JP2010281098A - サッシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 サッシ枠1と網戸3とカバー材22a,22b,22c,22dを備え、サッシ枠1は、内周側に開口する網戸係合溝18a,18b,18c,18dを有し、網戸3は、網16の少なくとも上下又は左右の端部に網戸係合溝に係合するアタッチメント17a,17b,17c,17dを有し、サッシ枠1の網戸係合溝18a,18b,18c,18dよりも室内側にカバー材22a,22b,22c,22dを設けてある。
【選択図】 図1
Description
しかし上記のサッシでは、開閉連動装置94のメンテナンスを行うときに、いちいち網材95を外す必要があり、大変手間になるという問題がある。また、網材95のメンテナンスのために網材95を外すときに、樹脂カバー材93も一緒に外れてしまうおそれがあり、すると開閉連動装置94を設置するためにサッシ枠90に形成した切り欠き部を通して室内に雨や風が吹き込んでくるため、網材95のメンテナンスが天候に左右されるという問題がある。さらに、網材95の端部を強度の低い樹脂カバー材93の溝92に係止しているため、常に面内方向に強いテンションを受ける網アタッチメント96が外れやすいという問題もある。
障子2は、アルミニウム合金の押出形材よりなる上框11と下框12と左右の竪框13a,13bとを方形に框組みし、その枠内にガラスパネル14(複層ガラス)を納めて構成してあり、上框11を蝶番15で上枠7に連結してある。障子2は、室内側から見ると各框11,12,13a,13bがサッシ枠1に隠れて見えないようになっている。
網戸3は、網16と、網16の四周縁部に配置した樹脂製のアタッチメント17a,17b,17c,17dとからなり、各アタッチメント17a,17b,17c,17dはサッシ枠1の内周側に四周連続して設けた網戸係合溝18a,18b,18c,18dに内周側から係合取付けされており、通常の網戸のような框を有しないものとなっている。
以上に述べたように本サッシは、室内側の正面視ではサッシ枠1と障子2及び網戸3の框が見えず、すっきりとした開放的な意匠となっている。
開閉連動装置6は、下枠4の室内外方向中間部の起立片19aの下部に形成した切り欠き部48(図3,4参照)に挿通して配置され、室外側からのビス33で起立片19aに固定してある。開閉連動装置6自体の構造については、今回の発明の特徴部分ではないため詳細な説明を省略するが、オペレータ装置5のレバーハンドル30が操作されて駆動ピンが動作すると、その動きに連動して障子2の下框12に連結したアーム34が動作して、障子2を開閉できるものである。オペレータ装置5と開閉連動装置6とは、上下に分離できる構造になっている。
アタッチメント17a,17b,17c,17dは、図5に示すように、水平板部36と、室内外方向に間隔をあけて水平板部36より外周側に突出して形成した垂直板部37a,37bとで、外周側に開口する断面略コ字状の溝38が形成され、水平板部36を室内側に延出して延出片39が形成してあり、延出片39の先端部より外周側に突出する外周向き突片40を有している。室外側の垂直板部37aの室外側面には、網戸係合溝18a,18b,18c,18d内の室外側の突起41aに係止する係止片42が、内周側に傾斜して突出するヒレ状に設けてあり、室内側の垂直板部37bの室内側面には、網戸係合溝18a,18b,18c,18d内の室内側の突起41bに係止する係止突起43が設けてある。溝38内には、網16の上下端部に設けた厚肉部35が係止する係止部44a,44bが、溝38の先端側と奥側の2箇所に設けてある。各係止部44a,44bは、室外側及び室内側の垂直板部37a,37bより溝38内にそれぞれ突出する突起45a,45bにより構成してある。溝38内には、網16の厚肉部35よりも幅広の空間が形成されている。アタッチメント17a,17b,17c,17dは、室外側の係止片42のみが軟質樹脂で形成され(図5中、ハッチングした部分は軟質樹脂で形成された部分を示す。)、他の部分は硬質樹脂で形成されている。アタッチメント17a,17b,17c,17dは、サッシ枠1の網戸係合溝18a,18b,18c,18dに取付けると、図6(b)と図7(b)に示すように、外周向き突片40の先端が網戸係合溝18a,18b,18c,18dの室内側の壁の先端部に当接し、外周向き突片40の高さ分だけ網戸係合溝18a,18b,18c,18dから内周側に突出した状態で網戸係合溝18a,18b,18c,18dをカバーする。
