JP5114619B1 - プルトップ缶 - Google Patents
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Abstract
【課題】 飲み残しがあった際、開口部分の密閉性を確実なものにするとともに、繰り返し行われる開口・閉口を容易にすることができるようにして、操作性の向上を図り作業性の向上を図る。
【解決手段】 軸部5に回動可能に設けられたタブ10に、このタブ10によって開放された開口3に嵌合してこれを封止する弾性樹脂材料で形成された封止部材20を設け、この封止部材20をタブ10の作用点側部12に付帯させた状態で作用点側部12を開口3に対峙させた第三回動状態K3において、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として引き起こすことにより封止部材20を開口3から内側へ押し下げて開口3を開放し、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として押し下げることにより封止部材20を開口3の内側から引き上げて開口3を封止することを可能にした。
【選択図】 図5
【解決手段】 軸部5に回動可能に設けられたタブ10に、このタブ10によって開放された開口3に嵌合してこれを封止する弾性樹脂材料で形成された封止部材20を設け、この封止部材20をタブ10の作用点側部12に付帯させた状態で作用点側部12を開口3に対峙させた第三回動状態K3において、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として引き起こすことにより封止部材20を開口3から内側へ押し下げて開口3を開放し、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として押し下げることにより封止部材20を開口3の内側から引き上げて開口3を封止することを可能にした。
【選択図】 図5
Description
本発明は、主に清涼飲料,果実飲料,野菜ジュース飲料やアルコール飲料等の飲料物を封入するプルトップ缶に係り、特に、蓋部の開口を開口した後、開口部分を再度密閉できるようにしたプルトップ缶に関する。
従来、この種の一度開口した蓋部の開口部分を再度密閉できるようにしたプルトップ缶としては、例えば、特開2004−269040号公報(特許文献1)に記載された技術が知られている。
図9に示すように、このプルトップ缶100は、カップ状の缶本体101を被嵌する蓋部102を備え、この蓋部102の中心より外周側に形成された開口103を閉塞し切り溝103aを輪郭とした閉塞体104と、蓋部102の中心に設けた軸部105に回動可能に支持され軸部105よりも一端側の力点側部111及び軸部105よりも他端側の作用点側部112を有したタブ110とを備えている。
タブ110の力点側部111には、開放された開口103に嵌合して開口103を封止可能な封止部113が下側に一体に突出形成されている。また、タブ110の力点側部111の端部には、蓋部102の外周縁部の凸条106に係合する係合部114が設けられている。
図9に示すように、このプルトップ缶100は、カップ状の缶本体101を被嵌する蓋部102を備え、この蓋部102の中心より外周側に形成された開口103を閉塞し切り溝103aを輪郭とした閉塞体104と、蓋部102の中心に設けた軸部105に回動可能に支持され軸部105よりも一端側の力点側部111及び軸部105よりも他端側の作用点側部112を有したタブ110とを備えている。
タブ110の力点側部111には、開放された開口103に嵌合して開口103を封止可能な封止部113が下側に一体に突出形成されている。また、タブ110の力点側部111の端部には、蓋部102の外周縁部の凸条106に係合する係合部114が設けられている。
そして、このプルトップ缶100の開口103を開けるときは、先ず、タブ110の係合部114を蓋部102の凸条106から外し、それから、タブ110の力点側部111を軸部105を支点として引き起こし、作用点側部112を閉塞体104に押圧して閉塞体104を開口103から内側へ押し下げて外し、開口103を開放する。この状態で、プルトップ缶100を傾けて内部の飲料物を飲み、あるいは、他の容器に注いだりする。
この場合、飲み残しがあるときは、タブ110を180°回転させ、タブ110の力点側部111の封止部113を開口103に対峙させ、この封止部113を押し込んで開口103を封止する。これにより、一度開口したプルトップ缶100の開口103を密閉できるので、保存・持ち運びが可能となっている。
この場合、飲み残しがあるときは、タブ110を180°回転させ、タブ110の力点側部111の封止部113を開口103に対峙させ、この封止部113を押し込んで開口103を封止する。これにより、一度開口したプルトップ缶100の開口103を密閉できるので、保存・持ち運びが可能となっている。
また、再度、プルトップ缶100の開口103を開けるときは、タブ110の力点側部111を軸部105を支点として引き起こすとともに、タブ110を180°回転させ、タブ110の作用点側部112を開口103側に位置させる。これにより、再び、プルトップ缶100を傾けて内部の飲料物を飲み、あるいは、他の容器に注いだりすることができる。また、更に、飲み残しがあるときは、上記と同様に、タブ110の回転→押し込みにより開口103を封止し、タブ110の引き起こし→回転により開口103を開放する操作を行う。
