JP2011003847A - セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

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浩嘉 高島
Minoru Dooka
稔 堂岡
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透悟 松井
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Abstract

【課題】有効面積比率が高い電子部品を製造し得る電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】第1の内部電極14が第1の端面13cと第1及び第2の側面13e、13fとに露出するように形成されていると共に、第2の内部電極15が第2の端面13dと第1及び第2の側面13e、13fとに露出するように形成されている直方体状のセラミック部材13を用意する。セラミック部材13の第1及び第2の側面13e、13fのそれぞれの上に、蒸着によりセラミック層27a、27bを形成することにより、セラミック部材13とセラミック層27a、27bとからなる電子部品本体43を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、セラミック電子部品の製造方法に関し、より詳細には、セラミック層を介して対向する第1及び第2の内部電極が形成されているセラミック電子部品の製造方法に関する。
近年、携帯電話機や、携帯音楽プレイヤーなどをはじめとする電子機器の小型化が進むにつれて、電子機器に搭載される実装基板の小型化が進んできている。それに伴い、実装基板の実装面積も狭くなってきている。このため、実装基板に実装されるセラミック電子部品に対する小型化の要求が強まってきている。また、セラミック電子部品には、小型化の要求と共に、高性能化の要求も高まってきている。例えば、セラミック電子部品の一種である積層セラミックコンデンサに対しては、小型化の要求と共に、高容量化の要求も高まってきている。
セラミック電子部品において、小型化と高性能化とを両立させるためには、セラミック電子部品のうち、第1及び第2の内部電極が対向している部分が占める割合である有効面積比率を高めることが有効である。言い換えれば、セラミック電子部品のうち、第1及び第2の内部電極が対向しておらず、セラミック電子部品の機能発現に寄与していないマージン部分の占める割合を小さくすることが有効である。
例えば、下記の特許文献1には、高い有効面積比率を有する積層セラミックコンデンサを製造し得る方法として、以下のような積層セラミックコンデンサの製造方法が記載されている。特許文献1に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法は、複数の誘電体層が積層された直方体状のセラミック焼結体と、このセラミック焼結体の内部に誘電体層を挟んで対向するように形成された複数の内部電極と、この内部電極に接続されており、セラミック焼結体の両端面に形成された一対の外部電極を備えた積層セラミックコンデンサを製造するための方法である。まず、セラミック成分と有機バインダ成分を含むセラミック生シートを準備する。後の工程において切断分離されて個々の内部電極となる帯状パターンの導体層を形成する。セラミック生シートと帯状パターンの導体層とを導体層がセラミック生シートを挟んで対向するように複数層積層して積層体を得る。積層体のセラミック焼結体の側面に対応する部分に切断溝を形成して帯状パターンの導体層を分離する。切断溝に粉体を含む洗浄液を吹き付けて洗浄する。洗浄した切断溝にセラミック成分と有機バインダ成分と溶媒とを含むセラミックペーストを埋め込み、乾燥する。その後に積層体を所定の形状の個片に切断し、分離する。個片を脱脂、焼成してセラミック焼結体を得る。最後に、セラミック焼結体の両端面に一対の外部電極を形成することにより、積層セラミックコンデンサを完成させる。
特許文献1には、上記製造方法では、積層体に切断溝を形成した工程の後に、切断溝に粉体を含む洗浄液を吹き付けて洗浄するため、焼結体の側面のマージン部分の幅が小さく、小型で内部電極の有効面積比率が大きく、かつ内部電極間の短絡の少ない積層セラミックコンデンサを生産性良く製造することができる旨が記載されている。
特開2006−351820号公報 特開平9−153433号公報
しかしながら、積層体を切断して分断する工程において、切断位置の精度を高めることは困難である。このため、特許文献1に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法では、十分にマージン部分の幅を小さくすることができず、有効面積比率が十分に高い積層セラミックコンデンサを製造することは困難であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、有効面積比率が高い電子部品を製造し得る電子部品の製造方法を提供することにある。
