JP3180743U - 弁体付き密閉容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉機能を維持しつつ構造を簡素化し、弁体の操作及び洗浄が容易で衛生的な弁体付き密閉容器を提供する。
【解決手段】上方開口の容器本体2と、該容器本体2の上方開口に被冠されると共に弁体4を有する蓋体とから成る弁体付き密閉容器1であって、前記弁体4は、蓋体3に設けられた弁座に対し、上下方向に移動可能な弁座貫通軸体と、該軸体の上部に設けられた摘子と、該軸体の下部に設けられたストッパとを有し、かつ、前記軸体に、前記弁体4の上方移動に伴い前記弁座から上方に移動するエア通口が設けられた構成である。
【選択図】図1
【解決手段】上方開口の容器本体2と、該容器本体2の上方開口に被冠されると共に弁体4を有する蓋体とから成る弁体付き密閉容器1であって、前記弁体4は、蓋体3に設けられた弁座に対し、上下方向に移動可能な弁座貫通軸体と、該軸体の上部に設けられた摘子と、該軸体の下部に設けられたストッパとを有し、かつ、前記軸体に、前記弁体4の上方移動に伴い前記弁座から上方に移動するエア通口が設けられた構成である。
【選択図】図1
Description
本考案は、弁体付き密閉容器に関し、詳しくは、上方開口の容器本体と、容器本体の上方開口に被冠されると共に、弁体を有する蓋体とから構成され、密閉状態と通気状態とを切り替え制御可能な弁体付き密閉容器に関する。
従来より、弁体を有する蓋体と容器本体から成る密閉容器が、以下に示すとおり種々提案されている。
特許文献1に記載の技術は、『耐熱、耐冷性にして可撓性を有する合成樹脂製容器本体と、通気孔を有しかつ該通気孔を閉塞すべくゴム状弾性体で傘状に構成された逆止弁を備える蓋とからなる密閉容器において、前記蓋の周縁に連接されたパッキンケースの基部に形成された二条の凹溝にチャンネル型のパッキンの両脚部を嵌入させて、パッキンケースの基部とパッキンとにより擬似中空部が構成される如くし、かつパッキンケース内の一方の凹溝には該中空部から容器内部に通ずる通気小孔を周縁に亘り数ヶ所に設け、蓋及び本体がパッキンを介して気密に接触した状態で本体又は蓋の何れか又は両者を押圧した際に、パッキンが圧縮されて前記中空部内の空気が通気小孔を通じて容器内に流出し、同時に容器もその変形能に応じて圧縮され容器内の空気が前記通気孔を通じて外部に流出し、押圧を解除すれば、パッキン及び蓋、本体が復元する際に前記逆止弁が働いて外部よりの空気の流入を閉塞することによって容器内は負圧となって蓋及び本体がパッキンを介して密着し容器が密閉され、内容物を取出すときは逆止弁のつまみを持ち上げて負圧を解除して蓋を開放する如くした食品の真空密閉保存容器』である。
しかし、この技術では、特に逆止弁と通気孔とパッキンに係る構造が複雑な上、逆止弁の操作性が悪く、更には、少し力を加えれば蓋と容器本体とが離脱してしまうという問題点があった。
特許文献2に記載の技術は、『容器本体の底面部若しくはこの容器本体の上面開口部に嵌合する蓋体の上面部を手で押圧することによりたわみ変形自在となるよう構成し、この容器本体周面若しくは蓋体に前記容器本体の底面部若しくは蓋体の上面部を手で押圧することにより、容器本体内の空気を排出させて容器本体内を減圧保持せしめる排気孔とこの排気孔を開閉する弁盤とから成る弁機構を設けた密封容器において、前記弁機構の排気孔と連通する笛吹用通気孔と、この排気孔と笛吹用通気孔との間に対流室を形成して前記弁機構により前記容器本体の底面部若しくは蓋体の上面部を手で押圧することによって容器本体内の空気が排気孔から排出される際笛吹音を発生し得る笛吹機構を設けた密封容器』である。
特許文献3に記載の技術は、『容器本体と該容器本体にシール部を介して内部を密封状態にする蓋とからなり、該蓋に内部気体を放出する一方向弁と内部気体の減圧状態を外観から視認可能にする減圧表示部とを設け、該減圧表示部を弾性材の可撓性シートが減圧状態により湾曲変形するように構成し、前記蓋の主要部分を透明または半透明な材料から前記容器本体の内部を透視可能にする透視部を兼ねた構成にし、かつ容器構成材の全てが少なくとも100℃の温度及び少なくとも900hPaの負圧に対して変形しない耐熱性及び耐圧性を有する惣菜用容器』である。