ところで、上記従来のプルトップ缶100にあっては、タブ110は閉塞体104を押しこむ関係上、硬質になっており、これに一体に設けられた封止部113も硬質にならざるを得ないので、開口103を封止した際、開口103との密着性が悪く、密閉が不十分になるという問題があった。また、飲み残しがあるときは、タブ110の回転→押し込みにより開口103を封止し、タブ110の引き起こし→回転により開口103を開放する操作を行うので、1度程度ならば煩わしさはないが、これが2度目以降何度も繰り返すような場合には、回転操作は手間がかかることから、操作性が悪く、作業が煩雑になって効率が悪いという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、飲み残しがあった際、開口部分の密閉性を確実なものにするとともに、繰り返し行われる開口・閉口を容易にすることができるようにして、操作性の向上を図り作業性の向上を図ったプルトップ缶を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の技術的な手段は、カップ状の缶本体1を被嵌する蓋部2を備え、該蓋部2の中心より外周側に形成された開口3を閉塞する閉塞体4と、上記蓋部2の中心に設けた軸部5に回動可能に支持され該軸部5よりも一端側の力点側部11及び該軸部5よりも他端側の作用点側部12を有したタブ10とを備え、該タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として引き起こすことにより上記作用点側部12を上記閉塞体4に押圧して該閉塞体4を上記開口3から内側へ押し下げて外し該開口3を開放することを可能にしたプルトップ缶において、
上記開放された開口3に嵌合して該開口3を封止可能な封止部材20を設け、該封止部材20を弾性樹脂材料で形成し、上記封止部材20にその上面に突設されたロッド21及び該ロッド21より大径のヘッド22を有した係合凸部23を設け、
上記タブ10の力点側部11に、該タブ10の一方向Raへの回転時に上記係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて該力点側部11の下面に上記封止部材20を付帯させ、該タブ10の他方向Rbへの回転時に上記ロッド21から係合解除される第一係合凹部13を形成し、
上記タブ10の作用点側部12に、該タブ10の他方向Rbへの回転時に上記係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて該作用点側部12の下面に上記封止部材20を付帯させ、該タブ10の一方向Raへの回転時に上記ロッド21から係合解除される第二係合凹部14を形成し、
上記タブ10を、上記一方向Raまたは他方向Rbへの回動により、
上記封止部材20を上記タブ10の力点側部11に付帯させた状態で上記タブ10の作用点側部12を上記開口3に対峙させた第一回動状態K1、
上記封止部材20を上記タブ10の力点側部11に付帯させた状態で該力点側部11を上記開口3に対峙させた第二回動状態K2、
上記封止部材20を上記タブ10の作用点側部12に付帯させた状態で該作用点側部12を上記開口3に対峙させた第三回動状態K3の少なくとも3つの回動状態K1,K2,K3を取りうる構成とし、
上記閉塞体4を外すときは上記タブ10を第一回動状態K1にし、
上記閉塞体4が外れた後は上記タブ10を第二回動状態K2にし且つ該タブ10の力点側部11を押し下げて上記開口3を上記封止部材20で封止し、
該封止部材20での上記開口3の封止後は上記タブ10を第三回動状態K3にし、
該第三回動状態K3で、上記タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として引き起こすことにより上記封止部材20を上記開口3から内側へ押し下げて該開口3を開放し、上記タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として押し下げることにより上記封止部材20を上記開口3の内側から引き上げて該開口3を封止することを可能にした構成としている。
上記開放された開口3に嵌合して該開口3を封止可能な封止部材20を設け、該封止部材20を弾性樹脂材料で形成し、上記封止部材20にその上面に突設されたロッド21及び該ロッド21より大径のヘッド22を有した係合凸部23を設け、
上記タブ10の力点側部11に、該タブ10の一方向Raへの回転時に上記係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて該力点側部11の下面に上記封止部材20を付帯させ、該タブ10の他方向Rbへの回転時に上記ロッド21から係合解除される第一係合凹部13を形成し、
上記タブ10の作用点側部12に、該タブ10の他方向Rbへの回転時に上記係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて該作用点側部12の下面に上記封止部材20を付帯させ、該タブ10の一方向Raへの回転時に上記ロッド21から係合解除される第二係合凹部14を形成し、
上記タブ10を、上記一方向Raまたは他方向Rbへの回動により、
上記封止部材20を上記タブ10の力点側部11に付帯させた状態で上記タブ10の作用点側部12を上記開口3に対峙させた第一回動状態K1、
