JP3177736U - 内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体 - Google Patents
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Abstract
【課題】内蓋体と外蓋体との密封度を高め、掛止部と係止ブロックとの組み合わせを用いる必要がない上、内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体を提供する。
【解決手段】内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体は、缶体の開口を密封するために用い、内蓋体1、弾性パッキンリング2、外蓋体3、連動部材4及びレバー5を備える。内蓋体1は、頂面に環状凸部11が突設され、環状凸部11の外側周縁には、環状嵌合溝12が凹設される。弾性パッキンリング2は、底端に径方向で内側へ向かって延伸されて環状嵌合溝12内に嵌合される折り曲げ部21を有する。弾性パッキンリング2の断面形状がL字状である。外蓋体3は、内蓋体1の環状凸部11を対応させて挿設させる環状凹部を底面に有する。環状凹部には、環状凸部11が移動可能な空間が形成される。外蓋体3の周縁壁の底縁には、環状溝部が凹設される。
【選択図】図1
【解決手段】内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体は、缶体の開口を密封するために用い、内蓋体1、弾性パッキンリング2、外蓋体3、連動部材4及びレバー5を備える。内蓋体1は、頂面に環状凸部11が突設され、環状凸部11の外側周縁には、環状嵌合溝12が凹設される。弾性パッキンリング2は、底端に径方向で内側へ向かって延伸されて環状嵌合溝12内に嵌合される折り曲げ部21を有する。弾性パッキンリング2の断面形状がL字状である。外蓋体3は、内蓋体1の環状凸部11を対応させて挿設させる環状凹部を底面に有する。環状凹部には、環状凸部11が移動可能な空間が形成される。外蓋体3の周縁壁の底縁には、環状溝部が凹設される。
【選択図】図1
Description
本考案は、内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体に関し、特に、内蓋体と外蓋体との密封度を高めることができる上、掛止部と係止ブロックとの組み合わせを用いる必要がない、内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体に関する。
一般に市販されている密封容器は、容器本体と、周縁部にパッキンリングが周設された密封蓋と、を含む。密封蓋により容器本体を覆い、密封蓋の周囲に設けられた掛止部を、容器本体の開口周縁部に設けられた係止ブロックに係止させると、密封容器の気密性を高めることができる。しかし、係合部材を利用した場合、材料コストが増える上、着脱する度に少なくとも1つの係合部材を揺動させる必要があるため、使用が不便である。
従来の蓋体を改良した構造には、例えば、特許文献1がある。この特許文献1の密封シーリングキャップ(vacuum sealing cap)は、内蓋体と、内蓋体の外周壁に外嵌した気密パッキンリングと、底端に斜面状の外蓋体蓋と、を含む。外蓋体蓋が内蓋体に設けられると、気密パッキンリングが、径方向で外側の斜め上方へ延伸された状態であり、内蓋体と外蓋体とにより押圧され、気密パッキンリングが外蓋体の斜面により案内されて外側へ広がって変形し、密封シーリングキャップが開口状態となる。外蓋体の底端は斜面構造であり、外蓋体と缶体とが密封された状態であっても、軸方向に隙間が依然として形成されているため、内蓋体及び外蓋体と、缶体とによりカバーしたときの密封度に悪影響を与えることがある。
上述の密封シーリングキャップは、弾性部材の弾性回復力により復位し、連動軸により内蓋体及び気密パッキンリングを外蓋体に対して下方へ移動して復位させ、気密パッキンリングが上方の位置規制リング部により押圧されなくなると、弾力性により形状が回復した後、密封シーリングキャップが開放位置となる。そのため、ユーザは、片手で直接密封シーリングキャップを缶体から便利に外すことができる。そのため、特許文献1において弾性部材は必要な構成部材であり、構成部材が密封シーリングキャップであり、気密パッキンリングが径方向で外側の斜め上方へ延伸されて容器本体に吸着されるため、実際に使用する際、片手だけで密封シーリングキャップを上方へスムーズに外すことはできない。すなわち、ユーザはもう一方の手で容器本体を抑えなければ、密封蓋と容器本体とを分離させることは困難である。
