JP7195657B1 - 加熱調理器、及び、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧期間における内部圧力の変動を抑えて栄養成分の溶出を抑えつつ、内鍋内の調味液を食材に十分に染み込ませることを可能とする加熱調理器を提供する。【解決手段】蓋部により密閉した内鍋を加熱することで前記内鍋内の食材を調理可能な加熱調理器であって、前記内鍋を加熱する加熱部と、前記内鍋内の内部圧力を検知する圧力検知部と、前記圧力検知部が検知する内部圧力に従って前記内鍋内の内部圧力が制御目標の圧力値を維持するように前記加熱部の動作を制御する制御部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、加熱調理器、及び、プログラムに関する。
電気圧力鍋のような加熱調理器が提供されている(特許文献1)。このような加熱調理器では、耐圧構造の内鍋に蓋をして密閉状態とした上で加熱を開始し、その後内鍋内の圧力が大気圧(ゲージ圧で0kPa)よりも高い所定の圧力値に到達した後、高圧力下で一定期間調理を行う加圧期間を設け、加圧期間終了後に内鍋内の気体を排気して内部圧力を大気圧まで下げるという一連の工程を実施する。
特開2020-124291号
しかし、上述の加圧期間における内鍋内部の圧力の変動が大きいと栄養成分の溶出を十分に抑えることができず、また、内鍋内の調味液を食材に十分に染み込ませることができない。
そこで本発明は、加圧期間における内部圧力の変動を抑えて栄養成分の溶出を抑えつつ、内鍋内の調味液を食材に十分に染み込ませることを可能とする加熱調理器を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての加熱調理器は、蓋部により密閉した内鍋を加熱することで前記内鍋内の食材を調理可能な加熱調理器であって、
前記内鍋を加熱する加熱部と、
前記内鍋内の内部圧力を検知する圧力検知部と、
前記圧力検知部が検知する内部圧力に従って前記加熱部の動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記加熱部を制御して前記密閉された内鍋を加熱し、前記内鍋内の内部圧力を第1の圧力値まで上昇させる第1の工程と、
前記内部圧力が前記第1の圧力値まで上昇した後、前記内部圧力を前記第1の圧力値で維持するよう前記加熱部による前記内鍋の加熱を制御する第2の工程であって、
前記圧力検知部が検知する内部圧力が、前記第1の圧力値から第1の所定値だけ下がったか否かを判定することと、
前記圧力検知部が検知する内部圧力が、前記第1の圧力値から前記第1の所定値だけ下がった場合に、前記内鍋に対する再加熱を行うように前記加熱部を制御し、
前記再加熱後に前記圧力検知部が検知する内部圧力が前記第1の圧力値から第2の所定値であって、前記第1の工程における前記内部圧力の上昇速度に応じ、かつ、前記内部圧力の上昇速度が速いほど値が小さくなる前記第2の所定値だけ上がったか否かを判定することと、
前記圧力検知部が検知する内部圧力が、前記第1の圧力値から前記第2の所定値だけ上がった場合に、前記内鍋に対する再加熱を停止するように前記加熱部を制御することと、
を含む工程を繰り返し実行する第2の工程と、
前記第2の工程が所定の期間において実施された後、前記内部圧力を低減させる第3の工程と、
前記内部圧力の低減により前記内鍋内の温度が所定温度まで下降した場合に、前記加熱部を制御して前記内鍋を加熱し、前記所定温度を維持する第4の工程と
を実行するように構成される。
本発明によれば、例えば、加圧期間における内部圧力の変動を抑えて栄養成分の溶出を抑えつつ、内鍋内の調味液を食材に十分に染み込ませることが可能な加熱調理器を提供することができる。
実施形態に対応する加熱調理器の外観構成の一例を示す図。 実施形態に対応する加熱調理器のハードウェア構成の一例を示す図。 実施形態に対応する加熱調理器における圧力制御の一例を説明するための図。 実施形態に対応する加熱調理器における処理の一例を示すフローチャート。 実施形態に対応する加熱調理器における処理の一例に対応する時間遷移図。 実施形態に対応する加熱調理器における加熱工程の一例を示すフローチャート。 実施形態に対応する加熱調理器における加圧工程の一例を示すフローチャート。 加熱調理器における調理結果の一例を説明するための図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本発明の一実施形態に係る加熱調理器100について説明する。図1は、本実施形態の加熱調理器100全体の外観構成の一例を示す正面斜視図である。図1は、本体部1から蓋部2を取り外した状態を示している。また、ここではX軸方向を加熱調理器100の左右方向、Y軸方向を加熱調理器100の前後方向、Z軸方向を加熱調理器100の上下方向としている。以下の説明において「X軸方向」と記載している場合、それは+X方向および-X方向を含むものとして定義されうる。「Y軸方向」および「Z軸方向」についても同様である。
