JP2010284190A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な制御機能を相互に分担した第1,第2の2つの制御マイコンを設け、その内の一方側の制御マイコンが持つ当該電気炊飯器に特有な個体差を含むデータを他方側の制御マイコンに送信することにより、他方側の制御マイコンが個体差に対応したデータを有していなくても適正な炊飯制御を行えるようにした電気炊飯器を提供する。
【解決手段】内鍋と、この内鍋を加熱する内鍋加熱手段と、この内鍋加熱手段の加熱出力を制御する制御手段と、炊飯に必要な情報を表示する情報表示手段および炊飯に必要な設定操作を行う設定操作手段とを備えてなる電気炊飯器であって、必要な制御機能を相互に分担した第1,第2の2つの制御マイコンを有し、その内の一方側の制御マイコンが持つ当該電気炊飯器に特有な個体差を含むデータを他方側の制御マイコンに送信することにより、他方側の制御マイコンが個体差に対応したデータを有していなくても適正な炊飯制御を行えるようにした。
【選択図】 図4

Description

本願発明は、複数のマイコン制御手段を備えた電気炊飯器に関するものである。
最近の電気炊飯器では、マイコン制御手段を備え、例えば白米、早炊き、新米、すしめし、炊き込み、玄米、おかゆ等の各種の炊飯メニューの選択設定とそれらに対応した炊飯工程の制御並びに保温制御を行えるようにしたものが多くなっている。また、保温の場合にも、例えば標準保温やつやつや保温などの保温メニューに加え、高め、低め、標準等任意の保温温度の設定が可能となっている。
これら各種炊飯又は保温メニューの選択設定は、炊飯器本体の外ケース前面側の操作パネル部に設けられた各種操作キーとその操作設定状態を表示するディスプレイとを使用して行われるようになっており、そのようにして選択設定操作が行われると、それに対応した炊飯又は保温メニューのプログラムが上記マイコン制御手段側のメモリ部から自動的に読み出されて、適切な炊飯又は保温制御が実行されるようになっている(特許文献1参照)。
しかし、同従来の電気炊飯器の場合、上述のようなマイコン制御手段は1個であり、該1個のマイコン制御手段が、上記操作パネル裏側の各種操作キーおよび表示部を備えた操作基板に別途並設されたマイコン基板に設けられており、炊飯器本体内内ケース部のIGBT(又はトライアック)およびIGBT駆動回路(又はヒータ駆動回路)を備えた制御基板側IGBT駆動回路(ヒータ駆動回路)とワイヤーハーネスで接続され、IGBT駆動回路(又はヒータ駆動回路)を制御するようになっている。
このため、製品の機種を多くし、各機種ごとに炊飯又は保温制御機能のレベルを変え、そのグレードに応じて製品機能の拡張を図ろうとすると、機種毎にマイコン制御手段を変えることが必要になり、きわめて製品コストが高くなる。
したがって、実際には機種毎にマイコン制御手段を変えることはせず、できるだけ少ない幾つかの製品グループ毎に共通のマイコン制御手段を使用しているのが一般的であり、最近のような製品の高機能化、ネットワーク化による機能の拡張要求に対応しづらい課題があった。
そこで、このような課題を解決するために、例えば炊飯又は保温制御用のマイコン制御手段を、複数の機種の各機種に共通な基本的な制御を行うマイコン制御手段と複数の機種の各機種によって相違する拡張的な制御を行う複数のマイコン制御手段とに分け、上記前者のマイコン制御手段に対して上記後者の複数のマイコン制御手段の内の任意のマイコン制御手段を所望に組み合わせることにより、機種に応じた拡張的な制御機能を自由に実現できるようにした電気炊飯器が提案されている(特許文献2参照)。
このような構成によれば、少なくとも複数の機種の内の各機種に共通な基本的な制御を行うマイコン制御手段を製品の全ての機種に共通するものとすることができ、同汎用化により可及的に低コスト化することが可能となる。
そして、その上で、同マイコン制御手段に対して複数の機種の各機種によって相違する拡張的な制御を行う複数のマイコン制御手段の内の任意のマイコン制御手段を適宜選択して所望に組み合わせれば、当該機種のグレードに応じて拡張された高機能の電気炊飯器を容易に提供することができるようになり、従来のように1個のマイコン制御手段で多機種化、高機能化を図る場合に比べて遥かに自由度が高く低コストで済む。
