JP2010281441A - 歯車 - Google Patents

歯車 Download PDF

Info

Publication number
JP2010281441A
JP2010281441A JP2009262640A JP2009262640A JP2010281441A JP 2010281441 A JP2010281441 A JP 2010281441A JP 2009262640 A JP2009262640 A JP 2009262640A JP 2009262640 A JP2009262640 A JP 2009262640A JP 2010281441 A JP2010281441 A JP 2010281441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
curved surface
gear
shape
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009262640A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5391396B2 (ja
Inventor
Shinichiro Okamoto
晋一郎 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enplas Corp
Original Assignee
Enplas Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enplas Corp filed Critical Enplas Corp
Priority to JP2009262640A priority Critical patent/JP5391396B2/ja
Publication of JP2010281441A publication Critical patent/JP2010281441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5391396B2 publication Critical patent/JP5391396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/08Profiling
    • F16H55/0806Involute profile
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/08Profiling
    • F16H2055/0893Profiling for parallel shaft arrangement of toothed members
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19949Teeth
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19949Teeth
    • Y10T74/19963Spur
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19949Teeth
    • Y10T74/19963Spur
    • Y10T74/19972Spur form

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

【課題】歯底を含めた歯元側に応力集中が生じにくく、歯の強度向上を図ることができる歯形形状の歯車を提供する。
【解決手段】歯2の歯元側は、(1)インボリュート歯形の歯面3に滑らかに接続される第1の曲面4であって、歯面3と逆方向に凸となる第1の曲面4と、(2)この第1の曲面4に接続される平面5と、(3)この平面5に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面4と同方向に凸となる第2の曲面6と、が形成されている。平面5の歯直角断面の形状は、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側端部に接する接線であって、第1の曲面4側の端部を延長すると歯形中心線7に対して30°の角度で交わる接線である。第1の曲面4及び第2の曲面6の歯直角断面の形状は、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円光のうちで最大の曲率半径の円弧形状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、精密機械、産業機械、及びこれらの部品等の動力伝達機構に広く使用される歯車に関するものである。
従来から、自動車や精密機械等の動力伝達機構に使用される歯車には、歯の強度を高めるための様々な工夫が施されてきた。
図19は、このような歯車100の歯形形状を示すものである。この図19に示す歯車100は、歯101の歯底側の形状が、噛み合う相手歯車(ピニオン)の歯の運動軌跡に干渉しない程度に近づけたアーチ形状の曲面102とされ、30°接線法における危険断面の位置をP1からP2へと歯先側に近づけて、歯の強度が高められている(特許文献1参照)。
特表2004−519644号公報
しかしながら、図19に示す歯車100は、隣り合う歯101,101のアーチ状の曲面102,102が合流し、尖った三角状の頂点103が歯底に形成される。そのため、図19に示す歯車100は、歯底の頂点103に応力が集中し易く、歯底を含めた歯101全体の強度向上が求められていた。
本発明は、このような要望に応えるために案出されたものであり、歯底を含めた歯元側に応力集中が生じにくく、歯の強度向上を図ることができる歯形形状になっている歯車の提供を目的とする。
請求項1の発明は、図1〜6に示すように、歯形形状に特徴のある歯車1に関するものである。すなわち、本発明において、歯2の歯元側は、(1)インボリュート歯形Aの歯面3に滑らかに接続される第1の曲面4であって、前記歯面3と逆方向に凸となる第1の曲面4と、(2)この第1の曲面4に接続される平面5と、(3)この平面5に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面4と同方向に凸となる第2の曲面6と、が形成されている。前記平面5は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側端部に接する接線8であって、前記第1の曲面4側の端部を延長すると歯形中心線7に対して30°の角度で交わる接線8である。前記第2の曲面6は、その歯直角断面における形状が、前記歯面3と前記インボリュート歯形Aの歯底円10とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径R1の円弧を、歯溝中心線9に沿って前記接線8に接する位置まで移動させてできる円弧形状である。前記第1の曲面4は、その歯直角断面における形状が、前記歯面3と前記接線8に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径R2の円弧形状である。
