JP2006125015A - 気化熱を利用した断熱材とそれを用いる断熱工法および植栽地盤用保水マット - Google Patents
気化熱を利用した断熱材とそれを用いる断熱工法および植栽地盤用保水マット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006125015A JP2006125015A JP2004313512A JP2004313512A JP2006125015A JP 2006125015 A JP2006125015 A JP 2006125015A JP 2004313512 A JP2004313512 A JP 2004313512A JP 2004313512 A JP2004313512 A JP 2004313512A JP 2006125015 A JP2006125015 A JP 2006125015A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- heat insulation
- insulation panel
- mat
- type heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
【解決手段】本明細書に記載する一連の発明は、気化熱を利用し建築物を断熱する断熱パネルで、雨水を貯え平坦面を断熱する貯水型断熱パネル、外部から供給する水で傾斜面や壁面を断熱する通水型断熱パネルおよび内部に貯える多量の水を植物育成に用いる植栽地盤用保水マットで、これら発明により上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
本発明は、底面および側面は不透水材料を用い貯水できるように覆い、その内部に板状の空隙率が高いマットを1種類もしくは毛細管上昇力や強度が異なる2種類以上を層状に収納したことを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネルよりなる。
また、強度が高いマットを表層に収納すると耐踏圧性が大きくなる。
本発明は、請求項1の貯水型断熱パネルの最大保水量が1m2あたり10L以上100L以下であることを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネルよりなる。
本発明は、請求項1、2の貯水型断熱パネルで充填物の毛管上昇高さが貯水型断熱パネルの厚さの50%以下である、パネル下部での気化熱吸収を多くすることを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネルよりなる。
本発明は請求項1〜3の貯水型断熱パネルにおいて、親水性材料をパネル底面に敷設したことを特徴とする緩傾斜がある平坦面用の貯水型断熱パネルよりなる。
本発明は、請求項1〜4の貯水型断熱パネルの外気側をネット状資材などで被覆したことを特徴とする貯水型断熱パネルよりなる。
本発明は、請求項1においてマットを収納せずに貯水型断熱パネル表面を遮光性があり、通気性を持つ材料で覆ったことを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネルよりなる。
本発明は、不透水材料を用い人工地盤上を貯水できるように区切り、区画内に請求項1〜4のマット材料もしくは軽石やALC破砕物を収納した、あるいは、その表面を遮光性と通気性がある材料で覆った請求項1〜4を目的とすることを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネル敷設工法よりなる。
本発明は、請求項1〜7で作られる貯水型断熱パネル外気側と下面との間の通気量が3ml/cm2/sec以上800ml/cm2/sec以下であることを特徴とする貯水型断熱パネルと貯水型断熱工法よりなる。
本発明は、通水用材料を傾斜屋根材あるいは壁面材に取り付けたことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネルよりなる。
本発明は、請求項9の通水用材料が親水性のある布、シート、不織布あるいは粉粒体や繊維とバインダーとの混合物を塗布して形成した塗膜であることおよびこれら材料中に高吸水性樹脂を含ませたことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネルよりなる。
これら通水材料を垂直あるいは傾斜をつけ設置し通水すると水の流下が早いため、連続的に潅水しなければならないことがある。このようなばあい、通水材料中に高吸水性樹脂を含ませることにより潅水頻度を少なくすることができる。
本発明は、請求項9、10において通水用材料の外気側に撥水性があり通気性がある蒸発抑制用の材料を取り付けたことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネルよりなる。
本発明は、請求項9において壁面材が中空部を持つ壁面材であり、中空部に通水材料を取り付け、中空部と外部との間に通気穴を設けたことを特徴とする垂直面用の通水型断熱パネルよりなる。
本発明は、請求項9〜12において温度センサーあるいは水分センサーを設置し、それらデータにより上流部での注水を制御したことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネルよりなる。
本発明は、請求項1〜11の平坦面や傾斜面の上に歩行性がよく通気性がよい材料を敷設したことを特徴とする平坦面用および傾斜面用の通水型断熱パネルよりなる。
本発明は、傾斜屋根材や壁面材に請求項9、10の通水用材料を取り付け、そこに水を流すことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱工法よりなる。
本発明は、傾斜面あるいは垂直面に請求項9、10の親水性材料を取り付けたあと、さらにその上に請求項11の撥水性があり通気性がある材料を取り付け親水性材料中に水を流したことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱工法よりなる。
本発明は、請求項10、11の通水型断熱パネル用および請求項15、16の通水型断熱工法用の親水性がある粉粒体や繊維とバインダーからなることを特徴とする通水用塗料よりなる。
本発明は、請求項10、11の通水型断熱パネル用および請求項15、16の通水型断熱工法用の親水性材料中で水が均一に素早く分配されるように、親水性材料中に不織布等で水みちをつくると、注水点から離れた場所まで水が先ず浸透し、そこから親水性材料の毛細管力で周囲に水が再浸透する。穴あきチューブを親水性材料中に敷設しチューブ中に水を圧送すると下流部まで速く到達するとともに、親水性材料が水で飽和すると滲出圧が高くなるため、チューブの別の部分の穴から水が滲みでるので均一に親水性材料を濡らすことができる。この他に配水部材としてロープ、ネット、繊維吹きつけ膜あるいは通水材料表面に設ける溝があるが、これに限定されるものではない。
