JP2010281307A - エコラン制御装置及びエコラン制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の停止条件に基づいてエンジンを自動停止させると共に、自動停止によるエンジン停止中に、所定の再始動条件に基づいてエンジンを再始動させるエコラン制御を行うエコラン制御装置であって、エコラン制御を行うエコラン制御部と、車両の車種を識別するための情報を取得する取得部と、取得部が取得した情報で識別される車種が、エコラン制御部が制御可能な車種のいずれとも異なると判定した場合に、エコラン制御部に対してエンジンの自動停止を禁止する。これによれば、誤った車種による誤制御を防止できるだけでなく、従来よりも安全を確保しながらエコラン制御できる。
【選択図】図1
Description
尚、本明細書におけるエコとは、エコノミー及びエコロジーの少なくとも1以上の意味を持つものとする。また、エコノミーとは、燃料の消費を抑えて燃料を節約(省燃費)することを意味する。更に、エコロジーとは、化石燃料の消費を抑えたり、又は化石燃料の燃焼などによって生じる有害物質や二酸化炭素の発生及び排出を抑えることを意味する。
この制御装置は、AT車(Automatic Transmission)を制御するAT車制御プログラムと、MT車(Manual Transmission)を制御するMT車制御プログラムとを記憶したメモリとを備える。また、この制御装置は、AT車に固有の信号を入力された場合には、メモリに記憶されたAT車制御プログラムに従ってAT車に搭載されたエンジンを制御し、そうでない場合には、MT車制御プログラムに従ってエンジンを制御する制御部を備える。
この構成によれば、車種の判定が完了するまでデフォルト設定でエコラン制御を行うだけでなく、予め記憶した車種と異なる車両の車種を取得したと判定した場合に、取得した車種に応じて設定されるエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤った車種による誤制御を防止できるだけでなく、従来よりも安全を確保しながらエコラン制御できる。
この構成によれば、エコラン制御によってエンジンが停止している場合において、予め記憶した仕向地と異なる仕向地を取得すると、停止させたエンジンを再始動させた後にエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤った仕向地で定まる再始動条件に基づいてエンジンを再始動できなくなることを防止できる。
この構成によれば、エコラン制御によってエンジンが停止させられる前及びエンジンが再始動させられた後のいずれか1以上の場合において、予め記憶したエンジンの種類と異なる種類を取得するとエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤ったエンジン種類で定まる停止条件に基づいてエンジンを誤停止することを防止できる。
この構成によれば、エンジンの種類の判定よりも多くの回数に渡って取得した仕向地と予め記憶した仕向地とを比較して、取得した仕向地が予め記憶した仕向地のいずれとも異なるか否かを判定する。このため、誤った仕向地によりエンジンを再始動できなくなることを確実に防止できるだけでなく、誤ったエンジン種類によるエンジンの誤停止を早期に防止できる。
この構成によれば、車種の判定が完了するまでデフォルト設定でエコラン制御を行うだけでなく、予め記憶した車種と異なる車両の車種を取得したと判定した場合に、取得した車種に応じて設定されるエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤った車種による誤制御を防止できるだけでなく、従来よりも安全を確保しながらエコラン制御できる。
図1に示すエコラン制御システム1は、車両に搭載される。本実施例において、車両は、自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバス、軍用車両、及び鉄道車両を含む。また、エコラン制御システム1は、車両のみならず、船舶、航空機、及び宇宙ステーション等の宇宙機に搭載される構成を採用できる。尚、本実施例において、エコラン制御システム1が搭載される車両には、複数の車種があるとして説明する。また、この車両の車種は、車両の仕向地及び車両が搭載するエンジンの種類により異なる。
検出装置10は、例えば、エンジン回転数センサ、車速センサ、シフト位置センサ、ブレーキスイッチ、Gセンサ、アクセルセンサ、及び温度センサ等の各種のセンサで構成される。検出装置10は、エンジン40の回転数、車速、シフト位置、ブレーキ操作の有無、車両に加わる加速度、アクセル開度、及び車両に関する温度(以下単に、温度等という)を検出すると共に、検出した温度等をエコラン制御装置900へ出力する。尚、検出装置10が検出する車両に関する温度は、エンジン40を冷却する冷却水の水温、車両の外気温、及び不図示のエアコンが備える送風機の吹出温を含む。また、吹出温は、送風機の吹出口の温度のみならず、吹出口の周辺における車室内の室内温度をも含む。吹出口の周辺とは、例えば、吹出口から送られる風を受けることができる位置をいう。
