JP5444927B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

本願発明は、炊飯機能に加えて、炊飯終了後の保温機能を備えた電気炊飯器に関するものである。
最近の電気炊飯器では、炊飯終了後、そのまま保温工程に移行して、所定の設定保温温度で保温を行う、いわゆる炊飯ジャー型のものが一般的となっている。
しかし、このような電気炊飯器の場合、保温時間の経過とともに雑菌が増えたり、腐敗が進行する恐れがある。
そこで、従来の電気炊飯器では、例えば図9のタイムチャートに示すように、炊き上げ検知後、むらし工程を経て炊飯が終了すると、保温工程に移行させるとともに、ヒータ、ワークコイル等の内鍋加熱手段に対する通電を停止することによって、ご飯の温度を速やかに目標とする設定保温温度Ts1まで低下させ、その後保温ヒータに通電して当該設定保温温度Ts1での保温加熱制御を行う。
この保温工程における保温ヒータの制御は、例えばマイコン式制御ユニットによりトライアックをON−OFFすることにより行う。マイコン式制御ユニットには、あらかじめユーザーにより目標とする保温温度が設定されており、センタセンサの感熱部の温度が同設定温度より低いと保温ヒータに通電され、高いと通電を停止して保温温度を一定に保つ(図7を参照)。
そして、同保温工程に移行してから、雑菌による腐敗の進行が予想される所定の保温時間t1が経過すると、ご飯の温度が雑菌を死滅させるに十分な高さの温度Tshとなるまで上述の内鍋加熱手段に通電し、昇温させて殺菌する。
その後、さらに同経過時間t1よりも長い保温時間t2が経過すると、再び同様の昇温制御が行われる。
この場合、必要に応じ、上記昇温作用に合わせて保温温度の設定値(維持温度)そのものをも、図示のようにΔT1、ΔT2・・・と少しづつ高くすることによって、保温時間が長くなるほど腐敗防止効果を高くする方法も採用される(一例として特許文献1を参照)。
このような構成によると、雑菌の増殖による腐敗の進行を抑制して、可能な限り長く保温状態を継続することができる。
特開2002−209736号公報
しかし、上記構成の場合、実際の雑菌の侵入状態を考慮することなく、一律に昇温制御を行なっているが、例えばむらし工程後、設定保温温度での保温までの間に炊飯器の蓋が開かれた時と開かれなかった時、また蓋が開かれたとしても、むらし中か、むらし終了直後など、ご飯の温度が80℃以上に高く、侵入した雑菌が死滅する高温度の場合とでは全く条件が異なり、蓋が開かれなかった雑菌侵入の恐れのない場合や蓋が開かれても雑菌が死滅する高温時の場合には、そうでない場合と異なって全く昇温制御を行わないようにするか、または、相当な保温時間が経過した場合のみに限定することによって、その回数を少なくし、消費電力の節約を図ることが好ましい。
本願発明は、このような事情に基いてなされたもので、炊き上げを検知した後保温工程に到る間および保温工程中においても、実際に蓋が開かれなかった場合には、上述した保温工程中における本来の昇温制御をパスすることによって、無駄な消費電力を節約するようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、炊き上げ検知をした後、保温工程に移行して、ご飯の温度を雑菌の生死を分ける基準温度よりも低い設定保温温度に維持するように保温加熱手段への通電状態を制御するとともに、該通電制御中において、上記炊き上げ検知後所定の時間が経過するたびに上記保温加熱手段への通電量をアップして上記ご飯の温度を昇温させる保温制御手段を備えてなる電気炊飯器であって、上記保温制御手段は、上記炊き上げ検知後所定の時間が経過し、上記保温加熱手段への通電量をアップする昇温制御タイミングになったとしても、上記炊き上げ検知後所定の時間が経過するまでの間に炊飯器の蓋が開かれなかった場合には、上記ご飯の温度を上げる本来の昇温制御をパスし、通常の保温制御を継続するようにしたことを特徴とするものである。
このような構成によると、上述したように、炊き上げ検知をした所定の時間が経過して、本来なら上記保温加熱手段への通電量をアップする昇温制御タイミングになったとしても、当該炊き上げ検知後所定の時間が経過するまでの間に炊飯器の蓋が開かれることなく、雑菌の侵入がなかった時には、上記本来の保温制御手段による殺菌のための昇温制御がパスされ、上記所定の設定保温温度に維持する通常の保温制御が継続されるようになる。
したがって、従来のような本来殺菌の必要がない不必要な昇温制御が解消され、それだけ消費電力を節約することができる。
しかも、この発明の場合、上記通常の保温制御における所定の設定保温温度が、上記雑菌の生死を分ける基準温度よりも低く設定されているので、より効果的に消費電力を節約することができる。
