JP2010518405A - 低消費電力スキャンテスト技術および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開示する技術の実施形態は低消費電力テストスキームを提供するために使用でき、多様な圧縮ハードウェアのアーキテクチャ(例、embedded deterministic test(「EDT」)アーキテクチャ)と統合できる。開示する実施形態には、プログラム可能テスト刺激セレクタ、プログラム可能スキャン・イネーブル回路、プログラム可能クロック・イネーブル回路、プログラム可能シフト・イネーブル回路、および/またはプログラム可能リセット・イネーブル回路がある。開示する実施形態のいずれかとともに使用するためのテストパターンの生成に使用できる例示的なテストパターン生成方法も開示する。
【選択図】図6
Description
本出願は、2007年2月12日に出願された米国仮特許出願第60/901,079号の利益を主張し、同出願の内容は引用により本明細書に組み込まれるものとする。
スキャンおよび自動テストパターン生成(「ATPG」)に基づくテスト容易化設計(「DFT」)は、高いテストカバレッジ(適用範囲)を提供するために、集積回路製造の一部として広く使われている。しかし、大規模回路の場合、当該回路をテストするのに必要なテストデータの量により、テスト時間とテスタのメモリの所要量を著しく増大させかねない。これらの問題に取り組むために、様々なテストデータ低減スキームが紹介されてきた。たとえば、あるテストデータ低減スキームはオンチップ解凍および圧縮ハードウェアを使用する。当該ハードウェアを使用することによって、テスタはテストパターンを圧縮形式で渡すことができ、オンチップ・デコンプレッサは圧縮テストパターンをスキャンチェーンにロードされる実際のデータに展開(または解凍)できる。典型的には解凍されたテストパターン内のごく少数のビットだけが、集積回路の1つまたは複数の特定の故障を対象とするよう設計された指定ビットであるため、後者の操作は可能である。解凍されたテストパターンのうちの残りの未指定ビットは、「ドントケア」ビット呼ばれ、典型的にはデコンプレッサ構造の結果として無作為に決定される。
同様に、テストパターンをスキャンチェーンにロードし、システムロジックに送り込んだ後で捕獲する(キャプチャする)テスト応答には、対象とする故障の存在を示さないテスト応答ビットが多く含まれることがよくある。これらのテスト応答ビットは故障検出または診断に寄与しないため、当該テスト応答ビットは「ドントケア」テスト応答ビットと呼ぶことができる。「ドントケア」テストパターンビットに関し、「ドントケア」テスト応答ビットも、テスト応答が捕獲されるとき、および/またはテスト応答がスキャンチェーンからシフトされるとき、スキャンチェーンのスキャンセル内に過度なスイッチングを生じかねない。
開示する実施形態のいくつかは、テスト刺激セレクタを含む集積回路を含む。たとえば、具体的な実施形態では、集積回路は、オリジナルテストパターン値を生成するよう構成されている第1テスト刺激ソースと、定数値を生成するよう構成されている第2テスト刺激ソースと、制御信号を生成するよう構成されているコントローラと、第1テスト刺激ソース、第2テスト刺激ソースおよびコントローラに連結されている入力部を有するテスト刺激セレクタとを含む。テスト刺激セレクタは、集積回路内の複数のスキャンチェーンに連結されている出力も有する。これらの実施形態では、テスト刺激セレクタは、コントローラからの制御信号に基づいて各出力毎に、第1テスト刺激ソースからのオリジナルテストパターンまたは第2テスト刺激ソースからの定数値のいずれかを選択的に出力するように構成されている。具体的な実施形態では、テスト刺激セレクタはサイクル毎、スキャンチェーン・セグメント毎、またはパターン毎に値を選択的に出力するよう構成されている。また、第1テスト刺激ソースは、外部テスタから圧縮テストパターン値を受信するよう構成されているデコンプレッサにすることができる。いくつかの実施態様では、テスト刺激セレクタは複数のマルチプレクサを含む。これら実施態様のマルチプレクサの各々は、第1テスト刺激ソースの各出力部に連結されている第1入力部と、第2刺激ソースの各出力部に連結されている第2入力部と、コントローラの各出力部に連結されている第3入力部と、1つまたは複数のスキャンチェーンそれぞれに連結されている出力部とを有する。コントローラは、外部テスタ、集積回路上のメモリ、または集積回路上のテスト生成器のうちの1つから制御データをロードするよう構成されているプログラム可能コントローラである。ある実施態様では、定数値は第1定数値であり、集積回路は第2定数値を生成するよう構成されている第3テスト刺激ソースをさらに含み、テスト刺激セレクタは第3刺激ソースに連結されている入力部をさらに有し、テスト刺激セレクタは、第1テスト刺激ソースからのオリジナルテストパターン、第2テスト刺激ソースからの第1定数値、または第3テスト刺激ソースからの第2定数値のうちのいずれかを、コントローラからの制御信号に基づいてそのそれぞれの出力部に個別に選択的に出力するよう構成されている。これらの実施態様では、第1定数値および第2定数値はそれぞれ0および1、またはそれぞれ1および0とすることができる。さらに、これらの実施態様のテスト刺激セレクタは複数のマルチプレクサを含むことができ、マルチプレクサの各々が第1テスト刺激ソースの各出力部に連結されている第1入力部と、第2刺激ソースの各出力部に連結されている第2入力部と、第3刺激ソースの各出力部に連結されている第3入力部と、コントローラの各出力部に連結されている第4入力部と、1つまたは複数のスキャンチェーンそれぞれに連結されている出力部とを有する。これらの実施態様いずれの場合も、コントローラは制御データをロードして出力する1つまたは複数のシフトレジスタを含むことができる。さらに、1つまたは複数のシフトレジスタは多段レジスタ・パイプラインを形成する複数のシフトレジスタを含むことができる。たとえば、複数のシフトレジスタをレジスタシフトクロックに応答してデータを順次(直列的に)ロードするよう構成することができ、かつ/または複数のシフトレジスタをパイプライン・シフトクロックに応答してあるシフトレジスタから別のシフトレジスタに制御データを並列的にシフトするよう構成できる。1つまたは複数のシャドウレジスタを、1つまたは複数のシフトレジスタに連結することもできる。その上、コントローラは1つまたは複数のシフトレジスタのうちの少なくとも1つに連結されているXORまたはXNORネットワークを含むことができ、コントローラはXORまたはXNORネットワークに連結されているバイアス回路をさらに含むことができる。たとえば、バイアス回路はXORまたはXNORネットワークの出力のうちの1つまたは複数の出力を、バイアスされる各出力毎に個別の2進(バイナリ)値をより生成しやすいようにバイアスするよう構成できる。バイアス回路は、たとえば、XORまたはXNORネットワークの出力のうちの1つまたは複数の出力を選択可能な量だけバイアスするよう構成されている再構成可能なバイアス回路であってもよい。
開示する方法、装置およびシステムはいかなる点においても限定と解釈してはならない。そうではなく、本開示は、単独および互いの様々な組合わせおよびサブコンビネーションの状態にある開示する様々な方法、装置、システムおよびその均等物の新規かつ非自明の特徴および態様のすべてを対象とする。本開示は、何か特定の態様もしくは特徴、またはその組み合わせに限定されるものではなく、また開示する方法、装置およびシステムは何か1つまたは複数の利点が存在し、または問題が解決されることを必要とするわけでもない。
「プログラム可能テスト刺激セレクタ」という用語は、たとえば、プログラム可能コントローラとテスト刺激セレクタとの2つのコンポーネントを含むことのできる機能的ユニットをいう。プログラム可能コントローラを、たとえば、外部テスト装置または組込みテスト生成器に連結して、外部テスタまたは組込みテスト生成器から制御データを受信するよう構成できる。
「スキャン・イネーブラー」または「スキャン・イネーブル回路」という用語は、キャプチャウィンドウ中にスキャンチェーンをシフトモードまたは機能的キャプチャモード(「通常回路」モードということもある)で構成する機能ユニットをいう。
「プログラム可能クロック・イネーブラー」または「プログラム可能クロック・イネーブル回路」という用語は、たとえば、プログラム可能コントローラとクロック・イネーブル回路との2つのコンポーネントを含むことのできる機能ユニットをいう。プログラム可能コントローラは外部テスト装置または組込みテスト生成器に連結して、外部テスタまたは組込みテスト生成器から制御データを受信するよう構成できる。
「リセット・イネーブラー」または「リセット・イネーブル回路」という用語は、スキャンチェーン内のスキャンセルをリセットするリセットクロックまたはリセット信号をイネーブル/ディスエーブルする機能ユニットをいう。
II. 低消費電力テスティング一般
本明細書に開示する技術は、低消費電力テスティングのための方法および装置に関係する。開示する技術はembedded deterministic test(「EDT」)環境において論じられることがあるが、当然のことながら本明細書に説明する原理はこの環境に限定されるものではない。たとえば、本明細書で説明する低消費電力テスティング技術および装置は、指定ビットを有するテストキューブのエンコードに関わる他の圧縮スキーム、または圧縮ハードウェアを使用しないテスティングスキームとともに使用することができる。
テスト刺激の観点からスイッチング動作を減少させる以外にも、以前に適用されたテストパターンによって検出されなかった故障に関し故障影響を観測するために使用されるスキャンチェーン数を分析することもできる。回路C1〜回路C4について追加で検出された故障を観測するスキャンチェーンの数の分布を、図5(a)〜図5(d)のグラフ500,502,504,506に示す。これらの実施例で適用されたテストパターンはデコンプレッサで駆動されたスキャンチェーンの総数の50%で生成されたが、残りのスキャンチェーンは定数0で駆動された。この実施例のすべてのスキャンチェーンは故障シミュレーション中の観測点として用いられた。見て分かるように、スキャンチェーンの過半は追加で検出された故障を観測しなかった。この観測結果を利用して、キャプチャ段階中に新たなデータ/異なるデータがスキャンセルに捕獲されないようにすることによって、スキャンシフト段階とテスティングのキャプチャ段階の両方についてのスイッチング動作を減少させることができる。可能な限り、テスト応答コンパクト化に対する未知の値の影響を減らすことも望ましい。これらの目的のうち1つまたは複数の目的を達成するための例示的な技術を以下のセクションで紹介する。以下に説明する技術はさらに、説明される技術を実施するための例示的なハードウェア・アーキテクチャも含む。ハードウェア・アーキテクチャのある代表的な実施態様を示しているが、説明する原理に基づいた他の様々な代替構成も可能である(例、実質的に同じ機能性を実現する代替ロジックまたはロジックの構成を使用して)。そのような代替構成およびその均等物はすべて本開示の範囲内にあると考えられる。
