JP2000324953A - 勾配屋根の緑化システム - Google Patents
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Abstract
く、施工も容易な、勾配屋根の緑化システムの提供。 【解決手段】 折版3を用いた勾配屋根1の上に、植物
6の植えられた低背な板状の複数の緑化ユニット2…
が、屋根1の勾配に合わせて傾斜状態にされ、互いに隣
接して並べられて、取り付けられている。
Description
ステムに関する。
ある屋根を緑化する場合、排水機能を損なわせたり、屋
根面を水分等で腐食させてしまうようなことがあっては
ならない。また、緑化の施工が厄介であっては普及しに
くいので、施工を容易に行いうるものであることも必要
である。
できる勾配屋根の緑化システムを提供することを課題と
する。
が、傾斜方向と直交する横方向に山部と谷部を交互に繰
り返す波形屋根からなり、この勾配屋根上に、植物の植
えられた低背な板状の複数の緑化ユニットが、屋根の勾
配に合わせて傾斜状態にされ、互いに隣接して並べられ
て、取り付けられていることを特徴とする勾配屋根の緑
化システムによって解決される。
配屋根を対象としているから、その上に緑化ユニットを
並べて取り付けても、波形谷部内を通じて水分等をスム
ーズに流下させていくことができて排水機能を損なわせ
ず、しかも、通気性が良く屋根を腐食させにくい。排
水、通気面で、屋根それ自体を改変する必要もないかあ
るいは少ない。
り付けていくだけでよく、施工が容易である。しかも、
屋根の勾配に合わせて傾斜状態にして取り付けていけば
よいので、簡素な構造の取付け手段を用いて取付けを行
うことができる。更に、緑化ユニットは、低背な板状の
ものであるから、その取扱いや運搬、取付けも容易に行
うことができる。
状の培地材と、該マット状培地材を保持する低背の側壁
をもったベース板とにより構成されているのがよい。マ
ット状の培地材を用いるから、屋根の勾配で、培地が流
れ去って減ってしまったり、なくなってしまうというこ
とがなく、また、平面マット状培地材は、これをベース
板の側壁にて適正な位置に位置決め保持することがで
き、屋根の勾配でずれ動いてしまうこともない。更に、
培地材は平面マット状であり、ベース板は低背の側壁を
有するから、ベース板に対するマット材の取付け、取外
しも容易に行うことができる。
用いられるのが、緑化ユニットを軽量にする上で好まし
い。
内に突出される部分が備えられ、この部分が波形屋根の
谷部内に突出されることで、緑化ユニットが、屋根の傾
斜方向と直交する横方向において位置決めされるものと
なされている場合は、緑化ユニットを屋根上の所定の位
置に容易にセッティングしていくことができ、施工が容
易になる。また、谷部内に突出させるぶん、緑化ユニッ
ト内の容積を大きく確保するというようなことも必要に
応じて行え、低背な緑化ユニットでありながら、培地材
の量を増やしたり、保水量を多く確保するというような
ことなども可能となる。
水口が、傾斜方向上端側に位置して備えられている場合
は、屋根の勾配による流下作用で、各緑化ユニットを、
少ない灌水手段にて効率良く灌水していくことができ
る。
基づいて説明する。図1及び図2に示す実施形態におい
て、1は勾配屋根、2…は緑化ユニットである。
に山部3aと谷部3bを交互に繰り返す波形の屋根から
なる。実施形態では、金属製の折版3を用いた勾配屋根
である。なお、その他の波形金属板屋根や、また、波形
スレート屋根を対象とすることも可能である。
例えば、図2(ハ)に示すように、低背な周側壁4aを
もった平面視方形状のベース板4と、該ベース板4内に
しっくりと嵌まる平面マット状の培地材5と、培地材5
に植えられた植物6とからなる。
樹脂木材などからなり、高さ寸法は、例えば5cm程度
と低背である。ベース板4の折版流れと直交する横方向
における寸法は、折版3の隣り合う山部間の間隔寸法を
考慮し、その整数倍ピッチでベース板を配置していける
ものに設計されているのがよい。底板には、図示しない
が、排水孔が設けられている。
フェルトやヤシ繊維マット、木チップマット、バークマ
ット、そのほか、不織布などによる袋に軽量土壌を詰め
たもの、あるいは、繊維状立体シート(例えば、特開平
8−228600号、特開平10−108545号など
に記載のもの)など、種々のものが用いられてよい。こ
のマット状培地材5は、ベース板4内に設置され、ベー
ス板4の周側壁4aに保持されて、位置ずれを起こすこ
となくベース板4に保持される。
ど、グランドカバー類が、緑化ユニットの重量化を生じ
させないので好ましい。なかでも、芝については、ベラ
ンダやバルコニー、屋上などの緑化に用いられる薄型の
置き敷きタイプの各種芝ユニットが開発、提供されてお
り、技術面での対処や実用化が比較的容易であるなどの
理由から好適に用いられる。緑化ユニット2は、屋根1
の強度上、植物6も含めた重量が50Kg以下になるよ
うにするのがよい。
緑化ユニット2を、屋根1の勾配に合わせて傾斜状態に
し、互いに隣接させて屋根1の傾斜方向及び/又は傾斜
方向と直交する横方向に並べて取り付けることで達せら
れる。緑化ユニット2…の取付けは、各ユニットのベー
ス板4…を屋根1上に取り付けたのち、取り付けられた
各ベース板4…に、植物6の植えられたマット状培地材
5…をセットしていくというようにして行われてもよい
し、あるいは、ベース板4と培地材5と植物6を一体的
に組み合わせた状態で屋根上に取り付けていくというよ
うにして施工が行われてもよいし、都合の良い各種方法
で行われてよい。植物は種などの状態で培地材5に仕込
んでおくようにしてもよい。
2に示すように、屋根折版3の山部3aの頂面と、緑化
ユニット2の下面とを面ファスナー7にて接合したり、