(2) 請求項2の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、保温制御手段は、炊飯器の蓋が開かれたとしても、ご飯の温度が、雑菌の生死を分ける基準温度以上の高温状態での蓋の開放である場合には、昇温制御をパスするようにしたことを特徴とするものである。
このような構成によると、上述したように炊飯器の蓋が開かれて雑菌の侵入があったとしても、それが保温工程に移行してからのものではなく、炊き上げ検知後、むらし工程を経て、設定された保温温度に移行している途中などの、ご飯の温度が雑菌を死滅させることができる高い温度状態にある時には、上述した殺菌のための昇温制御がパスされ、通常の保温工程への移行制御が継続されるので、それだけ消費電力を節約することができる。
(3) 請求項3の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1又は2の発明の課題解決手段の構成において、
内鍋の温度を検知する内鍋温度検知手段を備え、設定保温温度での保温制御状態における蓋の開閉状態の検知は、同設定保温温度を基準として加熱手段の加熱量を増減した場合の内鍋検知温度の変動幅を補正した温度の低下幅に基づいて行われるようになっていることを特徴とするものである。
このような構成によると、該内鍋温度検知手段によって検知される内鍋の温度が所定値以上大きく低下した時に炊飯器の蓋が開いたと判定し、必要な昇温制御を行ってご飯の殺菌を可能とすることができる。
その場合において、特に、この発明における蓋の開閉状態の検知は、上述した設定保温温度を基準として加熱手段の加熱量を増減した場合の検知温度の変動幅を補正した温度の低下幅に基づいて行われ、同低下幅が所定値以上に大きいときに蓋開と判定するようになっている。
保温工程における保温加熱手段の制御は、例えばマイコン式制御ユニットによりトライアックをON−OFFすることにより行う。マイコン式制御ユニットには、あらかじめユーザーにより目標とする保温温度が設定されており、温度検知手段により検知された温度が同設定温度より低いと保温加熱手段に通電され、高いと通電を停止して保温温度を一定に保つようになっている。
つまり、同制御は、制御系的に言えば2位置のON−OFF制御であり、当然に2位置の間で±両方向に所定の幅のオーバシュートを伴う。
したがって、温度検知手段で所定幅以上の温度の低下を検知して蓋の開閉を検知する場合にも、同オーバシュートによる変動幅を考慮して検知する。それにより、上記変動幅をオフセットした正確な蓋開閉状態の検知が可能となる。
以上の結果、本願発明によると、有効に雑菌の増殖を防止しながらしかも可能な限り、昇温制御の回数を低減することができ、保温時における消費電力の可及的な節減を図ることができる。
本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器本体の全体的な構成を示す断面図である。 同電気炊飯器の液晶表示パネルを中心とする操作パネル部分の正面図である。 同電気炊飯器の制御回路部分の全体的な構成を示すブロック図である。 同電気炊飯器の炊き上げ検知から保温制御の内容を示すフローチャートである。 同電気炊飯器の昇温制御を伴う保温制御の内容を示すタイムチャートである。 同電気炊飯器の昇温制御を伴わない保温制御の内容を示すタイムチャートである。 同電気炊飯器の保温制御における保温温度調節制御時(設定保温温度60℃維持制御時)のハンチング状態を示すタイムチャートである。 本願発明の実施の形態2に係る電気炊飯器の保温制御の内容を示すタイムチャートである。 従来の電気炊飯器の保温制御の内容を示すタイムチャートである。
図1〜図7は、本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器の全体および要部の構成と作用をそれぞれ示している。
<基本構成>
先ず本願発明の実施の形態における電気炊飯器は、例えば内鍋(飯器)3として電磁誘導の可能な磁性金属板よりなるものが採用されている一方、当該内鍋3に対する炊飯時の加熱手段として、合成樹脂製の内ケース4を介して当該内鍋3の底壁部3aから側壁部3bの略全体を包み込むように当該内鍋3の底壁部3aの中央部側と側方部側に対応する2組のワークコイルC1,C2が設けられ、また当該内鍋3に対する保温時等の加熱手段として、当該内鍋3の側壁部3bの全周に対応する保温ヒータH1、開口縁部3cの全周に対応する肩ヒータH2が設けられている。
そして、それらを後述する内鍋3に近い制御基板5A側のマイコン制御ユニット32によって適切に駆動制御することによって、適切な炊飯/調理機能と保温機能とを実現できるようになっている。
