JP2011003830A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソフトエラー耐性に優れた、微細構造を有する半導体装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、複数のトランジスタを含むメモリセル領域Cellとメモリセル領域Cellに隣接して配置されたコア領域Coreとを備える。メモリセル領域Cell及びコア領域Coreは、基板1と、基板1上に形成されたp型ウェル領域2及びn型ウェル領域3を備える。また、メモリセル領域Cellは、基板1とp型ウェル領域2及びn型ウェル領域3の下に形成されたp型深ウェル領域5aを備える。p型深ウェル領域5aは、少なくともp型ウェル領域2と接している。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、複数のトランジスタを含むメモリセル領域Cellとメモリセル領域Cellに隣接して配置されたコア領域Coreとを備える。メモリセル領域Cell及びコア領域Coreは、基板1と、基板1上に形成されたp型ウェル領域2及びn型ウェル領域3を備える。また、メモリセル領域Cellは、基板1とp型ウェル領域2及びn型ウェル領域3の下に形成されたp型深ウェル領域5aを備える。p型深ウェル領域5aは、少なくともp型ウェル領域2と接している。
【選択図】図1
Description
本発明は半導体装置に関し、特にソフトエラー耐性に優れる半導体装置に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型トランジスタによりメモリセルを構成する半導体装置として、例えばSRAM(Static Random Access Memory)が利用されている。このSRAMにおいては、自然放射線に起因するラッチアップやソフトエラーが発生することが知られている。
ラッチアップを防止するための構造が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1では、p型ウェル領域とn型ウェル領域を上層と下層からなる2層構造としている。その下層において、p型ウェル領域とn型ウェル領域を離間することで、リーク電流を低減してラッチアップを防止している。
また、ソフトエラー耐性を向上させるための構造が、特許文献2〜6に開示されている。特許文献2では通常のウェル領域の一部の下部に深ウェル領域を設けて、放射線入射によるMOSトランジスタの空乏層の変化を抑制し、ソフトエラー耐性を向上させる構造が提案されている。
特許文献3では、通常のウェル領域の下部に、当該ウェル領域とは離隔している埋め込み領域を設けている。この埋め込み領域により、放射線入射で発生した少数キャリアがメモリセルに侵入することを防止して、ソフトエラー耐性を向上させることができる。
特許文献4では、通常のウェル領域の一部の下部に、高濃度の不純物濃度を有する領域や、埋め込み層を設ける構造が提案されている。不純物濃度の変化による接合容量の増加や、埋め込み層により放射線入射で生じた電流が回路に流れ込むことを抑制して、ソフトエラー耐性を向上させることができる。
特許文献5では、メモリセル領域におけるウェル領域を、その周辺領域におけるウェル領域よりも浅く形成している。これにより、メモリセル領域におけるウェル領域に、放射線入射により発生した電荷が収集され難くなり、ソフトエラー耐性が向上する。
特許文献6では、半導体基板上に、半導体基板と異なる導電型を有する埋め込み層を形成することで、入射したα線の走行を制限し、ソフトエラー耐性を向上させることができるとしている。
特許文献6にかかる半導体装置の構成について説明する。図5は、特許文献6にかかる半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。この半導体装置は、図5に示すように、有効メモリセル領域100、周辺回路領域200及びダミーセル領域300に区分される。
この半導体装置は、p型のシリコン基板40上に、p型ウェル領域42、n型ウェル領域46が形成されている、有効メモリセル領域100及びダミーセル領域300においては、p型ウェル領域とシリコン基板40との間に、n型埋め込み層50が形成されている。また、p型ウェル領域42及び型ウェル領域46の上には、素子分離領域18が形成されている。また、p型ウェル領域42、n型ウェル領域46及び素子分離領域18上には、ゲート層16が形成されている。