特許文献4に記載の技術は、『容器本体と蓋体とが密着状態となるようにし、前記容器本体の底面部あるいは蓋体の上面部の何れか一方または両方をたわみ変形自在となるよう
にし、これらの何れか一方または両方を押圧することにより、容器本体内の空気を排出させて減圧密閉状態に保持するようにした吸排気孔と、この吸排気孔を開閉する弁体からなる減圧機構を設けたものとし、前記吸排気孔は蓋体の上面部に形成された半球状凹部とした弁座に設けられ、さらに前記弁体はこの弁座に嵌合自在とした半球状弾性凸部を有した食品容器』である。
にし、これらの何れか一方または両方を押圧することにより、容器本体内の空気を排出させて減圧密閉状態に保持するようにした吸排気孔と、この吸排気孔を開閉する弁体からなる減圧機構を設けたものとし、前記吸排気孔は蓋体の上面部に形成された半球状凹部とした弁座に設けられ、さらに前記弁体はこの弁座に嵌合自在とした半球状弾性凸部を有した食品容器』である。
特許文献5に記載の技術は、『容器本体に密嵌される蓋体の上面に、底壁に通気孔が穿設された凹陥部が設けられ、前記通気孔は凹陥部に上下に摺動可能に挿嵌された弁体により常時密閉されており、弁体の浮上時にのみ弁体に設けられた通気路と連通するようなされている密封容器』である。また、この技術には、『弁体が磁力により上下に摺動可能』である旨の開示もある。
しかし、特許文献2〜4に記載された技術では、特に弁機構に係る部分の構造が複雑な上、弁機構付近が不衛生になるという問題点があった。
そこで、本考案の課題は、密閉機能を維持しつつ構造を簡素化し、弁体の操作及び洗浄が容易で衛生的な弁体付き密閉容器を提供することにある。
上記課題を解決する本考案は、下記構成を有する。
1.上方開口の容器本体と、該容器本体の上方開口に被冠されると共に弁体を有する蓋体とから成る弁体付き密閉容器において、
前記弁体は、蓋体に設けられた弁座に対し、上下方向に移動可能な弁座貫通軸体と、該軸体の上部に設けられた摘子と、該軸体の下部に設けられたストッパとを有し、
かつ、前記軸体に、前記弁体の上方移動に伴い前記弁座から上方に移動するエア通口が設けられた構成であることを特徴とする弁体付き密閉容器。
1.上方開口の容器本体と、該容器本体の上方開口に被冠されると共に弁体を有する蓋体とから成る弁体付き密閉容器において、
前記弁体は、蓋体に設けられた弁座に対し、上下方向に移動可能な弁座貫通軸体と、該軸体の上部に設けられた摘子と、該軸体の下部に設けられたストッパとを有し、
かつ、前記軸体に、前記弁体の上方移動に伴い前記弁座から上方に移動するエア通口が設けられた構成であることを特徴とする弁体付き密閉容器。
2.エア通口が、弁座貫通軸体の外周の一部に溝部を形成することにより設けられていることを特徴とする上記1に記載の弁体付き密閉容器。
3.蓋体が、容器本体の上方開口を塞ぐ上面部と、該上面部の周縁端部を残して容器本体の内側面に入り込む側面部とから構成され、
かつ、容器本体の上方開口の上端縁部に接するように前記周縁端部に設けられた第1パッキングと、容器本体の上方開口の内側面に接するように前記側面部の外周に設けられた第2パッキングとを有することを特徴とする上記1又は2に記載の弁体付き密閉容器。
かつ、容器本体の上方開口の上端縁部に接するように前記周縁端部に設けられた第1パッキングと、容器本体の上方開口の内側面に接するように前記側面部の外周に設けられた第2パッキングとを有することを特徴とする上記1又は2に記載の弁体付き密閉容器。
4.蓋体の上面部に、弁座と、この弁座を含み、弁体を最下部に移動した場合に摘子が収容される凹部とが設けられていることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
5.ストッパが、弾性材料によって形成され、このストッパが変形することで弁座を通過可能であり、
弁体が、弁座に着脱可能な構成であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
弁体が、弁座に着脱可能な構成であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