一方、それらの機能に応じたタイマー予約や炊飯および保温メニュー、加熱調理メニューの選択、それら各メニューに対応した加熱量、加熱パターン、保温温度、保温時間などの選択設定操作は、当該電気炊飯器本体の前面側操作パネル部20に設けられた各種入力スイッチ群(操作キー群)22a〜22iを介してユーザーにより行われ、その選択設定内容は上記マイコン制御ユニット32のメモリ部にメモリされると同時に上記操作パネル部20の液晶表示部21に表示される。
そして、同選択設定情報は、インターフェイス回路を介して上述の制御基板5A側のマイコン制御ユニット32に供給され、その情報内容に応じて最終的に上記ワークコイルC1,C2および保温ヒータH1、肩ヒータH2が制御されるようになっている。
上記液晶表示部21には、例えば炊飯、調理(パン発酵/焼き)、保温の各メニュー、設定された保温温度、設定保温時間、保温経過時間(保証時間)、現在時刻、タイマー炊飯予約時刻、炊飯完了,調理完了までの残時間、その他の各種必要事項(図2、図3を参照)が表示されるようになっている。
<炊飯器本体部分の詳細な構成>
該電気炊飯器の炊飯器本体は、例えば図1に示すように、内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器ないし保温容器)3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の内ケース(保護枠)4と、該内ケース4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース1と、該外ケース1と上記内ケース4とを一体化して形成された炊飯器器体の上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット2とから構成されている。
上記内ケース4の底壁部4aの下方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、フェライトコアを介し、上記内鍋3の底壁部3aの中央部と側方部の各位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された2組のワークコイルC1,C2が、それぞれ内鍋3の底壁部3aの中央部から側壁部3bに到る略全体を包み込むように設けられており、それらにより通電時には内鍋3の略全体にうず電流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっている。そして、該ワークコイルC1,C2は、それぞれ相互に直列に接続されている(したがって、以下の動作説明および図4の制御回路図では単にワークコイルCとして示す)。
そして、その一端は、例えば図3の制御回路図に示すように整流回路35および平滑回路36を介した電源ラインに、また他端はIGBT(パワートランジスタ)37のコレクタにそれぞれ接続されている。
また、上記内ケース4の側壁部には、保温時において加熱手段として機能する保温ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
また、上記内ケース4の前方側には、例えば図3に示されるような、ワークコイルC1,C2、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を駆動制御する上記IGBT37やヒータ駆動回路33,45、電源電圧整流用のダイオードブリッジよりなる整流回路35、平滑回路36、マイコン制御ユニット32などを備えた制御基板5Aが上下方向に延びて設けられている。
この制御基板5Aの下部には、例えば上記IGBT37に接して放熱用のヒートシンク82が設けられ、その下部側には冷却ファン8が設けられている。冷却ファン8は、上記外ケース1の底部に形成された空気吸込グリル81から吸入した空気を上記ヒートシンク82および制御基板5Aを介して上記内ケース4の外周囲に流し、必要な発熱部の冷却を行う。
また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、該カバー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材11と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記内ケース4の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間部を形成した全体として有底の筒状体に構成されている。そして、該外ケース1の前面部上方には、例えば図2に示すような操作パネル部20が設けられている。
該操作パネル部20の内側には、十分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21が設けられ、その周囲には炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h、省エネモード選択手段である省エネスイッチ22i等の各種操作スイッチが配設されている。