尚、本実施例において、エコラン制御システム1は、検出装置10及び検出装置20の2つのセンサを備えるとして説明するが、これに限定される訳ではなく、例えば、検出装置10及び検出装置20が検出する温度等をそれぞれ検出する1つの又は3以上のセンサをエコラン制御システム1が備える構成を採用できる。
制御装置200は、例えば、メーターECUで構成される。制御装置200は、ACCスイッチ(ACCessory)を介して、例えば、蓄電池60から電力を供給される。また、制御装置200は、エコラン制御装置900に制御されて、上記及び下記各種の情報を表示するよう表示装置50を制御する。
このエンジン停止条件の具体例としては、車両が停止した状態にあり、かつ車両がアイドリングを停止できる状態にあるという条件が挙げられる。よって、エコラン制御装置900は、例えば、エンジン回転数、車速、シフト位置、ブレーキ操作の有無、車両にかかる加速度、及びアクセル開度等を表す信号の1つ以上に基づいて車両が停止したか否かを判断する。また、エコラン制御装置900は、例えば、ブレーキ負圧及びバッテリ電圧等を表す信号に基づいて、アイドリングを停止しても十分な制動力を維持することができ、かつエンジン40を再始動するのに十分な電力を蓄電池60が蓄電していると判断する場合に、車両がアイドリングを停止できる状態にあると判断する。つまり、エンジン停止条件は、バッテリ容量に関する条件と、ブレーキ負圧に関する条件とを含む。
このエンジン再始動条件の具体例としては、車両の運転者によるエンジンを始動させる操作を検出した、又はエンジンを再始動すべき事象が発生したという条件が挙げられる。よって、エコラン制御装置900は、例えば、シフト位置、ブレーキスイッチ信号(以下単に、ブレーキSW信号という)、及びアクセル信号のいずれか1つ以上の変化に基づいて運転者がエンジン40を再始動する意思があるか否かを判断する。また、エコラン制御装置900は、例えば、エアコンの吹出温度に基づいて、エンジン始動によるエンジン水温の加熱又は冷媒の冷却が必要な程にエアコンの吹出温度が低下又は上昇する事象の発生を検知する。つまり、エンジン再始動条件は、温度に関する条件を含む。
図2(b)に示すように、時刻t12において、エコラン制御装置900は、エンジン40から型式情報Tを取得する。この型式情報Tは、エコラン制御装置900が記憶している制御可能なエンジンの型式とは異なる。これは、例えば、ノイズ等によりエンジン40から取得する情報に情報化けが生じた場合に生じ得る。次に、エコラン制御装置900は、取得した型式情報Tが、予め記憶する制御可能なエンジンの型式情報XからWのいずれとも異なると判定する。ここで、エコラン制御においては、エンジン40の型式によって異なるエンジン停止条件が用いられるため、エコラン制御装置900は、エンジン40の型式を特定できないことを理由に、エコラン制御の実行によるエンジン40の自動停止を禁止する。
図2(d)に示す様に、エコラン制御装置900は、エコラン制御装置900によって制御可能な車両の仕向地を表す仕向地情報LからNを記憶している。
図2(e)は、図2(a)と同様に、時刻t21において、エコラン制御装置900は、+B電圧を印加される。時刻t21から約500ミリ秒経過した時刻t22において、エコラン制御装置900は、制御装置100から車両の仕向地である日本を表す仕向地情報Lを取得する。時刻t22からt23において、エコラン制御装置900は、例えば、1000ミリ秒の所定周期で、取得した仕向地情報Lと、記憶している情報との比較を繰り返す。時刻t23において、判定カウンタが所定値を超えたため、エコラン制御装置900は、車両の仕向地を、後述するデフォルトの仕向地から取得した情報の表す仕向地に確定する。
図2(f)に示すように、時刻t22において、エコラン制御装置900は、仕向地情報Tを取得する。この仕向地情報Tは、エコラン制御装置900が記憶している制御可能な車両の仕向地のいずれとも異なる。これも上記と同様に、例えば、ノイズ等により情報化けが生じた場合に生じ得る。ここで、エコラン制御においては、車両の仕向地によって異なるエンジン再始動条件が用いられる。このため、エコラン制御装置900は、取得した仕向地情報Tが、制御可能な車両の仕向地情報LからNのいずれとも異なると判定すると、車両の仕向地を特定できないことを理由に、エコラン制御の実行によるエンジン40の自動停止を禁止する。
時刻34において、エコラン制御装置900は、エンジン40から仕向地情報Tを取得する。エコラン制御装置900は、図2(f)と同様に、この仕向地情報Tが予め記憶する制御可能な車両の仕向地情報のいずれとも異なると判定する。
