JP6633342B2 - 凝集剤注入支援装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、凝集剤注入支援装置及び制御方法に関する。
一般に、浄水場などで行われている水処理プロセスは、凝集沈殿工程と排水処理工程とを含み、各工程の概要は次のとおりである。凝集沈殿工程では、浄化処理の対象となる水(以下、「被処理水」という。)に含まれる懸濁物質などの不要物を除去するための固液分離処理が行われる。固液分離処理では、まず、被処理水に凝集剤を注入することにより不要物をフロックに凝集させる。フロック化した凝集物は沈殿処理によって被処理水から分離され、除去される。また、沈殿処理が行われた後、さらに砂ろ過などのろ過処理が行われる場合もある。沈殿処理やろ過処理によって被処理水から分離された凝集物を含む汚泥は排水処理工程に送られる。
排水処理工程では、凝集沈殿工程において分離された汚泥の濃縮分離処理が行われる。濃縮分離処理は、凝集沈殿工程から送られてくる大量の水を含む汚泥を、より水分量の少ない状態にする処理である。濃縮分離処理によって汚泥から分離された水は、返送水として凝集剤が注入される前の被処理水に加えられ、再度凝集沈殿工程に送られる。そのため、凝集剤が注入される前の被処理水の水質は、水処理プロセスに送られてくる原水そのものの水質の変動の影響に加え、返送水の流入による変動の影響を受けて変動する。従って、凝集剤の注入量は原水や返送水の影響を受けて変動する被処理水の水質の変化に応じて適切に調節されるべきである。
一般に、凝集剤の注入量は、採水された原水に対してビーカー規模の凝集試験(以下、「ビーカー試験」という。)を行い、その試験結果を目安に決定される場合が多い。凝集剤の注入量を適切に保つには、ビーカー試験の頻度を高める必要があるが、作業の負荷を考えると現実的でない。そのため、凝集剤は、注入不足に陥らない程度で過剰に注入されている場合が多い。しかしながら、凝集剤の注入量が多くなると汚泥の発生量も増加するため、排水処理の負荷も高まってしまう。また、ろ過処理の負荷も高まるため、ろ過設備の洗浄処理(逆圧洗浄など)を行う頻度も高くなってしまう。従って、凝集剤の注入量は、過注入とならないよう適切な量に制御されるのが望ましい。
このような問題に対して、例えば、凝集沈殿により分離除去された汚泥を返送することによって、凝集効果の向上を図る方法が提案されている。このような方法は、凝集効果の向上が期待できる一方で、被処理水の水質悪化を招き、トータルとして処理負荷を高めてしまう可能性がある。特に浄水場では、水処理プロセスにおける水質悪化は致命的である。これは排水処理工程から凝集沈殿工程に戻される返送水についても同様のことが言え、返送水による被処理水の水質悪化は避けなければならない。事実、返送水による水質悪化に起因して異臭味の発生やマンガン濃度の上昇などの問題が生じており、対策が求められている事業体も存在する。
特開2003−340208号公報 特開2009−226285号公報 特開2012−45494号公報
本発明が解決しようとする課題は、凝集剤の注入量を返送水の流入に応じてより適切に制御することができる凝集剤注入支援装置及び制御方法を提供することである。
実施形態の凝集剤注入支援装置は、排水処理工程において汚泥から分離された水を返送水として凝集沈殿工程に返送する水処理プロセスにおいて、前記凝集沈殿工程における凝集剤の注入量を制御する装置であって、取得部と、制御部と、を持つ。取得部は、前記凝集沈殿工程における被処理水の水質に関する水質情報を取得する。制御部は、前記取得部によって取得された前記水質情報に基づいて前記凝集剤の注入量を制御する。
第1の実施形態の凝集剤注入支援装置を備える水処理プロセスの具体例を示す図。 第1の実施形態における注入制御システム200の機能構成を示す機能ブロック図。 凝集剤の注入率と被処理水の濁度との関係の一例を示す図。 凝集剤の注入率とSC値との関係の一例を示す図。 水処理プロセス1を注入率一定制御で運転している場合における、注入前被処理水の濁度と、注入後被処理水のSC値及び導電率の変化の一例を示す図。 水処理プロセス1を注入率一定制御で運転している場合における、注入後被処理水のpH及びSC値の関係の一例を示す図。 導電率とSC値との関係の一例を示す図。 第1の実施形態の注入支援装置220による水処理プロセス1のフィードバック制御の結果の一例を示す図。
