを演算する。
=a1・Tu a2+a3・ALa4 ・・・(1)
ここで、a1、a2、a3、a4は係数であり、予め基礎試験で定めておく。たとえば、a1=5.5、a2=0.4、a3=−0.55、a4=0.04のとき、原水濁度Tuが100度、アルカリ度ALが35mg/Lであれば、基本凝集剤注入率Fは次式で与えられる。
=5.5・Tu 0.4+(−0.55)・AL0.04=34mg/L ・・・(2)
凝集剤注入率Fは、原水410の水質、水量、および浄水場の仕様により異なるが、少なくとも5〜100mg/Lの範囲であることが望ましい。
基本凝集剤注入率Fを演算する式は、式(1)に限定されるものではない。原水センサ420でアルカリ度、水温、pH、または紫外線吸光度を計測し、その計測値を考慮した式に従って、基本凝集剤注入率Fを演算してもよい。
演算された基本凝集剤注入率Fは、注入率補正機能153に入力され、補正される。
次に、注入率補正機能153の説明をする。図4に、実施例1における注入率補正機能153の処理フローを示す。
S3で、予め設定された処理水濁度の目標値DV(以下、「目標濁度DV」と称する)を水質データベース130から取得する。処理水濁度とは、分級処理水550の濁度のことである。
S4で、水質データベース130から、原水濁度Tuと第1濁度センサ560により計測された処理水濁度Tuとを取得する。
S5で、式(3)に従い、処理水濁度Tuと目標濁度DVとの偏差ΔTuを演算する。
ΔTu=Tu−DV ・・・(3)
S6で、式(4)に従い、偏差ΔTuを用いて基本凝集剤注入率Fの補正値Qを演算する。
=b1・(ΔTu/Tu) ・・・(4)
ここで、b1は係数であり、予め基礎試験で定めておく。図5に、式(4)で表されるΔTu/Tuと補正値Qとの関係を示す。たとえば、b1=30のとき、原水濁度Tuが100度、処理水濁度Tuが20度、および目標濁度DVが5度であれば、補正値Qは次式で与えられる。
=30・(ΔTu/Tu)=4.5mg/L ・・・(5)
補正値Qは、凝集剤注入水の採水位置、フロック分級装置530の仕様、および基本凝集剤注入率Fの演算式の設定により適正値が異なるが、少なくとも−20〜20mg/Lの範囲にあることが望ましい。
S6で補正値Qを演算する式は、式(4)に限定されるものではない。原水センサ420でアルカリ度、水温、pH、または紫外線吸光度を計測し、その計測値を考慮した式に従って、補正値Qを演算してもよい。
S7で、注入率演算機能152で演算した基本凝集剤注入率Fを取得する。
S8で、式(6)に従い、凝集剤注入率Fを演算する。
=F+Q ・・・(6)
S9で、プロセスデータベース120から原水センサ420により計測された原水410の水量を取得する。
最後に、S10で凝集剤注入量を演算する。凝集剤注入量は、原水410の水量に凝集剤注入率Fを掛けて求められる。
演算された凝集剤注入量は、制御データとして、薬品注入手段300を介して薬品注入設備450に入力される。薬品注入設備450は、この凝集剤注入量に応じて凝集剤を原水410に注入する。
また、補正値Qの演算には、式(4)以外に式(7)を用いることもできる。
=exp(c1−c2/T)・tan(c3・(ΔTu/Tu)・π) ・・・(7)
ここで、c1、c2、c3は係数であり、予め基礎試験で定めておく。Tは原水410の水温(℃)である。図6に、式(7)で表されるΔTu/TuとQとの関係を示す。
式(7)はQに不感帯を設けたものである。この式を用いると、濁度急変時のみフィードバック制御を実施することになる。
本発明では、浄水処理施設400のプロセスの早い段階(フロック形成池460の前)で採水するので、注入量の補正の時間遅れが短縮可能であり、原水410の水質が変動しても早期に基本凝集剤注入率Fの補正が可能となる。
また、フロック分級装置530によりフロックを分級するため、計測対象となる処理水濁度Tuは、フロックを分級しない場合の凝集剤注入水の濁度よりも低くなる。従って、原水410が高濁度であっても、濁度計測が可能であり、適切な凝集剤注入量を維持することも可能となる。
以上のようにして求めた補正値Qが正偏差(Q>0)の場合は不足分の凝集剤を追加注入し、負偏差(Q<0)の場合は過剰な凝集剤注入を抑制することで、沈殿池出口での沈殿水濁度を、予め設定された沈殿池出口での沈殿水濁度の目標値DV(以下、「目標濁度DV」と称する)に維持することが可能である。また、負偏差の場合には、過剰な凝集剤注入を抑制できるので、コスト低減に寄与することも可能である。
