JPH0633828A - 車載用電子制御装置 - Google Patents

車載用電子制御装置

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JPH0633828A
JPH0633828A JP4190772A JP19077292A JPH0633828A JP H0633828 A JPH0633828 A JP H0633828A JP 4190772 A JP4190772 A JP 4190772A JP 19077292 A JP19077292 A JP 19077292A JP H0633828 A JPH0633828 A JP H0633828A
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eeprom
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JP4190772A
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Riyuusuke Hayakawa
隆祐 早川
Shinnosuke Hayashi
新之助 林
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、車種、エンジン毎に固有のデータ
等を記憶した書き換え可能な不揮発性記憶装置を用い
て、市場におけるサービス性等の改善と共に、充分な信
頼性が得られる車載用電子制御装置を提供することであ
る。 【構成】シリアル通信インターフェイスを介して外部機
器からデータが書き換えられるEEPROMを備えると
共に、デフォルトデータおよびデフォルトプログラムを
記憶したROMを備える。そして、ROMに記憶された
チェックプログラムによってEEPROMのデータ異常
を判定し、このEEPROMのデータ異常が判定された
ときに、EEPROMに記憶された車両やエンジン固有
のデータ、プログラムに代わって、ROMのデフォルト
データおよびデフォルトプログラムが使用され、このデ
フォルトデータおよびデフォルトプログラムによって車
両が安全サイドに制御されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジン制御装置、
トランスミッション制御装置、サスペンション制御装置
等の車両に搭載される電子機器を制御する車載用電子制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両に搭載されているエンジン
は、このエンジンの動作状態に対応して燃料噴射量およ
び点火時期等が制御されるもので、この様なエンジン制
御はエンジンの動作状態を検出する各種センサ類からの
検出信号の供給される電子制御ユニット(ECU)にお
いて行われる。
【0003】したがって、この様な電子制御に用いられ
るECUにおいては、制御対象である例えばエンジン固
有の各種データ、さらに固有の制御プログラムを格納し
た記憶装置を備えるもので、この様な固有のプログラム
等は電源のオフ状態においても記憶データを保持するこ
とのできる不揮発性の書き込み可能なP−ROM等の記
憶装置が用いられる。また、基本制御データおよびプロ
グラム等を格納した書き込み不能のマスクROM等の記
憶装置が用いられる。
【0004】例えば特開昭50−159354号公報に
示された制御装置にあっては、書き込み可能なP−RO
Mと共に書き込み不能なマスクROMを備えるもので、
このマスクROMに対してフェールセーフプログラムを
格納するようにしている。
【0005】この様にして使用される書き込み可能な記
憶装置に対してデータを書き込んだ後は、例えばエンジ
ンの変更や経年変化に対応してデータを変更したい場合
に、再度異なるデータ類を書き込んだ記憶装置に交換す
る必要がある。したがって、市場においてのデータの書
き換えや、個々の車両やエンジンに特有のデータ変更に
対応することが非常に困難である。
【0006】そして、この電子制御装置にあっては、制
御機構の異常時等においては、書き換え不能の記憶装置
に格納されたフェールセーフプログラムによる回避制御
を実行することができるものであるが、書き込み可能な
記憶装置そのものにデータ異常が生じた場合には、実際
の制御プログラムやデータ類がこの書き換え可能な記憶
装置に存在するものであるため、異常回避措置を保証す
ることができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、書き込み可能な記憶装置と
書き込み不能な記憶装置とを備えた装置において、特に
制御対象固有のデータおよびプログラムを格納する書き
込み可能な記憶装置を外部から書き換えできるようにし
