JP2011001723A - 屋上構造体及びその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】折板屋根の上面に容易かつ安価に設置することができ、建造物の屋内の温度上昇を抑えることができる構造体およびその形成方法を提供する。
【解決手段】山高部21と裾部22とが交互に連続した形状を有する金属製の屋根20上に配置される透水性の枠部1と、枠部1で囲まれる領域の屋根20の上面に配置される断熱層と、前記断熱層の上面または上方に配置される人工芝5とを備え、枠部1が、前記断熱層および人工芝5の周囲を囲み、屋根20、枠部1、および前記断熱層によって形成される空間が外部空間と連通するように、枠部1が、枠部1の底部の一部が裾部22と当接しない形状に形成されている、もしくは、孔8を有している。枠部1は、砂利が接着されて形成されている。人工芝5の芝葉間に充填材が配置され、充填材はセラミックス多孔質体である。
【選択図】図1

Description

本発明は屋上構造体に関し、より詳細には、屋根上に設置して建造物の温度上昇を抑えることができる構造体及びその形成方法に関する。
従来から、建造物内の室温を下げるための数々の工夫がなされている。例えば、建造物の屋上に天然植物を植えたり人工芝を敷設することにより、室内の温度上昇を抑制することが行われている。
下記特許文献1には、建造物の屋上に敷設される表面緑化パネルが開示されている。この表面緑化パネルによると、人工芝の下部に貼付された保水板が水を保持し、水が蒸発する際の蒸発潜熱によって建造物の温度上昇を抑えることができる。
特開2003−125644号公報
工場や倉庫等の屋根として多く採用されている金属製の折板(以下、単に折板屋根とも記す)は、夏期にはその表面の温度が約70℃以上にも達し、建造物内、特に屋根の直下の部屋の室温を上昇させる。一方、折板を屋根として使用する例えば2階建ての建物では、屋根の直下に位置する2階の室内に居るよりも、1階の室内に居る方が涼しさを感じる。これは、2階の部屋が通気層として作用することで、屋根の熱気が1階の部屋にまで直接伝わらないためと考えられる。
しかし、屋根の上に天然植物を配置した場合、メンテナンスの労力および費用が必要となる問題がある。植物が枯れないように、また生育し過ぎないように手入れすることが必要となる。また、雑草も生えるので、美観を損なわないためには、雑草除去などの作業も必要となる。
また、特許文献1に記載の表面緑化パネルでは、表面緑化パネルと屋根との間に通気層が形成されず、通気による温度低減の作用を得ることができない。また、折板は断面形状が凹凸構造に形成されるので、上面に物を設置するのには適さない。従って、設置するための特別な構造物が必要となる。
施工が容易かつ強度も高く、また施工費用が安価である点から、都市部または郊外の地域を問わず、折板屋根の工場や倉庫等は数多く存在する。そして、近年問題となっている地球の温暖化を防止する観点からも、このような折板屋根の建造物の上面に容易かつ安価に施工することができて、建造物の温度上昇を抑えることができる技術が切望されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、折板屋根の上面に容易かつ安価に設置することができ、建造物の屋内の温度上昇を抑えることができる構造体およびその形成方法を提供することにある。
上記目的の達成のために、本発明の実施形態に係る構造体は、建造物の屋根上に設置される構造体であって、山高部と裾部とが交互に連続した形状を有する金属製の屋根上に配置される透水性の枠部と、前記枠部で囲まれる領域の前記屋根の上面に配置される断熱層と、前記断熱層の上面または上方に配置される人工芝とを備え、前記枠部が、前記断熱層および前記人工芝の周囲を囲み、前記屋根、前記枠部、および前記断熱層によって形成される空間が外部空間と連通するように、前記枠部が、前記枠部の底部の一部が前記裾部と当接しない形状に形成されている、もしくは、孔を有していることを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係る構造体の形成方法は、建造物の屋根上に設置される構造体を形成する方法であって、山高部と裾部とが交互に連続した形状を有する金属製の屋根上に、透水性の枠部を配置する第1ステップと、前記枠部で囲まれる領域の前記屋根の上面に断熱層を配置する第2ステップと、前記断熱層の上面または上方に人工芝を配置する第3ステップとを含み、前記枠部が、前記断熱層および前記人工芝の周囲を囲み、前記屋根、前記枠部、および前記断熱層によって形成される空間が外部空間と連通するように、前記枠部が、前記枠部の底部の一部が前記裾部と当接しない形状に形成されている、もしくは、孔を有していることを特徴とする。