本実施形態の加熱調理器100は、加圧調理器、或いは、電気圧力鍋とも呼ばれる。加熱調理器100は、種々の加熱プログラムに従って内鍋3の加熱制御を行う本体部1と、本体部1の上部に着脱可能(取り外し可能)に取り付けられる蓋部2とを備える。また、調理対象物としての食材が入れられ、蓋部2により密閉された内鍋3に対して加熱を行う加熱制御をすることで内鍋3内の食材を調理可能に構成されている。本実施形態の加熱調理器100は、本体部1から蓋部2を完全に取り外すことができるように、即ち、本体部1と蓋部2とを互いに分離できるように構成されている。
本体部1は、内鍋3を収容可能な収容部10と、収容部10に収容された内鍋3を加熱する、図1には不図示の加熱部(ヒータ)と制御部とを含みうる。収容部10は、上側が開放された有底円筒の形状を有し、本体部1から蓋部2が取り外された状態で、上側開放部から内鍋3を出し入れ自在に構成されている。収容部10は、外鍋とも呼ばれ、例えば金属などによって形成されうる。
加熱部は、例えば、収容部10に収容された内鍋3を誘導加熱するための誘導加熱コイルを有していてもよい。また、制御部は、例えばCPUなどのプロセッサおよびメモリを有し、内鍋3内の食材を調理するための所定の加熱プログラムに従って加熱部(誘導加熱コイル)への給電を制御することにより、内鍋3の加熱処理(食材の調理)を制御することができる。
また、本体部1の外面には、ユーザによる操作を受け付ける操作部13が設けられる。操作部13は、内鍋3の加熱処理の内容(即ち、内鍋3に入れられた食材の調理内容)を設定・調整するためにユーザによって操作されるユーザインタフェースであり、例えばボタンやダイヤル、ディスプレイなどによって構成されうる。
蓋部2は、本体部1の上部に取り付けられ、本体部1の収容部10に対して開閉される。蓋部2は、本体部1の上部に装着される、配置される、或いは、設置されると理解されてもよい。本実施形態の場合、蓋部2は、ハンドル部15および排気機構20の他、不図示の内蓋を備える。内蓋は、蓋部2が本体部1の上部に取り付けられたときに収容部10(内鍋3)の上側開放部を覆い、収容部10(内鍋3)を閉空間にするように構成され、収容部10に固定されうる。
ハンドル部15は、蓋部2の開閉動作を行うためにユーザが把持する部分であり、左右方向(X軸方向)に延設するように蓋部2の上面に設けられうる。排気機構20は、内鍋3の内部から機外(外部)へ気体(蒸気)を排出するための機構であり、制御部によって開閉制御される排気弁を含みうる。例えば、排気機構20は、内鍋3内の食材の調理(内鍋3の加熱処理)が終了した場合に、制御部の制御により排気弁24を開き、蓋部2の上面に設けられた排気孔20aから内鍋3の内部の気体を自動排気するように構成されうる。これにより、内鍋3の内部圧力(単に「圧力」とも言う。)を低減させ、大気圧(機外の圧力)に近づけることができる。ここで、排気機構20は、蓋部2の上面に設けられた排気ボタン16がユーザによって押下された場合に、機械的に排気弁を開き、内鍋3の内部から機外へ気体を排気(強制排気)するように構成されてもよい。また、ソレノイド等の駆動部を駆動させて排気弁24を動作させることにより自動排気を行うように構成されていてもよい。当該駆動部は、内鍋3の内部から機外へ気体(蒸気)を排出するために、蓋部2内に配置された排気弁24を駆動して流路を開く(開放する)ように動作する。
蓋部2は、固定機構30を更に有し、本体部1の収容部10の内部を閉空間に維持するように収容部10に対して蓋部2の内蓋を固定することができる。固定機構30における固定状態は、ロック機構40によりロックされる。ロック機構40は、固定機構30のレバーがユーザ操作によって移動されることを制限するための制限機構として機能しうる。
次に、図2を参照して、加熱調理器100のハードウェア構成の一例について説明する。加熱調理器100は、少なくとも、制御部201、加熱部202、圧力検知部203、温度検知部204、タイマー205、表示部206、排気弁駆動部207、操作部208を含むように構成される。