上記封止部材20を上記タブ10の力点側部11に付帯させた状態で該力点側部11を上記開口3に対峙させた第二回動状態K2、
上記封止部材20を上記タブ10の作用点側部12に付帯させた状態で該作用点側部12を上記開口3に対峙させた第三回動状態K3の少なくとも3つの回動状態K1,K2,K3を取りうる構成とし、
上記閉塞体4を外すときは上記タブ10を第一回動状態K1にし、
上記閉塞体4が外れた後は上記タブ10を第二回動状態K2にし且つ該タブ10の力点側部11を押し下げて上記開口3を上記封止部材20で封止し、
該封止部材20での上記開口3の封止後は上記タブ10を第三回動状態K3にし、
該第三回動状態K3で、上記タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として引き起こすことにより上記封止部材20を上記開口3から内側へ押し下げて該開口3を開放し、上記タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として押し下げることにより上記封止部材20を上記開口3の内側から引き上げて該開口3を封止することを可能にした構成としている。
これにより、プルトップ缶の開口を開けるときは、タブを第一回動状態K1にした状態で、タブの力点側部を軸部を支点として引き起こし、作用点側部を閉塞体に押圧して閉塞体を開口から内側へ押し下げて外し、開口を開放する。この状態で、プルトップ缶を傾けて内部の飲料物を飲み、あるいは、他の容器に注いだりする。
この場合、飲み残しがあるときは、タブを180°回転させ、タブを第二回動状態K2にするとともに、タブの力点側部を押し下げて開口を封止部材で封止する。これにより、一度開口したプルトップ缶の開口を密閉できるので、保存・持ち運びが可能となっている。この場合、封止部材は弾性樹脂材料で形成されていることから、その外周中央面部が開口部分に弾接されるため、高い密閉性を得ることができる。そのため、内部の飲料物が漏れ出る事態を防止することができる。
この場合、飲み残しがあるときは、タブを180°回転させ、タブを第二回動状態K2にするとともに、タブの力点側部を押し下げて開口を封止部材で封止する。これにより、一度開口したプルトップ缶の開口を密閉できるので、保存・持ち運びが可能となっている。この場合、封止部材は弾性樹脂材料で形成されていることから、その外周中央面部が開口部分に弾接されるため、高い密閉性を得ることができる。そのため、内部の飲料物が漏れ出る事態を防止することができる。
また、再度、プルトップ缶の開口を開けるときは、タブを180°回転させ、タブを第三回動状態K3にする。この第三回動状態K3で、タブの力点側部を軸部を支点として引き起こす。これにより、封止部材が開口から内側へ押し下げられるので、開口が開放される。この場合、最初は、タブを回転させるが、その後は、タブの引き起こしだけで、開口を開放できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。そして、再び、プルトップ缶を傾けて内部の飲料物を飲み、あるいは、他の容器に注いだりすることができる。
そして、更に、飲み残しがあるときは、第三回動状態K3で、タブの力点側部を軸部を支点として押し下げる。これにより、封止部材が開口の内側から引き上げられて開口が封止される。この場合、タブの押し下げだけで、開口を封止できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。これにより、再び、プルトップ缶の開口を密閉できるので、保存・持ち運びが可能となる。
次にまた、再度、プルトップ缶の開口を開けるときは、第三回動状態K3において、タブの力点側部を軸部を支点として引き起こす。これにより、封止部材が開口から内側へ押し下げられるので、開口が開放される。この場合、タブの引き起こしだけで、開口を開放できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。
そしてまた、更に飲み残しがあるときは、第三回動状態K3において、タブの力点側部を軸部を支点として押し下げる。これにより、封止部材が開口の内側から引き上げられて開口が封止される。この場合、タブの押し下げだけで、開口を封止できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。
次にまた、再度、プルトップ缶の開口を開けるときは、第三回動状態K3において、タブの力点側部を軸部を支点として引き起こす。これにより、封止部材が開口から内側へ押し下げられるので、開口が開放される。この場合、タブの引き起こしだけで、開口を開放できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。
そしてまた、更に飲み残しがあるときは、第三回動状態K3において、タブの力点側部を軸部を支点として押し下げる。これにより、封止部材が開口の内側から引き上げられて開口が封止される。この場合、タブの押し下げだけで、開口を封止できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。
このように、最初にタブを第三回動状態K3に回動させた後は、タブの引き起こしまたは押し下げによる起倒操作のみで開口を開放または封止することができるので、従来のように逐一回転操作するのに比較して、このタブの起倒操作は簡単で煩わしさがないことから、繰り返し行われる開口・閉口を容易にすることができ、操作性の向上を図り作業性の向上を図ることができ、繰り返し飲むことを楽にできる。
