JP2010532734A - 密封蓋 - Google Patents

Abstract

【課題】 あらゆる形状の開口の容器に応用して密封でき、かつ密封機能をより完全にすると共に、容器の開口形状も原有の完全性を保ち、使用時に位置合わせの問題がなく、操作に便利である、密封蓋の提供。
【解決手段】 本発明の密封蓋は、蓋体上に２つの片状の密封フランジを設置して２つの密封機能部を形成し、これにより密封容器の機能をより完全にすると共に、容器開口の完全性を維持するほか、蓋体上に挿入孔と複数の空気孔を設け、前記挿入孔に通気弁を設置し、前記通気弁のガス抜き機能により、蓋体を容器開口に被せて押し入れることができ、かつ抽気装置で容器に対し抽気動作を行い、容器内部を真空状態にすることができる。
【選択図】 図４

Description

本発明は密封蓋に関し、特に、構造が簡単で、各種形状と材質の容器に応用でき、真空機能を備えた密封蓋に関する。

従来の各種容器の開口形状に応用される密封蓋の構造は、図１に示すように（円形開口容器を例とする）、主に、蓋体２０を容器１０の開口箇所の辺縁部１１に被せる。前記蓋体２０と前記辺縁部１１の接触箇所に環状の凹部２３を設け、密封パッキン２４を前記凹部２３内に設置し、かつ前記容器１０の辺縁部１１を前記凹部２３内に嵌入し、前記辺縁部１１と前記密封パッキン２４を接触させる。

また、容器１０の前記辺縁部１１近くの外側に複数の突出した固定部１２を設け、前記蓋体２０に対応するフラップ部２１を設置する。前記フラップ部２１は蓋体２０周辺に連接され、前記フラップ部２１を前記蓋体２０に対して回動させることができ、かつ前記フラップ部２１上に少なくとも１つの穿孔２２をそれぞれ設け、前記固定部１２と相互に対応させる。蓋体２０を容器１０の開口箇所に被せたとき、使用者は指で前記フラップ部２１を押し、前記フラップ部２１を容器１０の固定部１２に向けて押すと、前記固定部１２が前記穿孔２２にそれぞれ穿置されてロックされ、前記蓋体２０を前記容器１０の開口に緊密に被せることができ、前記辺縁部１１が前記密封パッキン２４を前記凹部２３内に押し当て、前記容器１０の内部空間と外界が隔絶され、密封状態を形成することができる。

しかしながら、前記フラップ部２１の設計は、ロックの繰り返しと開いて回動させる回数が多すぎると容易に連接箇所が断裂してしまう。連接箇所の厚さを増加した場合、断裂のリスクは減少できるものの、連接箇所が厚すぎると前記フラップ部２１のロックと開く動作に力が必要となり、使用者が片手で操作しにくくなる。このほか、前記固定部１２の設計が容器１０の開口の完全性を保つことができず、このため容器１０の開口が円形のとき、前記フラップ部２１の穿孔２２位置を前記固定部１２に合わせなければ、前記フラップ部２１を前記固定部１２にロックすることができず、操作上非常に不便である。

上述の問題を解決するため、別の蓋体４０の構造が提示されている。図２に示すように、円形開口容器を例とすると、前記の構造も容器３０に応用されるものであり、前記容器３０は開口箇所に平滑な辺縁部３１を備え、前記蓋体４０が前記辺縁部３１上方に設置される。前記蓋体４０下方に環状凸部４３が設置され、前記蓋体４０下表面および前記環状凸部４３外側に前記環状凸部４３を囲うフランジ部４１が形成され、かつ前記フランジ部４１の一箇所を外側に延伸してつまみ部４２が形成される。そのうち、前記環状凸部４３の外径は前記容器３０の開口内径より若干小さい。さらに凹部４４が前記環状凸部４３の外側壁面に周設され、片状密封フランジ４５が一部を外部に露出して前記凹部４４内に嵌設され、かつ前記密封フランジ４５上の一箇所中央に通気孔４６が形成される。

