JP4694396B2 - エンジンの始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドライバの始動操作に基づいてクランキングを開始し、エンジンが燃焼運転を開始したことを判定(完爆状態を判定)するまでクランキングを継続するエンジンの始動制御装置に関する。
近年、エンジンの始動制御装置においては、特に、所謂スマートイグニッション機能を備えた始動制御装置等において、エンジンの始動操作を行うための操作部がプッシュスイッチで構成されたものが普及している。一般に、この種の始動制御装置において、ドライバによるスイッチ操作に基づいて開始されたクランキングは、エンジンの完爆状態を判定するまでの間、自動的に継続するよう設定されている。従って、ドライバは、プッシュスイッチに対する一時的な押圧操作(所謂、単押し操作)を行うだけで、容易にエンジンを始動させることが可能となる。
ところで、上述のような始動制御において、スタータモータに過大な負担をかけることなくエンジンを確実に始動させるためには、スタータモータの停止タイミング(すなわち、エンジンの完爆状態を判定するタイミング)を適切に設定することが重要となる。ここで、エンジンの完爆状態を判定するための閾値は、スタータモータを保護する観点からすると、可能な限り低く設定することが望ましい。その一方で、寒冷地等においてもエンジンの始動性を確保するためには、閾値を高く設定する必要がある。
このような相反する要件に対処し、スタータモータの保護とエンジンの始動性確保との両立を目的として、例えば、特許文献1には、操作部の操作によりスタータモータ(セルモータ)を自動的に駆動するとともに、セルモータの駆動状態をエンジン始動後に所定時間保持するエンジンの始動装置において、操作部の操作による1回目のエンジン始動の失敗時には、2回目以降のエンジン始動時における保持時間を1回目よりも長く設定する技術が開示されている。
2002−221131号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、エンジンの始動に1度失敗するまでは、始動性向上のための対策が行われない。従って、例えば、ドライバが経験的にエンジンの始動性低下を把握している場合にも、ドライバは何ら対策を行うことができない。そして、このような状況下でエンジンの始動制御を複数回繰り返し行うことは、ドライバに対して違和感を与えるばかりでなく、却って、スタータモータに負担をかける結果となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバに違和感を与えることなく、エンジンの始動性とスタータモータの耐久性を向上することができるエンジンの始動制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、始動操作部に対するドライバの操作入力に基づいてクランキング制御を開始し、エンジンの完爆状態を判定するまでの間上記クランキング制御を継続するオートクランキング制御手段と、クランキング時のエンジンの運転状態が完爆判定条件を満たしたときエンジンの上記完爆状態を判定する完爆判定手段と、上記始動操作部に対するドライバの操作入力が設定時間以上継続しているとき、上記完爆判定条件を規定する閾値を予め設定された補正値を用いて高値側に補正する閾値補正手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のエンジンの始動制御装置によれば、ドライバに違和感を与えることなく、エンジンの始動性とスタータモータの耐久性を向上することができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一形態に係わり、図1はエンジンの始動制御装置の概略構成図、図2はエンジンの始動制御ルーチンを示すフローチャート、図3は長押し判定ルーチンを示すフローチャート、図4は始動失敗判定ルーチンを示すフローチャート、図5はエンジン水温と各閾値の基準値との関係を示すマップ、図6はエンジンの始動制御時の各制御信号の状態を例示すタイミングチャート、図7はエンジンの始動制御装置の変形例を示す概略構成図である。
図1において、符号1は自動車等の車両に搭載されるエンジン100の始動制御装置を示す。本実施形態において、始動制御装置1は、所謂スマートイグニッション機能を備えたプッシュスタート式の始動制御装置であり、電源制御ECU10と、エンジンECU20とを備えて要部が構成されている。