また、必要に応じ、上記第一係合凹部13及び第二係合凹部14を、上記軸部5を中心とする円弧状に形成した構成としている。
これにより、第一係合凹部及び第二係合凹部を円弧状に形成したので、タブは軸部を中心に回動することから、係合突部のロッドへの係合を円滑に行うことができる。
これにより、第一係合凹部及び第二係合凹部を円弧状に形成したので、タブは軸部を中心に回動することから、係合突部のロッドへの係合を円滑に行うことができる。
更に、必要に応じ、上記封止部材20を、上記開口3に弾接可能な外周中央側面部24と、該外周中央側面部24の下側に連続し該外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周下側面部25と、上記外周中央側面部24の上側に連続し該外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周上側面部26とを備えて構成している。
これにより、タブの起倒操作による開口・閉口において、テーパ状の外周上側面部またはテーパ状の外周下側面部が開口縁部に摺接してガイドされるようになるので、封止部材の外周中央側面部が開口にはまりやすくなり、弾接することを容易にしている。
これにより、タブの起倒操作による開口・閉口において、テーパ状の外周上側面部またはテーパ状の外周下側面部が開口縁部に摺接してガイドされるようになるので、封止部材の外周中央側面部が開口にはまりやすくなり、弾接することを容易にしている。
更にまた、必要に応じ、上記外周中央側面部24にその周方向に沿って上記開口3に嵌入する溝30を形成した構成としている。
これにより、封止部材の外周中央側面部の中央部に開口が嵌合する開口と等しい厚さをもつ溝を備えたので、閉口の際の弾接箇所を中央部に固定することができ、封止部材のずれをほぼなくすことができる。
これにより、封止部材の外周中央側面部の中央部に開口が嵌合する開口と等しい厚さをもつ溝を備えたので、閉口の際の弾接箇所を中央部に固定することができ、封止部材のずれをほぼなくすことができる。
また、必要に応じ、上記軸部5は、上記蓋部2の内側から一体に突出形成されるとともに、上記タブ10に形成した貫通孔15を挿通した後、頭部5aが上記貫通孔15より大径になるようにカシメ形成されて該タブ10の抜けを阻止する形状に形成されて構成され、上記封止部材20の係合凸部23のヘッド22を上記軸部5の頭部5aが露出される形状に形成し、該封止部材20は、上記タブ10の上記軸部5への取付け時前に、予め上記タブ10の力点側部11に付帯される構成としている。
これにより、封止部材を予めタブに設けておくので、タブの軸部への取付けと同時に装着することができ、それだけ、組付け性が向上させられる。
これにより、封止部材を予めタブに設けておくので、タブの軸部への取付けと同時に装着することができ、それだけ、組付け性が向上させられる。
更に、必要に応じ、上記軸部5は、上記蓋部2の内側から一体に突出形成されるとともに、上記タブ10に形成した貫通孔15を挿通した後、頭部5aが上記貫通孔15より大径になるようにカシメ形成されて該タブ10の抜けを阻止する形状に形成されて構成され、上記封止部材20は、上記タブ10の上記軸部5への取付け後に、上記タブ10の力点側部11に付帯される構成としている。
これによっても、封止部材の取付けを行うことができる。
これによっても、封止部材の取付けを行うことができる。
この場合、上記封止部材20の係合凸部23のヘッド22は、上記軸部5の頭部5aを覆う形状に形成されたことが有効である。これにより、例えば、封止部材の係合凸部のヘッドが軸部の頭部を覆う大きな形状に形成し、封止部材の取付けを確実にすることができる。この場合、タブの軸部への取付け後に封止部材を取り付けるので、軸部のカシメの際、封止部材の係合凸部のヘッドが邪魔になることがない。
本発明によれば、弾性樹脂材料で形成された封止部材をタブの下面に備え、封止部材の上面に突設されたロッド及びロッドより大径のヘッドによりタブに封止部材を付帯させた構造により、タブの回転によって開口部分を封止することができる。このとき封止部材の外周中央側面部は開口部分より面積が大きく、弾性接合されるため、開口部分にそれと同じ面積の蓋をはめ込んでいる従来技術に比べ密閉性の向上を図ることができる。これにより、飲み残しの保存に加え、缶を傾けたり倒した場合でも内容物をこぼれにくくすることができ、さらに缶内部にゴミが入ることを防止し、清潔を保持できる。そして、従来技術より密閉性が良いので特に炭酸飲料の保存には重宝する。また、封止部材の外周中央側面部を中心として上下方向に漸次縮径するテーパを設けるとともに外周中央側面部の中央部に開口部分と同じ厚さの溝を設けた場合は、封止部材の外周中央側面部を開口に接触しやすくなるとともに、封止部材の弾接箇所が固定されることにより、密閉性のより大きな向上を図ることができる。
また、第一係合凹部及び第二係合凹部が軸部を中心に円弧状に形成された構造を加えることにより、封止部材の干渉を受けることなくタブを独立に回転させることができるうえにタブと封止部材の付帯構造が失われないようにすることができる。これにより、繰り返し行われる開口・閉口操作がタブの起倒のみで可能となるため、従来技術のように逐一タブを回転させる必要がなくなり、操作性の向上を図ることができ、開口・閉口の際の手間を大きく減らすことができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るプルトップ缶について詳細に説明する。