制御部201は、加熱調理器100全体の動作を制御する。制御部201は、例えばCPUなどのプロセッサとメモリから構成されてもよいし、マイクロコントローラ或いはMCU(Micro Controller Unit)として構成されてもよい。制御部201は、加熱調理器100の電源が投入されると、ユーザから調理方法の設定を操作部208を介して受け付け、受け付けた調理方法に従って調理を開始する。調理方法の設定は、例えば、プリセットメニューからいずれかのプリセットを選択するか、或いは、圧力値、温度、時間などをマニュアルで設定することにより行うことができる。プリセットメニューには、本実施形態に対応する予約調理処理が含まれ、予約調理処理が選択されると後述するような手順にて加熱部202及び排気弁駆動部207等の動作を制御して調理を実行する。
次に、加熱部202は、誘導加熱コイルを含んで構成され、制御部201の制御に従って制御信号が供給され、内鍋3の加熱処理を行う。圧力検知部203は、内鍋3内の内部圧力を検知し制御部201に圧力値を通知する。制御部201は、圧力検知部203から通知される圧力値に応じて加熱部202の動作を制御する。圧力検知部203は、例えば、内鍋3内の内部圧力を検知するための圧力センサを含み、圧力センサは内鍋3の底部に配置される。また、圧力を温度から演算により求めるようにしてもよい。例えば、蓋部2側に温度センサを設置し、温度センサが出力する温度から圧力値を算出してもよい。温度検知部204は、内鍋3内の温度を検知し制御部201に温度値を通知する。温度検知部204は、例えば内鍋3の温度を検知するためのサーミスタで構成された温度センサを含み、温度センサは内鍋3の底部、側面に接触するよう配置されてもよいし、蓋部2側に配置されていてもよい。制御部201は、温度検知部204から通知される温度値に応じて加熱部202の動作を制御する。
タイマー205は、例えば予約調理処理を実行する際に、処理の経過時間等を計測する計時手段である。制御部201はタイマー205を制御して経過時間を測定することができる。表示部206は、LEDやLCDなどで構成され、制御部201の制御に従い、調理経過時間、温度、圧力、メニュー番号、調理種別などの各種情報を提供する。排気弁駆動部207は、ソレノイドや歯車等を用いた動力伝達機構等を含んで構成され、制御部201により駆動され、排気弁24を動作させることにより、内鍋3内の気体を機外に排出して内鍋3内の圧力を下げることができる。操作部208は、ユーザからの操作入力を受け付けるための部材であり、タッチパネルとして表示部206と一体化されているものを含む。操作部208は、タッチパネルの他、ボタン、スイッチなど、各種の機械式の操作部を含むことができる。
次に、本実施形態に対応する予約調理処理について説明する。本実施形態に対応する予約調理処理は、圧力調理における内鍋3内の内部圧力(以下、単に「圧力」ともいう)をほぼ一定に維持することで、栄養成分の溶出を抑えつつ、内鍋内の調味液を食材に十分に染み込ませることを可能とする。
図3は、従来の圧力制御の手法と、本実施形態における圧力制御の手法とを説明するための図である。図3(A)は、従来方式を示している。従来方式の圧力制御においては、調理開始から加熱を開始し、約1100秒(約18分)程で加熱を停止する。その時点での圧力はP1(例えば、70)kPaとなっており、この圧力が大気圧を超えた状態を一定期間継続する。この工程を加圧工程と呼ぶ。加圧工程の開始時においては、加熱が停止されたため圧力は徐々に低下する。そして、圧力が約P2(例えば、25)kPaまで下がると再加熱が行われ、P3(例えば、60)kPaにまで圧力を戻す。加熱停止後、加熱が再開されるまでの期間は約1100秒程であり、その間に圧力はP1kPaからP2kPaまで下がっている。再加熱されると圧力は回復し約P3kPaに到達した後、上記の一定期間が経過すると加圧工程は終了し、その後は大気圧まで徐々に低下して予約調理を終了している。
このように、従来の方式においては加圧工程における圧力の変動が大きい。圧力の変動は、食材から栄養成分が溶出してしまう一因でもあり、また、圧力の変動が大きいと調味料が食材に十分に染み込まないといった問題がある。
これに対し本実施形態では、図3(B)に示すように所定の時間間隔(例えば、1秒間隔)で内鍋3を再加熱するかどうかを判定する。例えば、所定の時間間隔における内部圧力の判定において、制御目標の圧力値のマイナス1kPaからプラス1kPa(または2kPa)の変化が検知されると加熱動作が制御される。この加熱動作制御の具体的手法については図7を参照して後段で説明する。これにより、加圧工程において内鍋3の内部圧力を目標圧力付近において安定的に維持することができる。