て、市場においても簡単にデータまたはプログラムの変
更を可能にすると共に、さらに書き換え可能な記憶装置
において異常が生じたような場合でも、確実に異常回避
措置がとれるようにした車載用電子制御装置を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車載用電
子制御装置は、外部からのデータの授受を行うデータ転
送手段を介して導入されたデータに基づいて書き換えら
れ、制御対象固有のデータ並びにプログラムを記憶した
書き換え可能で且つ不揮発性の第1の記憶手段と共に、
基本制御データ並びにプログラムおよび前記データ転送
制御用プログラム、さらにデフォルトデータまたはプロ
グラムを記憶した書き換え不能な第2の記憶手段を備え
る。また、前記第1の記憶手段の記憶内容の正当性を診
断する診断手段を有し、この診断手段の記憶内容の正当
性の診断に基づき、前記第1の記憶手段に記憶されたデ
ータまたはそのプログラムに対応した第1の制御を実行
させ、前記診断手段の記憶内容の異常診断で、前記第2
の記憶手段に記憶されたデフォルトデータまたはそのプ
ログラムに対応した第2の制御が実行されるようにす
る。
【0009】
【作用】この様に構成される車載用電子制御装置にあっ
ては、例えばこの車両に搭載されたエンジンは、第1の
記憶手段に記憶されたデータまたはプログラムにしたが
って、燃料噴射量および点火時期等が制御される。この
様な通常制御に対して、書き換え可能な第1の記憶手段
おいて、その記憶内容に異常があることが診断手段によ
って診断されたときは、この第1の記憶手段の記憶デー
タやプログラムに代わって第2の記憶手段に記憶された
デフォルトデータまたびそのプログラムによってエンジ
ン制御が実行されるようになり、車両に与える影響を最
小限にして制御の継続が可能とされる。この場合、第1
の記憶装置はデータ転送手段によって外部からデータ類
の書き換え、さらにプログラムの変更等が可能とされる
ものであるため、サービス性および汎用性が飛躍的に向
上される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は車両に搭載される電子制御ユニット
(ECU)10の構成を示すもので、CPU11およびこの
CPU11にデータバス12で接続された書き換え可能な不
揮発性の記憶装置、具体的にはEEPROM13、および
書き換え不能な記憶装置、具体的にはROM14を備える
もので、さらに演算データ等を記憶するRAM15を備え
る。
【0011】このECU10においては、データ転送手段
を構成するシリアル通信インターフェース(SCI)16
を通して、CPU11の指令によってパーソナルコンピュ
ータ等の外部機器17より書き換えデータの授受が行われ
るもので、この外部機器17からのデータによってEEP
ROM13の内容にデータ類が書き込まれるようになって
いる。
【0012】CPU11においては、ROM14およびEE
PROM13に格納されているプログラムにしたがい、入
出力回路18から入力される各種センサ類からの検出信号
をさらに指令にしたがって演算を行い、その演算結果に
応じた入出力回路18からの出力信号によって、車両の各
種制御、例えばエンジンの燃料噴射時間(噴射量)制御
および点火時期制御を行う。ここで、これらの演算やE
EPROM13の書き込みに必要な中間データは、RAM
15に書き込まれる。
【0013】図2はこの様にECU10を構成するROM
14、EEPROM13、およびRAM15や入出力回路18の
アドレス割り付けの状態を示すもので、CPU11は全て
のアドレスに対してアクセス可能であって、ROM14の
領域には読み出し(R)のみ可能であるのに対して、E
EPROM13の領域には読み出しおよび書き込みが共に
可能(R/W)となっている。
【0014】図3の(A)はROM14に対して記憶され
たデータおよびプログラムの例を示しているもので、書
き込み不能の記憶装置であるROM14には、ECUの基
本機能やEEPROM13のチェック、書き込み、初期化
処理、汎用ルーチンのプログラム等が記憶され、さらに
EEPROM13に異常が検出されたときに使用されるデ
フォルトデータやそのプログラムが記憶されている。ま
た、シリアル通信インターフェースのためのプログラム
も格納されている。
【0015】これに対してEEPROM13には、(B)
で示すようにこのECU10が搭載される車両の車種やエ
ンジン別のマッチングデータや、適用される車種やエン
ジン特有の専用プログラムが記憶される。また、このE
EPROM13の不揮発性の特徴を利用して、サービスに
必要な故障診断の結果やECU10の通電時間および走行
距離等のデータを格納させることができる。
【0016】この様に構成されるECU10においては、
外部機器17とのデータさらに情報の授受を行うためにシ