以下、実施形態の凝集剤注入支援装置及び制御方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
[概略]
水処理プロセスでは、被処理水が排水処理工程から凝集沈殿工程に戻される場合がある。そして、排水処理工程から凝集沈殿工程に戻される被処理水(以下、「返送水」という。)には、凝集剤の残留成分が含まれている場合がある。そのため、返送水に含まれる凝集剤を有効利用することができれば、凝集剤の注入量を削減できると考えられる。
具体的には、被処理水中の濁質は、通常は表面電荷が負に帯電しており、互いに反発しあい、沈降しづらい状態にある。凝集剤を注入することで、表面電荷がゼロ付近に近づき粒子同士の反発作用が弱まる。凝集剤の架橋作用も加わりフロックを形成しやすくなり、フロック化した粒子は沈殿分離される。このように凝集剤を注入する目的は、濁質の表面電荷を中和させることである。そのため、被処理水中の濁質の表面電荷の状態に応じて凝集剤の注入量を変化させるように制御することで、返送水中に含まれる凝集剤の残留成分が考慮された適切な凝集剤の注入を実現できると考えられる。
例えば、被処理水中の浮遊粒子の表面電荷は、混和水(具体的には、凝集剤が注入され混和池にて急速撹拌した直後の被処理水)の流動電流値(SC値:Streaming Current)を計測することによって把握することができる。
SC値は、浮遊粒子表面の荷電状態を示す「ゼータ電位」に相関のある指標である。水中の浮遊粒子と水との界面には電気二重層が形成される。この状態で水を流動させることで水側に配分された電荷が水とともに流れ、流動帯電が生じる。この流動帯電によって水中に生じる電流は流動電流(SC:Streaming Current)と呼ばれる。SC値は凝集状態に応じて変化する一方、pH、導電率、水温の影響を受けて変化する。そのため、濁質表面の荷電状態の判断にSC値を用いる場合、これらの影響を除去するための補正が必要となる。
[詳細]
図1は、第1の実施形態の凝集剤注入支援装置を備える水処理プロセスの具体例を示す図である。なお、ここで説明する水処理プロセス1は、凝集剤を用いた固液分離処理を行うどのような設備に適用されてもよい。例えば水処理プロセス1は、浄水場や製紙工場などの設備に適用可能である。図1は、水処理プロセス1が浄水場に適用された例を示している。
水処理プロセス1は、取水井10と、着水井20と、混和池30と、フロック形成池40と、沈殿池50と、排水処理工程60と、砂ろ過棟70と、配水池80と、調整部90と、凝集剤100と、注入制御システム200と、pH計300と、導電率計400と、を備える。取水井10は、原水を一時的に貯留する。ここでいう原水とは、浄化処理が行われる前の水であり、例えば、ダムや河川から引き入れられた水や地下水などのことをいう。着水井20には、取水井10から原水が送水されるとともに、排水処理工程60から返送水が送水される。以下では、着水井20において原水及び返送水が混合された水を被処理水と記載する。着水井20では、重力沈降によって容易に分離可能な植物や土砂などの不要物が被処理水から分離される。
混和池30(急速撹拌池)には、着水井20の上澄みの被処理水が送水される。混和池30では、調整部90によって凝集剤100が被処理水に注入される。なお、混和池30における凝集剤の注入は、運転員が手動で行ってもよい。混和池30には、混合装置31が取り付けられている。混合装置31は、着水井20から送水された水と、凝集剤100とを混合する。混合装置31は、例えば、急速攪拌装置(フラッシュ・ミキサ)やモータ等の駆動部を有する攪拌装置や、駆動部を有しない攪拌装置(スタティック・ミキサ)である。混和池30では、凝集剤100によって懸濁物質(Suspended Solids)の荷電状態が中和される。荷電状態が中和されることにより、懸濁物質は凝集する。懸濁物質は、例えば、コロイド成分である。混和池30では、混合装置31による攪拌によって、水中に微小なフロック(以下、「微フロック」という。)が形成される。
フロック形成池40には、微フロックを含む水が、混和池30から送水される。フロック形成池40は、水に含まれる微フロック同士を衝突させて、フロックを成長させる。
沈殿池50は、水中で成長したフロックを沈降させる。沈降したフロックは沈殿池の底部に泥となって溜まり、定期的に引抜かれ、排水処理工程60に送られる。
