JP2010281194A - ドアストッパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の構造が複雑でなく、確実に扉体のロック、ロック解除の機能を発揮させる。
【解決手段】扉体2に設けた係止体20はスライド自在の突起体21を備え、床部1に設けた被係止体10は前記突起体21が入り込む係合溝11を有する。係合溝11は、その奥部Cに第一反転凹部13及び第二反転凹部14と、その両凹部13,14に向かい合う係合凹部12とを備える。扉体2の開方向への動きで、突起体21は導入部Aから入り込んで中間部Bに設けた第一誘導部15を経て第一反転凹部13へ導かれ、その後、前記扉体2が閉方向へ移動する際に、第一反転凹部13から係合凹部12へ入り込んで扉体2の閉方向への動きが規制される。つぎに、扉体2の開方向への動きに伴って、突起体21は係合凹部12から離脱して第二反転凹部14へ導かれ、その後、扉体2の閉方向への動きで、第二反転凹部14から前記中間部Bに設けた第二誘導部16を経て係合溝11外に離脱する。
【選択図】図1

Description

この発明は、扉を、所定位置で開閉方向に動かないように保持するドアストッパ装置に関するものである。
従来より、通路や各種収納空間等を開閉するために設置される開き戸等において、その扉が開放状態で動かないように保持する機能を有するドアストッパ装置(戸当り)が用いられている。
ドアストッパ装置は、扉側に設けられた係止体を、床面に設けた起伏自在の被係止体に係止させることにより、その扉を一定の位置に保持するものが一般的である。
この被係止体は、扉が近づいてくることによりその扉に設けた磁石の作用で上方へ持ち上がるようになっている。その持ち上がった状態の被係止体に、扉の係止体が上昇又は降下して、両者が係止状態となる。被係止体に係止体が係止すれば、扉体の動きはロックされる。
また、係止体を降下又は上昇させて前記係止を解除した後、扉を閉鎖方向に移動すれば、被係止体に作用する磁力は弱まり、持ち上げられていた被係止体は床面に降ろされる。被係止体と係止体との係止が解除されれば、扉体のロックも解除される。
この状態で、被係止体は床面から大きく突出しないので、歩行等に支障しないようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2008−57224号公報 特開2007−23734号公報
上記ドアストッパ装置において、床面側の被係止体は、磁力の作用によって床面に対して起伏する。このため、扉の開閉動作を急激に行った場合は、磁力の作用がうまく働かず、係止体と被係止体との係止がスムーズでない場合がある。
また、床面側の被係止体は、前記起伏動作のための複雑なヒンジ機構を備え、また、扉側の係止体も、被係止体に対する係止及び係止解除のために昇降動作する機構が必要である。このため、装置の構成が複雑である。
そこで、この発明は、装置の構造が複雑でなく、確実に扉体のロック、ロック解除の機能を発揮し得るドアストッパ装置とすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、床部、天井部又は壁部と、扉体のいずれか一方に被係止体を備え、他方に係止体を備え、前記係止体が、前記被係止体に係合することにより前記扉体の開閉方向への動きを規制する戸当り装置において、前記係止体は前記開閉方向に交差する方向へ移動自在の突起体を備え、前記被係止体は前記突起体が入り込むことができる係合溝を有し、前記係合溝は、前記開閉方向いずれかの側に開口する導入部から中間部を経て奥部へと至り、前記係合溝は、その奥部に、前記導入部側に向かって開口し前記移動方向に並列する第一反転凹部及び第二反転凹部と、その第一反転凹部及び第二反転凹部よりも前記導入部側に設けられ前記第一反転凹部及び前記第二反転凹部側に向かって開口する係合凹部とを備え、前記扉体の前記開閉方向の一方向への動きに伴って、前記突起体は、前記導入部から入り込んで前記中間部に設けた第一誘導部を経て前記第一反転凹部へ導かれ、その後、前記扉体が他方向へ移動する際に、前記突起体が、前記第一反転凹部から前記係合凹部へ入り込んで前記扉体の前記他方向への動きが規制され、前記突起体が前記係合凹部に入り込んでいる状態で、前記扉体の前記一方向への動きに伴って、前記突起体は前記係合凹部から離脱して前記第二反転凹部へ導かれ、その後、前記扉体が他方向へ移動する際に、前記突起体が、前記第二反転凹部から前記中間部に設けた第二誘導部を経て前記導入部から前記係合溝外に離脱する機能を備えた構成とした。
扉体の一方向への動作とともに突起体が溝内を移動することで、その突起体は自動的に係合凹部へ至って扉体の他方向への動きが規制され、ロック状態となる。そのロック状態で、再度扉体を一方向へ動作させると、突起体は係合凹部から離脱してロック状態が解除され、扉体は他方向へ動作可能となる。
このように突起体と溝との係合で扉体をロック及びロック解除できるので、床面等に起伏自在の部材は必要なく、また、扉体等にも昇降部材を設ける必要がない。
このため、装置の構造が複雑でなく、確実に扉体のロック、ロック解除の機能を発揮し得るドアストッパ装置とすることができる。
この構成において、前記第一反転凹部と前記第二反転凹部との間に、前記第一反転凹部と前記第二反転凹部の各最深部よりも前記係合凹部側に突出する当たり部を設け、前記係合凹部の最深部にある前記突起体が前記開閉方向の一方向へ移動した際に、前記突起体は、その当たり部に当たることで前記第二反転凹部へ導かれ、前記突起体が少なくとも前記第一反転凹部から前記第二反転凹部に至るまでの間、前記突起体における前記係合溝の深さ方向への動きを不要とした構成を採用することができる。
