JP2015180289A - 加圧加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の手を煩わせることなく、時短で美味しく調理することのできる加圧加熱調理器を提供する。
【解決手段】本体1の開口を開閉する蓋体10と、本体1の内部に収容される鍋状容器5と、加熱手段と、鍋状容器5内の圧力を調整する圧力調整手段と、圧力の強弱、加熱時間、食材の種類、調理方法、及び自動調理メニューの少なくとも1つ以上を指示することが可能な操作部と、操作部からの指示内容に応じた調理工程を実行する制御手段8と、を備え、制御手段8は、鍋状容器5内を大気圧よりも高圧な第一圧力で加熱する第一加熱工程と、第一加熱工程の後に行い、第一圧力よりも低圧な第二圧力で加熱する第二加熱工程と、第二加熱工程の後に行い、第二圧力よりも高圧な第三圧力で加熱する第三加熱工程と、を備え、第一加熱工程は、予め定められた時間t1の間、第一圧力を保持するように加熱手段または圧力調整手段の少なくとも一方を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、肉や魚、野菜、調味料等の食品を入れた鍋状容器を本体内に収容して加圧加熱調理する加圧加熱調理器に関するものである。
加圧加熱調理器を使用する使用者が加圧加熱調理器に望む機能の1つとして、手間無く、早く、美味しい料理を作ることが挙げられる。
そこで、従来、使用者の手を煩わせることの無い加圧加熱調理器として、「前記入力手段は、前記圧力容器内の圧力を選択する圧力選択手段と、調理時間を設定する時間設定手段と、所定の圧力と時間を設定した複数の調理メニューより選択するメニュー選択手段とを有し、前記制御手段は、前記入力手段からの入力により前記メニュー選択手段にて選択された調理メニューの圧力、時間の少なくともいずれか一方を変更可能とした」加圧加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の加圧加熱調理器では、加熱開始後に鍋状容器内を大気圧よりも高い圧力で所望の時間だけ加熱し、その後大気圧の状態に戻す調理工程が行われている。
特開2009−125334号公報(例えば、請求項1及び図1参照)
しかしながら、実験によれば、従来この種の加圧加熱調理器のように上記の調理工程よりも、連続して加圧や減圧を行い、一連の調理工程内で常圧加熱や加圧加熱を行う調理工程の方が、時短で美味しく仕上がるということが分かった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、使用者の手を煩わせることなく、時短で美味しく調理することのできる加圧加熱調理器を提供することを目的としている。
本発明に係る加圧加熱調理器は、上面に開口を有する本体と、前記本体の開口を開閉する蓋体と、前記本体の内部に収容される鍋状容器と、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、前記鍋状容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、圧力の有無、圧力の強弱、加熱時間、食材の種類、調理方法、及び自動調理メニューの少なくとも1つ以上を指示することが可能な操作部と、前記加熱手段と前記圧力調整手段とを制御し、前記操作部で受け付けた指示内容に応じた調理工程を実行する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記調理工程において前記鍋状容器内を大気圧よりも高圧な第一圧力で加熱する第一加熱工程と、前記第一加熱工程の後に行い、該第一圧力よりも低圧な第二圧力で加熱する第二加熱工程と、前記第二加熱工程の後に行い、該第二圧力よりも高圧な第三圧力で加熱する第三加熱工程と、を備え、前記第一加熱工程は、予め定められた時間t1の間、前記第一圧力を保持するように前記加熱手段または前記圧力調整手段の少なくとも一方を制御する工程である。
本発明に係る加圧加熱調理器によれば、自動で圧力の高さが切り替わって調理工程が実行されるため、使用者が加圧加熱調理器の傍でつきっきりで調理する必要がなく、使用者の手を煩わせることがない。
実施の形態1に係る加圧加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態1に係る調理工程と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイルへの通電電力、及び調圧装置の動作の推移を示す図である。 実施の形態1に係る加圧加熱調理器の調理工程を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る調理工程と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイルへの通電電力、及び調圧装置の動作の推移を示す図である。 実施の形態2に係る加圧加熱調理器の調理工程を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る調理工程の変形例と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイルへの通電電力、及び調圧装置の動作の推移を示す図である。 実施の形態2に係る調理工程の変形例と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイルへの通電電力、及び調圧装置の動作の推移を示す図である。 実施の形態3に係る加圧加熱調理器100Aの構成の一例を概略的に示す断面模式図である。