III.低消費電力ロード操作
スキャン・アーキテクチャは典型的には単一のテスト刺激ソースを有する。そのため、以下に開示する実施形態はオリジナルテスト刺激ソースを1つしか含んでいない。しかし、説明する低消費電力技術は、複数のテスト刺激ソースを有する他のスキャンベースのアーキテクチャにも容易に適用できる。
スキャンシフト中のスイッチング動作を減少させるために、それによって電力消費量を減少させるために、テスト刺激ソースとスキャンチェーン入力との間に1つまたは複数のプログラム可能セレクタを論理的に配置できる。図6は、テスト刺激ソース610(オリジナルの刺激ソースと、オリジナルの刺激ソースに連結されている重み付け回路と、論理0ソースと、論理1ソースとを含む)と、スキャンチェーン120a,122b,122Nのスキャンチェーン入力122a,122b,122Nとの間に配置されている一般的なプログラム可能セレクタ650を示す模式的なブロック図である。
図40は、たとえば、プログラム可能テスト刺激セレクタを用いてテストパターン値を選択的に変更する一つの例示的な方法のフローチャートである。4010で、集積回路をテストするためのオリジナルテストパターン値をm個のパスで受信する。オリジナルテストパターン値は、たとえば、デコンプレッサから受信できる。4012で、nがmより小さいとき、m個のパスのうちの少なくともn個のパスのテストパターン値を選択的に変更して、n個のパスのテストパターン値が連続する少なくとも2つの定数値になるようにする。4014で、テストパターン値をm個のスキャンチェーン入力パスに出力する。これらのテストパターン値は、m個のスキャンチェーン入力パスのうちのn個で連続する少なくとも2つの定数値を含む。ある実施態様では、m個の入力パスのうちのどれを変更するかを示す制御データを受信する。制御データは複数の追加テストパターンに再利用できる。出力されたテストパターン値は、集積回路内の1つまたは複数の故障を対象とするオリジナルテストパターンのすべての指定ビットを含むことができる。さらに、ある実施態様では、連続する少なくとも2つの定数値を生成するよう構成されている論理ゲートに制御信号を適用したことに応答して、4012でテストパターン値を変更できる。
1.例示的なテスト刺激セレクタ
例示的なテスト刺激セレクタは、同じ機能性または異なる機能性をもつ1群のセレクタを含むことができる。図7は、図6のプログラム可能テスト刺激セレクタ650として使用してもよく、かつそれぞれ1つまたは複数のスキャンチェーンに連結されている複数のセレクタを含むプログラム可能テスト刺激セレクタ750の模式的なブロック図である。たとえば、図7に示すように、セレクタは1つの所定のスキャンチェーンを駆動でき(図示されるセレクタ754がスキャンチェーン120Nを駆動するなど)、または2つ以上のスキャンチェーンの群を駆動することができる(図示するセレクタ752がスキャンチェーン120a,120bを駆動するなど)。
テスト刺激選択回路に使用してもよい他の例示的な形態のセレクタを図9(a)〜図9(c)に示す。具体的には、図9(a)〜図9(c)は3つの例示的なセレクタ900,902,904を示す。セレクタ900はオリジナルの刺激ソース910に連結されて、ANDゲート930およびORゲート940を使用して、オリジナルの刺激ソース910、論理0または論理1から出力されるいずれかの値を生成するようにプログラム可能コントローラ920によって制御される。セレクタ902はオリジナルの刺激ソース910に連結されて、ORゲート942を使用してオリジナルの刺激ソース910または論理1から出力されるいずれかの値を生成するようにプログラム可能コントローラ922によって制御される。セレクタ904は、オリジナルの刺激ソース910に連結されて、ANDゲート952を使用してオリジナルの刺激ソース910または論理0から出力されるいずれかの値を生成するようにプログラム可能コントローラ924によって制御される。
図6に示す例示的なアーキテクチャのプログラム可能コントローラ660は、たとえば、外部テスタ、組込みテスト生成器、または組込みROMから制御データを受信できる。一般に、コントローラ660は各スキャンシフトサイクル中にテスト刺激ソースを選択する信号の提供を担う。一つの例示的な実施形態によると、プログラム可能コントローラは次の2つの特性を示すことが望ましい。すなわち、利用できるセレクタ回路をそれぞれ独立して制御することと、テスト刺激ソースをサイクル毎に選択することである。他の実施形態では、プログラム可能コントローラはスキャンチェーン・セグメント毎、またはテストパターン毎にテスト刺激ソースを選択するよう構成されている。
この実施例でスキャンセル中に制御データをN回変更するように制御手順を実施できる。適した制御手順の一実施例を以下に説明する。この実施例のために、Siをi番目のスキャン・セグメントにロードされるスキャンセル数とする。ここで、i∈[1,N]で、
図10に図示する例示的なコントローラ1000のXORネットワーク1020は、N個の入力、およびM個の出力の線形マッピング回路として設計でき、ここでNおよびMは、それぞれ制御ビット数およびバイアス回路の入力数である。すなわち、ブロックの各出力は、b項多項式によって恒等式が提供されるある制御ビットをXOR演算することによって得ることができる。XORネットワーク1020は、高いエンコード効率が得られるように(例、制御ビット数に対する、エンコードに成功した予め指定された出力信号の比が100%に近い)構成できる。また、XORネットワークは他の種類の論理ゲート(例、XNORゲートまたはその他同様な線形論理ゲート)を用いて実施できることは理解されたい。
オリジナルテスト刺激ソースがデコンプレッサの場合、デコンプレッサが駆動できる実際のスキャンチェーンの数は、プログラム可能コントローラのエンコード能力に依存するであろう。エンコードプロセスは1組の線形方程式を解くのに等しいため(たとえば、上記特許文献1を参照)、XORネットワーク1020の出力信号を予め指定した値に設定するには、平均して、1つの制御ビット(例、1つの変数)を必要とする。そのため、図14(a)に図示するバイアス回路1400の場合、指定ビットを有する関連するスキャンチェーンを駆動するには、典型的には3つの方程式(各ゲーティング信号につき1つ)を解く必要がある。しかし、スキャンチェーンが1つだけの値の指定ビットを含む場合、スキャンチェーンは一致する定数値で駆動できる。このような場合、通常、3つより少ない方程式(例、わずか1つの方程式)で制御ビットをエンコードすることが可能である。たとえば、所要の定数が1に等しい場合、ORゲート1422を駆動するゲーティング信号を表し、かつ0に設定されている(インバータ1420が0を1にさせるため、それによってORゲート1422に1だけを出力させる)XORネットワーク1020の方程式を使うだけでよい。すべての指定ビットが0の場合、ORゲート1422を駆動する信号は1に設定できる。ANDゲート1424もその入力に0をもつはずであるため、これはスキャンチェーンに定数0を強制するものではない。しかし、エンコード能力を維持するために、別の方程式を使用しない選択ができる。この状況では、2つのシナリオが考えられる。つまり、ANDゲート1424を駆動する信号を0に設定してスキャンチェーンが定数0を受信するか、またはデコンプレッサがスキャンチェーンに、指定された0と一致するテストデータを与えるかである。
B.プログラム可能コントローラを有するアーキテクチャの場合の低消費電力テスト生成
自動テストパターン生成(「ATPG」)中、テスト生成手順はプログラム可能コントローラの存在を考慮する(例、プログラム可能コントローラのエリア制限を考慮する)ように適用できる。図17は、ATPG手順を採用できる一つの例示的なアーキテクチャ1700を示す模式的なブロック図である。図17の実施例の目的上、テスト刺激セレクタをデコンプレッサ1710(例、EDTデコンプレッサ)として実装していると想定する。図示する実施形態では、デコンプレッサ1710および定数0の2種類のテスト刺激ソースがある。この実施例では、定数0はコントローラ1720によって出され、コントローラ1720はANDゲートのバイアス回路1730と、XORネットワーク1740と、シャドウレジスタ1750と、シフトレジスタ1760とを含む。スキャンチェーンを駆動するこの種のテスト刺激ソースは、スキャンロード操作中変化させないでおくことができる。たとえば、XORネットワーク1740は、シャドウレジスタ1750にオール1パターンをロードすると、スキャンチェーンのすべてがデコンプレッサ1710によって駆動されるように設計できる。
表4(表4−1および表4−2)に記載する例示的な手順は、指定ビットをもつすべてのスキャンチェーンをデコンプレッサで駆動できるようにテストセレクタ1740のための制御データを生成できるか否かを検証する追加検査を提供する手順を(たとえば、動作4(g)(v)の前に)含む。テストキューブCgに関して制御データが生成できない場合、それを放棄して、オリジナルのテストキューブを変更しないでおくことができる。また、スキャンチェーンの唯一の指定ビットが0sの場合、この実施例では、Sにこのチェーンを算入する必要はない。
C.制御データ容量の削減
テストパターンを生成する際、複数のテストパターンに関して制御データをプログラム可能コントローラに一度にロードできるように、同じ制御データを共有する異なるテストパターンを作成することが可能である。このような場合、たとえば、外部テスタには唯一の制御データだけを記憶できる。異なるテストパターンを共有する制御データを最大化するために、表4の例示的な擬似コードに記載されている動作4(h)は、現在の要件を満たし、かつ2以上のテストパターンで使用される制御データを優先するよう改良できる。
IV.スキャン・イネーブラーによる低消費電力キャプチャおよびスキャンシフト操作
スイッチング動作は、テストのスキャンシフト段階中に定数論理値を1群のスキャンチェーンにシフトすることによって減少できる。スキャンシフト中のスイッチング動作は、テスト中に捕獲されるテスト応答値によっても判定されて、新たなテストパターンがシフトインされるとシフトアウトする。
