JP5407532B2 - 調理家電 - Google Patents

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Description

本願発明は、調理家電に関し、さらに詳しくは複数のマイコン制御手段を備えた調理家電において停電検出を確実且つ低コストで行い得るようにした調理家電に関するものである。
例えば、調理家電の一種である電気炊飯器の場合、マイコン制御手段を備えおり、例えば白米、早炊き、新米、すしめし、炊き込み、玄米、おかゆ等の各種の炊飯メニューの選択設定とそれらに対応した炊飯工程の制御並びに保温制御が行えるようにしている。また、保温の場合にも、例えば標準保温やつやつや保温などの保温メニューに加え、高め、低め、標準等任意の保温温度の設定が可能となっている。そして、これら各種炊飯又は保温メニューの選択設定は、炊飯器本体の外ケース前面側の操作パネル部に設けられた各種操作キーとその操作設定状態を表示するディスプレイとを使用して行われるようになっている。このようにして選択設定操作が行われると、それに対応した炊飯又は保温メニューのプログラムが上記マイコン制御手段側のメモリ部から自動的に読み出されて、適切な炊飯又は保温制御が実行されるようになっていた(特許文献1参照)。
従来の電気炊飯器の場合、上述のようなマイコン制御手段は1個であり、該1個のマイコン制御手段が、上記操作パネル部裏側の各種操作キーおよび表示部を備えた操作基板に別途並設されたマイコン基板に設けられており、炊飯器本体内のIGBT(又はトライアック)およびIGBT駆動回路(又はヒータ駆動回路)を備えた制御基板側IGBT駆動回路(ヒータ駆動回路)とワイヤーハーネスで接続され、IGBT駆動回路(又はヒータ駆動回路)を制御するようになっている。
このため、製品の機種を多くして、各機種ごとに炊飯又は保温制御機能のレベルを変え、そのグレードに応じて製品機能の拡張を図ろうとすると、機能毎にマイコン制御手段を変えることが必要となり、製品コストが極めて高くなる。
そこで、上記マイコン制御手段を、複数の機種に共通な基本的な制御を行うマイコン制御手段と複数の機種の各機種によって相違する拡張的な制御を行う複数のマイコン制御手段とに分け、これらのマイコン制御手段を組み合わせることにより、機種に応じた拡張的な制御機能を自由に実現できるようにした電気炊飯器が提供されるようになってきている(特許文献2参照)。つまり、複数のマイコン制御手段を備えたものが既に提案されてきているのである。
特開平11−137421号公報 特開2008−035897号公報
上記特許文献2に開示されている電気炊飯器の場合、二つのマイコン制御手段を備えているが、図7に示すように、二つののマイコン制御手段(例えば、制御マイコン32Aおよび表示マイコン32B)は、ゼロクロス同期信号ラインZCで接続されており、表示マイコン32Bは、ゼロクロス同期信号の入力無しを検出して停電検出を行い、ゼロクロス同期信号の入力を検出して復電検出を行うこととなっている。符号CNはコネクタ、Aは端子である。すると、ゼロクロス同期信号ラインZCへのノイズによって誤検出するおそれがあるとともに、制御基板操作基板との間にリード線およびコネクタピンが必要となるところから、コストアップにつながるという問題があった。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、複数のマイコン制御手段を備えたものにおいて、停電検出時の誤検出を無くすとともに、コストダウンを図り得るようにすることを目的としている。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けている。
上記のように本願発明の構成では、各々2種類のマイコンに対応して設けられる停電検出手段は、互いに独立して設けられており、かつ異なる機能の停電検出手段となっているため、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようになる。したがって、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるようになる
また、上記の構成では、2種類のマイコン制御手段同士が接続されれば足り、制御基板と操作基板とを接続するリード線およびコネクタピンが不要となるので、それらの削減によるコスダウンを図ることができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第2の手段として、加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けるとともに、該停電検出手段の少なくとも一を、ゼロクロス同期信号を受けて停電検出を行うゼロクロス方式としている。
上記のように本願発明の構成では、各々2種類のマイコンに対応して設けられる停電検出手段は、互いに独立して設けられており、かつ異なる機能の停電検出手段となっているため、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようになる。したがって、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるようになる
また、上記の構成では、2種類のマイコン制御手段同士が接続されれば足り、制御基板と操作基板とを接続するリード線およびコネクタピンが不要となるので、それらの削減によるコスダウンを図ることができる。
しかも、上記の構成では、ゼロクロス方式で、素早い停電検出を行うことができるところから、加熱手段を早く停止することができることとなり、応答性を向上させることができる
本願発明では、上記課題を解決するための第3の手段として、加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けるとともに、該停電検出手段の少なくとも一を、電源電圧の降下度により停電検出を行う電源電圧検出方式としている。