特開平11−137421号公報 特開2008−35879号公報
しかし、同構成の場合、基本となるマイコン制御手段に対して複数の機種の各機種によって相違する拡張的な制御を行う複数のマイコン制御手段を準備する必要があり、同マイコン制御手段が機種毎に必要となる問題が残されている。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、必要な制御機能を相互に分担した第1,第2の2つの制御マイコンを有し、その内の一方側の制御マイコンが持つ当該電気炊飯器に特有な個体差を含むデータを他方側の制御マイコンに送信することにより、他方側の制御マイコンが個体差に対応したデータを有していなくても適正な炊飯制御を行えるようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願各発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
先ず、本願請求項1の発明の電気炊飯器は、内鍋と、この内鍋を加熱する内鍋加熱手段と、この内鍋加熱手段の加熱出力を制御する制御手段と、炊飯に必要な情報を表示する情報表示手段および炊飯に必要な設定操作を行う設定操作手段とを備えてなる電気炊飯器であって、必要な制御機能を相互に分担した第1,第2の2つの制御マイコンを有し、その内の一方側の制御マイコンが持つ当該電気炊飯器に特有な個体差を含むデータを他方側の制御マイコンに送信することにより、他方側の制御マイコンが個体差に対応したデータを有していなくても適正な炊飯制御を行えるようにしたことを特徴としている。
したがって、このような構成によれば、炊飯量が異なる複数の機種の内の各機種に共通な基本的な制御を行う一方側マイコン制御手段を、製品の各機種に共通な汎用性のある制御マイコンとすることができ、同汎用化により可及的に低コスト化することが可能となる。
そして、その上で、同一方側制御マイコンに対応する他方側の制御マイコンに当該電気炊飯器の機種、炊飯容量等個体差を示すデータを持たせ、同他方側制御マイコンからの個体差データを上記一方側制御マイコンに送信することにより、当該電気炊飯器の各機種に個有の適正な炊飯制御が可能となる。
(2) 請求項2の発明
次に本願請求項2の発明の電気炊飯器は、上記請求項1の発明において、他方側の制御マイコンにも当該電気炊飯器に特有な定格出力を決定するデータを持たせ、同データを上記他方側の制御マイコンから上記一方側の制御マイコンに送信することにより、当該電気炊飯器特有の適正な出力で炊飯制御を行えるようにしたことを特徴としている。
このように、一方側の制御マイコンだけでなく、他方側の制御マイコンにも当該電気炊飯器に特有な個体差を示すデータとして、その電気炊飯器特有の定格出力決定用のデータを持たせ、同データを上記他方側の制御マイコンから上記一方側の制御マイコンにも送信することにより、炊飯制御を行うようにすると、当該電気炊飯器特有の適正な出力で適正な炊飯が行えるようになり、より信頼性の高いものとなる。
(3) 請求項3の発明
次に本願請求項3の発明の電気炊飯器は、上記請求項1又は2の発明において、当該電気炊飯器に個有の個体差データには、少なくとも機種および炊飯容量特定データが含まれていることを特徴としている。
このように、当該電気炊飯器に個有の個体差データに、少なくとも機種および炊飯容量特定データが含まれていると、同機種および炊飯容量に応じた適正な炊飯が可能となる。
(4) 請求項4の発明
次に本願請求項4の発明の電気炊飯器は、上記請求項1,2又は3の発明において、一方側制御マイコンが操作基板側に設けられている情報表示手段および設定操作手段用の制御マイコンであり、他方側制御マイコンが制御基板側に設けられている出力制御手段用のマイコンであることを特徴としている。
このような構成によれば、炊飯容量が異なる複数の機種の内の各機種に共通な基本的な制御を行う制御基板側マイコン制御手段を製品の各機種に共通な出力制御用の制御マイコンとすることができ、汎用化により可及的に低コスト化することが可能となる。