A.プログラム可能スキャン・イネーブラーの例示的なアーキテクチャ
プログラム可能スキャン・イネーブラーを有する例示的なテスティング・アーキテクチャ1800を図18に示す。具体的には、図18は、Global_Scan_Enable信号線1812とスキャンチェーンのスキャン・イネーブル入力部1814との間にプログラム可能スキャン・イネーブラー1810が挿入されている状態を示す。スキャン・イネーブラー1810は、たとえば、スキャン・イネーブル回路1820とプログラム可能コントローラ1830との2つのコンポーネントを含む、または当該2つのコンポーネントからなることができる。
B.例示的なスキャン・イネーブル回路
図18のスキャン・イネーブル回路1820は多様な方法で実施できる。一つの例示的なスキャン・イネーブル回路1900を図19に示す。具体的には、スキャン・イネーブル回路1900は複数のスキャン・イネーブラーを含む(図19ではそのうちの2つに1910,1912の番号を付している)。図19に示すように、スキャン・イネーブラーは、(スキャン・イネーブラー1912の場合のように)単一のスキャンチェーンのスキャン・イネーブル入力部、または(スキャン・イネーブラー1910の場合のように)2つ以上のスキャンチェーンのスキャン・イネーブル入力部のいずれかを駆動できる。例示的なスキャン・イネーブラーの機能は、信号がディアサートされるときに、スキャン・イネーブラーが1つまたは複数のスキャンチェーンに出力する個々のスキャン・イネーブル信号をプログラム可能コントローラ1930によって制御するようにGlobal_Scan_Enable信号を処理することである。スキャン・イネーブラーの一形態(1910など)の実施態様を図20のスキャン・イネーブラー2000として示す。
C.スキャン・イネーブル・プログラム可能コントローラ
スキャン・イネーブル・プログラム可能コントローラ(例、図18に図示するプログラム可能コントローラ1830)のアーキテクチャは、前述したテスト刺激ソースを選択するためのコントローラと同じとすることができる。プログラム可能スキャン・イネーブラー・コントローラに加えてテスト刺激選択のために独立したプログラム可能コントローラを使用すると、定数値がロードされる1群のスキャンチェーンのスキャン・イネーブル信号を柔軟に制御できる。しかし、テスト刺激選択のためにプログラム可能コントローラおよびプログラム可能スキャン・イネーブル・コントローラの両方を使用すると、テストデータの容量が増大し、面積オーバーヘッドが増加しかねない。そのため、ある実施形態では、プログラム可能テスト刺激セレクタおよびプログラム可能スキャン・イネーブラーはプログラム可能コントローラを共有する。
プログラム可能スキャン・イネーブラーを備えたスキャンベースのアーキテクチャのテスト生成手順は、前述したテスト生成手順と同様にできる。例証のために、図22に示す例示的なスキャン・アーキテクチャについて、例示的なテスト生成手順を説明する。関連ある部分では、図22の例示的なアーキテクチャ2200は1つのプログラム可能コントローラ2210を含み、それをテスト刺激セレクタ2222およびスキャン・イネーブラー2224を制御するために使用する。本明細書で説明する例示的な手順は、プログラム可能テスト刺激セレクタおよびプログラム可能スキャン・イネーブラーの両方を有する他のスキャン・アーキテクチャにも適用できる。
表5に記載する例示的な手順は、指定ビットを有するすべてのスキャンチェーンがデコンプレッサによって駆動できるようにテストセレクタの制御データを生成できるか否かを検証するために採用される手順を(例、動作4(g)(vi)の前に)含む。テストキューブCgについて制御データが生成できない場合、それを放棄して、オリジナルのテストキューブを変更しないでおくことができる。また、スキャンチェーンにおける唯一の指定ビットが0で、かつスキャンチェーンが故障影響の観測に使用されない場合、この実施例ではSにこのチェーンを算入する必要はない。
D.未知状態の抑制
未知状態(「X状態」ともいう)がテストを無効なものにする可能性がある。X状態のソースには、未初期化メモリ素子、バス・コンテンション、非スキャン・フリップフロップ、フローティングバス、内部3状態ロジック、ならびに実動作速度テスト生成時のマルチサイクルおよび誤ったパスが含まれる。多くのスキャンベースの設計において、X状態は、スキャンセルでいったん捕獲されると、その後テスト応答コンパクタに注入されかねない。テスト応答コンパクタにおいて、X状態はテスト結果に著しい影響を及ぼしかねない。時間コンパクタを使用している場合、X状態によるテスト応答の破損の可能性が特に大きい。たとえば、時間コンパクタでは、X状態はフィードバックのファンアウトのために即座に増幅され、シグネチャを汚染し、シグネチャが読み出されるまでコンパクタにとどまる。これに対して、組合せコンパクタ(これは空間コンパクタの一形態である)はX状態に対し比較的影響を受けない。しかし、マスキングを避け、診断を可能にするには、当該コンパクタは各スキャンチェーンにつき2以上の出力を観測しなければならないことがある。有限メモリ・コンパクタは何度もスキャンシフトサイクルをした後でそのレジスタからX状態を一掃する。
V.クロック・イネーブラーによる低消費電力キャプチャおよびスキャンシフト操作
テスト生成中、あるスキャンチェーンが故障影響を観測しないと判定できる(例、被テスト回路へのテストパターンの適用をシミュレートすることによって)。キャプチャ・ウィンドウ中にそのようなスキャンチェーンに新たな値を捕獲すると、望ましくないスイッチング動作を生じかねない。キャプチャ・ウィンドウにおけるトグル発生を減少させるために、これらスキャンチェーンの各クロック(例、各クロックツリー)をディスエーブルにすることによって、キャプチャ・ウィンドウにおけるスイッチング動作を減少できる。関連するクロックは、スキャンチェーンの各スキャンセルに分配される専用のキャプチャクロックでも、またはシフト信号(例、第1周波数で)およびキャプチャ信号(例、第2周波数で)の両方を提供する単一のクロックツリーを介して分配される単一のクロックでもよい。後者の状況において、シフト信号およびキャプチャ信号はクロックツリーに連結されるクロック生成器によって生成できる。
図24は、プログラム可能クロック・イネーブラー2410を採用する例示的なスキャンベースのアーキテクチャ2400を示す模式的なブロック図である。具体的には、プログラム可能クロック・イネーブラー2410は、クロック(例、キャプチャクロック)とスキャンチェーン120a〜120Nを駆動するクロックツリーの間に挿入する。図24に示すように、例示的なプログラム可能クロック・イネーブラー2410は、クロック・イネーブル回路2420とプログラム可能コントローラ2430との2つのコンポーネントを含む、または当該2つのコンポーネントからなることができる。
B.例示的なクロック・イネーブル回路
クロック・イネーブル回路2410は様々な方法で実施できる。図25は、クロック・イネーブル回路2510の一実施態様を示す。具体的には、クロック・イネーブル回路2510は、複数のクロック・イネーブラー(そのうちの2つが図25において2520,2522の番号が付けられている)を含む、または当該複数のクロック・イネーブラーからなることができる。図25に示す実施例では、クロック・イネーブラーは、(クロック・イネーブラー2522の場合のように)1つのスキャンチェーンまたは(クロック・イネーブラー2520の場合のように)2つ以上のスキャンチェーン群のいずれかのクロックツリーを駆動する。具体的には、クロック・イネーブラー2520はスキャンチェーン120a,120bを駆動するよう図25に示されているのに対し、クロック・イネーブラー2522はスキャンチェーン120Nを駆動するよう示されている。
面積オーバーヘッドを減少させるために、クロック・イネーブル回路(例、クロック・イネーブル回路2420)は、適用可能であれば、既存のクロック・ゲーティング論理と共有できる。オリジナルのクロック・ゲーティング論理2800の実施例を図28(a)に示す。具体的には、図28(a)では、Scan_Enable信号2810はグローバルクロック・イネーブル信号として機能する。たとえば、Scan_Enable信号が1の場合、この設計におけるすべてのクロックゲート(例、ゲート2830)は機能コントローラからの信号2820を無視することによってイネーブルされる。
C.スキャンシフト中およびキャプチャ中両方のスイッチング動作の減少
スキャンシフト段階およびキャプチャ段階の両方の間のスイッチング動作を減少させるには、プログラム可能クロック・イネーブラーの実施形態を、上記紹介したプログラム可能テスト刺激セレクタの実施形態と組み合わせて使用できる。プログラム可能クロック・イネーブラーおよびプログラム可能テスト刺激セレクタの両方を有する例示的なスキャン・アーキテクチャ2900を図29に示す。定数テスト刺激をロードされたスキャンチェーンをディスエーブルにして、それらのスキャンチェーンからのテスト応答をアンロードするときに遷移が起こらないように、新たなデータをキャプチャする場合、スイッチング動作の最も効率的な削減が観測される。
D.テストパターン生成
プログラム可能クロック・イネーブラーを使用するスキャンベースのアーキテクチャに関するテストパターン生成手順は、前述したテストパターン生成手順と同様とすることができる。たとえば、スキャン・アーキテクチャが、図30に示すようなものであると想定する。図30では、デコンプレッサ3010と定数0を生成するソース(プログラム可能コントローラ3030と組み合わせてゲート3020で生成する)との2種類のテストソースがある。この実施例において、スキャンチェーンに与えられるテスト刺激の種類はスキャンシフト中変更されない。図示するアーキテクチャの場合、スキャンチェーンが定数0で駆動される場合、スキャンチェーンを駆動するクロックはキャプチャ中ディスエーブルにされる。この実施例では、XORネットワーク3040は、シャドウレジスタ3050の制御データにオール1パターンがロードされるとき、デコンプレッサ3010がすべてのスキャンチェーンを駆動するように設計されている。
表6に記載する例示的な擬似コードは、指定ビットを有するスキャンチェーンがデコンプレッサで駆動できるようにプログラム可能コントローラの制御データを生成できるか否かを検証するために、動作4(g)(vi)の前に追加の検査ステップを採用する。テストキューブCgについて制御データが生成できない場合、それを放棄して、オリジナルのテストキューブを変更させないでおくことができる。さらに、スキャンチェーンの唯一の指定ビットが0で、かつそのスキャンチェーンがどの故障影響の観測にも使用されない場合、この実施例ではSにこのチェーンを算入する必要はない。