以下、本発明に係る加圧加熱調理器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加圧加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。以下、図1に基づいて加圧加熱調理器100について説明する。
加圧加熱調理器100は、被加熱物(本実施の形態1では肉・野菜200及び煮汁201)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで、被加熱物を調理するものである。図1に示すように、加圧加熱調理器100は、例えば外観が有底筒状の本体1と、本体1に取り付けられ、本体1の上部に形成された上部開口部を開閉する蓋体10とを備えている。
(本体1)
本体1は、容器カバー2と、加熱手段としての加熱コイル3と、鍋底温度センサー4と、蓋体10を開閉自在に支持するヒンジ部6と、時間計測手段7と、各部及び各装置を駆動制御して調理工程を実行する制御手段8とを備えている。
容器カバー2は、有底筒状に形成されていて、その内部に鍋状容器5が着脱自在に収容される。容器カバー2の底部中央には、鍋底温度センサー4が挿入される孔部2aが設けられている。
なお、鍋状容器5は、誘導加熱により発熱する磁性体金属を含む材料で構成され、有底円筒形状である。鍋状容器5の上端部外周には、フランジ部5aが形成されている。また、鍋状容器5に樹脂性の取っ手を設けてもよい(図示省略)。取っ手があれば、調理直後で熱い状態の鍋状容器5を食卓に移動させたいとき、ミトンなどを用意しなくても素手で移動させることができる。
加熱コイル3は、制御手段8により通電制御され、鍋状容器5を誘導加熱するものである。なお、加熱手段として、加熱コイル3に代えてシーズヒーター等の電気ヒーターを設けてもよい。また、図1の例では、鍋状容器5の底面近傍に加熱コイル3を配置しているが、加熱コイル3の配置は図示のものに限定されず、例えば鍋状容器5の底面近傍に加えて鍋状容器5の側面に沿って加熱コイル3を設けてもよい。
鍋底温度センサー4は、例えばサーミスタで構成され、鍋状容器5の温度を検知する。本実施の形態1の鍋底温度センサー4は、バネ等の弾性手段によって上方に付勢されており、容器カバー2に収容された鍋状容器5の底面に接する。鍋底温度センサー4が検知した鍋状容器5の温度に関する情報は、制御手段8に出力される。なお、鍋底温度センサー4の具体的構成はサーミスタに限定されず、鍋状容器5に接触して温度を検知する接触式温度センサーのほか、例えば赤外線センサー等の鍋状容器5の温度を非接触で検知する非接触式温度センサーを採用してもよい。
ヒンジ部6は、本体1の上部の一端側(図1の紙面左側)に設けられ、蓋体10を開閉自在に支持する。
なお、本体1に、加圧加熱調理器100を運搬するためのハンドル(図示省略)を設けておいてもよい。ハンドルを設ける場合には、ハンドルを本体1の側面上部の略前後中央に軸支し、ハンドルの回転方向を蓋体10の回動方向と一致させるとよい。そうすれば、加圧加熱調理器100を運搬する際には、使用者はハンドルの軸支点のほぼ直上に位置するようにハンドルを回転させて持ち上げ、ハンドルのみを持って加圧加熱調理器100を運搬することが可能となる。
時間計測手段7は、制御手段8からの指示信号に基づいて経過時間tをカウントする。時間計測手段7がカウントした経過時間tは、制御手段8に出力される。
制御手段8は、鍋底温度センサー4、並びに蓋体10に設けられた操作表示部(操作部)15及び内部温度センサー16からの出力に基づいて、加熱コイル3に通電する高周波電流及び後述する調圧装置24の動作を制御する。そのほか、制御手段8は、加圧加熱調理器100の動作全般を制御する。制御手段8は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。
(蓋体10)
蓋体10は、外蓋11と、内蓋12とを有している。外蓋11には、着脱自在のカートリッジ14が設けられ、外蓋11の上面には操作表示部15が設けられている。また、蓋体10には、鍋状容器5内の圧力を調整する圧力調整手段を構成する調圧装置24及び調圧弁27が設けられている。
外蓋11は、蓋体10の上部及び側部を構成し、外蓋11の下面(鍋状容器5に対向する面)には、内蓋12が着脱自在に取り付けられている。内蓋12は、例えばステンレスなどの金属で構成されており、外蓋11の本体1側の面に係止材13を介して取り付けられている。内蓋12の周縁部には、鍋状容器5の上端部外周に形成されたフランジ部5aとの密閉性を確保するシール材である蓋パッキン9が取り付けられている。また、内蓋12と外蓋11との間には、内部温度センサー16が設けられている。
(圧力調整手段)
次に、実施の形態1に係る加圧加熱調理器100の圧力調整手段を説明する。
鍋状容器5内の圧力を調整する圧力調整手段は、調圧口20が形成された弁座21、弁座21の上に載置されるボール状の弁体22、及び弁体22を収容する弁室を形成するフレーム23を備えた調圧弁27と、この調圧弁27を駆動する調圧装置24とを有する。
(調圧弁27)