次に、図4及び図5を参照して、本実施形態に対応する予約調理処理を説明する。図4は、本実施形態に対応する処理のフローチャートである。当該処理は、制御部201が、図2に示した各機能ブロックの動作を制御することにより実施される。図5は、図4のフローチャートに対応する、内鍋3内の圧力の時間遷移(図5(A))、及び、温度の時間遷移(図5(B))を示すと共に、加熱部202の動作波形(図5(C))を示す。
まずS401において、制御部201は、例えば調理開始時刻として設定された時刻が到来すると加熱工程を開始する。なお、加熱工程を開始する時点においては、加工対象の食材などは全て内鍋3内に含まれているものとする。加熱工程では、加熱部202を動作させて内鍋3内の温度を、図5(B)に示すように第1の温度(Ta)まで上昇させる。S401の加熱工程では、図5(C)に示すように加熱部202のヒータのON時間を長く確保(デューティ比を高く)して、温度を室温から短時間で高温まで上昇させる。このとき第1の温度を例えば約120度(℃)とすることができる。但し、第1の温度の実例である120℃は厳密な数値ではなく120℃付近の値とする。このとき内鍋3内の圧力は図5(A)に示すように第1の圧力値(P1)まで上昇している。S401におけるより具体的な処理について、図6を参照して後述する。
ここで、第1の圧力値の値は例えば95キロパスカル(kPa)とすることができる。それ以外にも、第1の圧力値は、60kPaから100kPaの範囲に含まれる値としてもよい。その際、第1の圧力値は、食材や調理方法に応じた圧力とすることができる。例えば、魚の煮つけは95kPaまで上昇させる一方で、大根の煮物や80kPa、イワシの煮つけや豚の角煮は70kPa、蒸し野菜やカレーは60kPaまで上昇させればよい。
なお、本実施形態では、内鍋3内の圧力をゲージ圧(大気圧を0kPaとする)で示すこととする。また、これらの温度や圧力値はあくまで一例であって、これ以外の値とすることもできる。特に、第1の圧力値の上限は、100kPaよりも高くてもよい。また、下限も60kPaと45kPaとの間の値としてもよい。
続くS402において制御部201は加圧工程を開始する。加圧工程においては、加熱工程において到達した第1の温度及び第1の圧力値を維持するように、加熱部202を間欠的に駆動する(図5(C))。制御部201は、圧力検知部203から通知される圧力値、及び、温度検知部204から通知される温度の少なくともいずれかに基づいて加熱部202を動作させる制御信号を調整することにより、加熱部202の加熱動作を実行することができる。本加圧工程は予約(予め設定)された所定の時間(図7との関連で後述するT2=t2-t1)だけ実行される。当該加圧工程の実施時間の長さは、調理内容や、内鍋3に入れられた素材の種類等に応じて異ならせることができる。例えば、イワシの煮つけは30分、豚の角煮やカレーは15分、大根の煮物は8分、蒸し野菜は30秒とすることができる。
時間T2が経過すると処理はS403に移行し、制御部201は、減圧工程を実施する。ここでは加熱部202を停止して、内鍋3内の温度及び圧力を自然に下降させる。或いは、制御部201は排気弁駆動部207を駆動して排気弁24を開き、内鍋3の内部から排気機構20を介して機外へ気体を排気してもよい。これにより、内鍋3内の内部圧力と温度を強制的に下げることができる。このとき、内部圧力は大気圧(機外の圧力)と同程度にまで下がる。また、圧力の低下に応じて温度も下がるが、制御部201は温度検知部204からの温度の値を監視し、温度所定の第2の温度(Tb、例えば、65度)まで下がったと判定した場合には、S404において保温工程を開始する。S404において、制御部201は保温工程を実施する。制御部201は、温度検知部204からの温度の値に基づいて、内鍋内の温度を第2の温度に維持するように加熱部202の動作を制御する。
次に、図6を参照してS401の加熱工程における処理の詳細を説明する。図6は、加熱工程における処理の一例を示すフローチャートである。まず、S601において、制御部201は加熱部202を駆動して内鍋3の加熱を開始する。続くS602において制御部201は、圧力検知部203が検知した内鍋3内部の圧力の所定の時間間隔における平均圧力値Pavを取得する。具体的に制御部201は、0.1秒単位に圧力値Pを圧力検知部203から取得し、N回分の平均値Pavを算出する。Nは例えば10回とすることができ、これにより1秒単位に平均圧力値Pavを算出することができる。Nの値は実施形態に応じて任意に設定することができ、Nの値に応じた所定の時間間隔で平均圧力値Pavを算出することができる。このように平均値を用いるのは、圧力の測定値が瞬発的に大きく変動するため、そのような瞬発的な変動の影響を低減し、実際の圧力の変化を見るためである。