すなわち、係合凹部に入り込んだ突起体は、扉体の開閉方向の一方向へ動きに伴って、第一反転凹部ではなく第二反転凹部へ向かわなくてはならないので、この扉体の前記一方向への動きの際に、突起体を第二反転凹部へ導く誘導手段が必要である。
この誘導手段としては、例えば、係合溝の深さ方向が上下方向に配置される場合、係合溝内において、その係合溝の底部に形成された誘導溝を利用する手段を採用することができる。例えば、第一反転凹部から移動してきた突起体が係合凹部に収容された際、その突起体が上下方向(溝の深さ方向)に動いて、第一反転凹部における係合溝の底よりも深く形成された誘導溝にその自重で落ち込むものとする。この誘導溝を第二反転凹部へ向かって形成しておけば、その後、扉体を開閉方向の一方向へ動かせば、突起体は、第一反転凹部へは向かわずに、自動的に第二反転凹部へ導かれる。
また、他の構成からなる誘導手段としては、突起体における係合溝の深さ方向への動きを期待せず、その突起体の横方向への動きを所定の方向に誘導する当たり部を設ける手段である。この当たり部の構成としては、係合溝の底部から溝の深さ方向に立ち上がるピン、突起、突条などを採用することができる。また、第一反転凹部と第二反転凹部との間に、係合凹部側に向かって横方向に突出するように設けた突出部としてもよい。
この手法によれば、係合凹部から開閉方向の一方向へ移動してきた突起体はその当たり部に当たる。そうすると、当たり部に当たった突起体は、その当たり角度に応じて所定の方向へ誘導される。突起体は、横方向、すなわち、扉体に対して開閉方向に交差する方向に移動自在だからである。このように、突起体の係合凹部から第二反転凹部への誘導手段として当たり部を採用したことにより、前記誘導溝は不要となり、少なくとも、突起体が第一反転凹部から第二反転凹部に至るまでの間、その突起体における係合溝の深さ方向への動きを不要とし得るのである。このため、係合溝の形状や突起体の支持構造を簡素化し得る。
このとき、突起体を自動的に第二反転凹部側へ誘導できるよう、当たり部の形状、大きさ、及びその位置を設定することができる。なお、これらの構成では、突起体の断面形状(平面視における断面形状)は特に限定されないが、前述の当たり部との関連において、突起体が、その当たり部に当たった際に自動的に第二反転凹部側へ誘導され得る形状であることが求められる。
例えば、突起体が断面(平面視における断面)円形であって、前記当たり部が、第一反転凹部と第二反転凹部との間に、係合凹部側に向かって横方向に突出するように設けた突出部である場合、その突出部の先端が、前記係合凹部の最深部にある前記突起体の中心位置よりも前記突起体の移動方向に沿って前記第一反転凹部側に位置していれば、突起体は自動的に第二反転凹部側へ誘導されることとなる。
このように、突起体の係合凹部から第二反転凹部への誘導手段として当たり部を設けた構成において、前記被係止体は床部又は天井部に、前記係止体は扉体に設けられ、前記突起体は水平方向に移動自在である場合に、前記係合溝の底は段差のないフラット面であり、前記突起体の下端は、前記底に摺接している構成を採用することができる。突起体の上下方向の動きを期待しないから、その突起体を係合溝の底に摺接させることで、突起体の移動に適度な抵抗力を付与したい場合に有利である。このとき、突起体は上下方向に移動自在に支持されていてもよいが、上下方向に移動不能としても上記機能を発揮できる。突起体を上下方向に移動自在とする必要がなければ、上述のように、装置の構成を簡略化できる。
また、同じく、前記被係止体は床部又は天井部に、前記係止体は扉体に設けられ、前記突起体は水平方向に移動自在である場合に、前記突起体の下端を、前記係合溝の底との間に距離を隔てて対向させた構成とすることもできる。突起体が係合溝の底に触れなければ、突起体の移動に抵抗力を付与したくない場合に利用できる。この構成においても、突起体は上下方向に移動自在に支持されていてもよいが、上下方向に移動不能としても上記機能を発揮できる。突起体を上下方向に移動自在とする必要がなければ、装置の構成を簡略化できる点は同様である。突起体の下端が係合溝の底に触れないから、その係合溝の底は、フラットであるか、段差があるかを問わない。
さらに、これらの各構成において、前記導入部は、前記移動方向両側に前記中間部に近づくにつれて狭まる誘導面を有し、その誘導面は、前記突起体が前記スライド方向いずれの位置にあった場合にも、その突起体を前記第一誘導部へ導く機能を有する構成を採用することができる。
この構成によれば、突起体の位置を予め調整することなく、突起体がそのスライド範囲の任意の位置にある状態で、扉体のロックをすることができる。
また、突起体を前記第一誘導部へ導く手段として、以下の構成を採用することもできる。すなわち、その構成は、前記導入部に揺動自在のガイドサポートを設け、前記扉体の前記開閉方向の一方向への動きに伴って、前記突起体が前記ガイドサポートに当たると、そのガイドサポートが揺動して前記第二誘導部側の係合溝を閉じてその突起体を前記第一誘導部へ導き、且つ、前記扉体の前記開閉方向の他方向への動きに伴って、前記突起体が前記第二誘導部から前記係合溝外に離脱する際には、前記ガイドサポートは、前記第二誘導部側の係合溝を開放する機能を有するを有する構成である。
揺動自在のガイドサポートが、その揺動によって第二誘導部側の係合溝を開閉するので、係合溝に進入しようとする突起体は、必ず第一誘導部側へ案内され、第二誘導部に誤進入することがなくなる。このため、ドアストッパの確実性を向上することができる。
