JP6142910B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関する。
特許文献1に、炊飯器が記載されている。特許文献1に記載の炊飯器は、本炊き工程と蒸らし工程と保温工程とを順に実行する。本炊き工程は、炊飯を行う工程である。蒸らし工程は、本炊き工程後の米飯を蒸らす工程である。保温工程は、蒸らし工程後の米飯を保温する工程である。
特許文献1に記載の炊飯器は、弁装置を備える。弁装置は、本炊き工程では、炊飯器内の蒸気が外部へ流出することを許容する。また弁装置は、蒸らし工程及び保温工程では、外部から炊飯器内への空気の流入を遮蔽する。蒸らし工程及び保温工程では温度低下によって炊飯器内が減圧され、酸素が希薄になる。これにより、炊飯器内で菌が増殖するリスクが低減される。
特開2004−201798号公報
上記特許文献1の炊飯器では、保温工程での密閉状態を保つためにゴム筒が使用されている。しかしながら、例えばゴム筒が劣化した場合、炊飯器内の密閉状態が保持されなくなる。炊飯器内の密閉状態が保持されなくなると、外気が炊飯器内に流入する。外気が炊飯器内に流入した場合、外気と合わせて菌が炊飯器内に流入してしまう。外部からの菌の流入により、炊飯器内で菌が増殖してしまうリスクがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、被調理物が密閉保存されていない場合においても、菌の増殖を防止することができる加熱調理器を得ることである。
本発明に係る加熱調理器は、容器と、容器の開口を開閉する蓋部と、容器を加熱する加熱手段と、蓋部と容器とを密閉させる密閉手段と、蓋部と容器との密閉状態を検知する検知手段と、容器内の被調理物を加熱調理する調理工程及び調理工程で加熱調理された被調理物を保存する保存工程で加熱手段を制御する制御手段と、容器内の被調理物の保存温度として第1保存温度が記憶された記憶手段と、を備える。制御手段は、保存工程で蓋部と容器とが密閉されていないと検知手段によって検知されると、容器内の被調理物の温度が第1保存温度以上となるように加熱手段を制御する。
上記の検知手段は、容器内の圧力を検知するセンサを有し、容器内の圧力が大気圧未満になると蓋部と容器とが密閉されていると検知する
たは、上記の記憶手段には、第1保存温度よりも高い温度である第1加熱温度と、第1加熱時間と、第1保存温度よりも低い温度である第2保存温度と、第1保存温度以上でかつ第1加熱温度よりも低い温度である第2加熱温度と、第1加熱時間よりも短い時間である第2加熱時間とが記憶され、上記の制御手段は、保存工程で蓋部と容器とが密閉されていると検知手段によって検知されると、直近の調理工程が第1条件を満たしていれば加熱手段を停止させ、直近の調理工程が第1条件は満たしていないが第2条件を満たしていれば容器内の被調理物の温度が第2保存温度以上となるように、直近の調理工程が第1条件及び第2条件を満たしていなければ容器内の被調理物の温度が第1保存温度以上となるように加熱手段を制御する。第1条件は、被調理物が第1加熱温度以上の温度で第1加熱時間以上の時間だけ加熱されるという条件であり、第2条件は、被調理物が第2加熱温度以上の温度で第2加熱時間以上の時間だけ加熱されるという条件である。
または、上記の検知手段は、容器内の圧力を検知するセンサを有し、容器内の圧力の低下速度に基づいて密閉状態を検知する
本発明に係る加熱調理器は、保存工程で蓋部と容器とが密閉されていないと検知手段によって検知されると、容器内の被調理物の温度が第1保存温度以上となるように加熱手段を制御する制御手段を備える。このため本発明であれば、被調理物が密閉保存されていない場合においても、菌の増殖を防止することができる。
本発明の実施の形態1の加熱調理器を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1の加熱調理器の内部の回路構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1の保存工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の制御装置のハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態2の保存工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の調理工程が滅菌工程で、かつ保存工程で内蓋と鍋状容器とが密閉されている例を示す図である。 本発明の実施の形態2の調理工程が滅菌工程であるが、保存工程で内蓋と鍋状容器とが密閉されていない例を示す図である。 本発明の実施の形態2の調理工程が殺菌工程で、かつ保存工程で内蓋と鍋状容器とが密閉されている例を示す図である。 本発明の実施の形態2の調理工程が滅菌工程及び殺菌工程でなく、保存工程で内蓋と鍋状容器とが密閉されている例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において同一部分または相当部分は、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の加熱調理器を示す断面模式図である。加熱調理器は、本体1及び鍋状容器2を備える。本体1は、カバー3、加熱コイル4、温度センサ5及び圧縮バネ6を有する。本体1は、例えば図1に示すように、上方に開口した凹型の形状をしている。
鍋状容器2は上方に開口した容器である。鍋状容器2は、被調理物が収容される容器の一例である。鍋状容器2は、本体1に着脱自在に設けられる。鍋状容器2には、開口している部位の外周にフランジ部が形成される。
カバー3は、上方に開口した凹型の形状をしている。カバー3には、鍋状容器2が着脱自在に収容される。カバー3は、例えば図1に示すように、壁状の部位によって中空に形成される。カバー3の底部3aは、鍋状容器2の底面と対向する。また底部3aの中央には、孔部3bが形成される。
加熱コイル4は、螺旋状に旋回したコイルである。加熱コイル4は、例えばカバー3の内側、すなわち中空側に設けられる。加熱コイル4は、例えば鍋状容器2の底面と対向する底部3aに設けられる。加熱コイル4には、高周波電流が供給される。加熱コイル4は、電磁誘導によって、鍋状容器2を加熱するコイルである。なお加熱コイル4は、鍋状容器2を加熱することができれば、底部3a以外の部位に設けられてもよい。