図4(a)に示すマイコン910は、例えば、A/D変換器で構成される入出力部910a、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成される実行部910b、例えば、ROM(Read-Only Memory)で構成される記憶部910c、及び、例えば、CANコントローラで構成される通信部910dで構成される。尚、入出力部910aから通信部910dは互いにバス910fによって情報の授受が可能なように接続している。
マイコン910は、取得部911、判定部912、制御設定部913、及び第1制御部914を備える。
取得部911は、実行部910bが取得処理を実行することで実現される。取得部911は、検出装置10及び20、エンジン40、並びに制御装置100及び200から、それぞれが出力する信号を取得する。具体的には、取得部911は、車両を制御する制御プログラムの切り替えに用いる切替情報を取得する。尚、切替情報は、車両の車種を識別するための車種情報を含む。車種情報は、例えば、仕向地情報と、型式情報とを含む。車両の車種は、車両の仕向地と、車両に搭載されたエンジン40の種類で定まるためである。
この構成によれば、エンジン種別の判定よりも多くの回数に渡って仕向地を比較して仕向地を確定させる。逆に言えば、仕向地の判定よりも少ない回数だけ取得したエンジンの種類と、制御可能なエンジンの種別とを比較してエンジン種別を確定させる。このため、誤ったエンジン種類によるエンジンの誤停止を早期に防止できるだけでなく、誤った仕向地によりエンジンを再始動できなくなることを確実に防止できる。
またこれは、アイドリング停止後から、始動によるエンジン水温の加熱又は冷媒の冷却が必要な程にエアコンの吹出温度が低下又は上昇するまでの時間は、仕向地判定部912bが仕向地を確定するのに要する確定時間よりも十分に長いためである。同様に、車両の制動力を確保するためにエンジン始動による負圧の供給が必要な程にブレーキ負圧が減少するまでの時間、及びエンジン始動により充電が必要な程にバッテリ電圧が減少するまでの時間は、エンジン判定部912aがエンジン種別を確定するのに要する確定時間よりも十分に長いためである。これは、ブレーキ負圧の変化量及びバッテリサイズは、エンジン型式によって異なるからである。
第1制御部914は、実行部910bが第1制御処理を実行することで実現される。第1制御部914は、2種以上のエコラン制御の内で、制御設定部913によって実行するよう設定されたエコラン制御を択一的に実行する。ここで、2種以上のエコラン制御とは、2種以上の車種に応じたエコラン制御をいう。具体的には、車種に応じたエコラン制御は、車両に搭載されたエンジン40の種類で定まるエンジン停止条件を用いたエコラン制御を含む。また、車種に応じたエコラン制御は、車両の仕向地で定まるエンジン再始動条件を用いたエコラン制御を含む。
図5(a)に示す第1制御部914は、日本用制御部914a、欧州用制御部914b、ガソリン用制御部914c、及びディーゼル用制御部914dを備える。
日本用制御部914aは、仕向地が日本である車両に対して、日本に対応したエンジン再始動条件を使用してエコラン制御を行う。欧州用制御部914bは、同様に、仕向地が欧州である車両に対して、欧州に対応したエンジン再始動条件を使用してエコラン制御を行う。
ガソリン用制御部914cは、ガソリンエンジンを搭載した車両に対して、ガソリンエンジンに対応したエンジン停止条件を使用してエコラン制御を行う。ディーゼル用制御部914dは、同様に、ディーゼルエンジンを搭載した車両に対して、ディーゼルエンジンに対応したエンジン停止条件を使用してエコラン制御を行う。
制御設定部913は、実行部910bが制御設定処理を実行することで実現される。制御設定部913は、判定部912の判定結果に基づいて、第1制御部914が実行する制御に対する設定を行う。ここで、制御設定部913は、切替部913a及び第2制御部913bを備える。
切替部913aは、実行部910bが制御設定処理に含まれる切替処理を実行することで実現される。切替部913aは、第1制御部914が実行するエコラン制御を、取得部911が取得した情報で識別される車種に応じたエコラン制御に切り替える。具体的には、切替部913aは、第1制御部914が実行するエコラン制御を、取得部911が取得した情報で識別される仕向地及びエンジンの種類に応じたエコラン制御に設定する。
この構成によれば、エコラン制御により制御可能な予め記憶した車両の車種と異なる車両の車種を取得した場合に、取得した車種に対応して設定されるエコラン制御の実行を禁止する。このため、誤った車種による誤制御を防止できるだけでなく、従来よりも安全を確保しながらエコラン制御できる。