請求項2の発明は、図7〜9に示すように、歯形形状に特徴のある歯車1に関するものである。すなわち、本発明において、歯2の歯元側は、(1)インボリュート歯形Aの歯面3に滑らかに接続される第1の曲面4であって、前記歯面3と逆方向に凸となる第1の曲面4と、(2)この第1の曲面4に接続される平面5と、(3)この平面5に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面4と同方向に凸となる第2の曲面6と、が形成されている。前記平面5は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側端部に接する接線8であって、前記第1の曲面4側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線8である。前記第2の曲面6は、その歯直角断面における形状が、前記接線8に接する円弧形状で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径Raの円弧形状である。前記第1の曲面4は、その歯直角断面における形状が、前記歯面3と前記接線8に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径Rbの円弧形状である。
請求項3の発明は、請求項2の発明における第2の曲面6の変形例を示すものである。すなわち、本発明において、前記第2の曲面6は、その歯直角断面における形状が、隣り合う前記歯2,2の対向する両歯面3,3と前記インボリュート歯形Aの歯底円10とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径の円弧を、歯溝中心線9に沿って前記接線8に接する位置まで移動させてできる円弧形状である。
請求項4の発明は、図10〜15に示すように、歯形形状に特徴のある歯車1に関するものである。すなわち、本発明において、歯2の歯元側は、(1)インボリュート歯形Aの歯面3に滑らかに接続される第1の曲面4であって、前記歯面3と逆方向に凸となる第1の曲面4と、(2)この第1の曲面4に接続される平面5と、(3)この平面5に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面4と同方向に凸となる第2の曲面6と、が形成されている。前記平面5は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側端部に接する接線8であって、前記第1の曲面4側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線8である。前記第2の曲面6は、その歯直角断面における形状が、前記歯面3と前記インボリュート歯形Aの歯底円10とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径R1’の円弧を、前記接線8に接し且つ前記歯底円10に接する位置まで移動させてできる円弧形状である。前記第1の曲面4は、その歯直角断面における形状が、前記歯面3と前記接線8に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径R2’の円弧形状である。
請求項5の発明は、図16〜17に示すように、歯形形状に特徴のある歯車1に関するものである。すなわち、本発明において、歯2の歯元側は、(1)インボリュート歯形Aの歯面3に滑らかに接続される第1の曲面4であって、前記歯面3と逆方向に凸となる第1の曲面4と、(2)この第1の曲面4に接続される平面5と、(3)この平面5に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面4と同方向に凸となる第2の曲面6と、が形成されている。前記平面5は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側端部に接する接線8であって、前記第1の曲面4側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線8である。前記第2の曲面6は、その歯直角断面における形状が、前記接線8と前記インボリュート歯形Aの歯底円10とに接する円弧形状で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径R1aの円弧形状である。前記第1の曲面4は、その歯直角断面における形状が、前記歯面3と前記接線8に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径R2aの円弧形状である。
請求項6の発明は、図18に示すように、歯形形状に特徴のある歯車1に関するものである。すなわち、本発明において、歯2の歯元側は、(1)インボリュート歯形Aの歯面3に滑らかに接続される第1の曲面4であって、前記歯面3と逆方向に凸となる第1の曲面4と、(2)この第1の曲面4に接続される平面5と、(3)この平面5に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面4と同方向に凸となる第2の曲面6と、が形成されている。前記平面5は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側端部に接する接線8であって、前記第1の曲面4側の端部を延長すると歯形中心線7に対して30°の角度で交わる接線8である。前記第2の曲面6は、その歯直角断面における形状が、隣り合う前記歯2,2の対向する両歯面3,3側に対向するように位置する一対の前記接線8,8と前記インボリュート歯形Aの歯底円10とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径R1”の円弧形状である。前記第1の曲面4は、その歯直角断面における形状が、前記歯面3と前記接線8に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状である。
本発明に係る歯車は、歯底を含めた歯元側に応力集中が生じにくく、歯の強度向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る歯車の歯の一部(歯直角断面)を拡大して示す図である。 インボリュート歯形の歯と、これに噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡との関係を示す図である。 第1実施形態に係る歯形形状の第1形成過程を示す歯直角断面図である。 第1実施形態に係る歯形形状の第2形成過程を示す歯直角断面図である。 第1実施形態に係る歯形形状の第3形成過程を示す歯直角断面図である。 第1実施形態に係る歯形形状の第4形成過程を示す歯直角断面図である。 第1実施形態の変形例1に係る歯形形状の第1形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例1に係る歯形形状の第2形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例1に係る歯形形状の第3形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例2に係る歯車の歯の一部(歯直角断面)を拡大して示す図である。 