そして、その上で、同制御基板側制御マイコンに対応する操作基板側の制御マイコンに当該電気炊飯器の機種、炊飯容量等個体差を示すデータを持たせ、同操作基板側制御マイコンからの個体差データを上記制御基板側出力制御マイコンに送信することにより、サイズ、容量等当該電気炊飯器の各機種に個有の適正な炊飯制御が可能となる。
以上の結果、本願発明によると、最近の電気炊飯器の多機能化、高機能化、多品種化にも容易かつ低コストに対応することが可能となる。
本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器の炊飯器本体の構成を示す前後方向中央部での切断断面図である。 同電気炊飯器炊飯器本体の操作パネル部の正面図である。 同電気炊飯器の制御基板、表示基板相互の接続関係を示す制御回路図である。 同電気炊飯器の特徴である制御マイコン相互の構成の機能分担関係を示すブロック図である。 電気炊飯器の基板検査工程から本体組付け後の制御データ転送設定時の動作フローを示す図である。 従来の電気炊飯器の制御マイコン相互の構成の機能分担関係を示すブロック図である。
先ず図1〜図5は、本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器の構成と作用をそれぞれ示している。
(炊飯器本体の基本的な構成)
先ず本願発明の実施の形態における電気炊飯器は、例えば内鍋(飯器)3として電磁誘導の可能な磁性金属板よりなるものが採用されている一方、当該内鍋3に対する炊飯時の加熱手段として、外ケース1内に所定の間隔を保って設けられた合成樹脂製の内ケース4を介して、当該内鍋3の底壁部3aから側壁部3bの略全体を包み込むように当該内鍋3の底壁部3aの中央部側と側方部側に対応する第1,第2の2組のワークコイルC1,C2が設けられ、また当該内鍋3に対する保温時等の加熱手段として、当該内鍋3の側壁部3bの全周に対応する保温ヒータH1、開口縁部3cの全周に対応する肩ヒータH2が設けられている。
そして、それらを図3に示すマイコン制御ユニット40,50によって適切に駆動制御することによって、適切な炊飯/調理機能と保温機能とを実現できるようになっている。
外ケース1は、筒状の金属製の側壁部1aと該側壁部1aの下部側に嵌合一体化された皿状の合成樹脂製の底壁部1bとからなり、その上端側を合成樹脂製の肩部材を介して上記内ケース4の上端側に連結されることによって相互に一体化され、それによって上部側が開口された炊飯器本体を形成している。
そして、該炊飯器本体の上記上部側の開口部には、肩部後端側に設けられたヒンジ部11を介して、前後方向に開閉する蓋ユニット2が設けられている。
該蓋ユニット2は、その外周面を構成するとともに中央部の調圧口31部分に調圧部材30を備えた合成樹脂製の外カバー12と、該外カバー12の内側に嵌合一体化して設けられた合成樹脂製の内カバー13と、該内カバー13の外周にポリカバー14を介して嵌合された金属製の内蓋19とを備えて構成されている。
そして、その開放端(前端)側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の前後方向への開閉を規制する操作レバー18が設けられている。
一方、該炊飯器の上記炊飯/調理/保温の各機能に対するタイマー予約や炊飯および保温メニュー、加熱調理メニューの選択、それら各メニューに対応した加熱量、加熱パターン、保温温度、保温時間などの選択設定操作は、当該炊飯器本体の前面側操作パネル部20に設けられた各種入力スイッチ群(操作キー群)22a〜22g(図2、図3参照)を介してユーザーにより行われ、その選択設定内容に応じて最終的に上記第1,第2のワークコイルC1,C2および保温ヒータH1、肩ヒータH2が適切に制御されるようになっている。
また、上記操作パネル部20の中央部には、炊飯、調理(例えばパン発酵/焼きなど)、保温の各メニュー、設定された保温温度、設定保温時間、保温経過時間、現在時刻、タイマー炊飯予約時刻、炊飯完了,調理完了までの残時間、その他の各種必要事項を表示する液晶表示部21が設けられている。