なお、上記の特許文献2には、両側面に内部電極が露出したセラミック電子部品の側面を絶縁材でコーティングすることが記載されている。しかしながら、特許文献2には、絶縁材の具体的なコーティング方法については記載されていない。
本発明に係る電子部品の製造方法は、長さ方向及び幅方向に沿って延びる第1及び第2の主面と、長さ方向及び高さ方向に沿って延びる第1及び第2の側面と、幅方向及び高さ方向に沿って延びる第1及び第2の端面とを有し、セラミックからなる直方体状の電子部品本体と、第1の端面において露出するように、第1の主面に対して平行に電子部品本体内に形成されている第1の内部電極と、第2の端面において露出するように、第1の主面に対して平行に電子部品本体内に形成されている第2の内部電極とを有する電子部品の製造方法に関する。本発明に係る電子部品の製造方法は、第1の内部電極が第1の端面と第1及び第2の側面とに露出するように形成されていると共に、第2の内部電極が第2の端面と第1及び第2の側面とに露出するように形成されている直方体状のセラミック部材を用意する工程と、セラミック部材の第1及び第2の側面のそれぞれの上に、蒸着によりセラミック層を形成することにより、セラミック部材とセラミック層とからなる電子部品本体を形成する形成工程とを備えている。
本発明に係る電子部品の製造方法のある特定の局面では、セラミック層を、スパッタ法または化学気相蒸着法により形成する。
本発明に係る電子部品の製造方法の他の特定の局面では、セラミック部材を用意する工程は、セラミックグリーンシートを用意する工程と、セラミックグリーンシート上に、第1の方向に沿って延びる帯状の導電パターンを形成する工程と、導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートを、第1の方向と直交する第2の方向の一方側と他方側とに交互にずらして複数積層することにより積層体を形成する工程と、積層体を第1及び第2の方向の内少なくとも一方に沿って切断した後に、焼成することによりセラミック部材を複数形成する工程とを含む。
本発明に係る電子部品の製造方法の別の特定の局面では、形成工程は、第1の側面が露出するように、セラミック部材を複数密着して整列させた状態で、第1の側面の上にセラミック層を形成する工程と、第2の側面が露出するように、セラミック部材を複数密着して整列させた状態で、第2の側面の上にセラミック層を形成する工程とを含む。これによれば、第1及び第2の主面や第1及び第2の端面にセラミック層が形成されることを抑制することができる。
本発明に係る電子部品の製造方法のさらに他の特定の局面では、第1の側面上へのセラミック層の形成は、セラミック部材を複数密着して整列させた集合体と同じ形状の挿入穴を有する枠体の挿入穴内に、第1の側面が露出するように集合体をはめ込んだ状態で行い、第2の側面上へのセラミック層の形成は、枠体の挿入穴内に、第2の側面が露出するように集合体をはめ込んだ状態で行う。これによれば、第1及び第2の主面や第1及び第2の端面にセラミック層が形成されることを抑制することができる。
本発明に係る電子部品の製造方法のさらに別の特定の局面では、形成工程は、セラミック層を形成した後に、集合体を個々のセラミック部材に分断する分断工程をさらに含む。
本発明に係る電子部品の製造方法のまた他の特定の局面では、分断工程は、ローラにより集合体の表面を押圧することにより行う。
本発明に係る電子部品の製造方法のまた別の特定の局面では、形成工程は、セラミック部材が挿入される挿入穴が複数形成されている枠体の複数の挿入穴のそれぞれに、第1の側面が露出するように、セラミック部材を挿入した状態で、第1の側面の上にセラミック層を形成する工程と、枠体の複数の挿入穴のそれぞれに、第2の側面が露出するように、セラミック部材を挿入した状態で、第2の側面の上にセラミック層を形成する工程とを含む。これによれば、第1及び第2の主面や第1及び第2の端面にセラミック層が形成されることを抑制することができる。
本発明では、第1及び第2の側面に、セラミック部材の第1及び第2の側面の上に蒸着によりセラミック層を形成するため、薄く、かつ厚みの均一なセラミック層を形成することができる。従って、有効面積比率を高めることができ、小型でありつつ、高い性能を有する電子部品を製造することができる。
第1の実施形態に係る電子部品の製造方法を表すフローチャートである。 セラミックグリーンシート上に導体パターンを形成する工程を表す略図的斜視図である。 積層体を形成する工程を表す略図的正面図である。 セラミック部材の略図的斜視図である。 図4におけるV−V矢視図である。 図5におけるVI−VI矢視図である。 セラミック部材を整列させる工程を表す模式図である。 セラミック部材を整列させる工程を表す模式図である。 セラミック部材を整列させる工程を表す模式図である。 枠体内にセラミック部材の集合体をはめ込んだ状態を表す略図的斜視図である。 セラミック層を形成するためのスパッタ装置の模式図である。 セラミック部材の集合体を裏返す工程を表す模式図である。 セラミック部材の集合体を裏返す工程を表す模式図である。 