JP2010526156A - 過酸素化合物用漂白効果増強剤(Bleichkraftverstaerker)としてのアミノアセトンおよびその塩の使用 - Google Patents

過酸素化合物用漂白効果増強剤(Bleichkraftverstaerker)としてのアミノアセトンおよびその塩の使用 Download PDF

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Abstract

アミノアセトンおよびその塩の過酸素化合物用漂白効果増強剤としての使用。
pH範囲7〜9における無機過酸素化合物用の漂白効果増強剤としての、一般式(I)および(II)
Figure 2010526156

[式中、R1およびR2が独立して、水素、C1-C22-アルキル、C2-C22-アルケニル、フェニル、またはC5-C8-シクロアルキルであるか、またはR1およびR2が窒素と一緒に5、6または7員環系を形成し、
X-が アニオン、好ましくはクロリド、ブロミド、ヨージド、トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネート、クメンスルホネート、メシチルスルホネート、スルフェート、ヒドロゲンスルフェート、アセテート、脂肪酸アニオン、またはポリカルボキシレートのアニオンである]
で表されるアミノアセトン類またはその塩の使用に関する。

Description

本発明は、織物類や硬質表面の有色の汚れの漂白における過酸素化合物の漂白作用を増強するための、特定のアミノアセトンおよびその塩の使用、ならびに、そのようなアミノアセトンまたはその塩を含有する固体および液体の洗剤および洗浄剤に関する。
今日まで、いわゆる塩素漂白が広く普及しており、これは次亜塩素酸塩または他の活性塩素含有化合物の漂白作用に基づくものであり、織物類の漂白のためにも硬質表面のためにも使用される。しかし、効果的な漂白作用に必要な高い次亜塩素酸塩濃度は、激しい色の損傷を引き起こし、繰り返し使用した場合には繊維の損傷も生じる。
長い間、無機過酸素化合物は酸化剤として、消毒目的および漂白目的に使用されてきた。典型的な例としては、過酸化水素、および過酸化水素を放出しながら水に溶解する固形の過酸素化合物、例えば過ホウ酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウム過水和物が挙げられる。過酸素化合物の酸化作用は温度に強く依存しており、80℃を超える温度において初めて、十分に速い漂白が達成される。無機過酸素化合物の酸化作用はいわゆる漂白活性化剤の添加により改善され、その結果、60℃付近の温度においてすでに、実質的に、過酸化物溶液を単独で95℃において使用した場合と同等の漂白結果が得られる。漂白活性化剤の例としては、N-およびO-アシル化合物の群からの化合物、例えば、ポリアシル化アルキレンジアミン類、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、テトラアセチルグルコールウリル(TAGU)、N-アシル化ヒダントイン類、ヒドラジン類、トリアゾール類、ヒドロトリアジン類、ウラゾール類、ジケトピペラジン類、スルフリルアミド類およびシアンウレート類、さらにカルボン酸無水物、特にフタル酸無水物および置換されたマレイン酸無水物、炭酸エステル、特にナトリウム-ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、ナトリウム-イソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(ISONOBS)およびアシル化された糖誘導体、例えばペンタアセチルグルコース(PAG)が挙げられる。
60℃以下、特に45℃以下の洗浄温度から冷水の温度までにおいて、既知の漂白活性化剤の作用は多くの場合に低下する。前記の漂白活性剤のさらなる重要な不利な点は、9未満のpH範囲におけるその制限された有効性である。その活性化には高いパーヒドロキシルアニオン濃度が必要なので、公知の活性化剤は好ましくはpH 9〜11で最も良く作用する。しかしながら、このことは、特定の使用分野、例えば液体洗剤または中性もしくは弱アルカリ性の洗剤組成物および洗浄剤組成物において、欠点を生じさせるものである。
今日まで納得のいく成果を確信させるものはないが、より効果的な漂白剤の開発が試みられてこなかったわけではない。従って、文献には、多くの金属含有漂白触媒が記載されており、これらは、過酸化物と一緒に使用される。ただし、金属含有漂白触媒の使用は、しばしば織物および使用される染料の損傷が生じ得るという欠点を有する。