また、上記外ケース1の上記操作パネル部20の内側部分(裏側空間部分)には、後述する内ケース4側制御基板9aの上端部側上方位置から斜め前方に下降する格好で、操作基板(表示基板)7aを保持した操作基板カバー7が操作パネル20に平行な形で傾斜状態に設置されている。
一方、上記内ケース4の底壁部4aの下方側には、フェライトコア収納部15を備えたコイルカバー(コイル台)16が設けられ、それらの間に、各々リッツ線が同心状に巻成された第1,第2の2組のワークコイルC1,C2が設けられており、それら各ワークコイルC1,C2への通電時に上記内鍋3にうず電流を誘起して加熱するようになっている。
上記内ケース4(およびコイルカバー16)の前方部側には、上記第1,第2のワークコイルC1,C2やIGBTを備えたIH回路37、該IH回路37のIGBTを駆動するIGBT駆動回路42、上記保温ヒータH1、肩ヒータH2等を駆動制御するヒータ駆動回路33,34、電源電圧整流用のダイオードブリッジおよびCR回路よりなる整流平滑回路などの各種の回路(その詳細な構成は後述)を備えた制御基板9aおよび該制御基板9aを保持した制御基板カバー9が、上記内ケース4と略同等の高さ幅で、かつ上記外ケース1の左右両側壁部1a,1a間に達する横方向幅で、上下垂直方向に立設されている。
上記内ケース4の皿状の底壁部4aは、その底面部の中央部に内鍋3の温度を検出する温度検出手段であるサーミスタを内装したセンターセンサーSの嵌合口が形成されている。
また、同炊飯器本体底壁部1bの前部側には格子構造の冷却風の導入口21が形成されており、該冷却風の導入口21の上部側には、電装品等冷却用のファン(短軸のプロペラファン)22が設けられており、該電装品等冷却用のファン22からの冷却風を炊飯器本体内の必要な部分に導入するようになっている。
この電装品等冷却用のファン22は、図示のように、その羽根車部の直径の略1/2弱を、上記制御基板カバー9より第1,第2のワークコイルC1,C2側の空間に対応させて設置されている一方、その他の略1/2強の直径部分は、上記IGBT等発熱部品放熱冷却用のヒートシンク23、制御基板9a、操作基板7aに対応させて設置されている。
このような構成によると、上記電装品等冷却用ファン22の羽根車からの風が、上記炊飯器本体の前部側では、操作基板7aや制御基板9a、IGBT等発熱部品冷却用ヒートシンク23等の冷却に有効に使用される一方、上記発熱部材である第1,第2のワークコイルC1,C2側を囲む通風路の通風空間内にも有効に導入され、同第1,第2のワークコイルC1,C2を効果的に冷却する。
(制御回路部分の構成)
次に図3は、上述のように構成された制御基板9a、操作基板7aよりなる炊飯器本体側の炊飯および保温制御を行う制御回路部分の構成を示す。
先ず制御基板9a側には、上述した第1,第2のワークコイルC1,C2および保温ヒータH1、肩ヒータH2等の出力を制御する出力制御用の主となるマイコン制御ユニット40を中心として、AC電源30側からの電源回路部にノイズフィルタ回路32、整流平滑回路35a,35b、第1,第2のワークコイルC1,C2、IGBT、チョークコイル、共振回路よりなるIH回路37、DC20V電源36、温度検出回路38、入力電圧検出回路39、マイコン電源回路41、IGBT駆動回路42、入力電流検出回路43、電源電圧のゼクロス検出回路44、リセット回路48、保温ヒータ駆動回路33、肩ヒータ駆動回路34、冷却ファン22のファンモータFM駆動回路26、メインクロック信号発生回路45、EEPROM46等がそれぞれ設けられており、それらが各々図示のようにマイコン制御ユニット40に対して接続されている。マイコン制御ユニット40は、図示のように本体側制御パラメータをメモリするためのメモリ手段としてのデータフラッシュ領域40aやその他の必要なデータをメモリするためのRAMを備えて構成されている。