セラミック部材の集合体を裏返す工程を表す模式図である。 セラミック部材の集合体の分断工程を表す模式図である。 セラミック部材の集合体の分断工程を表す模式図である。 セラミック電子部品の略図的斜視図である。 図17におけるXVIII−XVIII矢視図である。 図17におけるXIX−XIX矢視図である。 図17におけるXX−XX矢視図である。 第2の実施形態における、セラミック部材が挿入された枠体の略図的斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電子部品の製造方法を表すフローチャートである。まず、図1に示すように、ステップS1において、図2に示すセラミックグリーンシート10を用意する。セラミックグリーンシート10の種類は、特に限定されず、製造しようとする電子部品の特性に応じて適宜選択することができる。
例えば、製造しようとする電子部品が、コンデンサである場合は、誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシート10を用いることができる。誘電体セラミックの具体例としては、例えば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどが挙げられる。セラミックグリーンシート10には、例えば、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分を適宜添加してもよい。
また、例えば製造しようとする電子部品が、セラミック圧電素子である場合には、圧電セラミックを含むセラミックグリーンシート10を用いることができる。圧電セラミックの具体例としては、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミックなどが挙げられる。
また、例えば製造しようとする電子部品が、サーミスタ素子である場合には、半導体セラミックを含むセラミックグリーンシート10を用いることができる。半導体セラミックの具体例としては、例えば、スピネル系セラミックなどが挙げられる。
また、例えば製造しようとする電子部品が、インダクタ素子である場合には、磁性体セラミックを含むセラミックグリーンシート10を用いることができる。磁性体セラミックの具体例としては、例えば、フェライトセラミックなどが挙げられる。
なお、セラミックグリーンシート10の形成方法は特に限定されない。例えば、ダイコーター法、グラビアコーター法、マイクログラビアコーター法などを用いてセラミックグリーンシート10を形成することができる。また、セラミックグリーンシート10の厚みも特に限定されない。セラミックグリーンシート10の厚みは、例えば、3μm以下とすることができる。
次に、図1に示すステップS2において、図2に示すように、セラミックグリーンシート10上に、第1の方向xに沿って互いに平行に延びる複数の帯状の導体パターン11を形成する。この導体パターン11は、後述する第1及び第2の内部電極を形成するためのものである。
導体パターン11の形成方法は特に限定されず、導体パターン11は、例えば、スクリーン印刷法、インクジェット法、グラビア印刷法等により形成することができる。導体パターン11の厚みも特に限定されず、例えば、1.5μm以下とすることができる。
次に、図1に示すステップS3において、図3に示すように、積層体12を形成する。具体的には、まず、導体パターン11を形成していないセラミックグリーンシート10を複数枚積層した後に、導体パターン11が形成されているセラミックグリーンシート10を、第1の方向xと直交する第2の方向yの一方側y1と他方側y2とに交互にずらして複数枚積層する。さらに、その上に、導体パターン11を形成していないセラミックグリーンシート10を複数枚積層し積層体12を完成させる。
次に、図1に示すステップS4において、得られた積層体12を静水圧プレス法などにより積層方向zにプレスする。
次に、ステップS5において、プレス後の積層体12を第1の方向x及び第2の方向yに沿って切断し、さらにステップS6において焼成することにより、図4に示すセラミック部材13を複数形成する。なお、積層体12の切断は、ダイシングや押切りにより行うことができる。また、レーザーを用いて積層体12を切断してもよい。また、ステップS6における焼成温度や焼成時間などの焼成条件は、使用するセラミックグリーンシート10の種類などに応じて適宜設定することができる。なお、セラミック部材13を、第1の方向xに沿っては切断せず、第2の方向yに沿ってのみ切断し、棒状に形成してもよい。
図4に示すように、セラミック部材13は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って延びる第1及び第2の主面13a、13bと、長さ方向L及び高さ方向Hに沿って延びる第1及び第2の側面13c、13dと、幅方向W及び高さ方向Hに沿って延びる第1及び第2の端面13e、13fとを備えている。セラミック部材13の内部には、それぞれ第1の主面13aと平行な第1及び第2の内部電極14,15が形成されている。第1及び第2の内部電極14,15は、セラミック層16を介して対向している。図4及び図5に示すように、第1の内部電極14は、第1及び第2の側面13c、13dと、第1の端面13eとに露出しており、第2の端面13fには露出していない。一方、図4及び図6に示すように、第2の内部電極15は、第1及び第2の側面13c、13dと、第2の端面13fとに露出しており、第1の端面13eには露出していない。なお、セラミック部材13が棒状である場合、第1の内部電極14と第2の内部電極15は、第1及び第2の側面13c,13dに露出している。