リアル通信インターフェース16備えているもので、CP
U11はEEPROM13に対してデータバス12を介して外
部機器17からのデータ類の書き込みを行うことができ、
そのためのプログラムが図3の(A)で示したようにR
OM14に記憶されている。
【0017】したがって、シリアル通信インターフェー
ス16およびCPU11によって、外部機器17に設定され、
この外部機器17から送出されたデータにしたがって、E
EPROM13の内容を書き換えることが可能とされる。
【0018】また、ROM14に対して、このECU10の
制御プログラムを記憶し、さらにEEPROM13上にこ
のECU10の装備される車両の車種やエンジン毎に固有
のマッチングデータを、図3の(B)で示したように記
憶することにより、このECU10のハードウエアの変更
を一切行うことなく、多種多様の車両およびエンジンに
対して同一のハードウエアによって対応できるようにな
る。したがって、開発時間の大幅な短縮および少量多品
種に対する対応が向上される。また、市場においてもフ
ィールドにおいてデータをEEPROM13に対して書き
換えることが可能とされるものであるため、サービス性
さらに汎用性も向上される。
【0019】しかしながら、この様にECU10に設定さ
れるCPU11によってEEPROM13が書き換えられる
ようにした構成においては、例えばCPU11の暴走時や
外部機器17からの不当なデータによって、EEPROM
13のデータが書き換えられてしまい、異常データによる
制御が行われる可能性があり、信頼性上の問題が避けら
れない。
【0020】しかし、CPU11さらに外部機器17によっ
て書き換えを行うことのできない読み出し専用のROM
14上に、EEPROM13のデータ類の正当性をチェック
するプログラムと、そのチェック結果が正当な場合にお
いてのみ、EEPROM13上のデータまたはプログラム
を使用し、異常が判定された場合にはこのEEPROM
13上のデータまたはプログラムを使用せず、ROM14に
記憶されているデフォルトデータおよびプログラムを使
用するプログラムを設定すれば、EEPROM13がデー
タ異常であっても、ROM14上で記憶されていて書き換
えられることのないデフォルトデータによって、ECU
10は車両の安全サイドへの制御に移行できる。
【0021】図4はEEPROM13に記憶されたデータ
が正常であるか否かを判定する処理の流れを示すもの
で、この処理プログラムはROM14に記憶されている。
まず、ステップ401 においてROM13の初期化プログラ
ムにしたがって入出力回路18およびRAM15等の初期化
処理を行い、ステップ402 でEEPROM13内のマッチ
ングデータ部分の総和(サム)を計算する。そして、ス
テップ403 でこの計算されたサムが予め決められた値と
合致した場合にマッチングデータ部は正常であると判断
し、そうでない場合は異常と判断する。
【0022】このステップ403 でサムが正常と判定され
たときは、ステップ404 でデータ正常を表すフラグをセ
ットしてこれをRAM15上に記憶し、サムが異常である
と判定されたときは、ステップ405 に進んでデータ正常
フラグをクリアしてRAM15に記憶する。
【0023】同様の操作をEEPROM13のプログラム
コード記憶部に対しても実施するもので、ステップ406
ではEEPROM13内の専用プログラム部のサムを計算
し、ステップ407 でこの計算されたサムが正常であるか
否かを判定する。そして、サムが正常であることが確認
されたならば、ステップ408 でプログラム正常のフラグ
をセットし、サムが正常ではないと判定されたときは、
ステップ409 でプログラム正常フラグをクリアする。
【0024】この様な処理を行えば、CPU11はROM
14上に記憶されたプログラムコードを実施するのみで、
EEPROM13上のプログラムは単にデータコードとし
て読み出されるだけで、このEEPROM13のプログラ
ムは実施されない。したがって、この時点でEEPRO
M13の記憶データまたはプログラムに異常があったとし
ても、ECU10は正常に作動される。
【0025】この際、正常を示すフラグをRAM15に記
憶しておくことにより、EEPROM13自身が故障して
いたとしても、このEEPROM13のチェック結果が誤
って記憶されることを防止できる。この様にプログラム
の開始時点でEEPROM13の正当性をチェックしてお
けば、少なくとも最初からEEPROM13のデータが異
常であり、そのため異常な制御をECU11が実行するこ
とを防止することができる。
【0026】図5は車種やエンジン毎にマッチングした
データを検索する処理の流れを示すもので、EEPRO
M13上のデータを使用する場所において、RAM15上の