そして、該操作パネル20の内側には、操作基板5Bが所定の間隔を保って設けられている。この操作基板5B上には、上記各種操作スイッチ22a〜22i各々の接点部、バックアップ電源、液晶表示部21等が設けられている。
さらに、上記内ケース4下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセンサ収納空間部が形成されており、該センタセンサ収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢された状態で内鍋温度検知センサ(温度検知手段)Sおよび内鍋検知スイッチLSを備えたセンタセンサCSが設けられている。
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成する外カバー12と、内周面を構成する内カバー13と、該内カバー13の下側に着脱可能に設けられた金属製の放熱板16とから構成されている。なお、符号14は、内鍋3の開口縁部3cに対応するようにして上記放熱板16の外周部に設けられたパッキンである。
この蓋ユニット2は、上記外ケース1上部の肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉を行うロック機構18が設けられている。
<炊飯器本体側制御回路部分の全体的な構成と作用>
次に図3は、上述のように構成された炊飯器本体側の炊飯/調理および保温制御(通常/省エネ)、液晶パネル21a,21bの表示制御、その他の制御を行う上述のマイコン制御ユニット32を中心とする制御回路部分の全体的な構成を示している。
図3中、符号32が上述のような炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手段、液晶パネル表示制御手段に加え、内鍋温度判定手段、内鍋検知手段、ブザー報知手段等を備えた炊飯・保温・表示制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット32はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えば内鍋3の温度検知機能、ワークコイル駆動制御機能、内鍋3のセット状態検知機能、保温ヒータおよび肩ヒータ等駆動制御機能等を有して構成されている。
そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側センタセンサCS部の内鍋温度検知センサS、内鍋検知スイッチLSに対応して設けられた温度検知回路43および内鍋検知回路44には、例えば上記内鍋温度検知センサSによる内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、内鍋検知スイッチLSによる内鍋検知信号がそれぞれ入力されるようになっている。
また、ワークコイル駆動制御回路は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガー回路40、IGBT駆動回路42、IGBT37、共振コンデンサ38によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット32により、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、炊飯工程に応じて上記ワークコイルC(C1,C2)の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのないご飯の炊き上げを実現するための適切な出力制御が行われるようになっている。
また同マイコン制御ユニット32により、それぞれ上記保温ヒータ駆動回路33および肩ヒータ駆動回路34を制御することにより、例えば保温又は炊飯工程に応じて上記保温ヒータH1、肩ヒータH2の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、保温又は炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンとを実際の炊飯量を考慮して適切に可変コントロールするための適切な出力制御が行われるようになっている。
また、符号22a〜22iは上述した各種入力スイッチ部であり、同スイッチの必要なものが適切に操作されると、先ず上記マイコン制御ユニット32側の認識手段によってユーザーの指示内容が認識され、その認識内容に応じて所望の炊飯又は保温加熱パターンを設定し、炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯/調理又は保温を行うようになっている。