実施例2は、実施例1の凝集剤注入制御システムにおいて、注入率補正機能153にて、凝集剤注入水が沈殿池出口に到達したときの濁度を予測し、この予測した濁度に基づいて凝集剤注入量を求める場合の例である。凝集剤注入水が沈殿池出口に到達したときの予測濁度Tu cal(以下、「予測沈殿水濁度Tu cal」と称する)は、処理水濁度Tuから演算する。凝集剤注入制御システム10の構成や処理は実施例1と同様であるが、注入率補正機能153の処理が異なる。
以下、実施例2における注入率補正機能153の説明をする。図7に、実施例2における注入率補正機能153の処理フローを示す。
S11で、予め設定された目標濁度DVを水質データベース130から取得する。
S12で、水質データベース130から、原水濁度Tuと第1濁度センサ560により計測された処理水濁度Tuとを取得する。
S13で、式(8)に従い、処理水濁度Tuより、予測沈殿水濁度Tu calを演算する。
Tu cal=d1・(Tud2+d3 ・・・(8)
ここで、d1、d2、d3は係数であり、予め基礎試験で定めておく。図8に、処理水濁度Tuと予測沈殿水濁度Tu calとの関係を示す。
このように、予測沈殿水濁度Tu calは、処理水濁度Tuを変数とした関数で表現することが可能である。
予測沈殿水濁度Tu calを演算する式は、式(8)に限定されるものではない。原水センサ420でアルカリ度や水温やpHなどを計測し、その計測値を考慮した式に従って、予測沈殿水濁度Tu calを演算してもよい。
S14で、式(9)に従い、予測沈殿水濁度Tu calと目標濁度DVとの偏差ΔTuを演算する。
ΔTu=Tu cal−DV ・・・(9)
S15で、式(10)に従い、偏差ΔTuを用いて基本凝集剤注入率Fの補正値Qを演算する。
=m1・(ΔTu/Tu) ・・・(10)
ここで、m1は係数であり、予め基礎試験で定めておく。
S15で補正値Qを演算する式は、式(10)に限定されるものではない。原水センサ420でアルカリ度、水温、pH、または紫外線吸光度を計測し、その計測値を考慮した式に従って、補正値Qを演算してもよい。
S15で補正値Qを演算した以降は、実施例1と同様の処理を行う。すなわち、図7のS16からS19までの処理は、実施例1で述べた図4のS7からS10までの処理と同様である。
実施例2の凝集剤注入制御システムは、実施例1のシステムと同様の効果を有する。また、本実施例では、浄水場で一般的に目標値として設定されることが多い沈殿水濁度を、偏差ΔTuの演算に用いているため、作業者が水質状況を把握しやすいという利点がある。
実施例3は、実施例1の凝集剤注入制御システムにおいて、センサによる計測項目を追加した場合の例である。実施例3で追加した計測項目は、原水410の紫外線吸光度E260と沈殿水480の濁度Tu(以下、「沈殿水濁度Tu」と称する)であり、注入率補正機能153での演算に使用される。
図9に、実施例3における凝集剤注入制御システムの構成について示す。実施例3の凝集剤注入制御システム10は、実施例1の凝集剤注入制御システムと同様の構成であるが、図9に示すように、沈殿水濁度Tuを計測する第2濁度センサ(出口側濁度センサ)570が沈殿池470の出口に設置されている点が異なる。
また、実施例3の原水センサ420は、原水410の紫外線吸光度E260も計測する。紫外線吸光度E260と沈殿水濁度Tuは、実施例1で述べた他の水質データと同様に、薬品注入手段300を介して水質データベース130に格納される。
実施例3の凝集剤注入制御システム10は、実施例1の凝集剤注入制御システムと同様の処理を行うが、注入率補正機能153の処理は異なる。以下、注入率補正機能153の処理について説明する。
図10に、実施例3における注入率補正機能153の処理フローを示す。
S20で、予め設定された目標濁度DV、DVを水質データベース130から取得する。
S21で、水質データベース130から、原水濁度Tu、処理水濁度Tu、沈殿水濁度Tu、および紫外線吸光度E260を取得する。
S22で、式(3)または式(9)に従い、偏差ΔTuを演算する。
S23で、偏差ΔTuと紫外線吸光度E260とを用いて、式(11)または式(12)に従い、基本凝集剤注入率Fの補正値Qを演算する。
=e1・(ΔTu/Tu)+e2・(E260e3+e4 ・・・(11)
=exp(f1−f2/T)・tan(f3・(ΔTu/Tu)・π)+f4(E260f5 ・・・(12)
ここで、e1、e2、e3、e4、f1、f2、f3、f4、f5は係数であり、予め基礎試験で定めておく。
