JP7154559B2 - 緑化領域仕切構造 - Google Patents

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Description

本発明は、緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造に関し、例えば、建築物の屋上、傾斜屋根、スラブ屋根、折板屋根、折板屋根上に部材を敷いて少なくとも一部を平坦化したもの、ベランダ、バルコニー等の人工地盤上に形成する緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造に関する。
建築物の屋上、傾斜屋根、スラブ屋根、折板屋根、折板屋根上に部材を敷いて少なくとも一部を平坦化したもの、ベランダ、バルコニー等の人工地盤上に形成する緑化領域と非緑化領域との間を仕切る仕切構造に関する技術として、特許文献1の見切り材が知られている
この見切り材は、樹脂製防水層(床面)上の一部のエリアに、植物を植えた植栽マット(又はコンテナ状の緑化ユニット)等の緑化体を載置して形成された緑化領域と、その他の床面(非緑化領域)との境界部に設置されることで、緑化体の端部を隠すようになっている。また、この見切り材は、植栽マット(又はコンテナ状の緑化ユニット)等の緑化体の端部を保護すると共に、緑化設備全体の意匠性向上の効果も発揮している。
具体的には、上記の見切り材は、樹脂製防水層の表面に固着される平板状の水平部と、水平部に対して鉛直状に起立突設した平板状の鉛直部とを有しており、鉛直部により、植栽マット(又はコンテナ状の緑化ユニット)等の緑化体の端部が覆われて、当該端部が保護されるようになっている。
また、この見切り材の鉛直部には、緑化領域における潅水の余剰水や雨水等を非緑化領域に排水するための排水孔(通水孔)が開口されており、これにより、通水機能が発揮され、例えば、緑化領域に必要以上に水が溜まってしまうことを防止している。
特開2004-244932号公報
ところで、特許文献1に記載された見切り材の構成は、風が吹き付けられた場合に、通水孔を通って緑化領域側に風が吹き込んで、その風が緑化領域の設置物(例えば植栽ユニット等の緑化体)の端部に直接吹き当たること等が想定される。この場合、設置物に吹き付けられる風の力の大きさによっては、設置物(この場合は緑化体)の植物やその植物を育成している土壌等の育成材が乾燥し易くなったり、設置物のうち風が当たり易い部分だけが傷ついたり等、予想外の悪影響がもたらされる可能性も考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みて提案するものであって、その目的は、緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造であって、通水機能を維持しつつ、緑化領域の設置物に対する風の影響を減少させる緑化領域仕切構造を提供することにある。
本発明の緑化領域仕切構造は、緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造であって、前記緑化領域の端部の側方に設置される仕切部と、前記仕切部に設けられており、前記緑化領域と前記非緑化領域とを連通する通水部と、前記非緑化領域側から前記通水部を通って前記緑化領域側に侵入する風を規制する風規制部とを有し、前記風規制部は、前記仕切部に沿った方向のうち前記通水部の近傍にのみ且つ少なくともその一部が通水部に相対向する位置に配置されていると共に、前記仕切部と連結されていることにより、前記緑化領域に設置された設置物に対する風の影響を減少させることを特徴とする。
この構成によれば、風規制部が通水部を通って侵入する風を規制(「通水部に入る前の非緑化領域側で風を規制」、「通水部内で風を規制」、「通水部を通り抜けた後の緑化領域側で風を規制」、又は「これらの任意の組み合わせで風を規制」)して、例えば緑化領域の設置物(例えば、植栽マット等の緑化体)に吹き付けられる風の力を減少させることができるため、通水部による水抜きの効果を維持しつつ、緑化領域の設置物に対する風の影響を減少させることができる。
また、前記風規制部は、前記通水部の近傍で少なくともその一部が該通水部から離間した位置に形成されていることが望ましい。
この構成によれば、風規制部の大きさ寸法が小さくても効率よく風を規制することができる。
また、本発明は、緑化体が設置された緑化領域と非緑化領域との間に設けられ、該緑化領域と該非緑化領域とを仕切る緑化領域仕切構造であって、前記緑化領域の端部の側方に設置される仕切部と、前記仕切部に設けられており、前記緑化領域と前記非緑化領域とを連通する通水部と、前記非緑化領域側から前記通水部を通って前記緑化領域側に侵入する風を規制する風規制部とを有し、前記風規制部の少なくとも一部が、前記通水部に相対向する位置に配置されていると共に、該通水部と前記緑化体との間に設けられていることにより、該緑化体に対する風の影響を減少させることを特徴とする。
また、本発明は、緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造であって、前記緑化領域の端部の側方に設置される仕切部と、前記仕切部に設けられており、前記緑化領域と前記非緑化領域とを連通する通水部と、前記非緑化領域側から前記通水部を通って前記緑化領域側に侵入する風を規制する風規制部とを有し、前記風規制部は、少なくともその一部が前記通水部に相対向する位置に配置されていると共に、前記仕切部よりも前記非緑化領域側に該仕切部とは連結されずに別体に設けられていることを特徴とする。
さらに、前記風規制部は、少なくとも、前記通水部を通って侵入する風の方向を変える機能、該風の速度を落とす機能、及び該風の流量を減らす機能のうちの一つを有していることが望ましい。
この構成によれば、これらの機能を単独で用いる、或いは任意に複数組み合わせることにより、緑化領域の設置物に吹き付けられる風の力を減少させることができる。
さらに、本発明の緑化領域仕切構造は、前記風規制部が、前記通水部の一部を前記緑化領域側と前記非緑化領域側との少なくとも一方側に延長した構成であることが望ましい。
この構成によれば、仕切部の正面視において通水部と重なる位置に風規制部を設けなくても、緑化領域の設置物に吹き付けられる風の力を減少させることができる。
さらに、前記緑化領域には設置物が設置され、前記緑化領域仕切構造には、前記通水部を通って侵入した風を上方及び緑化領域側の少なくとも一方に流す通気部が更に設けられ、前記通気部の少なくとも一部は、前記仕切部に隣接して設置された設置物、若しくは前記仕切部の近傍に設置された設置物の上端よりも上方に形成されていることが望ましい。
この構成によれば、仕切部と緑化領域の設置物(緑化体等)とが隣接する或いは近傍に位置するような場合であっても、通水部から入った風が通気部から容易に排出されるため、仕切部と設置物との間の空間に風の圧力がかかり難くなり、その結果、設置物(緑化体等)に対する風の影響を小さくできる。
さらに、本発明の緑化領域仕切構造は、所定の長さの前記緑化領域仕切構造に形成される全ての前記通気部の総開口面積が、前記所定の長さの前記緑化領域仕切構造に形成される全ての前記通水部の総開口面積以上であることが望ましい。
