JP2011026791A - 自然換気用窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然換気用窓に障子開閉装置を取り付ける場合に、障子開閉装置を外部から隠蔽し見栄えを良好にするとともに、塵、埃や虫の侵入などを防止する。
【解決手段】下枠又は無目の室内側に、前記障子3を閉状態から開状態とする開操作及び/又は障子3を開状態から閉状態とする閉操作を行う障子開閉装置40を取り付けた自然換気用窓1Aにおいて、前記障子開閉装置40を覆うためのカバー材41を取り付けるとともに、このカバー材41を支持部材として網戸44が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、風圧によって開度を自動調節しながら、風力換気や重力換気などの自然換気を行うための窓に関する。
近年、シックハウス対策等のために室内換気を頻繁に行うことが推奨されている。換気方法は、自然換気と機械換気に大別される。そして、前者の自然換気は、風力換気と重力換気とに分類される。風力換気は、室内の異なった面の2つの窓を開放し、風上側では正圧、風下側では負圧が生じることを利用して、換気を図るものであり、重力換気は、暖められた空気は軽くなって上昇する原理を利用して換気を図るものである。
前記自然換気を行う窓として、例えば下記特許文献1では、建屋の外部に面して取り付けられる窓枠と、窓枠に納まり窓を閉めた状態と窓枠から外部へ向って辷り出して開く障子を有する自然風力換気窓であって、窓枠の両側の堅枠と、障子の竪框間に夫々設けられ竪框上部に一端が枢着され他端が前記一端よりも低い位置において堅枠に枢着された短い長さのメインアームと、竪框中間部に一端が枢着され他端が竪枠下部に枢着されメインアームよりも長い長さのサブアームとを有し、障子を閉めた状態において、各アームは夫々ほぼ垂直方向を向いて、各アームの竪框への枢着位置が各アームの竪枠への枢着位置の上方に位置し、且つ、各アームの竪枠への枢着位置が障子の重心よりも室内側にあって、無風時には障子の重量によって緩やかに開窓し、開窓時には外部側から障子に向って吹く風によって閉窓する自然風力換気窓が提案されている。
特許第3774741号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のような自然風力換気窓の場合は、一般的に人の手の届かないような比較的高所に設けられることが多いため、障子の開閉操作を自動化するための障子開閉装置が設けられることがある。しかしながら、この障子開閉装置は、下枠又は無目の室内側に突出して設けられるため、室内及び室外から見たとき、該障子開閉装置が見栄えを悪くするといった問題があった。また、自然風力換気窓は、開窓時(自然換気状態時)に塵、埃や虫などが侵入するのを防止できない問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、建物の外壁に取り付けられる窓枠と、この窓枠に収容され下框側が外部へ向って辷り出して開くとともに、開窓時に力の釣り合いが取れた平衡状態で静止状態を保持し、この静止状態から外部側又は内部側からの風圧によって自動的に開度を調整する障子とからなる自然換気用窓において、前記自然換気用窓の下枠又は無目の室内側に、前記障子を閉状態から開状態とする開操作及び/又は障子を開状態から閉状態とする閉操作を行う障子開閉装置を取り付ける場合に、前記障子開閉装置を外部から隠蔽し見栄えを良好にするとともに、塵、埃や虫などの侵入などを防止することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、建物の外壁に取り付けられる窓枠と、この窓枠に収容され下框側が外部へ向って辷り出して開くとともに、開窓時に力の釣り合いが取れた平衡状態で静止状態を保持し、この静止状態から外部側又は内部側からの風圧によって自動的に開度を調整する障子とからなる自然換気用窓において、
前記自然換気用窓の下枠又は無目の室内側に、前記障子を閉状態から開状態とする開操作及び/又は障子を開状態から閉状態とする閉操作を行う障子開閉装置を取り付け、