次に操作基板7a側には、例えば図4に示すように、当該電気炊飯器の機種A,B,C毎に異なる固有の制御データ(パラメータデータA,B,C)を備えるマイコン制御ユニット50を中心として、液晶表示部21、炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、白米又は玄米もしくは雑穀米、早炊き、おかゆ、すしめし、炊き込み等の炊き分け、通常モード又は省エネモードその他の上記各機種A,B,Cに応じて決まる各種の炊飯又は保温機能の選択設定を行う入力スイッチ22a〜22g、炊飯、予約、保温等の表示用LED23a〜23c、報知ブザー51、リセット回路52、EEPROM53、メインクロック信号発生回路54、サブクロック信号発生回路55等が設けられ、それぞれマイコン制御ユニット50と図示のように接続されている。マイコン制御ユニット50は、当該操作基板7aの検査段階において入力された炊飯器本体制御パラメータ(図4のパラメータデータA,B,C)を炊飯器本体内に組み付けられ、上述した制御基板9a側のマイコン制御ユニット40と接続されて同マイコン制御ユニット40側に転送入力するまでメモリしておくためのメモリ手段としてのデータフラッシュ領域50aやその他の必要なデータをメモリするためのRAMを備えて構成されている。
そして、上記制御基板9a側のマイコン制御ユニット40と操作基板7a側のマイコン制御ユニット50は、それぞれ必要な電源配線および信号配線を備えたマイコン通信回路49を介して、所定のコマンド信号に応じ、相互に双方向通信可能に接続されている(図5の制御フロー参照)。
以上のように制御基板9a側マイコン制御ユニット40と操作基板7a側マイコン制御ユニット50との2つのマイコン制御ユニットを設けるようにした場合、上記制御基板9a側のマイコン制御ユニット40を、仕様および機能を異にする複数の機種の各機種に共通な汎用性のある基本的な出力制御用のものに構成することができ、図6に示すような複数の機種の各機種A,B,C毎に個別に対応した制御基板A,B,C、複数のタイプのプログラム(ソフトウエア)A,B,Cを備えた複数のマイコン制御ユニットを準備する場合に比べて相当に低コスト化が可能となる。
しかし、上記仕様および機能を異にする複数の機種A,B,Cの電気炊飯器は、それぞれ消費電力および炊飯、保温、制御のための動作データが異なるため、そのままでは当該機種の炊飯器の特性に対応した適正な炊飯制御を行うことができない。
したがって、基板検査の段階はともかく、図1のように炊飯器本体内に組み付けられ、製品としての最終検査にかけられるまでに、何らかの方法で、上記各機種に共通な制御基板9a側のマイコン制御ユニット40の上記データフラッシュ領域40aに当該機種固有の個体差データ(消費電力、動作データ等の本体制御パラメータ:詳細は後述)を入力設定する必要がある。
そこで、この実施の形態では、上記炊飯器本体内に組み込まれる前の上記操作基板7a側のマイコン制御ユニット50の能力を制御基板9aのマイコン制御ユニット40の能力よりも大きなものにするとともに、液晶表示部21の表示内容やスイッチ22a〜22gの種類、レイアウトを含めて当該電気炊飯器の機種(図4中のA,B,C)に応じて異なる固有のものとし、当該電気炊飯器各機種のオプション(機能)、サイズ(炊飯容量)等の個体差に応じて異なる本体制御パラメータが、例えば操作基板7aの検査工程において、予じめ基板検査ラインの所定の基板検査機(本体制御パラメータ入力用コンピュータ)により、そのメモリ部であるデータフラッシュ領域50aに書き込ませるようにしている。
そして、それにより、先ず炊飯器本体に組み付けられる前の機種毎に異なる操作基板7a側のマイコン制御ユニット50に、当該電気炊飯器個有のオプション、サイズに応じた炊飯、保温制御用のデータを持たせる。
ただし、この場合において、もしも上記操作基板7aの検査忘れ(検査漏れ)等により、以後の通電時(本体検査時)に上記本体制御パラメータの書き込みがなされていないことが判明した場合には、当該炊飯器はNGとして、再度基板検査ラインに回して、適正な本体制御パラメータの書込みを行う。なお、この場合、他の方法として当該操作基板7a側への組付後のマイコン制御ユニット50のEEPROM53を利用し、同EEPROM53部分に予じめ設定されている本体制御パラメータを入力して、上記データフラッシュ領域50a部分に書き込ませることにより対応し、操作基板7aの検査忘れがあっても可及的に安全な出力制御を行わせるようにすることもできる。