6.摘子が、蓋体の上面部と平行な上面を有し、長辺と短辺とを有する鍔形状であって、
弁体を最下部に移動して、摘子が凹部に収容される構成であり、
その際に、前記凹部の周端縁部と、前記長辺側の側面との間に、指を掛けるための空間が設けられる構成であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
弁体を最下部に移動して、摘子が凹部に収容される構成であり、
その際に、前記凹部の周端縁部と、前記長辺側の側面との間に、指を掛けるための空間が設けられる構成であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
7.第1パッキングと、第2パッキングと、該第1パッキングと該第2パッキングとを接続する側面部の一部とが、熱可塑性エラストマーによって一体に形成されていることを特徴とする上記3〜6のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
前記1に示す考案によれば、蓋体に設けられた弁体が、弁座貫通軸体と、摘子と、ストッパとから構成され、この軸体に、弁体の上方移動に伴い弁座から上方に移動するエア通口が設けられただけの簡素な構造で弁体付き密閉容器を構成することができる。
この構造により、弁体の弁座貫通軸体が、弁座を上下方向に移動・摺動することが可能であり、弁体が上方に移動した場合には、エア通口も弁座から上方に移動するので、このエア通口を介して通気状態となり、反対に、弁体が下方に移動した場合には、エア通口も弁座から下方に移動するので、密閉状態となる。即ち、弁体の上下方向への移動・摺動によって、容器の通気状態又は密閉状態を切り替え操作することができる。
更に、この簡素な構造により、弁体を含めた容器全体の洗浄が容易にできる。
この構造により、弁体の弁座貫通軸体が、弁座を上下方向に移動・摺動することが可能であり、弁体が上方に移動した場合には、エア通口も弁座から上方に移動するので、このエア通口を介して通気状態となり、反対に、弁体が下方に移動した場合には、エア通口も弁座から下方に移動するので、密閉状態となる。即ち、弁体の上下方向への移動・摺動によって、容器の通気状態又は密閉状態を切り替え操作することができる。
更に、この簡素な構造により、弁体を含めた容器全体の洗浄が容易にできる。
前記2に示す考案によれば、エア通口を、弁座貫通軸体の外周の一部に溝部を形成することによって設けることができ、構造が更に簡素化され、洗浄も容易になる。
前記3に示す考案によれば、蓋体が、第1パッキングと第2パッキングとの二重構成であるため、容器の密閉性を高めることができる。また、蓋体に設けられた側面部が、容器本体の内側面に入り込む構成であり、この側面部に、容器本体の上方開口の内側面に接するように第2パッキングが設けられているので、容器本体と蓋体とが容易に離脱することを防ぐことができる。
前記4に示す考案によれば、蓋体の上面部に、弁座と、この弁座を含み、弁体を最下部に移動した場合に摘子が収容される凹部とが設けられているため、弁体が最下部に移動した状態(容器が密閉状態。)で、蓋体の上面部に突出物がなくなるため、容器をスタッキングすることができる。
前記5に示す考案によれば、弁体のストッパが弾性材料によって形成されることにより、このストッパが変形することで弁座を通過可能であるため、弁体を蓋体から着脱可能となる。これにより、弁体を蓋体から取り外した状態で洗浄することができる。
前記6に示す考案によれば、摘子が、蓋体の上面部と平行な上面を有していることから、前記4に記載の蓋体の凹部と相俟って、弁体が最下部に移動した状態(容器が密閉状態。)で、蓋体の上面部を平面にすることができ、容器をスタッキングすることができる。
また、摘子が、長辺と短辺とを有する鍔形状であって、弁体を最下部に移動して、摘子が凹部に収容される場合に、凹部の周端縁部と、長辺側の側面との間に、指を掛けるための空間が設けられるので、摘子の操作性が向上する。