調圧弁27は、弁座21、弁体22、及びフレーム23で構成され、調圧口20が形成された弁座21は、内蓋12の略中央部に形成された開口に取り付けられている。蓋体10が閉じられた状態においては、調圧口20を介して鍋状容器5の内部と外部とが連通し、鍋状容器5内の蒸気は調圧口20を通って外部へ流出する。ボール状の弁体22は、弁座21の上に載置され、その位置に応じて調圧口20を開閉する。調圧口20の上に弁体22が位置している状態においては、弁体22はその重量を利用して調圧口20を封止し、鍋状容器5内を予め設定された圧力に保つ。また、弁体22は、調圧装置24からの力を受けて移動して調圧口20を開放し、鍋状容器5内の圧力を低下させる。弁体22の周囲はフレーム23で囲まれており、弁体22は弁座21から脱落しないようになっている。
この調圧弁27は、内蓋12の上面に、上方に向かって突出して設けられている。内蓋12が外蓋11に取り付けられた状態においては、外蓋11の下面に設けられた調圧室26に調圧弁27が挿入される。外蓋11の下面には、調圧室26の外側を囲み、調圧室26内の蒸気が調圧室26の外部(外蓋11と内蓋12との間に形成される空間)に漏れ出すのを防ぐ調圧空間パッキン25が取り付けられている。
(調圧装置24)
調圧装置24は、制御手段8に制御され、調圧弁27の動作を制御する。調圧装置24は、ソレノイドと、ソレノイドに駆動されるプランジャと、プランジャに固定され弁体22と対向する位置に設けられた作動体と、作動体を突出方向に付勢するバネとを備える(いずれも図示省略)。ソレノイドは制御手段8によって通電制御され、ソレノイドへの通電状態(オン又はオフ)に応じてプランジャ及び作動体の突出状態が切り替わる。
ソレノイドへの通電状態がオフ状態である場合、プランジャ及び作動体はバネに付勢されて突出状態となり、作動体に押されて弁体22は調圧口20から外れ、鍋状容器5内の空気と外気とが流通可能となって鍋状容器5内に圧力は印加されない。一方、ソレノイドへの通電状態がオン状態である場合、プランジャ及び作動体は吸引されて弁体22を押さず、弁体22は調圧口20を塞いで鍋状容器5の空気及び外気の流通を遮断する。
なお、ここで説明した圧力調整手段の具体的構成は一例であり、鍋状容器5内の圧力を大気圧の状態及び大気圧よりも高い高圧状態に切り替えることのできるものであれば、圧力調整手段の具体的構成は限定されない。
(カートリッジ14)
カートリッジ14には、調理中に発生する蒸気圧に応じて上下動する弁(図示省略)を備えた蒸気取入口14aと、蒸気取入口14aの弁を通過した蒸気を外部へ排出する蒸気排出口14bとが設けられている。蒸気取入口14aは、調圧室26に通じており、調圧弁27を通過して調圧室26内に流入した蒸気は、蒸気取入口14aからカートリッジ14内に入ってカートリッジ14内を流れ、蒸気排出口14bからカートリッジ14の外へ流出する。カートリッジ14内を流れる過程において蒸気は冷却されて復水するので、加圧加熱調理器100の外へ流出する蒸気量を減らすことができる。
(操作表示部15)
操作表示部15は、外蓋11の上面に設けられている。この操作表示部15は、使用者からの操作入力を受け付けるとともに、操作入力に関する情報及び加圧加熱調理器100の動作状態を表示する。操作表示部15に対して設定可能な項目としては、例えば、調理の開始、取り消し、調理予約、圧力の有無、圧力の強弱、加熱時間、食材の種類、調理方法、自動調理メニューがある。
なお、食材の種類の具体例としては、肉・魚・野菜が挙げられる。自動調理メニューは自動で指定のレシピを調理するものであり、具体例としては、カレー・シチュー・豚の角煮が挙げられる。調理方法の具体例としては、煮る・蒸す・焼く、である。
操作表示部15が表示する項目としては、例えば、調理中又は予約待機中等の加圧加熱調理器100の状態、設定されている調理メニューの内容、調理終了の予定時刻、現在時刻等が挙げられる。なお、ここで示した操作表示部15の具体的構成は一例であり、本願発明を限定するものではない。
操作表示部15に対して使用者が操作入力を行うと、本体1に内蔵された制御手段8は、入力された調理メニューや圧力の有無・圧力の強弱、加熱時間の長さなどに合わせた調理プログラムに従って、加熱コイル3及び調圧装置24を動作させて調理工程を実行する。
(内部温度センサー16)
内部温度センサー16は、鍋状容器5内の温度を検知する温度検知手段であり、外蓋11の下面に取り付けられている。内部温度センサー16の一部は内蓋12に接するように配置されており、内部温度センサー16は内蓋12を介して鍋状容器5内の温度を検知する。内部温度センサー16は、例えばサーミスタで構成することができる。内部温度センサー16が検知した鍋状容器5内の温度に関する情報は、制御手段8に出力される。
次に、本実施の形態1に係る加圧加熱調理器100の調理工程の動作について説明する。
図2は、実施の形態1に係る加圧加熱調理器100が実行する調理工程と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイル3への通電電力、及び調圧装置24の動作の推移を示す図、図3は、実施の形態1に係る加圧加熱調理器100の調理工程を説明するフローチャートである。