次に、この半導体装置でソフトエラーが発生するメカニズムについて説明する。一般に、CMOSトランジスタ集積素子におけるソフトエラーを考慮すると、NMOS(N−channel Metal−Oxide−Semiconductor)トランジスタのハイレベルの保持ノードが自然放射線の影響を受けやすい。これは、電子の移動度が高いことと、PMOS(P−channel Metal−Oxide−Semiconductor)トランジスタがハイレベルを保つための電流駆動能力が小さいことが理由である。図6A〜Cはこの半導体装置において、p型ウェル領域42に形成されたNMOSトランジスタの構成を模式的に示す断面図である。図6Aに示すように、このNMOSトランジスタは、シリコン基板40上に、n型埋め込み層50とp型ウェル領域42が順に形成されている。
p型ウェル領域42上には、ゲート絶縁膜63を介して、ゲート層16が形成されている。p型ウェル領域42の表層部には、グランド電位GNDと接続されたソース電極61と、ハイレベル電位HIGHに接続されたドレイン電極62が形成されている。また、p型ウェル領域42の一部には、隣接するトランジスタを分離するための素子分離領域18が形成されている。
このNMOSトランジスタに、例えば上方からα線が入射すると、図6Aに示すように、α線の軌跡に沿って電子と正孔が対生成される。
また、生成された電子の一部は、図6Bに示すように、n型埋め込み層50に流れるので、ハイレベル電位HIGHを保持しているノードに流れ込む電子は減ることとなる。このため、n型埋め込み層を形成した半導体装置は、一般に、ソフトエラー耐性が向上する。
ところが、発明者らは、65nmノード以降の微細な構造の半導体装置に対して、特許文献6で開示されているように、p型のシリコン基板上にn型埋め込み層を形成しても、ソフトエラー耐性を向上させることはできず、却ってソフトエラー耐性が低下する場合があることを見出した。以下で、そのメカニズムについて説明する。
この半導体装置では、電子が流れ出した後に残存した正孔は、図6Cに示すように、p型ウェル領域2に閉じ込められる。
また、このNMOSトランジスタは、65nmノード以降の微細構造を有しているため、チャネル長が短く、ソースとドレインとの間の寄生バイポーラ効果による影響が大きい。よって、p型ウェル領域42に閉じ込められた正孔は、ソースとゲートとの間の寄生バイポーラ効果を増幅する。
そのため、ソースからドレインを経由して、ハイレベル電位HIGHを保持しているノードに電子が流れ込み、ソフトエラー耐性が低下してしまうと考えられる。
さらにまた、65nmノード以降の微細な構造のCMOSトランジスタを利用した半導体装置においては、特許文献1で開示されている構造では、p型ウェル領域とn型ウェル領域を離間して形成することは困難である。また、特許文献2〜5で開示されている構造を作製するには、精密な位置合わせが必要な工程を要する。さらに、特許文献5で開示されている構造では、深さの異なるウェル領域を形成するので、深さが異なるウェルごとに製造工程を追加しなければならない。そのため、これらの構造は作製工程が複雑であり、コスト増加に帰結する。
従って、これらの構造を適用することにより、65nmノード以降の微細構造を有する半導体装置のソフトエラー耐性を向上させることは、技術面及びコスト面の観点から困難である。
本発明の一態様である半導体装置は、複数のトランジスタを含むメモリセル領域と、前記メモリセル領域に隣接して配置されたコア領域とを少なくとも備え、前記メモリセル領域及び前記コア領域は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたn型ウェル領域及び第1のp型ウェル領域とを少なくとも備え、前記メモリセル領域は、前記半導体基板と前記n型ウェル領域及び前記第1のp型ウェル領域との間に形成された第2のp型ウェル領域を少なくとも備え、前記第2のp型ウェル領域は、少なくとも前記第1のp型ウェル領域と接しているものである。
本発明は、第2のp型ウェル領域により、メモリセル領域内のNMOSトランジスタが形成される第1のp型ウェル領域が接続されている。これにより、自然放射線の入射による、第1のp型ウェル領域の電位変動を緩和してラッチアップの発生を防止できる。さらに、発生した正孔の閉じ込め緩和により、NMOSトランジスタのソースとドレインとの間の寄生バイポーラ効果の増幅を抑制し、ソフトエラー耐性を向上させることができる。