本考案の目的は、内蓋体と外蓋体との密封度を高める上、掛止部と係止ブロックとの組み合わせを用いる必要がない、内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の第1の形態によれば、缶体の開口を密封するために用いる内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体であって、内蓋体、弾性パッキンリング、外蓋体、連動部材及びレバーを備え、前記内蓋体は、頂面に環状凸部が突設され、前記環状凸部の外側周縁には、環状嵌合溝が凹設され、前記弾性パッキンリングは、底端に径方向で内側へ向かって延伸されて前記環状嵌合溝内に嵌合される折り曲げ部を有し、前記弾性パッキンリングの断面形状がL字状であり、前記外蓋体は、前記内蓋体の前記環状凸部を対応させて挿設させる環状凹部を底面に有し、前記環状凹部には、前記環状凸部が移動可能な空間が形成され、前記外蓋体の周縁壁の底縁には、環状溝部が凹設され、前記弾性パッキンリングの頂端を前記環状溝部へ嵌入させ、前記外蓋体の頂面中心部に貫通孔が設けられ、前記連動部材は、前記外蓋体の前記貫通孔に貫設させて前記内蓋体の接続部に接続させ、前記外蓋体に対して前記内蓋体を上下に変位させ、前記レバーは、前記連動部材に枢着され、前記レバーにより前記連動部材を駆動させて前記内蓋体を上方へ変位させ、前記外蓋体の前記環状溝部と前記内蓋体との間に設けられた前記弾性パッキンリングを前記缶体の前記内壁面の方向へ弾性変形させることを特徴とする内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体が提供される。
また、前記環状凸部には、前記環状嵌合溝に対応した箇所に突設部が環設されることが好ましい。
また、前記外蓋体の頂面には、前記レバーを揺動させて当接させる箇所に少なくとも1つの凸部が設けられることが好ましい。
本考案の内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体は、内蓋体と外蓋体との密封度を高めることができる上、掛止部と係止ブロックとの組み合わせを用いる必要がない。
図1〜図3を参照する。図1〜図3に示すように、本考案の一実施形態に係る内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体は、缶体6の開口を密封するために用いる。
本実施形態の内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体は、少なくとも内蓋体1、弾性パッキンリング2、外蓋体3、連動部材4及びレバー5から構成される。
内蓋体1は、頂面に環状凸部11が突設されている。環状凸部11の外側周縁には、環状嵌合溝12が凹設されている。内蓋体1の頂面中心部には、連結部13が突設されている。環状凸部11には、環状嵌合溝12に対応するように突設部111が環設されている。
弾性パッキンリング2は、底端に径方向で内側へ向かって延伸され、環状嵌合溝12内に嵌合される折り曲げ部21を有する。弾性パッキンリング2の断面形状はL字状である。
外蓋体3には、連結部13に対応して嵌合される位置決め部34が底端面に突設され、環状凸部11を対応させて挿設させる環状凹部31が底面に凹設されている。環状凹部31には、環状凸部11が移動可能な空間が形成され、外蓋体3の周縁壁の底縁には、環状溝部32が凹設されている。弾性パッキンリング2の頂端を環状溝部32へ嵌入させ、外蓋体3の頂面中心部には、貫通孔33が設けられる。
連動部材4は、貫通孔33に貫設させて内蓋体1に固着されているため、外蓋体3に対して内蓋体1を上下に移動させることができる。
レバー5は、連動部材4に枢着され、このレバー5により連動部材4を駆動させて内蓋体1を上方へ変位させ、外蓋体3の環状溝部32と内蓋体1とにより弾性パッキンリング2を押圧し、弾性パッキンリング2を缶体6の内壁面の方向へ弾性変形させる。本実施形態のレバー5は、揺動軸心51からレバー5の底端面までの距離が、揺動軸心51から左側面又は右側面までの距離より小さく、レバー5の底端面が外蓋体3の頂面に当接されると、缶体6が開放状態となり、レバー5の左側面又は右側面が外蓋体3の頂面に当接されると、連動部材4が上方へ変位し、外蓋体3に対して内蓋体1を上方へ移動させ、外蓋体3の環状溝部32と内蓋体1とを押し付けて弾性パッキンリング2を弾性変形させて中間部を隆起させ、缶体6を密封状態にする。
外蓋体3の頂面には、レバー5が揺動して当接される箇所に少なくとも1つの凸部35が設けられてもよい。本実施形態では、貫通孔33両側の外蓋体3頂面に2つの凸部35がそれぞれ形成されている。