続くS603において制御部201は、平均圧力値Pavを第1の閾値圧力値Pth1(例えば、20kPa)と比較してPav≧Pth1であるかどうかを判定し、Pav≧Pth1の場合には処理はS604に進む。一方、Pav<Pth1の場合にはS602に戻って圧力値Pを再度取得して、処理を継続する。
続くS604では、制御部201はタイマー205を駆動して計時を開始する。当該計時時間T1は、内鍋3の内部圧力の平均値Pavが第1の閾値圧力値Pth1(20kPa)から第2の閾値圧力値Pth2(40kPa)になるまでの時間を測定するためのものである。なお、本実施形態ではPth1を20kPaとし、Pth2を40kPaとする場合を説明するが、これはあくまで一例であって、各圧力値をその他の値とすることができる。但し、Pth2は、加圧工程において設定可能な圧力の最小値よりも小さい値とすることがのぞましい。例えば、当該最小値が50kPaである場合には、それよりも低い40kPaとする。また、Pth1とPth2との幅を大きくとりすぎると、判定を行っている間に制御目標の圧力に到達してしまうおそれがあるため、幅は判定時間を考慮した大きさとすることが望ましい。なお、本実施形態では当該幅を20kPaとしているが、これはあくまで一例であり、その他の値に設定してもよい。
制御部201は、続くS605で圧力値Pを圧力検知部203から再度取得して平均圧力値Pavを求め、S606において平均圧力値Pav≧Pth2であるかどうかを判定する。平均圧力値Pav≧Pth2の場合、処理はS607に進み、平均圧力値Pav<Pth2の場合、S605に戻って処理を繰り返す。
続くS607では、タイマー205の計時時間T1を取得し、処理はS608に進む。S608において制御部201は、T1が所定の時間閾値Th1以上か否かを判定する。T1≧Th1の場合、処理はS609に進み、T1<Th1の場合処理はS610に進む。制御部201は、S609においてフラグ値Fを1に設定し、S610においてフラグ値Fを0に設定する。その後処理はS611に移行する。
制御部201は、S611において圧力検知部203から圧力値Pを再度取得して平均圧力値Pavを求め、S612において圧力値Pavが、加圧工程を終了する所定の圧力値Pstop以上であるかどうかを判定する。もし、平均圧力値PavがPstop以上である場合、処理はS613に進み加熱部202を停止し、S402の加圧工程に移行する。一方、平均圧力値PavがPstop未満の場合、S611に戻って処理を繰り返す。
このように、S401の加熱工程において制御部201は、圧力検知部203から通知される圧力値に基づいて、内鍋3内の圧力値がPth1からPth2まで上昇するのに要する時間(T1)を測定する。そして、当該時間T1と所定の時間閾値Th1との比較により、内鍋3内の圧力の上昇速度を判定することができる。ここでT1が時間閾値Th1(例えば、15秒とすることができる)未満であれば、フラグ値(F1)を0とし、T1がTh1以上であれば、フラグ値(F1)を1とする。フラグ値0は圧力の上昇速度が速いことを示し、内鍋3内の調味液等の水分量が少ない場合に相当する。一方、フラグ値が1は圧力の上昇速度が遅いことを示し、内鍋3内の調味液等の水分量が多い場合に相当する。水分量の違いにより、圧力の上昇速度が異なり、また、内鍋3内の圧力が変動のしやすさが異なるため、続く加圧工程においては、フラグ値の値に応じて制御を切り替える。なお、時間閾値Th1の値は15秒に限定されるものではなく、用いる圧力計の精度などに応じて設定することができる。
次に、図7を参照してS402の加圧工程における圧力制御処理の詳細を説明する。図7は、圧力制御処理の一例を示すフローチャートである。まずS701において、制御部201はタイマー205を駆動して計時を開始する。当該計時時間T2は、加圧工程を実施している時間を示す。