E.未知状態の抑制
プログラム可能クロック・イネーブラーは、スキャンセルへのX状態の伝播を回避するために使用できる。回避されなければ捕獲されるかもしれない著しい数のX状態は、プログラム可能クロック・イネーブラーを使用してスキャンチェーンの選択を行うことによって無効にできる。スキャンベースの環境においてX状態の抑制に使用できる一つの例示的なアーキテクチャ3100を図31に示す。たとえば、アーキテクチャ3100はテスト応答コンパクタ(例、図31のコンパクタ3110)の出力側でXマスキングの量の低減を促すために使用できる。スキャン・イネーブラーを配備する場合と同じく、クロック・イネーブラーを使用してX状態が捕獲されないようにするとき、スキャンチェーンの出力側にカスタマイズしたゲーティング論理を使用する必要はない。所望の機能性は、キャプチャ中に選択されたスキャンチェーンのクロックをディスエーブルすることによって達成できる。すなわち、X状態をもつスキャンチェーンをゲーティングする代わりに、1つまたは複数の例示的なプログラム可能クロック・イネーブラー3120を使用して、指定されたスキャンチェーンのクロックツリーをディスエーブルにすることができる。プログラム可能クロック・イネーブラー3120は、たとえば事前計算したデータ(例、上記特許文献8、9、および10、ならびに上記非特許文献1に記述される例示的な方法のいずれかで計算した)によって駆動できる。この例示的な技術は、本質的に、スキャンチェーンがX状態を捕獲し、それらをコンパクタ3110にロードするのを防ぐ。図31の実施例では、スキャンチェーンの約75%はキャプチャ中にそのクロックをディスエーブルにする(つまり、テスト結果(X状態を含む)を記録しない)一方で、スキャンチェーンの残りの25%はキャプチャ中にそのクロックがイネーブルにされて、テスト応答を捕獲する。
X状態が捕獲されないようにするクロック・イネーブル回路の制御データを生成するための例示的な技術は、被テスト回路に適用するテストパターンをシミュレートして、シミュレートしたテスト応答を生成する工程と、シミュレートしたテスト応答から未知状態を捕獲する被テスト回路の1つまたは複数のスキャンチェーンを特定する工程と、クロック・イネーブル回路に、キャプチャ・ウィンドウ中に特定された1つまたは複数のスキャンチェーンのキャプチャ・クロックを抑制させる制御信号を生成する工程とを含む。生成された制御信号は1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に記憶して、その後テスト適用中にクロック・イネーブル回路のプログラム可能コントローラにロードできる。
VII.リセット/シフトクロック・イネーブラーによる低消費電力スキャンシフト操作
通常、フリップフロップは状態の初期化を目的とした1つまたは複数の非同期の制御入力(非同期セット入力または非同期リセット入力)を備えて設計されるため、たとえば、これら非同期制御入力の1つからスキャンセルを既知状態に強制するプログラム可能信号(例、非同期セット信号または非同期リセット信号)を使用することによって、スキャンシフト段階中のトグルの発生を減少させることが可能である。このアプローチを実施する一つの例示的なアーキテクチャ3200を図32に示す。開示するアーキテクチャの実施態様は、チップ電力消費のもう1つの主要原因であるクロック配線の消費電力を大幅に減少する能力も有する。例示的なアーキテクチャはプログラム可能コントローラを使用するが、これは前述したコントローラ設計のいずれを使用しても実施できる。
A.プログラム可能シフト/リセットクロック・イネーブラーの例示的なアーキテクチャ
図32の例示的なアーキテクチャ3200では、プログラム可能リセット/シフトクロック・イネーブラー3210は、主入力ピンReset_Clock3220およびShift_Clock3222と、スキャンチェーンを駆動するリセットクロックおよびシフトクロックツリーとの間に挿入されている。図32に図示するように、例示的なプログラム可能リセット/シフトクロック・イネーブラー3200は、シフトクロック・イネーブル回路3230と、リセット・イネーブル回路3232と、プログラム可能コントローラ3240との3つのコンポーネントを含む、または当該3つのコンポーネントからなる。
図43は、テスト中にリセット信号を回路に適用する例示的な実施形態を示すフローチャートである。4310で、被テスト回路のスキャンチェーンでテストパターン(例、デコンプレッサで解凍されたテストパターン)に対するテスト応答を捕獲する。4312で、テストパターンに対するテスト応答を捕獲した後、すべてではないが1つまたは複数のスキャンチェーンまたはスキャンチェーンのセグメントに、リセット信号を適用する。4314で、リセット信号を適用した後、スキャンチェーンの内容をアンロードする。リセット信号を適用した1つまたは複数のスキャンチェーンまたはスキャンチェーンのセグメントは、適用しなければ未知の値を捕獲していたはずの1つまたは複数のスキャンチェーンまたはスキャンチェーンのセグメントを含むことができる。リセット信号の適用により、すべてではないが1つまたは複数のスキャンチェーンまたはスキャンチェーンのセグメントに捕獲された値を、1つの定数値(例、1または0)にすることができる。どのスキャンチェーンまたはスキャンチェーンのセグメントがリセット信号を適用させるかを制御する制御信号を受信できる。これらの制御信号は、複数の追加のテストパターンに対するテスト応答に再利用できる。また、テストパターンがスキャンチェーンにロードされているときに、次のテストパターンの制御信号をロードできる。
B.シフトクロック・イネーブラーおよびリセット・イネーブラー
シフトクロック・イネーブル回路3230は、複数のシフトクロック・イネーブラーを含む、または当該複数のシフトクロック・イネーブラーからなることができる。さらに、シフトクロック・イネーブラーは、単一のスキャンチェーンのシフトクロック入力または2以上のスキャンチェーンのシフトクロック入力群のいずれかを駆動できる。一般に、シフトクロック・イネーブル回路3230の機能は、スキャンチェーンをスキャンシフト中にシフトモードで動作させるのをイネーブル/ディスエーブルすることである。シフトクロック・イネーブラーの例示的なグリッチフリーの実施態様3300を図33に示す。
C.テストパターン生成
本明細書で説明するリセットクロック・イネーブル回路またはシフトクロック・イネーブル回路のいずれかを有するアーキテクチャに関するテストパターン生成手順は、クロック・イネーブラーまたはスキャン・イネーブラーを有するアーキテクチャについて表5および表6に関して上記説明したテストパターン生成手順と実質的に同じであり、ここで個別に記載する必要はない。たとえば、テストパターン生成手順は、リセット・イネーブル回路がそのテスト応答をシフトアウトする前に故障影響を観測しない1つまたは複数のスキャンチェーンをリセットするように、リセット・イネーブル回路のコントローラの制御データを生成するために使用できる。
D.スキャンシフトおよびキャプチャ両方のスイッチング動作の減少
キャプチャ中のスイッチング動作を減少させるため、およびスキャンシフト中にスイッチング動作をさらに減少させるために、プログラム可能リセット/シフトクロック3210は、前のセクションのいずれかで説明したプログラム可能テスト刺激セレクタおよびプログラム可能クロック・イネーブラーと組み合わせて使用できる。このような実施態様の例示的なスキャン・アーキテクチャ3500を図35に示す。
E.未知状態の抑制
プログラム可能リセット・イネーブル回路を使用して、X状態をスキャンチェーンから出力させないようにすることができる。たとえば、そうしなければ捕獲されて出力されるかもしれない著しい数のX状態は、プログラム可能リセット・イネーブラーを使用して排除できる。具体的には、スキャンチェーンにテスト応答を捕獲した後、未知状態を捕獲したことは分かっているが、対象とする故障を示すテスト応答値は捕獲しなかった(または捕獲したテスト応答値が所望のテストカバレッジには大幅に寄与しない)1つまたは複数のスキャンチェーンで、Reset_Clock信号をイネーブルできる。その結果、スキャンチェーンの値は既知の定数にリセットされることになる。スキャン・イネーブラーを使用する場合と同様、リセット・イネーブラーを使用してX状態を捕獲しないようにする場合、スキャンチェーンの出力側にはカスタマイズされたゲーティング論理を使用する必要はない。所望の機能性は、テスト応答を捕獲した後で所望のスキャンチェーンをリセットすることによって達成できる。すなわち、X状態をもつスキャンチェーンをゲーティングする代わりに、1つまたは複数の例示的なリセット・イネーブル回路3232を使用して、スキャンチェーンで捕獲された値を既知の定数にリセットできる。プログラム可能リセット・イネーブラー3210は、たとえば、事前計算されたデータ(例、上記特許文献8、9および10、ならびに非特許文献1に記述される例示的な方法のいずれかで計算される)によって駆動できる。
VIII.実験結果
スキャンシフト操作は電力を消費するが、これは被テスト回路(「CUT」)のスキャンチェーンおよび他の部位で発生する遷移の数に直接依存する。その結果生じるスイッチング動作は、連続するスキャンセルで引き起こされる遷移の数を数えるだけでなく、その相対的な位置も考慮した重み付け遷移計量法によって推定できる。mをスキャンチェーンの長さとすると、T=b1b2....bmはビットbkがbk+1の前にスキャンインされるテスト・ベクトルを表す。さらに、計量法の正規化形式は以下のように定義できる。
前述した低消費電力アプローチの実施形態をいくつかの工業用設計でテストした。
このセクションでは、サイズが220Kゲートから10.5Mゲートまでの範囲で、図36の例示的なアーキテクチャ3600を使用する回路の結果を提示する。各設計について、スキャンチャネル数を8に固定し、全事例において48ビットのデコンプレッサを利用することにより、圧縮レベルの異なるEDTを使用した。これらの実験結果を表7にまとめている。ゲート数に加えて、各回路について次の情報を記している。適用するテストパターン数、充填率(指定ビットのパーセンテージ)、制御レジスタ(「CR」)のサイズ、標準的なembedded deterministic testを採用すると仮定した重み付け遷移計量法によって測定するスイッチング率(欄「SDT」)、提案する低消費電力スキーム使用後のスイッチング率(欄「LP」)。見て分かるように、実験したすべての事例において、遷移の総数の実質的な減少が達成されており、そのため大幅に減少したスイッチング率が観測された。