他方、同じく炊飯器本体内に組み込まれる前の制御基板9aの検査工程において、予じめ所定の基板検査機(基板パラメータ入力用のコンピュータ)により、そのメモリ部であるデータフラッシュ領域40aに対して、例えば定格電流(12A)を入力した場合の定格入力電流値および定格入力電圧値などの基板パラメータを書き込む。
これにより、各機種に共通に使用される制御基板9a,9a・・・毎の電気部品のバラツキによる制御出力の変動を吸収し、全てを一定の出力のものにすることができるようにする。
ただし、この場合において、もしも制御基板9aの検査忘れ(検査漏れ)等により、以後の通電時に上記基板パラメータの書き込みがなされていないことが判明した場合には、当該制御基板9a側マイコン制御ユニット40のEEPROM46部分に設定されている同様の入力電流、入力電圧の初期値を入力して上記データフラッシュ領域40aに書き込むことにより対応し、制御基板9aの検査忘れがあっても可及的に安全な出力制御を行わせるようにする。
以上のようにして、それぞれの基板7a,9aの基板検査工程において、対応するマイコン制御ユニット50,40のデータフラッシュ領域50a,40aに必要なデータが入力設定された操作基板7aおよび制御基板9aは、その後の炊飯器組立工程において、図1に示すように炊飯器本体内に組み込まれ、それら操作基板7a側のマイコン制御ユニット50と制御基板9a側のマイコン制御ユニット40は、それぞれ必要な電源配線および信号配線を備えたマイコン通信回路49を介して相互に接続される。
(炊飯器本体への組み込み後のマイコン制御ユニット40,50の制御動作)
そして、続く炊飯器本体内への組付後の製品検査工程において、初めて炊飯器本体の電源回路に電源が印加(通電)されると(図3中のAC電源30がON)、制御基板9a側のマイコン制御ユニット40と操作基板7a側のマイコン制御ユニット50とは、例えば相互に図5のフローに示すような双方向通信制御動作(コマンド信号MR,MS,WE,WT,RW,SRの送信および受信に応じたデータの転送)を行って、上記基板検査工程において操作基板7a側のマイコン制御ユニット50のデータフラッシュ領域50a(具体的にはRAM:後述)に入力メモリされている上述した本体制御パラメータを制御基板9a側のマイコン制御ユニット40のデータフラッシュ領域40aに転送して設定し、制御基板9a側マイコン制御ユニット40および操作基板7a側マイコン制御ユニット50の各々が当該電気炊飯器本来の仕様および機能に応じた適正な炊飯および保温制御を行えるようにする。
すなわち、操作基板7a側のマイコン制御ユニット40は、上述した図3中の入力電圧検出回路39が、例えば一定値以上の電圧レベルを2回連続して検出することにより通電された否かを検出し(他方、制御基板9a側ではゼロクロスパルスの入力により通電を検出する:ステップSa)、通電されたことが検出されると(ステップS1)、そのデータフラッシュ領域50aに入力されている、最終的に上記制御基板9a側のマイコン制御ユニット40のデータフラッシュ領域40aに入力してメモリされる当該機種に対応した上記制御基板9a側マイコン制御ユニット40の本体制御パラメータ、例えばIGBT駆動用パルスの最大パルス幅、入力電流FS値(定格出力に対応した入力電圧値)、高温異常検出用閾値、電源ヒューズがOFFになる時のワークコイル異常電流検出用閾値、冷却ファンロック時のファンロック異常電流検出用閾値、また操作基板7a側のマイコン制御ユニット50側で管理する当該マイコン固有のデータ、例えばサイズ、オプション、機種等のデータが初期化されているか否か(適正に入力メモリされているか否か)を確認する(ステップS2)。
その結果、そのデータが未だ初期化されていない場合(入力設定されていない場合)には、NGとして処理するとともに再度基板検査ラインに戻すか、又は別のデータ書込みラインに移送して上述した当該電気炊飯器個有の本体側制御パラメータの初期値の書き込み処理を行う(ステップS3)。