排水処理工程60では、他の工程から送られてくる汚泥などを濃縮し、汚泥と水に分離する。汚泥から分離された水のうち、上澄水は着水井20へ返送される。返送は連続的にではなく、間欠的に行われる場合が多い。なお、排水処理工程60には、沈殿池50から引き抜かれた汚泥に限らず、水処理プロセス1に含まれる他の様々な工程で発生した汚泥や排水が送られてくる。
砂ろ過棟70には、沈殿池50の上澄水が送水される。砂ろ過棟70は、沈殿池50から送水された水をろ過する。ろ材である砂はろ過継続時間が経過するにつれ目詰まりし、差圧が上昇する。従って、定期的に逆圧洗浄がなされ、その洗浄排水は排水処理工程60に送られる。
配水池80には、ろ過された水が、砂ろ過棟70から送水される。配水池80では、塩素が水に注入される。塩素によって消毒された水は、配水池80から住宅などに配水される。
調整部90は、凝集剤100の注入量を調整可能な機構であれば、どのような機構を有していてもよい。調整部90は、例えば、ポンプ(以下、「薬剤注入ポンプ」という。)である。調整部90は、情報処理装置等を備える注入制御システム200によって決定された注入量の凝集剤100を、混和池30に注入する。なお、調整部90は、注入制御システム200によって決定された注入率で凝集剤100を、混和池30に注入してもよい。凝集剤100の注入率は、凝集剤100が注入される箇所の総水量(時間あたりの流量)に対する、凝集剤100の注入量の割合である。例えば、調整部90は、インバータや電磁弁を用いて、凝集剤100の注入量又は注入率を変更してもよい。
凝集剤100は、正の電荷に帯電している薬剤である。また、水中の懸濁物質は、表面が負の電荷に帯電している。そのため、凝集剤100は、被処理水に注入されることによって懸濁物質の荷電状態を中和させ、被処理水に含まれている懸濁物質等の粒子を凝集させる。凝集剤100は、例えば、ポリ塩化アルミニウム(PAC:Poly Aluminum Chloride)や硫酸バンド、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、ポリシリカ鉄等の無機系凝集剤である。
凝集剤100は、高分子凝集剤と併用されてもよい。高分子凝集剤は、例えば、カチオン性ポリマ、アニオン性ポリマ、両性ポリマなどである。また、凝集剤100は、pH調整剤と併用されてもよい。pH調整剤は、凝集させるために適切であるpH域に、水のpH値を調整することができる。pH調整剤は、酸性の調整剤でもよいし、アルカリ性の調整剤でもよい。酸性の調整剤は、例えば、硫酸や塩酸などである。アルカリ性の調整剤は、例えば、苛性ソーダや水酸化カルシウムなどである。
注入制御システム200は、調整部90による凝集剤100の注入量を制御するシステムである。注入制御システム200は、被処理水の水質に関する水質情報に基づいて、凝集剤100の注入量を制御する。水質情報は、被処理水の水質に関する諸量であり、例えば、流動電流値やpH、導電率などの量を示す情報である。
pH計300は、混和水のpHを測定する測定器である。pH計300は、混和水のpHの測定値を示す情報を注入制御システム200に送信する。
導電率計400は、混和水のpHを測定する測定器である。導電率計400は、混和水の導電率の測定値を示す情報を注入制御システム200に送信する。
図2は、第1の実施形態における注入制御システム200の機能構成を示す機能ブロック図である。注入制御システム200は、流動電流計210と、注入支援装置220と、提示装置230とを備える。なお以下では、流動電流計210をSC(Streaming Current:流動電流)計210と記載する。同様に以下では、流動電流値をSC値と記載する。
混和池30における被処理水のSC値は、凝集剤100の注入量に応じて増減する。SC計210は、被処理水中の懸濁物質の荷電状態を連続的に検出する流動電位計でもよい。また、SC計210は、被処理水中の懸濁物質の荷電状態を間欠的に検出するゼータ電位計でもよい。SC計210は、混和池30における被処理水のSC値を、連続的に測定する。測定間隔は1分程度が望ましいが、10分以内であれば本実施形態における注入制御の性能に大きな影響を与えない。SC計210は、混和池30における被処理水のSC値を、注入支援装置220に出力する。