また、摘子が、長辺と短辺とを有する鍔形状であって、弁体を最下部に移動して、摘子が凹部に収容される場合に、凹部の周端縁部と、長辺側の側面との間に、指を掛けるための空間が設けられるので、摘子の操作性が向上する。
前記7に示す考案によれば、第1パッキングと、第2パッキングと、該第1パッキング
と該第2パッキングとを接続する側面部の一部とが、熱可塑性エラストマーによって一体に形成されることにより、構成材料による継ぎ目を最小限にすることができ、密閉性を高めると共に、衛生面をも向上することができる。
と該第2パッキングとを接続する側面部の一部とが、熱可塑性エラストマーによって一体に形成されることにより、構成材料による継ぎ目を最小限にすることができ、密閉性を高めると共に、衛生面をも向上することができる。
添付の図面に従って、本考案に係る弁体付き密閉容器1を詳細に説明する。
本考案に係る弁体付き密閉容器1(以下、単に「密閉容器1」ともいう。)は、図1及び図2に示されるとおり、容器本体2及び蓋体3によって構成され、蓋体3には弁体4が設けられている。
弁体付き密閉容器1は、弁体4によって、容器内部と外部とで空気の移動がない密閉状態と、容器内部と外部とで空気の移動が可能な通気状態とを切り替え制御することができる。
本考案に係る弁体付き密閉容器1(以下、単に「密閉容器1」ともいう。)は、図1及び図2に示されるとおり、容器本体2及び蓋体3によって構成され、蓋体3には弁体4が設けられている。
弁体付き密閉容器1は、弁体4によって、容器内部と外部とで空気の移動がない密閉状態と、容器内部と外部とで空気の移動が可能な通気状態とを切り替え制御することができる。
容器本体2は、側面22と底面23とから構成され、上方は開口されている。
図1において、容器本体2は、上方の一面が開口21の長方体形状であるが、本考案において形状に限定はなく、その他、上方の一面が開口である立方体や円筒形などの形状を特別の制限なく採用することができる。
図1において、容器本体2は、上方の一面が開口21の長方体形状であるが、本考案において形状に限定はなく、その他、上方の一面が開口である立方体や円筒形などの形状を特別の制限なく採用することができる。
また、容器本体2を形成する素材に限定はなく、AS樹脂(アクリロニトリルとスチレンの共重合化合物)等の合成樹脂や、ガラス、琺瑯、陶磁器、金属、木材等、この種の容器として公知公用の素材を特別の制限なく採用することができる。また、図1において、容器本体2は、透明として表わされているが、本考案に係る容器本体2は、これに限定されるものではない。
蓋体3は、図1及び図2に示されるように、容器本体2の上方開口21に被冠され、この上方開口21を閉塞するためものである。従って、蓋体3の形状は、容器本体2の上端縁部24の形状によって決定される。
蓋体3は、密閉容器1の密閉状態と通気状態とを切り替え制御することができる弁体4を有する。
蓋体3は、弁体4の他、図3に示されるように、弁体4が取り付けられる弁座5を有し、凹部6を設けることができる。また、容器本体2の上方開口21を閉塞し、弁座5と凹部6とが設けられる面を上面部7といい、この上面部7の下方に形成され、容器本体2の内側面に入り込む面を側面部8という。
蓋体3は、弁体4の他、図3に示されるように、弁体4が取り付けられる弁座5を有し、凹部6を設けることができる。また、容器本体2の上方開口21を閉塞し、弁座5と凹部6とが設けられる面を上面部7といい、この上面部7の下方に形成され、容器本体2の内側面に入り込む面を側面部8という。
弁体4は、図4に示されるように、弁座5に対して上下方向に移動・摺動可能な弁座貫通軸体41と、この軸体41の上部に設けられた摘子42と、軸体41の下部に設けられたストッパ43とを有する。
弁座貫通軸体41は、円柱状又は角柱状の軸体であって、弁座5に貫通し、上下方向に移動・摺動することが可能である。また、図4に示されるように、後述するエア通口44が設けられている。
摘子42は、弁座貫通軸体41の上部に設けられている。摘子42は、弁体4を上下方向に移動・摺動するため、操作する者が指先で摘まむために設けらている。また、弁体4が、容器本体1の方向に抜け落ちることを防止する役割も果たしている。