上記のように本願発明の構成では、各々2種類のマイコンに対応して設けられる停電検出手段は、互いに独立して設けられており、かつ異なる機能の停電検出手段となっているため、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようになる。したがって、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるようになる
また、上記の構成では、2種類のマイコン制御手段同士が接続されれば足り、制御基板と操作基板とを接続するリード線およびコネクタピンが不要となるので、それらの削減によるコスダウンを図ることができる。
しかも、上記の構成では、電源電圧検出方式としたことにより、ゼロクロス方式より時間はかかるが、より確実な停電検出を行うことができるとともに、長く制御状態を保持することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第4の手段として、加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応する複数の停電検出手段を設けるとともに、前記制御基板側の停電検出手段を、ゼロクロス同期信号を受けて停電検出を行うゼロクロス方式とする一方、前記操作基板側の停電検出手段を、電源電圧の降下度により停電検出を行う電源電圧検出方式としている。
上記のように本願発明の構成では、各々2種類のマイコンに対応して設けられる停電検出手段は、互いに独立して設けられており、かつ異なる機能の停電検出手段となっているため、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようになる。したがって、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるようになる
また、上記の構成では、2種類のマイコン制御手段同士が接続されれば足り、制御基板と操作基板とを接続するリード線およびコネクタピンが不要となるので、それらの削減によるコスダウンを図ることができる。
しかも、上記の構成では、制御基板側の停電検出手段をゼロクロス方式としたことにより、素早い停電検出を行うことができるところから、加熱手段を早く停止することができることとなり、応答性を向上させることができる一方、操作基板側の停電検出手段を、電源電圧検出方式としたことにより、ゼロクロス方式より時間はかかるが、より確実な停電検出を行うことができるとともに、長く制御状態を保持することができる。
本願発明の第1の手段によれば、加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けて、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようにしたので、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるという効果がある。しかも、制御基板と操作基板との間にリード線およびコネクタピンが不要となり、リード線やコネクタピンを減らすことによるコスダウンを図ることができるという効果ある。
本願発明の第2の手段によれば加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けて、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようにしたので、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるという効果がある。しかも、制御基板と操作基板との間にリード線およびコネクタピンが不要となり、リード線やコネクタピンを減らすことによるコスダウンを図ることができるという効果もある。また、前記停電検出手段の少なくとも一を、ゼロクロス同期信号を受けて停電検出を行うゼロクロス方式としたので、素早い停電検出を行うことができるようにしたので、加熱手段を早く停止することができることとなり、応答性を向上させることができるという効果もある
本願発明の第3の手段によれば加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けて、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようにしたので、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるという効果がある。しかも、制御基板と操作基板との間にリード線およびコネクタピンが不要となり、リード線やコネクタピンを減らすことによるコスダウンを図ることができるという効果もある。また、前記停電検出手段の少なくとも一を、電源電圧の降下度により停電検出を行う電源電圧検出方式としたので、ゼロクロス方式より時間はかかるが、より確実な停電検出を行うことができるとともに、長く制御状態を保持することができるという効果もある。
本願発明の第4の手段によれば加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電において、それぞれのマイコン制御手段に対応する複数の停電検出手段を設けて、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようにしたので、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができるという効果がある。しかも、制御基板と操作基板との間にリード線およびコネクタピンが不要となり、リード線やコネクタピンを減らすことによるコスダウンを図ることができるという効果もある。また、制御基板側の停電検出手段をゼロクロス方式としたことにより、素早い停電検出を行うことができるところから、加熱手段を早く停止することができることとなり、応答性を向上させることができる一方、操作基板側の停電検出手段を、電源電圧検出方式としたことにより、ゼロクロス方式より時間はかかるが、より確実な停電検出を行うことができるとともに、長く制御状態を保持することができるという効果もある。