温度センサ5は、例えば孔部3bを貫通するように設けられる。温度センサ5は、カバー3に収容された鍋状容器2の温度を検知する。温度センサ5の下部には、圧縮バネ6が設けられる。圧縮バネ6は、カバー3と温度センサ5とを接続する。圧縮バネ6は、温度センサ5を下方から支持する。圧縮バネ6は、温度センサ5を上方に押し付ける。これにより温度センサ5は、鍋状容器2の底面に接触する。
また加熱調理器は、内蓋7及び外蓋8を備える。内蓋7及び外蓋8は、一例として凹状な形状をしている。内蓋7は、外蓋8に固定される。外蓋8は、内蓋7を覆う。外蓋8は、本体1を開閉自在に設けられる。外蓋8は、例えばヒンジ等を介してカバー3に設けられる。外蓋8は、例えばヒンジを中心に回転することにより、本体1を開閉する。
内蓋7は、外蓋8が本体1を開閉することにより、鍋状容器2の開口を開閉する。図1において内蓋7は、鍋状容器2の開口を閉じている。内蓋7及び外蓋8は、容器の開口を開閉する蓋部の一例である。
内蓋7の内周面には、内蓋パッキン9が設けられる。内蓋パッキン9は、内蓋7が鍋状容器2の開口を閉じている際に内蓋7の内周面と鍋状容器2のフランジ部との隙間を埋めるように設けられる。内蓋パッキン9は、内蓋7が鍋状容器2の開口を閉じている際に、鍋状容器2内への外気の流入を防ぐ。
また内蓋7には、通気孔10が形成される。通気孔10は、内蓋7を貫通する。外蓋8には、外部蒸気孔11が形成される。外蓋8には、通気孔10と外部蒸気孔11とを繋ぐ蒸気通路が形成される。外部蒸気孔11は、加熱調理器の外部と通気孔10とを連通させる。蒸気通路は、鍋状容器2内の蒸気を加熱調理器の外部へ排出するためのものである。
また加熱調理器は、調圧弁12を備える。調圧弁12は、例えば外蓋8に設けられる。調圧弁12は、内蓋7の通気孔10を塞ぐように設けられる。調圧弁12は、通気孔10を開閉する弁である。調圧弁12は、通気孔10を閉じることにより、外部蒸気孔11、蒸気通路及び通気孔10を介して外気が鍋状容器2内へ流入することを防止する。
調圧弁12は、一例としておもり12a及び駆動部12bを有する。駆動部12bは、例えば通電されることにより駆動する。通電によって駆動した駆動部12bは、おもり12aを動かす。おもり12aが動くことにより、通気孔10が開閉される。調圧弁12は、通気孔10を開閉することにより、被調理物が加熱調理される際の鍋状容器2内の圧力を調整する。
また外蓋8には、外蓋パッキン13が設けられる。外蓋パッキン13は、例えば複数設けられる。外蓋パッキン13は、例えば内蓋7と外蓋8との隙間を埋めるように設けられる。外蓋パッキン13は、通気孔及び蒸気通路以外に鍋状容器2内の蒸気を漏らさないように配置される。
また内蓋7及び外蓋8には、内部センサ14が設けられる。内部センサ14は、例えば鍋状容器2内の圧力を検知する圧力センサである。内部センサ14は、鍋状容器2内を臨むように設けられる。
また内蓋7及び外蓋8には、一例として内部センサ14を取り付けるための取付孔が形成される。内部センサ14は、例えば取付孔に設けられる。内部センサ14及び取付孔の周囲には、外蓋パッキン13が設けられる。なお内蓋7及び外蓋8には、内部センサ14を取り付けるための孔が形成されなくてもよい。内部センサ14は、例えば内蓋7のうち鍋状容器2に対向する面等に設けられてもよい。
加熱調理器は、操作表示部15を備える。操作表示部15は、使用者が加熱調理器を使用する際に操作される。また操作表示部15は、例えば加熱調理器の状態を使用者に表示する。操作表示部15は、例えばスイッチ及び液晶画面を有する。本例において操作表示部15は、外蓋8の外面に設けられる。操作表示部15は本例以外にも、例えば本体1のカバー3等に設けられてもよい。また操作表示部15は、使用者に注意報知を行う装置として、例えばLEDランプ及びスピーカー等を有してもよい。本例の操作表示部15は、報知手段の一例である。
図2は、本発明の実施の形態1の加熱調理器の内部の回路構成を示す概略図である。加熱調理器は制御装置16及びインバータ17を備える。制御装置16及びインバータ17は、例えば本体1のカバー3内に設けられる。なお制御装置16及びインバータ17は本例以外にも、例えばカバー3の外部等に設けられてもよい。
制御装置16は、図2に示すように、温度センサ5、調圧弁12、内部センサ14、操作表示部15及びインバータ17と接続される。制御装置16は、例えば温度センサ5が検知する温度に基づいて動作する。また制御装置16は、例えば内部センサ14が検知する圧力に基づいて動作する。また制御装置16は、使用者による操作表示部15の操作に基づいて動作する。制御装置16は、調圧弁12の駆動部12b、操作表示部15及びインバータ17を制御する。
制御装置16は、例えば制御部16a、密閉検知部16b及び記憶部16cを備える。制御部16aは、例えば駆動部12b、操作表示部15及びインバータ17を制御する。制御部16aは、制御手段の一例である。
密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力に基づいて、内蓋7と鍋状容器2との密閉状態を検知する。内部センサ14及び密閉検知部16bは、本発明の検知手段の一例である。
また記憶部16cには、例えば加熱調理された被調理物を保存する際の温度設定等が記憶される。記憶部16cは、本発明の記憶手段の一例である。なお制御装置16の構成は、本例に限られるものではない。
インバータ17は、図2に示すように、加熱コイル4と接続される。インバータ17は、加熱コイル4に高周波電流を供給する、これにより、加熱コイル4には高周波磁界が発生する。加熱コイル4に高周波磁界が発生すると、底部3aを間に挟んで加熱コイル4に対向する鍋状容器2の底面が、加熱コイル4と磁気結合する。鍋状容器2の底面は、励磁される。これにより、鍋状容器2の底面に渦電流が誘起される。
鍋状容器2には、鍋状容器2の底面に誘起された渦電流と鍋状容器2の抵抗とによって、ジュール熱が生じる。鍋状容器2は、このジュール熱によって発熱する。本例において鍋状容器2は、加熱コイル4及びインバータ17による誘導加熱で発熱する。加熱コイル4及びインバータ17は、本発明の加熱手段の一例である。加熱手段は本例以外にも、例えば鍋状容器2を加熱する電熱ヒーター等でもよい。