第1実施形態の変形例2に係る歯車の歯と、これに噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡との関係を示す図(歯直角断面図)である。 第1実施形態の変形例2に係る歯形形状の第1形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例2に係る歯形形状の第2形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例2に係る歯形形状の第3形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例2に係る歯形形状の第4形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例4に係る歯形形状の第2形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例4に係る歯形形状の第3形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例5に係る歯形形状の形成過程を示す歯直角断面の一部拡大図である。 従来の歯車の歯の歯直角断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る歯車1の歯2の一部を拡大して示す図である。なお、本実施形態において、歯車1は、樹脂材料(PA,POM、PPS、PPA等)製のものであり、射出成形によって製造される。
この図1に示すように、本発明の実施の形態に係る歯車1の歯2は、インボリュート歯形(通常歯形)Aの歯元側の形状が工夫されており、インボリュート歯形Aの歯面3に接続される第1の曲面4と、この第1の曲面4の端部から延びる平面5と、この平面5の端部に滑らかに接続され、且つ、隣り合う他の歯2の平面5の端部に滑らかに接続される第2の曲面6と、を有している。この歯形形状は、次のようにして決定される。
まず、図2の歯直角断面において、インボリュート歯形Aに噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側両端部に接する接線であって、歯形中心線7に対して30°の角度で交わる30°接線8を引く(図3参照)。そして、図3に示した歯2の歯直角断面における30°接線8の一部が、第1の曲面4と第2の曲面6との間に位置する平面5の歯直角断面の形状を表している(図1参照)。すなわち、平面5は、その第1の曲面4側の端部を延長した仮想平面が歯形中心線7に対して30°の角度で交わるようになっている。なお、歯形中心線7は、円弧歯厚の中心と歯車1の中心とを通る直線である。
次に、図4の歯直角断面において、インボリュート歯形Aの歯底円10に接すると共に、隣り合う両歯2,2のうちのいずれか一方の歯面3に接し、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径R1の円弧(歯先から歯元へ向かう方向に凸となる円弧であって、歯面3と逆方向に凸となる円弧)を求める。なお、説明の便宜上、この円弧を歯底R11とする。
次に、図5の歯直角断面において、上記の歯底R11を30°接線8に接する位置まで歯溝中心線9に沿って持ち上げるようにして、30°接線8に接する歯底R11を描画する。この際、歯底R11が噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bと干渉しない場合には、その歯底R11を第2の曲面6の歯直角断面における形状とする。なお、歯溝中心線9は、歯溝の幅の中心と歯車1の中心を通る直線である。
次に、図6の歯直角断面に示すように、歯面3と逆方向に凸となる円弧であって、インボリュート歯形Aの歯面3と30°接線8に接する円弧で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径R2の円弧を求め、この曲率半径R2の円弧で歯面3と30°接線8を滑らかに繋ぐ。なお、説明の便宜上、この曲率半径R2の円弧を、歯面R12とする。そして、その歯面R12を、歯直角断面における第1の曲面4の形状とする。これによって、図1に示したような歯2の歯形形状が完成する。
以上のようにして形成される本実施形態に係る歯形形状の歯車(以下、本発明歯車と略称する)と通常歯形の歯車(通常歯車と略称する)の歯元応力の最大値をシミュレーション実験1〜2により求め、その結果を以下の表1〜2に示した。
Figure 2010281441
上記表1に示した第1のシミュレーション実験は、汎用非線形構造解析ソフトであるANSYSを使用して行った。このシミュレーション実験において、本発明歯車(第1例)及び通常歯車(第1例)は、共に平歯車であり、モジュール(m)が1、圧力角が20°、歯数が13である点において共通する。また、本発明歯車(第1例)は、歯底Rが0.45mm、歯面Rが0.3mmである。一方、通常歯車(第1例)は、歯底R(歯元側R)が0.45mmである。これら本発明歯車(第1例)と通常歯車(第1例)に噛み合わせる相手歯車(第1例)は、平歯車であり、モジュール(m)が1、圧力角が20°、歯数が57、歯先Rがゼロのものを使用した。そして、本発明歯車(第1例)又は通常歯車(第1例)の歯と相手歯車(第1例)の歯との噛み合いが2枚から1枚に変わるときの荷重点(以下、最悪荷重点と略称する)には、0.175Nmの駆動トルクが作用するように設定した。
この第1のシミュレーション実験によれば、表1に示したように、通常歯車(第1例)の歯元応力の最大値が9.5MPaであるのに対し、本発明歯車(第1例)の歯元応力の最大値が6.9MPaであった。すなわち、本発明歯車(第1例)は、通常歯車(第1例)と比較して、歯元応力の最大値を約27%低減することができた。
Figure 2010281441
上記表2に示した第2のシミュレーション実験は、第1のシミュレーション実験と同様に、汎用非線形構造解析ソフトであるANSYSを使用して行った。このシミュレーション実験において、本発明歯車(第2例)及び通常歯車(第2例)は、共に平歯車であり、モジュール(m)が1、圧力角が20°、歯数が30である点において共通する。また、本発明歯車(第2例)は、歯底Rが0.53mm、歯面Rが0.4mmである。一方、通常歯車(第2例)は、歯底R(歯元側R)が0.53mmである。これら本発明歯車(第2例)と通常歯車(第2例)に噛み合わせる相手歯車(第2例)は、平歯車であり、モジュール(m)が1、圧力角が20°、歯数が30、歯先Rが0.2mmのものを使用した。そして、本発明歯車(第2例)又は通常歯車(第2例)の歯と相手歯車(第2例)の歯との噛み合いにおける最悪荷重点には、2Nmの駆動トルクが作用するように設定した。
この第2のシミュレーション実験によれば、表2に示したように、通常歯車(第2例)の歯元応力の最大値が29.3MPaであるのに対し、本発明歯車(第2例)の歯元応力の最大値が26.8MPaであった。すなわち、本発明歯車(第2例)は、通常歯車(第2例)と比較して、歯元応力の最大値を約9%低減することができた。