まず、網16の端部を係止していない右側のアタッチメント17dの外周向き突片40の下部に形成された切欠部47にマイナスドライバー等の先の尖った工具を挿入し、工具の先を内周側に動かすことで、同アタッチメント17dを網戸係合溝18dから簡単に取外すことができる。右側のアタッチメント17dを外すと、上下のアタッチメント17a,17bの右側の端面が露出するので、そこに指や工具を引っ掛けて内周側に力を加えることで、上下のアタッチメント17a,17bを簡単に取外すことができる。また上下のアタッチメント17a,17bは網16の端部を係止しているため、網16を引っ張るようにして取外すこともできる。左側のアタッチメント17cは、上下いずれかの端面に指や工具を引っ掛け、内周側に力を入れることで簡単に取外すことができる。
全てのアタッチメント17a,17b,17c,17dを取外したら、上下のアタッチメント17a,17bのうちの何れか一方を側方にいったん抜き取り、図5(c)に示すように、網16端部の厚肉部35をアタッチメントの小口から溝38内に挿入し、溝38の奥側の係止部44bに網16の厚肉部35を係止させる。その後、最初に網を張ったときと同じように、図7に示すように網16の上下端部を折り返すようにして上下のアタッチメント17a,17bを上下枠の網戸係合溝18a,18bに係合取付けし、その後、図8に示すように、左右のアタッチメント17c,17dを竪枠の網戸係合溝18c,18dに係合取付けして網16の側縁部を保持させる。
さらに年月が経って網16のテンションが弱くなったときには、再度アタッチメント17a,17b,17c,17dをサッシ枠1から取外し、上下のアタッチメント17a,17bのうちの前回そのままにした方のアタッチメントを側方に抜き取り、図5(c)に示すように溝奥側の係止部44bに網16の厚肉部35を係止させて、各アタッチメント17a,17b,17c,17dをサッシ枠1の網戸係合溝18a,18b,18c,18dに係合取付けする。すなわち本サッシは、網16のテンションを3段階に調整することができる。
また、網16のメンテナンスのためにアタッチメント17a,17b,17c,17dを外したときでも、図6(a)と図7(a)に示すように、サッシ枠1の網戸係合溝18a,18b,18c,18dよりも室内側がカバー材22a,22b,22c,22dでカバーしてあるため、開閉連動装置6を設置するために下枠4に形成した切り欠き部48を通じて室内に風や雨が吹き込むことがないので、網16のメンテナンスを天候に左右されることなくいつでも行うことができる。
さらに、アタッチメント17a,17b,17c,17dには網16端部の係止部44a,44bを溝38の深さ方向に複数設けたので、経年により網16のテンションが弱くなったときに、網16のテンションが強くなるように張り直すことができ、網16を適切な状態で長期間使用できる。網16端部の係止位置を変更する際には、アタッチメント17a,17bをいったん引き抜き、網16端部の厚肉部35をアタッチメント17a,17bの小口から係止部44bに順次係止させることで、工具を使用することなく誰にでも簡単に係止位置を変更できる。アタッチメント17a,17bは、網16のテンションがアタッチメントの溝38を広げる方向に働かず、網16にテンションを掛けても溝38の幅が広がらないため、溝38の先端側の係止部44aに係止したときと奥側の係止部44bに係止したときで、網16端部の係止の強さは変わらない。
網16の係止用の厚肉部35としてファスナーを利用することで、厚肉部35を簡単に且つ低コストで形成することができ、ファスナーの硬質のエレメントによりアタッチメントの係止部44a,44bに確実に係止できる。
2 障子
3 網戸
4 下枠
5 オペレータ装置
6 開閉連動装置
16 網
17a,17b,17c,17d アタッチメント
18a,18b,18c,18d 網戸係合溝
22a,22b,22c,22d カバー材
38 アタッチメントの溝
39 延出片
40 外周向き突片
44a,44b 係止部
47 切欠部
Claims (2)
- サッシ枠と網戸とカバー材を備え、サッシ枠は、内周側に開口する網戸係合溝を有し、網戸は、網の少なくとも上下又は左右の端部に網戸係合溝に係合するアタッチメントを有し、サッシ枠の網戸係合溝よりも室内側にカバー材を設けてあることを特徴とするサッシ。
- サッシ枠が金属製であり、アタッチメントとカバー材が樹脂製であり、網戸係合溝をアタッチメントでカバーしていると共にサッシ枠の網戸係合溝よりも室内側の露出部をカバー材でカバーしていることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
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