電源制御ECU10には、乗員が所持する携帯機との間でIDコードの照合を行う照合ECU11、図示しない電動ステアリングロック機構を制御するステアリングロックECU12、イモビライザECU13等がバスラインを介して接続されている。また、電源制御ECU10には、ブレーキペダルが踏み込まれた際にONするブレーキスイッチ14、トランスミッションのシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ15等の各種スイッチ・センサ類が接続され、さらに、ドライバがエンジン100の始動操作を行うための始動操作部として、例えばモーメンタリ式のプッシュスイッチ(PUSH_SW)17が接続されている。
ここで、照合ECU11は、乗員が所持する携帯機のIDコードと照合ECU11に格納されたIDコードとが一致していることを判定すると、電源制御ECU10に対して作動許可信号を出力する。この作動許可信号を受けて、電源制御ECU10は、イグニッションリレー(IGリレー)10aや図示しないアクセサリリレー(ACCリレー)等を適宜ONし、これにより、バッテリ30から各種車載電装品への電力供給が可能となる。なお、イグニッションリレー10aには、車載電装品の1つであるスタータモータ31が、エンジンECU20で通電制御される後述のスタータリレー26を介して接続されている。
また、照合ECU11からの作動許可信号が入力された後に、ドライバによるプッシュスイッチ17の押圧操作が行われると、電源制御ECU10は、例えば、ブレーキスイッチ14がONされ且つシフトポジションセンサ15からニュートラルレンジ(Nレンジ)或いはパーキングレンジ(Pレンジ)を示すシフトポジション信号が入力されていることを条件として、エンジンECU20にスタータスイッチ信号(ST_SW信号)を出力する。
ここで、図6に示すように、本実施形態において、プッシュスイッチ17が押圧操作されてからスタータスイッチ信号が出力されるまでには、所定のディレイ時間(例えば、0.5秒のディレイ時間)が設定されている。そして、このディレイ時間を利用して、例えば、ステアリングロックECU12による電動ステアリングロック機構の解除が行われるとともに、図示しないメータECUによるコンビネーションメータ上のインジケータ類の点灯チェック(バルブチェック)等が行われる。なお、ディレイ時間が経過しても電動ステアリングロック機構が解除されない場合には、エンジンECU20に対するスタータスイッチ信号の出力はキャンセルされる。
また、図6に示すように、プッシュスイッチ17に対するドライバの押圧操作がディレイ時間経過後も継続して行われている場合、電源制御ECU10は、ドライバの押圧操作が終了するまでの間、エンジンECU20に対するスタータスイッチ信号の出力を継続して行う。
エンジンECU20には、上述のシフトポジションセンサ15が接続されているとともに、バッテリ30からスタータモータ31への供給電圧Vbを検出する電圧センサ21、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ22、エンジン100の冷却水温Twを検出する水温センサ23等の各種スイッチ・センサ類が接続されている。
また、エンジンECU20には、電源制御ECU10が信号線を介して接続されている。そして、電源制御ECU10からスタータスイッチ信号が入力されると、エンジンECU20は、このスタータスイッチ信号の入力をトリガとして、エンジン100に対するクランキング制御を開始する。すなわち、エンジンECU20は、スタータリレー26をONしてスタータモータ31を駆動させる。
また、エンジンECU20は、例えば、スタータスイッチ信号が入力されると、エンジン100の完爆判定を開始する。すなわち、エンジンECU20は、クランキング時のエンジン100の運転状態が後述の完爆判定条件を満たしたか否かを監視し、完爆判定条件を満たしたとき、エンジン100が完爆状態となったことを判定する。本実施形態において、完爆判定条件は、例えば、エンジン回転数Neに対する閾値nと、エンジン回転数Neが閾値n以上の状態にあるときの保持時間に対する閾値tとで規定され、エンジンECU20は、エンジン回転数センサ22から入力されるエンジン回転数Neが閾値n以上となり、この状態が閾値t秒以上継続したことを条件としてエンジン100の完爆状態を判定する。