このガイドサポートを備えた構成において、前記扉体の前記開閉方向の他方向への動きに伴って、前記突起体が前記第二誘導部から前記係合溝外に離脱する際には、前記突起体が前記ガイドサポートに当たることで、そのガイドサポートが揺動して前記第二誘導部側の係合溝を開放する構成を採用することができる。
また、このガイドサポートを備えた構成において、前記ガイドサポートは、弾性部材によって、前記第二誘導部側の係合溝を開放する方向に付勢されており、前記突起体が前記第二誘導部から前記係合溝外に離脱する際には、その付勢によって、前記第二誘導部側の係合溝を開放している構成を採用することができる。
すなわち、ガイドサポートの揺動の動作は、例えば、扉体の開閉に伴って、突起体が係合溝内に進入するのに伴って、その突起体がガイドサポートを押すことで、ガイドサポートを第二誘導部側を閉鎖する方向へ揺動させる構成、また、突起体が係合溝内から離脱するのに伴って、その突起体がガイドサポートを押すことで、ガイドサポートを第二誘導部を開放する方向へ揺動させる構成とすることができる。
また、前記第二誘導部側の係合溝を開放するのに際し、突起体がガイドサポートを押すことに代えて弾性部材の付勢力を用い、その付勢力で、常時は第二誘導部側の係合溝を開放しておき、突起体が係合溝内に進入するのに伴って、その突起体が付勢力に抗してガイドサポートを押すことで、ガイドサポートを第二誘導部側を閉鎖する方向へ揺動させる構成とすることもできる。
また、これらの各構成において、前記突起体を、前記第一反転凹部から前記係合凹部に向かって付勢する弾性部材を備えた構成とすることができる。
この弾性部材を備えていれば、突起体が第一反転凹部に導かれた後、その弾性部材の弾性力によって突起体は自動的に係合凹部に入り込む。このため、ロックする際に、扉体を手で押したり引いたりする作業を低減することができる。
また、その突起体を前記第一反転凹部から前記係合凹部に向かって付勢する弾性部材は、その弾性力で、前記突起体が前記係合凹部に入り込んだ後、その突起体が前記係合凹部から離脱することを防ぐ機能を有する構成とすることができる。
この構成によれば、前記弾性部材を用いて、係合凹部内に入り込んだ突起体が、一方向に動くことを抑えることができるので、扉体のばたつきを防止できる。
なお、このように、突起体を第一反転凹部から係合凹部に向かって付勢する弾性部材を、突起体の係合凹部からの離脱防止手段として兼用することもできるが、それ以外の態様としては、突起体が前記係合凹部から離脱することを防ぐ機能を有する離脱防止手段を、突起体を第一反転凹部から係合凹部に向かって付勢する手段とは別に設けることも可能である。この離脱防止手段としては、例えば、突起体を係合凹部側に押し付ける弾性部材など、周知の手法を採用できる。
また、これらの各構成において、前記突起体を、第二反転凹部から前記第二誘導部に向かって付勢する弾性部材を備えた構成とすることができる。
この弾性部材を備えていれば、突起体が第二反転凹部に導かれた後、その弾性部材の弾性力によって突起体は自動的に第二誘導部に入り込む。このため、ロックを解除する際に、扉体を手で押したり引いたりする作業を低減することができる。
なお、この二つの弾性部材、すなわち、前記突起体を第一反転凹部から前記係合凹部に向かって付勢する弾性部材、及び、前記突起体を第二反転凹部から前記第二誘導部に向かって付勢する弾性部材とを共通の部材とすれば、部材の点数を少なくし、さらに簡素な装置とすることができる。
また、前記被係止体に前記係合溝を覆うシャッターを前記扉体の開閉方向に沿ってスライド自在に設け、そのシャッターを前記弾性部材によって前記扉体の前記開閉方向の他方向へ付勢し、前記突起体への付勢は、そのシャッターを介して行う構成を採用することができる。
この構成によれば、シャッターは、突起体の付勢を行うことができるとともに、突起体が係合溝から離脱した際には、その係合溝を覆うので、ドアストッパの見映えがよくなり、また、係合溝の凹凸が露出しないので安全である。
この発明は、突起体と溝との係合で扉体をロック及びロック解除できるようにしたので、床面に起伏自在の部材は必要なく、また、扉体にも昇降部材を設ける必要がない。このため、装置の構造が複雑でなく、確実にロック、ロック解除の機能を発揮し得るドアストッパ装置とすることができる。
一実施形態の平面図 係止体の詳細を示す斜視図 被係止体の詳細を示す斜視図 係止体と被係止体との作用を示す平面図 図4の断面図 (a)(b)は、係止体の正面図 係止体と被係止体との作用を示す平面図 他の実施形態の平面図 被係止体の詳細を示す分解斜視図 係止体と被係止体との作用を示す平面図 被係止体の断面図 係止体と被係止体との作用を示し、突起体が係合溝内に進入する前の状態を示す平面図 係止体と被係止体との作用を示し、突起体が第一反転凹部に入り込んだ状態を示す平面図 係止体と被係止体との作用を示し、突起体が係合凹部に入り込んだ状態を示す平面図 係止体と被係止体との作用を示し、突起体が第二反転凹部に入り込んだ状態を示す平面図 ガイドサポートを備えない場合を想定した参考図
(第一の実施形態)
この発明の第一の実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1は、蝶番(図示せず)を介して回動自在に支持された扉体2、及びその扉体2の下端に固定した係止体20、さらには、床部1上に固定した被係止体10の位置関係を示す平面図である。