本発明によると、太陽光が屋根を直接照射するのを防ぐことができるので、建造物の温度上昇を抑えることができる。
また、太陽光の照射による熱気が屋根に伝わるのを防ぐことができるので、建造物の温度上昇を効果的に抑えることができる。
また、耐候性が高い人工芝を表面に敷設しているので、耐候性が高く、メンテナンスに掛かる費用を抑えることができる。
また、比較的安価な材料を用いているので、工場や倉庫等の屋根上にも安価に設置することができ、且つ、屋根の断面形状に応じて設置することができる。
本発明の一実施形態に係る構造体の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る構造体の平面図である。 本発明の一実施形態に係る構造体の断面図である。 枠部の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る構造体の形成手順を示すフローチャートである。 枠部の形成に用いる型枠の側面図である。 枠部の形成に用いる型枠の側面図である。 本発明の他の実施形態に係る構造体の断面図であり、層構造と折板との鉛直方向の位置関係の他の態様を示す。 本発明の他の実施形態に係る構造体の断面図であり、通気口の断面形状の他の態様を示す。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の説明及び図面において、同じ符号は同じ又は類似の構成要素を示すこととし、よって、同じ又は類似の構成要素に関する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る構造体の概略斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る構造体の平面図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る構造体の断面図である。図3(a)は図2に示す構造体の平面図におけるA−A’断面図であり、図3(b)は図2に示す構造体の平面図におけるB−B’断面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態に係る構造体10は、枠部1と、断熱部材2と、耐火部材3と、防水層4と、人工芝5とを備える。これら断熱部材2、耐火部材3、防水層4、および人工芝5は層構造30を形成し、建造物の屋根を構成する金属製の折板20の上面に配置される。折板20は、山高部21と裾部22とが交互に連続するように折り曲げて構成されており、構造体10を折板20上に配置することで、図3(a)のA−A’断面図に示すように、裾部22と層構造30との間の2つの山高部21間に、通気層6が形成される。裾部22の上面には支持部材7が配置され、この支持部材7と山高部21とで層構造30を支持する。なお、図3(a)のA−A’断面図に示すように、本実施形態では、支持部材7が通気層6の一部を塞ぐ形となる。
上記したように、層構造30は人工芝5と断熱部材2とを有し、これらのうち表面に敷設された人工芝5が、太陽光が折板屋根を直接照射するのを防止する。さらに、層構造30の底面に配置された断熱部材2と、層構造30および裾部22の間の通気層6とが、太陽光の照射により熱せられた層構造30の熱気が折板屋根に伝わるのを防止する。
図4は、枠部の概略斜視図である。枠部1は、折板20の山高部21の長軸方向に略垂直に交差して配置される2つの第1の部分1Aと、山高部21の長軸方向に略平行に配置される2つの第2の部分1Bとで、枠状(環状)に構成され、層構造30の縁部を囲むように形成される。そして、図3(b)のB−B’断面図に示すように、枠部1の第1の部分1Aにおいて、折板20の裾部22と枠部1との間に通気口8が形成される。対向する2つの第1の部分1Aのうち、一方の第1の部分1Aを貫通する通気口8は、他方の第1の部分1Aを貫通する通気口8と、通気層6を介して連通する。即ち、通気口8と通気層6とは、互いに連通する吹き抜け構造である。