続くS702において制御部201は、図6のS609及びS610で設定されたフラグ値Fを取得して、フラグ値Fの値に応じて、圧力制御に用いる第1のパラメータp1と第2のパラメータp2のうち、第2のパラメータp2の値を決定する。なお、本実施形態では第1のパラメータp1は予め定められた固定値として説明する。第2のパラメータp2の具体例として、フラグ値Fが0の場合はp2の値を例えば1(kPa)とし、フラグ値Fが1の場合はp2の値を例えば2(kPa)とすることができる。即ち、p2の値は、内鍋3の内部圧力の上昇速度に応じた異なる値として設定され、上昇速度が速いほどp2の値は小さくなる。p2の値は実施形態に応じて変更してもよい。例えば、上述では上昇速度が速い場合にp2を1とし、上述では上昇速度が遅い場合にp2を2としたが、実際の上昇速度を算出するか、或いは、測定された経過時間T1の値を正規化するなどしてp2として用いてもよい。また、フラグ値Fは、内鍋3内の水分量に対応しているが、0/1の2値ではなく3値以上とし、それぞれに異なるp2を割り当ててもよい。更にp2の値は、加熱部202の動作停止後の余熱の度合いに応じて可変とすることができる。例えば、加熱部202の余熱が大きい場合(加熱部202が動作を停止しても、直ちには温度が下がらない場合、或いは、温度が下がりにくい場合)にはp2の値を0又はマイナスの値としてもよいが、p1の値よりも絶対値において小さくならない値に設定する。
続くS703において圧力検知部203から圧力値Pを取得して、所定の時間間隔における平均圧力値Pavを上述の通りに求め、S704において平均圧力値Pavが制御目標の圧力値Pt(kPa)から第1のパラメータであるp1(kPa)を減算した値以下になったかどうかを判定する。ここで、圧力値Ptは、調理内容や食材の種類に応じて調理開始時点で予め設定しておくことができる。例えば、95kPa、90kPa、70kPa等とすることができる。
S704においてPav≦Pt-p1である場合、処理はS705に移行する。一方、Pav≦Pt-p1でない場合、S703に戻って処理を繰り返す。上述のようにp1の値は予め定められた値とすることができ、例えば1kPaとすることができる。第2のパラメータp2は可変な値であったが、第1のパラメータp1は固定値とすることができる。もちろん食材の種類や、調味液の量等に応じて可変としてもよい。例えば、上記のフラグ値Fが1の場合は、p1を1kPaとし、フラグ値Fが0の場合は、p1を0.5kPaとすることができるが、これに限られるものではない。
S705において制御部201は、加熱部202を駆動して内鍋3を再加熱する。これにより圧力値が上昇してくるため、続くS706で圧力検出部203が検出した圧力値Pを取得し平均圧力値Pavを求め、S707において圧力値平均Pavが、制御目標の圧力値PtにS702で設定したパラメータp2を加算した圧力値以上となったかどうかを判定する。もし、平均圧力値Pav≧Pt+p2が成立する場合、処理はS708に移行する。一方、平均圧力値Pav≧Pt+p2が成立しない場合、S706に戻って処理を繰り返す。
続くS708では、制御部201は加熱部202の動作を停止して、S709に移行する。S709では、制御部201は、加圧工程の実施時間T2が予定されている時間Th2に到達したかどうかを判定し、到達したと判定された場合は本加圧工程を終了し、S703の減圧工程に移行する。ここで、時間Th2は、調理内容や素材の種類に応じて異なりうる、予め定められた閾値時間である。なお、S709の判定はS402の加圧工程において随時行うことができ、タイマー205による計測時間T2がTh2を超えたことが検知されれば加圧工程を終了する。
上述のように本実施形態では、内鍋3内の水分量(フラグ値Fの値)に応じて再加熱開始後に再加熱を停止する圧力の値を異ならせている。これは、水分量の多寡に応じて、圧力の変動の度合いが異なるためである。具体的には、水分量が少ない(F:0)場合は水分量が多い場合(F:1)に比べて再加熱後に圧力が素早く上昇するため、圧力の上昇を抑制するように、p2の値を低めとすることで加熱部202を停止する圧力値を低く設定している。一方、水分量が多い場合は、再加熱しても圧力の上昇は水分量が少ない場合に比べてなだらかであり、圧力を確実に上昇させるようにするためにp2の値を高めに設定している。
なおp2の値を、一例として水分量が少ない場合に1、水分量が多い場合に2としたが、これらはあくまで一例である。p2の値は圧力検知部203の追従性等の精度や、内鍋3の大きさ、加熱部202の余熱の度合い等にも依存するため、実施形態に応じて任意に定めることができる。
<実施例>
次に、本発明を以下の実施例によってさらに明らかにするが、以下の実施例は本発明の単なる典型的なものであることを意図する。