係止体20は、図2に示すように、扉体2にビス20bで固定された基部20aを備え、その基部20aに設けたスライド溝22に、突起体21がスライド自在(移動自在)に支持されている。スライド溝22は、扉体2の開閉方向に対して直交する方向、すなわち、扉体2の面方向と並行に伸びている。
スライド溝22は、その上部に幅広部22aを有し、その幅広部22aの下にやや幅の狭い首部22bを有している。また、突起体21は、その上部にT字状部21aを有し、その下部に軸部21bを有している。
突起体21のT字状部21aは、この幅広部22aと首部22bとに係合しているので、突起体21は上下方向には不動であり、スライド溝22の伸びる方向への移動のみ許容される。また、その突起体21は、そのスライド溝22内のスライド方向どの位置にあっても、落下しないようになっている。
被係止体10は、床部1に固定されるフラットなベース部10aに、突起体21の軸部21bが入り込むことができる係合溝11を有している。
係合溝11は、図3に示すように、前記扉体2側に開口する導入部Aから中間部Bを経て奥部Cへと至っている。
すなわち、扉体2が開放方向(図1の矢印で示す方向)に回動した際に、軸部21bが導入部Aから中間部Bを経て奥部Cへと、係合溝11の奥行き方向へ入り込んでいくようになっている。なお、この実施形態では、係合溝11の底11aは、その全域に亘って段差のないフラット面である。
導入部Aは、その両側に、中間部Bに近づくにつれて狭まる導入部誘導面17a,17bを有している。このため、突起体21がスライド溝22内におけるスライド範囲内のいずれの位置にあった場合にも、突起体21の軸部21bが、導入部誘導面17a,17bに当たることで係合溝11内に誘導される。
中間部Bは、図3に示すように、第一誘導部15及び第二誘導部16とを備えている。第一誘導部15は、図中右側に示す進入側に位置し、その幅方向両側に、奥部Cに向かうにつれて狭まる中間部誘導面18a,18bを備える。また、第二誘導部16は、図中左側に示す退出側に位置し、その幅方向両側に中間部誘導面18c,18dを備える。
図4に示すように、導入部誘導面17bの終端部pの位置が、中間部誘導面18bの始端部qの位置と横方向(前記進入側と退出側とを結ぶ方向)に同一であるか、あるいは、距離w1(図7参照)だけ図中右側の進入側に突出した状態であるので、係合溝11内に入り込んできた軸部21bは、必ず、第一誘導部15側に案内される。これは、導入部誘導面17bの終端部pと、中間部誘導面18bの始端部qとの相対的な位置関係により、導入部誘導面17bの終端部pに到達した際の軸部21bの軸心が、中間部誘導面18bの始端部qよりも距離w1だけ進入側(図中右側の第一誘導部15側)に位置するようになっているからである。
また、奥部Cは、導入部A側に向かって開口する第一反転凹部13及び第二反転凹部14を横方向に並列して備えている。第一反転凹部13の最深部tよりも進入側には、中間部誘導面18aから連続する奥部誘導面19aが設けられている。
また、その第一反転凹部13及び第二反転凹部14よりも導入部A側に、その第一反転凹部13及び第二反転凹部14側に向かって開口する係合凹部12を備えている。
この実施形態では、第一反転凹部13の退出側の縁と、第二反転凹部14の進入側の縁とを共通の先端vとした態様となっている。係合凹部12は、その共通の先端vに向かい合う位置に設けられている。
より詳細に言えば、すなわち、その先端vは、第一反転凹部13と第二反転凹部14との間に位置して、第一反転凹部13と第二反転凹部14の各最深部t,uよりも係合凹部12側に向かって突出する突出部(当たり部)13aの先端vである。この先端vは、係合凹部12の最深部sよりも進入側(図中右側)に設けた奥部誘導面19bに対面している。また、その奥部誘導面19bの先端rは、第一反転凹部13の最深部tよりもさらに進入側(図中右側)の奥部誘導面19aに対面している。
また、第二反転凹部14の最深部uよりも進入側(図中右側)には、奥部誘導面19cが設けられている。その奥部誘導面19cは、前記先端vに至っている。
また、ベース部10aは、第一反転凹部13に入り込んだ突起体21を、その第一反転凹部13から前記係合凹部12に向かって、また、第二反転凹部14に入り込んだ突起体21を、その第二反転凹部14から第二誘導部16へ付勢する弾性部材9を備えている。この実施形態では、弾性部材9として、コイル部の両端を外径側に跳ね出したねじりコイルバネを用いている。また、このねじりコイルバネからなる一つの部材で、第一反転凹部13内の突起体21に対する付勢と、第二反転凹部14内の突起体21に対する付勢に対応している。
この実施形態の作用を説明すると、図1に矢印で示すように、手で押される等して扉体2が開放方向に回動してくると、図7に示すように、突起体21の軸部21bは、導入部Aから係合溝11に入り込む。
このとき、導入部Aには、中間部Bに近づくにつれて狭まる導入部誘導面17a,17bを有しているので、突起体21の軸部21bは、その突起体21がそのスライド範囲内のいずれの位置にあった場合にも導入部誘導面17a,17bに当たることで、第一誘導部15へ誘導される(図7に示す矢印a1,a2,a3参照)。なお、この実施形態では、突起体21の軸部21bの下端は、係合溝11内の全域に亘ってその係合溝11の底11aに摺接するようになっているが、敢えて両者を摺接させずに、軸部21bの下端と係合溝11の底11aとを距離を隔てて対向させるようにしてもよい。
突起体21の軸部21bが中間部Bに入ると、その後は、軸部21bは、第一誘導部15の中間部誘導面18a,18bによって奥部Cへ導かれる(図7に示す矢印b1参照)。