そして、エンジン100の完爆状態を判定すると、エンジンECU20は、クランキング制御を終了する。すなわち、本実施形態において、エンジンECU20は、プッシュスイッチ17へのドライバの操作入力に基づいてクランキングを開始した後はエンジンの完爆状態を判定するまでの間クランキングを自動的に継続する、所謂オートクランキング制御を行う。
ここで、エンジンECU20には、例えば、完爆判定条件を規定する閾値n,tの基準値n0,t0とエンジン冷却水温Twとの関係を示すマップが予め設定されて格納されており(図5参照)、エンジンECU20は、水温センサ23で検出されるエンジン冷却水温Twに基づいてマップから基準値n0,t0を検索することで、閾値n及びtを可変設定する。
さらに、エンジンECU20は、スタータスイッチ信号の入力状態に基づいて、ドライバによるプッシュスイッチ17の操作状態を監視する。すなわち、エンジンECU20には、例えば、長押し判定時間Tnagaが設定されており、スタータスイッチ信号が長押し判定時間Tnaga以上継続して入力されているとき、エンジンECU20はドライバによるプッシュスイッチ17の長押し操作を判定する。そして、この長押し操作を判定すると、エンジンECU20は、ドライバによって始動性向上のための要求がなされたと判断し、完爆判定条件を規定する閾値n或いはtの少なくとも何れか一方を高値側に補正する。なお、本実施形態において、長押し判定時間Tnagaは、例えば、0.4秒に設定されている。従って、電源制御ECU10からスタータスイッチ信号が入力されるまでのディレイ時間を考慮すると、ドライバがプッシュスイッチ17を0.9秒以上継続して押圧操作しているとき、エンジンECU20は、ドライバによる長押し操作を判定する。
さらに、エンジンECU20は、例えば、クランキング制御後のエンジン回転数Ne等に基づいてエンジン100の始動に失敗したか否かを判定する。その結果、始動に失敗したと判定すると、エンジンECU20は、再度のクランキング時における始動性を向上すべく、完爆判定条件を規定する閾値n或いはtの少なくとも何れか一方を高値側に補正する。
このように、本実施形態において、エンジンECU20は、オートクランキング制御手段、完爆判定手段、閾値補正手段、及び始動失敗判定手段としての各機能を実現する。ここで、始動失敗を判定後のクランキング制御時において、未燃焼燃料を排出してエンジン100を始動し易い状態に復旧させるため、エンジンECU20は、スロットルボディ24に対する制御を通じて、クランキング制御の開始から所定時間が経過するまでの間のスロットル開度を、始動失敗を判定する前のクランキング制御時のスロットル開度よりも開放側に制御することが望ましい。同様に、始動失敗を判定後のクランキング制御時において、未燃焼燃料を排出してエンジン100を始動し易い状態に復旧させるため、エンジンECU20は、インジェクタ25に対する制御を通じて、クランキング制御の開始から所定時間が経過するまでの間の燃料噴射を禁止することが望ましい。
なお、図1に示すように、スタータリレー26のリレーコイルに対する電源供給ライン上にはインヒビタスイッチ27が介装されており、インヒビタスイッチ27は、トランスミッションがNレンジ或いはPレンジ以外のシフトポジションにあるとき開放されるようになっている。そして、インヒビタスイッチ27が開放されると、スタータモータ31への通電が強制的にOFFされるようになっている。
また、図6に示すように、本実施形態において、スタータモータ31が駆動されるクランキング時には、電源制御ECU10は、アクセサリリレーを一時的にOFFするようになっている。
次に、エンジンECU20で実行されるエンジン100の始動制御について、図2に示す始動制御ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンがスタートすると、エンジンECU20は、先ず、ステップS101において、電源制御ECU10からスタータスイッチ信号が入力されたか否かを調べる。そして、エンジンECU20は、スタータスイッチ信号が入力されるまでの間はそのまま待機し、スタータスイッチ信号が入力されたと判定すると、ステップS102に進む。