前記障子開閉装置を覆うためのカバー材を取り付けるとともに、このカバー材を支持部材として網戸が設けられていることを特徴とする自然換気用窓が提供される。
上記請求項1記載の発明においては、下枠又は無目の室内側に、前記障子を閉状態から開状態とする開操作及び/又は障子を開状態から閉状態とする閉操作を行う障子開閉装置を取り付けた自然換気用窓において、前記障子開閉装置を覆うためのカバー材を取り付けるとともに、このカバー材を支持部材として網戸を設けたものである。従って、窓の下方側から目視した際、下枠又は無目の室内側に突出して設けられた前記障子開閉装置を見えないようにしたことで見栄えが良好となる。さらに、開窓時(自然換気状態時)に塵、埃や虫などが侵入するのを防止することができる。
請求項2に係る本発明として、前記カバー材は、前記障子開閉装置の下面を覆う下面材と、正面を覆う正面材と、上面を覆う上面材とからなり、前記上面材に網戸固定部が設けられている請求項1記載の自然換気用窓が提供される。
上記請求項2記載の発明は、前記カバー材の構造を示したものである。具体的に、前記カバー材は、前記障子開閉装置の下面を覆う下面材と、正面を覆う正面材と、上面を覆う上面材とからなる部材とし、前記上面材に網戸固定部が設けるようにする。前記上面材に網戸固定部を設けることにより、網戸の位置をガラス側に寄せて配置することができ、室内空間を確保できるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記カバー材は、前記障子開閉装置の下面を覆う下面材と、正面を覆う正面材とからなり、前記正面材に網戸固定部が設けられている請求項1記載の自然換気用窓が提供される。
上記請求項3記載の発明は、前記カバー材の構造の他例を示したものである。具体的に、前記カバー材は、前記障子開閉装置の下面を覆う下面材と、正面を覆う正面材とからなる部材とし、前記正面材に網戸固定部を設けるようにする。前記正面材に網戸固定部を設けることにより、網戸の位置をカバー材の正面とほぼ面一とすることができるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記カバー材は、少なくとも下面材を有し、この下面材に網戸固定部が設けられている請求項1記載の自然換気用窓が提供される。
上記請求項4記載の発明は、更に前記カバー材の構造の他例を示したものである。具体的に、前記カバー材は、少なくとも下面材を有する部材とし、この下面材に網戸固定部を設けるようにする。下面材に網戸固定部を設けることにより、換気用窓のほぼ全面を網戸で覆うことが可能となる。
請求項5に係る本発明として、前記網戸の上框及び両縦框を固定する網戸固定部は窓枠に一体的に付設された部材に設けられている請求項2〜4いずれかに記載の自然換気窓が提供される。
上記請求項5記載の発明では、網戸の上框及び両縦框を固定する網戸固定部を窓枠に一体的に付設された部材に設けるようにしたものである。従って、窓枠に対して取付専用部材を別途設けることなく、網戸の取付が行えるようになる。
請求項6に係る本発明として、前記窓枠に一体的に付設された部材は、窓枠の室内側に周方向に沿って設けられた膳板である請求項5記載の自然換気窓が提供される。
上記請求項6記載の発明は、前記窓枠に一体的に付設された部材を、窓枠の室内側に周方向に沿って設けられた膳板とするものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、建物の外壁に取り付けられる窓枠と、この窓枠に収容され下框側が外部へ向って辷り出して開くとともに、開窓時に力の釣り合いが取れた平衡状態で静止状態を保持し、この静止状態から外部側又は内部側からの風圧によって自動的に開度を調整する障子とからなる自然換気用窓において、前記自然換気用窓の下枠又は無目の室内側に、前記障子を閉状態から開状態とする開操作及び/又は障子を開状態から閉状態とする閉操作を行う障子開閉装置を取り付ける場合に、前記障子開閉装置を外部から隠蔽し見栄えを良好にするとともに、塵、埃や虫の侵入などを防止することができる。