次に、図1に示すステップS7において、図10に示す枠体21の挿入穴21c内に整列させる。具体的には、まず、複数のセラミック部材13が複数マトリクス状に配列された状態で、セラミック部材13の第2の主面13b側に粘着テープ17(図7を参照)を貼り付ける。
そして、図7に示すように、粘着テープ17をローラで剥がしながら、一列ずつ吸引板20により吸引保持する。次に、図8に示すように、吸引板20を移動させることにより、吸引保持していたセラミック部材13を枠体21の基板21a上に配置する。その後、図9に示すように、吸引板20による吸引保持を解除し、押し当て棒23を用いてセラミック部材13を隙間なく並べていく。これらの作業を繰り返すことにより、図10に示すように、枠体21の挿入穴21c内に、第1の側面13cが上を向くように、複数のセラミック部材13が密着して整列した集合体9をはめ込む。
なお、本実施形態では、挿入穴21cは、集合体9と同じ形状を有している。このため、挿入穴21cの深さは、集合体9の幅、すなわち、第1の側面13cと第2の側面13dとの間の距離と等しくされている。従って、枠体21にはめ込まれた状態では、集合体9を構成するセラミック部材13の第1の側面13cのみが露出しており、それ以外の表面は露出していない。
なお、本実施形態では、枠体21が、基板21aと、4分割可能な側壁部21bとにより構成されている例について説明するが、枠体21は、一体に形成されていてもよい。
次に、図1に示すステップS8において、セラミック部材13の第1の側面13c上に、スパッタ法やCVD法などを用いて、蒸着によりセラミック層を形成する。
セラミック層は、セラミックグリーンシート10に含まれるセラミックと同じ種類のセラミックからなるものであってもよいし、異なる種類のセラミックからなるものであってもよい。
蒸着を行う時間は、第1の側面13cの上に形成しようとするセラミック層の厚さによって適宜設定することができ例えば、1分〜10分程度とすることができる。
なお、セラミック層を形成するための装置は特に限定されないが、例えば、図11に示すようなスパッタ装置によりセラミック層を形成することができる。図11に示すように、スパッタ装置22は、スパッタ部22aを備えている。スパッタ部22a内には、スパッタを行うためのチャンバが形成されている。スパッタ部22aには、スパッタ部22a内に搬送された枠体21を搬送する搬送ベルト22bと、1または複数のスパッタ機構22cとが設けられている。スパッタ機構22cは、セラミック層の原料となるターゲット22dと、ターゲット22dにプラズマを付与するプラズマ発生機構22eとを備えている。
スパッタ部22aには、取り入れ部22fと、取り出し部22gとが接続されている。スパッタ部22aと、取り入れ部22f及び取り出し部22gとの間には、開閉可能なゲート22h、22iが設けられている。取り入れ部22fには、セラミック部材13が挿入された枠体21が複数配置されている。取り入れ部22f内の枠体21は、取り入れ部22f内に設けられたチャック22jによってスパッタ部22aの搬送ベルト22b上に順次搬送される。取り出し部22gにも、チャック22kが設けられており、スパッタ部22aを搬送された枠体21は、このチャック22kによって搬送ベルト22b上から取り出し部22gに搬送される。
なお、スパッタ部22a、取り入れ部22f及び取り出し部22gのそれぞれには、アルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガスの排気及び供給を行うガスポンプ22lが接続されている。
次に、図1に示すステップS9において、セラミック部材13の集合体9を裏返す。集合体9の裏返し方法は特に限定されないが、例えば、以下のような方法で集合体9を裏返すことができる。まず、図12に示すように、枠体21の上に、基板21dを配置する。その状態で、枠体21をひっくり返す。そして、図13に示すように、基板21aを取り除く。そうすることにより、図14に示すように基板21dと側壁部21bとからなる枠体21内に、第2の側面13dが露出した状態で、セラミック部材13の集合体9がはめ込まれる。
次に、図1に示すステップS10において、第2の側面13d上に、蒸着によりセラミック層を形成する。このステップS10は、上述のステップS8と実質的に同様の手順により行われる。このため、ステップS8の説明を援用することとし、ステップS10の詳細な説明を省略する。なお、セラミック部材13が棒状である場合は、第1の方向xに沿って切断し、個々のチップに分割する。