そして、軸部21bが奥部Cに入った後は、軸部21bは、中間部誘導面18aよりも傾斜度(奥行き方向に対して成す角度)の大きい前記奥部誘導面19aに沿って移動して、第一反転凹部13の最深部tに至る(図7に示す矢印c1参照)。このとき、扉体2を手で押す力、あるいは、その扉体2の勢いによって、軸部21bは弾性部材9をその弾性力に抗して図7の鎖線位置まで押していく(図7に示す矢印X参照)。
その後、弾性部材9の弾性力で、軸部21bは反対方向へ戻される(図7に示す矢印c2参照)。軸部21bは、前記第一反転凹部13から前記奥部誘導面19bを経て前記係合凹部12へ入り込む。
これは、奥部誘導面19bの先端rと、第一反転凹部13との相対的な位置関係により、第一反転凹部13の最深部tにある軸部21bの軸心が、奥部誘導面19bの先端rよりも距離w2だけ退出側(図中左側)に位置するようになっているからである。
この状態で、軸部21bはこれ以上導入部A側には動くことができないので、扉体2の動き(閉鎖方向への動き)が規制された状態となる。
また、このとき、図7に矢印Yで示すように、弾性部材9が元の位置に復帰しており、軸部21bは、その弾性部材9の弾性力によって、前記係合凹部12の最深部sに押し付けられた状態にあるため、扉体2のがたつきが防止されている。
突起体21の軸部21bが前記係合凹部12に入り込んでいる状態で、再度、扉体2を手で押す等して、扉体2を開放方向にわずかに回動させる。
この扉体2の開放方向へのわずかな動きに伴って、突起体21の軸部21bは、前記係合凹部12から離脱して、奥部誘導面19cを経て第二反転凹部14へ導かれる(図7に示す矢印c3参照)。
これは、第二反転凹部14の先端vと、係合凹部12との相対的な位置関係により、係合凹部12の最深部sにある軸部21bの軸心が、第二反転凹部14の先端vよりも距離w3だけ退出側(図中左側)に位置するようになっているからである。
その後、弾性部材9の弾性力で、軸部21bは反対方向へ戻される(図7に示す矢印c4参照)。軸部21bは、第二反転凹部14から第二誘導部16を経て前記導入部Aから係合溝11外に離脱する(図7に示す矢印b2参照)。
軸部21bが係合溝11から離脱した後は、扉体2は、開閉方向に自由に回動できる状態になる。
(第二の実施形態)
この発明の第二の実施形態を図8乃至図12に基づいて説明する。図8は、第一の実施形態と同様に、蝶番(図示せず)を介して回動自在に支持された扉体2、及びその扉体2の下端に固定した係止体20、さらには、床部1上に固定した被係止体10の位置関係を示す平面図である。この係止体20の構成は、第一の実施形態と同様である。
また、被係止体10の主たる構成についても、第一の実施形態と同様であるが、その差異点を中心に以下説明する。
係合溝11は、図9及び図10に示すように、扉体2側に開口する導入部Aから中間部Bを経て奥部Cへと至っている。
すなわち、扉体2が開放方向(図8の矢印で示す方向)に回動した際に、軸部21bが導入部Aから中間部Bを経て奥部Cへと、係合溝11の奥行き方向へ入り込んでいくようになっている。なお、係合溝11の底11aは、その全域に亘って段差のないフラット面である。これらの点は、前述の第一の実施形態と同様である。
導入部Aは、その両側に、前記中間部Bに近づくにつれて狭まる導入部誘導面17a,17bを有している。
また、中間部Bは、図10に示すように、第一誘導部15及び第二誘導部16とを備えている。第一誘導部15は、図中右側に示す進入側に位置し、その幅方向両側に、奥部Cに向かうにつれて狭まる中間部誘導面18a,18bを備える。また、第二誘導部16は、図中左側に示す退出側に位置し、その幅方向両側に中間部誘導面18c,18dを備える。
導入部Aにおける対の導入部誘導面17a,17bのうち、導入部誘導面17aは第一誘導部15寄りに、導入部誘導面17bは第二誘導部16寄りに位置する。
また、中間部Bにおける対の中間部誘導面18a,18bのうち、中間部誘導面18aは導入部誘導面17aに連続し、中間部誘導面18bは、導入部誘導面17bとの間に前記第二誘導部16に通じる開口が介在している。
また、導入部Aにおいて、係合溝11の深さ方向(上下方向)に伸びる揺動軸31周りに揺動自在のガイドサポート30が設けられている。揺動軸31は、ガイドサポート30に設けられた穴32に嵌められて、その回動が支持されている。
このガイドサポート30は、被係止体10のベース部10aに設けられた円弧面33aに摺接する円弧面33bを備える。ガイドサポート30が、揺動軸31周りに揺動する際に、この円弧面33a,33b同士が摺接する。また、ガイドサポート30の外側部には、突起体21が当接する当たり面34、内側部には同じく当たり面35を備える。
また、このガイドサポート30は、図10(a)(b)に実線で示す位置と鎖線で示す位置との間で揺動し、鎖線で示す位置においては、中間部誘導面18bと導入部誘導面17bとの間の第二誘導部16に通じる係合溝11(開口)を開放し、実線で示す位置においては、第二誘導部16に通じる係合溝11(開口)を閉鎖する。
このため、扉体2の前記開閉方向の一方向への動き、すなわち、扉体2の開放方向への動きに伴って、突起体21がガイドサポート30の当たり面34に当たると、そのガイドサポート30が揺動して第二誘導部16側の開口を閉じる。このため、突起体21は第一誘導部15へ導かれる。すなわち、突起体21は、扉体2の開閉方向に交差する方向に移動自在であるから、その移動範囲内においてどの位置に突起体21が位置していても、突起体21は必ず第一誘導部15へ導かれる。