自然換気用窓1の内観図である。 図1のII−II線矢視図(縦断面図)である。 図1のIII−III線矢視図(横断面図)である。 障子3と窓枠2との連結状態を示す片側正面図である。 図4のV−V線矢視図である。 図4のVI−VI線矢視図である。 障子3と窓枠2との連結状態を示す縦断面図である。 図7のVIII−VIII線矢視図である。 煽り止め装置17を示す、(A)は平面図、(B)は正面図である。 障子3の作動状態を説明するための閉窓状態図である。 図10のXI-XI線矢視図である。 障子3の作動状態を説明するための開操作状態図である。 図12のXIII-XIII線矢視図である。 障子3の作動状態を説明するための釣合状態図である。 図14のXV-XV線矢視図である。 カバー材の構造の他例(その1)を示す自然換気用窓1Aの縦断面図である。 カバー材の構造の他例(その2)を示す自然換気用窓1Aの縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔自然換気用窓1の構造〕
図1は自然換気用窓1の内観図、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。
図1に示される窓は、上部側に自然換気用窓1Aが設置されるとともに、この自然換気用窓1Aに網戸44が設置され、下部側に嵌め殺し窓1Bが設置された上下2段の段窓である。
前記自然換気用窓1Aは、窓枠に収容され下框側が外部へ向って辷り出して開くとともに、開窓時に力の釣り合いが取れた平衡状態で静止状態を保持し、この静止状態から外部側又は内部側からの風圧によって自動的に開度を調整する障子とからなるもので、図2に示されるように、下枠又は無目の室内側に、前記障子3を閉状態から下框側を外部へ向って押出して開状態とする開操作及び/又は障子3を開状態から下框側を窓枠側に引き込んで閉状態とする閉操作を行う障子開閉装置40が取り付けられている。
〔自然換気用窓1Aの構造例〕
前記自然換気用窓1Aは、図1〜図3に示されるように、上枠2A、下枠2B及び縦枠2C、2Dを四方組した窓枠2の内部側に、上框3A、下框3B及び縦框3C、3Dを四方組し、内部にガラスGを嵌め込んだ障子3を収容するとともに、障子3の下框3B側が外側に向かって辷り出して開くようにしたものである。
前記障子3の支持構造は、窓枠2の縦枠2C、2Dと障子3の縦框3C、3Dとの間に夫々、縦框3C、3Dの上部に一端が枢着され他端が前記一端よりも低い位置において縦枠2C、2Dに枢着された相対的に短い長さの上部側アーム4、4と、縦框3C、3Dの中間部に一端が枢着され他端が前記一端よりも低い位置において縦枠2C、2Dに枢着された相対的に長い長さの下部側アーム5、5とを有する。
以下、更に具体的に詳述する。
前記窓枠2は、アルミ合金からなる上枠2A、下枠2B及び縦枠2C、2Dを四方組して枠体と成したものである。前記上枠2A、下枠2B及び縦枠2C、2Dはそれぞれ、室内側寄り位置にシール保持片2a、2b、2c及び2dを備え、先端部に固形シール6を備えている。
前記障子3は、同じくアルミ合金からなる上框3A、下框3B及び縦框3C、3Dを四方組し、内部にガラスGを嵌合支持する。障子3を閉めた状態では、前記上框3A、下框3B及び縦框3C、3Dの室内面側が前記固形シール6に当接することにより気水密性が保持されるようになっている。
図4に示されるように、縦框3C(3D)の側面に補強台座板7A、7Bを配設するとともに、縦枠2C(2D)の内面側に補強台座板8を配設し、構造的補強を兼ねた枢着台座用部材を設置する。なお、設置に当たっては、窓部材を介した反対側に裏当材を配置して、ビス止めとしている。
前記上部側アーム4は、図5に示されるように、縦框3C(3D)側枢着点Aとなる上部端が前記補強台座板7Aに対して枢着され、縦枠2C(2D)側枢着点Bとなる下部端が前記補強台座板8に対して枢着されている。この際、前記上部側アーム4は閉状態において、図10にも示されるように、縦框側枢着点Aが縦枠側枢着点Bよりもシフト量Sだけ室外側に位置するとともに、前記縦枠側枢着点Bが障子の重心Kよりも室内側に位置している。