本発明によれば、ソフトエラー耐性に優れた、微細構造を有する半導体装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1
まず、実施の形態1にかかる半導体装置について説明する。図1は、この半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。この半導体装置は、図1に示すように、例えばp型シリコンからなる基板1上に、シリコンからなるp型ウェル領域2とn型ウェル領域3が交互に設けられている。p型ウェル領域2及びn型ウェル領域3には、素子を分離するための素子分離4が形成されている。なお、図示しないが、素子分離4で区切られたp型ウェル領域2上には電極等が設けられ、Nchトランジスタが形成されている。また、n型ウェル領域3上には、Pchトランジスタが形成されている。
実施の形態1
まず、実施の形態1にかかる半導体装置について説明する。図1は、この半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。この半導体装置は、図1に示すように、例えばp型シリコンからなる基板1上に、シリコンからなるp型ウェル領域2とn型ウェル領域3が交互に設けられている。p型ウェル領域2及びn型ウェル領域3には、素子を分離するための素子分離4が形成されている。なお、図示しないが、素子分離4で区切られたp型ウェル領域2上には電極等が設けられ、Nchトランジスタが形成されている。また、n型ウェル領域3上には、Pchトランジスタが形成されている。
また、この半導体装置は、メモリセル領域Cellとコア領域Coreとに区分される。メモリセル領域には、例えば、高密度に集積されたCMOSトランジスタにより構成されるメモリセルが配置される。また、コア領域には、例えば、SoC(System−on−a−chip)における論理回路やアナログコア領域などが配置される。
メモリセル領域Cellにおいては、p型ウェル領域2及びn型ウェル領域3と基板1との間に、p型ウェル領域2と接して、p型深ウェル領域5aが形成されている。
なお、図1ではn型ウェル領域3とp型深ウェル領域5aとは接しているが、n型ウェル領域3とp型深ウェル領域5aとは、接しない構成としても構わない。
また、p型深ウェル領域5aは基板1に比べて、電気抵抗が小さい。
ここで、p型深ウェル領域5aの深さを、p型ウェル領域2及びn型ウェル領域3の表面から、p型深ウェル領域5aの上面までの距離とする。本実施の形態におけるp型深ウェル領域5aの深さは、例えば、1.0μmである。なお、p型深ウェル領域5aは、p型ウェル領域2及びn型ウェル領域3を用いて作製されるトランジスタの特性が低下しない程度の深さで形成することが望ましい。
次に、この半導体装置の製造方法について説明する。図2A〜Cは、この半導体装置の製造工程を模式的に示す断面である。まず、図2Aに示すように、フォトリソグラフィにより、基板1上にレジスト6を形成する。レジスト6は、メモリセル領域Cellに開口を有し、コア領域Coreを覆っている。このレジスト6をマスクとして、例えばホウ素をイオン注入し、メモリセル領域Cellにおいて、基板1の主面から所定の深さの部分に、p型深ウェル領域5aを形成する。その後、レジスト6を除去する。
次に、図2Bに示すように、フォトリソグラフィにより、レジスト7を形成する。続いて、レジスト7をマスクとして、例えばホウ素をイオン注入し、p型ウェル領域2を形成する。その後、レジスト7を除去する。
次に、図2Cに示すように、フォトリソグラフィにより、p型ウェル領域2上にレジスト8を形成する。続いて、レジスト8をマスクとして、例えばリンをイオン注入し、n型ウェル領域3を形成する。その後、レジスト8を除去する。
次に、例えば誘電体からなる素子分離4を形成し、図1に示す構成を有する半導体装置を作製する。なお、図示しないが、この後、p型ウェル領域2及びn型ウェル領域3上に、電極等を形成して、トランジスタ構造を形成する。
次に、この半導体装置におけるソフトエラー耐性について説明する。図3A及びBは、この半導体装置のメモリセル領域Cellに形成されたNMOSトランジスタの構成を模式的に示す断面図である。図3Aに示すように、このNMOSトランジスタは、基板1上に、p型深ウェル領域5aとp型ウェル領域2が順に形成されている。