なお、本実施の形態1では、被加熱物温度、すなわち鍋状容器5の内部温度を、内部温度センサー16の検出値に基づいて検出する。また、鍋状容器温度(鍋状容器5の温度)を、鍋底温度センサー4の検出値に基づいて検出する。また、図2では、調圧装置24のソレノイドへ通電されている状態を「オン(加圧)」と表記し、調圧装置24のソレノイドへの通電が遮断されている状態を「オフ」と表記している。また、図3では、加熱コイル3への通電を遮断することを「電力OFF」と表記している。
以下、実施の形態1に係る加圧加熱調理器100の調理工程を、図2及び図3を参照して説明する。
まず、使用者が、肉・野菜200などの食材と、水や酒、醤油などの調味料(煮汁201)を入れた鍋状容器5を、本体1内の容器カバー2に収納し、外蓋11を閉じ、操作表示部15の加熱時間設定キーで「加熱時間10分」と設定し、調理開始スイッチを押して調理開始の動作指示を行うと、制御手段8は調理工程を開始する。
調理が開始されると、制御手段8は、調圧装置24のソレノイドへの通電状態をオンにし(S1)、弁体22が調圧口20を塞ぐようにして電力P1で加熱コイル3に通電して鍋状容器5を加熱し(S2)、被加熱物から発生する蒸気を利用して鍋状容器5内に加圧する(第一圧力状態)。
次に、内部温度センサー16が検知した温度情報に基づいて鍋状容器5内の圧力を算出する。具体的には、鍋状容器5内の内部温度Tが、鍋状容器5内が所望の高圧状態となるときの内部温度Ta(たとえば120℃)以上であることを内部温度センサー16が検知すると(S3;Yes)、ステップS4に進む。そして、制御手段8は時間計測手段7で経過時間tの計測を開始させ(S4)、所望の高圧状態が保持できるような電力P2で加熱コイル3に通電して鍋状容器5を加熱する(S5)。
時間計測手段7が計測した経過時間tが予め設定された時間t1(たとえば3分)に達すると(S6;Yes)、制御手段8は、加熱コイル3への通電を遮断する(S7)。そして、時間計測手段7が計測した経過時間tが予め設定された時間t2(たとえば4分)に達するまでの間に(S8;No)、徐々に鍋状容器5及び被加熱物の温度が徐々に低下し、圧力も低下する。
そして、時間計測手段7が計測した経過時間tが予め設定された時間t2に達すると(S8;Yes)、制御手段8は、調圧装置24のソレノイドへの通電を遮断して弁体22に調圧口20を開放させ(S9)、鍋状容器5内の蒸気を排出する(第二圧力状態)。
ステップS7及びステップS8を実行することで、これらステップの間で鍋状容器5内の圧力が低下するため、ステップS9で調圧口20を開放したときに、蒸気が勢いよく噴出することを抑えることができる。ここで、第二圧力は例えば大気圧と同じ圧力である。
次に、時間計測手段7が計測した経過時間tが予め設定された時間t3(たとえば8分)に達するまで(S10;No)、加熱コイル3に通電せず余熱で加熱を行う。余熱で加熱を行うため、省エネルギー化することができる。
そして、時間計測手段7が計測した経過時間tが予め設定された時間t3(たとえば8分)に達したら(S10;Yes)、制御手段8は調圧装置24のソレノイドへの通電状態をオンにして弁体22が調圧口20を塞ぐようにし(S11)、電力P3(第一電力)で加熱コイル3に通電して鍋状容器5を加熱し、被加熱物から発生する蒸気を利用して鍋状容器5内に再度加圧する(S12)(第三圧力状態)。
次に、鍋状容器5内の内部温度Tが、所望の高圧状態となるときの内部温度Ta(たとえば120℃)以上であることを内部温度センサー16が検知すると(S13;Yes)、ステップS15に進む。
一方、所望の高圧状態となるときの内部温度Taを内部温度センサー16が検知しない場合は(S13;No)、時間計測手段7が計測した経過時間tが予め設定された時間t4(たとえば10分)に達したかどうかを判断する(S14)。予め設定された時間t4に達したら(S14;Yes)、ステップS17に進み、予め設定された時間t4に達していなかったら(S14;No)、ステップS12に戻る。
ステップS13で所望の高圧状態となるときの内部温度Ta(たとえば120℃)以上であることを内部温度センサー16が検知してステップS15に進んだら、制御手段8は、電力P4(第二電力)で加熱コイル3への通電を行う(S15)。そして、時間計測手段7が計測した時間が予め設定された時間t4(たとえば10分)に達したら(S16;Yes)、制御手段8は、加熱コイル3への通電を遮断する(S17)。
なお、単位時間当たりの電力はP3>P4である。このようにすることで、鍋状容器5内に発生した蒸気によって鍋状容器5内の圧力が十分に上がっているにもかかわらず電力P3で加熱し続けることがないため、無駄な加熱を抑制して省エネルギー化することができ、また被加熱物の焦げ付きを抑制することができる。
次にステップS18において、鍋状容器5内の内部温度Tが、所望の圧力状態となるときの内部温度Tb(Ta>Tb、たとえば105℃)以上であることを内部温度センサー16が検知すると(S18;Yes)、ステップS19に進み、制御手段8は、調圧装置24のソレノイドへの通電を遮断して弁体22に調圧口20を開放させ(S19)、鍋状容器5内の高圧な蒸気を排出し、そして調理が終了する。
なお、ステップS18の所望の圧力状態となるときの内部温度Tbとは、内部温度が低い状態、すなわち内部圧力が下がった状態であり、内部温度がTaで調圧口20を開放させるよりも内部温度がTbで開放させたほうが、蒸気の量や勢いを抑えることができ、蒸気が加圧加熱調理器100の外へ排出されるときの音も抑えることができる。