注入支援装置220は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、注入支援プログラムを実行する。注入支援装置220は、注入支援プログラムの実行によって取得部221、記憶部222及び制御部223を備える装置として機能する。なお、注入支援装置220の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。注入支援プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。注入支援プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
取得部221は、混和池30における被処理水のSC値を、SC計210から取得する。取得部221は、SC計210が測定したSC値を、制御部223に出力する。
記憶部222は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体(非一時的な記録媒体)を有する。記憶部222は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。記憶部222は、例えば、自装置を注入支援装置220として機能させるためのコンピュータプログラムを記憶してもよい。
制御部223は、混和池30において被処理水に注入される凝集剤の量を制御する。具体的には、制御部223は、被処理水のSC値が予め定められた目標値に近づくように、凝集剤100の注入量を決定する。制御部223は、決定した注入量で凝集剤100を注入するように調整部90(薬剤注入ポンプ)を動作させる制御信号を生成する。制御部223は、生成した制御信号を調整部90に送信することによって、被処理水に注入される凝集剤100の量を制御する。
なお、注入支援装置220は、単体の装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。注入支援装置220は、複数の装置で構成される場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。注入支援装置220は、クラウドコンピューティング技術によって、キーバリューストア形式の各種データに演算を施してもよい。
また、注入支援装置220では、ウェブブラウザが動作してもよい。また、注入支援装置220の運用や監視、障害対応などを実施する主体は一の主体であってもよいし、複数の主体であってもよい。例えば、水処理プロセス1を運用する主体とは別の主体(例えば、ASP:Application Service Provider)が代行して、注入支援装置220の運用や監視、障害対応などを実施してもよい。また、注入支援装置220の運用や監視、障害対応の一部又は全部が複数の主体によって実施されてもよい。
提示装置230は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を用いて構成される。又は、提示装置230は、これらの表示装置を自装置に接続するインターフェースとして構成されてもよい。提示装置230は、注入支援装置220によって生成された注入支援情報を表示する。注入支援情報は、凝集剤100の注入を支援する種々の情報であり、例えば、凝集剤100の注入量の目標値や、凝集剤100が過剰であるか又は不足しているかの判定結果などを示す情報である。注入支援情報は、グラフの態様で表示されてもよいし、他の態様で表示されてもよい。提示装置230は、注入支援情報の表示を、制御部223による制御に応じて行ってもよい。
また、提示装置230は、スピーカ(提示部)を備える音声処理装置であってもよい。提示装置230は、注入支援情報を音声によって運転員に提示してもよい。また、提示装置230は、キーボードやタッチパネル等の操作デバイスを備えてもよい。操作デバイスは、運転員による操作に応じて、運転員が指定した値を制御部223に出力してもよい。制御部223に出力される値は、例えば、凝集剤100の注入量の目標値を表す値である。制御部223に出力される値は、例えば、SC値の目標値でもよい。制御部223は、操作デバイスから制御部223に出力された値に基づいて、凝集剤100の注入量や注入率を制御してもよい。