第2制御部913bは、エンジン40が駆動している場合において、取得した車種と記憶する車種とが一致しないと判定すると、第1制御部914に対してエコラン制御の実行によるエンジン40の停止を禁止する。具体的には、上記の場合において、取得部911が取得した情報で識別されるエンジンの種類と、第1制御部914がエコラン制御により制御可能な車両に搭載されるエンジン40の種類とが異なるとエンジン判定部912aが判定すると、第2制御部913bは、エコラン制御によるエンジン40の停止の実行を禁止する。より具体的には、図2(a)から(c)を参照しながら説明したように、予め記憶部910cが記憶する制御可能な車両に搭載されるエンジンの型式と、取得部911が取得した情報で識別されるエンジン40の型式とが不一致であると判定部912が判定した場合に、エコラン制御の実行を禁止する。
第2制御部915は、エコラン制御によってエンジン40が自動停止している場合に、エンジン40を再始動させるよう第1制御部914を制御した後に、エコラン制御の実行を第1制御部914に対して禁止する。
ここで、デフォルトの車種、エンジン種別、及び仕向地とは、それぞれ車種、エンジン種別、及び仕向地を表す予め定められた初期値をいう。これらの初期値は、エコラン制御に支障を来たさないフェールセーフ値をいう。具体的には、これらの初期値は、この初期値に基づいて第1制御部914がエコラン制御を実行した場合であっても、車両又は車両の乗員の安全を従来に比べて損なうことがない値をいう。エンジン種別の初期値における具体例としては、最もエコラン条件が成立しにくいエンジン種別を表す初期値を挙げることができる。尚、最もエコラン条件が成立しにくいエンジン種別としては、例えば、車両に搭載され得るエンジンの内で最も始動に要する電力量の大きいエンジンの種類を挙げることができる。また、仕向地の初期値における具体例としては、最もエンジン始動条件が成立しやすい仕向地を表す初期値を挙げることができる。尚、最もエンジン始動条件が成立しやすい仕向地としては、例えば、車両を販売し得る地域の内で最も寒冷又は暑熱な地域を挙げることができる。更に、仕向地の初期値における他の具体例としては、最も寒さ又は暑さに対する耐性の弱い人種が車両を使用する地域を表す初期値を挙げることができる。
先ず、エコラン制御装置900は、エンジンタイプをデフォルト値に設定する(ステップS01)。次に、エコラン制御装置900は、上記のエンジンタイプの判別に用いられる判定カウンタを、例えば、値「0」を代入して初期化する(ステップS02)。その後、エコラン制御装置900は、エンジンタイプを確定したことを表す確定フラグを、例えば、値「OFF」として初期化する(ステップS03)。更に、エコラン制御装置900は、エンジンタイプが予め記憶するタイプのいずれとも一致しないことを表す不一致フラグを、例えば、値「OFF」として初期化する(ステップS04)。
ステップS11において、エンジンタイプの確定フラグ及び不一致フラグの双方ともの値が初期値でないと判断した場合には、エコラン制御装置900は、仕向地の確定フラグ又は不一致フラグの値が初期値であるか否かを判断する(ステップS12)。エコラン制御装置900は、エンジンタイプの確定フラグ又は不一致フラグの値が初期値であると判断する場合にはステップS13の処理を実行し、そうでない場合には制御処理の実行を終了する。
ステップS13において、型式情報を受信したと判断した場合には、エコラン制御装置900は、仕向地情報を受信したか否かを判断する(ステップS14)。エコラン制御装置900は、仕向地情報を受信したと判断する場合にはステップS23の処理を実行し、そうでない場合には制御処理を終了する。
尚、エコラン制御装置900は、確定したエンジンタイプで定まるエンジン停止条件を用いて、並列的にエコラン制御処理を実行する。
また、これに限定される訳ではなく、エコラン制御装置900は、取得したエンジンの型式が記憶する型式のいずれとも不一致であると判定した後においても、再度の判定を行う構成を採用できる。またこの構成において、再度行った判定の結果に基づいて、型式又は仕向地を確定すると共に、確定した型式又は仕向地に応じたエコラン制御を実行する構成を採用できる。具体的には、エコラン制御装置900は、IGスイッチが「ON」から「OFF」となると、図6で説明した初期化処理を再度実行して不一致フラグを初期化する構成を採用できる。この構成によれば、例えば、ノイズの影響を軽減して、確実に型式又は仕向地を特定できる。
20…検出装置 30…始動装置(スタータモータ)
40…エンジン 50…表示装置
60…蓄電池 100、200…制御装置
900…アイドリングストップ制御装置(エコラン制御装置)
910…マイコン 910a…実行部
910b…記憶部 910c…入出力部
910d…通信部 910f…バス
911…取得部 912…判定部
912a…エンジン判定部 912b…仕向地判定部
913…制御設定部 913a…切替部