以上のように、本実施形態の歯車1は、上述のシミュレーション実験の結果から明らかなように、通常歯車よりも歯元応力の最大値を低減でき、通常歯車よりも歯の強度を高めることができる。
また、本実施形態の歯車1は、歯底を含めた歯元側の形状が滑らかに変化しているため、歯底形状が尖った三角形状になっている従来の歯車100に比較し(図19参照)、歯底を含めた歯元側に応力集中が生じにくくなっている。
(第1実施形態の変形例1)
上記第1実施形態において、歯底R11を、30°接線8に接する位置まで移動させた際に、図7に示すように、歯底R11が噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bと干渉する場合には、30°接線8に接し、且つ、相手歯車の歯の運動軌跡Bと干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径Ra(歯底R11の曲率半径R1よりも小さな曲率半径Ra(R1>Ra))の歯底R13を、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bとインボリュート歯形Aの歯底円10との間に再描画する(図8参照)。そして、この歯底R13を、第2の曲面6の歯直角断面における形状とする(図1参照)。
また、図9に示すように、第1の曲面4の歯直角断面の形状を示す歯面R14の曲率半径Rbは、歯面3に接すると共に30°接線8に接し、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の円弧の曲率半径とする(図1参照)。
この第1実施形態の変形例に係る歯形形状の歯車1は、第1実施形態の歯車1と同様の効果を得ることができる。
(第1実施形態の変形例2)
図10は、第1実施形態の変形例2に係る歯車1の歯形形状を示すものである。なお、本変形例2は、図11に示すように、インボリュート歯形(通常歯形)Aの歯2と噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bが上記第1実施形態の場合よりもインボリュート歯形Aの歯2の歯底円10に近接するようにして使用される歯車1に適用される。
図10に示すように、本変形例2に係る歯車1の歯2は、インボリュート歯形Aの歯元側の形状が工夫されており、インボリュート歯形Aの歯面3に接続される第1の曲面4と、この第1の曲面4の端部から延びる平面5と、この平面5の端部に滑らかに接続され、且つ、歯底円15に滑らかに接続される第2の曲面6と、を有している。この歯形形状は、次のようにして決定される。
まず、図12に示す歯形形状の第1形成過程において、歯車1の歯底円10に接すると共に隣り合う歯2,2のいずれかの歯面3に接し、且つ、インボリュート歯形Aの歯2と噛み合う相手歯車の運動軌跡Bの先端側端部に干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径R1’の円弧(噛み合う相手歯車の運動軌跡Bの先端側端部と同一方向に凸となる円弧であり、歯先から歯元へ向かう方向に凸となる円弧)15を求める。
次に、図13に示す歯形形状の第2形成過程において、インボリュート歯形Aの歯2に噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bの先端側両端部にそれぞれ接する接線であって、歯形中心線7に対して30°の角度で交わる30°接線8を引く(図1参照)。
次に、図14に示す歯形形状の第3形成過程において、図12の第1形成過程で求めた曲率半径R1’の円弧15を、30°接線8に接し、且つ、歯底円10に接するように描画する(移動させる)。ここで、曲率半径R1’の円弧15が噛み合う相手歯車の運動軌跡Bに干渉しない場合には、その曲率半径R1’の円弧を歯底R16とする(図14参照)。そして、歯底R16を、歯直角断面における第2の曲面6の形状とする。
次に、図15に示す歯形形状の第4形成過程において、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径R2’の円弧であって、歯面3と逆方向に凸となる円弧によって、インボリュート歯形Aの歯面3と30°接線8とを滑らかに繋ぐ。ここで、この曲率半径R2’の円弧を、歯面R17とする。そして、その歯面R17を、歯直角断面における第1の曲面4の形状とする。
また、図15に示す歯形形状の第4形成過程において、30°接線8は、歯面R17との接触位置と歯底R16との接触位置との間の部分が歯直角断面の平面5の形状となる。これによって、図10に示したような歯2の歯形形状が完成する。
本変形例2に係る歯形形状の歯車1は、第1実施形態の歯車1と同様の効果を得ることができる。
(第1実施形態の変形例3)
図14に示す歯形形状の第3形成過程において、曲率半径R1’の円弧15が噛み合う相手歯車の運動軌跡Bに干渉する場合には、30°接線8に接すると共に歯底円10に接し、且つ、噛み合う相手歯車の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径Rx(但し、Rxは、図14において図示せず、曲率半径R1’よりも小さな曲率半径(Rx<R1’))の円弧を求め、その円弧を歯底R16とする。そして、その歯底R16を、歯直角断面における第2の曲面6の形状とする。
この変形例3に係る歯形形状の歯車1は、第1実施形態の歯車と同様の効果を得ることができる。
(第1実施形態の変形例4)
図16及び図17は、第1実施形態の変形例4を示すものであり、上記第1実施形態の変形例2に係る歯形形状の形成過程を一部変更したものである。
すなわち、本変形例4は、上記第1実施形態の変形例2において、図12に示す歯形形状の第1形成過程を省略し、図13に示す歯形形状の第2形成過程を本変形例4における歯形形状の第1形成過程として実行する。
次に、図16に示す本変形例4に係る歯形形状の第2形成過程において、歯底円10に接すると共に30°接線8に接し、且つ、噛み合う相手歯車の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径R1aの円弧を求め、その円弧を歯底R20とする。そして、その歯底R20を、歯直角断面における第2の曲面6の形状とする。
次に、図17に示す本変形例4に係る歯形形状の第3形成過程において、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径R2aの円弧であって、歯面3と逆方向に凸となる円弧によって、インボリュート歯形(通常歯形)Aの歯面3と30°接線8とを滑らかに繋ぐ。ここで、この曲率半径R2aの円弧を、歯面R21とする。そして、その歯面R21を、歯直角断面における第1の曲面4の形状とする。
また、図17に示す本変形例に係る歯形形状の第3形成過程において、30°接線8は、歯面R21との接触位置と歯底R20との接触位置との間の部分が歯直角断面における平面5の形状となる。
この変形例4に係る歯形形状の歯車1は、第1実施形態の歯車と同様の効果を得ることができる。
(第1実施形態の変形例5)
図18は、第1実施形態の変形例5に係る歯形形状の形成過程を示すものであり、上記第1実施形態に係る歯車1の歯底形状の変形例を示すものである。