以下、本発明の一実施形態に係る構造体の形成工程を具体的に説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る構造体の形成手順を示すフローチャートである。
まず、工程S1では、折板屋根の上面に型枠を設置して枠部を形成する。
図6および図7は、枠部の形成に用いる型枠の側面図である。図6及び図7に示すように、型枠23には、枠部1の第1の部分1Aを形成するための第1の型枠23Aと、第2の部分1Bを形成するための第2の型枠23Bとの2種類がある(以下、型枠23との記載は、第1の型枠23Aおよび第2の型枠23Bの両方を意味することとする)。図6(a)は図2に示すY方向から見た場合の第1の型枠23Aの側面図であり、図6(b)は図2に示すX方向から見た場合の第1の型枠23Aの側面図である。また、図7(a)は図2に示すY方向から見た場合の第2の型枠23Bの側面図であり、図7(b)は図2に示すX方向から見た場合の第2の型枠23Bの側面図である。第1の型枠23Aおよび第2の型枠23Bは共に平板形状であり、さらに、第1の型枠23Aは第1の突出部24Aと、第2の突出部24Bとを備える。第1の突出部24Aおよび第2の突出部24Bはそれぞれ、折板20の内壁に接するように構成される。なお、2枚の第1の型枠23Aは相互に長さが異なり、2枚の第2の型枠23Bも相互に長さが異なる。
図6(a)に示すように、第1の突出部24Aは高さHを有し、第1の型枠23Aが折板20上に配置されると、その先端は折板20の裾部22に当接する。第2の突出部24Bは高さh(ここで、H>h)を有し、第1の型枠23Aが折板20上に配置されると、その先端と折板20との間には空間25が設けられる。後述するように、この空間25には枠部1の材料が流し込まれないので、空間25の断面形状で通気口8が形成される。空間25の高さ(即ち、形成する通気口8の高さ)はH−hである。
形成する通気口8の高さ(H−h)と、折板20の裾部22から山高部21の上面の高さHとの比率(H−h)/Hは、約1/5〜2/3であるのが望ましく、第1の突出部24Aの高さH(即ち、折板20の裾部22から山高部21の上面の高さH)が、例えば約80〜100mmである場合、空間25の高さ(H−h)は、例えば約20〜50mmである。本実施形態では、型枠23には例えば木材を使用する。
次に、図6(b)および図7(a)に示すように、平板形状の型枠23を略平行に配置して型枠23間に溝26を構成し、型枠23で囲んだ溝26を、折板屋根の上面に、例えば平面視略矩形に形成する。即ち、短い方の第1および第2の型枠23A,23Bが内側に配置され、長い方の第1および第2の型枠23A,23Bが外側に配置され、隣接して配置される第1の型枠23Aおよび第2の型枠23Bの端部が当接されて配置される。そして、溝26の内表面に例えば離型フィルムを貼り付けしたうえで、この略矩形の溝26に枠部1の材料を流し込み、流し込んだ材料が完全に固着した後に型枠23および離型フィルムを撤去して、図4の斜視図に示す枠部1を形成する。溝26の幅d(即ち、枠部1の幅d)は、例えば約30〜120mmである。
材料を流し込む際には、第1の型枠23Aと折板20との間の空間25に、空間25の断面形状と同じ断面形状および寸法であり、2枚の第1の型枠23Aの間隔よりも長い部材(例えば枕木)を予め挟み込んでおく。材料が完全に固着した後に枕木を除去すると、枠部1の第1の部分1Aには通気口8が形成される。また、折板20上に突出する剣先ボルト(梁上のタイトフレームに折板20を固定するボルト)の先端を挟み込むように、2枚の型枠23を配置して溝26を形成すると、形成される枠部1が折板20上の剣先ボルトの位置に固定される。
枠部1の材料は、例えば砂利と接着剤とをミキサーで混合して作成する。砂利に対する接着剤の混合割合は、例えば約3〜10%(重量パーセント)である。砂利および接着剤の種類は特に限定されないが、本実施形態では、玉砂利(粒径約8〜15mm)とエポキシ系接着剤とを使用する。枠部1は、このような条件で形成されると、材料である砂利同士が点で接着されるので、砂利の隙間から水を通すことができる。