前述した技術の態様のいずれも、分散型コンピュータネットワークを使用して実施してもよい。図37は適した一つの例示的なネットワークを示す。サーバコンピュータ3700は関連する記憶装置3702を(サーバコンピュータの内部または外部に)有することができる。たとえば、サーバコンピュータ3700は開示する方法のいずれかに従いテストパターン、テストパターン値または制御データを生成するように、または開示するアーキテクチャ(たとえば、テストパターン生成ツールなどのEDAソフトウェアツールの一部として)を実装する設計データを生成するように構成できる。サーバコンピュータ3700は、全体を3704で示すネットワークに連結でき、これは、たとえば、広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、クライアント・サーバネットワーク、インターネットまたはその他適したネットワークを含むことができる。3706,3708に示すような1つまたは複数のクライアントコンピュータは、ネットワーク・プロトコルを使用してネットワーク3704に連結してもよい。作業は、それ自体のメモリおよび1つまたは複数のCPUを有する単一の専用ワークステーションで実施してもよい。
Claims (110)
- オリジナルテストパターン値を生成するよう構成されている第1テスト刺激ソースと、
定数値を生成するように構成されている第2テスト刺激ソースと、
制御信号を生成するように構成されているコントローラと、
前記第1テスト刺激ソース、前記第2テスト刺激ソースおよび前記コントローラに連結されている入力部を有し、集積回路内の複数のスキャンチェーンに連結されている出力部をさらに有するテスト刺激セレクタとを含む集積回路であって、
前記テスト刺激セレクタは、前記コントローラからの前記制御信号に基づいて、そのそれぞれの出力部毎に、前記第1テスト刺激ソースからのオリジナルテストパターン値、または前記第2テスト刺激ソースからの前記定数値のいずれかを選択的に出力するよう構成されていることを特徴とする、集積回路。 - 前記テスト刺激セレクタは、サイクル毎、スキャンチェーン・セグメント毎、またはパターン毎に値を選択的に出力するよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
- 前記第1テスト刺激ソースは、外部テスタから圧縮テストパターン値を受信するよう構成されているデコンプレッサであることを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
- 前記テスト刺激セレクタは複数のマルチプレクサを含み、前記マルチプレクサの各々が、前記第1テスト刺激ソースの各出力部に連結されている第1入力部と、前記第2刺激ソースの各出力部に連結されている第2入力部と、前記コントローラの各出力部に連結されている第3入力部と、1つまたは複数の前記スキャンチェーンのそれぞれに連結されている出力部とを有することを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、外部テスタ、前記集積回路上のメモリ、または前記集積回路上のテスト生成器のうちのいずれか1つから制御データをロードするよう構成されているプログラム可能コントローラであることを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
- 前記定数値は第1定数値であり、前記集積回路は第2定数値を生成するように構成されている第3テスト刺激ソースをさらに含み、前記テスト刺激セレクタは前記第3刺激ソースに連結されている入力部をさらに有し、前記テスト刺激セレクタは、前記コントローラからの前記制御信号に基づいて、そのそれぞれの出力部毎に、前記第1テスト刺激ソースからのオリジナルテストパターン値、前記第2テスト刺激ソースからの前記第1定数値、または前記第3テスト刺激ソースからの前記第2定数値のいずれかを選択的に出力するよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
- 前記第1定数値および前記第2定数値は、それぞれ0および1、またはそれぞれ1および0であることを特徴とする、請求項6に記載の集積回路。
- 前記テスト刺激セレクタは複数のマルチプレクサを含み、前記マルチプレクサの各々が、前記第1テスト刺激ソースの各出力部に連結されている第1入力部と、前記第2刺激ソースの各出力部に連結されている第2入力部と、前記第3刺激ソースの各出力部に連結されている第3入力部と、前記コントローラの各出力部に連結されている第4入力部と、1つまたは複数の前記スキャンチェーンのそれぞれに連結されている出力部とを有することを特徴とする、請求項6に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、制御データをロードして出力する1つまたは複数のシフトレジスタを含むことを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
- 前記1つまたは複数のシフトレジスタは、多段レジスタ・パイプラインを形成する複数のシフトレジスタを含むことを特徴とする、請求項9に記載の集積回路。
- 前記複数のシフトレジスタは、レジスタシフトクロックに応答して、データを順次ロードするよう構成されていることを特徴とする、請求項10に記載の集積回路。
- 前記複数のシフトレジスタは、パイプライン・シフトクロックに応答して、前記シフトレジスタのあるものから別の前記シフトレジスタに制御データを並列にシフトするよう構成されていることを特徴とする、請求項10に記載の集積回路。
- 前記1つまたは複数のシフトレジスタに連結されている1つまたは複数のシャドウレジスタをさらに含む、請求項9に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、前記1つまたは複数のシフトレジスタのうちの少なくとも1つに連結されているXORまたはXNORネットワークをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、前記XORまたはXNORネットワークに連結されているバイアス回路をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の集積回路。
- 前記バイアス回路は前記XORまたはXNORネットワークの出力のうち1つまたは複数の出力をバイアスして、前記バイアスされた各出力毎に個別のバイナリ値をより生じやすいようにしたことを特徴とする、請求項15に記載の集積回路。
- 前記バイアス回路は、前記XORまたはXNORネットワークの前記出力のうち1つまたは複数の出力を、選択可能な量だけバイアスするよう構成されている再構成可能なバイアス回路であることを特徴とする、請求項15に記載の集積回路。
- 請求項1に記載の前記回路のための設計データを記憶しているコンピュータ可読媒体。
- コンピュータに請求項1に記載の前記集積回路を作製させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体。
- オリジナルテストパターン値を生成するよう構成されているテスト刺激ソースと、
制御信号を生成するよう構成されているコントローラと、
前記テスト刺激ソースおよび前記コントローラに連結されている入力部を有し、かつ集積回路内の複数のスキャンチェーンに連結されている出力部をさらに有するテスト刺激セレクタとを含む集積回路であって、
前記テスト刺激セレクタは、前記コントローラから受信した前記制御信号に基づいて、そのそれぞれの出力部毎に、前記第1テスト刺激ソースからのオリジナルテストパターン値、または定数値のいずれかを選択的に出力するように構成されており、
前記テスト刺激ソースは、前記定数値を生成するよう構成されているゲーティング論理をさらに含むことを特徴とする、集積回路。 - 前記テスト刺激セレクタは、サイクル毎、スキャンチェーン・セグメント毎、またはパターン毎に、値を選択的に出力するよう構成されていることを特徴とする、請求項20に記載の集積回路。
- 前記テスト刺激ソースは、外部テスタから圧縮テストパターン値を受信するよう構成されているデコンプレッサであることを特徴とする、請求項20に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、外部テスタ、前記集積回路上のメモリ、または前記集積回路上のテスト生成器のいずれか1つから制御データをロードするよう構成されているプログラム可能コントローラであることを特徴とする、請求項20に記載の集積回路。
- 前記コントローラは制御データをロードして出力する1つまたは複数のシフトレジスタを含み、前記1つまたは複数のシフトレジスタは多段レジスタ・パイプラインを形成していることを特徴とする、請求項20に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、
前記1つまたは複数のシフトレジスタのうちの少なくとも1つに連結されているXORまたはXNORネットワークと、
前記XORまたはXNORネットワークに連結されており、前記XORまたはXNORネットワークの出力のうち1つまたは複数の出力をバイアスして、前記バイアスされた各出力毎に個別のバイナリ値をより出しやすいように構成されているバイアス回路と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項24に記載の集積回路。 - 請求項20の前記回路のための設計データを記憶しているコンピュータ可読媒体。
- コンピュータに請求項20の前記集積回路を作製させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体。
- デコンプレッサから受信され、m個の入力パスで集積回路をテストするためのオリジナルテストパターン値を受信する工程と、
nがm未満のとき、m個の入力パスのうち少なくともn個の入力パスで前記テストパターン値を選択的に変更して、前記n個の入力パスで前記テストパターン値が少なくとも2つの連続する定数値となるようにする工程と、
m個のスキャンチェーン入力パスのうちn個の入力パスで前記少なくとも2つの連続する定数値を含むテストパターン値を、m個のスキャンチェーン入力パスで出力する工程と、
を含む方法。 - 前記m個の入力パスのうちのどれを変更するかを示す制御データを受信する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
- 前記オリジナルテストパターン値は第1テストパターンに関するものであり、当該方法は、前記m個の入力パスのうちどれを変更するかを選択する前記制御データを、複数の追加のテストパターンに再利用する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項29に記載の方法。