この構成によれば、風が入る側の総開口面積よりも出る側の総開口面積の方が大きくなるため、仕切部と設置物との間の空間により風の圧力がかかり難くなる。
本発明によれば、緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造であって、通水機能を維持しつつ、緑化領域の設置物に対する風の影響を減少させる緑化領域仕切構造を提供することができる。
具体的には、本発明によれば、風規制部により、通水部を通って緑化領域側に侵入してくる風が規制されるため、通水部による通水の効果を維持しつつ、緑化領域の設置物に対する風の影響を減少させることができる。
本発明の第1実施形態の緑化領域仕切構造を構成する仕切部を示した模式図であり、(a)が仕切部を斜め上方から視た模式図であり、(b)が仕切部の側面を示した模式図であり、(c)が仕切部の正面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の緑化領域仕切構造の平面を示した模式図である。 図2に示す緑化領域仕切構造の断面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の緑化領域仕切構造の変形例を示した模式図であり、(a)が第1実施形態の第1変形例を示した模式図であり、(b)が第1実施形態の第2変形例を示した模式図であり、(c)が第1実施形態の第3変形例を示した模式図であり、(d)が第1実施形態の第4変形例を示した模式図であり、(e)が第1実施形態の第5変形例を示した模式図であり、(f)が第1実施形態の第6変形例を示した模式図であり、(g)が第1実施形態の第7変形例を示した模式図であり、(h)が第1実施形態の第8変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の緑化領域仕切構造の変形例を示した模式図であり、(a)が第1実施形態の第9変形例を示した模式図であり、(b)が第1実施形態の第10変形例を示した模式図であり、(c)が第1実施形態の第11変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の緑化領域仕切構造の第12変形例を示した模式図であり、(a)が第12変形例の緑化領域仕切構造の断面を示した模式図であり、(b)が第12変形例を構成する仕切部及び風規制部を斜め上方から視た模式図である。 本発明の第2実施形態の緑化領域仕切構造を構成する仕切部を示した模式図であり、(a)が仕切部を斜め上方から視た模式図であり、(b)が仕切部の側面を示した模式図であり、(c)が仕切部の正面を示した模式図である。 本発明の第2実施形態の緑化領域仕切構造の変形例を示した模式図であり、(a)が通気孔をネット等の固定部として利用させる場合の第1変形例を示した模式図であり、(b)が通気孔をネット等の固定部として利用させる場合の第2変形例を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態(第1~2実施形態)の緑化領域仕切構造について図面に基づいて説明する。尚、本発明の緑化領域仕切構造は、以下の実施形態及びその変形例に限定されるものではない。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態の緑化領域仕切構造について、図1~図3を用いて説明する。ここで、図1は、第1実施形態の緑化領域仕切構造を構成する仕切部を示した模式図であり、(a)が仕切部を斜め上方から視た模式図であり、(b)が仕切部の側面を示した模式図であり、(c)が仕切部の正面を示した模式図である。図2は、第1実施形態の緑化領域仕切構造の平面を示した模式図である。また、図3は、図2に示す緑化領域仕切構造の断面を示した模式図である。
先ず、第1実施形態の概略を説明する。
第1実施形態の緑化領域仕切構造1は、図2及び図3に示すように、人工地盤G上に緑化ユニット10(設置物)を設置して形成された緑化領域Aの端部の側方に設置された仕切部Cを有している。
具体的には、第1実施形態の緑化領域仕切構造1は、平面視正方形状の緑化ユニット10(設置物)が碁盤目状に並べて設置され、全体として平面視矩形に形成された緑化領域Aの端部(若しくは、端部から側方に離間した位置)に仕切部Cが設置されることで、緑化領域Aとそれ以外の領域(非緑化領域B)との間を仕切っている。また、仕切部Cにより、緑化領域Aの端部が保護されるようになっている。
また、緑化領域仕切構造1は、緑化領域Aと非緑化領域Bとの間を仕切る仕切部材20により形成された仕切部Cと、緑化領域Aと非緑化領域Bとを連通する通水孔(通水部)30(図1、3参照)と、非緑化領域B側から通水孔30を通って緑化領域側Aに侵入する風を規制する風規制部40(図1、3参照)とを有している。
そして、第1実施形態の緑化領域仕切構造1の構成によれば、通水孔30により、緑化領域Aに必要以上に水が溜まってしまうことを防止している。また、風規制部40が、通水孔30を通って侵入する風を規制して、風を遮ると共に風の流れる方向を変えることにより、緑化領域Aの設置物(緑化ユニット10)の端部に吹き付けられる風の力を減少させている。
その結果、第1実施形態によれば、通水孔30による水抜きの効果を維持しながら、緑化領域Aの設置物(緑化ユニット10)が受ける風の影響を減少させることができる。
次に、第1実施形態の緑化領域仕切構造1の緑化領域Aについて説明する。
図3に示すように、緑化領域Aに設置される緑化ユニット10は、例えば平面視正方形状の底面11の四辺から上方に側壁12が立ち上がったコンテナ状に形成され(上面が開放した箱状に形成され)、内部に育成材13が充填可能となっている。また、育成材13には、植物100が植栽されるようになっている。また、底面11には、脚部14が形成されている。
また、緑化ユニット10において、平面視において側壁12の上端で形成される四角形の四辺、すなわち側壁上端12aには、外方に突出する鉤形連係部12bが形成されている。尚、この鉤形連係部12bは、一方の隣り合う二辺が幅広の幅広連係部として形成され、他の隣り合う二辺が幅狭の幅狭連係部として形成されている。
これにより、緑化ユニット10の幅狭連係部に隣の緑化ユニット10の幅広連係部を上方から覆うようにして鉤形連係部12b同士を係合することにより、隣り合う緑化ユニット10・10相互が連係可能になっている。
また、側壁12の側壁上端12aには、所定間隔で下方に向けて凹部12d(円弧状に凹んだ凹部12d)が形成されており、必要に応じて給水パイプやチューブ(図示せず)等をこの凹部12dに納めるようにして緑化ユニット10上に配置することができるようになっている。
そして、緑化ユニット10内の育成材13には、例えば種子を蒔く・切芝を敷設する・植栽マットを敷設する・植物の苗を施す等により植物100が植栽される。尚、この育成材13としては、例えばパーライト、バーミキュライト、ピートモス、バーク堆肥、チャフコン、木質腐朽有機物、ゼオライト、木炭、下水或いは浄水場から発生する汚泥、或いは汚泥の焼却灰、火山灰、竹炭等とすることができ、又、これらの内の数種類を選定し、これらを保水性、排水性を良好にするためにバランス良く配合したもの、若しくはこれらの数種類を層状に設けたもの、或いはこれらの単体で若しくは配合して固化しブロック状にした軽量育成材や、スポンジ、ロックウール、ウレタン、ヤシガラ等の繊維材等を結合してなるマット状の軽量育成材等としてもよい。