次に、工程S2では、折板屋根の裾部の上面に支持部材を設置する。図3(a)のA−A’断面図に示すように、折板20の裾部22の上面に支持部材7を配置し、支持部材7の上面と山高部21の上面とで層構造30を支持する。通気層6を塞がない形状であれば、支持部材7の形状は特に限定されない。支持部材7の材質は特に限定されないが、本実施形態では、後述する工程S3で使用する断熱部材2と同じ材質を支持部材7に使用し、有機溶剤を含まない接着剤にて、裾部22の上面に支持部材7を接着する。
工程S3では、折板屋根の上面に断熱部材を設置する。図3(a)のA−A’断面図に示すように、折板20の上面および支持部材7を覆うように断熱部材2を配置する。即ち、断熱部材2は、支持部材7の上面と山高部21の上面とで支持され、山高部21間を橋渡しするように配置される。山高部21間を橋渡しするように断熱部材2を配置することで、折板20と断熱部材2との間の、隣り合う山高部21間に通気層6が形成される。本実施形態では、断熱部材2に、例えば建材用の発泡スチロールを使用する。断熱部材2の厚みは、例えば約25〜70mmである。
工程S4では、断熱部材の上面に耐火部材を設置する。図3(a)のA−A’断面図に示すように、断熱部材2の上面を覆うように耐火部材3を配置する。本実施形態では、耐火部材3には、例えば建材用の野地板(硬質木片セメント板)を使用し、有機溶剤を含まない接着剤にて、断熱部材2と耐火部材3とを接着する。耐火部材3の厚みは、例えば約9〜27mmである。
工程S5では、耐火部材の上面に防水層を形成する。図3(a)のA−A’断面図に示すように、耐火部材3の上面を覆うように防水層4を配置する。本実施形態では、防水層4に、例えば下葺用の防水シート(ゴム化改質アスファルト系下葺材)を使用する。
工程S6では、防水層の上面に人工芝を敷設する。図3(a)のA−A’断面図に示すように、防水層4の上面を覆うようにシート状の人工芝5を敷設し、防水層4と人工芝5とを接着剤にて接着する。またこの際、人工芝接着用のジョイントテープを用いて人工芝5シート間の隙間を接着し、幅方向にシート状の人工芝5を継ぎ足してゆく。その後、人工芝5の芝葉(パイル)間に充填材を散布する。充填材を散布した後、人工芝5の表面を均一にブラッシングして芝葉を起こし、芝葉間に充填材を行き渡らせる。
本実施形態では、充填材に、例えばセラミックス多孔質体(製品名:ポーラストン(登録商標)、昭和KDE株式会社製)を使用する。当該セラミックス多孔質体は無数のミクロの細孔を有し、この細孔が水分を蓄えることにより、人工芝5は十分な吸湿性および保水性を確保することができる。即ち、充填材は水分を含み、人工芝5の放熱効果を促進させる。また、当該セラミックス多孔質体は水よりも重く、且つ芝葉と芝葉との間に充填されているので、降雨時にも外部へ流出しにくい。セラミックス多孔質体の粒径は、例えば約0.5〜2.0mmである。
なお、本実施形態では、テニスコート等に対する人工芝の敷設作業時と同様に、予めロール状に巻き上げてある人工芝のシートを展開して使用する。即ち、人工芝のシートを予め所定の大きさに切断しておく必要はなく、ロール状の人工芝シートを、施工対象である建造物の屋上に直接搬入して使用することができる。
上記した工程S1〜S6により形成した本発明の構造体10によると、断熱部材2を含む層構造30を折板屋根の上面に設置することにより、太陽光が折板屋根を直接照射するのを防ぐことができるので、建造物の温度上昇を抑えることができる。
また、枠部1の側面に通気口8を設け、且つ、層構造30と折板20との間に通気層6を形成することにより、通気口8を通じて外部からの空気が通気層6へ取り込まれるので、太陽光の照射により熱せられた構造体10の熱気が、屋根に伝わるのを防ぐことができ、建造物の温度上昇を抑えることができる。
また、砂利同士を接着して枠部1を形成しているので、屋根の断面形状に応じて枠部1を設置することができる。
また、断面形状が凹凸構造に形成されているので、折板屋根の上面は物の設置には適さないが、折板20の上面に形成した枠部1が層構造30の周囲を囲んでいるので、折板屋根の上面であっても、断熱部材2や耐火部材3、防水層4や人工芝5等のシート状の物を敷設しても、これらの位置を所望の位置に配置することができるようになる。また、砂利同士を接着剤にて固着して形成しているので、枠部1は透水性を有し、降雨時には砂利の隙間から雨水を排出するので、枠部1が囲む領域内に雨水が溜まることはなく、溜まった雨水の浮力により層構造30が浮き上がるのを防ぐことができる。