あるいは、図示しないが、面ファスナー7に変えて両面
テープを用いて接合したりすることで、簡易に行うこと
ができ、折版2の漏水の心配もない。折版屋根1の軒先
側には、安全用の滑止め8を取り付けておくとよい。
向きにしたハット形型材9を屋根1の傾斜方向と直交す
る横方向に向けて屋根1にボルト10などで留め、この
型材9にて、緑化ユニット2の傾斜方向における前部と
後部を保持させるという取付けがなされてもよい。ハッ
ト形型材9は、短尺品であってもよいし、長尺品であっ
てもよい。緑化ユニット2は、この型材9そのものによ
って、屋根1の傾斜方向にずれ動くのを規制され、しか
も、型材9のつば9aが緑化ユニット2の前部、後部の
上面側に張り出すことで浮き上がりも規制される。ハッ
ト形型材9を用いた取付けでは、その左右のつば部9
a,9aに、屋根の傾斜方向に隣り合って並べられる両
緑化ユニット2,2を一度に保持させることができて、
施工が容易である。なお、緑化ユニット2の取付けは、
屋根1上に緑化ユニット2…をセットしたのち、ハット
形型材9を屋根1に取り付けるというように行われても
よいし、あるいは、屋根1上に取り付けられたハット形
型材9のつば部9a下に緑化ユニット2の縁部を滑り込
ませてセットするというようにして行われてもよい。
を、屋根1上にその傾斜方向と直交する横方向に向けて
ボルト10などで取り付け、この胴縁材11…上に、緑
化ユニット2をビス12などでとめるという取付けがな
されてもよい。胴縁材11は、各緑化ユニット2の下面
側において、屋根傾斜方向における少なくとも2箇所に
存在させることで、緑化ユニット2を安定良く取り付け
ることができる。屋根1に胴縁材11を取り付けたの
ち、胴縁材11に緑化ユニット2を取り付けるという簡
単な作業で取付けを行っていける。
3の谷部3b内を通じてスムーズに流下していくことが
できて排水は良好に行われ、しかも、谷部3b内は通気
されて屋根折版3を腐食させにくい。
この緑化ユニット2には、その下面に、折版3の谷部3
b内に突出する部分14が備えられており、この突出部
分14を谷部3b内に突出させることで、緑化ユニット
2が屋根の傾斜方向と直交する横方向において位置決め
状態にセットされるようになされている。この突出部分
14の存在により、各緑化ユニット2…を屋根1上の所
定の位置に容易にセットしていくことができる。また、
突出部分を利用してユニット内の容積を広くすることも
必要に応じて可能であり、そうすることによって各ユニ
ット2における保水量を多くすることができる。
水手段を備えさせたものである。パイプの周側壁に給水
口としての給水孔を設けた灌水パイプ15が、各緑化ユ
ニット2において、その傾斜方向における上端側に位置
して備えられている。各緑化ユニット2において、灌水
パイプ15から供給される水は、ユニット2内を上端側
から下端側に向けて流下していき、それにより、ユニッ
ト内全体に効率良く水が行きわたる。灌水パイプ15
は、緑化ユニット2のベース板4の側壁4aに設けた切
欠き16や孔を通じて培地材5の内部に通してもよい
し、クリップ17で保持して培地材5の上方に備えられ
ていてもよい。
システムは、上記のような構成を有するものであるか
ら、排水機能を損なわせず、屋根の腐食もしにくい。し
かも、施工も容易である。
で、図(イ)は平面図、図(ロ)は側面図である。
図、図(ハ)は緑化ユニットの断面図である。
ある。
は側面図、図(ロ)は正面図である。
を示す正面図である。
面図、図(ロ)は側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 勾配屋根が、傾斜方向と直交する横方向
に山部と谷部を交互に繰り返す波形屋根からなり、この
勾配屋根上に、植物の植えられた低背な板状の複数の緑
化ユニットが、屋根の勾配に合わせて傾斜状態にされ、
互いに隣接して並べられて、取り付けられていることを
特徴とする勾配屋根の緑化システム。 - 【請求項2】 前記緑化ユニットが、植物と、平面マッ
ト状の培地材と、該マット状培地材を保持する低背な側
壁をもったベース板とにより構成されている請求項1に
記載の勾配屋根の緑化システム。 - 【請求項3】 前記植物が、芝等のグランドカバー類か
らなる請求項1又は2に記載の勾配屋根の緑化システ
ム。 - 【請求項4】 前記緑化ユニットに、波形勾配屋根の谷
部内に突出される部分が備えられ、この部分が波形屋根
の谷部内に突出されることで、緑化ユニットが、屋根の
傾斜方向と直交する横方向において位置決めされるもの
となされている請求項1乃至3のいずれか一に記載の勾
配屋根の緑化システム。 - 【請求項5】 各緑化ユニットに対し、灌水用の給水口
が、傾斜方向上端側に位置して備えられている請求項1
乃至4のいずれか一に記載の勾配屋根の緑化システム。
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---|---|---|---|
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JP13638699A Expired - Fee Related JP4248675B2 (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 勾配屋根の緑化システム |
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- 1999-05-17 JP JP13638699A patent/JP4248675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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