本願発明の実施の形態にかかる調理家電の一例である電気炊飯器の縦断面図である。 本願発明の実施の形態にかかる調理家電の一例である電気炊飯器における液晶表示パネルを中心とする操作パネル部の正面図である。 本願発明の実施の形態にかかる調理家電の一例である電気炊飯器における制御回路部分の全体構成を示すブロック図である。 本願発明の実施の形態にかかる調理家電の一例である電気炊飯器における制御マイコンと表示マイコンとの関係を示すブロック図である。 本願発明の実施の形態にかかる調理家電の一例である電気炊飯器における制御マイコンの停電検出・復電検出の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる調理家電の一例である電気炊飯器における表示マイコンの停電検出・復電検出の内容を示すフローチャートである。 従来の電気炊飯器における制御マイコンと表示マイコンとの関係を示すブロック図である。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の実施の形態について説明する。
先ず、本願発明の実施の形態にかかる調理家電の一例である電気炊飯器は、図1に示すように、内鍋3として、電磁誘導の可能な金属からなるものが採用される一方、該内鍋3に対する炊飯時の加熱手段として、合成樹脂製の内ケース4を介して内鍋3の底壁部3aから側壁部3bの略全体を包み込むように内鍋底壁部3aの中央部側と側方部側とに対応する2組のワークコイルC1,C2が設けられ、また該内鍋3に対する保温時等の加熱手段として、内鍋側壁部3bの全周に対応する保温ヒータH1、内鍋開口縁部3cの全周に対応する肩ヒータH2が設けられている。
そして、それらを後述する内鍋3に近い制御基板5A側のマイコン制御ユニット32Aと操作パネル部20側の操作基板5B上のマイコン制御ユニット32Bとの二つのマイコン制御手段によって適切に駆動制御することによって、適切な炊飯/調理機能と保温機能とを実現できるようになっている。
前記マイコン制御ユニット32Aは、複数の機種に共通な基本的な炊飯又は保温制御を行うものとして構成されている。前記マイコン制御ユニット32Bは、複数の機種の各機種によって相違する拡張的な制御を行うものとして構成されている。そして、前記マイコン制御ユニット32Aに対して予め用意されている複数のマイコン制御ユニット32B,32B・・の内の任意のマイコン制御ユニット32Bを所望により組み合わせることにより、当該機種に応じた拡張的な制御機能を自由に実現できるようになっている。
一方、それらの機能に応じたタイマー予約や炊飯および保温メニュー、加熱調理メニューの選択、それら各メニューに対応した加熱量、加熱パターン、保温温度、保温時間などの選択設定操作は、図2に示すように、当該電気炊飯器本体の前面側操作パネル部20に設けられた各種入力スイッチ群(操作キー群)22a〜22iを介してユーザにより行われ、その選択設定内容は、前記マイコン制御ユニット32Bのメモリ部にメモリされると同時に前記操作パネル部20の液晶表示部21に表示されることとなっている。
そして、前記選択設定情報は、インターフェイス回路を介して上述の制御基板5A側のマイコン制御ユニット32Aに供給され、その情報内容に応じて最終的に前記ワークコイルC1,C2および保温ヒータH1、肩ヒータH2が制御されるようになっている。
前記液晶表示部21には、例えば炊飯、調理(パン発酵/焼き)、保温の各メニュー、設定された保温温度、設定保温時間、保温経過時間(保証時間)、現在時刻、タイマー炊飯予約時刻、炊飯完了・調理完了までの残時間、その他の各種必要事項が表示されることとなっている。
前記電気炊飯器の炊飯器本体は、図1に示すように、内部に誘起される渦電流によって自己発熱が可能な材質、例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の内ケース4と、該内ケース4を保持する外部筐体である有底筒状の外ケース1と、該外ケース1と前記内ケース4とを一体化して形成された炊飯器本体の上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット2とによって構成されている。
前記内ケース4の底壁部4aの下方側には、コイル台7が設けられ、その上部には、フェライトコアを介し、前記内鍋3の底壁部3aの中央部と側方部の各位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された2組のワークコイルC1,C2が、それぞれ内鍋3の底壁部3aの中央部から側壁部3bに至る略全体を包み込むように設けられており、それらにより通電時には内鍋3の略全体に渦電流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっている。そして、該ワークコイルC1,C2は、それぞれ相互に直列に接続されている(従って、以下の動作説明および図3の制御回路図では単にワークコイルCとして示す)。
そして、その一端は、例えば図3の制御回路図に示すように、整流回路35および平滑コンデンサ36を介した電源ラインに、また他端は、IGBT(パワートランジスタ)37のコレクタにそれぞれ接続されている。
また、前記内ケース4の側壁部には、保温時において加熱手段として機能する保温ヒータH1が設けられており、保温時において前記内鍋3の全体を有効且つ均一に加熱するようになっている。