次に、本実施の形態の加熱調理器の動作について説明する。使用者は、加熱調理器を使用する際、内蓋7及び外蓋8を開ける。使用者は、本体1から鍋状容器2を取り出す。使用者は、被調理物を鍋状容器2内に入れる。被調理物には、一例として、米、肉、魚、野菜、調味料及び水等が含まれる。
使用者は、加熱調理器によって作りたい料理に応じた被調理物を鍋状容器2に入れる。
加熱調理器は、例えば牛すじの煮込みを作ることができる。使用者は、例えば牛すじの煮込みを作りたい場合、牛すじ、野菜、水及び醤油等の調味料を被調理物として鍋状容器2に入れる。なお使用者は、米及び水を鍋状容器2内に入れて炊飯を行ってもよい。
使用者は、被調理物が収容された鍋状容器2を、本体1に載せて置く。使用者は、鍋状容器2を本体1に載せて置いた後、内蓋7及び外蓋8を閉める。内蓋7及び外蓋8が閉められると、内蓋パッキン9は、鍋状容器2のフランジ部と内蓋7とに圧縮しながら接する。また調圧弁12は、通気孔10を閉じている。内蓋パッキン9と調圧弁12は、鍋状容器2と内蓋7とを密閉させる。本実施の形態の内蓋パッキン9および調圧弁12は、蓋部と容器とを密閉させる密閉手段の一例である。
使用者は、内蓋7及び外蓋8を閉めた後、操作表示部15を操作する。加熱調理器は、使用者による操作表示部15の操作に基づいて、加熱調理を実行する。本実施の形態の加熱調理器は、予約調理を実行する。予約調理とは、使用者によって設定された仕上がり時刻までに調理を完了させる動作である。
使用者は、例えば操作表示部15のスイッチを操作することによって、予約調理の調理条件及び仕上がり時刻を設定する。調理条件には一例として、圧力、加圧時間、加熱時間、沸騰時間及び仕上がり具合等が含まれる。使用者によって設定された調理条件及び仕上がり時刻は、例えば記憶部16cに記憶される。使用者は、例えば操作表示部15を操作している時点の12時間後を、仕上がり時刻として設定することができる。
なお記憶部16cには、例えば圧力、加圧時間、加熱時間、沸騰時間及び仕上がり具合等の組み合わせが、調理モードとして予め記憶されてもよい。記憶部16cには、例えば複数の調理モードが予め記憶されてもよい。使用者は、記憶部16cに記憶された調理モードを選択することにより、調理条件を設定してもよい。
制御部16aは、使用者によって設定された調理条件及び仕上がり時刻を記憶部16cから読み出す。制御部16aは、設定された調理条件及び仕上がり時刻を操作表示部15に表示させる。また制御部16aは、仕上がり時刻に基づき、調理条件が設定されてから一定時間後にインバータ17に加熱コイル4への電流の供給を開始させる。インバータ17によって加熱コイル4へ電流が供給されると、鍋状容器2は発熱する。発熱した鍋状容器2は、内部の被調理物の加熱を開始する。
ここで、使用者によって鍋状容器2内に収容された被調理物には、菌が付着している可能性がある。被調理物に付着した菌は、常温のまま放置されると、増殖する。世代時間が短い菌は、例えば常温のまま4時間放置されると、非常に多量になる。一方で多くの菌は、60℃以上に加熱されることによって減少する。このため、被調理物は、使用者によって鍋状容器2へ収容されてから4時間経過する以前に60℃以上に加熱されることが望ましい。
制御部16aは、一例として、被調理物が鍋状容器2へ収容されてから4時間経過する以前に被調理物の60℃に達するように、インバータ17に電流の供給を開始させる。なお菌が増殖する条件は、菌の種類及び周辺環境等に依存する。制御部16aがインバータ17に電流の供給を開始させる時刻は、上記例に限られない。
発熱した鍋状容器2が被調理物の加熱を開始することにより、調理工程が開始される。調理工程とは、加熱調理器が鍋状容器2内の被調理物を加熱調理する工程である。調理工程において制御部16aは、設定された調理条件に基づき、駆動部12b及びインバータ17を制御する。これにより加熱調理器は、設定された調理条件に基づいて被調理物を加熱調理する。
鍋状容器2内には、例えば加熱された被調理物中の水が沸騰することによって蒸気が発生する。また調理工程の開始時、調圧弁12は、通気孔10を閉じている。鍋状容器2内の蒸気は、通気孔10から排出されずに鍋状容器2内に留まる。鍋状容器2内の圧力は、蒸気によって大気圧以上に加圧される。
本実施の形態の加熱調理器は、大気圧以上の圧力のもとで被調理物を加熱調理する。制御部16aは、例えば設定された圧力及び加圧時間に基づいて駆動部12bを制御する。制御部16aは、駆動部12bを制御して、おもり12aを動かす。調圧弁12は、おもり12aが動くことにより、通気孔10を開閉する。
調圧弁12に通気孔10を開閉させることにより、鍋状容器2内の圧力を調整する。調圧弁12が通気孔10を開いている場合、鍋状容器2内の蒸気は、通気孔10、蒸気通路及び外部蒸気孔11を通って外部に排出される。
設定された調理条件に基づいて被調理物の加熱調理が完了すると、制御部16aは、インバータ17に加熱コイル4への電流の供給を停止させる。加熱コイル4への電流の供給が停止することにより、鍋状容器の温度上昇は停止する。また被調理物の加熱調理が停止する。調理工程は、例えばインバータ17による加熱コイル4への電流の供給の停止と同時に終了する。
なお調理工程の終了は、上記例に限られない。例えばインバータ17が加熱コイル4への電流の供給を停止してから一定時間後に調理工程が終了するとしてもよい。インバータ17が加熱コイル4への電流の供給を停止した後も、例えば余熱による調理を調理工程で行うとしてもよい。
本実施の形態の加熱調理器は、調理工程が終了すると、保存工程を実行する。保存工程は、調理工程で加熱調理された被調理物を仕上がり時刻まで保存する工程である。保存工程は、例えば調理工程の終了と同時に開始する。また保存工程の開始は本例以外でもよい。例えば保存工程は、調理工程が終了した一定時間後に開始してもよい。
図3は保存工程を示すフローチャートである。保存工程の開始と同時に、制御部16aは、調圧弁12に通気孔10を閉じさせる(ステップS1)。制御部16aが、調圧弁12に通気孔10を閉じさせるタイミングは本例に限られない。制御部16aは、例えば保存工程が調理工程の終了の一定時間後に開始する場合、調理工程の終了から保存工程の開始までの間に調圧弁12に通気孔10を閉じさせてもよい。また調理工程の終了後、制御部16aが調圧弁12に通気孔10を閉じさせることによって保存工程が開始してもよい。