- 前記出力されるテストパターン値は、前記集積回路内の1つまたは複数の故障を対象とする前記オリジナルテストパターンのすべての指定ビットを含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
- 前記テストパターン値を選択的に変更する前記工程は、前記少なくとも2つの連続する定数値を生じるように構成されている論理ゲートに制御信号を適用する工程を含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
- 集積回路内のスキャンチェーンのデータ入力部に連結されているデコンプレッサと、
制御信号を生成するよう構成されているコントローラと、
前記コントローラに連結されている入力部と、前記スキャンチェーンのスキャンセルのスキャン・イネーブル入力部に連結されている出力部とを有するスキャン・イネーブル回路と、を含む集積回路であって、
前記スキャン・イネーブル回路は、前記スキャン・イネーブル回路の前記出力部のうち1つまたは複数の出力部で、独立して制御可能なスキャン・イネーブル信号を生成するよう構成されており、前記独立して制御可能なスキャン・イネーブル信号の前記値は、少なくとも部分的には前記コントローラからの前記制御信号に基づいていることを特徴とする、集積回路。 - 前記独立して制御可能なスキャン・イネーブル信号の前記値は第1スキャン・イネーブル値と第2スキャン・イネーブル値とを含み、前記第1スキャン・イネーブル値は、1つまたは複数の前記スキャンチェーンにシフトモードで動作させるために使用し、前記第2スキャン・イネーブル値は、前記1つまたは複数のスキャンチェーンを通常回路モードで動作させるために使用することを特徴とする、請求項33に記載の集積回路。
- 前記スキャン・イネーブル回路の各出力部は、1つまたは複数の前記スキャンチェーンのそれぞれの前記スキャンセルの前記スキャン・イネーブル入力部に連結されていることを特徴とする、請求項33に記載の集積回路。
- 前記スキャンセルによって形成されるスキャンチェーンに連結するよう構成されている出力部を有するテスト刺激セレクタをさらに含み、前記テスト刺激セレクタは、前記テスト刺激セレクタの前記出力部毎に、オリジナルテストパターン値または定数値のいずれかを選択的に出力するよう構成されていることを特徴とする、請求項33に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、外部テスタ、前記集積回路上のメモリ、または前記集積回路上のテスト生成器のいずれか1つから制御データをロードするよう構成されているプログラム可能コントローラであることを特徴とする、請求項33に記載の集積回路。
- 前記コントローラは制御データをロードして出力するためのシフトレジスタを含み、前記シフトレジスタは多段レジスタ・パイプラインを形成することを特徴とする、請求項33に記載の集積回路。
- 前記1つまたは複数のシフトレジスタに連結されている1つまたは複数のシャドウレジスタをさらに含む、請求項38に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、
前記シフトレジスタの少なくとも1つに連結されているXORまたはXNORネットワークと、
前記XORまたはXNORネットワークに連結されており、前記XORまたはXNORネットワークの出力のうち1つまたは複数の出力をバイアスして、前記バイアスされた各出力毎に個別のバイナリ値をより出しやすいように構成されているバイアス回路と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項38に記載の集積回路。 - 請求項33に記載の前記回路のための設計データを記憶しているコンピュータ可読媒体。
- コンピュータに請求項33に記載の前記集積回路を作製させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体。
- デコンプレッサから、解凍されたテストパターンをスキャンチェーンにロードするとき、前記スキャンチェーンを1つまたは複数のシフトレジスタとして動作させるスキャン・イネーブル信号を、被テスト回路の前記スキャンチェーンに適用する工程と、
前記解凍されたテストパターンに対するテスト応答を、前記スキャン・イネーブル信号が適用されない前記スキャンチェーンの残りで捕獲するとき、1つまたは複数の前記スキャンチェーンに前記スキャン・イネーブル信号を適用する工程と、
を含む方法。 - 前記スキャン・イネーブル信号が適用される前記1つまたは複数の前記スキャンチェーンは、適用されなければ未知の値を捕獲していたはずの1つまたは複数のスキャンチェーンを含むことを特徴とする、請求項43に記載の方法。
- 前記スキャンチェーンから前記テスト応答がアンロードされるとき、前記被テスト回路の前記スキャンチェーンに前記スキャン・イネーブル信号を適用する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項43に記載の方法。
- 前記解凍されたテストパターンに対する前記テスト応答が捕獲されるとき、前記スキャンチェーンのどれが前記スキャン・イネーブル信号を適用されるかを制御する制御信号を受信する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項43に記載の方法。
- 解凍された複数の追加のテストパターンが前記スキャンチェーンにロードされるとき、前記制御信号を再利用する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項46に記載の方法。
- 前記テストパターンが前記スキャンチェーンにロードされているときに、次のテストパターンに関する制御信号をロードする工程をさらに含むことを特徴とする、請求項43に記載の方法。
- 請求項43に記載の前記方法を実施するように構成されている回路。
- 集積回路内のスキャンチェーンのデータ入力部に連結されているデコンプレッサと、
制御信号を生成するよう構成されているコントローラと、
前記コントローラに連結されている入力部と、前記スキャンチェーンのスキャンセルのクロック入力部に連結されている出力部とを有するクロック・イネーブル回路と、を含む集積回路であって、
前記クロック・イネーブル回路は、少なくとも部分的には前記コントローラからの前記制御信号に基づいて、前記クロック・イネーブル回路の前記出力部のうち1つまたは複数の出力部で、独立して制御可能なクロック信号を生成するよう構成されていることを特徴とする、集積回路。 - 前記クロック・イネーブル回路で生成される前記独立して制御可能なクロック信号は、キャプチャ・クロック信号であることを特徴とする、請求項50に記載の集積回路。
- 前記クロック・イネーブル回路の各出力部は、前記集積回路の1つまたは複数の前記スキャンチェーンそれぞれの前記スキャンセルの前記クロック入力部に連結されていることを特徴とする、請求項50に記載の集積回路。
- 前記クロック・イネーブル回路は、前記クロック・イネーブル回路の各出力部それぞれを制御するために個別のクロック・イネーブラー回路を含むことを特徴とする、請求項50に記載の集積回路。
- 前記スキャンセルによって形成されるスキャンチェーンに連結するよう構成されている出力部を有するテスト刺激セレクタをさらに含み、前記テスト刺激セレクタは、前記テスト刺激セレクタの前記出力部毎に、オリジナルテストパターン値または定数値のいずれかを選択的に出力するよう構成されていることを特徴とする、請求項50に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、外部テスタ、前記集積回路上のメモリ、または前記集積回路上のテスト生成器のいずれか1つから制御データをロードするよう構成されているプログラム可能コントローラであることを特徴とする、請求項50に記載の集積回路。
- 前記コントローラは制御データをロードして出力するためのシフトレジスタを含み、前記シフトレジスタは多段レジスタ・パイプラインを形成することを特徴とする、請求項50に記載の集積回路。
- 前記1つまたは複数のシフトレジスタに連結されている1つまたは複数のシャドウレジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項56に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、
前記シフトレジスタの少なくとも1つに連結されているXORまたはXNORネットワークと、
前記XORまたはXNORネットワークに連結されており、前記XORまたはXNORネットワークの出力のうち1つまたは複数の出力をバイアスして、前記バイアスされた各出力毎に個別のバイナリ値をより出しやすいように構成されているバイアス回路と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項56に記載の集積回路。 - 請求項50に記載の前記回路のための設計データを記憶しているコンピュータ可読媒体。
- コンピュータに請求項50に記載の前記集積回路を作製させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体。
- デコンプレッサから解凍されたテストパターンを被テスト回路のスキャンチェーンにロードするとき、前記被テスト回路の前記スキャンチェーンにクロック信号を適用する工程と、
キャプチャウィンドウ中に前記解凍されたテストパターンに対するテスト応答が捕獲されるとき、すべてではないが1つまたは複数の前記スキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントへの前記クロック信号を抑制する工程であって、前記抑制により前記すべてではないが1つまたは複数の前記スキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントが前記キャプチャウィンドウ中で定常状態にとどまる、工程と、
を含む方法。 - 前記すべてではないが1つまたは複数の前記スキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントは、抑制しなければ未知の値を捕獲していたはずの1つまたは複数のスキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントを含むことを特徴とする、請求項61に記載の方法。