次に、ステップS11において、集合体9を個々のセラミック部材13に分断することにより、図17〜図20に示す直方体状のセラミック電子部品41を完成させる。なお、さらに、第1及び第2の端面41e、41f上に第1及び第2の外部電極を形成してもよい。
分断の方法は、特に限定されず、例えば、ローラーブレイク方式により分断してもよい。すなわち、図15に示すように、集合体9の表面をローラ19により押圧することにより集合体9を分断してもよい。また、図16に示すように、ローラ19による押圧を行う前に、剛体ブレード18を用いて、分断位置に予め筋をつけておいてもよい。そうすることにより、集合体9の分断時に、欠けやバリが生じることを効果的に抑制することができる。
次に、得られたセラミック電子部品41の構成について、図17〜図20を参照して詳細に説明する。図17〜図20に示すように、セラミック電子部品41は、直方体状の電子部品本体43を備えている。電子部品本体43は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って延びる第1及び第2の主面41a、41bと、長さ方向L及び高さ方向Hに沿って延びる第1及び第2の側面41c、41dと、幅方向W及び高さ方向Hに沿って延びる第1及び第2の端面41e、41fとを有する。電子部品本体43は、セラミック部材13と、第1及び第2のセラミック層27a、27bとを備えている。電子部品本体43の内部には、第1及び第2の内部電極14,15が形成されている。第1の内部電極14と、第2の内部電極15とは、図20に示すように、高さ方向Hにおいて、セラミック層43aを介して対向している。第1の内部電極14は、第1の端面41eにおいて露出している。第2の内部電極15は、第2の端面41fにおいて露出している。第1及び第2の内部電極14,15は、第1及び第2の側面41c、41dには露出していない。
以上説明したように、本実施形態では、蒸着によりセラミック層27a、27bを形成する。このため、セラミック層27a、27bを薄く、かつ、均一な厚みで形成することができる。例えば、1μm以下の厚さのセラミック層27a、27bを形成することも可能である。よって、第1及び第2の内部電極14,15の幅方向W端部からセラミック電子部品41の幅方向W端部までの距離(以下、「Wギャップ」とする。)W1(図18,図19を参照)を小さくすることができる。従って、有効面積比率が高いセラミック電子部品41を製造することができる。
また、WギャップW1は、蒸着時間を調節することにより容易に調節することができる。従って、WギャップW1の制御が容易である。
また、本実施形態では、セラミック層27a、27bの形成にセラミックペーストを用いないため、セラミック部材13の膨潤や溶解を抑制することができる。従って、ショートやIR不良(初期絶縁抵抗不良率)の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、セラミックグリーンシート10の焼成後にセラミック層27a、27bを形成するため、例えば焼成前にセラミック層27a、27bを形成する場合とは異なり、焼成時において、セラミック部材13のセラミック層27a、27b側の表層に応力がかかりにくい。従って、構造欠陥の発生を抑制することができる。また、焼成時に構造欠陥が生じた場合であっても、セラミック層27a、27bを蒸着により形成する際に構造欠陥が修復されるため、セラミック電子部品41に構造欠陥が生じることを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上述のように、蒸着によるセラミック層27a、27bの形成が行われる際に、複数のセラミック部材13が密着して整列されており、かつ、枠体21内にはめ込まれている。そして、枠体21の深さがセラミック部材13の幅と等しくされている。このため、側面13c、13d以外の部分にセラミック層が形成されることを効果的に抑制することができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。但し、以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、セラミック部材13の集合体9を形成した状態で蒸着を行う例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、図21に示すように、セラミック部材13を挿入するための挿入穴50aが複数形成されている枠体50の挿入穴50aのそれぞれにセラミック部材13を挿入した状態で蒸着を行ってもよい。なお、本実施形態では、挿入穴50aは、枠体50を高さ方向に貫通する貫通孔であるが、挿入穴50aは、枠体50を高さ方向に貫通していない凹部であってもよい。
9…集合体
10…セラミックグリーンシート
11…導体パターン
12…積層体
13…セラミック部材
13a…セラミック部材の第1の主面
13b…セラミック部材の第2の主面
13c…セラミック部材の第1の側面
13d…セラミック部材の第2の側面
13e…セラミック部材の第1の端面
13f…セラミック部材の第2の端面