上記の緑化ユニット10を、側壁12の鉤形連係部12b同士を係合して、建築物の屋上、傾斜屋根、スラブ屋根、折板屋根、折板屋根上に部材を敷いて少なくとも一部を平坦化したもの、ベランダ、バルコニー等の人工地盤G(図示しない防水層や耐根層を形成したものや防水シートや耐根シートを敷設したもの等を含む人工地盤G)上に順次並べて敷設すると共に、その内部に育成材13を充填し、必要に応じて側壁12の所定の凹部12dに図示しない給水パイプやチューブを配設した上で植物100を植栽することで、人工地盤G上に緑化領域Aが区画される。
次に、緑化領域Aと非緑化領域Bとを仕切る仕切部Cの構成について説明する。
第1実施形態の仕切部Cは緑化ユニット10の端部を覆うように配置され、少なくとも一つの仕切部材20と、少なくとも一つの通水孔(通水部)30とを有している。なお、仕切部Cは、例えば、金属や合成樹脂、石材、木材、モルタル、及びそれらの複合部材等により形成されている。
具体的には、仕切部Cを構成する仕切部材20は、図1に示すように、緑化領域Aの端縁に沿って配設される部材であり、人工地盤G等に載置される略平板状の仕切基部21と、仕切基部21の一端部側(非緑化領域B側の端部)から上方に向けて略直角に屈曲して延設された仕切側部22(略平板状の仕切側部22)とを有し、全体としては断面視で略L字形状に形成されている。そして、仕切部材20は、必要に応じて、人工地盤Gに対して仕切基部21を接着固定、粘着固定、アンカー固定等(仕切基部21を長く形成して緑化ユニット10と人工地盤Gの間に挟み込んで緑化ユニット10の重量により固定するようなものも含む)により固定されることにより、全体が人工地盤G上に固定されるようになっている。
また、仕切部材20は、仕切側部22の上端部から緑化領域A側(すなわち緑化ユニット10が設置されている方向)に向けて略直角に屈曲して延設された仕切上部23と、この仕切上部23の緑化領域A側の端部から下方に向けて略直角に屈曲して延設された突当部24とを有し、緑化ユニット10の敷設時に、緑化ユニット10の端部をこの突当部24に突き当てて設置できるようになっている。
なお、仕切上部23は、その下面が仕切基部21の上面と相対向して配置されている(仕切上部23は、仕切基部21と略平行に配置されている)。また、突当部24は、仕切側部22と略平行に配置されている。また、突当部24は、その下端部が、仕切基部21に対して、所定の長さ寸法離間している。図示する例では、突当部24は、上下方向の長さ寸法が、仕切側部22の上下方向の長さ寸法に対して「2/3」程度の長さ寸法になっている。すなわち、突当部24の下端と仕切基部21との間の距離を緑化ユニット10の高さ寸法よりも小さくすることで、緑化ユニット10の端部が突当部24に突き当たるようになっている。
また、第1実施形態では、仕切部材20の仕切側部22の下端側(下方)に、緑化領域Aと非緑化領域Bとを連通する孔(図示する例では、矩形の貫通孔)が形成され、この孔が通水孔30になっている。これにより、例えば緑化領域Aに降った雨水や潅水パイプ等からの吐出水のうち、緑化ユニット10の育成材13に吸収されなかったり溢れ出たりした余剰水等が、この通水孔30を通って非緑化領域B側に排水できるようになされている。また、例えば、水上側の非緑化領域Bの人工地盤G上に降った雨水が緑化領域A側に流下してきた場合に、この流下水が通水孔30を通って緑化領域A内に導入させると共に、水下側の通水孔30を通って排水することもできる。すなわち、人工地盤G上に緑化領域Aが形成されていても、仕切部材20に通水孔30が形成されていることにより、人工地盤G上の水の流れを仕切部材20で堰き止めてしまうような事態を極力回避することができる。
また、第1実施形態では、仕切部材20に、通水孔30を通って非緑化領域B側から緑化領域A側に侵入する風を規制する風規制部40が形成されている。
風規制部40は、例えば、通水孔30よりも緑化領域A側の位置で仕切基部21から上方に向けて立設された風規制側部41(略平板状の風規制側部41)と、通水孔30よりも上方の位置で仕切側部22から緑化領域A側に突設された風規制上部42(略平板状の風規制上部42)とにより形成されている。
なお、図示する例では、風規制上部42は、その下面が、通水孔30の上端部に沿って緑化領域A側に延設されている。
なお、第1実施形態では、風規制部40が仕切部材20に一体に設けられていても良いし、別体で成る風規制部40が、仕切部材20に取り付けられて固定されていても良い。
また、上記の仕切基部21から立設している風規制側部41は、その一方面が通水孔30と相対向する位置に配置されている(図示する例では、風規制側部41が仕切側部22と略平行に配置されている)。また、風規制側部41は、この場合は、一方面の面積が通水孔30の開口面積と同じ大きさになっているが、特にそれに限定されるものではない。
なお、図1の場合、風規制側部41の上端と風規制上部42の緑化領域A側の端部とが一体に連結された構造となっているが(風規制部40は断面視でL字状になっているが)、風規制側部41と風規制上部42とが連結されずに離間して配置されていても良い。
また、図1(a)では、一例として、仕切基部21のうち、風規制上部42と相対向する部分に、通水孔30と連通する矩形の切欠(風規制上部42と同じ形状(面積)の切欠)が形成されている場合を示している。これは、例えばプレス成形により風規制部40を形成する場合に、風規制側部41を容易に形作るための切欠であるが、必須のものではない。
これにより、仕切部材20の通水孔30を通って非緑化領域Bから緑化領域Aに風が吹き込むような場合に、例えば侵入した風の大部分は、風規制側部41及び風規制上部42によって仕切部材20の仕切側部22に沿った方向(図1(a)、(c)に示すX方向)の流れに変化する。その結果、緑化領域仕切構造1では、通水孔30による通水の効果を維持しつつ、緑化領域Aの設置物(例えば、緑化ユニット10、その中に充填されている育成材13、図示しない給水パイプやチューブ等)やその上に配置された植物100、更には人工地盤G上の図示しない防水シートや耐根シートやその継ぎ目(これらシート類も広義の設置物と考えることもできる)に対して、侵入した風がそのまま吹き付けるような事態が減少されることになり、風の影響を減少させることになる。
また、通水孔30を通って侵入してきた風のうち方向を変えられなかった分については、元の風に比べてその流量が減少すると共に、風規制側部41及び風規制上部42にぶつかり遮られた影響により風の速度も減少(減衰)するため、緑化ユニット10の端部に吹き付けられたとしても、その風の力は大きく減少することになり、この点においても、緑化ユニット10に対する風の影響は小さくなる。
また、第1実施形態の場合、風規制側部41及び風規制上部42によって風の流れが左右に分割されるため(分流されるため)、分割された風が異なる方向に流れるという点においても風の影響は減少するし、分割により一つの流れあたりの風の流量が減っているという点においても風の影響は減少することになる。