図1乃至図8に示すように、本発明の実施の形態に係るプルトップ缶Cは、基本的に、カップ状の金属製の缶本体1と、缶本体1を被嵌する金属製の蓋部2とを備えて構成されている。
蓋部2は、円盤状に形成され、その外周において、缶本体1と所謂巻締めにより結合されている。蓋部2の中心より外周側には略楕円形の開口3が形成されており、開口3は切り溝3aを輪郭とした閉塞体4によって閉塞されている。
図1乃至図8に示すように、本発明の実施の形態に係るプルトップ缶Cは、基本的に、カップ状の金属製の缶本体1と、缶本体1を被嵌する金属製の蓋部2とを備えて構成されている。
蓋部2は、円盤状に形成され、その外周において、缶本体1と所謂巻締めにより結合されている。蓋部2の中心より外周側には略楕円形の開口3が形成されており、開口3は切り溝3aを輪郭とした閉塞体4によって閉塞されている。
また、蓋部2には、その中心に設けた軸部5に回動可能に支持され軸部5よりも一端側の力点側部11及び軸部5よりも他端側の作用点側部12を有したタブ10が備えられている。軸部5は、蓋部2の内側から一体に突出形成されるとともに、タブ10に形成した貫通孔15を挿通した後、頭部5aが貫通孔15より大径になるようにカシメ形成されて、タブ10の抜けを阻止する形状に形成されている。
そして、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として引き起こすことにより作用点側部12を閉塞体4に押圧して、閉塞体4を開口3から内側へ押し下げ、切り溝3aを切断して外し、開口3を開放することを可能にしている。閉塞体4の基端は蓋部2に連設されており、内側へ押し下げられた後も、蓋部2に連結されている。
また、本実施の形態に係るプルトップ缶Cには、開放された開口3に嵌合して開口3を封止可能な封止部材20が設けられている。封止部材20は、例えば、シリコーン樹脂等の弾性樹脂材料で形成されている。樹脂の材料は特に限定されるものではなく、適宜に選択してよい。封止部材20は、軸部5近傍では軸部5覆わないような略楕円形状をしており、その上面の略中央に、円柱状のロッド21及びこのロッド21より大径の円盤状のヘッド22を有した係合凸部23が突設されている。即ち、封止部材20の係合凸部23のヘッド22は、軸部5の頭部5aが露出される形状に形成されている。
また、封止部材20は、開口3に弾接可能な外周中央側面部24と、外周中央側面部24の下側に連続し外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周下側面部25と、外周中央側面部24の上側に連続し外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周上側面部26とを備えて構成されている。詳しくは、封止部材20は、軸部5近傍を除く外周中央側面部24の輪郭を開口3の輪郭に沿って全周で一定量大きくし、開放された開口3の面積より大きくすることによって、封止部材20の外周中央側面部24が開口3に弾接される構成としている。また、外周中央側面部24の水平方向中心線上には、図 に示すように、周方向に沿って開口3と略等しい幅を持ち、開口3に嵌入する溝30が形成されている。
タブ10の力点側部11には、タブ10の一方向Raへの回転時に係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて、力点側部11の下面に封止部材20を付帯させ、タブ10の他方向Rbへの回転時にロッド21から係合解除される第一係合凹部13が形成されている。
一方、タブ10の作用点側部12には、タブ10の他方向Rbへの回転時に係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて、作用点側部12の下面に封止部材20を付帯させ、タブ10の一方向Raへの回転時にロッド21から係合解除される第二係合凹部14が形成されている。
一方、タブ10の作用点側部12には、タブ10の他方向Rbへの回転時に係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて、作用点側部12の下面に封止部材20を付帯させ、タブ10の一方向Raへの回転時にロッド21から係合解除される第二係合凹部14が形成されている。
第一係合凹部13及び第二係合凹部14は、軸部5を中心とする同一円弧状に形成され、それぞれの非開放側端に形成される円弧の中心が図2におけるタブ10の縦辺の中心線上に対称に位置する構成としている。
次に、蓋部2を製造する場合について説明する。図1、図2において、封止部材20は、タブ10の軸部5への取り付け時前に、予め係合凸部23のロッド21をタブ10の第一係合凹部13の非開放側の端に係合して付帯させる。係合凸部23のヘッド22は、予め大径に形成しておいても良く、あるいは、ロッド21を第一係合凹部13に係合した後、ロッド21の先端を熱変形により大径に形成しても良く、適宜に形成する。
そして、この封止部材20を付帯したタブ10を蓋部材に取り付けるときは、予め蓋部2の内側から突出形成された軸部5に、タブ10に形成した貫通孔15を挿入した後、頭部5aが貫通孔15より大径になるようにカシメ形成し、タブ10の抜けを阻止する形状に形成する。尚、蓋部2の缶本体1への取り付けは、飲料物を缶本体1に注入した後に周知の手段により行う。