実施例においては、上記の加圧工程において70kPaを圧力の制御目標値として、図3(A)に示す従来の制御手法(以下、「制御手法1」という)と、図3(B)に示す本実施形態に対応する制御手法(以下、「制御手法2」という)とで調理した結果を分析し、本発明の圧力制御の効果を、「イワシの梅煮」及び「豚の角煮」の調理例において評価手順1及び評価手順2の2通りの評価方法により評価した。
<イワシの梅煮>
食材:イワシ、しょうが、梅、調味液(水200mL、しょうゆ60mL、酒60mL、みりん30mL、上白糖14g)
70kPaでの調理時間:30分
<豚の角煮>
食材:豚ばら塊肉、しょうが、ねぎ、調味液(下茹で水400mL、しょうゆ75mL、酒75mL、上白糖36g)
70kPaでの調理時間:15分
<評価手順1:栄養成分の溶出量の比較>
各食材に含まれる栄養成分のうち、検出が比較的容易な亜鉛の溶出量を分析した。具体的に、島津製作所原子吸光分析装置(AA-7000)を用いて溶液中の亜鉛(Zn)の濃度を分析し、調理後の調味液中の亜鉛の絶対量を算出する。食材(イワシ、豚肉)の質量、および調理後の調味液の量は別途測定しておく。また、ブランクとして調理前の調味液中の亜鉛の量も分析する。
原子吸光分析は、アセチレン/空気を燃料とする高温の炎(2000℃)に測定対象の元素を含む溶液を霧状に噴霧すると、当該元素に固有な光の波長の吸収が起こるため、吸収の程度から濃度を測定することができる。本評価検証では亜鉛専用のカソードランプ(光源波長214 nm)を使用した。この方法は、他の元素からの干渉を受けにくく、かつ、ppbレベルの高感度分析が可能である。
制御手法1と制御手法2との調理結果において、亜鉛の溶出量の有意差をみるため、調理後の調味液から分析用試料を3回採取して分析した。また、各回の前に1回ずつ調理前の調味液(標準液)を分析し、その後にデータから検量線を求めた。具体的な解析は以下の手順に従って、食材1kg当たりの調理に伴う亜鉛の溶出量(mg-Zn/kg食材)を求める。
1.調理後の調味液を50倍希釈する。
2.50倍希釈液の吸光度を求める。
3.検量線を用いて吸光度を濃度に換算する。
4.50倍して希釈前の濃度を求める。
5.予め記録しておいた調理後の液量を用いて、調理後の液中の亜鉛の絶対量m1を求める。
6.調味液の吸光度を求め、調味液中の亜鉛濃度を求める。
7.予め記録しておいた調理前の液量を用いて、調味液中にもともと含まれていた亜鉛の絶対量m0を求める。
8.調理に伴い食材から溶出した亜鉛の絶対量M=m1-m0で求める(調理前の調味液に含まれていた亜鉛分を差し引く)。
9.溶出した絶対量Mを、予め記録しておいた食材の質量で割ることにより、食材1kgあたりの亜鉛の溶出量(mg-Zn/kg食材)を求める。
この結果として、制御手法1及び制御手法2において調理された、イワシの梅煮及び豚の角煮のそれぞれから溶出した亜鉛量は図8(A)のグラフに示すとおりになる。ここでは、イワシの梅煮及び豚の角煮のいずれについても、制御手法1で調理した場合に比べて制御手法2で調理した方が亜鉛の溶出が少ないという結果が得られている。なお、イワシの場合は、99%の水準(p<0.01)で有意差が認められ、豚の場合は、95%の水準(p<0.05)で有意差が認められる。
<評価手順2:調味液の染み込み度の数値化>
評価手順2では、調味液が染み込むほど食材の色が濃くなることを利用して、画像解析により色濃度を計測し、染み込み度を数値化した。具体的な解析は以下の手順に従う。
1.デジタルカメラによりカラー画像を取得。
2.アプリケーションImageJ(米国、NIH社製)を使用してグレースケール化。フルカラーを8ビット諧調に変換。
3.画像を先鋭化(Sharpen)し、境界を明瞭化。
4.二値化(Otsu Thresholding)。8ビット諧調をしきい値を決めて、白黒画像に変換。
5.画面中黒の割合を染み込み度(%)と認定。
この結果として、制御手法1及び制御手法2において調理された、イワシの梅煮及び豚の角煮のそれぞれの染み込み度は図8(B)のグラフに示すとおりになる。ここでは、イワシの梅煮及び豚の角煮のいずれについても、制御手法1で調理した場合に比べて制御手法2で調理した方が染み込み度が高いという結果が得られている。なお、イワシの梅煮については5%の水準で有意差が認められ、豚の角煮についても5%の水準で有意差が認められた。
また、豚の角煮については、制御手法2の調理結果は制御手法1の調理結果と比較して、より肉の繊維がほぐれていることが確認できた。また、このときの肉の繊維のほぐれ方は、95kPaで制御手法1で調理した場合と同等であった。