また、維持管理が必要となる天然芝ではなく、人工芝5を層構造30の表面に敷設しているので、層構造30の耐候性が向上し、メンテナンスに掛かる費用を抑えることができる。また、人工芝5は周囲の景観に溶け込み易く、表面には雑草が生えにくいので、屋根上に設置しても周囲の美観を損ねる心配は少ない。
また、安価な材料を用いているので、追加の費用を掛けにくい工場や倉庫等の屋根上にも安価に設置することができる。
以上、本発明を特定の実施の形態によって説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、工程S2において支持部材7を設置しているが、工程S2を省略して支持部材7を設置しなくてもよい。断熱部材2または耐火部材3の強度が十分な場合、或いは山高部21間の間隔が十分に狭い場合には、裾部22の上面に支持部材7を設置しなくとも、断熱部材2または耐火部材3により山高部21間を橋渡しすることができ、折板20と断熱部材2との間の隣り合う山高部21間に通気層6を形成することができる。
また、上記実施の形態では、工程S3において断熱部材2を設置しているが、工程S3を省略して断熱部材2を設置しなくてもよい。耐火部材3の断熱性が十分な場合には、耐火部材3により山高部21間を橋渡しすることができる。
また、上記実施の形態では、工程S4において耐火部材3を設置しているが、工程S4を省略して耐火部材3を設置しなくてもよい。断熱部材2の耐火性が十分な場合には、断熱部材2により山高部21間を橋渡しすることができる。
また、上記実施の形態では、工程S3において断熱部材2を設置した後に、工程S4において耐火部材3を設置しているが、工程S3およびS4を同時に行ってもよい。断熱部材と耐火部材とが予め張り合わされた合板(例えば、製品名:アキレスソトダン、アキレス株式会社製)を使用すれば、工程S3およびS4を同時に行うことができ、工程を短縮することができる。
また、上記実施の形態では、図3(a)のA−A’断面図に示すように、折板20の上面に層構造30が配置され、山高部21の上面が層構造30の最下層に位置する層(即ち断熱部材2)に当接しているが、層構造30と折板20との鉛直方向の位置関係は上記実施の形態に限定されず、例えば、図8に示すように、山高部21の上面は層構造30の内部に位置してもよい。層構造30の最下層をこのように形成すると、折板20の裾部22上面からの枠部1の高さhを維持したまま、断熱部材2の層をより厚くすることができる(図8(a))。或いは、層構造30の厚さhを維持したまま、裾部22上面からの枠部1の高さh(ここで、h<h)をより低くすることができる(図8(b))。
また、上記実施の形態では、枠部1を略矩形に形成しているが、矩形以外の他の形、例えば円形であってもよい。枠部1の平面形状は、設置しようとする屋根の平面形状に合わせて適宜選択すればよい。
また、上記実施の形態では、図3(b)のB−B’断面図に示すように、通気口8を台形に形成しているが、通気口8の断面形状は、台形以外の形、例えば図9の断面図に示すような円形であってもよい。通気口8は、通気層6と連通して、外部からの空気を通気層6へ取り込むことができる断面形状を適宜選択すればよい。
また、上記実施の形態では、構造体10を、山高部21と裾部22とが交互に連続する略三角波形状の折板20上に設置しているが、折板20の断面形状は、三角波以外の形状、例えば矩形波または鋸歯状波の形状であってもよい。折板20の断面形状は、通気層6を形成することができる形状であればよい。或いは、折板と層構造30との間に支持部材7を配置して、支持部材7が層構造30の下面を支持するように通気層6を形成すれば、構造体10を平板屋根の上面に設置することもできる。
また、上記実施の形態では、工程S4において耐火部材3を設置し、工程S5において防水層4を形成しているが、耐火機能、防水機能を有する手段、即ち耐火部材3および防水層4は、本発明が効果を奏するうえで不可欠なものではない。
また、枠部1は、第1の部分1Aの少なくとも一部が排水性を有していればよい。通常の屋根は、雨水が溜まらないように傾斜している。従って、傾斜した屋根に枠部1を配置する場合、少なくとも、より低い位置に配置される第1の部分1Aの一部が排水性を有していればよい。