図3は、凝集剤の注入率と被処理水の濁度との関係の一例を示す図である。図3では、横軸が凝集剤の注入率を表し、縦軸が被処理水の濁度を表す。図3の例の場合、被処理水の濁度は、注入率の増加に応じて20[mg/L]付近の注入率を境に減少から増加に転じている。つまり、図3の例のような状況においては、20mg/L付近が注入率の適正値であると考えられる。このように、凝集剤100の注入率は、多過ぎてもよくないし、少な過ぎてもよくない。
凝集剤注入率の増加に応じて、被処理水の濁度が減少から増加に転じる傾向は、被処理水の種類や性質によって異なる。例えば、ある被処理水は、凝集剤注入率がある程度高くならないと濁度が増加傾向に転じない。また、例えば、被処理水によっては、濁度の増加の勾配が異なる。いずれにせよ、凝集剤の注入量は、そのときの被処理水の種類や性質に応じて図3の例のような適正値に制御されるべきである。
図4は、凝集剤の注入率とSC値との関係の一例を示す図である。具体的には、図4は、図3と同じ被処理水についての凝集剤の注入率とSC値との関係を示している。図4では、縦軸がSC値を表し、横軸が凝集剤の注入率を表す。図4は、凝集剤の注入率の増加に応じてSC値も増加することを示している。すなわち、図4は、SC値と凝集剤の注入率との間には正の相関関係があることを示している。
さらに、図4からは、図3の例での凝集剤注入量の適正値(20[mg/L]付近)に対して、SC値が荷電中和点付近の値(+2付近)をとることが分かる。これらのことから、凝集剤の注入によって被処理水中の懸濁物質の表面電荷が中和されていく様子は、SC値の観測によって把握できることが分かる。
図5は、水処理プロセス1を注入率一定制御で運転している場合における、凝集剤注入前の被処理水(以下、「注入前被処理水」という。)の濁度と、凝集剤注入後の被処理水(以下、「注入後被処理水」又は「混和水」という。)のSC値及び導電率の変化の一例を示す図である。図5から、排水処理工程60から返送水が戻されている期間には、返送水の流入に応じて注入前被処理水の濁度が上昇していることが分かる。また、図5では、注入前被処理水の濁度の上昇に合わせて、注入後被処理水のSC値が上昇していることが分かる。そして、返送水の混合によって注入後被処理水のSC値が上昇しているということは水中粒子表面の帯電状態が正側に変動していることを表している。また、返送水が流入するタイミングでは導電率も上昇しているため、導電率が上昇する変化から返送水の流入を捉えることもできる。
上記のとおり、凝集剤の注入率が一定の状態では、返送水有りのタイミングで被処理水のSC値が上昇していることから、返送水有りのタイミングでは注入率を減らすように水処理プロセス1を制御することで、SC値の上昇を抑えることができる。すなわち、注入支援装置220の制御部223が、注入後被処理水のSC値が一定となるよう凝集剤の注入率を制御することによって、注入後被処理水中の懸濁物質の表面電荷を荷電中和の状態に保つことができる。
図6は、水処理プロセス1を注入率一定制御で運転している場合における、注入後被処理水のpH及びSC値の関係の一例を示す図である。図6において、横軸はpHを表し、縦軸はSC値を表す。図6は、pHの増加に応じてSC値が減少することを示している。すなわち、図6は、pHとSC値との間には負の相関関係があることを示している。この相関関係に基づけば、pHがある値を基準として変動する場合におけるSC値は、次の(1)式のように表すことができる。なおここでは、pHが変動する基準となる値を基準値と呼ぶ。
Figure 0006633342
(1)式において「SC値(pH基準)」は、pHの基準値からの変動量に応じて正規化されるSC値を表す。「SC値(実測値)」は、SC値の測定値を表す。KpHは、pHの変動量をSC値の変動量に換算する係数であり、例えば、KpH=−13.8である。pHはpHの基準値であり、例えば、pH=7.0である。
図7は、導電率とSC値との関係の一例を示す図である。図7は、塩化ナトリウムの注入によって被処理水の導電率を変化させた場合のSC値の変化を示す。図7において横軸は、導電率(EC)の対数を表し、縦軸はSC値を表す。なお、塩化ナトリウムの追加により被処理水のpHも変化するため、図7はSC値と導電率との関係を、SC値(実測値)でなく、上記(1)式により算出されるSC値(pH基準)との関係で表している。図7は、導電率の増加に応じてSC値も増加することを示している。すなわち、図7は、導電率とSC値との間には正の相関関係があることを示している。この相関関係に基づけば、導電率がある値を基準として変動する場合におけるSC値は、次の(2)式のように表すことができる。