S23で補正値Qを演算する式は、式(11)または式(12)に限定されるものではない。原水センサ420でアルカリ度、水温、またはpHを計測し、その計測値を考慮した式に従って、補正値Qを演算してもよい。
S24で、注入率演算機能152で演算した基本凝集剤注入率Fを取得する。
S25で、式(6)に従い、凝集剤注入率Fを演算する。
S26で、沈殿水濁度Tuと目標濁度DVとを用いて、式(13)に従い、凝集剤注入率Fの補正値Qを演算する。
=g1・(Tu−DV) ・・・(13)
ここで、g1は係数であり、予め基礎試験で定めておく。
S26で補正値Qを演算する式は、式(13)に限定されるものではない。原水センサ420または第2濁度センサ570でアルカリ度、水温、またはpHを計測し、その計測値を考慮した式に従って、補正値Qを演算してもよい。
S27では、S26で得られた補正値Qを用いて、式(14)に従い、凝集剤注入率Fを演算する。
=F+Q ・・・(14)
S28で、プロセスデータベース120から原水センサ420により計測された原水410の水量を取得する。
最後に、S29で凝集剤注入量を演算する。凝集剤注入量は、原水410の水量に凝集剤注入率Fを掛けて求められる。
なお、本実施例では紫外線吸光度E260を用いたが、代わりに原水410の全有機炭素量TOCを用いてもよい。この場合、全有機炭素量TOCは、原水センサ420により計測され、水質データベース130に格納される。
また、本実施例では沈殿水濁度Tuと目標濁度DVとを用いたが、ろ過水500の濁度Tu(以下、「ろ過水濁度Tu」と称する)とろ過池490出口におけるろ過水濁度Tuの目標濁度DV(以下、「目標ろ過水濁度DV」と称する)とを用いてもよい。この場合、ろ過水濁度Tuは、ろ過池490の出口に第2濁度センサ570を設置して計測する。目標ろ過水濁度DVは、予め設定して水質データベース130に格納しておく。
ろ過水濁度Tuと目標ろ過水濁度DVとを用いる場合は、ろ過水濁度Tuと目標ろ過水濁度DVとの偏差から、式(15)に従い、補正値Qを演算する。
=i1・(Tu−DV) ・・・(15)
ここで、i1は係数であり、予め基礎試験で定めておく。
実施例3の凝集剤注入制御システムは、実施例1のものと同様の効果がある。また、本実施例では、沈殿水濁度Tuを用いたフィードバック補正を実行することにより、ロバスト性が増し、より安定な制御が可能となる。
実施例4は、実施例1の凝集剤注入制御システムにおいて、注入率補正機能153にて、原水濁度の変化率VTu(以下、「濁度変化率VTu」と称する)を考慮して補正値Qを演算し、凝集剤注入量を求める場合の例である。凝集剤注入制御システム10の構成や処理は実施例1と同様であるが、注入率補正機能153の処理が異なる。
以下、実施例4における注入率補正機能153の説明をする。図11に、実施例4における注入率補正機能153の処理フローを示す。
S30で、予め設定された目標濁度DVを水質データベース130から取得する。さらに、予め設定された計測周期Δtをプロセスデータベース120から取得する。
S31で、水質データベース130から、ある時刻tにおける原水濁度Tu 、ある時刻tの前回(時刻t−1)に計測された原水濁度Tu t−1、およびある時刻tにおける処理水濁度Tuを取得する。
S32で、原水濁度Tu 、Tu t−1、および計測周期Δtより、濁度変化率VTuを式(16)に従って演算する。
Tu=|Tu −Tu t−1|/Δt ・・・(16)
S33で、式(3)に従い、偏差ΔTuを演算する。
S34で、偏差ΔTuと濁度変化率VTuとを用いて、式(17)または式(18)に従って補正値Qを演算する。
=j1・(ΔTu/Tu)・j2VTu (j2>1) ・・・(17)
=exp(k1−k2/T)・tan(k3・(ΔTu/Tu)・π)・k4VTu (k4>1) ・・・(18)
ここで、j1、j2、k1、k2、k3、k4は係数であり、予め基礎試験で定めておく。
S34で補正値Qを演算した以降は、実施例1と同様の処理を行う。すなわち、図11のS35からS38までの処理は、実施例1で述べた図4のS7からS10までの処理と同様である。
また、実施例3における凝集剤注入制御システムでも、実施例4と同様に、時刻tの原水濁度Tu と時刻t−1の原水濁度Tu t−1とから得られる濁度変化率VTuを考慮して補正値Qを演算し、凝集剤注入量を求めることができる。また、S33で式(3)に従い、偏差ΔTuを演算したが、S30で目標濁度DVではなくDVを取得して、式(9)に従い、偏差ΔTuを演算してもよい。