また、扉体2の前記開閉方向の他方向への動き、すなわち、扉体2の閉鎖方向への動きに伴って、突起体21が第二誘導部16から係合溝11外に離脱する際には、その突起体21がガイドサポート30の当たり面35に当たることで、ガイドサポート30は揺動し、第二誘導部16側の係合溝11を開放する。
また、奥部Cは、導入部A側に向かって開口する第一反転凹部13及び第二反転凹部14を横方向に並列して備えている。第一反転凹部13の最深部tよりも進入側には、中間部誘導面18aから連続する奥部誘導面19aが設けられている。また、その第一反転凹部13及び第二反転凹部14よりも導入部A側に、その第一反転凹部13及び第二反転凹部14側に向かって開口する係合凹部12を備えている。これらの構成は、前述の実施形態と同様である。
また、この実施形態においても、第一反転凹部13の退出側の縁と、第二反転凹部14の進入側の縁とを共通の先端vとした態様となっている。係合凹部12は、その共通の先端vに向かい合う位置に設けられている。
より詳細に言えば、すなわち、その先端vは、第一反転凹部13と第二反転凹部14との間に位置して、第一反転凹部13と第二反転凹部14の各最深部t,uよりも係合凹部12側に向かって突出する突出部(当たり部)13aの先端vである。この先端vは、係合凹部12の最深部sよりも進入側(図中右側)に設けた奥部誘導面19bに対面している。また、その奥部誘導面19bの先端rは、第一反転凹部13の最深部tよりもさらに進入側(図中右側)の奥部誘導面19aに対面している。
また、第二反転凹部14の最深部uよりも進入側(図中右側)には、奥部誘導面19cが設けられている。その奥部誘導面19cは、前記先端vに至っている。
また、ベース部10aには、係合溝11を覆うシャッター40が、扉体2の開閉方向に沿ってスライド自在に設けられている。
このシャッター40は、その幅方向両端に係合爪40a,40bを備え、その係合爪40a,40bが前記ベース部10aに設けた係止溝41,41a,41bに嵌ることによって、そのスライドが案内されている。
また、その係止溝41のうち一方の係止溝41aには、弾性部材42が収容されている。この実施形態では、弾性部材42としてコイルバネを採用し、そのコイルバネを前記係止溝41aの長手方向に沿って収容している。なお、コイルバネの両端は、それぞれ、係止溝41a内に設けた突起43aと、シャッター40に設けた突起43bに嵌めて支持されている。
この弾性部材42により、シャッター40は、扉体2の前記開閉方向の他方向、すなわち、扉体2を閉鎖する方向と同方向に付勢されている。このため、このシャッター40に当接した突起体21には、そのシャッター40を介して、奥部C側から導入部A側への弾性部材42からの付勢力が付与される。
すなわち、この弾性部材42及びシャッター40は、第一反転凹部13に入り込んだ突起体21を、その第一反転凹部13から係合凹部12に向かって、また、第二反転凹部14に入り込んだ突起体21を、その第二反転凹部14から第二誘導部16へ付勢するから、コイルバネからなる一つの部材で、第一反転凹部13内の突起体21に対する付勢と、第二反転凹部14内の突起体21に対する付勢に対応している。
なお、ベース部10aは、その上面がカバー44で覆われている。カバー44は、その両端に設けられた係止爪44cが、ベース部の側面に設けた段部10bに係合することで、そのベース部10aに固定される。
また、そのカバー44は下面側に凹部44aを備え、その凹部44aによって、シャッター40がスライドする空間が確保されている。図9に示す切欠き44bは、係合溝11が露出できるように設けられたものである。
この実施形態の作用を説明すると、図8に矢印で示すように、手で押される等して扉体2が開放方向に回動してくると、図12(a)に示すように、突起体21の軸部21bは、導入部Aから係合溝11に入り込もうとする。
このとき、突起体21の軸部21bは、まず、導入部Aにおいて、シャッター40に当接し、軸部21bが移動するのに伴って、そのシャッター40を弾性部材42の付勢力に抗して奥部C側へ押していく。
また、同時に、又は、それと前後して、突起体21の軸部21bが図中左側の第二誘導部16側に近い位置にある場合は、その突起体21の軸部21bは、導入部Aに設けたガイドサポート30の当たり面34に当たって、そのガイドサポート30を奥部C側に近づく方向に揺動させる。
ガイドサポート30が揺動することにより、図12(b)に示すように、そのガイドサポート30は、第二誘導部16側の係合溝11を閉じる。
このとき、ガイドサポート30の当たり面34は、導入部Aの導入部誘導面17b、及び、中間部Bの中間部誘導面18bと、平面視同一直線上に位置することとなる。このため、突起体21の軸部21bは、第一誘導部15へスムーズに誘導される(図10(b)に示す矢印a11,a12参照)。
なお、突起体21の軸部21bが図中右側の第一誘導部15側に近い位置にある場合は、その突起体21の軸部21bは、ガイドサポート30の当たり面34に当たることなく、第一誘導部15に進入していく。このため、突起体21がそのスライド範囲内のいずれの位置にあった場合にも、突起体21は、必ず、第一誘導部15へ誘導される。
なお、この実施形態では、突起体21の軸部21bの下端は、係合溝11内の全域に亘ってその係合溝11の底11aに摺接するようになっているが、敢えて両者を摺接させずに、軸部21bの下端と係合溝11の底11aとを距離を隔てて対向させるようにしてもよい点は、前述の実施形態と同様である。
突起体21の軸部21bが中間部Bに入ると、その後は、軸部21bは、第一誘導部15の前記中間部誘導面18a,18bによって奥部Cへ導かれる(図10(b)に示す矢印b11参照)。