記憶されたデータ正常フラグに基づいて、ステップ501
でデータが正常であるか否かを判定する。
【0027】このステップ501 でデータが正常であると
判定されたときは、ステップ502 においてEEPROM
13内にアドレスを設定し、そのデータを読み込んで制御
に使用されるようにする。これに対してステップ501 で
データが正常ではなく異常と判定されたときは、ステッ
プ503 に進んでROM14内のデフォルトデータにアドレ
スを設定する。
【0028】このデフォルトデータおよびプログラム
は、ROM14上に記憶されているものであるため、EE
PROM13のデータの異常時においても、CPU11は確
実にデフォルト時の制御を行うことが可能とされる。ス
テップ504 において設定アドレスデータをEEPROM
13もしくはROM14から読み込むようにする。
【0029】図6の(A)はEEPROM13に書き込ま
れたマッチングデータを示しているものであり、図6の
(B)はROM14に書き込み格納されたデフォルトデー
タを示している。
【0030】すなわち、EEPROM13の記憶データと
しては、最高車速制限データMRS601 、最高エンジン
回転数NMR602 、燃料噴射時間(噴射量)データTQ
1 、TQ2 、…603 等が記憶されている。
【0031】これらの値はエンジンや車両毎に異なる固
有データであり、ROM14上の記憶しておくと書き換え
が不能であるため、車両およびエンジン毎にそれぞれ対
応させて別のROMを使用する必要がある。しかし、こ
れらのデータをEEPROM13上に記憶設定することで
外部機器17との通信によって書き換えが可能とされ、多
品種の車両およびエンジンに対して同一のハードウエア
で対応できる。
【0032】例えば、エンジンの最高回転数が3000
rpmと4000rpmの2種類のエンジンがあった場
合、これらのエンジンそれぞれに対応して該当するデー
タをEEPROM13上に書き込むだけで、それぞれその
書き込みデータに対応した制御が行えるようになる。
【0033】しかし、このEEPROM13上のデータが
異常であって、例えば最高回転数が5000rpm相当
の値が記憶されているとすれば、ECU10はエンジンを
最高回転数5000rpmまで制御しようとするため、
エンジンが破損に至る虞がある。
【0034】しかし、EEPROM13のデータ異常時に
おいて、ROM14の記憶されたデフォルトデータおよび
そのプログラム(611 〜613 )を使用するようにすれ
ば、例えば2種類のエンジンの低い回転数の値をデフォ
ルト値としてROM14に記憶することにより、EEPR
OM13の異常においては3000rpmまでしかエンジ
ンが回転されないように制御することが可能となり、3
000rpm仕様のエンジンに対してもエンジン破損の
虞が回避できる。
【0035】同様に安全サイドとなるデータを最高車速
制限値や燃料噴射時間等についてもデフォルトデータと
してROM14に記憶設定しておけば、EEPROM13の
異常による危険モードを回避することができ、信頼性が
著しく向上される。
【0036】次に、EEPROM13上に記憶されたプロ
グラムを実行するための処理の流れについて図7により
説明する。まずステップ701 において図4のステップ40
7 でチェックしたEEPROM13の内容が正常であるか
否かの結果をフラグによって確認し、正常であることが
確認されたならばステップ702 に進んでEEPROM13
内に書かれたプログラムサブルーチンに分岐し、そのサ
ブルーチンによる制御の終了後には再びROM14内に書
かれたプログラムに復帰する。
【0037】ステップ701 でEEPROM13異常と判定
されたときは、ステップ703 に進んでROM14上に書か
れたデフォルトプログラムを実行する。したがって、異
常なEEPROM13上のプログラムを実行することはな
い。
【0038】また、EEPROM13上にサブルーチンプ
ログラム以外は、全てROM14上に記憶されているもの
であるため、EEPROM13上のデータに不具合がある
時であっても、確実な動作が実行されるものである。
【0039】以上説明した実施例にあっては、EEPR
OM13上にデータやプログラムを記憶する構成とした
が、この書き換え可能な不揮発性記憶装置をEEPRO
Mに代わってFLASH PROM(一括電気消去可能
なPROM)や、補助電源によって電源のオフ時におい
ても内容が保持できるような構成としたRAMや不揮発
性メモリ(NON VOLATILE RAM)、さらには電源オフ
時にはフロッピーディスクやマグネットテープ等にデー
タを記憶し、電源のオン時にその内容を転送して使用で
きる構成としても同等の効果が発揮できるものである。
【0040】また、EEPROM13のデータの正当性を
確認する手段として総和(サム)チェックを初期化プロ