そして、ステップS102に進むと、エンジンECU20は、スタータモータ31の駆動開始条件(スタータON条件)が全て成立しているか否かを調べる。そして、エンジンECU20は、スタータON条件が一つでも成立しない場合はステップS101に移行し、スタータON条件が全て成立したと判定すると、ステップS103に進む。ここで、エンジンECU20は、例えば、シフトポジションセンサ15からNレンジ或いはPレンジを示すシフトポジション信号が入力され、且つ、イモビライザECU13側からスタータ停止要求がなされていないときスタータON条件が全て成立したと判定する。
そして、エンジンECU20は、ステップS103において、クランキング時間を計時するカウンタTをリセット(T=0)して新たな計時を開始し、続くステップS104において、スタータリレー26をONしてクランキングを開始した後、ステップS105に進む。
ステップS105に進むと、エンジンECU20は、カウンタTで計時されたクランキング時間が予め設定されたクランキング許容時間の閾値Tmax(例えば、10秒)よりも短いか否かを調べ、カウンタTが閾値Tmax以上であると判定した場合には、速やかにクランキングを中止してスタータモータ31の保護を図るべく、ステップS115に進む。一方、ステップS105において、カウンタTが閾値Tmaxよりも短いと判定した場合には、ステップS106に進み、クランキング時間のカウンタTをインクリメント(T=T+ΔT)した後、ステップS107に進む。
ステップS106からステップS107に進むと、エンジンECU20は、ステップS102で判定したスタータON条件が現在も全て成立しているか否かを調べる。そして、ステップS107において、スタータON条件が非成立となっていると判定した場合(例えば、クランキング中であるにも拘わらずドライバがPレンジ、Nレンジ以外のシフトポジションへの変更を行った場合、或いは、イモビライザECU13からスタータ停止要求がなされた場合等)には、速やかにクランキングを中止すべくステップS115に進む。一方、スタータON条件が全て成立していると判定した場合、エンジンECU20は、ステップS108に進む。
ステップS107からステップS108に進むと、エンジンECU20は、スタータモータ31の回転数が許容回転数を越えて異常な回転数まで上昇しているか否か(スタータモータ31が異常回転上昇しているか否か)を調べる。ここで、スタータモータ31の異常回転上昇は、例えば、クランキング時にドライバがアクセルペダルを踏み込んだ場合等に発生する。この異常回転上昇の判定は、例えば、電圧センサ21で検出されるスタータモータ31へのバッテリ供給電圧Vbやエンジン回転数センサ22で検出されるエンジン回転数Neに基づいて行うことが可能である。すなわち、一般に、スタータモータ31の回転数は、バッテリ供給電圧Vbの上昇に伴って所定の割合で上昇する。そこで、例えば、無負荷状態でのスタータモータ31の回転数とバッテリ供給電圧Vbとの関係を予め計測しておくことにより、バッテリ供給電圧Vbに基づいてスタータモータ31の異常回転上昇を判定することが可能となる。また、クランキング時のエンジン100とスタータモータ31とはギヤを介して連結されているため、エンジン回転数Neからスタータモータ31の異常回転上昇を判定することが可能となる。そこで、ステップS108において、エンジンECU20は、例えば、バッテリ供給電圧Vb及びエンジン回転数Neに基づいてスタータモータ31が異常回転上昇したか否かの判定を行い、異常回転上昇を判定した場合には、速やかにクランキングを中止してスタータモータ31の保護を図るべく、ステップS115に進む。一方、ステップS108において、スタータモータ31が異常回転上昇していないと判定した場合、エンジンECU20は、ステップS109に進む。
ステップS108からステップS109に進むと、エンジンECU20は、エンジン冷却水温Twに基づいて図5のマップから基準値n0,t0を読込み、これらを完爆判定条件の閾値n,tとしてそれぞれ設定する(n=n0,t=t0)。