さらに、前記内ケース4の前方側には、例えば図3に示されるような、ワークコイルC、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を駆動制御する前記IGBT37やヒータ駆動回路33,45、電源電圧整流用のダイオートブリッジよりなる整流回路35、平滑コンデンサ36、制御基板用マイコン制御ユニット32Aなどを備えた制御基板5Aが上下方向に延びて設けられている。
この制御基板5Aの下部には、例えば前記IGBT37に接して放熱用のヒートシンク82が設けられ、その下部側には、冷却ファン8が設けられている。該冷却ファン8は、前記外ケース1の底部に形成された空気吸込グリル81から吸入した空気を前記ヒートシンク82および制御基板5Aを介して前記内ケース4の外周囲に流し、必要な発熱部の冷却を行うこととなっている。
さらにまた、前記外ケース1は、例えば合成樹脂材で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、外周囲カバー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材11と、前記カバー部材1aの下端部に一体化された合成樹脂製の底部材1bとからなり、且つ前記内ケース4の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間部を形成した全体として有底の筒状体に構成されている。そして、該外ケース1の前面部上方には、例えば図2に示すような略半月状の操作パネル部20が設けられている。
該操作パネル部20の内側には、十分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21が設けられ、その周囲には、炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h、省エネモード選択手段である省エネスイッチ22i等の各種操作スイッチが配設されている。
前記操作パネル部20の内側には、操作基板5Bが所定の間隔を保って設けられている。この操作基板5B上には、前記各種操作スイッチ22a〜22i各々の接点部、操作基板用マイコン制御ユニット32B、液晶パネル21、バックアップ電源等が設けられている。
さらに、前記内ケース4下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセンサ収納空間部が形成されており、該センタセンサ収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態で、且つ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢された状態で内鍋温度検知センサSおよび内鍋検知スイッチLSを備えたセンタセンサCSが設けられている。
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成する外カバー12と、内周面を構成する内カバー13と、該内カバー13の下側に着脱可能に設けられた金属製の放熱板16とによって構成されている。なお、符号14は内鍋3の開口縁部3cに対応するようにして前記放熱板16の外周部に設けられたパッキンである。
この蓋ユニット2は、前記外ケース1上部の肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取り付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して蓋ユニット2の上下方向への開閉ロックを行うロック機構18が設けられている。
また、前記制御基板5Aは、図3に示すように、マイコン制御ユニット32Aを中心として、温度検知回路43、内鍋検知回路44、パルス変調回路45、冷却ファン駆動回路10、保温ヒータ駆動回路33、IGBT駆動回路42、肩ヒータ駆動回路45等を備え、主として各種の炊飯又は保温制御に必要な基本的な負荷回路の制御を行うようになっている。
一方、操作基板5Bは、図3に示すように、マイコン制御ユニット32B、音声回路17、液晶パネル21等を備えている。そして、前記マイコン制御ユニット32Bには、上述した操作パネル部20の炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h、省エネモード選択手段である省エネスイッチ22i等の各種操作スイッチの操作信号が入力されるようになっている。そして、それに対応した必要な点灯表示部(LED)23a〜23dを点灯させることとなっている。
図3において、符号10aは冷却ファン駆動回路10と冷却ファン8との間に設けられたトランジスタ、33aは保温ヒータ駆動回路33と保温ヒータH1との間に設けられたトランジスタ、24aは肩ヒータ駆動回路45と肩ヒータH2との間に設けられたトランジスタ、38は共振コンデンサ、39はダイオード、40は同期トリガー回路である。
ところで、本実施の形態においては、制御基板5A側のマイコン制御ユニット32A(以下、制御マイコンという)と、操作基板5B側のマイコン制御ユニット32B(以下、表示用マイコンという)とは、図4に示すように、互いに独立して構成されており、制御マイコン32Aにおいては、ゼロクロス信号ラインZCからのゼロクロスパルスの入力の有無により停電/復電検出が行われ、表示用マイコン32Bにおいては、電源電圧の昇降により停電/復電検出が行われることとなっている。図4において、符号CNはコネクタ、Aは端子、GNDはアースである。
ついで、制御マイコン32Aおよび表示マイコン32Bにおける停電/復電検出および復電後における制御の内容について、図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。
(1) 制御マイコン32Aによる制御内容(図5参照)