p型ウェル領域2上には、ゲート絶縁膜11を介して、ゲート電極12が形成されている。p型ウェル領域2の表層部には、グランド電位GNDと接続されたソース電極9と、ハイレベル電位HIGHに接続されたドレイン電極10が形成されている。なお、ソース電極9及びドレイン電極10は、n+型の導電型を有し、例えば、リンをイオン注入することにより形成される。また、p型ウェル領域2の一部には、隣接するトランジスタを分離するための素子分離4が形成されている。
また、このNMOSトランジスタは、例えば65nmノード以降のデザインルールで設計されており、チャネル長が短い。そのため、ソースとドレインとの間の寄生バイポーラ効果の影響が大きい。このNMOSトランジスタに、例えば上方からα線が入射すると、図3Aに示すように、α線の軌跡に沿って電子と正孔が対生成される。
ところが、このNMOSトランジスタにはp型深ウェル領域5aが形成されているため、生成された正孔は、図3Bに示すように、p型ウェル領域2及びp型深ウェル領域5aに分散する。そのため、寄生バイポーラトランジスタによるバイポーラ効果の増幅を抑制することができる。よって、ソースからドレインへ流入する電子は低減され、ソフトエラー耐性を向上させることができる。
すなわち、65nmノード以降の微細構造を有する半導体装置に本構成を適用することにより、ソフトエラー耐性の向上を実現できる。これは、n型深ウェル領域やn型埋め込み層を形成することによっては実現できない、本発明の顕著な効果であると言える。
また、この半導体装置では、p型深ウェル領域5aは複数のp型ウェル領域2と接して形成されているので、いずれかのp型ウェル領域2に放射線が入射して、電位変動が発生しても、p型深ウェル領域5aを通じてその電位変動は緩和されるので、ラッチアップ及びソフトエラーの発生を抑制することができる。
加えて、p型深ウェル領域5aは、基板1よりも電気抵抗が小さい。そのため、自然放射線の入射により発生した電荷を効率的に分散させることができ、ソフトエラー耐性を向上させることができる。
さらに、基板1はp型深ウェル領域5aよりも電気抵抗が大きいので、コア領域Coreで発生するノイズは基板1で阻止される。すなわち、コア領域Coreで発生するノイズが、基板1を介して、コア領域Core内の別の回路領域や、メモリセル領域Cellに伝搬することを抑制できる。従って、本構成によれば、特に低抵抗の基板を用いる場合と比べて、基板ノイズ抑制に優れた半導体装置を得ることができる。
従って、ラッチアップ及びソフトエラー発生の抑制と、基板ノイズ抑制の観点から、p型深ウェル領域5aは、メモリセル領域Cellを覆うように形成することが望ましい。
さらにまた、上述の製造方法によれば、p型深ウェル領域5aを形成する工程を、1工程を追加するのみで、この半導体装置を作製できる。また、p型深ウェル領域5aはメモリセル領域Cellにおける複数のp型ウェル領域2と接して形成されるので、大きな面積を有する。よって、イオン注入時のマスクとなるレジスト6を作製する際の位置合わせ及び寸法制御に要求される精度を緩和することができる。従って、安価なプロセス技術及び製造装置を適用でき、コスト低減に効果的である。
実施の形態2
本実施の形態にかかる半導体装置は、図1に半導体装置において、p型深ウェル領域を設ける位置を変更したものである。図4は、本実施の形態にかかる半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。この半導体装置では、図4に示すように、p型深ウェル領域5bが、基板1の底面まで形成されている。また、図示していないが、基板1は、さらに別の基板上に形成された半導体層としてもよい。その他の構成は、図1と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態にかかる半導体装置は、図1に半導体装置において、p型深ウェル領域を設ける位置を変更したものである。図4は、本実施の形態にかかる半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。この半導体装置では、図4に示すように、p型深ウェル領域5bが、基板1の底面まで形成されている。また、図示していないが、基板1は、さらに別の基板上に形成された半導体層としてもよい。その他の構成は、図1と同様であるので説明を省略する。
この半導体装置の製造方法について説明する。この半導体装置は、基板1の領域とp型深ウェル領域5bとを、例えばエピタキシャル成長させることにより別々の工程で形成する。その他の製造工程については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