制御部16aは、調圧弁12に通気孔10を閉じさせた後も、インバータ17に電流の供給を停止させ続ける(ステップS2)。鍋状容器2の温度は、経時とともに低下する。なお上記ステップS1及びステップS2は、同時あるいは逆順に実行されてもよい。
保存工程の開始時には、鍋状容器2内には蒸気が満ちている。内蓋7と鍋状容器2とが密閉された状態で鍋状容器2の温度が低下すると、鍋状容器2内の蒸気の体積が収縮する。これにより、鍋状容器2内の圧力は低下する。鍋状容器2の温度が一定温度まで低下すると、鍋状容器2内の圧力は、大気圧未満の負圧となる。
密閉状態において鍋状容器2内の圧力が負圧となるこの一定温度は、判定基準温度として例えば記憶部16cに予め記憶される。判定基準温度は、加熱調理器を構成する各部品のパラメータ等に基づいて設定される。判定基準温度は、例えば多くの菌が減少を始める温度である60℃以上の温度として設定される。
また、例えば内蓋7と鍋状容器2とが使用者の意図通り密閉されていない場合には、鍋状容器2内に外気が流入する。内蓋7と鍋状容器2とが密閉されない原因には、一例として、内蓋パッキン9の劣化及び調圧弁12の不調が含まれる。また、例えば内蓋7と鍋状容器2との間に異物が挟まっている場合にも、内蓋7と鍋状容器2とは密閉されない。鍋状容器2内に外気が流入した場合、鍋状容器2内の圧力は大気圧未満にならない。
ステップS1及びステップS2の後、制御部16aは、記憶部16cから判定基準温度を読みだす。制御部16aは、温度センサ5が検知する温度に基づいて鍋状容器2の温度が判定基準温度以下であるか判定する(ステップS3)。制御部16aは、鍋状容器2の温度が判定基準温度より高い場合、ステップS3の判定を継続する。
制御部16aは、鍋状容器2の温度が判定基準温度以下であると判定すると、鍋状容器2と内蓋7とが密閉されているか判定する(ステップS4)。制御部16aは、密閉検知部16bが検知する結果に基づいて、ステップS4の判定を行う。
密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力に基づいて、内蓋7と鍋状容器2との密閉状態を検知する。密閉検知部16bは、例えば内部センサ14が検知する圧力が負圧となることによって、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていると検知する。密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力が負圧にならない場合、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていないと検知する。
制御部16aは、ステップS4で鍋状容器2と内蓋7とが密閉されていないと判定すると、インバータ17に加熱コイル4への電流の供給を再開させる。制御部16aは、被調理物の温度が第1保存温度以上となるようにインバータ17を制御する。(ステップS5)。制御部16aは、例えば保存工程が終了するまで、被調理物の温度が第1保存温度以上となるようにインバータ17を制御する。
第1保存温度は、保存工程での鍋状容器2内の被調理物の保存温度として、例えば記憶部16cに予め記憶される。第1保存温度は、多くの菌が減少する温度として設定される。第1保存温度は、例えば60℃である。制御部16aは、記憶部16cに記憶された第1保存温度を読み出してインバータ17を制御する機能を有する。
また制御部16aは、ステップS5で被調理物の温度が第1保存温度以上となるようにインバータ17を制御すると、操作表示部15に注意報知をさせる(ステップS6)。操作表示部15は、例えば液晶画面、LEDランプ及びスピーカーによって、鍋状容器2と内蓋7とが密閉されていないことを、使用者に報知する。なお上記ステップS5及びステップS6は、同時あるいは逆順に実行されてもよい。
また制御部16aは、ステップS4で鍋状容器2と内蓋7とが密閉されていると判定した場合には、インバータ17に加熱コイル4への電流の供給を停止させ続ける。加熱コイル4に電流が供給されないため、被調理物は常温で保存される(ステップS7)。制御部16aは、例えば保存工程が終了するまで、インバータ17に加熱コイル4への電流の供給を停止させ続ける。
保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない場合、鍋状容器2内には外気と共に菌が流入する可能性がある。鍋状容器2内に流入した菌は、例えば被調理物が常温で長時間放置された場合には増殖してしまう。
上記実施例において鍋状容器2内の被調理物は、保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない場合、第1保存温度以上の温度になるように保存される。第1保存温度は、多くの菌が減少する温度として設定される温度である。本例であれば、保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない場合においても、鍋状容器2内で菌が増殖することが防止される。
また保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている場合、鍋状容器2内には外気が流入しない。すなわち内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている場合には、鍋状容器2内に外部から菌が流入しない。上記実施例において鍋状容器2内の被調理物は、保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている場合、常温で保存される。本例であれば、被調理物が過度に加熱されることが防止される。これにより、加熱調理器が消費するエネルギーが節約される。また、被調理物が過度に加熱されないことにより、被調理物は美味しく仕上げられる。
また上記実施例において加熱調理器は、報知手段の一例として操作表示部15を備える。操作表示部15は、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない場合、例えば液晶画面、LEDランプ及びスピーカーによって、使用者に注意報知する。これにより使用者は、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていないことを容易に確認することができる。また使用者は、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない原因が存在することを認識することができる。内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない原因は、例えば内蓋パッキン9の劣化、調圧弁12の不調及び内蓋7と鍋状容器2との間の異物等である。