グラム中で実施した例を説明したが、このデータの正当
性の確認は、一般によく知られているパリティチェック
や各データ毎に反転したデータを設定する、またはサイ
クリックリダンダントコード(CRC)等を用いる手段
によって行ってもよい。また、正当性のチェックをEE
PROM13内のデータもしくはサブルーチン使用前に確
認する、またはメインルーチン内で確認する等の、初期
化プログラム内での確認のみに限定されなくとも、同様
な効果が発揮されるものである。また不揮発性記憶装置
には、データのみ、もしくはプログラムのみ記憶設定し
ておいても、前述した効果が得られる。
【0041】さらに、外部機器17との通信手段として
は、シリアル通信インターフェース以外にも、パラレル
データ通信やバスを用いてのデータの授受も可能であ
り、例えばROM、RAM、EEPROMの一部または
全部をCPUと同一に持つワンチップマイクロコンピュ
ータ上に構成すれば、一種類のマイクロコンピュータで
多種多様の車種やエンジン等に適用可能とされる。しか
も、この様な構成のマイクロコンピュータにおいて避け
ることのできなかったEEPROM上のデータ異常時に
も、実施例のような処理を行うことによって、安全な動
作が確保できるようになる優れた効果が得られ、信頼性
が高く且つ量産効果が期待できる。
【0042】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る車載用電子
制御装置によれば、CPUと共に設定されるEEPRO
Mのような書き換え可能な不揮発性記憶装置に対して対
応車種およびエンジン等に固有なデータが記憶設定さ
れ、これらのデータはCPUの制御によって外部から適
宜書き換えられるようになって、サービス性等が効果的
に向上される。この様な場合、この不揮発性記憶装置に
記憶されたデータ、プログラム等が外部からの影響によ
って破壊される虞があるものであるが、この記憶装置の
データの異常が判定されたときには、書き換え不能な記
憶装置に記憶設定されたデフォルトデータおよびプログ
ラムが使用されるようになって、車両は安全サイドで制
御されるようになって、その信頼性は確実に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車両用電子制御装置
を説明するための構成図。
【図2】上記制御装置におけるアドレス制御状態を説明
する図。
【図3】(A)および(B)はそれぞれ上記制御装置で
使用されるROMおよびEEPROMの記憶データの状
態を説明する図。
【図4】ROMによるEEPROMのデータチェック処
理の流れを説明するフローチャート。
【図5】同じくROMにおける車種、エンジン毎のデー
タ検索処理の流れを説明するフローチャート。
【図6】(A)および(B)はそれぞれEEPROMお
よびROM上のマッチングデータを説明する図。
【図7】EEPROM上で記憶されたデータによる処理
を説明するフローチャート。
【符号の説明】
10…電子制御ユニット(ECU)、11…CPU、12…デ
ータバス、13…EEPROM(書き換え可能な不揮発性
記憶装置)、14…ROM(読み出し専用記憶装置)、15
…RAM、16…シリアル通信インターフェース、17…外
部機器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からのデータの授受を行うデータ転
    送手段と、 このデータ転送手段を介して導入されたデータに基づい
    て書き換えられ、制御対象固有のデータまたはプログラ
    ムを記憶した書き換え可能で且つ不揮発性の第1の記憶
    手段と、 基本制御データ並びにプログラムおよび前記データ転送
    制御用プログラムと共に、デフォルトデータまたはプロ
    グラムを記憶した書き換え不能な第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段の記憶内容の正当性を診断する診断
    手段と、 この診断手段の記憶内容の正当性の診断に基づき、前記
    第1の記憶手段に記憶されたデータまたはプログラムに
    対応した第1の制御を実行させる第1の制御手段と、 前記診断手段の記憶内容の異常診断で、前記第2の記憶
    手段に記憶されたデフォルトデータまたはそのプログラ
    ムに対応した第2の制御を実行させる第2の制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする車載用電子制御装置。
JP4190772A 1992-07-17 1992-07-17 車載用電子制御装置 Pending JPH0633828A (ja)

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