このようにして、第1実施形態の緑化領域仕切構造1では、通水孔30を通って侵入した風の流れが、風規制側部41及び風規制上部42によって規制(風の流れの変化・分割・拡散、減衰、流量の減少等)されるため、通水孔30による通水の効果を維持しつつも、緑化領域Aの設置物等に対する風の影響を減少させることができる。
なお、風の拡散とは、風の方向の変化、速度の減衰、流量の減少が組み合わさった現象のことを云う。
《第1実施形態の変形例》
次に、第1実施形態の変形例を説明する。
なお、以下の変形例の説明では、上述した第1実施形態と同じ構成(及び相当する構成)には同じ符号を付し、その説明を簡略化或いは省略する。
具体的には、上述の第1実施形態においては、設置物としてのコンテナ状の緑化ユニット10を用いて緑化領域Aを形成するようにした場合について述べたが、これは一例に過ぎない。例えば、緑化領域Aは、植物をマット状に一体形成した緑化マットや、多孔質状のセラミックス板に植栽した緑化基盤、それらを任意の大きさに切断したもの、さらには、客土(例えば仕切部材20で枠を形成し、不織布や目の細かいネット等の土壌の流出を防止するような部材を介した上で、仕切部材20で形成した枠の内側に育成材13等を充填して植栽する)等により形成されても良い。
また、緑化領域Aの全てが植栽されている必要はなく、例えばウッドデッキ、石材による通路、池用の水槽、外灯、ベンチ、机及びそれらに付随する備品等の他の設置物が緑化領域A内に混在していても構わない。要は、仕切部材20で形成した枠内の少なくとも一部に植栽が施されている構造であれば全て該当し効果が得られるものである。
さらに、緑化ユニット10の形状も平面視正方形状に限らず、矩形・三角形・六角形・L字形状・円形状及びそれらの複合形状等何でも良く、その並べ方も、隙間無く碁盤目状に縦横に配置する他に、縦横の少なくとも一方に隙間をあけて配置したものや、その隙間に育成材13等を充填したり、石材を設置したりするようなものであっても良い。そして、そのようにして形成された緑化領域Aの形状も平面視矩形である必要はなく、設計に応じて様々な形状が可能である。
さらに、上述の第1実施形態においては、仕切部材20が直線形状である場合について述べたが、これに限らず、曲線形状や出隅形状、入隅形状、それらの複合形状等、緑化領域Aの形状に合わせた任意の形状が可能であるし、そこに形成される通水孔30の寸法や形状、その単位長さあたりの個数等も適宜である。
さらに、上述の第1実施形態においては、仕切部材20が、仕切基部21、仕切側部22、仕切上部23及び突当部24を有する構成である場合について述べたが、これに限らず、必須構成としては仕切側部22が存在して緑化領域Aの端部の側方に配置できるものであれば良い。
例えば、仕切部材20としては、仕切上部23と突当部24を有せず仕切基部21と仕切側部22のみの構成であっても良い。また、例えば、仕切部材20は、仕切基部21が仕切側部22より非緑化領域B側にも延設している構成や、仕切基部21が仕切側部22よりも緑化領域A側に延設されず非緑化領域B側のみに延設されている構成であっても良い。また、例えば、仕切部材20は、幅の広い仕切側部22が単独で立設している構成であっても良い。また、例えば、仕切部材20は、仕切基部21が存在しない仕切部材20の仕切上部23を緑化ユニット10の上端に固定する構成であっても良い。すなわち、仕切部材20は、緑化領域Aと非緑化領域Bを連通する通水部(通水孔30)が仕切側部22に形成されている、若しくは通水部(通水孔30)が仕切側部22(仕切部材20)に隣接して設けられるような構成であれば良く、そこに風規制部40と同等の構造を設けることで上述の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、上述の第1実施形態においては、仕切部材20の突当部24に対して緑化ユニット10を突き当てるようにした場合(緑化領域Aの端部を仕切部Cで完全に覆うようにした場合)について述べたが、これに限らず、緑化ユニット10の端部と突当部24との間に空間を設けるようにしても良い(僅かに離間しつつも緑化領域Aの端部を仕切部Cで一部覆っているような場合や、覆っているとは必ずしも言い難い程に離間している場合等を含む)。また、上述した第1実施形態の仕切部材20と比べて、仕切上部23からの突当部24の下垂長さを短く形成し、緑化ユニット10を突当部24の下に潜り込ませて仕切側部22に突き当てるようにしても良いし、緑化ユニット10を突当部24の下に潜り込ませた上で仕切側部22との間に空間を設けるように設置しても良い。すなわち、仕切部材20と緑化ユニット10との位置関係は適宜設定されるものである。
さらに、上述の第1実施形態においては、風規制部40が仕切部材20に一体に設けられている、若しくは取り付けられているようにした場合について述べたが、これに限らず、風規制部40が仕切部材20と別体として設けられた構成であっても良い。
さらに、上述の第1実施形態においては、風規制部40が通水孔30よりも緑化領域A側に設けられるようにした場合について述べたが、非緑化領域B側に風規制部40を設けるようにしても良い。
この場合、仕切基部21を仕切側部22よりも非緑化領域B側まで延設することで、風規制部40を非緑化領域B側に設けても良いし、或いは、風規制部40と同等な構造を仕切側部22から非緑化領域B側に突設させても良い。或いは、仕切部材20とは別体の風規制部40を仕切部材20の非緑化領域B側に設けるようにしても良い。この場合、仕切側部22の通水孔30を通った風が「通水孔30よりも緑化領域A側に設けられている風規制部40」により規制(風の流れの変化・分割・拡散、減衰、流量の減少等)されるのではなく、「通水孔30よりも非緑化領域B側に設けられている風規制部40」によって規制された後の風(の残り)が通水孔30を通って通水孔30より緑化領域A側に入ることになるが、結果的には、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
さらに、上述の第1実施形態においては、通水孔30の寸法と風規制側部41の形状が略同一である場合について述べたが、風規制側部41は通水孔30よりも大きくても良いし、小さくても良く、また形状も同一や相似形であっても良いし異なっていても良い。要は、必要な通水性能と風規制の程度とに合わせて適宜選定が可能である。
さらに、上述の第1実施形態においては、風規制部40が風規制側部41及び風規制上部42を備えた構成であったが、これに限らず、図4に示す各変形例(第1~第8変形例)のように、風規制部の構成を変形しても良い。
ここで、図4は、第1実施形態の緑化領域仕切構造の変形例を示した模式図であり、(a)が第1実施形態の第1変形例を示した模式図であり、(b)が第1実施形態の第2変形例を示した模式図であり、(c)が第1実施形態の第3変形例を示した模式図であり、(d)が第1実施形態の第4変形例を示した模式図であり、(e)が第1実施形態の第5変形例を示した模式図であり、(f)が第1実施形態の第6変形例を示した模式図であり、(g)が第1実施形態の第7変形例を示した模式図であり、(h)が第1実施形態の第8変形例を示した模式図である。
図4(a)に示す第1変形例では、仕切部材20に対して、上述した「風規制側部41及び風規制上部42」をアーチ状に一体に連結した形状にした風規制部140が設けられた構成になっている。