特許文献1には、金属不含の漂白剤であって、有機または無機の過酸素化合物のほかに、漂白増強剤として環状および開鎖状のアルデヒド類およびケトン類を含む漂白剤が記載されている。これらの系は、25℃以上の温度において良好な酸化作用を可能にする。別の漂白増強剤が、特に特許文献2(二および三環式ケトン類、例えばデカリン-1,5-ジオン、メチルデカリン-1,6-ジオンおよびトリシクロウンデカンジオン)、および特許文献3(糖ケトン類)において保護されている。特許文献4は、漂白活性化剤としての、ジケトン類の環状および開鎖状のモノケタール類、例えばシクロヘキサンジオンを保護する。特許文献2、特許文献1にも、特許文献4にも、漂白増強剤としてのアミノアセトンまたはその塩は記載されていない。
米国特許第3,822,114号明細書 国際公開第95/31527号 欧州特許第1 209 221号 米国特許第5,785,887号
本発明の目的は、10℃〜45℃の温度範囲および7〜9の範囲にあるpH値における、特に無機の過酸素化合物の酸化作用および漂白作用を改善することである。
今回驚くべきことに、特定のアミノアセトン類およびその塩が、織物類および硬質表面上にある有色の汚れにおける無機過酸素化合物の洗浄能力を大幅に改善することが見出された。驚くべきことに、これらのアミノアセトン類およびそれらの塩が7〜9の範囲のpH値で最も良好な洗浄結果を示すことがさらに見出された。
本発明は、一般式(I)および(II)
Figure 2010526156
[式中、R1およびR2が独立して、水素、C1-C22-アルキル、C2-C22-アルケニル、フェニル、またはC5-C8-シクロアルキルであるか、またはR1およびR2が窒素と一緒に5、6または7員環系を形成し、
X-が アニオン、好ましくはクロリド、ブロミド、ヨージド、トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネート、クメンスルホネート、メシチルスルホネート、スルフェート、ヒドロゲンスルフェート、アセテート、脂肪酸アニオン、またはポリカルボキシレートのアニオンである]
で表されるアミノアセトン類またはその塩の使用に関する。脂肪酸アニオンとしては、特にC8-C22-カルボン酸のアニオンが好適である。ポリカルボキシレートのアニオンは、好ましくは、ポリアクリル酸のアニオン、またはマレイン酸無水物およびアクリル酸からなるコポリマーのアニオンである。
アミノアセトン、特に短鎖のR1およびR2基を有するアミノアセトン類は液体であり、易揮発性なので、好ましくはこれらはそれらの塩の形態で使用され、特定の実施態様では、操作性を改善するために固形のキャリアー物質に吸着させる。
対応するアミノアセトン類の合成は、「R. Stoermer et al., Chem. Ber., 28, 1895, 2220-2227」、「J. Magge und H. Henze, J. Amer. Chem. Soc., 60, 1938, 2148-2151」、「J. King und McMillan, J. Amer. Chem. Soc., 73, 1951, 4451-4453」および「H. Zaugg und B. Horrom, J. Amer. Chem. Soc., 72, 1950, 3004-3007」に記載される。合成は通常、溶剤中におけるジアルキルアミンのモノハロゲンアセトンとの反応により行われる。塩の形成は、アミノアセトンの無機または有機酸との反応により行われる。好ましい酸は、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、酢酸、ラウリン酸、安息香酸またはポリマーのカルボン酸、例えば、酸性または部分的に中和されたポリアクリル酸、およびアクリル酸およびマレイン酸からなるコポリマーである。
特に好ましいアミノアセトンまたはその塩は、N,N-ジメチルアミノアセトン、N,N-ジエチルアミノアセトン、N,N-ジプロピルアミノアセトン、N,N-n-ジブチルアミノアセトンおよびN,N-ジイソブチルアミノアセトン、ピペリジルアセトン、1-モルホリン-4-イル-アセトン、ならびにN,N-ジメチルアミノアセトン-ヒドロクロリド、N,N-ジエチルアミノアセトン-ヒドロゲンスルフェート、N,N-ジエチルアミノアセトン-アセテート、N,N-ジエチルアミノアセトン-ポリカルボキシレートN,N-ジプロピルアミノアセトン-ヒドロクロリド、N,N-ジ-n-ブチルアミノアセトン-ヒドロクロリド、N,N-ジイソブチルアミノアセトン-ヒドロクロリド、ピペリジルアセトン-ヒドロクロリドおよび1-モルホリン-4-イル-アセトン-ヒドロクロリドである。
アミノアセトンまたはその塩は、その都度、それだけでまたは混合物で使用される。
アミノアセトンおよびその塩は、洗剤および洗浄剤における使用のためには、キャリアーの使用を伴っても伴わなくてもよい。粉末状のまたはタブレット状の生成物においては、キャリアー上のアミノアセトンまたはその塩を複合体(Compounds)として使用するのが好ましい。