操作表示部15は、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない原因に応じて注意報知を行うことができる構成としてもよい。例えば記憶部16cには、原因判定用の情報が記憶される。原因判定用の情報は、例えば加熱調理器が過去に行った加熱調理の回数、加熱調理器の使用年数及び内蓋パッキン9の寿命等である。制御部16aは、例えば記憶部16cに記憶された原因判定用の情報に基づき、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない原因を判定してもよい。
制御部16aは、内蓋パッキン9が寿命に達していると判定すると、例えば操作表示部15に、内蓋パッキン9の交換を使用者へ促す報知をさせる。操作表示部15は、例えば液晶画面への表示、LEDランプの点滅及びスピーカーでの音声報知によって、使用者へ内蓋パッキン9の交換を促す。
また制御部16aは、内蓋パッキン9が寿命に達していないと判定した場合、例えば操作表示部15に、加熱調理器の点検を促す報知をさせる。操作表示部15は、例えば内蓋パッキン9の取り付け状態及び洗浄状態の点検をするように、使用者へ注意報知する。また操作表示部15は、例えば内蓋7と鍋状容器2との間に異物がないか確認するように、使用者へ報知する。
本例であれば使用者は、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されない原因に合わせた対応をすることができる。また本発明の加熱調理器は、例えば操作表示部15とは別に報知手段を備えてもよい。報知手段は、例えばLEDランプ及びスピーカーである。なお本発明の加熱調理器は、上記例のような報知手段を備えていなくてもよい。
また記憶部16cには、過去に実行された調理工程及び保存工程での鍋状容器2内の圧力等の過去の使用データが蓄積されてもよい。制御部16aは、鍋状容器2と内蓋7とが密閉されているか否かに依らず、記憶部16cに蓄積された使用データに基づき、内蓋パッキン9の交換が必要であるか判定してもよい。
制御部16aは、例えば過去に実行された調理工程での鍋状容器2内の圧力のデータに基づいて、内蓋パッキン9の交換が必要であるか判定する。また制御部16aは、例えば保存工程における鍋状容器2内の減圧の度合いが低下した場合に、内蓋パッキン9の交換が必要であると判定する。
制御部16aは、内蓋パッキン9の交換が必要であると判定すると、操作表示部15に内蓋パッキン9の交換を使用者へ促す注意報知をさせる。本例であれば使用者は、内蓋パッキン9の経時劣化によって内蓋7と鍋状容器2とが密閉できなくなる前に、予め内蓋パッキン9を新しいものに交換することができる。
上記実施例において加熱調理器は、密閉手段の一例として、調圧弁12を備える。調圧弁12は、被調理物が加熱調理される際に鍋状容器2内の圧力を大気圧以上に加圧する。本例の加熱調理器は、例えば圧力鍋のように、大気圧以上の圧力のもとで被調理物を加熱調理することができる。
また上記実施例において調圧弁12は、通電によって駆動する駆動部12bを有する。調圧弁12は、通電によって駆動する駆動部12bを有さなくてもよい。例えば調圧弁12は、おもり12aの自重によって通気孔を開閉する弁であってもよい。
おもり12aの自重によって通気孔10を開閉する調圧弁12は、鍋状容器2内の圧力を大気圧以上に加圧することができる。鍋状容器2内の圧力の上限値は、おもり12aの重量及び通気孔10とおもり12aとが接する面の寸法によって決まる。例えば蒸気通路及び調圧弁12が1つの場合、おもり12aの重量が10gでかつ通気孔10とおもり12aとが接する面がφ1mmであれば、鍋状容器2内の圧力の上限値は2.2気圧程度となる。
調理工程で鍋状容器2内の被調理物が加熱され続けると、蒸気によって鍋状容器2内の圧力が上限値に達する。鍋状容器2内の圧力が上限値に達すると、蒸気がおもり12aを押しのける。おもり12aを押しのけた蒸気は、蒸気通路を介し、外部蒸気孔11から外部へ排出される。被調理物が加熱され続けた場合、鍋状容器2内の圧力は上限値で一定に保たれる。
上記実施例で示したように、鍋状容器2内の圧力は保存工程で低下する。鍋状容器2内の圧力が一定の値を下回ると、おもり12aは、再び通気孔10を塞ぐ。これにより、内蓋7と鍋状容器2とは密閉される。なお本発明における密閉手段は、蓋部と容器部とを密閉させるものであれば、内蓋7パッキン及び調圧弁12に限られるものではない。
上記実施例において加熱調理器は、検知手段の一例として内部センサ14及び密閉検知部16bを備える。内部センサ14は、例えば鍋状容器2内の圧力を検知する圧力センサである。密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力に基づいて、内蓋7と鍋状容器2との密閉状態を検知する。密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力が負圧となることにより、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていると検知する。本例であれば、内蓋7と鍋状容器2との密閉状態は容易に検知される。
なお本発明の検知手段は、上記例に限られない。密閉検知部16bは、例えば内部センサ14が検知する圧力の低下速度に基づいて、内蓋7と鍋状容器2との密閉状態を検知してもよい。また内部センサ14は、例えば温度センサあるいは湿度センサでもよい。密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する温度あるいは湿度に基づいて、内蓋7と鍋状容器2との密閉状態を検知してもよい。密閉検知部16bは、保存工程で内部センサ14が検知する温度の低下速度に基づいて、内蓋7と鍋状容器2との密閉状態を検知してもよい。