図4に示されるように、摘子42は、長辺と短辺とを有する鍔形状に形成することが好ましい。これにより、例えば、蓋体3に設けられた凹部6(後に詳述する。)が平面視円形である場合には、弁体4を下部に移動して、摘子42が凹部6に収容される場合に、凹部6の周端縁部と、長辺側の側面との間に、指を掛けるための空間が生じるので、摘子42の操作性が向上する。
また、図4に示されるように、摘子42の上面は、蓋体3の上面部7と平行になる平面であることが好ましい。これにより、蓋体3に凹部6を設けることと相俟って、弁体4が最下部に移動した状態(容器が密閉状態。)で、蓋体3の上面部7を平面にすることができ、密閉容器1をスタッキングすることが可能になる。
ストッパ43は、弁体4が弁座5から脱落することを防止するために設けられている。
ストッパ43は、弁座貫通軸体41の側面から外周方向に鍔状に延伸された形成である。本考案におけるストッパ43の具体的形状に限定はないが、図4に示されるように、弁座貫通軸体41の側面から外周方向に突起を設けることが好ましく、突起の数量は複数であることが好ましく、特に突起が3つであることがより好ましい。
ストッパ43は、弁座貫通軸体41の側面から外周方向に鍔状に延伸された形成である。本考案におけるストッパ43の具体的形状に限定はないが、図4に示されるように、弁座貫通軸体41の側面から外周方向に突起を設けることが好ましく、突起の数量は複数であることが好ましく、特に突起が3つであることがより好ましい。
ストッパ43は、弾性材料によって形成されていることが好ましい。ストッパ43を弾性材料で形成し、外周方向への突出をなくすように変形可能とすることで、ストッパ43を含む弁体4が弁座5を通過可能であり、弁体4が、弁座5に着脱可能な構成となるためである。
また、ストッパ43が、外周方向への突起により形成されることと、弾性材料で形成されることとによって、ストッパ43の変形が容易になり、弁体4が弁座5に対して着脱容易になる。
また、ストッパ43が、外周方向への突起により形成されることと、弾性材料で形成されることとによって、ストッパ43の変形が容易になり、弁体4が弁座5に対して着脱容易になる。
エア通口44は、容器本体2に蓋体3が被冠された状態において、容器内部と外部とで空気の移動がない密閉状態と、容器内部と外部とで空気の移動が可能な通気状態とを切り替え制御するために設けられている。即ち、弁座貫通軸体41と弁座5との間に空間を設けることによって通気可能な状態にするものである。エア通口44は、弁体4の上方移動に伴って、弁座5から上方に移動する位置に設けられ、弁座貫通軸体41と弁座5との間に空気が移動するための空間を設けることができる。
図5は、弁体4と弁座5の近傍を拡大した端面図であって、弁体4(エア通口44)の移動・摺動によって、密閉状態と通気状態とが切り替えられる構造を説明する図である。尚、他の6面図等とは合致していない。
図5(a)は、弁体4が下方に位置し、密閉容器1は密閉状態である。この場合において、エア通口44は、弁座5の下方に位置しており、弁座貫通軸体41と弁座5との間に空気が移動するための空間は設けられず、容器内部と外部とで通気が不可能な状態である。
従って、この密閉状態においては、容器本体2と蓋体3とは、取り外しが困難である。
また、容器本体2と蓋体3とが、離間している状態(取り外されている状態)において、図5(a)のように、弁体4が密閉状態の位置にある場合には、蓋体3の側面部8(後に詳述する。)が、容器本体2の内側面に入り込むことができず、容器本体2と蓋体3とを結合することは困難である。
従って、この密閉状態においては、容器本体2と蓋体3とは、取り外しが困難である。
また、容器本体2と蓋体3とが、離間している状態(取り外されている状態)において、図5(a)のように、弁体4が密閉状態の位置にある場合には、蓋体3の側面部8(後に詳述する。)が、容器本体2の内側面に入り込むことができず、容器本体2と蓋体3とを結合することは困難である。
図5(b)は、弁体5が上方に位置し、密閉容器1は通気状態である。この場合において、エア通口44は、弁座5の上方又は水平方向同位置にあり、弁座貫通軸体41と弁座5との間に空気が移動するための空間が設けられ、矢印で示すとおり容器内部と外部とで通気が可能な状態である。