また、上記実施の形態では防水層4と人工芝5とを接着剤にて接着しているが、防水層4と人工芝5とは接着しなくてもよい。また、層構造30を構成する各部材間を固定する場合であっても、その固定は強固なものでなくてもよい。枠部1は十分な排水性を有するが、強風が枠部1にあたってもそのまま通過することはなく、流れの方向が乱され、流速が低減する。即ち、枠部1は、層構造30の縁部にあたる風の流速を十分に低減することができるので、層構造30、特にシート状の人工芝5の下に風が入り込むことにより人工芝5が浮き上がることを抑制することができる。
また、枠部1の第1の部分1Aの側面に形成する通気口8の数は、上記実施の形態に限定されず、例えば、第1の突出部24Aと第2の突出部24Bとを交互に配置して第1の型枠23Aを形成したうえで、枠部1の第1の部分1Aの側面において、通気口8を1つおきに形成してもよい。
また、上記実施の形態では、工程S1において、折板屋根上に型枠23を配置して溝26を形成したうえで、枠部1を形成しているが、枠部1を予め形成したうえで、枠部1を屋根上に搬入して設置してもよい。屋根上へ搬入する際の利便性を考慮して、略矩形に形成しておいた枠部1を所定の大きさに分割して搬入してもよく、或いは、枠部1を所定の大きさに予め分割して形成したうえで屋上に搬入し、分割片を屋根上で略矩形に結合して枠部1を形成してもよい。
また、上記実施の形態では、エポキシ系接着剤を使用して砂利同士を固着しているが、接着剤の種類はこれに限定されず、例えばウレタン系接着剤を使用して砂利同士を固着してもよい。
また、上記実施の形態では、防水層4に下葺き用の防水シートを使用しているが、防水層4に例えばテント生地を使用してもよい。
また、上記実施の形態では、充填材にセラミックス多孔質体を使用しているが、充填材の種類はこれに限定されず、セラミックス多孔質体にケイ砂を混合して使用してもよく、あるいは、ケイ砂のみを充填材に使用してもよい。
1 枠部
1A (枠部の)第1の部分
1B (枠部の)第2の部分
2 断熱部材
3 耐火部材
4 防水層
5 人工芝
6 通気層
7 支持部材
8 通気口
10 構造体
20 折板
21 (折板の)山高部
22 (折板の)裾部
23 型枠
23A 第1の型枠
23B 第2の型枠
24A (第1の型枠の)第1の突出部
24B (第1の型枠の)第2の突出部
25 通気口が形成される空間
26 溝
30 層構造

Claims (4)

  1. 建造物の屋根上に設置される構造体であって、
    山高部と裾部とが交互に連続した形状を有する金属製の屋根上に配置される透水性の枠部と、
    前記枠部で囲まれる領域の前記屋根の上面に配置される断熱層と、
    前記断熱層の上面または上方に配置される人工芝と
    を備え、
    前記枠部が、前記断熱層および前記人工芝の周囲を囲み、前記屋根、前記枠部、および前記断熱層によって形成される空間が外部空間と連通するように、前記枠部が、前記枠部の底部の一部が前記裾部と当接しない形状に形成されている、もしくは、孔を有していることを特徴とする構造体。
  2. 前記枠部が、砂利が接着されて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 前記人工芝の芝葉間に充填材が配置され、前記充填材がセラミックス多孔質体であることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  4. 建造物の屋根上に設置される構造体を形成する方法であって、
    山高部と裾部とが交互に連続した形状を有する金属製の屋根上に、透水性の枠部を配置する第1ステップと、
    前記枠部で囲まれる領域の前記屋根の上面に断熱層を配置する第2ステップと、
    前記断熱層の上面または上方に人工芝を配置する第3ステップと
    を含み、
    前記枠部が、前記断熱層および前記人工芝の周囲を囲み、前記屋根、前記枠部、および前記断熱層によって形成される空間が外部空間と連通するように、前記枠部が、前記枠部の底部の一部が前記裾部と当接しない形状に形成されている、もしくは、孔を有していることを特徴とする構造体の形成方法。
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