また、ステップS1〜S8までは第一圧力で加熱する第一加熱工程、ステップS9〜S10までは第二圧力で加熱する第二加熱工程、ステップS11〜S18までは第三圧力で加熱する第三加熱工程である。
以上のように、第一加熱工程の後に第二加熱工程を行い、第二加熱工程の後に第三加熱工程を行うように、加圧した後、一旦圧力を下げて再度加圧することで、短い時間で食材が軟らかくなりやすく、味が染みこみやすいという効果を有する。また、自動で圧力の高さが切り替わって調理工程が実行されるため、使用者が加圧加熱調理器100の傍につきっきりになる必要がなく、使用者の手を煩わせることが無い。
なお、ステップS9において、調圧装置24のソレノイドへの通電を遮断して弁体22に調圧口20を開放させたが、ステップS8及び9を実行せず、ステップS7の次はステップS10に進んでもよい。つまり、調理工程の途中で調圧口20を開放させなくてもよく、鍋状容器5からの放熱による温度低下によって鍋状容器5内の圧力を下げてもよい。こうすることで、調理工程中に加圧加熱調理器100の外へ排出される蒸気の量を抑えることができる。食材及び調味料の水分が少ないレシピであっても鍋状容器5内から過剰に蒸気が抜けないため焦げ付く心配が無い。なお、鍋状容器5内の圧力を下げるときは、必ずしも大気圧の状態にまで下げなくてもよい。
また、ステップS6の次は、ステップS9に移行してもよい。こうすることで、急激な圧力変化が起こるため、肉や野菜などの食材が早く軟らかくなるという効果を奏する。
なお、ステップS3とステップS13において内部温度がTaとなるように加熱しているが、両ステップとも必ずしも同じ温度、すなわち同じ圧力で加熱しなくてもよい。例えば、ステップS1からステップS6までの工程で加圧して加熱することで、ある程度食材は軟らかくなっているため、ステップS11からステップS16までの工程は、内部温度がTaよりも低い温度(たとえば110℃)、すなわち低い圧力で加熱してもよく、調理終了時点で食材が過剰に軟らかくなることを防ぐことができる。
また、ステップS9やステップS19でソレノイドへの通電を遮断して弁体22に調圧口20を開放させる直前に、報知手段(図示省略)により使用者に報知してもよい。調圧口20を開放すると、そこから蒸気が機体外へと排出されるとき、少なからず音が発生するため、使用者が驚いてしまう可能性もある。そのため、事前に知らせる機能をつけるとよい。
上記説明では、操作表示部15の加熱時間設定キーで「加熱時間10分」と設定すると、その10分間で「加圧状態で加熱し、一旦減圧し、その後また加圧状態で加熱する」という工程が実行される形態を示したが、使用者が調理開始から終了までのトータルの調理時間や、加圧する時間、減圧する時間、加圧する回数、減圧する回数、圧力の強弱・有無のそれぞれを設定できるようにしてもよい。細かく使用者が設定できるようにすることで、使用者の好みの仕上がりにすることができる。
また、自動調理メニューとして、具体的なレシピ、例えば「カレー」モードを有し、記憶手段にカレーに適した調理開始から終了までの加圧する時間、減圧する時間、加圧する回数、減圧する回数、圧力の強弱などを備え、使用者が「カレー」モードを選択し調理開始ボタンを押すだけで、調理開始から終了まで自動で運転するようにしてもよい。
同様に、調理方法として「煮る」モードや「蒸す」モードを、もしくは、食材の種類として「肉」モードや「野菜」モードを有し、使用者が調理方法や食材を選択して調理開始ボタンを押すだけで、調理開始から終了まで自動で運転するようにしてもよい。
こうすることで、最適な加圧時間や減圧タイミングなどが分からない使用者も迷わず簡単に操作することができる。
また、常圧で調理する場合と比べて圧力調理を行う場合は短時間で食材に火がとおる分、作る料理に応じた最適な加圧時間や圧力の強さが設定されていないと、軟らかくなりすぎたり煮崩れてしまったりすることもあるが、こうすることで、失敗を防ぐことができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、加圧工程よりも低い圧力の工程において加熱手段に通電する構成例を示す。なお、本実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図3と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
次に、本実施の形態2に係る加圧加熱調理器100の調理工程を、図4及び図5を参照して説明する。なお、調理開始からステップS9までは前述の実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
図4は、実施の形態2に係る加圧加熱調理器100が実行する調理工程と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイル3への通電電力、及び調圧装置24の動作の推移を示す図、図5は、実施の形態2に係る加圧加熱調理器100の調理工程を説明するフローチャートである。