上述のとおり、密閉状態においては、容器本体2と蓋体3との取り外しが困難であるため、弁体5を操作し通気状態にすることで、容器本体2と蓋体3とを取り外すことができる。また、上述のとおり、弁体4が密閉状態にある場合おいては、容器本体2と蓋体3とを結合することが困難であるため、弁体5を操作し通気状態の位置に移動させることにより、容器本体2と蓋体3とを結合(嵌合)させることができる。
上述のとおり、密閉状態においては、容器本体2と蓋体3との取り外しが困難であるため、弁体5を操作し通気状態にすることで、容器本体2と蓋体3とを取り外すことができる。また、上述のとおり、弁体4が密閉状態にある場合おいては、容器本体2と蓋体3とを結合することが困難であるため、弁体5を操作し通気状態の位置に移動させることにより、容器本体2と蓋体3とを結合(嵌合)させることができる。
図4及び図5に示されるように、エア通口44は、弁座貫通軸体41の外周の一部に溝部を形成することにより設けられることが好ましい。これにより、弁体4の構造が簡素化され、洗浄が更に容易になる。
但し、エア通口44の形態は、上記形態に限定されるものではなく、弁体4の上下方向の移動によって、密閉状態と通気状態とを制御することができる形態であればよい。例えば、図6に示されるように、弁座貫通軸体41を下方のみが開放された筒状にして中空部45を設け、軸体41の外周に前記中空部45に通じる軸体開口46を設けた形態としてもよい。
弁体4の弁座貫通軸体41、摘子42及びストッパ43は、一体に形成されることが好ましい。
また、弁体4を形成する素材に限定はなく、この種の容器に用いられる弁体の素材として公知公用の素材を特別の制限なく採用することができる。但し、上述のとおり、少なくとも、ストッパ43については弾性材料で形成されることが好ましく、例えば、熱可塑性エラストマーを採用することができる。
また、弁体4を形成する素材に限定はなく、この種の容器に用いられる弁体の素材として公知公用の素材を特別の制限なく採用することができる。但し、上述のとおり、少なくとも、ストッパ43については弾性材料で形成されることが好ましく、例えば、熱可塑性エラストマーを採用することができる。
弁座5は、図3に示されるように、蓋体3の上面部7に設けられた開口である。この開口の形状は、弁体4の弁座貫通軸体41の断面形状によって決定される。
図3等においては、上面部7の中心部に設けられているが、本考案において弁座5が設けられる位置に限定はない。
図3等においては、上面部7の中心部に設けられているが、本考案において弁座5が設けられる位置に限定はない。
凹部6は、図3に示されるように、蓋体3の上面部7に設けられた凹みであり、弁座5を中心として形成されている。図3においては、凹部6は平面視円形に形成されているが、本考案における凹部6の形状はこれに限定されるものではない。但し、上記のとおり、摘子42の形状を長辺と短辺とを有する鍔形状とした場合には、弁体4を下部に移動して、摘子42が凹部6に収容された際に、凹部6の周端縁部と、長辺側の側面との間に、指を掛けるための空間が設けられ、摘子42の操作性が向上する。
また、凹部6は、弁体4の摘子42が、密閉状態において収容可能な深さがあることが好ましい。密閉状態において、摘子42を収容し、蓋体3の上面部7が平面になり、密閉容器1のスタッキングを可能にするためである。
図3等に示されるように、蓋体3の基本的形態は、上面部7と側面部8とによって形成されている。
上面部7は、容器本体2の上方開口21を閉塞する板状の形態である。上述のとおり、この上面部7には、弁座5と凹部6とが設けられている。
上面部7は、容器本体2の上方開口21を閉塞する板状の形態である。上述のとおり、この上面部7には、弁座5と凹部6とが設けられている。
図3の部分拡大断面図に示されるように、上面部7のうち周縁端部71には、容器本体2の上方開口21の上端縁部24に接するように、シール部材から形成される第1パッキング72が設けられている。
側面部8は、上面部7の下方に形成され、上面部7の周縁端部71を残して、容器本体2の内側面に入り込む面である。