本発明は、底面および側面は不透水シートを用い貯水できるように覆い、その内部に成型した植物繊維、無機物繊維、合成樹脂製繊維もしくは発泡樹脂製のマットあるいはヤシチップをシートで被覆した圧縮成型マットを収納し、収納マットはマット底面から表面まで水を上げることができる素材からなることを特徴とする植栽地盤用保水マットよりなる。
本発明は、請求項19の植栽地盤用保水マットの最大保水量が1m2あたり10L以上100L以下であることを特徴とする植栽地盤用保水マットよりなる。
本発明は、植栽地盤用保水マット直上に土壌水分センサーを設置し潅水制御することを特徴とする潅水方法よりなる。
植栽用保水マットは、内部に多量の水を保水でき、その水は毛細管力で保水マット表面に供給されるので、植栽地盤の保水量を多くできない屋上や草花植付け地の下層に設置することにより、植物は多量の水を利用できるようになる。
実施例2の表面温度は実施例1と同程度であった。これは、上記と同様の理由によるものと考えられる。
一方、実施例4の1日あたり平均蒸発量は0.43mmであり、比較例3に比べて約55%少なかった。このことから、連続的な毛細管のないヤシ繊維マットにより水密容器底部の水が表面に上昇しないため、蒸発抑制効果が高かったことがわかる。
2 不透水シート
3 毛細管力が強い繊維マット
4 毛細管力が弱い繊維マット
5 親水性布
6 遮光・通気性被覆材
7 壁面
8 親水性塗膜
9 撥水性塗膜
10 通水用穴あきチューブ
Claims (21)
- 底面および側面は不透水材料を用い貯水できるように覆い、その内部に板状の空隙率が高いマットを1種類もしくは毛細管上昇力や強度が異なる2種類以上を層状に収納したことを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネル。
- 請求項1の貯水型断熱パネルの最大保水量が1m2あたり10L以上100L以下であることを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネル。
- 請求項1、2の貯水型断熱パネルで充填物の毛管上昇高さが貯水型断熱パネルの厚さの50%以下である、パネル下部での気化熱吸収を多くしたことを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネル。
- 請求項1、2、3の貯水型断熱パネルで親水性材料をパネル底面に敷設したことを特徴とする緩傾斜がある平坦面用の貯水型断熱パネル。
- 請求項1〜4の貯水型断熱パネルの外気側をネット状資材などで被覆したことを特徴とする貯水型断熱パネル。
- 請求項1においてマットを収納せずに貯水型断熱パネル表面を遮光性があり、通気性を持つ材料で覆ったことを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネル。
- 不透水材料を用い人工地盤上を貯水できるように区切り、区画内に請求項1〜4のマット材料もしくは軽石やALC破砕物を収納した、あるいは、その表面を遮光性と通気性がある材料で覆った請求項1〜4を目的とすることを特徴とする平坦面用の貯水型断熱パネル敷設工法。
- 請求項1〜7で作られる貯水型断熱パネル外気側と下面との間の通気量が3ml/cm2/sec以上800ml/cm2/sec以下であることを特徴とする貯水型断熱パネルと貯水型断熱工法。
- 通水用材料を傾斜屋根材あるいは壁面材に取り付けたことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネル。
- 請求項9の通水用材料が親水性のある布、シート、不織布あるいは粉粒体や繊維とバインダーとの混合物を塗布して形成した塗膜であることおよびこれら材料中に高吸水性樹脂を含ませたことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネル。
- 請求項9、10おいて通水用材料の外気側に撥水性があり、通気性がある蒸発抑制用の材料を取り付けたことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネル。
- 請求項9において壁面材が中空部を持つ壁面材であり、中空部に通水材料を取り付け、中空部と外部との間に通気穴を設けたことを特徴とする垂直面用の通水型断熱パネル。
- 請求項9〜12において温度センサーあるいは水分センサーを設置し、それらデータにより注水を制御したことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネル。
- 請求項1〜11の平坦面や傾斜面の上に歩行性がよく通気性がよい材料を敷設したことを特徴とする平坦面用および傾斜面用の通水型断熱パネル。
- 傾斜屋根材や壁面材に請求項9、10の通水用材料を取り付け、そこに水を流すことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱工法。
- 傾斜面あるいは垂直面に請求項9、10の親水性材料を取り付けたあと、さらにその上に請求項11の撥水性があり通気性がある材料を取り付け親水性材料中に水を流したことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱工法。
- 請求項10、11の通水型断熱パネル用および請求項15、16の通水型断熱工法用の親水性がある粉粒体や繊維とバインダーからなることを特徴とする通水用塗料。
- 請求項10、11、12の通水型断熱パネル用および請求項15、16の通水型断熱工法用の親水性がある通水用材料中に水みちあるいは穴あきチューブなどの配水部材を設置したことを特徴とする傾斜面あるいは垂直面用の通水型断熱パネル。
- 底面および側面は不透水シートを用い貯水できるように覆い、その内部に整形した植物繊維、無機物繊維、合成樹脂製繊維もしくは発泡樹脂製のマットあるいはヤシチップをシートで被覆した圧縮成型マットを収納し、収納マットはマット底面から表面まで水を上げることができる素材からなることを特徴とする植栽地盤用保水マット。
- 請求項19の植栽地盤用保水マットの最大保水量が1m2あたり10L以上100L以下であることを特徴とする植栽地盤用保水マット。