913b…第2制御部 914…第1制御部
914a…市販用制御部 914b…欧州用制御部
914c…ガソリン用制御部 914d…ディーゼル用制御部
Claims (5)
- 所定の停止条件に基づいてエンジンを自動停止させると共に、前記自動停止によるエンジン停止中に、所定の再始動条件に基づいて前記エンジンを再始動させるエコラン制御を行うエコラン制御装置であって、
前記エコラン制御を行うエコラン制御部と、
車両の車種を識別するための情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の車種から、搭載された車種を判定する判定部と、
前記エコラン制御部が行うエコラン制御を、前記判定部が判定した車種に応じた制御に設定する制御設定部とを備え、
前記制御設定部は、
前記判定部による判定が完了するまでの間は、前記エコラン制御部が行うエコラン制御をデフォルト設定の車種に応じた制御に設定するとともに、前記エコラン制御部に対してエンジンの自動停止を許可し、
前記判定部による判定で、前記取得部が取得した情報で識別される車種が、前記記憶部に記憶されたいずれの車種とも異なると判定された場合には、前記エコラン制御部に対してエンジンの自動停止を禁止することを特徴とするエコラン制御装置。 - 前記車種は、前記車両の仕向地で定まり、
前記再始動条件は、前記仕向地で定まり、
前記記憶部は、予め複数の仕向地を記憶し、
前記取得部は、前記車両の仕向地を識別するための情報を取得し、
前記判定部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記記憶部に予め記憶された複数の仕向地から、前記車両の仕向地を判定し、
前記制御設定部は、前記エコラン制御によって前記エンジンが停止している場合に、前記判定部による判定で、前記取得部が取得した情報で識別される仕向地が、前記記憶部に記憶されたいずれの仕向地とも異なると判定された場合には、前記エンジンを再始動させるよう前記エコラン制御部を制御した後に、前記エンジンの自動停止を前記エコラン制御部に対して禁止することを特徴とする請求項1に記載のエコラン制御装置。 - 前記車種は、前記車両に搭載されたエンジンの種類で定まり、
前記停止条件は、前記エンジンの種類で定まり、
前記記憶部は、予め複数のエンジンの種類を記憶し、
前記取得部は、前記エンジンの種類を識別するための情報を取得し、
前記判定部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記記憶部に予め記憶された複数のエンジンの種類から、前記車両に搭載された前記エンジンの種類を判定し、
前記制御設定部は、前記エコラン制御によって前記エンジンが停止させられる前及び前記エンジンが再始動させられた後のいずれか1つ以上の場合において、前記判定部による判定で、前記取得部が取得した情報で識別される前記エンジンの種類が、前記記憶部に記憶されたいずれのエンジンの種類とも異なると判定された場合には、前記エンジンの自動停止を前記エコラン制御部に対して禁止する請求項2に記載のエコラン制御装置。 - 前記判定部は、前記エンジンの種類よりも多くの回数に渡って、前記取得部が取得した情報で識別される仕向地と前記記憶部が予め記憶する仕向地とを比較して、前記取得部が取得した情報で識別される仕向地が前記記憶部に記憶されたいずれの仕向地とも異なるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載のエコラン制御装置。
- 所定の停止条件に基づいてエンジンを自動停止させると共に、前記自動停止によるエンジン停止中に、所定の再始動条件に基づいて前記エンジンを再始動させるエコラン制御を行うエコラン制御方法であって、
前記エコラン制御を行うエコラン制御ステップと、
車両の車種を識別するための情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の車種から、搭載された車種を判定する判定ステップと、
前記エコラン制御ステップで行うエコラン制御を、前記判定ステップで判定した車種に応じた制御に設定する制御設定ステップとを備え、
前記制御設定ステップは、
前記判定ステップによる判定が完了するまでの間は、前記エコラン制御ステップで行うエコラン制御をデフォルト設定の車種に応じた制御に設定するとともに、前記エコラン制御ステップにおいてエンジンの自動停止を許可し、
前記判定ステップにおける判定で、前記取得ステップで取得した情報で識別される車種が、前記記憶部に記憶されたいずれの車種とも異なると判定された場合には、前記エコラン制御ステップにおいてエンジンの自動停止を禁止することを特徴とするエコラン制御方法。
Priority Applications (3)
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