キャリアー物質としては、例えば、粘土類、シリケート類、カルボネート類、ホスフェート類、スルフェート類およびシトレート類が好適である。粘土類は天然に存在する結晶質または非晶質のアルミニウム、鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウムおよびナトリウムのケイ酸塩、例えば、カオリン、タルク、ピロフィライト、アタパルガイト、セピオライト、サポナイト、ヘクトライト、スメクタイト、例えば、モントモリロナイト、特にベントナイト、ボーキサイトおよびゼオライトである。式MM'SixO(2x-1)*yH2O(M,M' = Na、K、H、x = 1.9〜23;y = 0〜25)で表される結晶質の層状アルカリ金属ケイ酸塩、好ましくはケイ酸ナトリウム、例えば、SKS-6およびNabion(登録商標)15の商標名で入手可能なタイプが好適である。同様に、タイプAおよびPのゼオライトが好適である。
Copisil(登録商標)S 401、Copisil(登録商標)N 401、Laundrosil(登録商標)DGA、Laundrosil(登録商標)EX 0242、Copisil(登録商標)S 401、Copisil(登録商標)N 401またはIkomont(登録商標)CAホワイトという名称で市販されているようなベントナイトが特に好適である。酸性に変性された形態にある層状シリケート、例えば、Suedchemie社の商品Tonsil(登録商標)EX 519、Tonsil Optimum 210 FF、Tonsil Standard 310 FFおよび314 FF、およびOpazil(登録商標)SOで入手可能なものもまた使用することができる。
さらに、キャリアー物質としては、内部表面積が好ましくは10 m2/g〜500 m2/g、特に100 m2/ g〜450 m2/gの範囲にある非晶質のポリシリカが好適であり得る。熱処理(SiCl4の火炎加水分解)によって製造されるシリカ(いわゆるヒュームドシリカ)、および湿式法により製造されるシリカ(いわゆる沈降シリカ)が好適である。これらは水ガラスに鉱酸を作用させることによって製造することもできる。
さらに、特に好適なキャリアー物質は、硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウム、ならびにアルカリ性、中性もしくは酸性のナトリウムもしくはカリウム塩の形態で存在することができるアルカリ金属ホスフェートである。そのような例としては、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸二水素二ナトリウム、三リン酸五ナトリウム、いわゆる、ヘキサメタリン酸ナトリウム、5〜1000、特に5〜50のオリゴマー化度を有するオリゴマーリン酸三ナトリウム、およびナトリウム塩およびカリウム塩の混合物が挙げられる。
使用できる有機のキャリアー物質は、例えば、好ましくはナトリウム塩の形態にあるカルボン酸、例えば、クエン酸、ニトリロアセテート(NTA)およびエチレンジアミン四酢酸である。これと同様に、ポリマーのカルボキシレートおよびその塩も使用することができる。これらには、例えば、ホモポリマーまたはコポリマーのポリアクリレート、ポリメタクリレート、および特にアクリル酸とマレイン酸とのコポリマー、好ましくは50%〜10%のマレイン酸、ポリアスパラギン酸およびポリビニルピロリドンおよびウレタンを含むコポリマーの塩が含まれる。ホモポリマーの相対分子量は、遊離酸を基準として、通常、1000〜100000であり、コポリマーの相対分子量は2000〜200000、好ましくは50000〜120000である。特に、例えば約1%のスクロースのポリアリルエーテルで架橋され、100万以上の相対分子量を有する水溶性ポリアクリレートが好適である。そのような例としては、Carbopol 940および941という名称で入手可能なポリマーが挙げられる。
ここで、特定の実施態様においては、本発明のアミノアセトンの塩は、例えば 酸性のまたは部分的にのみ中和されたキャリアー(例えば、ポリアクリル酸)上へのアミノアセトンの噴霧により、in-situで製造することができる。
本発明の複合体は、20〜98重量%、好ましくは30〜95重量%、特に好ましくは40〜90重量%のキャリアー物質からなり、残りはアミノアセトンまたはその塩、場合によっては別の助剤である。
さらに好ましい実施態様において、これらの粉末状複合体は粒状形態にある。造粒用のバインダーとしては、セルロールおよびデンプン、およびそれらのエーテルまたはエステル、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、またはヒドロキシエチルセルロース(HEC)および対応するデンプン誘導体、フィルム形成ポリマー、例えばポリアクリル酸、およびマレイン酸無水物およびアクリル酸からなるコポリマー、およびこれらのポリマー酸の塩が挙げられる。標準的な市販製品は、例えばSokalan(登録商標)CP 5または45、Sokalan(登録商標)CP 12 SまたはCP 13 Sである。