Figure 0006633342
(2)式において「SC値(pH基準、導電率基準)」は、pH及び導電率の基準値からの変動量に応じて正規化されるSC値を表す。KEC−pHは、導電率の変動量をSC値の変動量に換算する係数であり、例えば、KEC−pH=8.2である。ECは導電率の基準値であり、例えば、EC=4.5である。なお、(2)式では、導電率の基準値(以下、「基準導電率」という。)を、例えば5[mS/m]とした場合の近似式である。
なお、上述した(1)式におけるpHの基準値や、(2)式における導電率の基準値は、その環境において取り得る値の平均値などで表されてもよい。また、導電率の変化が大きくない場合には、SC値についての(2)式での正規化は省略されてもよく、SC値は(1)式のみで正規化されてもよい。
図8は、第1の実施形態の注入支援装置220による水処理プロセス1のフィードバック制御の結果の一例を示す図である。図8は、(1)式のみでSC値を近似し、pH基準のSC値の目標値をゼロとして水処理プロセス1をフィードバック制御した場合の例である。
図8の例の制御結果では、約15mg/Lの注入率を上限として凝集剤注入率が周期に変化している。この注入率の上限は、注入率一定運転時における注入率の設定値である。一方で、上述したとおり、返送水の流入時にはSC値が上昇する。これに対して、ここでの制御はSC値の目標値をゼロとしているため、制御部223は、水処理プロセス1に対してSC値が低下する方向にフィードバック制御する。すなわち、制御部223は、水処理プロセス1に対して凝集剤の注入率を減少させる制御を行う。
また、図8の例の制御結果では、被処理水の濁度が良好に保たれていることが分かる。これは、すなわち、水処理プロセス1が、返送水中に残留している凝集剤を有効利用することができており、凝集剤注入率を減少させても被処理水の濁度が良好に保たれていることを示している。つまり、この場合、注入支援装置220は、図8に示す削減領域500−1、500−2及び500−3の面積分の凝集剤が削減可能となる。図8の例の場合、注入率の平均は12.8mg/Lとなり、注入率一定運転時に比べて注入する凝集剤の量を約15%削減することが可能である。
このように構成された第1の実施形態の注入支援装置220は、被処理水に注入される凝集剤の量を、凝集剤注入後の被処理水のSC値に基づいて制御することによって、返送水中に含まれる凝集剤の残留成分を有効利用した適切な凝集剤の注入を実現することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の注入支援装置220は、第1の実施形態の注入支援装置220が、凝集剤注入後の被処理水の水質(例えば流動電流値)に基づいて、凝集剤100の注入量をフィードバック制御したのに対して、凝集剤注入前の被処理水の水質に基づいて凝集剤の注入率をフィードフォワード制御する。以下、第2の実施形態の注入支援装置220を、第1の実施形態の注入支援装置220と区別するために注入支援装置220aと記載する。
この場合、注入支援装置220aは、注入前被処理水の導電率及びpHの一方又は両方に基づいて返送水の流入状況を捉え、返送水の流入状況に応じて凝集剤の注入量を増減させる。なお、返送水の流入状況はpHよりも導電率の方により強く表れるため、流入状況の把握には返送水の導電率を監視する方が望ましい。
また、この場合、流入状況に応じた凝集剤の適正な注入量(以下、「適正注入量」という。)は、例えば、ビーカー試験の結果に基づいて予め設定される対応情報によって決定される。一般に、凝集剤の適正注入量は、導電率に比例して変化することが知られている。そのため、このような関係の詳細を予めビーカー試験によって明らかにすることで、導電率と凝集剤の適正注入量との関係を示す対応情報を生成することができる。
例えば、注入支援装置220aは、凝集剤注入率一定運転中の水処理プロセス1について、注入前被処理水の導電率を監視することによって返送水の流入の有無を判定する。注入支援装置220は、返送水の流入が検知された場合、対応情報に基づいて、そのときの流入状況に応じた凝集剤の適正注入量を決定する。注入支援装置220aは、このように決定した適正注入量の凝集剤が注入されるように調整部90(薬剤注入ポンプ)をフィードフォワード制御する。