なお、図2中の符号23aは炊飯表示ランプ、23bは保温表示ランプ、23cは予約表示ランプ、23dは省エネ表示ランプ、また同上述の図3中の符号39は、上記IGBT37のフライホイールダイオード、35は、家庭用AC電源30との間に挿入された上記ワークコイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側整流回路、36はその平滑回路である。
<炊き上げ検知後、むらし工程を経てなされる保温制御>
次に図4のフローチャートおよび図5、図6、図7のタイムチャートは、炊き上げ検知後、むらし工程を経てなされる本実施形態における保温制御の内容を示している。
同制御では、制御開始後、先ず現在の段階において炊き上げ検知が行われた否か、すなわち炊飯開始後、吸水、炊き上げ、沸とう維持の各工程を経て内鍋3内の水分がなくなり、ご飯の温度Tが100℃よりも急速に上昇することにより炊き上がり状態と判定されたか否かを判定する(ステップS1)。
そして、炊き上げ検知(YES)と判定された場合には、続いて現在のご飯の温度Tが所定の低温度、例えば80℃以下まで低下しているか否かを判定する(ステップS2)。その結果、ご飯の温度Tが同温度80℃以下まで低下していない時には、同ご飯の温度Tが80℃以下になるまで当該判定動作(80℃以下?)を繰り返し、ご飯の温度の低下を待つ。
この温度80℃は、ご飯中に雑菌が侵入した時に、ご飯中の雑菌が生存できるか、死滅するかの基準となる温度として選択されており、実験の結果、80℃よりも高い時は侵入した雑菌は死滅し、80℃以下の時は雑菌が生存することが確認されている。
他方、ご飯の温度Tが80℃以下に低下している時は、上述のように上記蓋2が開かれると、侵入した雑菌が増殖する可能性があることから、続いて実際に蓋2が開かれたか否かを検知判定する(ステップS3)。この蓋2が開かれたことの検知は、上述したセンサセンサCSの内鍋温度検知センサSにより検知された内鍋3の温度が所定時間内に所定値以上低下したか否かに基いてなされる。
その結果、蓋開未検知(蓋2が開かれていない)の場合には、内鍋3内への雑菌の侵入が想定されないので、前述した昇温制御を行う必要がないと判断して昇温工程パス情報を設定する(ステップS4)。
そして、その後、昇温制御を行うための昇温開始時間(図6中のt1経過時点)に到達しているか否かの判定動作(ステップS5)に進む。
他方、実際に蓋2の開放があった時(検知)は、上記ステップS4の昇温工程パス情報の設定動作をジャンプして、昇温制御を行うための昇温開始時間(図5中のt1経過時点)に到達しているか否かを判定する(ステップS5)。
なお、以上の蓋2の開閉状態に応じた昇温制御をパスするか否かの判定においては、「判定温度>センタセンサCSの温度検知センサSからの取得温度+1℃」の条件判断を行い、同条件が成立した場合に初めて蓋開検知とするようにしている。
温度検知センサSからの取得温度に対し、保温ヒータH1のON,OFFに基くオーバシュートによるハンチング(図7参照)を考慮し+1℃のオフセットを行い、その温度においても判定温度を下回った場合に初めて、蓋2が開き、ご飯の温度が低下したと判断するようにしている。
次に上記昇温開始時間(図5、図6中のt1経過時点)に到達している場合には、一旦上記ステップS4の昇温工程パス情報の設定があったか否かの判定(ステップS6)を行ない、その判定結果に応じて、先ず同パス情報の設定がなかったご飯の温度が80℃以下の場合には、蓋2を開けて雑菌が侵入すると、ご飯の温度が更に低下した場合に雑菌の繁殖が起こるため、図5のタイムチャートに示すように昇温制御を行って、ご飯の温度を上昇させて殺菌を図る(ステップS7)。
他方、昇温工程パス情報の設定があった上記蓋2を開けなかった場合には、雑菌の侵入はなく、ご飯の温度も本来の設定保温温度を継続するため、雑菌の繁殖は起こらない。したがって、図5のような昇温制御を行わなくても問題はない。
そのため、この場合には、図6のタイムチャートに示すように、上記図5のタイムチャートのような昇温制御をパスして、設定保温温度を基準とした通常の保温制御(図6参照)を継続する。
図9に示す従来の制御では、設定保温温度Tsを保温時間tが長くなるにつれて、Ts1,Ts2と次第に上昇させていたが、この実施の形態では設定保温温度Ts1は全保温時間において共通の温度としているため、上記のように昇温制御をパスしても設定保温温度Ts1はそのまま継続することができる(図5と図6を対比)。その結果、より消費電力を節約することができる。
しかし、上記設定保温温度(維持温度)Tsは、例えば図8のタイムチャートに示すように、もちろん昇温制御が行われる場合には、その度に所定値ΔT1,ΔT2と高くして行っても良いことは言うまでもない。