ステップS9において、調圧装置24のソレノイドへの通電を遮断して弁体22に調圧口20を開放させると、ステップS91に進む。ステップS91において、鍋底温度センサー4の検知する鍋温度θが、予め設定された鍋温度θ1以下であると判定されれば(S91;Yes)、加熱コイル3への通電を行い(S92)、ステップS10に進む。ステップS91で鍋底温度センサー4の検知する鍋温度θが、予め設定された鍋温度θ1よりも高いと判定されれば(S91;No)、さらにステップS93で予め設定された鍋温度θ2(θ1<θ2)よりも高いかどうかを判定し、予め設定された鍋温度θ2以下であると判定されれば(S93;Yes)、ステップS10に進む。一方、予め設定された鍋温度θ2よりも高いと判定されれば(S93;No)、加熱コイル3への電力を遮断し(S94)、ステップS10に進む。
このように、制御手段8は、時間計測手段7が計測した経過時間tが予め設定された時間t3に達するまでの間に(S10;No)、鍋底温度センサー4の検知温度が予め設定された鍋温度θ1からθ2の範囲内の温度帯を維持するように、予め設定された所定の電力での加熱コイル3への通電と電力遮断とを繰り返し、鍋状容器5の温度調節を行う(図4参照)。
ステップS10で時間計測手段7が計測した時間が予め設定された時間t3に達すると、ステップS11に進み、調理終了までは前述の実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、減圧した工程である第二加熱工程で加熱コイル3に通電して加熱することで、鍋状容器5内の被加熱物から生じる水分の蒸発を促進させることができる。通常の圧力調理においては、被加熱物から生じる水分を水蒸気として鍋状容器内に保持し圧力を高めるために用いるため、大気圧の状態で調理する場合と比べて、調理終了時に鍋状容器5内に残っている水分量が多くなり、味が薄くなったり、水っぽくなったりすることがある。
しかしながら、本実施の形態2では、途中で圧力を下げることで水蒸気を鍋状容器5外に排出することを促すことができる。また、加熱コイル3に通電することで鍋状容器5内の水分の蒸発を促進することができる。そのため、味が薄くなったり、水っぽくなったりすることを防ぐことができる。また、使用環境によっては、減圧した工程で加熱コイル3に通電して加熱しなければ、鍋状容器5及び被加熱物の温度が下がりすぎてしまう可能性もあるが、加熱コイル3に通電することで所望の温度状態を保持することができる。
また、上記説明ではステップS9からステップS10の間は、鍋底温度センサー4の検知温度が予め設定された鍋温度θ1からθ2(θ1<θ2)の範囲内の温度帯を維持するように、予め設定された電力での加熱コイル3への通電と電力遮断とを繰り返し、鍋状容器5の温度調節を行うようにした。こうすることで、調理開始前の想定よりも被加熱物の水分量が少なかった場合でも、過剰に水分が飛んでしまうことを防ぎ、ひいては調理終了時に被加熱物が焦げた状態になってしまうことを防ぐことができる。
なお、鍋底温度センサー4に基づくことなく、予め設定された所定の電力で加熱コイル3への通電を行うようにしてもよい。
実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、ステップS6の次は、ステップS9に移行してもよい。こうすることで、急激な圧力変化が起こるため、肉や野菜などの食材が早く軟らかくなるという効果を奏する。
また、実施の形態2の変形例の1つとして、ステップS11からステップS19までを実行せずに調理終了としてもよい。
図6は、実施の形態2に係る加圧加熱調理器100が実行する調理工程の変形例と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイル3への通電電力、及び調圧装置24の動作の推移を示す図である。
焼き物メニューのように、調理開始の時点で鍋状容器5内に入っている水分が少ないメニューの場合、再度加圧するときに水分が少なすぎて焦げついてしまう可能性があるが、ステップS91からステップS10の温調加熱後に調理終了とすることで焦げを防ぐことができる。また、照り焼きや煮っころがしのように調理終了時に煮詰めた調味液・煮汁で食材がコーティングされているようなメニューの場合は、減圧した工程で加熱をすることで調味液・煮汁をほど良く煮詰めることができる。また、減圧した工程での加熱が鍋底温度センサー4に基づき温調して加熱する制御であるため、焦げを防ぎつつ煮詰めることができる。
また、実施の形態2の別の変形例として、ステップS1からステップS8までを実行せずにステップS9から調理開始としてもよい。
図7は、実施の形態2に係る加圧加熱調理器100が実行する調理工程のもう1つの変形例と、被加熱物温度、鍋状容器温度、加熱コイル3への通電電力、及び調圧装置24の動作の推移を示す図である。
調理開始後すぐに大気圧よりも高い圧力で米や豆などの乾物を加熱すると、それらの水分分布が不均一(表層ばかりが吸水し、中心部は水分不足)となり、調理終了時の仕上がりが悪くなってしまうが、大気圧の状態で所望の温度で加熱することで、ムラなく吸水を促すことができ、ひいては仕上がりが良く美味しく調理することに繋がる。
また、上記実施の形態2に記載の2つの変形例においても、ステップS9からステップS10の間は鍋底温度センサー4に基づくことなく、予め設定された所定の電力で加熱コイル3への通電を行うようにしてもよい。又は、時間計測手段7の経過時間もしくは鍋底温度センサー4の検知温度もしくは内部温度センサー16の検知温度のいずれかを用い、いずれかの検出値がある閾値に達するまで予め設定された所定の電力で加熱コイル3への通電を行うようにし、その後鍋底温度センサー4の情報に基づき鍋状容器5の温度調節を行うようにしてもよい。
実施の形態3.