バインダーおよび造粒助剤としてはまた、界面活性剤、特に陰イオン性および非イオン性界面活性剤、界面活性剤複合体、ジ-およびポリサッカライド、シクロデキストリン、溶融性ポリエステル、ポリアルキレングリコール、特にポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、特に好ましくは1000〜10000、好ましくは3000〜6000、特に好ましくは4000の分子量を有するポリエチレングリコール、脂肪酸、特に飽和脂肪酸、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、水素化エルカ酸およびベヘン酸、および特に天然の脂肪酸、例えばヤシ油脂肪酸、パーム核脂肪酸もしくは獣脂脂肪酸から誘導される混合物、セッケン、特に飽和脂肪酸セッケン、およびワックスを使用することができる。
助剤の量は、同様に、最終の漂白複合体を基準として、0〜45重量%、好ましくは2〜20重量%である。
好ましい実施態様においては、粉末状キャリアー物質を最初にミキサー、好ましくはプラウシェアーミキサー(Pflugscharmischer)またはインテンシブミキサー(intensive mixer)に導入し、そして水性アミノアセトン溶液またはアミノアセトン塩溶液を投入する。この際、溶液の濃度、使用するキャリアー物質および工程パラメーターに応じて特定の投入限界(Beladungsgrenze)が生じる。典型的には、溶液の約20〜70重量%(複合体全体における割合を基準とする)の投入が達成できる。造粒後、湿った生成物を乾燥し、それには好ましくは移動床または流動床乾燥機を使用する。乾燥後、典型的には10〜60%のアミノアセトンまたはアミノアセトン塩の活性含有量を有する顆粒が得られる。粗粒子画分および微粉画分を生成した顆粒から篩によって分離する。粗粒子画分は粉砕により微粉画分のように粉末状にされ、新たな造粒工程に供給される。この方法において製造された顆粒の粒度は、通常、50〜2000μm、好ましくは150〜1800μm、特に好ましくは300〜1500μmの範囲にある。
別の実施態様において、水性アミノアセトン溶液またはアミノアセトン塩溶液をキャリアー物質に加えた後に、押出機におけるダイによって、または環状エッジ・ミル工程(Ringkollerpressen)、エッジ・ミルランナー(Kollergaenge)によっても、混合物の成形造粒を行うことができる。ここでは、混合物が適当な塑性変形可能性を有するようにキャリアー物質が選択されるべきであり、投入濃度が調節されるべきである。前記工程から得られた押出物は、場合により、スフェロナイザー(Rondierer)において丸くされる。最後に、上述と同じように顆粒は乾燥され、加工される。
別の好ましい実施態様においては、アミノアセトン溶液またはアミノアセトン塩溶液を流動床造粒工程においてキャリアー物質上に噴霧し、造粒する。前記工程は、ミキサー中の担体への塗布に続いて乾燥を行う連続的工程と比較して、同時の造粒および乾燥が同時であるという有利な点を提供し、通常、より高い投入を達成することができる。その後、個々の成分のまたは混合物の物理的特性によって、投入限界を決定する。
本発明によって得られる顆粒は、直接、洗剤および洗浄剤に使用するのに好適である。しかし、特に好ましい使用形態において、これらは、それ自体公知の方法に従って、コーティング皮膜を付与され得る。さらに、前記顆粒は、追加的な段階において、フィルム形成物質で被覆することができ、それによって、生成物の性質は著しく影響を受け得る。
コーティング剤としては、全てのフィルム形成物質、例えば、ワックス類、シリコーン類、脂肪酸類、脂肪アルコール類、セッケン類、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性および陽イオン性ポリマー類、およびポリアルキレングリコールが好適である。好ましくは、30〜100℃の融点を有するコーティング物質が使用される。その例としては、C8-C31-脂肪酸類、例えば、ラウリン-、ミリスチン-、ステアリン酸;C8-C31-脂肪アルコール類;1000〜50000 g/molのモル質量を有するポリエチレングリコール;1〜100モルのEOを有する脂肪アルコールポリアルコキシレート;C8-C31-炭化水素基を有するアルカンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、α-オレフィンスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、ポリマー類、例えばポリビニルアルコール類、ワックス類、例えばモンタンワックス類、パラフィンワックス類、エステルワックス類、ポリオレフィンワックス類、シリコーン類が挙げられる。