続いて、前述したように内壁面に結合され、内壁面が平坦な密封容器の蓋体を実際に使用する際、図3に示すように、保存する食品を缶体6内へ入れ、内壁面が平坦な密封容器の蓋体で缶体6の上端開口部を覆うと、レバー5の底端面が外蓋体3の頂面に当接され、左側面又は右側面が外蓋体3の頂面に当接されるまでレバー5を揺動させると、図4及び図5に示すように、レバー5の揺動軸心51から底端面までの距離が揺動軸心51から左側面又は右側面までの距離より小さくなり、レバー5により連動部材4を上方へ変位させ、内蓋体1を外蓋体3の方向へ向けて上方へ変位させ、外蓋体3の環状溝部32と内蓋体1とが押圧され(図2を併せて参照する)、弾性パッキンリング2が環状嵌合溝12に嵌合され、環状凸部11には、環状嵌合溝12に対応した箇所に突設部111が設けられる。弾性パッキンリング2が押圧されると、内蓋体1の環状凸部11が押圧されて弾性パッキンリング2が缶体6の内壁面に向かって弾性変形し、中間部が横向きに隆起した形状となる。そのため、缶体6と外蓋体3との間に形成された空気通路が横向きに突出された弾性パッキンリング2により完全に塞がれて缶体6を密封状態にする。ここで、外蓋体3の底端は、平面構造であり、外蓋体3と缶体6とが密封状態となり、軸方向で隙間が形成されないため隙間から空気が漏れ出すことがない。これにより、内蓋体1と外蓋体3との密封度を高め、内壁面が平坦な密封容器の蓋体と缶体6との密封度を高める。
ユーザが密封状態である缶体6を開く際、レバー5に力を加えて動かし、底端面を外蓋体3の頂面へ当接させる(図3参照)。ここで本実施形態では、貫通孔33両側の外蓋体3頂面に、2つの凸部35をそれぞれ設け、レバー5を左側面又は右側面まで揺動させて外蓋体3の頂面に当接させると、レバー5の左側面又は右側面が当接された凸部35により、レバー5と外蓋体3の頂面との間に隙間7が形成される。この隙間7により、ユーザはレバー5に力を加えて揺動させることができる。レバー5の底端面が外蓋体3の頂面に当接されると、内蓋体1が外蓋体3に対応して下方へ移動し、隆起されていない元の状態に弾性パッキンリング2が弾性回復し、缶体6と外蓋体3との間に空気通路が再び形成されて缶体6が開放状態となる。
再び図1を参照する。図1に示すように、本実施形態の連動部材4には、底端の2つの側周壁に爪部41がそれぞれ形成される一方、連結部13の2つの側部に、爪部41を係合させる槽孔131がそれぞれ設けられ、連動部材4は槽孔131により内蓋体1上へ固着される。
上述したことから分かるように、本考案の内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体は、以下(1)〜(4)の長所を含む。
(1)本考案は、外蓋体の斜面により気密パッキンリングを案内して外側へ広げて変形させ、外蓋体と缶体との間に軸方向で隙間が形成される従来技術と異なり、外蓋体の環状溝部と、内蓋体とにより弾性パッキンリングを押圧し、缶体と外蓋体との間に形成される空気通路が横方向で突出された弾性パッキンリングにより完全に塞がれ、弾性パッキンリングと缶体との接触面積が大きいため、密封したときの気密性が高い。
(2)内蓋体と外蓋体との密封度を高めるために、掛止部と係止ブロックとを組み合わせる必要がない上、掛止部の材料及び時間的コストを減らすことができる。
(3)缶体の内壁面が平坦であり、成形が非常に容易で2次加工を行う必要がないため、製造コストを減らすことができる。
(4)レバーを揺動して缶体を開放状態にする際、弾性パッキンリングの弾性回復力により内蓋体を下方へ押圧し、蓋体と缶体との密封状態を解除することができるため、片手でも使用することができ、便利である。本考案は、弾性部材の弾性により密封状態を解除する構造である従来技術と異なり、構造が簡素である上、製造コストを減らすことができる。
(1)本考案は、外蓋体の斜面により気密パッキンリングを案内して外側へ広げて変形させ、外蓋体と缶体との間に軸方向で隙間が形成される従来技術と異なり、外蓋体の環状溝部と、内蓋体とにより弾性パッキンリングを押圧し、缶体と外蓋体との間に形成される空気通路が横方向で突出された弾性パッキンリングにより完全に塞がれ、弾性パッキンリングと缶体との接触面積が大きいため、密封したときの気密性が高い。
(2)内蓋体と外蓋体との密封度を高めるために、掛止部と係止ブロックとを組み合わせる必要がない上、掛止部の材料及び時間的コストを減らすことができる。
(3)缶体の内壁面が平坦であり、成形が非常に容易で2次加工を行う必要がないため、製造コストを減らすことができる。