前記蓋体４０を前記容器３０の辺縁部３１に被せるとき、前記環状凸部４３が前記容器３０開口の内側に挿入され、前記通気孔４６を介して前記容器３０内部の空気が排出され、前記フランジ部４１と辺縁部３１が当接されるまで前記環状凸部４３と前記密封フランジ４５を押し入れることができ、かつ外部に露出された密封フランジ４５が前記環状凸部４３と容器３０の内壁の間に緊密に押し込まれ、前記容器３０の内部空間と外界が隔絶されて密封状態が形成される。前記つまみ部４２により使用者は前記蓋体４０を容易に持ち上げ、容器３０の開口箇所から離脱させることができる。

しかしながら、片状密封フランジ４５の設計は容器３０の開口に原有の開口形状を保たせることができるものの、排気に用いる通気孔４６が容器３０の密封効果を低下させている。このほか、前述の従来の密封蓋の構造には密封機能しかなく、容器内部に対し抽気を行い真空にする機能は備えていない。

本発明の目的は、応用する容器の外に固定のための突出部を設ける必要がなく、かつ密封部材上に通気孔も必要なく、あらゆる形状の開口の容器に応用して密封でき、かつ密封機能をより完全にすることができるだけでなく、容器の開口形状も原有の完全性を保ち、使用時に位置合わせの問題がなく、操作に便利である、密封蓋を提供することにある。

本発明の別の目的は、抽気装置により容器内の空気を抽出し、容器内部に真空状態を形成でき、かつ２つの密封フランジの設計により、密封蓋の密封機能をより完全にすると共に、密封蓋に容器内部の真空性を保たせ、容器内に収容された物品の保存期限を延長できる、真空機能を備えた密封蓋を提供することにある。

本発明は容器の密封に応用する蓋体であり、その特徴は、前記蓋体が環状凸部、密封環状体、挿入孔、通気弁を含み、そのうち前記環状凸部が前記蓋体下方に設置され、前記容器の開口に挿入するために用いられ、かつ前記環状凸部の外囲にフランジ部が形成され、前記密封環状体が前記環状凸部の外側に周設され、前記密封環状体上に２つの片状の外側に向かって延伸された第一密封フランジと第二密封フランジが設けられ、前記第一密封フランジが前記フランジ部表面に設置され、前記第二密封フランジが前記環状凸部上端近くに設置され、前記挿入孔が前記蓋体表面に設置され、かつ前記挿入孔の周辺に少なくとも１つの空気孔が設けられ、前記通気弁が前記挿入孔に取り付けられる。

そのうち、前記環状凸部の外径は前記容器の開口より若干小さく、前記環状凸部を前記開口に挿入すると、前記第二密封フランジが前記環状凸部と前記容器内壁の間に押し込まれ、前記容器の内部空間と外界が隔絶されて密封状態が形成され、かつ前記第一密封フランジが前記フランジ部と前記容器開口箇所の辺縁部の間に押し当てられる。

そのうち、前記フランジ部は前記環状凸部を囲んでさらに凹部が形成され、前記第一密封フランジをその内部に嵌置させて、前記フランジ部と前記第一密封フランジの表面を平面にすることができる。

そのうち、前記通気弁は膜片、プッシュ部、保持部を含み、前記膜片が前記空気孔上方を被覆し、さらに前記プッシュ部が前記膜片上方に設置され、前記保持部が前記膜片下方に設置され、前記通気弁を前記挿入孔に挿入して固定するために用いられる。

そのうち、前記通気弁のガス抜き機能を通して、前記蓋体を前記容器の開口に被せ、かつ抽気装置により前記通気弁を介して容器内の空気を抽出し、容器内部を真空状態にすることができ、かつ前記第一密封フランジの密封強化により、第二密封フランジの変形要素を看過し、前記蓋体に容器内部の真空状態を保持させることができる。

そのうち、前記フランジ部は一箇所を延伸して拡大し、つまみ部を形成し、前記つまみ部により使用者は前記蓋体を容易に上に持ち上げ、前記容器の開口から離脱させることができる。

