JP7225073B2 - 凝集ろ過方法及び凝集ろ過装置 - Google Patents
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Description
前記凝集剤及び前記凝集助剤が添加された前記原水からろ過水を得るために該原水をろ過するろ過工程と、
前記原水又は前記ろ過水中の微粒子中のピコプランクトン数を測定する微粒子測定工程と、
前記測定された原水又はろ過水中のピコプランクトン数が1×105~2×105cells/mLの範囲内の所定の値以上の時に、前記凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節する制御を行うことにより前記ろ過水の濁度を所定値以下に維持する制御工程と、
を含むことを特徴とする凝集ろ過方法により達成される。
(1)前記1×105~2×105cells/mLの範囲内で、濁度が0.1度以下のろ過水が得られるピコプランクトン数を閾値として設定し、前記測定されたピコプランクトン数が前記閾値以上の時に前記凝集剤または前記凝集助剤の添加量を増加させる。
(2)前記凝集剤は、無機凝集剤であり、前記凝集助剤は、凝集改良剤または高分子凝集剤である。
前記原水中のピコプランクトンを含む微粒子を低減させるための凝集剤及び凝集助剤を前記原水に添加する添加手段と、
前記凝集剤が添加された原水からろ過水を得るろ過手段と、
前記凝集剤及び凝集助剤が添加された原水を固液分離する凝集手段と、
前記固液分離された原水又は前記ろ過水の微粒子中のピコプランクトン数を測定し測定結果を得る微粒子測定手段と、
前記測定結果に基づいて、前記凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節し、前記原水の濁度を低減するように制御を行う制御手段と、
を有することを特徴とする凝集ろ過装置により達成される。
(1)前記制御手段は、前記ろ過水のピコプランクトン数の測定結果が、1×105~2×105cells/mLの範囲内の所定の値以上の時に、前記凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節してろ過水の濁度が所定値以下となるように制御する。
(2)前記ピコプランクトン数の測定結果、凝集剤及び凝集助剤の添加量、濁度、ろ過の水質状況の少なくともいずれかを監視のために前記制御手段の制御によって報知する報知手段を有する。
図1に示されるように、本発明の方法の1つの実施形態では、まず、凝集剤添加手段及び凝集助剤添加手段(以下、まとめて凝集剤・凝集助剤添加手段とも称する)から原水に凝集剤及び凝集助剤を添加する。原水は、一般に、河川から取水した水や地下水などであり、沈砂池や着水井を経た原水である。凝集剤及び凝集助剤は従来から使用されているものを使用することができ、当業者により適宜選択される。
次に、ろ過工程について説明する。ろ過工程では、凝集剤及び凝集助剤を添加したフロック形成後の原水(被処理水)をろ過する。ろ過の方法は従来から行われている方法を使用することができ、一般に、砂ろ過が使用される。
次に、微粒子測定工程について説明する。微粒子測定工程では、原水およびろ過水に含まれる微粒子中のピコプランクトン数を測定する。ここで、本発明において、微粒子とは、粒径0.1μm~数百μmである粒子をいうが、微粒子測定工程では、その微粒子のうち粒径0.2μm~2.0μmのピコプランクトンの数を測定する。ピコプランクトンは、微小プランクトン、植物プランクトン、小型プランクトン、小型藻類、藻類の生物粒子などの総称する用語である。
次に、制御工程について説明する。制御工程では、微粒子測定工程において測定された原水又はろ過水中のピコプランクトン数に基づいて凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節する制御を行う。例えば、原水中またはろ過水中のピコプランクトン数が1×105~2×105cells/mLの範囲内の所定値以上である時に凝集剤または凝集助剤の添加量を増加させる制御を行う。また、凝集剤または凝集助剤の添加量が増加した結果、ろ過水中のピコプランクトン数が減少した場合、凝集剤または凝集助剤の添加量を減少させるなどの制御をすることも可能である。なお、本発明において、「cells/mL」という単位は、原水またはろ過水1mL当たりのピコプランクトンの数を指す。
次に、本発明の凝集ろ過装置について説明する。図2は、本発明の凝集ろ過装置の一実施形態を示す概略図である。図示されているように、凝集ろ過装置は、原水の導入手段としての着水井、凝集剤及び凝集助剤の添加手段としての凝集剤添加装置及び凝集助剤添加装置、混和槽、フロック形成槽、沈殿池、及びろ過手段としてのろ過池を基本的な構成として備え、更に、原水またはろ過水中のピコプランクトン数を測定する微粒子測定手段としての微粒子測定装置と、原水及びろ過水の濁度を測定する濁度測定装置と、微粒子測定結果に基づいて凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節する制御手段としての制御装置とを有している。この構成において、混和槽、フロック形成槽及び沈殿池を総じて凝集手段としている。