さらに、上述の製造工程による加工を行った後に、基板1の下側からp型深ウェル領域5bが露出するまで薄層化を行ってもよい。
本実施の形態にかかる半導体装置においては、p型深ウェル領域5bをイオン注入で形成する場合に比べてより深くまで形成できるので、シート抵抗を小さくすることができる。そのため放射線の入射によるp型ウェル領域2の電位変動がより効率的に緩和される。従って、本構成によれば、さらにソフトエラー耐性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、n型ウェル領域を形成するためにイオン注入される不純物はリンに限られず、例えばヒ素などの他の不純物を用いてもよい。
1 基板
2 p型ウェル領域
3 n型ウェル領域
4 素子分離
5a、5b p型深ウェル領域
6、7、8 レジスト
9 ソース電極
10 ドレイン電極
11 ゲート絶縁膜
12 ゲート電極
16 ゲート層
18 素子分離領域
40 シリコン基板
42 p型ウェル領域
46 n型ウェル領域
50 n型埋め込み層
61 ソース電極
62 ドレイン電極
63 ゲート絶縁膜
100 有効メモリセル領域
200 周辺回路領域
300 ダミーセル領域
Cell メモリセル領域
Core コア領域
GND グランド電位
HIGH ハイレベル電位
2 p型ウェル領域
3 n型ウェル領域
4 素子分離
5a、5b p型深ウェル領域
6、7、8 レジスト
9 ソース電極
10 ドレイン電極
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12 ゲート電極
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18 素子分離領域
40 シリコン基板
42 p型ウェル領域
46 n型ウェル領域
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61 ソース電極
62 ドレイン電極
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100 有効メモリセル領域
200 周辺回路領域
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Cell メモリセル領域
Core コア領域
GND グランド電位
HIGH ハイレベル電位
Claims (8)
- 複数のトランジスタを含むメモリセル領域と、
前記メモリセル領域に隣接して配置されたコア領域とを少なくとも備え、
前記メモリセル領域及び前記コア領域は、
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成されたn型ウェル領域及び第1のp型ウェル領域とを少なくとも備え、
前記メモリセル領域は、
前記半導体基板と前記n型ウェル領域及び前記第1のp型ウェル領域との間に形成された第2のp型ウェル領域を少なくとも備え、
前記第2のp型ウェル領域は、少なくとも前記第1のp型ウェル領域と接している半導体装置。 - 前記半導体基板と、前記n型ウェル領域及び前記第1のp型ウェル領域と、の間に形成された半導体層を更に備え、
前記第2のp型ウェル領域は、前記半導体層を貫通して形成されていることを特徴とする、
請求項1に記載の半導体装置。 - 前記第2のp型ウェル領域は前記半導体層よりも電気抵抗が小さいことを特徴とする、
請求項2に記載の半導体装置。 - 前記半導体層はp型の導電性を有することを特徴とする、
請求項2又は3に記載の半導体装置。 - 前記第2のp型ウェル領域は前記半導体基板よりも電気抵抗が小さいことを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記半導体基板はp型の導電性を有することを特徴とする、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記第2のp型ウェル領域は前記n型ウェル領域と接していることを特徴とする、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記半導体基板はシリコンからなることを特徴とする、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
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