そのうち、前記プッシュ部と前記膜片の接続箇所に窪み部が下方向に凹設され、前記膜片を曲がりやすくして各空気孔を離脱させ、上方に撥ね上がるようにする。

そのうち、前記蓋体の上表面に下方向に凹陥部を凹設し、前記挿入孔を前記凹陥部に位置させ、抽気装置を前記凹陥部上に便利に位置決めし、抽気の動作を行わせる。

上述の技術により、本発明には少なくとも以下の利点がある。本発明は２つの片状密封フランジによる二層密封構造によって、容器外部周縁に固定突出部を設ける必要がなく、かつ開口の形状も制限されず、使用上位置合わせの問題がなく、操作に便利である。また、前記通気弁のガス抜き機能により、密封フランジ上に通気孔を設ける必要がなく、応用上良好な密封機能が得られ、かつ通気弁の設置により、本発明は抽気装置を介して容器内の空気を抽出し、真空状態を形成することができる。

このほか、真空にした後、第二密封フランジが前記環状凸部と容器内壁の間で押圧され変形することにより空気が漏れる可能性があるため、真空にした後の蓋体と容器がより緊密に結合される原理により、第一密封フランジがその密封機能を発揮する。所以前記環状凸部と容器内壁間の空隙と、前記第二密封フランジの全体の厚さの精密度は共に看過することができ、真空にした後前記第二密封フランジの空気漏れが発生することがないため、製造上の簡易性を向上することができる。

従来の密封蓋と容器の立体分解図である。 別の従来の密封蓋と容器の立体分解図である。 本発明の密封蓋の立体図である。 本発明の密封蓋の立体分解図である。 本発明の密封蓋の断面図である。 本発明の別の実施例の密封蓋の断面図である。 本発明の密封蓋を容器に応用した断面図である。 本発明の密封蓋を容器に応用し真空にしたときの断面図である。 本発明の密封蓋を容器に応用し圧力を解放したときの断面図である。

本発明の詳細な内容と技術について、以下実施例に基づき詳細に説明するが、前記等実施例は例示説明のために用いるものであり、本発明の実施を制限するものと解釈されてはならないことに注意が必要である。

図３、図４、図７に本発明の密封蓋の立体図、立体分解図、本発明の密封蓋を容器に応用した断面図をそれぞれ示す。本発明は容器３００の密封に用いる蓋体１００であり、その特徴は、前記蓋体１００が前記蓋体１００下方に設けた環状凸部１３０を含み、前記環状凸部１３０が前記容器３００の開口に被せて挿入するために用いられ、かつ前記環状凸部１３０の外囲にフランジ部１１０が形成され、前記フランジ部１１０の一箇所をさらに延伸して拡大し、つまみ部１２０が形成され、前記つまみ部１２０により使用者は前記蓋体１００を軽易に上方向に持ち上げ、前記容器３００の開口から離脱させることができる。

密封環状体２００が前記環状凸部１３０の外側に周設され、そのうち、前記密封環状体２００は２つの外側に向かって延伸された片状の第一密封フランジ２１０と第二密封フランジ２２０を備え、かつ前記第一密封フランジ２１０は前記フランジ部１１０の表面に設置され、前記第二密封フランジ２２０は前記環状凸部１３０の上端近くに設置される（図５参照）。実施において、前記フランジ部１１０は前記環状凸部１３０を囲んでさらに凹部１１１が形成され、前記第一密封フランジ２１０をその内部に嵌置させて、前記フランジ部１１０と前記第一密封フランジ２１０の表面を平面にすることができる（図６参照）。

前記環状凸部１３０の外径は前記容器３００開口の内径よりやや小さく、前記環状凸部１３０が前記容器３００の開口に押し入れられると、前記第二密封フランジ２２０が前記環状凸部１３０と前記容器３００内壁の間に押し当てられ、かつ前記第一密封フランジ２１０が前記フランジ部１１０と前記容器３００の開口箇所の辺縁部３１０の間に押し当てられ、前記容器３００の内部空間が外界と隔絶され密封状態が形成される。