すなわち、本変形例5は、図3に示す30°接線8を引いた後、図4に示す曲率半径R1の円弧に代えて、図18に示すように、対向するように位置する一対の30°接線8,8に接すると共に歯底円10に接し、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡Bに干渉しない円弧のうちの最大の曲率半径R1”(R1>R1”)の円弧を求め、この曲率半径R1”の円弧を歯底R22とする。そして、この歯底R22を第2の曲面6の歯直角断面における形状とする。
なお、歯面Rは、図6に示した第1実施形態と同様にして求められる。
このような本変形例5によれば、インボリュート歯形Aの歯底円10の直径を変えることなく(インボリュート歯形Aの歯2の全歯たけを変えることなく)、第1実施形態の歯車1と同様の効果を得ることができる。なお、本変形例5に対し、第1実施形態の歯車1は、歯2の全歯たけが小さく形成されることになる。また、本変形例5によって求めた歯底R22よりも小さな曲率半径(曲率半径R1”よりも小さな曲率半径)の円弧を歯底Rとすれば、歯車1の外径寸法を変えることなく、本変形例5の歯2の全歯たけよりも大きな全歯たけの歯を形成することが可能になる。
(第1実施形態の変形例6)
上記第1実施形態に係る歯形形状の第2形成過程を示す図4において、歯底R11は、歯車1の隣り合う歯2,2の対向する歯面3,3の両方に接するものでもよい。
本発明に係る歯車の歯形形状は、平歯車、はすば歯車、やまば歯車、フェースギヤ、傘歯車、ウォームギヤ、ハイポイドギヤ等の歯形形状として広く適用できる。
また、本発明に係る歯車の歯形形状は、樹脂材料製の歯車に限られず、金属(例えば、機械構造用合金鋼、炭素鋼、ステンレス鋼、快削鋼、真鍮、リン青銅)等の歯車にも適用できる。
1……歯車、2……歯、3……歯面、4……第1の曲面、5……平面、6……第2の曲面、7……歯形中心線、8……30°接線(接線)、9……歯溝中心線、10……歯底円、A……インボリュート歯形、B……噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡、R1,R2,R1’,R2’,R1a,R2a,R1”……曲率半径

Claims (6)

  1. 歯の歯元側は、(1)インボリュート歯形の歯面に滑らかに接続される第1の曲面であって、前記歯面と逆方向に凸となる第1の曲面と、(2)この第1の曲面に接続される平面と、(3)この平面に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面と同方向に凸となる第2の曲面と、が形成され、
    前記平面は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡の先端側端部に接する接線であって、前記第1の曲面側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線であり、
    前記第2の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記インボリュート歯形の歯底円とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径の円弧を、歯溝中心線に沿って前記接線に接する位置まで移動させてできる円弧形状であり、
    前記第1の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記接線に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状である、
    ことを特徴とする歯車。
  2. 歯の歯元側は、(1)インボリュート歯形の歯面に滑らかに接続される第1の曲面であって、前記歯面と逆方向に凸となる第1の曲面と、(2)この第1の曲面に接続される平面と、(3)この平面に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面と同方向に凸となる第2の曲面と、が形成され、
    前記平面は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡の先端側端部に接する接線であって、前記第1の曲面側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線であり、
    前記第2の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記接線に接する円弧形状で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状であり、
    前記第1の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記接線に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状である、
    ことを特徴とする歯車。
  3. 歯の歯元側は、(1)インボリュート歯形の歯面に滑らかに接続される第1の曲面であって、前記歯面と逆方向に凸となる第1の曲面と、(2)この第1の曲面に接続される平面と、(3)この平面に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面と同方向に凸となる第2の曲面と、が形成され、
    前記平面は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡の先端側端部に接する接線であって、前記第1の曲面側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線であり、
    前記第2の曲面は、その歯直角断面における形状が、隣り合う前記歯の対向する両歯面と前記インボリュート歯形の歯底円とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径の円弧を、歯溝中心線に沿って前記接線に接する位置まで移動させてできる円弧形状であり、
    前記第1の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記接線に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状である、
    ことを特徴とする歯車。
  4. 歯の歯元側は、(1)インボリュート歯形の歯面に滑らかに接続される第1の曲面であって、前記歯面と逆方向に凸となる第1の曲面と、(2)この第1の曲面に接続される平面と、(3)この平面に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面と同方向に凸となる第2の曲面と、が形成され、
    前記平面は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡の先端側端部に接する接線であって、前記第1の曲面側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線であり、