30〜100度の範囲において軟化または溶融するコーティング物質中には、さらに、この範囲では軟化または溶融しない別の物質、例えば、不飽和カルボン酸および/またはスルホン酸ホモ重合体、共重合体またはグラフト重合体、およびこれらのアルカリ金属塩、セルロースエーテル、デンプン、デンプンエーテル、ポリビニルピロリドン;3〜8個のC原子を有する一価および多価カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸またはエーテルカルボン酸、およびこれらの塩;シリケート、カルボネート、ビカルボネート、スルフェート、ホスフェート、ホスホネートが、溶解または懸濁形態で存在していてもよい。被覆される顆粒の所望の性質に応じて、被覆物質の含有量は、被覆される顆粒を基準として、1〜30重量%、好ましくは5〜15重量%である。
コーティング物質を塗布するためには、ミキサー(機械的に誘導される流動床)および流動床装置(空気圧によって誘導される流動床)を使用することができる。可能なミキサーは、例えば、プラウシェアミキサー(連続式および回分式)、環状床ミキサーまたは他のSchugiミキサーである。ミキサーを使用する場合に、加熱は、顆粒予熱機において、および/または直接的にミキサーにおいておよび/またはミキサーの下流の流動床において行うことができる。被覆された顆粒の冷却には、顆粒冷却機または流動床冷却機を使用することができる。流動床装置の場合には、加熱は流動化用に使用される加熱ガスによって行われる。流動床工程によって被覆された顆粒は、混合工程と同様に、顆粒冷却機または流動床冷却機によって冷却することができる。混合工程および流動床工程のどちらの間にも、一流体もしくは二流体ノズル装置によってコーティング物質を噴霧することができる。任意の加熱は、30〜100℃の温度における、しかし、特定のコーティング物質の溶融もしくは軟化温度におけるまたはそれ以下における熱処理からなる。溶融もしくは軟化温度よりわずかに下の温度で実施するのが好ましい。
本発明の漂白複合体は、粉末状洗剤、洗浄剤、殺菌剤組成物における、非常に良好な貯蔵安定性を特徴とする。これらは汎用洗剤、染み抜き塩、自動食器洗浄機用洗剤および粉末状万能洗剤(Allzweckreinigern)における使用に理想的である。
アミノアセトンまたはその塩は、さらに有機もしくは無機過酸素化合物を含有する本発明の洗剤および洗浄剤において、0.01〜10%、好ましくは0.1〜8%、特に0.5〜5%の濃度で使用される。
過酸素化合物としてはまず第一に、全てのアルカリ金属-もしくはアンモニウムパーオキソスルフェート、例えば、カリウムパーオキソモノスルフェート(工業用:Caroat(登録商標)またはOxone(登録商標))が挙げられる。アルカリ性の粉末状組成物において使用するためには、その貯蔵安定性を高めるために、例えば、独国特許第196 46 225号明細書に記載されるような顆粒の形態にあるカリウムパーオキソモノスルフェート(大部分が三重塩(Tripelsalzes)の形態にある)を使用するのが有利である。さらに、アルカリ金属過ホウ酸塩一水和物または四水和物および/またはアルカリ金属過炭酸塩(好ましいアルカリ金属はナトリウムである)も使用することができる。洗剤の全処方における無機酸化剤の濃度は、1〜90%、しかし好ましくは5〜25%である。
追加的にまたは代替的に、本発明の洗剤は、1〜20%の濃度範囲で有機ベースの酸化剤を含むことができる。これに関しては、全ての公知のパーオキシカルボン酸、例えばモノパーオキシフタル酸、ドデカンジパーオキシ酸またはフタルイミドパーオキシカルボン酸、例えばPAPが挙げられる。
本明細書において「漂白」という語句は、織物表面にある汚れの漂白、および織物表面から離れた汚れおよび洗浄液に存在する汚れの漂白を意味すると理解される。硬質表面に存在する汚れの漂白にも同じことが同様に当てはまる。さらなる潜在的な用途が、パーソナルケア領域において、例えば、義歯洗浄剤の効果改善のために見出され得る。さらに、本発明の複合体は、業務用の洗濯において、木材および紙の漂白、木綿の漂白に、および殺菌剤に使用される。
さらに、本発明は、洗剤および洗浄剤、例えば、繊維材料用の洗剤および漂白剤、硬質表面用の洗浄剤、例えば食器洗浄機または義歯洗浄機用の洗浄剤に関し、これらは上記に定義されるようなアミノアセトンまたはその塩、および過酸素化合物を含む。