本実施の形態3では、高温の蒸気が加圧加熱調理器100Aの外に排出されないように蒸気を冷却する蒸気冷却手段として、蒸気を復水させる水タンク30を設けた構成例を示す。なお、本実施の形態3では実施の形態1〜2との相違点を中心に説明し、前述の図1〜図7と同一又は相当する構成には同一の符号を付す。
図8は、実施の形態3に係る加圧加熱調理器100Aの構成の一例を概略的に示す断面模式図である。以下、図8に基づいて加圧加熱調理器100Aについて説明する。この加圧加熱調理器100Aは、被加熱物(本実施の形態3では肉・野菜200及び煮汁201)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで被加熱物を調理するものである。
加圧加熱調理器100Aは、本体1に着脱自在に取り付けられる水タンク30を備えている。また、外蓋11には、鍋状容器5内の蒸気を水タンク30に導く経路を内部に有する蒸気導管34が設けられている。
なお、本実施の形態3の加圧加熱調理器100Aは、実施の形態1で示したカートリッジ14を備えていない。
(水タンク30)
水タンク30は、例えばプラスチックで構成され上面を開口した容器であり、本体1の前面側(図8の紙面右側)に着脱自在に取り付けられている。水タンク30の上面開口には、タンク蓋31が着脱自在に嵌め込まれている。タンク蓋31には、水タンク30の内部と外部とを連通させる通気孔(図示省略)と、蒸気導管34のタンク側接続口と接合されるタンク蒸気口32と、タンク蒸気口32から水タンク30内の下方に向かって延びる連通管33とが設けられている。
(蒸気導管34)
蒸気導管34は、調理中に発生する鍋状容器5内の被加熱物からの蒸気を取り込んで連通管33及び水タンク30に導く部材である。蒸気導管34は、耐熱性を有する合成樹脂材料等で構成されており、外蓋11に着脱自在に設置されている。蒸気導管34の一端側は調圧室26内に接続され、他端側は連通管33に接続されている。鍋状容器5内で被加熱物から発生した蒸気は、図8に破線矢印で示すように、調圧口20を介して調圧室26に入り、蒸気導管34に導かれて連通管33内を流れ、水タンク30内に貯留された水203内に分散して復水する。
次に、本実施の形態3に係る加圧加熱調理器100Aの調理動作についてさらに説明する。
まず、使用者が、肉・野菜200などの食材と、水や酒、醤油などの調味料(煮汁201)を入れた鍋状容器5を本体1内の容器カバー2に収納し、外蓋11を閉じ、操作表示部15の加熱時間設定キーで「加熱時間10分」と設定し、調理開始スイッチを押して調理開始の動作指示を行うと、制御手段8は調理工程を開始する。使用者により調理開始スイッチがオンされて調理開始が指示された後の調理工程の動作は、実施の形態1、2と同様であり、図2から図7に示す調理工程を実行する。
以上のように、本実施の形態3の加圧加熱調理器100Aは、水タンク30を備え、鍋状容器5内で発生した蒸気は水タンク30内に予め貯留された水203で冷却されて復水する。このため、鍋状容器5内で発生した蒸気は、加圧加熱調理器100Aの機体外に出ない。高圧状態の鍋状容器5を減圧するために短時間に大量の蒸気が勢いよく鍋状容器5から排出される場合でも、その蒸気は水タンク30内に復水されるため、蒸気によって加圧加熱調理器100Aを置いているキッチンの湿度が高くなって不快な環境になるといったことを防ぐことができる。また、もし使用者が加圧加熱調理器100Aを棚に設置して調理していても、加圧加熱調理器100Aの機体外へは蒸気が排出されないため棚内に結露が発生することを予防することができ、蒸気の熱によって棚を傷めてしまうことも防ぐことができる。
なお、本実施の形態3では、蒸気を加圧加熱調理器100Aの外に排出させない蒸気冷却手段として、水タンク30内の水で蒸気を冷却して復水する水冷式の手段を示したが、蒸気を加圧加熱調理器100Aの外部に排出しないための具体的構成はこれに限定されない。例えば、調圧室26から出た蒸気の通過経路にペルチェ(図示省略)を配置し、ペルチェで蒸気を冷却して結露させて蒸気を水として回収してもよい。このようにすることで、高温の蒸気が加圧加熱調理器100Aの機体外へ排出されないので、前述のとおり、キッチンの湿度が高くなって不快な環境になるといったことを防ぐことができる。また、加圧加熱調理器100Aを棚に設置して調理していても棚内に結露が発生せず、蒸気の熱によって棚を傷めてしまうことも防ぐことができる。
また、調圧室26から出た蒸気に送風する送風手段としてのファン(図示省略)を設け、ファンからの送風で蒸気を冷却し、低温となった気体を加圧加熱調理器100Aの外に排出するようにしてもよい。このようにすることで、高温の蒸気が加圧加熱調理器100Aの機体外へ排出されないので、もし使用者が加圧加熱調理器100Aを棚に設置して調理していても、蒸気の熱によって棚を傷めてしまうことを防ぐことができる。