また、前記蓋体１００表面に挿入孔１０２が設けられ、前記挿入孔１０２周辺に少なくとも１つの空気孔１０３が形成され、かつ通気弁１６０が前記挿入孔１０２に取り付けられ、外界と容器３００内部間の空気の出入りの制御に用いられる。そのうち、前記通気弁１６０は膜片１６１を含み、前記膜片１６１は幅が前記空気孔１０３上方を被覆できるものとし、かつ前記蓋体１００の表面に密着される。前記通気弁１６０はさらに前記膜片１６１上方に位置するプッシュ部１６２と、前記膜片１６１下方に位置し、前記通気弁１６０を前記挿入孔１０２に挿入するために用いられる保持部１６３を含み、組み立て時には前記通気弁１６０の前記保持部１６３を前記挿入孔１０２内に押し入れると、前記保持部１６３が前記蓋体１００下方底壁に当接されて位置決めされる。また、前記プッシュ部１６２と前記膜片１６１の接続箇所に窪み部１６４が下方向に凹設され、前記膜片１６１を前記プッシュ部１６２によって容易に動かして上方向に撥ね上がらせ、前記空気孔１０３の上方に離脱させて、前記容器３００の内部空間を外界と相通させることができる。

本発明の使用は、図７の断面図に示すように、蓋体１００で前記容器３００の開口を覆うとき、一部の環状凸部１３０が前記容器３００の開口に押し入れられた後、前記第二密封フランジ２２０が前記環状凸部１３０と容器３００の内壁の間に押し当てられ、このとき容器３００内外の圧力の不平衡により前記蓋体１００を被せることが困難になり、前記環状凸部１３０を前記容器３００の開口に完全に押し入れることができなくなる。このとき、本発明は前記通気弁１６０のガス抜き機能により、前記通気弁１６０のプッシュ部１６２を押して前記膜片１６１を上方向に撥ね上がらせ、前記蓋体１００上の空気孔１０３を介して前記容器３００内部と外界の圧力を平衡し、前記フランジ部１１０上方の第一密封フランジ２１０が前記容器３００開口箇所の辺縁部３１０に当接されるまで、前記環状凸部１３０と前記第二密封フランジ２２０を継続して前記容器３００の開口に下方向に押し入れることができるようにする。使用者が前記プッシュ部１６２の押圧をやめると、前記蓋体１００は弾性材料から形成された第一密封フランジ２１０と第二密封フランジ２２０により前記容器３００内部空間と外界を隔絶し、密封状態を形成することができる。

真空状態にする際は、図８の取り付け後の断面図に示すように、前記蓋体１００の上表面に下方向に凹設された凹陥部１０１を利用し、前記挿入孔１０２が前記凹陥部１０１内に設けられ、より便利に使用者が手動式抽気装置４００を前記凹陥部１０１上に位置決めし、抽気の動作を行うことができる。真空にするとき（例えば手動式抽気装置４００により前記凹陥部１０１上で抽気を行うとき）、前記膜片１６１は気流の吸引により上方向に持ち上げられ、容器３００内部の空気が各空気孔１０３から抽出され、前記容器３００内部が真空になり、かつ抽気動作を停止すると、前記通気弁１６０上の膜片１６１が圧力の影響を受けて各空気孔１０３上方に密着し、前記容器３００内部の真空度を保持して前記容器３００内に収容された物品の保存期限を延長することができる。このほか、真空にした後、前記第二密封フランジ２２０が前記環状凸部１３０と容器３００内壁間の変形押圧により空気漏れを生じる可能性があるが、前記第一密封フランジ２１０の設計により、容器３００が真空にされた後、前記第一密封フランジ２１０が前記フランジ部１１０と前記容器３００の開口箇所の辺縁部３１０により緊密に押圧されるため、前記環状凸部１３０と容器３００内壁間の空隙と、前記第二密封フランジ２２０の全体の厚さの精密度は共に看過することができ、真空にした後に前記第二密封フランジ２２０の空気漏れが発生することがないため、本発明の二層構造は製造上の簡易性を向上することができる。