そして、ステップS110において、エンジンECU20は、プッシュスイッチ17がドライバによって長押し操作されていることを示す長押し判定フラグFsw(後述する)が「1」にセットされているか否かを調べる。そして、ステップS110において、長押し判定フラグFswが「1」にセットされていると判定すると、エンジンECU20は、ステップS111に進み、予め設定された補正値αn,αtを用いて閾値n,tを高値側に補正した後(n=n+αn,t=t+αt)、ステップS112に進む。一方、ステップS110において、長押し判定フラグFswが「1」にセットされていないと判定すると(すなわち、Fsw=0であると判定すると)、エンジンECU20は、そのままステップS112に進む。
ステップS110或いはステップS111からステップS112に進むと、エンジンECU20は、後述する始動失敗判定フラグFfが「1」にセットされているか否かを調べる。そして、ステップS112において、始動失敗判定フラグFfが「1」にセットされていると判定すると、エンジンECU20は、ステップS113に進み、予め設定された補正値βn,βtを用いて閾値n,tを高値側に補正した後(n=n+βn,t=t+βt)、ステップS114に進む。一方、ステップS112において、始動失敗判定フラグFfが「1」にセットされていないと判定すると(すなわち、Ff=0であると判定すると)、エンジンECU20は、そのままステップS114に進む。
ステップS112或いはステップS113からステップS114に進むと、エンジンECU20は、現在のエンジン回転数Neが閾値n以上であり、且つ、この状態が閾値t秒以上継続しているか否かを調べることにより、現在のエンジン100の運転状態が完爆判定条件を満足しているか否かを調べる。そして、ステップS114において、現在のエンジン100の運転状態が未だ完爆判定条件を満足していないと判定すると、エンジンECU20は、ステップS105に戻る。一方、ステップS114において、現在のエンジン100の運転状態が完爆判定条件を満足していると判定すると、エンジンECU20は、ステップS115に進む。
そして、ステップS105、ステップS107、ステップS108、或いは、ステップS114からステップS115に進むと、エンジンECU20は、スタータリレー26をOFFしてクランキングを終了した後、ルーチンを抜ける。
次に、エンジンECU20で実行される長押し判定制御について、図3に示す長押し判定ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンは、例えば、電源制御ECU10からスタータスイッチ信号が入力されたことをトリガとして実行されるもので、ルーチンがスタートすると、エンジンECU20は、先ず、ステップS201において、スタータスイッチ信号が入力されてからの経過時間を計時するためのカウンタTをリセット(T=0)して新たな計時を開始する。
続くステップS202において、エンジンECU20は、電源制御ECU10からのスタータスイッチ信号の入力が現在も継続してなされているか否かを調べる。そして、ステップS202において、スタータスイッチ信号の入力が現在も継続されていると判定した場合には、エンジンECU20は、ステップS203に進む。
ステップS202からステップS203に進むと、エンジンECU20は、経過時間のカウンタTをインクリメント(T=T+ΔT)した後、ステップS204に進み、カウンタTで計時された経過時間が予め設定された長押し判定時間の閾値Tnaga以上であるか否かを調べる。その結果、カウンタTが閾値Tnagaよりも小さい判定すると、エンジンECU20は、ステップS202に戻る。
一方、ステップS204において、カウンタTが閾値Tnaga以上であると判定すると、エンジンECU20は、ステップS205に進み、現在、ドライバによってプッシュスイッチ17が長押しされていることを示す長押し判定フラグFswを「1」にセットした後、ステップS202に戻る。
また、エンジンECU20は、ステップS202において、スタータスイッチ信号が入力されていないと判定した場合にはステップS206に進み、長押し判定フラグFswを「0」にリセットした後、ルーチンを抜ける。
次に、エンジンECU20で実行されるエンジン100の始動失敗判定について、図4に示す始動失敗判定ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンは、電源制御ECU10からスタータスイッチ信号が入力されたことをトリガとして開始されるもので、ルーチンがスタートすると、エンジンECU20は、先ず、ステップS301において、スタータモータ31がONされたか否かを調べる。そして、ステップS301において、エンジンECU20は、スタータモータ31がONされるまでの間はそのまま待機し、スタータモータ31がONされたと判定すると、ステップS302に進む。