そして、軸部21bが奥部Cに入った後は、軸部21bは、中間部誘導面18aよりも傾斜度(奥行き方向に対して成す角度)の大きい奥部誘導面19aに沿って移動して、第一反転凹部13の最深部tに至る(図10(b)に示す矢印c11参照)。このとき、扉体2を手で押す力、あるいは、その扉体2の勢いによって、軸部21bは弾性部材42の弾性力に抗して図12(b)に示す位置までシャッター40を押していく。
その後、弾性部材42の弾性力で軸部21bは付勢され、反対方向へ戻される(図10(b)に示す矢印c12,c13参照)。軸部21bは、前記第一反転凹部13から前記奥部誘導面19bを経て前記係合凹部12へ入り込む。
これは、前記奥部誘導面19bの先端rと、第一反転凹部13との相対的な位置関係により、第一反転凹部13の最深部tにある軸部21bの軸心が、奥部誘導面19bの先端rよりも距離w2だけ退出側(図中左側)に位置するようになっているからである。
この状態で、軸部21bはこれ以上導入部A側には動くことができないので、扉体2の動き(閉鎖方向への動き)が規制された状態となる。
また、このとき、図12(c)に示すように、弾性部材42の弾性力により、シャッター40を介して軸部21bが係合凹部12の最深部sに押し付けられた状態にあるため、扉体2のがたつきが防止されている。
突起体21の軸部21bが係合凹部12に入り込んでいる状態で、再度、扉体2を手で押す等して、扉体2を開放方向にわずかに回動させる。
この扉体2の開放方向へのわずかな動きに伴って、突起体21の軸部21bは、前記係合凹部12から離脱して、奥部誘導面19cを経て第二反転凹部14へ導かれる(図10(b)に示す矢印c14,c15参照)。
これは、第二反転凹部14の先端vと、係合凹部12との相対的な位置関係により、係合凹部12の最深部sにある軸部21bの軸心が、第二反転凹部14の先端vよりも距離w3だけ退出側(図中左側)に位置するようになっているからである。
その後、弾性部材42の弾性力で、軸部21bは反対方向へ戻される(図10(b)に示す矢印c16参照)。軸部21bは、第二反転凹部14から第二誘導部16を経て導入部Aから係合溝11外に離脱する(図10(b)に示す矢印b12,a13参照)。
このとき、扉体2の前記開閉方向の他方向、すなわち、扉体2の閉鎖方向への動きに伴って、軸部21bが第二誘導部16から係合溝11外に離脱する際に、その突起体21の軸部21bが、導入部Aに設けたガイドサポート30の当たり面35に当たって、そのガイドサポート30を導入部A側に近づく方向に揺動させる。
ガイドサポート30が揺動することにより、そのガイドサポート30は、第二誘導部16側の開口を開放して、突起体21の軸部21bが係合溝11外に離脱できる状態になる。
なお、このガイドサポート30に弾性部材(図示せず)を備えることにより、その弾性部材でガイドサポート30を、第二誘導部16側の係合溝11を開放する方向に付勢する構成とすることもできる。
この構成によれば、前記突起体21の軸部21bが第一誘導部15に進入するに際して、ガイドサポート30の当たり面34を押圧する時を除き、ガイドサポート30は、常に、第二誘導部16側の開口を開放して、突起体21の軸部21bが係合溝11外に離脱できる状態に維持される。
突起体21の軸部21bが係合溝11から離脱した後は、扉体2は、開閉方向に自由に回動できる状態になる。
なお、上記の各実施形態では、いずれも、係止体20を扉体2に、被係止体10を床部1に設けたが、他の実施形態として、係止体20を床部1に、被係止体10を扉体2に設けた構成も考えられる。
さらに、床部1に設けていた係止体20又は被係止体10を、天井部又は壁部に設けてもよい。
また、この実施形態では、係止体20が備える突起体21は、スライド溝22に沿って移動自在に支持したが、突起体21は、扉体2の開閉方向に交差する方向へ移動自在であればよいから、他の支持方法も採用し得る。例えば、その先端部に突起体21を備えた揺動アームの根元部を、扉体2に対してピン等を介して揺動自在に支持した構成などを採用してもよい。なお、いずれの構成からなる突起体21においても、その突起体21は、上下方向に不動とすることもできるし、また、可動とすることもできるが、突起体21を上下方向に不動とすれば、装置を簡略化できるので有利である。
すなわち、上記の実施形態では、突起体21の係合溝11の深さ方向に対する移動を期待しておらず、扉体2の開閉に伴う係合溝11の奥行方向(導入部Aから中間部B、奥部Cへ向かう方向、あるいはその逆方向)への移動、及び、その開閉方向に交差する方向(第一反転凹部と第二反転凹部とを結ぶ方向)への移動のみによって、係止体20と被係止体10との係合、及び係合離脱が機能するようになっているので、このように、突起体21を上下方向へ移動を不要とできるのである。
1 床部
2 扉体
9 弾性部材
10 被係止体
10a ベース部
11 係合溝
11a 底
12 係合凹部
13 第一反転凹部
13a 当たり部(突出部)
14 第二反転凹部
15 第一誘導部
16 第二誘導部
17a,17b 導入部誘導面
18a,18b,18c,18d 中間部誘導面
19a,19b,19c 奥部誘導面
20 係止体
20a 基部
21 突起体
21a T字状部
21b 軸部
22 スライド溝
22a 幅広部
22b 首部
30 ガイドサポート
31 揺動軸
32 穴
33a,33b 円弧面
34,35 当たり面
40 シャッター
40a,40b 係止爪
41,41a,41b 係止溝
42 弾性部材
43a,43b 突起