- 前記テスト応答が前記スキャンチェーンからアンロードされるとき、前記被テスト回路の前記スキャンチェーンに前記クロック信号を適用する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項61に記載の方法。
- 前記キャプチャウィンドウ中にどのスキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントが前記クロック信号を抑制させるかを制御する制御信号を受信する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項61に記載の方法。
- 解凍された多数の追加のテストパターンに対するテスト応答が捕獲されるとき、前記制御信号を再利用する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項64に記載の方法。
- 前記クロック信号は、前記テストパターンが前記スキャンチェーンにロードされるときの第1周波数と、前記テスト応答が前記キャプチャウィンドウに捕獲されるときの第2周波数とを有することを特徴とする、請求項61に記載の方法。
- 前記テストパターンが前記スキャンチェーンにロードされているときに、次のテストパターンに関する制御信号をロードする工程をさらに含むことを特徴とする、請求項61に記載の方法。
- 請求項61に記載の前記方法を実施するよう構成されている回路。
- 集積回路内のスキャンチェーンのデータ入力部に連結されているデコンプレッサと、
制御信号を生成するよう構成されているコントローラと、
前記コントローラに連結されている入力部と、前記スキャンチェーンのスキャンセルのリセット入力部に連結されている出力部とを有するリセット・イネーブル回路と、を含む集積回路であって、
前記リセット・イネーブル回路は、少なくとも部分的には前記コントローラからの前記制御信号に基づいて、前記リセット・イネーブル回路の前記出力部のうち1つまたは複数の出力部で、リセット信号を選択的に生成するよう構成されていることを特徴とする、集積回路。 - 前記集積回路内の前記スキャンセルは、前記リセット信号が前記リセット入力部に適用されるとき、0または1にリセットされるように構成されていることを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- 前記リセット・イネーブル回路は、前記リセット・イネーブル回路の各出力部のそれぞれを制御するために、個別のリセット・イネーブラー回路を含むことを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- 前記リセット・イネーブル回路の各出力部は、前記集積回路の1つまたは複数のスキャンチェーンそれぞれの前記スキャンセルの前記リセット入力部に連結されていることを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- 前記スキャンセルの前記リセット入力部は、前記スキャンセルの非同期制御ピンを含むことを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- シフトクロック・イネーブル回路をさらに含み、前記シフトクロック・イネーブル回路は前記集積回路内のスキャンチェーンのシフトクロック入力部に連結されている出力部を有し、前記シフトクロック・イネーブル回路は、前記シフトクロック・イネーブル回路の前記出力部のうち1つまたは複数の出力部で、シフトクロック信号を選択的に生成するよう構成されていることを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- 前記シフトクロック・イネーブル回路は、前記コントローラに連結されている入力部をさらに含んでおり、選択的に生成される前記シフトクロック信号は少なくとも部分的には前記コントローラからの前記制御信号に基づくことを特徴とする、請求項74に記載の集積回路。
- 前記スキャンセルによって形成されるスキャンチェーンに連結するよう構成されている出力部を有するテスト刺激セレクタをさらに含み、前記テスト刺激セレクタは、前記テスト刺激セレクタの前記出力部毎に、オリジナルテストパターン値または定数値のいずれかを選択的に出力するよう構成されていることを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、外部テスタ、前記集積回路上のメモリ、または前記集積回路上のテスト生成器のいずれか1つから、制御データをロードするよう構成されているプログラム可能コントローラであることを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- 前記コントローラは制御データをロードして出力するためのシフトレジスタを含み、前記シフトレジスタは多段レジスタ・パイプラインを形成することを特徴とする、請求項69に記載の集積回路。
- 前記1つまたは複数のシフトレジスタに連結されている1つまたは複数のシャドウレジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項78に記載の集積回路。
- 前記コントローラは、
前記シフトレジスタの少なくとも1つに連結されているXORまたはXNORネットワークと、
前記XORまたはXNORネットワークに連結されており、前記XORまたはXNORネットワークの前記出力のうち1つまたは複数の出力をバイアスして、前記バイアスした各出力毎に個別のバイナリ値をより出しやすいように構成されているバイアス回路と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項78に記載の集積回路。 - 請求項69に記載の前記回路のための設計データを記憶しているコンピュータ可読媒体。
- コンピュータに請求項69に記載の前記集積回路を作製させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体。
- デコンプレッサによって解凍されたテストパターンに対するテスト応答を、被テスト回路のスキャンチェーンで捕獲する工程と、
前記テストパターンに対する前記テスト応答を捕獲した後、すべてではないが1つまたは複数の前記スキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントにリセット信号を適用する工程と、
前記リセット信号を適用した後、前記スキャンチェーンの内容をアンロードする工程と、
を含む方法。 - 前記リセット信号が適用される前記1つまたは複数のスキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントは、適用されなければ未知の値を捕獲していたはずの1つまたは複数のスキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントを含むことを特徴とする、請求項83に記載の方法。
- 前記リセット信号の前記適用により、前記すべてではないが1つまたは複数のスキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントに捕獲された値を単一の定数値にすることを特徴とする、請求項83に記載の方法。
- どのスキャンチェーンまたは前記スキャンチェーンのセグメントが前記リセット信号を適用されるかを制御する制御信号を受信する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項83に記載の方法。
- 複数の追加のテストパターンに対するテスト応答に、前記制御信号を再利用する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項86に記載の方法。
- 前記テストパターンが前記スキャンチェーンにロードされているときに、次のテストパターンに関する制御信号をロードする工程をさらに含むことを特徴とする、請求項83に記載の方法。
- 請求項83に記載の前記方法を実施するよう構成されている回路。
- コンピュータに方法を実施させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶している1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数を判定する工程であって、前記数は回路設計において利用できるスキャンチェーンの数未満である、工程と、
対象故障リストからある故障を選択する工程と、
前記選択した故障のテストキューブを生成する工程であって、前記テストキューブはある数の指定スキャンチェーンに指定ビットを含む、工程と、
前記テストキューブ内の前記指定スキャンチェーンの数が前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数未満であるか否かを判定する工程と、
前記テストキューブ内の指定スキャンチェーンの数が前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数を超えない場合、前記テストキューブを記憶する工程と、
を含む、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記故障は第1故障であり、前記方法は、
前記テストキューブ内の指定スキャンチェーンの数が前記オリジナルテスト刺激によって駆動されるべきスキャンチェーンの数を超える場合、前記テストキューブを拒絶する工程と、
前記対象故障リストからの第2故障に関して前記選択、生成、判定および記憶する工程を繰り返す工程と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項90に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記故障は第1故障であり、前記方法は、
前記対象故障リストから第2故障を選択する工程と、
前記第1故障の前記テストキューブを、前記第2故障を検出するための1つまたは複数の追加の指定ビットを含むように拡張する工程と、
前記1つまたは複数の追加の指定ビットにより、前記拡張されたテストキューブ内の指定スキャンチェーンの数が前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数を超えるか否かを判定する工程と、
前記拡張されたテストキューブ内の指定スキャンチェーンの数が前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数を超えない場合、前記拡張されたテストキューブを記憶する工程と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項90に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記方法は、