そして、この封止部材20を付帯したタブ10を蓋部材に取り付けるときは、予め蓋部2の内側から突出形成された軸部5に、タブ10に形成した貫通孔15を挿入した後、頭部5aが貫通孔15より大径になるようにカシメ形成し、タブ10の抜けを阻止する形状に形成する。尚、蓋部2の缶本体1への取り付けは、飲料物を缶本体1に注入した後に周知の手段により行う。
そして、このプルトップ缶Cにおいては、タブ10を、一方向Raまたは他方向Rbへ回動させることにより、下記の少なくとも3つの回動状態K1,K2,K3を取りうるようにしている。
(1)第一回動状態K1(図2, 図3)
封止部材20をタブ10の力点側部11に付帯させた状態で、タブ10の作用点側部12を開口3に対峙させた状態である。
(2)第二回動状態K2(図4)
封止部材20をタブ10の力点側部11に付帯させた状態で、力点側部11を開口3に対峙させた状態である。
(3)第三回動状態K3(図5, 図6)
封止部材20をタブ10の作用点側部12に付帯させた状態で、作用点側部12を開口3に対峙させた状態である。
(1)第一回動状態K1(図2, 図3)
封止部材20をタブ10の力点側部11に付帯させた状態で、タブ10の作用点側部12を開口3に対峙させた状態である。
(2)第二回動状態K2(図4)
封止部材20をタブ10の力点側部11に付帯させた状態で、力点側部11を開口3に対峙させた状態である。
(3)第三回動状態K3(図5, 図6)
封止部材20をタブ10の作用点側部12に付帯させた状態で、作用点側部12を開口3に対峙させた状態である。
従って、実施の形態に係るプルトップ缶Cによれば、プルトップ缶Cの開口3を最初に開けるときは、図2に示す第一回動状態K1の状態において、タブ10及び封止部材20を、タブ10の力点側部11を軸部5を始点として引き起こすことにより作用点側部12を閉塞体4に押圧して、図3に示す通り、閉塞体4を開口3から内側へ押し下げて切り離し、開口3を開放する。タブ10及び封止部材20は、タブ10の力点側部11を押し下げて、元の位置に戻す。この状態で、プルトップ缶Cを傾けて内部の飲料物を飲み、あるいは、他の容器に注いだりする。
この場合、飲み残しが出て開口3を封止するときは、図2に示した一方向Raへタブ10及び封止部材20を軸部5を中心に180°回転させ、図4に示すように、タブ10を第二回動状態K2にするとともに、封止部材20をタブ10の力点側部11を上面から押圧することによって開口3に押し込み、開口3を封止部材20で封止する。これにより、一度開口したプルトップ缶Cの開口3を密閉できるので、保存・持ち運びが可能となる。この場合、封止部材20の外周中央側面部24は開口3より大きい面積を持つため、図4に示す通り封止部材20の外周中央側面部24が開口3に弾接される。これにより、従来技術に比して密閉性が高くなるため、缶の傾きや転倒の際の中身の漏出を防ぐことは勿論、内気と外気が混ざり合うことがほとんどなくなるため、ゴミの侵入を防ぎ清潔を保持できるとともに炭酸ジュースの保存にも役立つことができる。このとき、外周中央側面部24の水平方向中心線上に形成された開口3とほぼ等しい幅をもつ溝30により、弾接箇所を固定しやすくなるとともに、封止部材20と開口3のずれをなくすことができるため、密閉性をより高くすることができる。
また、飲み残した飲料を再び飲むときは、図4に示した他方向Rbへタブ10のみを軸部5を中心に独立に180°回転させ、図5に示す第三回動状態K3とする。これは、軸部5を中心として第一係合凹部13及び第二係合凹部14が円弧状に形成されていることにより、タブ10と封止部材20が互いに干渉することなく回転することにより実現できる。このとき、第一回動状態K1及び第二回動状態K2では第一係合凹部13に係合されていたロッド21及びロッド21を抜き止めしていたヘッド22が、第三回動状態K3では第二係合凹部14において係合されそして抜き止めをされることにより、タブ10と封止部材20の分裂を防ぐことができる。
この第三回動状態K3で、タブ10の力点側部11を、軸部5を支点として引き起こすことにより、封止部材20を開口3から内側へ押し下げて開口3を開放し、図6の状態とする。この場合、最初は、タブ10を回転させるが、その後は、タブ10の引き起こしだけで、開口3を開放できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。そして、再び、プルトップ缶Cを傾けて内部の飲料物を飲み、あるいは、他の容器に注いだりすることができる。
そして、更に、飲み残しがあるときは、第三回動状態K3で、再度開口3を封止する。このときは、図6の状態からタブ10の力点側部11を軸部5を支点として押し下げることにより封止部材20を開口3の内側から引き上げて、図5に示すように開口3を封止する。この場合、タブ10の押し下げだけで、開口3を封止できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。これにより、再び、プルトップ缶Cの開口3を密閉できるので、保存・持ち運びが可能となる。