44 カバー
44a 凹部
44b 切欠き
44c 係止爪
p,q,r,v 先端
s,t,u 最深部
w1,w2,w3 距離

Claims (8)

  1. 床部(1)、天井部又は壁部と、扉体(2)のいずれか一方に被係止体(10)を備え、他方に係止体(20)を備え、前記係止体(20)が、前記被係止体(10)に係合することにより前記扉体(2)の開閉方向への動きを規制する戸当り装置において、
    前記係止体(20)は前記開閉方向に交差する方向へ移動自在の突起体(21)を備え、前記被係止体(10)は前記突起体(21)が入り込むことができる係合溝(11)を有し、前記係合溝(11)は、前記開閉方向いずれかの側に開口する導入部(A)から中間部(B)を経て奥部(C)へと至り、前記係合溝(11)は、その奥部(C)に、前記導入部(A)側に向かって開口し前記移動方向に並列する第一反転凹部(13)及び第二反転凹部(14)と、その第一反転凹部(13)及び第二反転凹部(14)よりも前記導入部(A)側に設けられ前記第一反転凹部(13)及び前記第二反転凹部(14)側に向かって開口する係合凹部(12)とを備え、
    前記扉体(2)の前記開閉方向の一方向への動きに伴って、前記突起体(21)は、前記導入部(A)から入り込んで前記中間部(B)に設けた第一誘導部(15)を経て前記第一反転凹部(13)へ導かれ、その後、前記扉体(2)が他方向へ移動する際に、前記突起体(21)が、前記第一反転凹部(13)から前記係合凹部(12)へ入り込んで前記扉体(2)の前記他方向への動きが規制され、
    前記突起体(21)が前記係合凹部(12)に入り込んでいる状態で、前記扉体(2)の前記一方向への動きに伴って、前記突起体(21)は前記係合凹部(12)から離脱して前記第二反転凹部(14)へ導かれ、その後、前記扉体(2)が他方向へ移動する際に、前記突起体(21)が、前記第二反転凹部(14)から前記中間部(B)に設けた第二誘導部(16)を経て前記導入部(A)から前記係合溝(11)外に離脱する機能を備えたことを特徴とするドアストッパ装置。
  2. 前記第一反転凹部(13)と前記第二反転凹部(14)との間に、前記第一反転凹部(13)と前記第二反転凹部(14)の各最深部(t,u)よりも前記係合凹部(12)側に突出する当たり部(13a)を設け、前記係合凹部(12)の最深部(s)にある前記突起体(21)が前記開閉方向の一方向へ移動した際に、前記突起体(21)は、その当たり部(13a)に当たることで前記第二反転凹部(14)へ導かれ、前記突起体(21)が少なくとも前記第一反転凹部(13)から前記第二反転凹部(14)に至るまでの間、前記突起体(21)における前記係合溝(11)の深さ方向への動きを不要としたことを特徴とする請求項1に記載のドアストッパ装置。
  3. 前記被係止体(10)は床部(1)又は天井部に、前記係止体(20)は扉体(2)に設けられ、前記突起体(21)は水平方向に移動自在であり、前記係合溝(11)の底(11a)は段差のないフラット面であり、前記突起体(21)の下端は、前記底(11a)に摺接していることを特徴とする請求項2に記載のドアストッパ装置。
  4. 前記被係止体(10)は床部(1)又は天井部に、前記係止体(20)は扉体(2)に設けられ、前記突起体(21)は水平方向に移動自在であり、前記突起体(21)の下端は、前記係合溝(11)の底(11a)との間に距離を隔てて対向していることを特徴とする請求項2に記載のドアストッパ装置。
  5. 前記導入部(A)は、前記移動方向両側に前記中間部(B)に近づくにつれて狭まる誘導面(17a,17b)を有し、その誘導面(17a,17b)は、前記突起体(21)が前記移動方向いずれの位置にあった場合にも、その突起体(21)を前記第一誘導部(15)へ導く機能を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のドアストッパ装置。
  6. 前記導入部(A)に揺動自在のガイドサポート(30)を設け、前記扉体(2)の前記開閉方向の一方向への動きに伴って、前記突起体(21)が前記ガイドサポート(30)に当たると、そのガイドサポート(30)が揺動して前記第二誘導部(16)側の係合溝(11)を閉じてその突起体(21)を前記第一誘導部(15)へ導き、且つ、前記扉体(2)の前記開閉方向の他方向への動きに伴って、前記突起体(21)が前記第二誘導部(16)から前記係合溝(11)外に離脱する際には、前記ガイドサポート(30)は、前記第二誘導部(16)側の係合溝(11)を開放する機能を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のドアストッパ装置。
  7. 前記扉体(2)の前記開閉方向の他方向への動きに伴って、前記突起体(21)が前記第二誘導部(16)から前記係合溝(11)外に離脱する際には、前記突起体(21)が前記ガイドサポート(30)に当たることで、そのガイドサポート(30)が揺動して前記第二誘導部(16)側の係合溝(11)を開放することを特徴とする請求項6に記載のドアストッパ装置。
  8. 前記ガイドサポート(30)は、弾性部材によって、前記第二誘導部(16)側の係合溝(11)を開放する方向に付勢されており、前記突起体(21)が前記第二誘導部(16)から前記係合溝(11)外に離脱する際には、その付勢によって、前記第二誘導部(16)側の係合溝(11)を開放していることを特徴とする請求項6に記載のドアストッパ装置。
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