具体的には、風規制部140は、仕切側部22の通水孔30よりも上方の位置から一方側(緑化領域A側)で且つ下方に向けてアーチ状に延びて、仕切基部21まで到達する風規制アーチ部143を有している。図示する例では、風規制アーチ部143の横幅寸法が、通水孔30の横幅寸法と同じか或いは僅かに大きい大きさに形成されている。
この場合においても、上述の第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
また、図4(b)に示す第2変形例では、仕切部材20に対して、上述した「風規制上部42」を斜め下方向に傾けて配置した形状に形成された風規制部240が設けられた構成になっている。
具体的には、風規制部240は、仕切側部22の通水孔30よりも上方の位置から一方側(緑化領域A側)で且つ斜め下方に向けて延びる風規制斜片部243を有している。なお、風規制斜片部243は、その下端(自由端)が、仕切基部21と所定寸法離間している。
この場合においても、上述の第1実施形態と同等の効果を得ることができる。また、第2変形例によれば、通水孔30から入ってきた風の流れは、左右に分割されるだけでなく、風規制斜辺部243の下端と仕切基部21との間の隙間を通って水平方向に拡散されることになる。さらには、風規制斜辺部243の長さ寸法や傾斜角度を変更することで、必要な通水性能と風規制の程度を任意に調整することもできる。
また、図4(c)に示す第3変形例では、仕切部材20に対して、上述した「風規制上部42」を設けず風規制側部41のみで構成された風規制部340が設けられた構成になっている。この場合、通水孔30から入ってきた風の流れは、左右だけでなく、仕切側部22に沿った方向に拡散されることになる。なお、風規制側部41の立設角度は適宜変更可能である。
また、図4(d)に示す第4変形例のように、仕切部材20に、第3変形例の風規制側部41の寸法を大きくし、且つ第3変形例と比べて緑化領域A側に離して配置された風規制部440が設けられた構成にしても良い。
具体的には、風規制部440は、仕切基部21のなかの、通水孔30よりも緑化領域A側の位置であり、且つ第3変形例の風規制側部41よりも緑化領域A側に離れた位置において、仕切基部21から上方に向けて立設された略平板状の風規制側部441を有している。
この場合、通水孔30から入ってきた風の流れが、左右だけでなく仕切側部22に沿った方向に拡散されるのは上述の第3変形例の風規制部340と同じであるが、仕切側部22と風規制側部441との間に広い空間が確保されているため、拡散された風が通る空間の断面積が拡大されることになり、その結果、拡散後の風の勢いがより減少することとなる。
すなわち、風の流れを変えたり、分割したり、拡散させたりするのに必要な風規制側部441の寸法というものは、風規制側部441と仕切側部22との距離が近い程(近傍な程)、小さくても所望の効果が得られるものであり、遠くなる程、大きくしないと所望の効果が得られないものである。その一方、風規制側部441により流れを変えたり、分割したり、拡散させたりした後の風の力(勢い、速度)というものは、風規制側部441と仕切側部22との距離が近い程減衰し難く、遠い程より減衰するものである。この関係は、本変形例(第4変形例)だけでなく、第1及び第2実施形態や他の変形例においても同様である。
また、図4(e)に示す第5変形例では、仕切部材20に対して、風を減衰させる細孔の風減衰孔541aが穿設された風規制側部541を有する風規制部540が設けられた構成になっている。
具体的には、風規制部540は、仕切基部21のなかの、通水孔30の近傍の位置において、仕切基部21から上方に向けて立設された略平板状の風規制側部541を有している。また、風規制側部541は、仕切側部22の通水孔30を覆うかのように(相対向するように)配置されていると共に、その表裏面を貫通する、複数の風減衰孔541aが穿設されている。
この第5変形例では、通水孔30から入ってきた風の流れが、左右だけでなく仕切側部22に沿った方向に拡散されるのは上述の風規制部340、440と同じである。さらに、第5変形例では、風減衰孔541aが形成されているため、この風減衰孔541aを通過することによっても風の速度は落ち、流量も減少する(すなわち、風の力が減衰する)る。
なお、第5変形例において、風を減衰させるための構造は、風減衰孔541aのような細孔だけでなく、スリット状であっても良いし、そのような構造を設ける位置も風規制部540の風規制側部541に限らず、風が当たる部位であればどこでも良く、当然ながら、第1、2実施形態や他の変形例の構成に適用しても良い。
また、図4(f)に示す第6変形例では、仕切部材20の仕切基部21に、複数の風規制柱部644を有する風規制部640が設けられた構成になっている。
具体的には、風規制部640は、仕切基部21のなかの、通水孔30の近傍の位置において(通水孔30からみて緑化領域A側の位置において)、仕切基部21から上方に立設され柱状(図示する例では円柱状)をなす、複数の風規制柱部644を有している。
第6変形例においては、通水孔30から入ってきた風の流れが、複数の風規制柱部644により細かく分割されると共に方向が変えられ、分割後のそれぞれの風の流量が減少した上で速度も落ちる(すなわち、拡散される)ことになる。
また、図4(g)に示す第7変形例では、仕切部材20に対して、通水孔30に連通すると共に、通水孔30を緑化領域A側に延長したトンネル状に形成された風規制部740Aが設けられた構成になっている。
具体的には、風規制部740Aは、仕切側部22の通水孔30よりも上方の位置から一方側(緑化領域A側)に向けて、且つ仕切基部21と平行に延びる風規制上部742と、風規制上部742の左右両側から下方に屈曲して仕切基部21まで延びる風規制側部743a・743aとを備えている。また、風規制上部742は、その横幅寸法が、通水孔30の横幅寸法と同じか或いは僅かに大きい大きさに形成されている。また、トンネル状に形成された風規制部740Aは、その内周面が、通水孔30の孔面に沿って延設されており、断面視コの字状になっている。
この構成によれば、風が風規制部740Aの内部を通過する際に風の速度が落ちる(減衰する)ことになる。すなわち第7変形例では、通水孔30から入ってきた風の流れる方向や流量は変わらないが、風の速度(勢い)が減じる(減衰する)ため、緑化領域Aの設置物等に対する風の影響を減少させることができる。
さらに、図4(g)に示す第7変形例を、図4(h)に示す第8変形例の風規制部740Bのように、通水孔30の一部のみが緑化領域A側に延長されたような、断面視コの字状のトンネル形状に変形しても良い。
具体的には、風規制部740Bは、上述した第7変形例と同様の風規制上部742と、風規制上部742の左右両側から下方に屈曲して延びる風規制側部743b・743bとを備えている。
また、風規制側部743b・743bは、その先端側(自由端側)の部分だけが、仕切基部21まで延設されており、先端側以外の部分は、その下端にスリット部743b1が形成されて、仕切基部21と所定寸法離間した構成になっている。この構成によっても、風が風規制部740Bの内部を通過する際に風の速度(勢い)が減じる(減衰する)ことになる。
なお、上記のスリット部743b1は、通水孔30と連通しており、通水孔30の通水機能を補助するサブ通水孔になっている。また、スリット部743b1により、通水孔30から入ってきた風の流れが分割・拡散されることになる。