- 請求項19、20の植栽地盤用保水マット直上に土壌水分センサーを設置し潅水制御することを特徴とする潅水方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004313512A JP2006125015A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 気化熱を利用した断熱材とそれを用いる断熱工法および植栽地盤用保水マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004313512A JP2006125015A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 気化熱を利用した断熱材とそれを用いる断熱工法および植栽地盤用保水マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006125015A true JP2006125015A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36720019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004313512A Pending JP2006125015A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 気化熱を利用した断熱材とそれを用いる断熱工法および植栽地盤用保水マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006125015A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327229A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Misawa Homes Co Ltd | 建物のデッキ構造 |
JP2008163654A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Shin Nikkei Co Ltd | 冷却用ユニット及びこれを用いた壁面又は屋根面の冷却構造 |
JP2008214902A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Takenaka Komuten Co Ltd | 蒸発冷却機能を有する構造物外装用建材 |
WO2014141319A1 (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-18 | 株式会社エルブ | 生体緊張緩和部材 |
CN107558640A (zh) * | 2017-08-09 | 2018-01-09 | 广西大学 | 一种截水外墙被动降温系统 |
-
2004
- 2004-10-28 JP JP2004313512A patent/JP2006125015A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327229A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Misawa Homes Co Ltd | 建物のデッキ構造 |
JP2008163654A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Shin Nikkei Co Ltd | 冷却用ユニット及びこれを用いた壁面又は屋根面の冷却構造 |
JP2008214902A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Takenaka Komuten Co Ltd | 蒸発冷却機能を有する構造物外装用建材 |
WO2014141319A1 (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-18 | 株式会社エルブ | 生体緊張緩和部材 |
JP5920906B2 (ja) * | 2013-03-13 | 2016-05-25 | 株式会社エルブ | 寝具の製造方法 |
JPWO2014141319A1 (ja) * | 2013-03-13 | 2017-02-16 | 株式会社エルブ | 寝具の製造方法 |
CN107558640A (zh) * | 2017-08-09 | 2018-01-09 | 广西大学 | 一种截水外墙被动降温系统 |
CN107558640B (zh) * | 2017-08-09 | 2019-08-23 | 广西大学 | 一种截水外墙被动降温系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4418429B2 (ja) | 緑化装置 | |
US20240138322A1 (en) | Frictional drainage layer in a green roof, paver, and/or solar assembly | |
JP2006304760A (ja) | 雨水貯溜層の貯溜水を毛管現象で基盤層が吸水し緑化基盤、放熱基盤とする軽質炭酸カルシウムを主要基盤材に使用した建築物屋上,壁面のヒートアイランド現象軽減工法 | |
JP2007197914A (ja) | 建造物の冷却材及び冷却方法 | |
JP2009039079A (ja) | 植栽基盤 | |
JP4260422B2 (ja) | 植栽基盤構造 | |
US20170245441A1 (en) | System and method for growing plants in an urban environment | |
JP4357195B2 (ja) | 緑化用パネル | |
KR100965403B1 (ko) | 고흡수성 수지를 이용한 빗물 재활용 옥상녹화 시스템 | |
JP2006125015A (ja) | 気化熱を利用した断熱材とそれを用いる断熱工法および植栽地盤用保水マット | |
KR100426321B1 (ko) | 옥상 퍼팅 그린 및 그 시공방법 | |
CZ22468U1 (cs) | Lehká střešní krytina s vegetačním porostem, s využitím hydrogelu | |
JP4589505B2 (ja) | 屋上緑化用の保水用パッドの製造方法、屋上緑化用の保水用パッド、植生基盤および屋上の緑化工法 | |
JP3924456B2 (ja) | 多肉植物類による薄層緑化方法 | |
CN208347153U (zh) | 建筑节能屋面隔热系统 | |
JP2507503Y2 (ja) | 屋上庭園用の人工地盤 | |
JP6119093B2 (ja) | 外断熱緑化部材 | |
JP2007077660A (ja) | 珪藻頁岩を含有する外壁材、敷設材、およびこれらを用いた建物、並びに、珪藻頁岩を含有するとともに内部に機能物質を保持させた機能固形物 | |
JP5518411B2 (ja) | 屋上部の冷却装置 | |
JP2002364130A (ja) | 軽量保水性断熱屋根 | |
JP5106799B2 (ja) | 緑陰緑化構造及び緑陰緑化工法 | |
JPH0547575Y2 (ja) | ||
JP4906250B2 (ja) | 緑化基盤構造 | |
JP4690024B2 (ja) | 緑化用保水排水基盤 | |
JP3372567B2 (ja) | 植物栽培構造及び該装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060626 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080401 |