なお、実施の形態1から実施の形態3では、鍋状容器5を加熱することで被加熱物から蒸気を発生させ、その蒸気を利用して鍋状容器5内を高圧状態にする例を示したが、鍋状容器5内に加圧する具体的構成はこれに限定されない。例えば、水を貯留する貯水槽とこの貯水槽を加熱する貯水槽加熱手段とを備え、貯水槽内の水を加熱して蒸気にし、その蒸気を鍋状容器内に供給することで鍋状容器5内に加圧するようにしてもよい。こうすることで、被加熱物の加熱を抑制しつつ鍋状容器5内の圧力を上昇させることができるので、被加熱物が焦げることがない。
また、実施の形態1〜3では加圧加熱調理器を例に挙げて説明したが、被加熱物を米とした炊飯器として利用することも可能である。
1 本体、2 容器カバー、2a 孔部、3 加熱コイル、4 鍋底温度センサー、5 鍋状容器、5a フランジ部、6 ヒンジ部、7 時間計測手段、8 制御手段、9 蓋パッキン、10 蓋体、11 外蓋、12 内蓋、13 係止材、14 カートリッジ、14a 蒸気取入口、14b 蒸気排出口、15 操作表示部、16 内部温度センサー、20 調圧口、21 弁座、22 弁体、23 フレーム、24 調圧装置、25 調圧空間パッキン、26 調圧室、27 調圧弁、30 水タンク、31 タンク蓋、32 タンク蒸気口、33 連通管、34 蒸気導管、100 加圧加熱調理器、100A 加圧加熱調理器、200 肉・野菜、201 煮汁、203 水。

Claims (6)

  1. 上面に開口を有する本体と、
    前記本体の開口を開閉する蓋体と、
    前記本体の内部に収容される鍋状容器と、
    前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、
    前記鍋状容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、
    圧力の有無、圧力の強弱、加熱時間、食材の種類、調理方法、及び自動調理メニューの少なくとも1つ以上を指示することが可能な操作部と、
    前記加熱手段と前記圧力調整手段とを制御し、前記操作部で受け付けた指示内容に応じた調理工程を実行する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記調理工程において前記鍋状容器内を大気圧よりも高圧な第一圧力で加熱する第一加熱工程と、前記第一加熱工程の後に行い、該第一圧力よりも低圧な第二圧力で加熱する第二加熱工程と、前記第二加熱工程の後に行い、該第二圧力よりも高圧な第三圧力で加熱する第三加熱工程と、を備え、
    前記第一加熱工程は、予め定められた時間t1の間、前記第一圧力を保持するように前記加熱手段または前記圧力調整手段の少なくとも一方を制御する工程である
    ことを特徴とする加圧加熱調理器。
  2. 前記第一加熱工程は、前記鍋状容器内の圧力が上がるように前記圧力調整手段を制御した後、前記加熱手段への通電により前記鍋状容器を加熱し、前記鍋状容器内が前記第一圧力になったら、予め定められた時間t1の間、前記第一圧力を保持するように前記加熱手段または前記圧力調整手段の少なくとも一方を制御する工程である
    ことを特徴とする請求項1に記載の加圧加熱調理器。
  3. 前記第一加熱工程は、前記時間t1が経過後、予め定められた時間t2の間、前記加熱手段への通電を遮断する工程である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加圧加熱調理器。
  4. 前記第二加熱工程は、前記鍋状容器内の圧力が前記第二圧力になるように前記圧力調整手段を制御した後、予め定められた時間t3の間、その状態を保持する工程である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の加圧加熱調理器。
  5. 前記第三加熱工程は、前記鍋状容器内の圧力が上がるように前記圧力調整手段を制御した後、前記加熱手段への通電により前記鍋状容器を加熱し、前記鍋状容器内が前記第三圧力になったら、予め定められた時間t4の間、前記第三圧力を保持するように前記加熱手段を制御し、前記時間t4が経過後、前記加熱手段への通電を遮断する工程である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の加圧加熱調理器。
  6. 前記操作部で指示された「肉」または「魚」または「野菜」という食材の種類、「煮る」または「蒸す」または「焼く」という調理方法、及び、「カレー」または「シチュー」または「角煮」または「照り焼き」または「煮っころがし」という自動メニューのうち、少なくとも1つ以上の情報に基づいて前記第一加熱工程と前記第二加熱工程の実施の順番を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の加圧加熱調理器。
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