ステップS1においてゼロクロス同期信号ラインZCからのゼロクロスパルス(換言すれば、ゼロクロス同期信号)の入力が無いと判定されると、ステップS2において停電検出がなされる。つまり、制御マイコン32Aにおいては、ゼロクロスパルスの入力の有無による停電検出が行われるのである。
ついで、ステップS3においてゼロクロス同期信号ラインZCからのゼロクロスパルス(換言すれば、ゼロクロス同期信号)の入力が有ったと判定されると、ステップS4において復電検出がなされる。そして、ステップS5において本体パラメータデータの送信が行われ(表示マイコン32Bとの相互通信による)、ステップS6において表示マイコン32Bからの受信データが制御用パラメータとして設定され、ステップS7において本体パラメータデータが送信され、その後通常動作に移行する。
(2) 表示マイコン32Bによる制御内容(図6参照)
ステップS1およびステップS2において電源電圧が所定電圧以下(例えば、4V以下)に2回連続して降下したことが確認されると、ステップS3において停電検出がなされる。つまり、表示マイコン32Bにおいては、電源電圧の降下による停電検出が行われるのである。
ついで、ステップS4およびステップS5において電源電圧が所定電圧以上(例えば、20V以上)に2回連続して上昇したことが確認されると、ステップS6において復電検出がなされる。
そして、ステップS7においてデータフラッシュ領域の本体パラメータの初期化がなされているか否かの判定がなされ、ここで否定判定されると、ステップS8において本体パラメータの初期値(マイコンのROMデータ)の書込処理がなされ、その後ステップS9においてデータフラッシュの読込がなされる。一方、ステップS7において肯定判定された場合には、直接ステップS9に進み、データフラッシュの読込がなされる。
ついで、ステップS10において制御マイコン32Aの本体パラメータの初期化がなされているか否かの判定がなされ、ここで否定判定されると、ステップS11において制御マイコン32Aの本体パラメータのパラメータ書込処理がなされ、最後に初期化データの書込が行われ、その後ステップS12において制御マイコン32Aのパラメータ読込がなされる。一方、ステップS10において肯定判定された場合には、直接ステップS12に進み、制御マイコン32Aのパラメータ読込がなされる。その後通常動作に移行する。
上記したように、本実施の形態によれば、それぞれのマイコン制御手段(例えば、制御マイコン32Aおよび表示マイコン32B)に対応する複数の停電検出手段(即ち、ゼロクロス方式および電源電圧検出方式)を設けて、何れか一方の停電検出手段がノイズによる影響を受ける検出手段であったとしても、他方側の停電検出手段は、そのようなノイズの影響を受けることなく、それとは異なる停電検出機能によって確実に停電を検出することができるようにしたので、従来のように相互のマイコンに共通なゼロクロス同期信号の入力の有無により停電検出を行う構成のようなノイズによる誤検出を防ぐことができる。
本実施の形態の場合、停電検出手段を、ゼロクロス同期信号を受けて停電検出を行うゼロクロス方式と、電源電圧の降下度により停電検出を行う電源電圧検出方式とにより構成しているので、素早い停電検出が行えるゼロクロス方式と、より確実な停電検出が行える電源電圧検出方式とを併用することにより、迅速且つ確実な停電検出が可能となる。制御基板5A側(即ち、制御マイコン32A)では、素早い停電検出が行える一方、操作基板5B側(即ち、表示用マイコン32B)では、より確実な停電検出が行えることとなる。
しかも、制御基板と操作基板との間にリード線およびコネクタピンが不要となり、リード線やコネクタピンを減らすことによるコスダウンを図ることができる。
本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
5Aは制御基板
5Bは表示基板
32Aは制御マイコン
32Bは表示マイコン
C1,C2はワークコイル
H1は保温ヒータ
H2は肩ヒータ
ZCはゼロクロス同期信号ライン

Claims (4)

  1. 加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電であって、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けたことを特徴とする調理家電。
  2. 加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電であって、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けるとともに、前記停電検出手段の少なくとも一を、ゼロクロス同期信号を受けて停電検出を行うゼロクロス方式としたことを特徴とする調理家電。
  3. 加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電であって、それぞれのマイコン制御手段に対応し且つ互いに独立した異なる機能の停電検出手段を設けるとともに、該停電検出手段の少なくとも一を、電源電圧の降下度により停電検出を行う電源電圧検出方式としたことを特徴とする調理家電。
  4. 加熱手段を駆動させる加熱手段駆動回路を備えた制御基板と操作手段および表示手段を備えた操作基板とに設けられる2種類のマイコン制御手段を備えた調理家電であって、それぞれのマイコン制御手段に対応する複数の停電検出手段を設けるとともに、前記制御基板側の停電検出手段を、ゼロクロス同期信号を受けて停電検出を行うゼロクロス方式とする一方、前記操作基板側の停電検出手段を、電源電圧の降下度により停電検出を行う電源電圧検出方式としたことを特徴とする調理家電。
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