そして、ステップS302に進むと、エンジンECU20は、スタータモータ31が前回ONされてから設定時間以上(例えば、数分以上)が経過しているか否かを調べ、設定時間が経過していないと判定すると、そのままステップS304に進む。一方、ステップS302において、スタータモータ31がONされてから設定時間以上が経過していると判定すると、エンジンECU20は、ステップS303に進み、クランキングによるエンジン100の始動に失敗したことを示す始動失敗判定フラグFfを「0」にリセットした後、ステップS304に進む。
ステップS302或いはステップS303からステップS304に進むと、エンジンECU20は、スタータモータ31がOFFされたか否かを調べる。そして、ステップS304において、エンジンECU20は、スタータモータ31がOFFされるまでの間はそのまま待機し、スタータモータ31がOFFされたと判定すると、ステップS305に進む。
そして、ステップS305において、エンジンECU20は、スタータモータ31がOFFされてから設定時間(クランキングに失敗後のエンジンが完全に停止するまでに必要な時間であり、例えば数秒)以上経過したか否かを調べる。そして、ステップS305において、エンジンECU20は、設定時間が経過するまでの間はそのまま待機し、設定時間以上経過したと判定すると、ステップS306に進む。
ステップS306において、エンジンECU20は、イグニッションリレー10aがONされているか否かを調べ、イグニッションリレー10aがOFFされていると判定すると、そのままルーチンを抜ける。その一方で、ステップS306において、イグニッションリレー10aがONされていると判定すると、エンジンECU20は、ステップ307に進む。
ステップS306からステップS307に進むと、エンジンECU20は、エンジン100が停止しているか否かを調べ、エンジン100が駆動してると判定すると、そのままルーチンを抜ける。その一方で、ステップS307において、エンジン100が停止していると判定した場合(すなわち、イグニッションリレー10aがONされているにも拘わらずエンジン100が停止している場合)、エンジンECU20は、ステップS308に進み、始動失敗判定フラグFfを「1」にセットした後、ルーチンを抜ける。
このような制御により、例えば、図6中に破線で示すように、プッシュスイッチ17に対するドライバの操作入力が長時間継続されて、エンジンECU20がドライバによるプッシュスイッチ17の長押し操作を判定すると、閾値n,tが高値側に補正され、単押し操作時(図6中に実線で表示)に比べてクランキング時間が延長される。
従って、ドライバが経験的にエンジンの始動性が低下している状況を把握している場合等には、プッシュスイッチ17を長押しするだけでドライバの意志を始動制御に反映させてクランキング時間を延長することができ、ドライバのフィーリングに合致した始動制御を実現することができる。この場合、特に、ドライバによるプッシュスイッチ17の長押し操作時には、完爆判定条件の閾値n,tが高値側に補正されてエンジン100の始動性が向上するので、閾値n,tの基準値n0,t0を比較的低値側に設定した場合にもエンジンストールによって不要な始動制御が繰り返されることを防止でき、結果として、スタータモータ31の負担を軽減できる。しかも、このような長押し操作時において、エンジンECU20は、単に、完爆判定条件を規定する閾値を高値側に補正するのみであり、このような補正を行った後もクランキングは自動停止されるので、たとえエンジン100の完爆後もプッシュスイッチ17が押圧操作されていたとしても、スタータモータ31が過剰に長く駆動されることがなく、スタータモータ31の負担を軽減できる。
加えて、エンジン100の始動失敗を判定した場合にも完爆判定条件の閾値を高値側に補正することにより、更なる始動性の向上を実現することができる。
なお、上述の実施形態においては、所謂スマートイグニッション機能を備えたプッシュスタート式の始動制御装置1に本発明を適用した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、プッシュスイッチ17及び電源制御ECU10等の構成に代えてキーシリンダ51がエンジンECU20に接続する始動制御装置1に対しても、上述の各制御と略同様の制御を行うことにより、本願発明を適用することが可能である。