なお、対応情報は、返送水の流入流量と適正注入量との関係として表すことも可能であるが、凝集剤の適正注入量には被処理水の水質の変動が大きく影響する。そのため、対応情報は、返送水の単純な流入流量よりも、返送水による水質の変動を反映した被処理水の導電率を用いて表されるのが望ましい。次の式(3)は、被処理水の導電率を用いた場合において、凝集剤の適正注入率を決定する方法の具体例を示す式である。
Figure 0006633342
(3)式において、Aは決定される凝集剤の適正注入率[mg/L]である。Aは、返送水が無いときの凝集剤注入率[mg/L](一定値)である。EC被処理水は、注入前被処理水の導電率[mS/m]であり、ECは基準導電率である。基準導電率は、本実施形態の制御が適用される種々の環境における標準的な導電率の値のことである。基準導電率は、制御対象となる環境において導電率が取り得る値の平均値などで表されてもよい。
このように構成された第2の実施形態の注入支援装置220aは、排水処理工程で汚泥から分離された水が返送水として凝集沈殿工程に返送される水処理プロセス1において、凝集剤の注入率を注入前被処理水の導電率に基づいて決定する。凝集剤の注入率がこのように決定されることによって、原水の水質変動が小さい場合であっても、返送水中に含まれる凝集剤の残留成分を考慮した適切な凝集剤の注入量で水処理プロセス1を運転することができる。
以下、実施形態の凝集剤注入支援装置の変形例について説明する。
制御部223がSC値や凝集剤注入量を正規化する方法は(1)式〜(3)式に示した例に限定されない。例えば、制御部223は、被処理水の温度をパラメータに含む式を用いて正規化を行ってもよい。
水処理プロセス1の凝集沈殿工程において、凝集剤とpH調整剤とを併用する場合、制御部223は、凝集剤の注入量を制御する機能に加えて、pH調整剤の注入量を制御する機能を備えるように構成されてもよい。この場合、制御部223は、水質情報(例えば、pH計300によって測定される注入前又は注入後被処理水のpH)に基づいて、被処理水のpHが凝集剤による不要物の凝集に適した所定の範囲内となるように、pH調整剤の注入量を制御する。制御部223が、このようなpH調整機能を備えることにより、凝集剤の注入による不要物の凝集効果を高めることが可能となる。なお、pH調整剤の注入量を制御する機能部は、制御部223とは異なる第2の制御部として構成されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、凝集沈殿工程における被処理水の水質に関する水質情報を取得する取得部と、取得部によって取得された水質情報に基づいて凝集剤の注入量を制御する制御部と、を持つことにより、返送水の流入によって変動する被処理水の水質に応じて凝集剤の注入量を制御することができる。例えば水質情報には、被処理水の流動電流値が用いられてもよいし、被処理水のpHが用いられてもよい。また、水質情報には、被処理水の導電率が用いられてもよいし、返送水の流量が用いられてもよい。
具体的には、上記実施形態の凝集剤注入支援装置は、上水プロセスに代表される凝集沈殿工程及び排水処理工程を有する水処理プロセスであって、排水処理工程で汚泥から分離された水を凝集沈殿工程に返送する水処理プロセスにおいて、凝集剤が注入される前又は後の被処理水の水質を計測することで被処理水の水質(例えば、浮遊粒子表面電荷)を把握し、被処理水の水質に応じて凝集剤の注入量を制御する。このような制御を行うことで、上述した水処理プロセスにおいて、返送水中に含まれる凝集剤の残留成分を考慮した適切な凝集剤の注入を実現できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…水処理プロセス、10…取水井、20…着水井、30…混和池、31…混合装置、40…フロック形成池、50…沈殿池、60…排水処理工程、70…過棟、80…配水池、90…調整部、100…凝集剤、200…注入制御システム、210…流動電流(SC:Streaming Current)計、220,220a…注入支援装置、221…取得部、222…記憶部、223…制御部、230…提示装置、300…pH計、400…導電率計、500−1〜500−3…削減領域

Claims (10)