アミノアセトンおよびその塩の漂白触媒としての使用は、実質的に、有色の汚れで汚染された硬質表面の存在、または適当に汚染された織物からなり、これにより、パーオキシ酸化剤およびアミノアセトンまたはアミノアセトン塩が、より強力に酸化する、例えばジオキシラン構造を有する最終生成物を得るために反応できる条件が付与される。このような条件は、反応物質が水性溶液において出会った場合に存在する。これは、洗剤または洗浄剤を含む溶液への過酸素化合物のおよびアミノアセトンまたはその塩の別々の添加により起こり得る。洗剤または洗浄剤は、特に好ましくは、アミノアセトンまたはアミノアセトン塩、および場合により過酸素含有酸化剤を始めから含む。過酸素不含洗剤または洗浄剤を使用する場合には、過酸素化合物を、希釈せずに、または好ましくは水性の溶液もしくは懸濁液の形態で、別々に溶液に添加することもできる。
本発明の洗剤および洗浄剤は、顆粒、粉末状もしくは錠剤様の固体、他の成形体、均質な溶液もしくは懸濁液の形態にあることができ、基本的に、特定のアミノアセトンおよびその塩以外の、公知でありこのような組成物において慣習的な全ての成分を含むことができる。
本発明の洗剤および洗浄剤は、特に、バインダー物質、表面活性剤、金属イオン封鎖剤、酵素、および色ケア効果または繊維ケア効果を有する特定の添加剤を含むことができる。さらなる助剤、例えば、電解質、泡抑制剤、および染料およびフレグランスを使用することができる。
他の成分を混合する結果としてそれ自体では生じない所望のpHを得るために、本発明の組成物は、系と適合し環境と適合する酸、特に、クエン酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、グルタル酸および/またはアジピン酸を含むことができ、しかし、鉱酸、特に硫酸またはアルカリ金属の硫酸水素塩、または塩基、特にアンモニウムまたはアルカリ金属の水酸化物も含むことができる。このタイプのpH調整剤は、好ましくは、本発明の組成物中に10重量%以上存在せず、特に0.5〜6重量%含まれる。
比較例:N,N,N-ジエチルメチルアンモニウムアセトン-トシレートの合成
19.4 g(0.15 mol)のN,N-ジエチルアミノアセトンを、70 mlのアセトニトリルに溶解し、該溶液を10分以内に35℃で27.9 g(0.15 mol)のp-トルエンスルホン酸メチルエステルと混合し、24時間再反応させた。透明な溶液を完全に濃縮し、粗製生成物をi-プロパノール/酢酸メチルエステルから結晶化させた。
収量:41.3 gの白色の固体物質。
実施例1:N,N-ジエチルアミノアセトンの合成
478 g(6.54 mol)のジエチルアミンを650 mlのジエチルエーテルに溶解した。35℃で撹拌しながら10分以内に302.4 g(3.27 mol)のクロロアセトンを滴加した。初めはわずかな懸濁が、クロロアセトンの添加につれて増加した。6時間後に、45℃で、生じた黄褐色の懸濁液を冷却し、0℃の温度で吸引ろ過した。沈殿したジエチルアミノヒドロクロリドを吸引ろ過し、少量の冷ジエチルエーテルで洗浄した。ジエチルアミノアセトンのエーテル溶液を減圧下で完全に濃縮し、残った褐色の油状物を減圧下で分別蒸留した。沸点67〜70℃(49 mbar)。
ジエチルアミノアセトンの収量:337 g (2.6 mol)、79.8 %。
副生成物として生じるジエチルアミノヒドロクロリドは、塩基の添加により再び遊離アミンに変え、さらなる実験に利用することができる。
実施例2:N,N-ジエチルアミノアセトンヒドロクロリドの合成
100 g(0.77 mol)のN,N-ジエチルアミノアセトンを387 mlの水に溶解し、該溶液を撹拌しながら、10分以内に1Nの塩酸(774 ml、0.77 mol)と混合した。引き続いて、反応混合物を減圧下で60℃において完全に濃縮し、生成物を99.5%の収率で単離した。
実施例3:Sokalan(登録商標)CP 45によるN,N-ジエチルアミノアセトンの中和
5.0 gのN,N-ジエチルアミノアセトンを水に溶解し、その結果、50%の水溶液が得られた。該溶液のpH値は10.1である。引き続いて、撹拌し、38℃にわずかに温めながら、43.5 gの14.3%水性Sokalan溶液を添加すると、添加後のpH値は7であった。14.3%のSokalan溶液の製造は、20.0 gのSokalan(登録商標)CP 45を120 mlの水に溶解させることによって行った。反応混合物を減圧下で60℃において完全に濃縮し、9.8 gの結晶質生成物を44.6%の活性含有量で単離した。
実施例4:p-トルエンスルホン酸を用いるN,N-ジエチルアミノアセトンの中和
1.29 gのN,N-ジエチルアミノアセトンを5 mlの水に溶解した。溶液のpH値は10.1であった。引き続き、撹拌し、28℃にわずかに温めながら、1.9 gのp-トルエンスルホン酸一水和物を添加すると、添加後のpH値は7であった。反応混合物を減圧下で60℃において完全に濃縮すると3.3 gの橙色の樹脂状物質が得られ、これを引き続き冷蔵庫で結晶化させた。2.8 gの黄橙色の結晶が得られた。