前記拡張されたテストキューブ内の指定スキャンチェーンの数が前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数を超える場合、前記拡張されたテストキューブを拒絶する工程と、
前記対象故障リストから第3の故障に関して前記選択、拡張、判定および記憶する工程を繰り返す工程と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項92に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数を判定する前記工程は、テスト刺激セレクタのためのコントローラのエンコード能力を判定する工程を含むことを特徴とする、請求項90に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記オリジナルテスト刺激ソースは、外部テスタによって提供される圧縮テストパターンを解凍するよう構成されているデコンプレッサであることを特徴とする、請求項90に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記方法は、前記テストキューブに基づいてテスト刺激セレクタのための制御信号を生成する工程をさらに含み、前記制御信号は、テスト中に前記テストキューブによるテストパターンがロードされるときに、前記テスト刺激セレクタに未指定のスキャンチェーンに定数値を適用させることができることを特徴とする、請求項90に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数は、テスト刺激セレクタが個別に制御できるスキャンチェーンの最大数に基づくことを特徴とする、請求項90に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- コンピュータに方法を実施させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶している1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数を判定する工程であって、前記数は回路設計において利用できるスキャンチェーンの数未満である、工程と、
対象故障リストからある故障を選択する工程と、
前記選択した故障のテストキューブを生成する工程と、
前記テストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数を判定する工程と、
前記テストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数が、前記故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数未満であるか否かを評価する工程と、
前記テストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数が、前記故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数未満である場合、前記テストキューブを記憶する工程と、
を含む、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記故障は第1故障であり、前記方法は、
前記テストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数が、前記故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数を超える場合、前記テストキューブを拒絶する工程と、
前記対象故障リストからの第2故障に関して前記選択、生成、判定、評価および記憶する工程を繰り返す工程と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記対象故障リストからの前記故障は前記対象故障リストからの第1故障であり、前記方法は、
前記対象故障リストから第2故障を選択する工程と、
前記第1故障のための前記テストキューブを、前記第2故障を検出するための1つまたは複数の追加の指定ビットを含むように拡張する工程と、
前記1つまたは複数の追加の指定ビットにより、前記拡張されたテストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数が、前記故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数を超えるか否かを判定する工程と、
前記テストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数が、前記故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数未満の場合、前記拡張されたテストキューブを記憶する工程と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記方法は、
前記テストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数が、前記故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数を超える場合、前記拡張されたテストキューブを拒絶する工程と、
前記対象故障リストからの第3故障に関して、前記選択、拡張、判定および記憶する工程を繰り返す工程と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項100に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。 - 前記故障影響の観測に使用可能なスキャンチェーンの数を判定する工程は、スキャン・イネーブル回路のコントローラ、クロック・イネーブル回路のコントローラ、リセット・イネーブル回路のコントローラ、またはシフトクロック・イネーブル回路のコントローラのエンコード能力を判定する工程を含むことを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記テストキューブから故障影響の観測に使用されるスキャンチェーンの数を判定する工程は、被テスト回路への前記テストキューブの適用をシミュレートする工程を含むことを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記オリジナルテスト刺激ソースは、外部テスタによって提供される圧縮テストパターンを解凍するよう構成されているデコンプレッサであることを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記方法は、前記テストキューブに基づいてスキャン・イネーブル回路のための制御信号を生成する工程をさらに含み、テスト中に前記テストキューブによるテストパターンが適用されたとき、前記制御信号は、前記スキャン・イネーブル回路に、前記テストキューブから故障影響を観測しないスキャンチェーンからのスキャン・イネーブル信号を抑制させることができることを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記方法は、前記テストキューブに基づいてクロック・イネーブル回路のための制御信号を生成する工程をさらに含み、テスト中に前記テストキューブによるテストパターンが適用されたとき、前記制御信号は、前記クロック・イネーブル回路に、前記テストキューブから故障影響を観測しないスキャンチェーンからのクロック信号を抑制させることができることを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記方法は、前記テストキューブに基づいてリセット・イネーブル回路のための制御信号を生成する工程をさらに含み、テスト中に前記テストキューブによるテストパターンに対するテスト応答を捕獲した後、前記制御信号は、前記リセット・イネーブル回路に、前記テストキューブから故障影響を観測しないスキャンチェーンにリセット信号を適用させることができることを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- 前記方法は、前記テストキューブに基づいてシフトクロック・イネーブル回路のための制御信号を生成する工程をさらに含み、テスト中に前記テストキューブによるテストパターンに対するテスト応答を捕獲した後、前記制御信号は、前記シフトクロック・イネーブル回路に、前記テストキューブから故障影響を観測しないスキャンチェーンからのシフトクロック信号を抑制させることができることを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数を判定する工程をさらに含み、前記オリジナルテスト刺激ソースによって駆動されるべきスキャンチェーンの数は、スキャン・イネーブル回路、クロック・イネーブル回路、リセット・イネーブル回路、またはシフトクロック・イネーブル回路によって独立して制御できるスキャンチェーンの最大数に基づくことを特徴とする、請求項98に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
- コンピュータに方法を実施させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
被テスト回路へのテストパターンの適用をシミュレートし、それによってシミュレートされたテスト応答を生じる工程と、
前記シミュレートされたテスト応答から未知状態を捕獲する前記被テスト回路の1つまたは複数のスキャンチェーンを特定する工程と、
キャプチャウィンドウ中に、前記特定された1つまたは複数のスキャンチェーンで、スキャン・イネーブル回路にスキャン・イネーブル信号を抑制させる制御信号、前記キャプチャウィンドウ中に、前記特定された1つまたは複数のスキャンチェーンで、クロック・イネーブル回路に前記キャプチャ・クロックを抑制させる制御信号、または前記特定された1つまたは複数のスキャンチェーンで、リセット・イネーブル回路にリセット信号を生成させる制御信号を生成する工程と、
前記制御信号を1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に記憶する工程と、
を含む、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
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