Claims (8)
- 原水に含まれるピコプランクトンを低減させるための凝集剤及び凝集助剤を前記原水に添加する凝集剤・凝集助剤添加工程と、
前記凝集剤及び前記凝集助剤が添加された原水からろ過水を得るために該原水をろ過するろ過工程と、
前記原水又は前記ろ過水中の微粒子中の粒径0.2μm以上2.0μm以下のピコプランクトンのみを前記原水又は前記ろ過水中のピコプランクトン数として測定する微粒子測定工程と、
前記測定された原水又はろ過水中のピコプランクトン数が1×105~2×105cells/mLの範囲内の所定の値以上の時に、前記凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節する制御を行うことにより前記ろ過水の濁度を所定値以下に維持する制御工程と、
を含むことを特徴とする凝集ろ過方法。 - 前記請求項1に記載の凝集ろ過方法において、
前記1×105~2×105cells/mLの範囲内で、濁度が0.1度以下のろ過水が得られるピコプランクトン数を閾値として設定し、前記測定されたピコプランクトン数が前記閾値以上の時に前記凝集剤または前記凝集助剤の添加量を増加させることを特徴とする凝集ろ過方法。 - 前記請求項1または2に記載の凝集ろ過方法において、
前記凝集剤は、無機凝集剤であり、
前記凝集助剤は、凝集改良剤または高分子凝集剤であることを特徴とする凝集ろ過方法。 - 前記ピコプランクトンを減少させるための塩素添加工程を含まないことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の凝集ろ過方法。
- 原水を導入する導入手段と、
前記原水中のピコプランクトンを含む微粒子を低減させるための凝集剤及び凝集助剤を前記原水に添加する添加手段と、
前記凝集剤が添加された原水からろ過水を得るろ過手段と、
前記凝集剤及び凝集助剤が添加された原水を固液分離する凝集手段と
前記固液分離された原水又は前記ろ過水の微粒子中の粒径0.2μm以上2.0μm以下のピコプランクトンのみを前記原水又は前記ろ過水中のピコプランクトン数として測定し測定結果を得る微粒子測定手段と、
前記測定結果に基づいて、前記凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節し、前記原水の濁度を低減するように制御を行う制御手段と、
を有することを特徴とする凝集ろ過装置。 - 前記請求項5に記載の凝集ろ過装置において、
前記制御手段は、前記ろ過水のピコプランクトン数の測定結果が、1×105~2×105cells/mLの範囲内の所定の値以上の時に、前記凝集剤及び凝集助剤の添加量を調節してろ過水の濁度が所定値以下となるように制御することを特徴とする凝集ろ過装置。 - 前記請求項5または6に記載の凝集ろ過装置において、
前記ピコプランクトン数の測定結果、凝集剤及び凝集助剤の添加量、濁度、ろ過の水質状況の少なくともいずれかを監視のために前記制御手段の制御によって報知する報知手段を有することを特徴とする凝集ろ過装置。 - 前記ピコプランクトンを減少させるための塩素添加設備を含まないことを特徴とする請求項5~7の何れか一項に記載の凝集ろ過装置。
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JP2010260047A (ja) | 2009-04-28 | 2010-11-18 | Daewoo E&C Co Ltd | 凝集−傾斜板沈殿池による前処理を行った加圧式精密ろ過器と回収率を向上させるための空隙制御型繊維ろ過器とを用いた浄水処理装置及び方法 |
JP2011110504A (ja) | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Isomura Hosui Kiko Co Ltd | 浄水処理自動連続式監視装置及びそれを用いた浄水プロセスの連続式監視システム |
JP2012179578A (ja) | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Kurita Water Ind Ltd | 微細藻類の分離回収方法 |
JP2014240760A (ja) | 2013-06-11 | 2014-12-25 | リオン株式会社 | 生物粒子計数方法、生物粒子計数器及び浄水監視システム |
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