他方、適正に初期化されている場合には、続いて当該データフラッシュ領域50a中の本体側制御パラメータをその内容を確認した上で、RAM側に移して読み込む(ステップS4)。
そして、その後、制御基板9a側マイコン制御ユニット40に対してコマンド信号MRを送信し、具体的に同制御基板9a側マイコン制御ユニット40のデータフラッシュ領域40aの設定データを読み出して(ステップS4)、制御基板9a側マイコン制御ユニット40の本体側制御パラメータが初期化されているか否か(入力されているか否か)を確認する(ステップS5)。この場合、制御基板9a側マイコン制御ユニット40は、その本体側制御パラメータのデータ入力状態をコマンド信号MRにより操作基板7a側に送信する(ステップSb)。
この場合、組付後第1回目の通電時の場合には、制御基板9a側マイコン制御ユニット40のデータフラッシュ領域40aには、未だ本体制御パラメータが入力されておらず、初期化されていないので、次にステップS6に進んで、当該操作基板7a側のマイコン制御ユニット50の上記RAM中にメモリした本体側制御パラメータを読み出して、同制御基板9a側のマイコン制御ユニット40側に転送し、そのデータフラッシュ領域40a中に書き込む(ステップS6,ステップSc:コマンド信号MS,WE,WT)。
そして、その書き込みが終わると、制御基板9a側のマイコン制御ユニット40から操作基板7a側のマイコン制御ユニット50にOKのコマンド信号が送信入力され、それにより適正な本体側制御パラメータの初期化データの入力設定が完了する。
他方、通電状態の検出が第2回目以降の場合には、制御基板9a側マイコン制御ユニット40の上記データフラッシュ領域40aの本体側制御パラメータの初期化が完了していることから、そのまま同そのデータフラッシュ領域40aの本体制御パラメータを読み込み(ステップS7,ステップSb)、以後の通常制御動作を行うことができる(ステップS8,ステップSe)。
1,C2は第1,第2のワークコイル、H1は保温ヒータ、H2は肩ヒータ、1はは外ケース、1aは側壁部、1bは底壁部、2は蓋ユニット、3は内鍋、7は操作基板カバー、7aは操作基板、9は制御基板カバー、9aは制御基板、20は操作パネル、21は液晶表示部、22は冷却ファン、40は制御基板側マイコン制御ユニット、50は操作基板側マイコン制御ユニットである。

Claims (4)

  1. 内鍋と、この内鍋を加熱する内鍋加熱手段と、この内鍋加熱手段の加熱出力を制御する制御手段と、炊飯に必要な情報を表示する情報表示手段および炊飯に必要な設定操作を行う設定操作手段とを備えてなる電気炊飯器であって、必要な制御機能を相互に分担した第1,第2の2つの制御マイコンを有し、その内の一方側の制御マイコンが持つ当該電気炊飯器に特有な個体差を含むデータを他方側の制御マイコンに送信することにより、他方側の制御マイコンが個体差に対応したデータを有していなくても適正な炊飯制御を行えるようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 他方側の制御マイコンにも当該電気炊飯器に特有な定格出力を決定するデータを持たせ、同データを上記他方側の制御マイコンから上記一方側の制御マイコンに送信することにより、当該電気炊飯器特有の適正な出力で炊飯制御を行えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 当該電気炊飯器に個有の個体差データには、少なくとも機種および炊飯容量特定データが含まれていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気炊飯器。
  4. 一方側制御マイコンが操作基板側に設けられている情報表示手段および設定操作手段用の制御マイコンであり、他方側制御マイコンが制御基板側に設けられている出力制御手段用のマイコンであることを特徴とする請求項1,2又は3記載の電気炊飯器。
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