実施例4の凝集剤注入制御システムは、実施例1のものと同様の効果がある。また、本実施例では、原水濁度Tuの時間変化を考慮して凝集剤注入率の補正を実施するため、原水濁度Tuの急変時にも適正な凝集剤注入制御が可能となる。
実施例5は、実施例3の凝集剤注入制御システムにおいて、注入率補正機能153にて、過去の実績データを考慮する場合の例である。凝集剤注入制御システム10の構成や処理は実施例3と同様であるが、管理手段100の構成と処理、および注入率補正機能153の処理が異なる。
図12に、実施例5における管理手段100の構成を示す。実施例5の場合には、管理手段100にデータベース検索機能154が追加される。データベース検索機能154は、メモリ150に記憶されるプログラムにより実現される。
従って、CPU110は、このプログラムを実行して、データ収集機能151、注入率演算機能152、注入率補正機能153機能、およびデータベース検索機能154を動作させる。
まず、データベース検索機能154の説明をする。図13に、データベース検索機能154の処理フローを示す。
S39で、水質データベース130から現在の原水410の水質データ(濁度、アルカリ度、水温、pH、紫外線吸光度E260など)を取得する。
S40で、プロセスデータベース120から現在の原水410の水量データを取得する。
S41で、注入率補正機能153で演算した現在の凝集剤注入量を取得する。
S42で、プロセスデータベース120と水質データベース130とから、現在の原水410の水質、水量、および凝集剤注入量と類似する過去の原水410の水質、水量、および凝集剤注入量の実績データを検索して抽出する。
S43で、水質データベース130に格納されている過去の沈殿水濁度のうち、S42で抽出した類似の過去の実績データに対する沈殿水濁度Tu old(以下、「過去の沈殿水濁度Tu old」と称する)を取得する。この沈殿水濁度Tu oldは、S39〜S41で取得した現在の原水410の水質、水量、および凝集剤の注入量に対応する、過去の沈殿水濁度の実績データである。
次に、実施例5における注入率補正機能153の説明をする。図14に、実施例5における注入率補正機能153の処理フローを示す。
S44で、予め設定された目標濁度DV、DVを水質データベース130から取得する。
S45で、水質データベース130から、原水濁度Tu、処理水濁度Tuを取得する。
S46で、式(3)または式(9)に従い、偏差ΔTuを演算する。
S47で、式(4)、式(7)、または式(10)に従って補正値Qを演算する。
S48で、注入率演算機能152で演算した基本凝集剤注入率Fを取得する。
S49で、式(6)に従い、凝集剤注入率Fを演算する。
S50で、データベース検索機能154で取得した過去の沈殿水濁度Tu oldを取得する。
S51で、過去の沈殿水濁度Tu oldを用いて、式(19)に従い、補正値Qを演算する。
=l1・(Tu old−DV) ・・・(19)
ここで、l1は係数であり、予め基礎試験で定めておく。
S51で補正値Qを演算する式は、式(19)に限定されるものではない。原水センサ420または第2濁度センサ570でアルカリ度、水温、pH、または紫外線吸光度を計測し、その計測値を考慮した式に従って、補正値Qを演算してもよい。
S52で、S51で得られた補正値QとS49で得られた凝集剤注入率Fとを用いて、式(20)に従って凝集剤注入率Fを演算する。
=F+Q ・・・ (20)
S53で、プロセスデータベース120から原水センサ420により計測された原水410の水量を取得する。
最後に、S54で凝集剤注入量を演算する。凝集剤注入量は、原水410の水量に凝集剤注入率Fを掛けて求められる。
実施例5の凝集剤注入制御システムは、実施例3の場合と同じく、実施例1のものと同様の効果がある。また、本実施例では、データベース検索機能154から過去の沈殿水濁度Tu oldを取得し、フィードバック補正を実行するため、実施例3と同様にロバスト性が増し、より安定な制御が可能となる。さらに、本実施例の凝集剤注入制御システムは、注入量のフィードバック補正の時間遅れも短縮可能である。
本発明は、混和池、フロック形成池、および沈殿池から構成される一般的な浄水プロセスに加えて、沈殿池の後段に砂ろ過や膜利用のろ過設備を有する浄水プロセス、さらに、その後段にオゾン処理などの高度処理設備を付加した浄水プロセスにも適用できる。