なお、第7変形例及び第8変形例に示したトンネル形状は、あくまでも一例に過ぎない。要は、通水孔30から入った風の流れる断面積がなるべく大きく広がらないように制限する構造が設けられているのであれば、その構造を風が通過する際に速度が減じる効果が発揮される。
また、第7変形例及び第8変形例では、いずれも、仕切部材20に対して、通水孔30を緑化領域A側に延長したトンネル状に形成された風規制部(740A、740B)を設ける構成を採用しているが特にこれに限定されるものではない。例えば、仕切部材20に対して、通水孔30を非緑化領域B側に延長したトンネル状に形成された風規制部(740A、740B)を設ける構成であっても良いし、緑化領域Aと非緑化領域Bの両方側に延長させても良い。
さらに、上述の第1実施形態においては、通水部として通水孔30を採用した場合について述べたが、通水部が必ずしも孔である必要はなく、図5に示す各変形例(第9~第11変形例)のように構成されていても良い。
ここで、図5は、第1実施形態の緑化領域仕切構造の変形例を示した模式図であり、(a)が第1実施形態の第9変形例を示した模式図であり、(b)が第1実施形態の第10変形例を示した模式図であり、(c)が第1実施形態の第11変形例を示した模式図である。
具体的には、図5(a)に示す第9変形例の仕切部材120では、仕切側部22の下方から仕切基部21の一端部側(非緑化領域B側の端部)を通って他端部側(緑化領域A側の端部)まで連通する一連の切り欠き130が設けられ、この切り欠き130が通水部として機能するように構成されている。この場合、仕切側部22の下方に位置する切り欠き130の奥行部分130aと人工地盤Gとによって形成された開口状の部分(便宜的に開口部分130bと云う)を塞ぐかのように(相対向するように)、上述した図4(b)に示した風規制部240を設けるようにすれば、上述の第1実施形態や変形例と同等の効果を得ることができる。
尚、風規制部240は、仕切側部22における奥行部分130aよりも上方の位置から緑化領域A側で且つ斜め下方に向けて延びる風規制斜片部243を有する風規制部240が設けられている。
また、図5(b)に示す第10変形例では、厚み寸法の大きい仕切側部222を有する仕切部材220の端部同士を僅かに離間させて配置することでスリット230を形成している。また、仕切部材220におけるそのスリット230の緑化領域A側の露出部分の少なくとも一部を塞ぐかのように風規制部840が設けられている。
この場合、スリット230が通水部として機能する一方で、そのスリット230を通って非緑化領域B側から緑化領域A側に入ってくる風は、風規制部840により流れる方向が変化させられるため、通水機能は確保しつつも風の影響を減少させることができる。
尚、仕切側部222は、少なくとも、長方形の上壁部222aと、上壁部222aの長手方向・両側から下方に向けて略直角に屈曲して延びる側壁部222b・222bと、上壁部222aの短手方向・両側から下方に向けて略直角に屈曲して延びる側壁部222c・222cとを有している。そして、仕切部材220の端部同士を僅かに離間させて配置した際に、仕切側部222の短手方向の側壁部222c同士が相対向し、且つ僅かに離間して配置されることでスリット230が形成されるようになっている。
また、仕切部材220には、緑化領域A側の側壁部222bの端部に、スリット230を覆うかのように配置された風規制部840が設けられている。風規制部840は、この場合は断面視で略Z形に形成されており、仕切部材220の側壁部222bの長手方向・端部において、その上端から下端に沿って延設されている脚片840aと、脚片840の端部から一方(緑化領域A側)に向けて略直角に屈曲し、且つスリット230に沿うように延びる第1風規制片840bと、第1風規制片840bの先端部からスリット230を覆う方向に向けて略直角に屈曲して延びる第2風規制片840cとを有しているが、風規制部として機能するのであれば略Z形に限らず他の形状でも良い。
また、図5(c)に示す第11変形例の仕切部材320のように、一対の仕切側部322(322a・322b)を有する構成であっても良い。
具体的には、仕切部材320は、矩形板状の仕切上部323と、仕切上部323の長手方向・両側から下方に向けて略直角に屈曲して延びる一対の仕切側部322(322a・322b)とを有している。また、一対の仕切側部322の下端部には、いずれも、他方の仕切側部322に向けて略直角に屈曲して延びる脚片325(325a、325b)が形成されている。
そして、仕切部材320は、例えば、仕切側部322aが緑化領域A側に配置され、仕切側部322aが非緑化領域B側に配置されて利用されるように設計されている。また、仕切側部322aの下端部側には通水孔330aが設けられ、仕切側部322bの下端部側には通水孔330bが設けられている。
さらに、本変形例の仕切部材320の場合、緑化領域A側の仕切側部322aに設けられた通水孔330(330a)と、非緑化領域B側の仕切側部322bに設けられた通水孔330(330b)の位置がずれている(仕切部材320の長手方向に対して、位置がずれている)。すなわち、通水孔330aに対しては仕切側部322bが風規制部として機能し、通水孔330bに対しては仕切側部322aが風規制部として機能するようになっている。換言すれば、通水孔330aと通水孔330bとがずれていること、つまりは通水部が曲がって形成されていることが風規制部として機能するようになっている。
なお、上述した図5(b)に示した第10変形例においても、第11変形例のように、仕切部材220のスリット230が平面視において一対の側壁部222b・222bに挟まれた範囲の中で折れ曲がったり円弧を描くように、仕切側部222の端面(側壁部222c)を予め形成してやれば、通水部としてのスリット230が曲がって形成され、その結果、このスリット230そのもの(もしくはスリット230の中の一部分)が風規制部として機能することとなる。
また、上述の第1実施形態では、人工地盤G上に単独のコンテナだけで形成された緑化ユニット10を設置して緑化領域Aを形成する場合について述べたが、図6に示す第12変形例のように、例えば貯水トレー70の上に植栽コンテナ80を載置した底面潅水タイプの緑化ユニット110を並べることにより形成された緑化領域Aにおいて、以下のように通水部を形成するようにしても良い。
ここで、図6は、第1実施形態の緑化領域仕切構造の第12変形例を示した模式図であり、(a)が第12変形例の緑化領域仕切構造の断面を示した模式図であり、(b)が第12変形例を構成する仕切部及び風規制部を斜め上方から視た模式図である。
第12変形例の緑化領域仕切構造では、植栽コンテナ80の端部の縁から垂下するようにして仕切部材420を設置し、通水部として、仕切部材420の下端と人工地盤Gとの間の隙間430を利用するようにしている。
この場合、仕切部材420とは別部材でなる断面視で略L字形状の風規制部940を、例えば仕切部材420よりも緑化領域A側に適宜設置することで、隙間430を通って緑化領域A側から非緑化領域B側へ入り込む風を規制するようにしている。