    前記第2の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記インボリュート歯形の歯底円とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径の円弧を、前記接線に接し且つ前記歯底円に接する位置まで移動させてできる円弧形状であり、
    前記第1の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記接線に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状である、
    ことを特徴とする歯車。
  5. 歯の歯元側は、(1)インボリュート歯形の歯面に滑らかに接続される第1の曲面であって、前記歯面と逆方向に凸となる第1の曲面と、(2)この第1の曲面に接続される平面と、(3)この平面に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面と同方向に凸となる第2の曲面と、が形成され、
    前記平面は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡の先端側端部に接する接線であって、前記第1の曲面側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線であり、
    前記第2の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記接線と前記インボリュート歯形の歯底円とに接する円弧形状で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状であり、
    前記第1の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記接線に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状である、
    ことを特徴とする歯車。
  6. 歯の歯元側は、(1)インボリュート歯形の歯面に滑らかに接続される第1の曲面であ
    って、前記歯面と逆方向に凸となる第1の曲面と、(2)この第1の曲面に接続される平面と、(3)この平面に滑らかに接続され、且つ、前記第1の曲面と同方向に凸となる第2の曲面と、が形成され、
    前記平面は、その歯直角断面における形状が、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡の先端側端部に接する接線であって、前記第1の曲面側の端部を延長すると歯形中心線に対して30°の角度で交わる接線であり、
    前記第2の曲面は、その歯直角断面における形状が、隣り合う前記歯の対向する両歯面側に対向するように位置する一対の前記接線と前記インボリュート歯形の歯底円とに接する円弧で、且つ、前記噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状であり、
    前記第1の曲面は、その歯直角断面における形状が、前記歯面と前記接線に接する円弧形状で、且つ、噛み合う相手歯車の歯の運動軌跡に干渉しない大きさの円弧のうちで最大の曲率半径の円弧形状である、
    ことを特徴とする歯車。
JP2009262640A 2008-11-28 2009-11-18 歯車 Active JP5391396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009262640A JP5391396B2 (ja) 2008-11-28 2009-11-18 歯車

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304621 2008-11-28
JP2008304621 2008-11-28
JP2009112531 2009-05-07
JP2009112531 2009-05-07
JP2009262640A JP5391396B2 (ja) 2008-11-28 2009-11-18 歯車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010281441A true JP2010281441A (ja) 2010-12-16
JP5391396B2 JP5391396B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=42221590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009262640A Active JP5391396B2 (ja) 2008-11-28 2009-11-18 歯車

Country Status (3)

Country Link
US (2) US8381608B2 (ja)
JP (1) JP5391396B2 (ja)
CN (1) CN101749404B (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103671820A (zh) * 2012-09-21 2014-03-26 恩普乐股份有限公司 齿轮及其制造方法
WO2014046090A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 株式会社エンプラス 歯車及びその製造方法
JP2014062591A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Enplas Corp 歯車
JP2014077540A (ja) * 2012-09-21 2014-05-01 Enplas Corp 歯車
JP2015001248A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社エンプラス 歯車
WO2016158995A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 新日鐵住金株式会社 高強度歯車
JP2018083579A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 トヨタ紡織株式会社 減速装置
CN117217992A (zh) * 2023-08-22 2023-12-12 哈尔滨理工大学 一种基于曲率波动率及步长误差判断的牙体预备轨迹插补精度评价方法
JP7447370B2 (ja) 2020-08-26 2024-03-12 ジヤトコ株式会社 歯車機構、歯車機構の製造方法

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008045318B3 (de) * 2008-09-02 2009-10-08 Voith Patent Gmbh Verzahnung eines Zahnrads
KR100945193B1 (ko) * 2009-06-10 2010-03-03 주식회사 세진아이지비 동력전달장치