10…凝集剤注入制御システム、100…管理手段、110…CPU、120…プロセスデータベース、130…水質データベース、140…ネットワークインターフェース(IF)、150…メモリ、151…データ収集機能、152…注入率演算機能、153…注入率補正機能、154…データベース検索機能、200…ネットワーク、300…薬品注入手段、400…浄水処理施設、410…原水、420…原水センサ、430…着水井、440…混和池、450…薬品注入設備、460…フロック形成池、470…沈殿池、480…沈殿水、490…ろ過池、500…ろ過水、510…浄水池、520…上水、530…フロック分級装置、540…排水、550…分級処理水、560…第1濁度センサ、570…第2濁度センサ。

Claims (6)

  1. 薬品注入設備により原水に凝集剤を注入してフロックを形成し、前記フロックが形成された前記原水から沈殿池とろ過池とで前記フロックを除去して上水を得る浄水場の凝集剤注入制御システムにおいて、
    前記凝集剤を注入する前の前記原水の水量および少なくとも濁度を含む水質を計測する原水センサと、
    前記沈殿池の出口より上流側で採水した前記フロックが形成された前記原水を、含まれる前記フロックの粒径に応じて分級して分級処理水を得るフロック分級装置と、
    前記分級処理水の濁度を計測する分級処理水濁度センサと、
    前記原水センサが計測した前記原水の水質から前記凝集剤の注入率を演算する注入率演算機能、および前記原水センサが計測した前記原水の濁度と前記分級処理水濁度センサが計測した前記分級処理水の濁度とから前記凝集剤の注入率の補正値を演算して前記凝集剤の注入量を決定する注入率補正機能を有し、前記凝集剤の注入量を決定する管理手段と、
    前記管理手段が決定した前記凝集剤の注入量に基づいて前記薬品注入設備を制御する薬品注入手段と、を備えることを特徴とする凝集剤注入制御システム。
  2. 請求項1記載の凝集剤注入制御システムにおいて、
    前記注入率補正機能は、前記分級処理水濁度センサが計測した前記分級処理水の濁度を用いて、前記沈殿池の出口での前記フロックが形成された前記原水の濁度を予測する凝集剤注入制御システム。
  3. 請求項1記載の凝集剤注入制御システムにおいて、
    前記原水センサは、前記原水の水質として、濁度、アルカリ度、水温、pH、および紫外線吸光度のうち少なくとも1つを計測し、
    前記注入率補正機能は、前記原水センサが計測した前記原水の濁度、アルカリ度、水温、pH、および紫外線吸光度のうち少なくとも1つを用いて、前記凝集剤の注入率の補正値を演算し、前記凝集剤の注入量を決定する凝集剤注入制御システム。
  4. 請求項1記載の凝集剤注入制御システムにおいて、
    前記沈殿池の出口または前記ろ過池の出口での前記フロックが形成された前記原水の濁度を計測する出口側濁度センサを備え、
    前記注入率補正機能は、前記出口側濁度センサが計測した前記フロックが形成された前記原水の濁度を用いて、前記凝集剤の注入率の補正値を演算し、前記凝集剤の注入量を決定する凝集剤注入制御システム。
  5. 請求項1記載の凝集剤注入制御システムにおいて、
    前記注入率補正機能は、前記原水の濁度の時間変化に基づいて、前記凝集剤の注入率の補正値を演算し、前記凝集剤の注入量を決定する凝集剤注入制御システム。
  6. 請求項1記載の凝集剤注入制御システムにおいて、
    前記沈殿池の出口での前記フロックが形成された前記原水の濁度を計測する出口側濁度センサを備え、
    前記管理手段は、
    前記出口側濁度センサが計測した前記フロックが形成された前記原水の濁度を少なくとも含む、現在および過去における前記原水および前記フロックが形成された前記原水の水質データを格納する水質データベースと、
    現在および過去における少なくとも前記原水の水量および前記凝集剤の注入量を格納するプロセスデータベースと、
    前記水質データベースと前記プロセスデータベースとからデータを抽出するデータベース検索機能とを、さらに有し、
    前記データベース検索機能は、現在の前記原水の水質、水量、および前記凝集剤の注入量に対応する、前記沈殿池の出口での過去の前記フロックが形成された前記原水の濁度の実績データを、前記水質データベースから抽出し、
    前記注入率補正機能は、前記実績データに基づいて、前記凝集剤の注入率の補正値を演算し、前記凝集剤の注入量を決定する凝集剤注入制御システム。
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