また加熱調理器は、例えば上記ステップS7で被調理物を常温で保存する場合、使用者によって設定された仕上がり時刻の一定時間前から被調理物を再び加熱してもよい。これにより、仕上がり時刻の時点で温かい被調理物が使用者へ提供される。また上記ステップS7で鍋状容器2内の圧力は負圧である。被調理物が再加熱されることにより、鍋状容器2内の圧力は上昇する。使用者は、鍋状容器2内が負圧のままの状態と比べ、少ない力で内蓋7及び外蓋8を開けることができる。
上記実施例の加熱調理器は、予約調理を実行する。本発明の加熱調理器は、予約調理を行わなくても良い。本発明の加熱調理器は、例えば使用者によって開始スイッチが押されると、被調理物の加熱調理を開始してもよい。
上記構成を採用することにより、本発明の加熱調理器であれば、被調理物が密閉保存されているか否かに応じて、被調理物を適切に保存することができる。被調理物が密閉保存されていない場合においても、菌の増殖が抑制される。
図4は、制御装置16のハードウェア構成図である。
制御装置16における制御部16a、密閉検知部16b及び記憶部16cの各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア50であってもよい。処理回路は、プロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア50として形成され、更にプロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。図4は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア50として形成され、プロセッサ51及びメモリ52を備えている場合の例を示している。
処理回路の少なくとも一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア50である場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ51及び少なくとも1つのメモリ52を備える場合、制御部16a、密閉検知部16b及び記憶部16cの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリあるいは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、制御装置16の各機能を実現することができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態の加熱調理器の基本的な構成は、実施の形態1と同様に図1及び図2で示される。
本実施の形態の記憶部16cには、第1加熱温度が予め記憶される。第1加熱温度は、熱に強い菌を死滅させることが可能な温度として設定される温度である。第1加熱温度は、第1保存温度よりも高い温度である。熱に強い菌には、例えば芽胞菌等が含まれる。また制御部16aには、第1加熱時間が予め記憶される。第1加熱時間は、例えば被調理物が第1加熱温度で加熱された場合に無菌状態となるまでの時間として設定される。
芽胞菌等の熱に強い菌は、例えば121℃で20分以上のように、高温かつ長時間の加熱よって死滅する。第1加熱温度は、例えば121℃として設定される。また第1加熱時間は、例えば20分として設定される。
また本実施の形態の記憶部16cには、第2加熱温度が予め記憶される。第2加熱温度は、多くの菌を死滅させることが可能な温度として設定される温度である。第2加熱温度は、第1保存温度以上でかつ第1加熱時間よりも低い温度である。第2加熱温度は、例えば芽胞菌等の熱に強い菌を死滅させることができない温度である。
また記憶部16cには、第2加熱時間が予め記憶される。第2加熱時間は、第2加熱温度で被調理物が加熱された場合に、被調理物に付着した多くの菌が死滅するまでの時間として設定される。第2加熱時間は、第1加熱時間よりも短い時間である。
一例として、芽胞菌等の熱に強い菌を除いた多くの菌は、75℃で1分以上の加熱によって死滅する。第2加熱温度は、例えば75℃として設定される。また第2加熱時間は、例えば1分として設定される。
また記憶部16cには第2保存温度が予め記憶される。第2保存温度は、例えば芽胞菌等の熱に強い菌が活動することができない温度として設定される。また第2保存温度は、第1保存温度よりも低い温度として設定される。例えば芽胞菌は、50℃以下の温度になると、毒素を放出する。芽胞菌は、50℃より高い温度の環境下であれば、毒素を放出しない。第2保存温度は、例えば55℃として設定される。
次に、本実施の形態の加熱調理器の動作について説明する。本実施の形態の加熱調理器の基本的な動作は、実施の形態1と同様である。図5は、本実施の形態の保存工程を示すフローチャートである。図5のステップS101からステップS106は、実施の形態1のステップS1からステップS6に相当する。S101からステップS106についての説明を省略する。
ステップS104で鍋状容器2と内蓋7とが密閉されていると制御部16aが判定した場合、制御部16a、直近に実行された調理工程についての判定を行う。制御部16aは、例えば使用者によって設定された調理条件、第1加熱温度、第1加熱時間、第2加熱温度、第2加熱時間及び第2保存温度等の情報を、記憶部16cから読み出す。制御部16aは、例えば記憶部16cから読み出した情報に基づき、直近の調理工程が滅菌工程であるか判定する(ステップS107)。
滅菌工程とは、被調理物に付着した菌が殺菌されることによって、被調理物が無菌状態になる工程である。滅菌工程によって殺菌される菌には、例えば芽胞菌等の熱に強い菌が含まれる。本例の滅菌工程は、被調理物が第1加熱温度以上の温度で第1加熱時間以上の時間だけ加熱される工程である。滅菌工程は、第1条件を満たす調理工程の一例である。
制御部16aは、被調理物が第1加熱温度以上の温度で第1加熱時間以上の時間だけ加熱されたか判定する。制御部16aは、被調理物が第1加熱温度以上の温度で第1加熱時間以上の時間だけ加熱されたと判定すると、調理工程が滅菌工程であると判定する。制御部16aは、被調理物が第1加熱温度以上の温度で第1加熱時間以上の時間だけ加熱されていないと判定すると、調理工程は滅菌工程でないと判定する。
制御部16aは、ステップS107で調理工程が滅菌工程であると判定すると、インバータ17に加熱コイル4への電流の供給を停止させ続ける。加熱コイル4に電流が供給されないため、被調理物は常温で保存される(ステップS108)。制御部16aは、例えば保存工程が終了するまでインバータ17に加熱コイル4への電流の供給を停止させる。なお加熱調理器は、実施の形態1と同様に、仕上がり時刻の一定時間前から被調理物を再び加熱してもよい。