JP5423460B2 (ja) * 2010-02-12 2014-02-19 株式会社ジェイテクト 揺動歯車の加工方法および加工装置
JP5520374B2 (ja) * 2010-06-21 2014-06-11 大岡技研株式会社 自由曲面歯車
US9267594B2 (en) * 2010-08-24 2016-02-23 American Axle & Manufacturing, Inc. Controlled relative radius of curvature forged bevel gears with involute section
US8967012B2 (en) * 2011-08-17 2015-03-03 Gm Global Technology Operations, Llc Double involute pinion-face gear drive system
JP5857822B2 (ja) * 2012-03-19 2016-02-10 トヨタ自動車株式会社 歯車機構およびその製造方法
CN102691773B (zh) * 2012-06-06 2014-09-03 株洲齿轮有限责任公司 一种双接触齿轮旋动干涉量的计算方法
US20150211622A1 (en) * 2012-09-21 2015-07-30 Enplas Corporation Gear and method for producing same
DE102013004861B3 (de) * 2013-03-21 2014-02-27 Voith Patent Gmbh Verzahnung eines Zahnrads
CN103410946A (zh) * 2013-08-22 2013-11-27 内蒙古第一机械集团有限公司 一种小模数渐开线花键齿的成形方法
CN104121350B (zh) * 2014-05-16 2016-06-15 清华大学 一种准双曲面齿轮弯曲几何系数的设置方法
DE112014002280T5 (de) * 2014-07-11 2016-05-04 Harmonic Drive Systems Inc. Verformungswellgetriebe mit einem Zahnprofil mit durchgängigem Kontakt, das unter Verwendung eines gebogenen Zahnprofils ausgebildet ist
CN105134910B (zh) * 2015-08-31 2018-08-07 重庆百花园齿轮传动技术研究所 同向渐开线齿轮副啮合传动装置
DE102015219505B4 (de) * 2015-10-08 2019-03-07 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Ritzelstartergetriebe mit korrigierter Zahnradgeometrie
EP3380756B1 (de) * 2015-11-27 2020-09-02 Sew-Eurodrive GmbH & Co. KG Verfahren zur herstellung eines getriebes mit einem ersten zahnrad und mit einem zweiten zahnrad
JP6788025B2 (ja) * 2016-03-01 2020-11-18 グリーソン メトロロジー システムズ コーポレイション ウォームギアの測定
FR3048735B1 (fr) * 2016-03-11 2018-03-09 Valeo Equipements Electriques Moteur Pignon de demarreur de vehicule automobile muni d'un pied de dent a rayon de courbure variable
JP2018004053A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 イスズモータースカンパニー(タイランド)リミテッド 傘歯車
US10163424B2 (en) 2016-07-08 2018-12-25 Advanced Plating, Inc. Offset compensated tele-style saddle
JP7049776B2 (ja) * 2017-04-26 2022-04-07 株式会社シマノ 釣り用リールのギア機構
CN109268472A (zh) * 2017-07-17 2019-01-25 李保文 一种面接触齿轮传动机构
CN107917176B (zh) * 2017-10-20 2020-06-12 淮阴工学院 一种球面渐开线弧齿锥齿轮的修形方法
US11473664B2 (en) * 2019-10-21 2022-10-18 Aktiebolaget Skf Gear tooth chamfer for an annular gear
CN110805680B (zh) * 2019-10-29 2021-02-02 西安交通大学 一种高强度齿轮齿根过渡曲线的优化方法
CN116194686A (zh) * 2020-10-30 2023-05-30 谐波传动系统有限公司 具有三维齿形的波动齿轮装置
EP4012221B1 (en) * 2020-10-30 2024-06-12 Harmonic Drive Systems Inc. Wave gear device provided with three-dimensional tooth profile
CN112377594B (zh) * 2020-11-10 2024-05-10 重庆交通大学 一种分段式点线啮合齿轮副

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591866A (ja) * 1982-06-29 1984-01-07 Toyota Motor Corp 歯車とその製造方法
JPH02138709U (ja) * 1989-04-24 1990-11-20
JPH05340463A (ja) * 1992-06-05 1993-12-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd 平歯車の歯形修正方法および歯形修正平歯車対
JP2001271912A (ja) * 2000-01-19 2001-10-05 Enplas Corp 歯車及び歯車装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1035599A (en) * 1975-04-16 1978-08-01 Kabushiki Kaisha Hasegawa Haguruma Multiple-contact type w-n gear
WO1993011373A1 (en) * 1991-11-25 1993-06-10 Hybo Science, Inc. Improvements in helical, bevel and worm gear arrangements
DE10125067A1 (de) 2001-05-23 2002-12-12 Bosch Gmbh Robert Tellerrad