また、上述の実施形態においては、補正値を加算することによって、各閾値を高値側に補正する一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、長押し判定時や始動失敗判定時等に対応するマップを予め用意し、これらのマップを用いて閾値を補正してもよい。
また、上述の実施形態においては、ドライバによる長押しを判定した場合、及びエンジンの始動失敗を判定した場合の何れの場合においても完爆判定条件の閾値を高値側に補正する一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ドライバによる長押しを判定した場合にのみ完爆判定条件の閾値を高値側に補正してもよい。
エンジンの始動制御装置の概略構成図 エンジンの始動制御ルーチンを示すフローチャート 長押し判定ルーチンを示すフローチャート 始動失敗判定ルーチンを示すフローチャート エンジン水温と各閾値の基準値との関係を示すマップ エンジンの始動制御時の各制御信号の状態を例示すタイミングチャート エンジンの始動制御装置の変形例を示す概略構成図
符号の説明
1 … 始動制御装置
10 … 電源制御ECU
10a … イグニッションリレー
15 … シフトポジションセンサ
17 … プッシュスイッチ(始動操作部)
20 … エンジンECU(オートクランキング制御手段、完爆判定手段、閾値補正手段、始動失敗判定手段)
21 … 電圧センサ
22 … エンジン回転数センサ
23 … 水温センサ
24 … スロットルボディ
25 … インジェクタ
26 … スタータリレー
27 … インヒビタスイッチ
30 … バッテリ
31 … スタータモータ
51 … キーシリンダ(始動操作部)
100 … エンジン
Ff … 始動失敗判定フラグ
Fsw … 長押し判定フラグ
n,t … 閾値(完爆判定条件を規定する閾値)
αn,αt … 補正値
βn,βt … 補正値

Claims (5)

  1. 始動操作部に対するドライバの操作入力に基づいてクランキング制御を開始し、エンジンの完爆状態を判定するまでの間上記クランキング制御を継続するオートクランキング制御手段と、
    クランキング時のエンジンの運転状態が完爆判定条件を満たしたときエンジンの上記完爆状態を判定する完爆判定手段と、
    上記始動操作部に対するドライバの操作入力が設定時間以上継続しているとき、上記完爆判定条件を規定する閾値を予め設定された補正値を用いて高値側に補正する閾値補正手段とを備えたことを特徴とするエンジンの始動制御装置。
  2. 上記クランキング制御によるエンジンの始動失敗を判定する始動失敗判定手段を有し、
    上記閾値補正手段は、上記始動失敗判定手段でエンジンの始動失敗を判定したとき、上記完爆判定条件を規定する閾値を予め設定された補正値を用いて高値側に補正することを特徴とする請求項1記載のエンジンの始動制御装置。
  3. 上記オートクランキング制御手段は、上記始動失敗判定手段でエンジンの始動失敗を判定後の再度の上記クランキング制御時において、当該クランキング制御開始から所定時間が経過するまでの間の燃料噴射を禁止することを特徴とする請求項2記載のエンジンの始動制御装置。
  4. 上記オートクランキング制御手段は、上記始動失敗判定手段でエンジンの始動失敗を判定後の再度の上記クランキング制御時において、当該クランキング制御開始から所定時間が経過するまでの間のスロットル開度を、上記始動失敗を判定する前の上記クランキング制御時のスロットル開度よりも開放側に制御することを特徴とする請求項2または請求項3記載のエンジンの始動制御装置。
  5. 上記オートクランキング制御手段は、上記完爆判定手段によってエンジンの完爆が判定されていない場合であっても、エンジンの回転数が予め設定された回転数を超えたとき、上記クランキング制御を中断することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のエンジンの始動制御装置。
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