以上のように、この発明では、炊飯終了後、ご飯の温度を予じめ設定された保温温度に維持するように保温加熱手段への通電状態を制御するとともに、該保温制御中において所定の時間が経過した時に、上記ご飯の温度を昇温させる保温制御手段を備えてなる電気炊飯器において、炊き上げを検知した後保温工程に到る間および保温工程中において、炊飯器の蓋が開かれなかった場合には、上記ご飯の温度を上げる昇温制御を行なわないようにしている。
このような構成によると、炊き上げ検知後炊飯器の蓋が開かれることなく、したがって雑菌の侵入がなかった時には、殺菌のための昇温制御が省略され、通常の保温制御が継続されるようになるので、それだけ消費電力を節約することができる。
また、この発明では、上記の構成において、炊飯器の蓋が開かれたとしても、ご飯の温度が、侵入した雑菌を死滅させ得る所定の高温度以上である場合には、昇温制御を行わないようにしている。
このような構成によると、上述したように炊飯器の蓋が開かれて雑菌の侵入があったとしても、炊き上げ検知後、むらし工程を経て、設定された保温温度に移行している途中などの、ご飯の温度が雑菌を死滅させることができる高い温度状態にある時には、上述した殺菌のための昇温制御が省略され、通常の保温制御が継続されるので、それだけ消費電力を節約することができる。
また、この発明では、上記の構成において、内鍋の温度を検知する温度検知手段を設け、該温度検知手段により検知される内鍋の温度が所定値以上低下した時に炊飯器の蓋が開いたことを検知するようにしている。
このような構成によると、該温度検知手段により検知される内鍋の温度が所定値以上低下した時に炊飯器の蓋が開いたと判定し、必要な昇温制御を行って殺菌を可能とすることができる。
さらに、この発明では、上記の構成において、設定保温温度での保温制御状態における蓋の開閉状態の検知は、同設定保温温度を基準として加熱手段の加熱量を増減した場合の検知温度の変動幅を補正した温度の低下幅に基いて行われるようになっている。
保温工程における保温加熱手段の制御は、例えばマイコン式制御ユニットによりトライアックをON−OFFすることにより行う。マイコン式制御ユニットには、あらかじめユーザーにより目標とする保温温度が設定されており、温度検知手段により検知された温度が同設定温度より低いと保温加熱手段に通電され、高いと通電を停止して保温温度を一定に保つようになっている。
つまり、同制御は、制御系的に言えば2位置のON−OFF制御であり、当然に2位置の間で±両方向に所定の幅のオーバシュートを伴う。
したがって、温度検知手段で所定幅以上の温度の低下を検知して蓋の開閉を検知する場合にも、同オーバシュートによる変動幅を考慮して検知する。それにより、上記変動幅をオフセットした正確な蓋開閉状態の検知が可能となる。
以上の結果、本願発明によると、雑菌の増殖を防止し、かつ昇温制御の低減により保温時の消費電力の節減を図ることができる。
C1,C2,Cはワークコイル、H1は保温ヒータ、H2は肩ヒータ、1は外ケース、2は蓋ユニット、3は内鍋、20は操作パネル、21は液晶表示部、32はマイコン制御ユニットである。

Claims (3)

  1. 炊き上げ検知をした後、保温工程に移行して、ご飯の温度を雑菌の生死を分ける基準温度よりも低い設定保温温度に維持するように保温加熱手段への通電状態を制御するとともに、該通電制御中において、上記炊き上げ検知後所定の時間が経過するたびに上記保温加熱手段への通電量をアップして上記ご飯の温度を昇温させる保温制御手段を備えてなる電気炊飯器であって、上記保温制御手段は、上記炊き上げ検知後所定の時間が経過し、上記保温加熱手段への通電量をアップする昇温制御タイミングになったとしても、上記炊き上げ検知後所定の時間が経過するまでの間に炊飯器の蓋が開かれなかった場合には、上記ご飯の温度を上げる本来の昇温制御をパスし、通常の保温制御を継続するようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 保温制御手段は、炊飯器の蓋が開かれたとしても、ご飯の温度が、雑菌の生死を分ける基準温度以上の高温状態での蓋の開放である場合には、昇温制御をパスするようにしたことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 内鍋の温度を検知する内鍋温度検知手段を備え、設定保温温度での保温制御状態における蓋の開閉状態の検知は、同設定保温温度を基準として加熱手段の加熱量を増減した場合の内鍋検知温度の変動幅を補正した温度の低下幅に基いて行われるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気炊飯器。
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