(4)レバーを揺動して缶体を開放状態にする際、弾性パッキンリングの弾性回復力により内蓋体を下方へ押圧し、蓋体と缶体との密封状態を解除することができるため、片手でも使用することができ、便利である。本考案は、弾性部材の弾性により密封状態を解除する構造である従来技術と異なり、構造が簡素である上、製造コストを減らすことができる。
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本考案の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本考案を限定するものではない。本考案の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本考案の実用新案登録請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
1 内蓋体
2 弾性パッキンリング
3 外蓋体
4 連動部材
5 レバー
6 缶体
7 隙間
11 環状凸部
12 環状嵌合溝
13 連結部
21 折り曲げ部
31 環状凹部
32 環状溝部
33 貫通孔
34 位置決め部
35 凸部
41 爪部
51 揺動軸心
111 突設部
131 槽孔
2 弾性パッキンリング
3 外蓋体
4 連動部材
5 レバー
6 缶体
7 隙間
11 環状凸部
12 環状嵌合溝
13 連結部
21 折り曲げ部
31 環状凹部
32 環状溝部
33 貫通孔
34 位置決め部
35 凸部
41 爪部
51 揺動軸心
111 突設部
131 槽孔
Claims (3)
- 缶体の開口を密封するために用いる内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体であって、
内蓋体、弾性パッキンリング、外蓋体、連動部材及びレバーを備え、
前記内蓋体は、頂面に環状凸部が突設され、前記環状凸部の外側周縁には、環状嵌合溝が凹設され、
前記弾性パッキンリングは、底端に径方向で内側へ向かって延伸されて前記環状嵌合溝内に嵌合される折り曲げ部を有し、前記弾性パッキンリングの断面形状がL字状であり、
前記外蓋体は、前記内蓋体の前記環状凸部を対応させて挿設させる環状凹部を底面に有し、前記環状凹部には、前記環状凸部が移動可能な空間が形成され、前記外蓋体の周縁壁の底縁には、環状溝部が凹設され、前記弾性パッキンリングの頂端を前記環状溝部へ嵌入させ、前記外蓋体の頂面中心部には、貫通孔が設けられ、
前記連動部材は、前記外蓋体の前記貫通孔に貫設させて前記内蓋体の接続部に接続させ、前記外蓋体に対して前記内蓋体を上下に変位させ、
前記レバーは、前記連動部材に枢着され、前記レバーにより前記連動部材を駆動させて前記内蓋体を上方へ変位させ、前記外蓋体の前記環状溝部と前記内蓋体との間に設けられた前記弾性パッキンリングを前記缶体の前記内壁面の方向へ弾性変形させることを特徴とする内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体。 - 前記環状凸部には、前記環状嵌合溝に対応した箇所に突設部が環設されることを特徴とする請求項1に記載の内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体。
- 前記外蓋体の頂面には、前記レバーを揺動させて当接させる箇所に少なくとも1つの凸部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012003324U JP3177736U (ja) | 2012-06-04 | 2012-06-04 | 内壁面が平坦な密封容器に結合可能な蓋体 |
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JP6990373B1 (ja) | 2021-07-25 | 2022-01-12 | 株式会社アトラス | 密閉容器 |
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2012
- 2012-06-04 JP JP2012003324U patent/JP3177736U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP6990373B1 (ja) | 2021-07-25 | 2022-01-12 | 株式会社アトラス | 密閉容器 |
JP2023017129A (ja) * | 2021-07-25 | 2023-02-06 | 株式会社アトラス | 密閉容器 |
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