図９に本発明の圧力解放時の断面図を示す。前記蓋体１００を開けるときは、前記通気弁１６０のプッシュ部１６２を押すだけで、前記プッシュ部１６２の下圧によって前記膜片１６１を変形させ、前記凹陥部１０１表面の空気孔１０３から離脱させて外部の空気を円滑に前記容器３００内に導入し、軽易に前記蓋体１００を開けることができる。

このほか、本発明は応用上、大小の容器共に本発明の密封蓋を使用するときは、直接大型容器内の空気を抽出すると、大型の容器内に収容された小型の容器も圧力の変化を受け、内部の空気を大型の容器内に解放させ、大型容器内から外に抽出して、内外装置の容器共に真空状態を達することができる。

以上の説明は、本発明の最良の実施例であり、本発明の実施の範囲を制限するものではなく、本発明の特許請求の範囲および明細書の内容に基づく簡単な同等効果の変化や修飾はすべて本発明の特許範囲内に含まれる。

１００ 蓋体
１０１ 凹陥部
１０２ 挿入孔
１０３ 空気孔
１１０ フランジ部
１１１ 凹部
１２０ つまみ部
１３０ 環状凸部
１６０ 通気弁
１６１ 膜片
１６２ プッシュ部
１６３ 保持部
１６４ 窪み部
２００ 密封環状体
２１０ 第一密封フランジ
２２０ 第二密封フランジ
３００ 容器
３１０ 辺縁部
４００ 手動式抽気装置

Claims (7)

1. 密封蓋であって、容器の密封に用いる蓋体であり、前記蓋体が、前記蓋体下方に設けられた環状凸部と、前記環状凸部の外側に周設された密封環状体と、前記蓋体表面に設けられた挿入孔と、前記挿入孔に取り付けられた通気弁を含み、前記環状凸部が前記容器の開口に押し入れるために用いられ、かつ前記環状凸部の外囲にフランジ部が形成され、前記密封環状体が２つの外側に向かって延伸された片状の第一密封フランジと第二密封フランジを備え、前記第一密封フランジが前記フランジ部表面に設けられ、前記第二密封フランジが前記環状凸部上端近くに設けられ、前記挿入孔の周辺に少なくとも１つの空気孔が形成されたことを特徴とする、密封蓋。
2. 請求項１に記載の密封蓋において、前記環状凸部の外径が前記容器の開口より若干小さく、前記環状凸部を前記開口に押し入れると、前記第二密封フランジが前記環状凸部と前記容器の内壁の間に押し当てられ、かつ前記第一密封フランジが前記フランジ部と前記容器の開口箇所周辺の辺縁部の間に押し当てられることを特徴とする、密封蓋。
3. 請求項１に記載の密封蓋において、前記フランジ部は前記環状凸部を囲んでさらに凹部が周設され、前記第一密封フランジがその内部に嵌設されたことを特徴とする、密封蓋。
4. 請求項１に記載の密封蓋において、前記フランジ部の一箇所を延伸して拡大し、つまみ部形成をしたことを特徴とする、密封蓋。
5. 請求項１に記載の密封蓋において、前記通気弁が、前記空気孔上方を被覆する膜片と、前記膜片上方に設置されたプッシュ部と、前記膜片下方に設置された保持部を含み、前記保持部が前記通気弁を前記挿入孔に挿入するために用いられることを特徴とする、密封蓋。
6. 請求項５に記載の密封蓋において、前記プッシュ部と前記膜片の接続箇所に窪み部下方向に向かって凹設をしたことを特徴とする、密封蓋。
7. 請求項１に記載の密封蓋において、前記蓋体の上蓋表面に凹陥部を下方向に凹設し、前記挿入孔が前記凹陥部に位置することを特徴とする、密封蓋。

Images