具体的には、第12変形例においては、仕切部Cは、植栽コンテナ80の上端部から垂下するようにして設置された仕切部材420と、仕切部材420の下端と人工地盤Gとの間の隙間430により形成された通水部とを有している。また、第12変形例の緑化領域仕切構造は、仕切部Cとは別体で、仕切部材420よりも緑化領域A側(非緑化領域B側でも良い)に設置された風規制部940を有している。
なお、上記の仕切部材420は、植栽コンテナ80の上端部に係止・固定される仕切上部423と、仕切上部423から下方に向けて延設され且つ植栽コンテナ80の上端部から垂下するようにして設置される仕切側部422とを有している。そして、仕切側部422が、底面潅水タイプの緑化ユニット110の端部を覆っている。
また、仕切側部422は、その下端が、人工地盤Gよりも上方に配置されるように設計されており、仕切側部422の下端と、人工地盤Gとの間に、隙間430が形成されるようになっている。また、仕切上部423は、植栽コンテナ80の上端部に係止されて取り付けられる段差部が形成されている。
尚、仕切側部422の下端縁に例えば略かまぼこ型の切り欠きを形成し、仕切側部422の下端縁が人工地盤Gに接するように配置して、略かまぼこ型の切り欠きを通水部として使用するようにしても良い。
また、この場合、風規制部940を逆向きに設置しても良いし、仕切部材420よりも非緑化領域B側に設置しても良い。そして、このような別部材の風規制部940を、他の構造により人工地盤Gとの間に通水用の隙間(通水部)を形成するような仕切部材に対して適用するようにしても良い。
《第2実施形態》
次に本発明による第2実施形態の緑化領域仕切構造2について、図7を用いて説明するが、上述した第1実施形態及びその変形例と同じ構成(及び相当する構成)には同じ符号を付しており、その説明を簡略化或いは省略する。
図7は、第2実施形態の緑化領域仕切構造を構成する仕切部を示した模式図であり、(a)が仕切部を斜め上方から視た模式図であり、(b)が仕切部の側面を示した模式図であり、(c)が仕切部の正面を示した模式図である。
第2実施形態の緑化領域仕切構造2は、人工地盤G上に緑化ユニット10(設置物)を設置して形成された緑化領域Aの端部の側方に設置された仕切部Cを有している。
図7に示すように、第2実施形態の仕切部Cを構成する仕切部材520は、第1実施形態の仕切部材20(仕切基部21・仕切側部22・仕切上部23・突当部24)、通水孔30及び風規制部40に加えて、さらに、通気部としての通気孔25を有している。
具体的には、上記の仕切部材520は、仕切基部21と、仕切基部21の一端部側(非緑化領域B側の端部)から上方に向けて略直角に屈曲して延設された仕切側部22と、仕切側部22の上端部から緑化領域A側に向けて略直角に屈曲して延設された仕切上部23と、この仕切上部23の緑化領域A側の端部から下方に向けて略直角に屈曲して延設された突当部24とを有している。
また、仕切部材20は、仕切側部22の下方に通水孔30が形成されていると共に、通水孔30を通って非緑化領域側Bから緑化領域A側に侵入する風を規制する風規制部40を有している。
さらに、突当部24の上部側には、風等を通す通気孔25が形成されている。この通気孔25は、例えば、仕切部材520に隣接して設置された設置物(緑化ユニット10等の設置物)の上端よりも上方の位置に形成されている。
また、上記の通気孔25は、図7(a)、(c)に示すように、一例として、突当部24の上部側に横長の矩形孔として形成されており、正面視で通水孔30と略同じ水平位置に通水孔30と同じ数だけ設けられている。すなわち、通気孔25は、突当部24の上部側の位置であり、且つ仕切部材520の長手方向(図中のX方向)において、通水孔30と略同じ位置に、通水孔30に対応するように設けられている。また、図示する例では、4つ通水孔30に対して、それぞれ、対応する通気孔25が設けられている(4つの通気孔25が設けられている)。
第2実施形態の緑化領域仕切構造2では、仕切部材520の突当部24に対して緑化ユニット10等の緑化体が密着したり近傍に配置されているような場合に、通水孔30から風が吹き込むと、風規制部40により風の流れ等が規制されるだけでなく、通気孔25から風が逃げるようになる。すなわち、この構成によれば、通水部30を介して侵入した風の一部は、緑化領域Aにある緑化ユニット10等の緑化体の上端よりも上方に位置する通気孔25を通って、垂直方向・上側に向けて、或いは、緑化ユニット10の上方側において緑化領域A側に向けて流れるようになる。
そのため、第2実施形態によれば、仕切部材520と緑化ユニット10との間における風圧が低下することになる。従って、緑化領域Aの設置物(緑化体等)やその範囲に設けられた下地材(防水シートや耐根シート等、その継ぎ目)に対する風圧の影響を小さくすることができる。
尚、上述の第2実施形態においては、通気孔25を突当部24の上部に横長の矩形孔として形成した場合について述べたが、これに限らず、孔の形状は何でも良い。また、通気孔24の位置も通水孔30から入った風が抜けることができる位置であれば、例えば突当部24の他の位置や仕切上部23等、どこに形成されていても構わない。すなわち、通気孔25の少なくとも一部が育成材13(或いは緑化ユニット10の上端)よりも上方の位置に形成されていれば、風抜けの効果が得られる。また、仕切部材520の正面視において、通水孔30と通気孔25の左右の位置が一致していれば、通水孔30から入った風が通気孔25から比較的抜けやすいという効果がある。その一方で、仕切部材520の正面視において、通水孔30と通気孔25の左右の位置をずらして設けることで、仕切部材520の強度、特に仕切部材520を上から押圧した際の強度を向上することができるという効果がある。
また、仕切部材520と緑化領域Aとの間において風の力がかかり易いような部分(例えば、出隅や入隅部分、梁やリブ等の補強が設けられている部分、通水孔30の近傍等)においては、他の位置に設けるよりも通気孔25からの風抜けの効果がより顕著となる。
《第2実施形態の変形例》
次に、第2実施形態の変形例を説明する。
なお、以下の第2変形例の説明では、上述した第1実施形態、第1実施形態の変形例及び第2実施形態と同じ構成(及び相当する構成)には同じ符号を付しており、その説明を省略している。
具体的には、第2実施形態においては、通気孔25の孔の大きさや設置数について特に限定していないが、例えば、所定の長さの仕切部材520(緑化領域仕切構造2(仕切部C))に形成されている全ての通気孔25の総開口面積が、所定の長さの仕切部材520(緑化領域仕切構造2(仕切部C))に形成されている全ての通水孔30の総開口面積以上になっていても良い。この場合、通水孔30から吹き込む風が比較的容易に通気孔25から抜けることになり、その点で効果的である。
さらに、上述の第2実施形態においては、通気部として孔形状の通気孔25を適用した場合について述べたが、これに限らず、通気部が、例えば突当部24の上部から形成されて下端で開口するようなスリット形状であっても良いし、緑化ユニット10の上部との間に隙間が形成されるように突当部24の下端までの長さを調整し、その隙間を通気部としても良い。