次にまた、再度、プルトップ缶Cの開口3を開けるときは、図6に示すように、第三回動状態K3において、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として引き起こす。これにより、封止部材20が開口3から内側へ押し下げられるので、開口3が開放される。この場合、タブ10の引き起こしだけで、開口を開放できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。
そしてまた、更に飲み残しがあるときは、図5に示すように、第三回動状態K3において、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として押し下げる。これにより、封止部材20が開口3の内側から引き上げられて開口3が封止される。この場合、タブ10の押し下げだけで、開口3を封止できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。
そしてまた、更に飲み残しがあるときは、図5に示すように、第三回動状態K3において、タブ10の力点側部11を軸部5を支点として押し下げる。これにより、封止部材20が開口3の内側から引き上げられて開口3が封止される。この場合、タブ10の押し下げだけで、開口3を封止できるので、操作性がよく、作業性が向上させられる。
このように、最初にタブ10を第三回動状態K3に回動させた後は、タブ10の引き起こしまたは押し下げによる起倒操作のみで開口3を開放または封止することができるので、従来のように逐一回転操作するのに比較して、このタブの起倒操作は簡単で煩わしさがないことから、繰り返し行われる開口・閉口を容易にすることができ、操作性の向上を図り作業性の向上を図ることができ、繰り返し飲むことを楽にできる。
また、この封止部材20による開口3の開閉においては、封止部材20は、封止部材20の外周中央側面部24の下側に連続し外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周下側面部25と、外周中央側面部24の上側に連続し外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周上側面部26とを備えているので、テーパ状の外周上側面部26またはテーパ状の外周下側面部25が開口3の縁部に摺接してガイドされるようになることから、封止部材20の外周中央側面部24が開口3にはまりやすくなり、弾接することを容易にしている。
尚、上記実施の形態においては、封止部材20を予めタブ10に組付けておき、タブ10の軸部5への取付けと同時に取り付けるようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、封止部材20を、タブ10の軸部5への取付け後に、タブ10の力点側部11に付帯するようにしても良く、これによっても、封止部材20の取付けを行うことができる。
この場合、図8に示すように、封止部材20の係合凸部23のヘッド22を、軸部5の頭部5aを覆う形状に形成することができる。これにより、例えば、封止部材20の係合凸部23のヘッド22が軸部5の頭部5aを覆う大きな形状に形成し、封止部材20の取付けを確実にすることができる。この場合、タブ10の軸部5への取付け後に封止部材20を取り付けるので、軸部5のカシメの際、封止部材20の係合凸部23のヘッド22が邪魔になることがない。
尚また、上記の実施の形態において、タブ10と封止部材20の結合の際にヘッド22を軸部5の頭部5aを覆う形状に円形としているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、ヘッド22の形状を四角形にするなどヘッド22の形状を適宜変更して差し支えない。
C プルトップ缶
1 缶本体
2 蓋部
3 開口
4 閉塞体
5 軸部
5a 頭部
10 タブ
11 力点側部
12 作用点側部
Ra 一方向
Rb 他方向
13 第一係合凹部
14 第二係合凹部
15 貫通孔
20 封止部材
21 ロッド
22 ヘッド
23 係合凸部
24 外周中央側面部
25 外周下側面部
26 外周上側面部
30 溝
K1 第一回動状態
K2 第二回動状態
K3 第三回動状態
1 缶本体
2 蓋部
3 開口
4 閉塞体
5 軸部
5a 頭部
10 タブ
11 力点側部
12 作用点側部
Ra 一方向
Rb 他方向
13 第一係合凹部
14 第二係合凹部
15 貫通孔
20 封止部材
21 ロッド
22 ヘッド
23 係合凸部
24 外周中央側面部
25 外周下側面部
26 外周上側面部
30 溝
K1 第一回動状態
K2 第二回動状態
K3 第三回動状態
Claims (7)
- カップ状の缶本体1を被嵌する蓋部2を備え、該蓋部2の中心より外周側に形成された開口3を閉塞する閉塞体4と、上記蓋部2の中心に設けた軸部5に回動可能に支持され該軸部5よりも一端側の力点側部11及び該軸部5よりも他端側の作用点側部12を有したタブ10とを備え、該タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として引き起こすことにより上記作用点側部12を上記閉塞体4に押圧して該閉塞体4を上記開口3から内側へ押し下げて外し該開口3を開放することを可能にしたプルトップ缶において、
上記開放された開口3に嵌合して該開口3を封止可能な封止部材20を設け、該封止部材20を弾性樹脂材料で形成し、上記封止部材20にその上面に突設されたロッド21及び該ロッド21より大径のヘッド22を有した係合凸部23を設け、