実施例5:N,N-ジプロピルアミノアセトンの合成
208.38 g(2 mol)のジプロピルアミンを200 mlのジエチルエーテルに溶解した。35℃で撹拌しながら、10分以内に、92.35 g(1 mol)のクロロアセトンを滴加した。6時間後に45℃で、生じた白っぽい黄色の懸濁液を冷却し、0℃の温度で吸引ろ過を行った。沈殿したジプロピルアミノヒドロクロリドをジエチルエーテルで洗浄し、引き続いてろ液を減圧下で濃縮して0℃に12時間冷却した。再び結晶化したジプロピルアミノヒドロクロリドを吸引ろ過し、少量の冷ジエチルエーテルで洗浄した。ジプロピルアミノアセトンのエーテル溶液を減圧下で完全に濃縮し、残った褐色の油状物を減圧下で分別蒸留した。沸点62℃(5 mbar)。収量:123.1 g。
実施例6:N,N-ジプロピルアミノアセトンヒドロクロリドの合成
5 g(31.8 mmol)のN,N-ジプロピルアミノアセトンを15.9 mlの水に溶解し、該溶液を撹拌しながら10分以内に、1Nの塩酸(31.8 ml、31.8 mmol)と混合した。引き続き、反応混合物を減圧下で60℃において完全に濃縮し、吸湿性の生成物を98%の収率で単離した。
実施例7:N,N-ジイソブチルアミノアセトンの合成
285.5 g(2 mol)のジイソブチルアミンを200 mlのジエチルエーテルに溶解した。35℃で撹拌しながら10分以内に、92.53 g(1 mol)のクロロアセトンを滴加した。初めはわずかな懸濁が、クロロアセトンの添加につれて増加した。6時間後に、45℃で、生じた白っぽい黄色の懸濁液を冷却し、0℃の温度で吸引ろ過した。沈殿したジイソブチルアミノ-ヒドロクロリドをジエチルエーテルで洗浄し、引き続き、ろ液を減圧下で濃縮して、0℃に12時間冷却した。再度結晶化したジイソブチルアミノヒドロクロリドを吸引ろ過し、少量の冷ジエチルエーテルで洗浄した。ジイソブチルアミノアセトンのエーテル溶液を減圧下で完全に濃縮し、残った褐色の油状物を減圧下で分別蒸留した。沸点74℃(5 mbar)。収量:86.9 gの無色の油状物。
実施例8:N,N-ジイソブチルアミノアセトンヒドロクロリドの合成
5 g(27 mmol)のN,N-ジイソブチルアミノアセトンを13.5 mlの水に溶解し、該溶液を撹拌しながら10分以内に1Nの塩酸(27 ml、27 mmol)と混合した。引き続いて、反応混合物を減圧下で60℃において完全に濃縮し、生成物を85%の収率で単離した。
実施例9:N,N-ジ-n-ブチルアミノアセトンヒドロクロリドの合成
5 g(27 mmol)のN,N-ジ-n-ブチルアミノアセトン(ジ-n-ブチルアミンおよびクロロアセトンから実施例7に従って製造された)を13.5 mlの水に溶解し、該溶液を撹拌しながら10分以内に1Nの塩酸(27 ml、27 mmol)と混合した。引き続いて、反応混合物を減圧下で60℃において完全に濃縮し、生成物を95%の収率で単離した。
実施例10:ピペリジルアセトンの合成
170.3 g(2 mol)のピペリジンを200 mlのジエチルエーテルに溶解した。35℃で撹拌しながら10分以内に、92.53 g(1 mol)のクロロアセトンを滴加した。初めはわずかな懸濁が、クロロアセトンの添加につれて増加した。6時間後に、45℃で、生じた白っぽい黄色の懸濁液を冷却し、0℃の温度で吸引ろ過した。沈殿したピペリジン-ヒドロクロリドをジエチルエーテルで洗浄し、引き続き、ろ液を減圧下で濃縮して、0℃に12時間冷却した。再度結晶化したピペリジンヒドロクロリドを吸引ろ過し、少量の冷ジエチルエーテルで洗浄した。ピペリジルアミノアセトンのエーテル溶液を減圧下で完全に濃縮し、残った褐色の油状物を減圧下で分別蒸留した。沸点60℃(5 mbar)。収量:118.4 gの無色の油状物。
実施例11:ピペリジルアセトンヒドロクロリドの合成
5 g(36.7 mmol)のピペリジルアミノアセトンを18.4 mlの水に溶解し、該溶液を撹拌しながら10分以内に、1Nの塩酸(36.7 ml、36.7 mmol)と混合した。引き続いて、反応混合物を減圧下で60℃において完全に濃縮し、吸湿性の生成物を100%の収率で単離した。
実施例12:漂白のpH依存性(ジエチルアミノアセトン、ジエチルアミノアセトンヒドロクロリドおよびジエチルメチルアンモニウムアセトントシレートの比較)
実施例1または実施例2におけるジエチルアミノアセトンまたはジエチルアミノアセトンヒドロクロリドの漂白のpH依存性を調べるために、25℃で、ビーカーにおいて自動撹拌装置を用いて洗浄試験を行った。そのために、2 g/Lの標準洗剤 IEC A(wfk Krefeld)を硬度15°dHの水400 mlに溶解し、0.35 g/Lのカロエート(Caroat)および0.04 g/Lのサンプルを添加した。酸または塩基を用いてpH値を調節した後に、それぞれ、試験布BC-1(綿に茶、wfk Krefeld)の4枚の布を加え、pH値を一定に維持しながら洗浄液を60分間撹拌した。