  1. 凝集剤を注入し、被処理水中の不要物を凝集及び沈殿させる凝集沈殿工程と、前記凝集沈殿工程において沈殿した汚泥を濃縮し、前記汚泥から水分を分離する排水処理工程と、を含み、前記排水処理工程において前記汚泥から分離された前記水分であって前記凝集剤の一部が残留しており、その流入によって被処理水の濁度及び導電率を増加させる返送水を前記凝集沈殿工程に返送し、前記凝集沈殿工程に送られてくる原水に前記返送水を加えて前記被処理水とする水処理プロセスにおいて、前記凝集沈殿工程における前記凝集剤の注入量を制御する装置であって、
    前記凝集沈殿工程における被処理水の水質に関する水質情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記水質情報に基づいて前記凝集剤の注入量を制御する制御部と、
    を備える凝集剤注入支援装置。
  2. 前記取得部は、前記被処理水の流動電流値を前記水質情報として取得し、
    前記制御部は、前記水質情報が示す流動電流値に応じて前記凝集剤の注入量を制御する、
    請求項1に記載の凝集剤注入支援装置。
  3. 前記取得部は、前記被処理水のpH又は導電率を前記水質情報の一部として取得し、
    前記制御部は、前記被処理水のpH又は導電率を用いて正規化された流動電流値に基づいて前記凝集剤の注入量を制御する、
    請求項2に記載の凝集剤注入支援装置。
  4. 前記取得部は、前記凝集剤が注入された後の被処理水について前記水質情報を取得し、
    前記制御部は、前記水質情報が示す前記被処理水の水質の変化に応じて、前記被処理水の水質が所定の目標値に近づくように前記凝集剤の注入量を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の凝集剤注入支援装置。
  5. 前記取得部は、前記凝集剤が注入される前の被処理水について前記水質情報を取得し、
    前記制御部は、前記水質情報に基づいて前記返送水の返送の有無を検出し、前記返送水の返送が行われている間、前記水質情報が示す前記被処理水の水質に応じて前記凝集剤の注入量を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の凝集剤注入支援装置。
  6. 前記取得部は、前記被処理水の導電率を前記水質情報として取得し、
    前記制御部は、前記被処理水の導電率の変化に基づいて前記返送水の有無を検出する、
    請求項5に記載の凝集剤注入支援装置。
  7. 前記取得部は、前記被処理水のpHを前記水質情報として取得し、
    前記制御部は、前記被処理水のpHの変化に基づいて前記返送水の有無を検出する、
    請求項5又は6に記載の凝集剤注入支援装置。
  8. 前記取得部は、前記返送水の流量を前記水質情報として取得し、
    前記制御部は、前記返送水の流量の変化に基づいて前記返送水の有無を検出する、
    請求項5から7のいずれか一項に記載の凝集剤注入支援装置。
  9. 前記凝集沈殿工程において、前記凝集剤に加え、酸剤又はアルカリ剤のpH調整剤が前記被処理水に注入される場合、
    前記制御部は、前記水質情報に基づいて、前記被処理水のpHが所定の範囲内となるように前記pH調整剤の注入量を制御する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の凝集剤注入支援装置。
  10. 凝集剤を注入し、被処理水中の不要物を凝集及び沈殿させる凝集沈殿工程と、前記凝集沈殿工程において沈殿した汚泥を濃縮し、前記汚泥から水分を分離する排水処理工程と、を含み、前記排水処理工程において前記汚泥から分離された前記水分であって前記凝集剤の一部が残留しており、その流入によって被処理水の濁度及び導電率を増加させる返送水を前記凝集沈殿工程に返送し、前記凝集沈殿工程に送られてくる原水に前記返送水を加えて前記被処理水とする水処理プロセスにおいて、前記凝集沈殿工程における前記凝集剤の注入量を制御する制御方法であって、
    前記凝集沈殿工程における被処理水の水質に関する水質情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記水質情報に基づいて前記凝集剤の注入量を制御する制御ステップと、
    を有する制御方法。
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