上記タブ10の力点側部11に、該タブ10の一方向Raへの回転時に上記係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて該力点側部11の下面に上記封止部材20を付帯させ、該タブ10の他方向Rbへの回転時に上記ロッド21から係合解除される第一係合凹部13を形成し、
上記タブ10の作用点側部12に、該タブ10の他方向Rbへの回転時に上記係合凸部23のロッド21に係合し且つヘッド22で抜け止めされて該作用点側部12の下面に上記封止部材20を付帯させ、該タブ10の一方向Raへの回転時に上記ロッド21から係合解除される第二係合凹部14を形成し、
上記タブ10を、上記一方向Raまたは他方向Rbへの回動により、
上記封止部材20を上記タブ10の力点側部11に付帯させた状態で上記タブ10の作用点側部12を上記開口3に対峙させた第一回動状態K1、
上記封止部材20を上記タブ10の力点側部11に付帯させた状態で該力点側部11を上記開口3に対峙させた第二回動状態K2、
上記封止部材20を上記タブ10の作用点側部12に付帯させた状態で該作用点側部12を上記開口3に対峙させた第三回動状態K3の少なくとも3つの回動状態K1,K2,K3を取りうる構成とし、
上記閉塞体4を外すときは上記タブ10を第一回動状態K1にし、
上記閉塞体4が外れた後は上記タブ10を第二回動状態K2にし且つ該タブ10の力点側部11を押し下げて上記開口3を上記封止部材20で封止し、
該封止部材20での上記開口3の封止後は上記タブ10を第三回動状態K3にし、
該第三回動状態K3で、上記タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として引き起こすことにより上記封止部材20を上記開口3から内側へ押し下げて該開口3を開放し、上記タブ10の力点側部11を上記軸部5を支点として押し下げることにより上記封止部材20を上記開口3の内側から引き上げて該開口3を封止することを可能にしたことを特徴とするプルトップ缶。 - 上記第一係合凹部13及び第二係合凹部14を、上記軸部5を中心とする円弧状に形成したことを特徴とする請求項1記載のプルトップ缶。
- 上記封止部材20を、上記開口3に弾接可能な外周中央側面部24と、該外周中央側面部24の下側に連続し該外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周下側面部25と、上記外周中央側面部24の上側に連続し該外周中央側面部24よりも漸次縮径するテーパ状の外周上側面部26とを備えて構成したことを特徴とする請求項1または2記載のプルトップ缶。
- 上記外周中央側面部24にその周方向に沿って上記開口3に嵌入する溝30を形成したことを特徴とする請求項3記載のプルトップ缶。
- 上記軸部5は、上記蓋部2の内側から一体に突出形成されるとともに、上記タブ10に形成した貫通孔15を挿通した後、頭部5aが上記貫通孔15より大径になるようにカシメ形成されて該タブ10の抜けを阻止する形状に形成されて構成され、上記封止部材20の係合凸部23のヘッド22を上記軸部5の頭部5aが露出される形状に形成し、該封止部材20は、上記タブ10の上記軸部5への取付け時前に、予め上記タブ10の力点側部11に付帯されることを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載のプルトップ缶。
- 上記軸部5は、上記蓋部2の内側から一体に突出形成されるとともに、上記タブ10に形成した貫通孔15を挿通した後、頭部5aが上記貫通孔15より大径になるようにカシメ形成されて該タブ10の抜けを阻止する形状に形成されて構成され、上記封止部材20は、上記タブ10の上記軸部5への取付け後に、上記タブ10の力点側部11に付帯されることを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載のプルトップ缶。
- 上記封止部材20の係合凸部23のヘッド22は、上記軸部5の頭部5aを覆う形状に形成されたことを特徴とする請求項6記載のプルトップ缶。
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CN105752443A (zh) * | 2016-05-11 | 2016-07-13 | 邹建东 | 一种防尘防渗便携式易拉罐 |
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US4463866A (en) * | 1983-03-11 | 1984-08-07 | George Mandel | Contamination protection member for opening and resealing device |
JP3027910U (ja) * | 1996-02-13 | 1996-08-20 | 日本プライズ産業株式会社 | 飲料用缶及び飲料用容器 |
JP2004269040A (ja) * | 2003-03-05 | 2004-09-30 | Takashi Yamaguchi | プルトップ缶の蓋 |
JP2006510553A (ja) * | 2002-12-20 | 2006-03-30 | アンドレ ヴィケルハウズ, | 特に飲料缶における、再び閉じることのできる蓋 |
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