洗浄前および後に、試験用の汚れの白色度をElrepho測定装置を用いて測定した。結果として、白色度(dE)がpH値の関数として得られた。
Figure 2010526156
結果からは、本発明のケトンの漂白最適条件がpH8であり、比較化合物である四級化アミノアセトンがこのpH領域に漂白効果を有しないことが示される。漂白は同様に、ケトン添加剤なし(カロエートのみ)でもpH依存性ではない。
ジアルキルアミノアセトンおよびその塩の漂白能力
5 g/Lの標準液体洗剤(pH 7.3)を200 mlの水(15°dH)に溶解する。0.35 g/Lのカロエートおよび0.04 g/Lのジアルキルアミノアセトンまたはジアルキルアミノアセトン塩を添加する。試験布BC-3(綿に茶、wfk Krefeld)の4枚の布を加え、Heraus製のLinitest装置(Hanau)で40℃で30分間洗浄試験を行った。洗浄工程の後に、該布を水で濯ぎ、乾燥する。反射率をElrepho白色度測定装置を用いて測定する。その結果、液体洗剤のみで洗浄した試験布と比較した、上述の漂白系で洗浄したサンプルの反射率の差が得られる。
Figure 2010526156
結果は、試験を行った全てのジアルキルアミノアセトンが、カロエートに関する能力増強剤として作用することを示す。標準的な粉末洗剤(pH 10.3)を中性液体洗剤の代わりに使用した場合には、本発明のジアルキルアミノアセトンでの漂白増強効果は観察されない。これにより、特許請求される9未満のpH範囲における本発明のケトンの有効性が実証される。
実施例14:ジエチルアミノアセトンヒドロクロリドのミキサーによる造粒
実験用ミキサーに、61.7 gの酸変性ベントナイトCopisil S 401(約81%の乾燥含有量)を最初に導入し、41.6 gの50%ジエチルアミノアセトンヒドロクロリド水性溶液とともに加える。得られた湿った生成物を、その後、実験用流動床乾燥機(Retsch TG 100モデル)に移す。材料をT = 50℃で20分間乾燥し、顆粒画分315〜1250μmをその後篩い分けた。この方法で得られた顆粒は約29.4%ジエチルアミノアセトンヒドロクロリドの活性成分含量を有する。

Claims (10)

  1. pH範囲7〜9における無機過酸素化合物用の漂白効果増強剤(Bleichkraftverstaerker)としての、一般式(I)および(II)
    Figure 2010526156
    [式中、R1およびR2が独立して、水素、C1-C22-アルキル、C2-C22-アルケニル、フェニル、またはC5-C8-シクロアルキルであるか、またはR1およびR2が窒素と一緒に5、6または7員環系を形成し、X-が アニオンである]
    で表されるアミノアセトンまたはその塩の使用。
  2. アミノアセトンまたはその塩として、以下の化合物:
    N,N-ジエチルアミノアセトン(III)
    Figure 2010526156
    N,N-ジエチルアミノアセトンヒドロクロリド(IV)
    Figure 2010526156
    が使用されることを特徴とする、請求項1記載のアミノアセトンまたはその塩の使用。
  3. 請求項1記載のアミノアセトンまたはその塩および無機過酸素化合物から実質的になる、漂白系。
  4. 過酸素化合物として、アルカリ金属パーオキソスルフェートもしくはアンモニウムパーオキソスルフェート、またはそれとアルカリ金属過ホウ酸塩一水和物もしくは四水和物および/またはアルカリ金属過炭酸塩との混合物を含むことを特徴とする、請求項3記載の漂白系。
  5. キャリアー物質から実質的になり、該キャリアー物質上に請求項1記載のアミノアセトンまたはその塩が塗布されている、漂白複合体(Bleichcompounds)。
  6. 40〜90重量%のキャリアー物質および10〜60重量%のアミノアセトンまたはその塩を含むことを特徴とする、請求項5記載の漂白複合体。
  7. 追加的なバインダーおよび/または造粒助剤を含むことを特徴とする、請求項5記載の漂白複合体。
  8. 成分a)、b)および場合によりc)を混合し、そして場合によりこの混合物を造粒し、乾燥することを特徴とする、請求項5記載の漂白複合体の製造方法。
  9. 請求項1記載のアミノアセトンまたはその塩を含む、洗剤、漂白剤および洗浄剤。
  10. 請求項5記載の漂白複合体を含む、洗剤、漂白剤および洗浄剤。
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