14…第1の内部電極
15…第2の内部電極
16…セラミック層
17…粘着テープ
18…剛体ブレード
19…ローラ
20…吸引板
21…枠体
21a…基板
21b…側壁部
21c…挿入穴
21d…基板
22…スパッタ装置
22a…スパッタ部
22b…搬送ベルト
22c…スパッタ機構
22d…ターゲット
22e…プラズマ発生機構
22f…取り入れ部
22g…取り出し部
22h、22i…ゲート
22j、22k…チャック
22l…ガスポンプ
23…押し当て棒
27a、27b…セラミック層
41…セラミック電子部品
41a…セラミック電子部品の第1の主面
41b…セラミック電子部品の第2の主面
41c…セラミック電子部品の第1の側面
41d…セラミック電子部品の第2の側面
41e…セラミック電子部品の第1の端面
41f…セラミック電子部品の第2の端面
43…電子部品本体
43a…セラミック層

Claims (8)

  1. 長さ方向及び幅方向に沿って延びる第1及び第2の主面と、長さ方向及び高さ方向に沿って延びる第1及び第2の側面と、幅方向及び高さ方向に沿って延びる第1及び第2の端面とを有し、セラミックからなる直方体状の電子部品本体と、前記第1の端面において露出するように、前記第1の主面に対して平行に前記電子部品本体内に形成されている第1の内部電極と、前記第2の端面において露出するように、前記第1の主面に対して平行に前記電子部品本体内に形成されている第2の内部電極とを有する電子部品の製造方法であって、
    前記第1の内部電極が第1の端面と第1及び第2の側面とに露出するように形成されていると共に、前記第2の内部電極が第2の端面と第1及び第2の側面とに露出するように形成されている直方体状のセラミック部材を用意する工程と、
    前記セラミック部材の前記第1及び第2の側面のそれぞれの上に、蒸着によりセラミック層を形成することにより、前記セラミック部材と前記セラミック層とからなる前記電子部品本体を形成する形成工程とを備える、電子部品の製造方法。
  2. 前記セラミック層を、スパッタ法または化学気相蒸着法により形成する、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記セラミック部材を用意する工程は、
    セラミックグリーンシートを用意する工程と、前記セラミックグリーンシート上に、第1の方向に沿って延びる帯状の導電パターンを形成する工程と、
    前記導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートを、前記第1の方向と直交する第2の方向の一方側と他方側とに交互にずらして複数積層することにより積層体を形成する工程と、
    前記積層体を前記第1及び第2の方向の内少なくとも一方に沿って切断した後に、焼成することにより前記セラミック部材を複数形成する工程とを含む、請求項1または2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記形成工程は、前記第1の側面が露出するように、前記セラミック部材を複数密着して整列させた状態で、前記第1の側面の上に前記セラミック層を形成する工程と、前記第2の側面が露出するように、前記セラミック部材を複数密着して整列させた状態で、前記第2の側面の上に前記セラミック層を形成する工程とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記第1の側面上への前記セラミック層の形成は、前記セラミック部材を複数密着して整列させた集合体と同じ形状の挿入穴を有する枠体の前記挿入穴内に、前記第1の側面が露出するように前記集合体をはめ込んだ状態で行い、
    前記第2の側面上への前記セラミック層の形成は、前記枠体の前記挿入穴内に、前記第2の側面が露出するように前記集合体をはめ込んだ状態で行う、請求項4に記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記形成工程は、前記セラミック層を形成した後に、前記集合体を個々の前記セラミック部材に分断する分断工程をさらに含む、請求項4または5に記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記分断工程は、ローラにより前記集合体の表面を押圧することにより行う、請求項6に記載の電子部品の製造方法。
  8. 前記形成工程は、前記セラミック部材が挿入される挿入穴が複数形成されている枠体の前記複数の挿入穴のそれぞれに、前記第1の側面が露出するように、前記セラミック部材を挿入した状態で、前記第1の側面の上に前記セラミック層を形成する工程と、前記枠体の前記複数の挿入穴のそれぞれに、前記第2の側面が露出するように、前記セラミック部材を挿入した状態で、前記第2の側面の上に前記セラミック層を形成する工程とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品の製造方法。
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