図3等に示されるように、側面部8の外周には、容器本体2の上方開口21の内側面に接するように、シール部材から形成される第2パッキング81が設けられている。第2パッキング81は、側面部8の外周の全周に亘って、鍔状に設けられている。容器本体2の内側面に、側面部8が入り込んだ状態において、第2パッキング81の端部が、容器本体2の内側面に密着するように形成されている。即ち、容器本体2と蓋部3とは、取り付けられた状態において、嵌合状態となる。
第1パッキング72と第2パッキング81は、別部材で形成されてもよいし、一体に形成されてもよい。
図3は、第1パッキング72と第2パッキング81とが一体に形成されている例である。この場合において、第1パッキング72と第2パッキング81とを接続する側面部8の一部も、これらのパッキングと共に一体に形成されることになる。これにより、蓋体3における構成材料による継ぎ目を最小限にすることができ、密閉性を高めると共に、衛生面をも向上することができる。
図3は、第1パッキング72と第2パッキング81とが一体に形成されている例である。この場合において、第1パッキング72と第2パッキング81とを接続する側面部8の一部も、これらのパッキングと共に一体に形成されることになる。これにより、蓋体3における構成材料による継ぎ目を最小限にすることができ、密閉性を高めると共に、衛生面をも向上することができる。
第1パッキング72と第2パッキング81(第1パッキング72と第2パッキング81とが一体に形成されている場合は、これらを接続する側面部8の一部も含む。)を形成する素材として、この種の容器に用いられる公知公用のシール部材を形成する素材を、特別の制限なく採用することができる。但し、蓋体3とこれらのパッキング等との結合を考慮すると、蓋体3を合成樹脂で形成した場合に、高周波溶着が可能な熱可塑性エラストマーを採用することが好ましい。
蓋体3の上面部7及び側面部8は、一体に形成されることが好ましい。
また、上面部7及び側面部8を形成する素材に限定はなく、合成樹脂、ガラス、琺瑯、陶磁器、金属、木材等、この種の容器に用いられる素材として公知公用の素材を特別の制限なく採用することができる。但し、保形性を有する素材で形成されることが好ましく、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂を採用することができる。
また、上面部7及び側面部8を形成する素材に限定はなく、合成樹脂、ガラス、琺瑯、陶磁器、金属、木材等、この種の容器に用いられる素材として公知公用の素材を特別の制限なく採用することができる。但し、保形性を有する素材で形成されることが好ましく、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂を採用することができる。
1 弁体付き密閉容器
2 容器本体
21 上方開口
22 側面
23 底面
24 上端縁部
3 蓋体
4 弁体
41 弁座貫通軸体
42 摘子
43 ストッパ
44 エア通口
45 中空部
46 軸体開口
5 弁座
6 凹部
7 上面部
71 周端縁部
72 第1パッキング
8 側面部
81 第2パッキング
2 容器本体
21 上方開口
22 側面
23 底面
24 上端縁部
3 蓋体
4 弁体
41 弁座貫通軸体
42 摘子
43 ストッパ
44 エア通口
45 中空部
46 軸体開口
5 弁座
6 凹部
7 上面部
71 周端縁部
72 第1パッキング
8 側面部
81 第2パッキング
Claims (7)
- 上方開口の容器本体と、該容器本体の上方開口に被冠されると共に弁体を有する蓋体とから成る弁体付き密閉容器において、
前記弁体は、蓋体に設けられた弁座に対し、上下方向に移動可能な弁座貫通軸体と、該軸体の上部に設けられた摘子と、該軸体の下部に設けられたストッパとを有し、
かつ、前記軸体に、前記弁体の上方移動に伴い前記弁座から上方に移動するエア通口が設けられた構成であることを特徴とする弁体付き密閉容器。 - エア通口が、弁座貫通軸体の外周の一部に溝部を形成することにより設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁体付き密閉容器。