制御部16aは、ステップS107で調理工程が滅菌工程でないと判定すると、直近の調理工程が殺菌工程であるか判定する(ステップS109)。殺菌工程とは、被調理物に付着した多くの菌を殺菌する工程である。本例の殺菌工程は、被調理物が第2加熱温度以上の温度で第2加熱時間以上の時間だけ加熱される工程である。殺菌工程は、第2条件を満たす調理工程の一例である。
制御部16aは、被調理物が第2加熱温度以上の温度で第2加熱時間以上の時間だけ加熱されたか判定する。制御部16aは、被調理物が第2加熱温度以上の温度で第2加熱時間以上の時間だけ加熱されたと判定すると、調理工程が殺菌工程であると判定する。制御部16aは、被調理物が第2加熱温度以上の温度で第2加熱時間以上の時間だけ加熱されていないと判定すると、調理工程は殺菌工程でないと判定する。
制御部16aは、ステップS109で調理工程が殺菌工程であると判定すると、被調理物の温度が第2保存温度以上となるようにインバータ17を制御する。(ステップS110)。制御部16aは、例えば保存工程が終了するまで、被調理物の温度が第2保存温度以上となるようにインバータ17を制御する。
また制御部16aは、ステップS109で調理工程が殺菌工程でないと判定すると、被調理物の温度が第1保存温度以上となるようにインバータ17を制御する(ステップS111)。制御部16aは、例えば保存工程が終了するまで、被調理物の温度が第1保存温度以上となるようにインバータ17を制御する。
図6a、図6b、図6c及び図6dは、鍋状容器2内の温度、鍋状容器2内の圧力及びインバータ17の通電パターンの関係の例を示す図である。図6aは、調理工程が滅菌工程で、かつ保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている例を示す図である。図6aにおける調理工程は、121℃で20分の加熱を行う滅菌工程である。
調理工程が終了すると、制御部16aは、インバータ17に加熱コイル4への通電を停止させる。また調圧弁12によって通気孔10が閉じられる。鍋状容器2内の温度及び圧力は、経時とともに低下する。密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力が負圧となることによって、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていると検知する。
制御部16aは、調理工程が滅菌工程であると判定する。制御部16aは、インバータ17に、加熱コイル4への通電を停止させ続ける。被調理物は、常温で保存される。
図6bは、調理工程が滅菌工程であるが、保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていない例を示す図である。調理工程が終了すると、制御部16aは、インバータ17に加熱コイル4への通電を停止させる。また調圧弁12によって通気孔10が閉じられる。鍋状容器2内の温度及び圧力は、経時とともに低下する。
密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力が負圧とならないため、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていないと検知する。制御部16aは、インバータ17に、加熱コイル4への通電を再開させる。図6bにおいてインバータ17は、鍋状容器2内の温度が第1保存温度で保たれるように加熱コイル4へ通電する。第1保存温度は、例えば60℃である。被調理物は、第1保存温度で保存される。
図6cは、調理工程が殺菌工程で、かつ保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている例を示す図である。図6aにおける調理工程は、75℃以上で1分の加熱を行う殺菌工程である。調理工程が終了すると、制御部16aは、インバータ17に加熱コイル4への通電を停止させる。また調圧弁12によって通気孔10が閉じられる。
鍋状容器2内の温度及び圧力は、経時とともに低下する。密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力が負圧となることによって、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていると検知する。
制御部16aは、調理工程が殺菌工程であると判定する。制御部16aは、インバータ17に、加熱コイル4への通電を再開させる。図6cにおいてインバータ17は、鍋状容器2内の温度が第2保存温度で保たれるように加熱コイル4へ通電する。第2保存温度は、例えば55℃である。被調理物は、第2保存温度で保存される。
図6dは、調理工程が滅菌工程及び殺菌工程でなく、保存工程で内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている例を示す図である。調理工程が終了すると、制御部16aは、インバータ17に加熱コイル4への通電を停止させる。また調圧弁12によって通気孔10が閉じられる。鍋状容器2内の温度及び圧力は、経時とともに低下する。密閉検知部16bは、内部センサ14が検知する圧力が負圧となることによって、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていると検知する。
制御部16aは、調理工程が滅菌工程及び殺菌工程でないと判定する。制御部16aは、インバータ17に、加熱コイル4への通電を再開させる。図6dにおいてインバータ17は、鍋状容器2内の温度が第1保存温度で保たれるように加熱コイル4へ通電する。第1保存温度は、例えば60℃である。被調理物は、第1保存温度で保存される。
本実施の形態の加熱調理器は、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている場合、調理工程が滅菌工程であれば被調理物を常温で保存する。滅菌工程により、被調理物は無菌状態となる。密閉状態で保存されている被調理物には、外部からの菌が付着しない。加熱調理器は、無菌状態の被調理物を、密閉状態であれば、例えば瓶詰めのように長時間保存することができる。また実施の形態1と同様に、被調理物が過度に加熱されることが防止される。これにより、加熱調理器が消費するエネルギーが節約される。また、被調理物は美味しく仕上げられる。