さらに、上述の第2実施形態においては、仕切部C(仕切部材520)に風規制部40と通気部(通気孔25)の両方を形成するようにした場合について述べたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、第2実施形態において、風規制部40を設けず通気孔25だけ設けるようにしても良い。この場合でも、仕切部材520の突当部24に対して緑化ユニット10が密着したり近傍に配置されているような場合に、通水孔30から風が吹き込むと、通気孔25から風が逃げて仕切部材520と緑化ユニット10との間における風圧が低下することになり、緑化領域Aの設置物(緑化体等)に対する風圧の影響を小さくすることができる。すなわち、風規制部40と通気孔25とは風に対してそれぞれ独立に機能するものである。
さらに、上述の第2実施形態における風規制部40と通気孔25を、ネット等の固定部として使用しても良い。具体的に言うと、人工地盤上に緑化領域Aを形成する場合には、植物が根付くまでの養生期間や鳥(カラス等)害防止等のため、緑化領域Aの上にネット等を被せることがあるが、そのネットを風規制部40や通気孔25に直接縛り付けたり、風規制部40や通気孔25を利用して固定するようにすれば容易である。
尚、通気孔25に直接縛りつける際には、例えば図8(a)に示すように、突当部24に、二つの通気孔25a・25bを近接配置するように形成しても良い。この場合、一方の通気孔25aから他方の通気孔25bに紐等を通してネットと一緒に縛るようにすれば、作業が容易になる。
また、例えば図8(b)に示すように、通気孔25を形成する際の切り起こし部分を庇部26として形成しても良い(通気孔25よりも上方の位置で突当部24から緑化領域A側に突設された略板状の庇部26を形成しても良い)。この場合、この庇部26に対してネットをビス留め(予め雌ネジを形成しておいても良いし、ビスで直に留めつけても良い)するようにすれば、容易に固定できる。さらに、図示するように、仕切部材520の仕切上部23と庇部26との間に段差を形成しておけば、ビス留めした際のビスの頭が仕切上部23よりも上方に突出しない(若しくは、突出量を減らす)ようにできる。
以上、本発明の第1及び第2実施形態及びその変形例の緑化領域仕切構造について説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明を実施できる範囲であれば、実施形態やその変形例の各構成を適宜変更した形態や、実施形態や変形例の各構成を部分的に抽出した形態や、実施形態や変形例の各構成の一部又は全部を任意に抽出して組み合わせた形態についても広く包含するものである。
A…緑化領域
10…緑化ユニット
11…底面
12…側壁
12a…側壁上端
12b…鉤形連係部
12d…凹部
13…育成材
14…脚部
100…植物
70…貯水トレー
80…植栽コンテナ
110…緑化ユニット

B…非緑化領域
G…人工地盤

1…緑化領域仕切構造
C…仕切部
20…仕切部材
21…仕切基部
22…仕切側部
23…仕切上部
24…突当部
30…通水孔
40…風規制部
41…風規制側部
42…風規制上部

140…風規制部
143…風規制アーチ部
240…風規制部
243…風規制斜片部
340…風規制部
440…風規制部
441…風規制側部
540…風規制部
541…風規制側部
541a…風減衰孔
640…風規制部
644…風規制柱部
740A…風規制部
742…風規制上部
743a…風規制側部
740B…風規制部
743b…風規制側部
743b1…スリット部

120…仕切部材
130…切り欠き
130a…奥行部分
130b…開口部分

220…仕切部材
222…仕切側部
222a…上壁部
222b…側壁部
222c…側壁部
230…スリット
840…風規制部
840a…脚片
840b…第1風規制片
840c…第2風規制片

320…仕切部材
322(322a、322b)…仕切側部
323…仕切上部
325(325a、325b)…脚片
330(330a、330b)…通水孔

420…仕切部材
422…仕切側部
423…仕切上部
430…隙間(通水部)
940…風規制部

2…緑化領域仕切構造
520…仕切部材
25、25a、25b…通気孔
26…庇部

Claims (6)

  1. 緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造であって、
    前記緑化領域の端部の側方に設置される仕切部と、
    前記仕切部に設けられており、前記緑化領域と前記非緑化領域とを連通する通水部と、
    前記非緑化領域側から前記通水部を通って前記緑化領域側に侵入する風を規制する風規制部とを有し、
    前記風規制部は、前記仕切部に沿った方向のうち前記通水部の近傍にのみ且つ少なくともその一部が通水部に相対向する位置に配置されていると共に、前記仕切部と連結されていることにより、前記緑化領域に設置された設置物に対する風の影響を減少させることを特徴とする緑化領域仕切構造。
  2. 緑化体が設置された緑化領域と非緑化領域との間に設けられ、該緑化領域と該非緑化領域とを仕切る緑化領域仕切構造であって、
    前記緑化領域の端部の側方に設置される仕切部と、
    前記仕切部に設けられており、前記緑化領域と前記非緑化領域とを連通する通水部と、
    前記非緑化領域側から前記通水部を通って前記緑化領域側に侵入する風を規制する風規制部とを有し、
    前記風規制部の少なくとも一部が、前記通水部に相対向する位置に配置されていると共に、該通水部と前記緑化体との間に設けられていることにより、該緑化体に対する風の影響を減少させることを特徴とする緑化領域仕切構造。
  3. 緑化領域と非緑化領域との間を仕切る緑化領域仕切構造であって、
    前記緑化領域の端部の側方に設置される仕切部と、
    前記仕切部に設けられており、前記緑化領域と前記非緑化領域とを連通する通水部と、
    前記非緑化領域側から前記通水部を通って前記緑化領域側に侵入する風を規制する風規制部とを有し、
    前記風規制部は、少なくともその一部が前記通水部に相対向する位置に配置されていると共に、前記仕切部よりも前記非緑化領域側に該仕切部とは連結されずに別体に設けられていることを特徴とする緑化領域仕切構造。
  4. 前記風規制部は、少なくとも、前記通水部を通って侵入する風の方向を変える機能、該風の速度を落とす機能、及び該風の流量を減らす機能のうちの一つを有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の緑化領域仕切構造。
  5. 前記緑化領域には設置物が設置され、
    前記緑化領域仕切構造には、前記通水部を通って侵入した風を上方及び緑化領域側の少なくとも一方に流す通気部が更に設けられ、
    前記通気部の少なくとも一部は、前記仕切部に隣接して設置された設置物、若しくは前記仕切部の近傍に設置された設置物の上端よりも上方に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の緑化領域仕切構造。
  6. 所定の長さの前記緑化領域仕切構造に形成される全ての前記通気部の総開口面積が、前記所定の長さの前記緑化領域仕切構造に形成される全ての前記通水部の総開口面積以上であることを特徴とする請求項5に記載の緑化領域仕切構造。
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