- 蓋体が、容器本体の上方開口を塞ぐ上面部と、該上面部の周縁端部を残して容器本体の内側面に入り込む側面部とから構成され、
かつ、容器本体の上方開口の上端縁部に接するように前記周縁端部に設けられた第1パッキングと、容器本体の上方開口の内側面に接するように前記側面部の外周に設けられた第2パッキングとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の弁体付き密閉容器。 - 蓋体の上面部に、弁座と、この弁座を含み、弁体を最下部に移動した場合に摘子が収容される凹部とが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
- ストッパが、弾性材料によって形成され、このストッパが変形することで弁座を通過可能であり、
弁体が、弁座に着脱可能な構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。 - 摘子が、蓋体の上面部と平行な上面を有し、長辺と短辺とを有する鍔形状であって、
弁体を最下部に移動して、摘子が凹部に収容される構成であり、
その際に、前記凹部の周端縁部と、前記長辺側の側面との間に、指を掛けるための空間が設けられる構成であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。 - 第1パッキングと、第2パッキングと、該第1パッキングと該第2パッキングとを接続する側面部の一部とが、熱可塑性エラストマーによって一体に形成されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の弁体付き密閉容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006427U JP3180743U (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 弁体付き密閉容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006427U JP3180743U (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 弁体付き密閉容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3180743U true JP3180743U (ja) | 2013-01-10 |
Family
ID=50425045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012006427U Expired - Fee Related JP3180743U (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 弁体付き密閉容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180743U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113710792A (zh) * | 2019-05-08 | 2021-11-26 | 株式会社岛津制作所 | 细胞评价用器件 |
KR20220056221A (ko) * | 2019-08-30 | 2022-05-04 | 마이어 인텔렉츄얼 프로퍼티즈 리미티드 | 밸브를 구비하는 음식 저장 및 조리 용기 |
-
2012
- 2012-10-23 JP JP2012006427U patent/JP3180743U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20220056221A (ko) * | 2019-08-30 | 2022-05-04 | 마이어 인텔렉츄얼 프로퍼티즈 리미티드 | 밸브를 구비하는 음식 저장 및 조리 용기 |
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