以上のように、2通りの評価結果において、それぞれ制御手法2の方がより良好な結果が得られている。なお、栄養成分の溶出については、調理時間中に圧力が変動すると食材内部から外に向かって栄養成分の移動が起こりやすくなることが原因と考えられる。また、一定圧力を継続的にかけることは調味液の染み込み度合いにも重要であることが評価手順2の評価結果からも把握される。また、低い圧力(例えば、70kPa)であっても一定圧力を継続的にかけるように制御することで、高い圧力(例えば、95kPa)をかけた場合と同等の効果が得られることが確認できた。
このように、本実施形態に対応する加圧工程における圧力制御手法によれば、調理対象の食材からの栄養成分の溶出を抑えつつ、調味液の染み込み度合いを増加させることができる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。
1:本体部、2:蓋部、3:内鍋、10:収容部、24:排気弁

Claims (10)

  1. 蓋部により密閉した内鍋を加熱することで前記内鍋内の食材を調理可能な加熱調理器であって、
    前記内鍋を加熱する加熱部と、
    前記内鍋内の内部圧力を検知する圧力検知部と、
    前記圧力検知部が検知する内部圧力に従って前記加熱部の動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱部を制御して前記密閉された内鍋を加熱し、前記内鍋内の内部圧力を第1の圧力値まで上昇させる第1の工程と、
    前記内部圧力が前記第1の圧力値まで上昇した後、前記内部圧力を前記第1の圧力値で維持するよう前記加熱部による前記内鍋の加熱を制御する第2の工程であって、
    前記圧力検知部が検知する内部圧力が、前記第1の圧力値から第1の所定値だけ下がったか否かを判定することと、
    前記圧力検知部が検知する内部圧力が、前記第1の圧力値から前記第1の所定値だけ下がった場合に、前記内鍋に対する再加熱を行うように前記加熱部を制御し、
    前記再加熱後に前記圧力検知部が検知する内部圧力が前記第1の圧力値から第2の所定値であって、前記第1の工程における前記内部圧力の上昇速度に応じ、かつ、前記内部圧力の上昇速度が速いほど値が小さくなる前記第2の所定値だけ上がったか否かを判定することと、
    前記圧力検知部が検知する内部圧力が、前記第1の圧力値から前記第2の所定値だけ上がった場合に、前記内鍋に対する再加熱を停止するように前記加熱部を制御することと、
    を含む工程を繰り返し実行する第2の工程と、
    前記第2の工程が所定の期間において実施された後、前記内部圧力を低減させる第3の工程と、
    前記内部圧力の低減により前記内鍋内の温度が所定温度まで下降した場合に、前記加熱部を制御して前記内鍋を加熱し、前記所定温度を維持する第4の工程と
    を実行するように構成された加熱調理器。
  2. 前記第2の所定値は、前記第1の工程における前記内部圧力の上昇速度に応じた異なる値を有する、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第1の工程における、前記内部圧力が第2の圧力値から、前記第2の圧力値よりも大きい第3の圧力値になるまでの経過時間が短いほど、前記第2の所定値の値は小さくなる、請求項2記載の加熱調理器。
  4. 前記第3の圧力値は、前記第1の圧力値として設定可能な最小値よりも低い値である、請求項に記載の加熱調理器。
  5. 前記第2の圧力値は20kPaであり、前記第3の圧力値は40kPaである、請求項又はに記載の加熱調理器。
  6. 前記経過時間が所定の時間閾値以上の場合に、前記第2の所定値は第1の値を有し、
    前記経過時間が所定の時間閾値より小さい場合に、前記第2の所定値は前記第1の値よりも小さい第2の値を有する、請求項からのいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記第1の値は2kPaであり、前記第2の値は1kPaである、請求項に記載の加熱調理器。
  8. 前記所定の時間閾値は15秒である、請求項又はに記載の加熱調理器。
  9. 前記圧力検知部が検知する圧力は、所定期間に検知された圧力値の平均値である、請求項1からのいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. コンピュータを請求項1からのいずれか1項に記載の加熱調理器の制御部として動作させるためのプログラム。
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