CN2779164Y (zh) * 2005-02-23 2006-05-10 张国林 复合齿形圆柱齿轮
EP1873420B1 (en) * 2005-04-08 2012-09-26 Tsutomu Miyaoku Gear with cornu's spiral tooth profile
DE102012203177A1 (de) * 2012-03-01 2013-09-05 Zf Friedrichshafen Ag Zahnradsatz, insbesondere für ein Drehflügelflugzeug

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591866A (ja) * 1982-06-29 1984-01-07 Toyota Motor Corp 歯車とその製造方法
JPH02138709U (ja) * 1989-04-24 1990-11-20
JPH05340463A (ja) * 1992-06-05 1993-12-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd 平歯車の歯形修正方法および歯形修正平歯車対
JP2001271912A (ja) * 2000-01-19 2001-10-05 Enplas Corp 歯車及び歯車装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9550243B2 (en) 2012-09-21 2017-01-24 Enplas Corporation Gear and manufacturing method for the same
WO2014046090A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 株式会社エンプラス 歯車及びその製造方法
JP2014062591A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Enplas Corp 歯車
JP2014077540A (ja) * 2012-09-21 2014-05-01 Enplas Corp 歯車
CN103671820A (zh) * 2012-09-21 2014-03-26 恩普乐股份有限公司 齿轮及其制造方法
JP2015001248A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社エンプラス 歯車
JPWO2016158995A1 (ja) * 2015-03-30 2017-12-14 新日鐵住金株式会社 高強度歯車
CN107407393A (zh) * 2015-03-30 2017-11-28 新日铁住金株式会社 高强度齿轮
WO2016158995A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 新日鐵住金株式会社 高強度歯車
CN107407393B (zh) * 2015-03-30 2019-08-16 日本制铁株式会社 高强度齿轮
US10584783B2 (en) 2015-03-30 2020-03-10 Nippon Steel Corporation High-strength gear
JP2018083579A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 トヨタ紡織株式会社 減速装置
JP7447370B2 (ja) 2020-08-26 2024-03-12 ジヤトコ株式会社 歯車機構、歯車機構の製造方法
CN117217992A (zh) * 2023-08-22 2023-12-12 哈尔滨理工大学 一种基于曲率波动率及步长误差判断的牙体预备轨迹插补精度评价方法
CN117217992B (zh) * 2023-08-22 2024-06-07 哈尔滨理工大学 一种基于曲率波动率及步长误差判断的牙体预备轨迹插补精度评价方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20130186225A1 (en) 2013-07-25
US8381608B2 (en) 2013-02-26
US9109691B2 (en) 2015-08-18
JP5391396B2 (ja) 2014-01-15
CN101749404B (zh) 2014-03-19
US20100132496A1 (en) 2010-06-03
CN101749404A (zh) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5391396B2 (ja) 歯車
US9052010B2 (en) Gear
JP4919497B2 (ja) 樹脂製歯車
Chen et al. Gear geometry of cycloid drives
JP6406437B2 (ja) 高強度歯車
TWI690665B (zh) 伴隨著齒面一致的複合嚙合諧波齒輪裝置
Chen et al. Tooth profile design for the manufacture of helical gear sets with small numbers of teeth
JP2013053648A (ja) 円筒ウォームおよび円筒ウォームギヤ
JP2008138874A (ja) 円弧歯形を持つ歯車及びそれを使用した歯車伝達装置、歯車製造法。
JP5283223B2 (ja) 内歯車
CN104662331A (zh) 齿轮及其制造方法
JP5542873B2 (ja) 歯車及び歯車設計方法
EP2602484A3 (en) Internal gear pump
CN209067795U (zh) 柔轮及谐波减速器
JP6267458B2 (ja) 歯車
JP2017172696A (ja) 曲線状に歯形修正されたインボリュート平歯車
JP6129507B2 (ja) 歯車及びその製造方法
JP5496982B2 (ja) ギヤカップリングおよびその製造方法
JP2014062591A (ja) 歯車
JP6113452B2 (ja) 歯車及びその製造方法
Routh et al. On a gearing problem in conventional harmonic drives with involute toothed gear set
WO2014046090A1 (ja) 歯車及びその製造方法
JP7136337B2 (ja) 差動ギヤ機構およびその設計方法
TW584702B (en) Cylindrical worm, worm wheel and pairs
Sachidananda et al. Altered tooth-sum gearing for high contact ratio

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5391396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250