本実施の形態の加熱調理器は、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されている場合、調理工程が殺菌工程であれば被調理物を第2保存温度以上の温度で保存する。第2保存温度は、例えば芽胞菌等の熱に強い菌が、活動を開始する温度よりも高い温度として設定される。本例であれば、例えば殺菌工程によって死滅させることができなかった菌の活動を防止することができる。
また本実施の形態の加熱調理器は、調理工程が滅菌工程及び殺菌工程でない場合、内蓋7と鍋状容器2とが密閉されていても、被調理物を第1保存温度以上の温度で保存する。調理工程が滅菌工程及び殺菌工程でない場合には、被調理物に付着した菌の多くが残存している可能性がある。本実施の形態の加熱調理器であれば、調理工程で死滅しなかった菌の増殖が防止される。
本実施の形態の加熱調理器は、調理工程で被調理物が加熱された温度及び時間に応じて被調理物を保存する。本実施の形態の加熱調理器は、実施の形態1に比べてより適切に被調理物を保存することができる。なお加熱調理器は、例えば上記ステップS109の判定を行わない構成としてもよい。加熱調理器は、例えば上記ステップS107で調理工程が滅菌工程でないと判定した場合には被調理物を第1保存温度で保存するとしてもよい。
なお本実施の形態の制御装置16における制御部16a、密閉検知部16b及び記憶部16cの各機能は、実施の形態1と同様に、図4に示される処理回路により実現される。
1 本体、 2 鍋状容器、 3 カバー、 3a 底部、 3b 孔部、 4 加熱コイル、 5 温度センサ、 6 圧縮バネ、 7 内蓋、 8 外蓋、 9 内蓋パッキン、 10 通気孔、 11 外部蒸気孔、 12 調圧弁、 12a おもり、 12b 駆動部、 13 外蓋パッキン、 14 内部センサ、 15 操作表示部、 16 制御装置、 16a 制御部、 16b 密閉検知部、 16c 記憶部、 17 インバータ、 50 専用ハードウェア、 51 プロセッサ、 52 メモリ

Claims (4)

  1. 容器と、
    前記容器の開口を開閉する蓋部と、
    前記容器を加熱する加熱手段と、
    前記蓋部と前記容器とを密閉させる密閉手段と、
    前記蓋部と前記容器との密閉状態を検知する検知手段と、
    前記容器内の被調理物を加熱調理する調理工程及び調理工程で加熱調理された被調理物を保存する保存工程で前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記容器内の被調理物の保存温度として第1保存温度が記憶された記憶手段と、
    を備え、
    前記検知手段は、前記容器内の圧力を検知するセンサを有し、前記容器内の圧力が大気圧未満になると前記蓋部と前記容器とが密閉されていると検知し、
    前記制御手段は、保存工程で前記蓋部と前記容器とが密閉されていないと前記検知手段によって検知されると、前記容器内の被調理物の温度が前記第1保存温度以上となるように前記加熱手段を制御する加熱調理器。
  2. 容器と、
    前記容器の開口を開閉する蓋部と、
    前記容器を加熱する加熱手段と、
    前記蓋部と前記容器とを密閉させる密閉手段と、
    前記蓋部と前記容器との密閉状態を検知する検知手段と、
    前記容器内の被調理物を加熱調理する調理工程及び調理工程で加熱調理された被調理物を保存する保存工程で前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記容器内の被調理物の保存温度として第1保存温度が記憶された記憶手段と、
    を備え、
    前記記憶手段には、前記第1保存温度よりも高い温度である第1加熱温度と、第1加熱時間と、前記第1保存温度よりも低い温度である第2保存温度と、前記第1保存温度以上でかつ前記第1加熱温度よりも低い温度である第2加熱温度と、前記第1加熱時間よりも短い時間である第2加熱時間とが記憶され、
    前記制御手段は、
    保存工程で前記蓋部と前記容器とが密閉されていないと前記検知手段によって検知されると、前記容器内の被調理物の温度が前記第1保存温度以上となるように前記加熱手段を制御し、
    保存工程で前記蓋部と前記容器とが密閉されていると前記検知手段によって検知されると、直近の調理工程が第1条件を満たしていれば前記加熱手段を停止させ、直近の調理工程が第1条件は満たしていないが第2条件を満たしていれば前記容器内の被調理物の温度が前記第2保存温度以上となるように、直近の調理工程が第1条件及び第2条件を満たしていなければ前記容器内の被調理物の温度が前記第1保存温度以上となるように前記加熱手段を制御し、
    前記第1条件は、被調理物が前記第1加熱温度以上の温度で前記第1加熱時間以上の時間だけ加熱されるという条件であり、
    前記第2条件は、被調理物が前記第2加熱温度以上の温度で前記第2加熱時間以上の時間だけ加熱されるという条件である加熱調理器。
  3. 容器と、
    前記容器の開口を開閉する蓋部と、
    前記容器を加熱する加熱手段と、
    前記蓋部と前記容器とを密閉させる密閉手段と、
    前記蓋部と前記容器との密閉状態を検知する検知手段と、
    前記容器内の被調理物を加熱調理する調理工程及び調理工程で加熱調理された被調理物を保存する保存工程で前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記容器内の被調理物の保存温度として第1保存温度が記憶された記憶手段と、
    を備え、
    前記検知手段は、前記容器内の圧力を検知するセンサを有し、前記容器内の圧力の低下速度に基づいて密閉状態を検知し、
    前記制御手段は、保存工程で前記蓋部と前記容器とが密閉されていないと前記検知手段によって検知されると、前記容器内の被調理物の温度が前記第1保存温度以上となるように前記加熱手段を制御する加熱調理器。
  4. 注意報知を行う報知手段を備え、
    前記制御手段は、前記保存工程で前記蓋部と前記容器とが密閉されていないと前記検知手段によって検知されると、前記報知手段に注意報知を行わせる請求項1から請求項の何れか1項に記載の加熱調理器。
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