一方、前記下部側アーム5は、図6に示されるように、縦框3C(3D)側枢着点Cとなる上部端が前記補強台座板7A、7Bに対して枢着され、縦枠2C(2D)側枢着点Dとなる下部端が前記補強台座板8に対して枢着されている。この際、前記下部側アーム5は、閉状態において、図10にも示されるように、縦框側枢着点Cが縦枠側枢着点Dを通る鉛直線上か、前記上部側アーム4とは反対に室内側に僅かに偏倚させている。この偏倚量は、1〜10mm、好ましくは1〜5mmとする。図示例では、縦框側枢着点Cが縦枠側枢着点Dよりも1mmだけ室内側に偏倚させている。
なお、前記下部側アーム5は、図4に示されるように、サイズの異なる窓に対しても適用可能なように、2つの部材をビスによって連結させて1本のアームを構成するようにしている。合わせ面にはギザ加工を施し、これらが噛合することにより縦ズレしないようになっている。
上記自然換気用窓1においては、図7に示されるように、前記下部側アーム5の縦框側枢着点Cよりも上部側となる縦枠位置に滑車9を設け、一端を前記下部側アーム5の縦框側枢着点Cに繋止させ、前記滑車9を巻回させたワイヤ10の他端にバネ部材11の一端を連結し、前記バネ部材11の他端を上下方向に位置調整可能とした上下位置調整機構12に連結している。前記バネ部材11は、引張りバネとして機能し、ワイヤ10を介して下部側アーム5の縦框側枢着点Cに、障子3の開度に応じて、ワイヤ方向に沿って障子3を閉める力となる引込み力Pを作用させる。
前記上下位置調整機構12は、縦方向に配置された送りネジ部材13と、この送りネジ部材13に螺合させたナット状部材14と、このナット状部材14と共に移動するスライド部材15とからなる送りネジ機構とされ、前記バネ部材11の他端が前記スライド部材15に連結されている。前記スライド部材15は、送りネジ部材13が縦方向に貫通する通孔を有するとともに、この通孔を横断する横溝内にナット状部材14を回転自在に保持する構造となっており、前記ナット状部材14を手動操作で回転させることにより、ナット状部材14と共に一体的に上下動し、前記引込み力Pを調整できるようになっている。
一方、前記窓枠2の下枠2Bに対して、煽り止め装置17を設けている。この煽り止め装置17は、図9に示されるように、窓枠2の下枠2Bに固定される下枠側金具18と、障子3の下框3Bに固定される下框側金具19と、これらを連結するアーム部材20とからなる。前記下枠側金具18は、スライドガイド23と、このスライドガイド23の両端部に夫々設けられた下枠2Bへの固定金具21,22と、前記スライドガイド23を外嵌するように開窓始動側端部に設けられた第1バネ部材24と、前記スライドガイド23を外嵌するように開窓終動側端部に設けられた第2バネ部材25と、前記スライドガイド23に係合し、該スライドガイド23に沿って移動自在とされるとともに、前記第1バネ部材24と第2バネ部材25との間に配置されたスライダー26とからなる。前記下框側金具19は、下框3Bへの固定金具28と、アーム部材20との間に介在されるコイルバネ30とからなる。前記アーム部材の一端が、前記下枠側金具18のスライダー26に軸部材27によって回動自在に枢着されるとともに、他端が前記下框側金具19の固定金具28に対してコイルバネ30を間に介して回動自在に枢着されている。前記コイルバネ30は、開窓に伴い下框3Bと下枠2Bとの間に生じる高低差を吸収するためのものである。
〔障子3の作動説明〕
(障子3の閉窓状態)
図10及び図11に示される閉窓状態では、前記上部側アーム4には、縦框側枢着点Aに作用する障子自重w(W/4)によって、縦枠側枢着点Bを中心として上部側アーム4を外側方向に回動させるモーメントM(w・S)が発生する。また、前記下部側アーム5においては、鉛直に配向するか、或いは上部側アームとは逆に僅かに縦框側枢着点(上部側)を室内側に傾けた状態で配置しているため、下部側アーム5にはモーメントは発生しないか、僅かに室内側に回動させる方向のモーメントが発生するだけである。前記上部側アーム4に発生するモーメントMは、下部側アームの縦框側枢着点Cを中心として、障子3の下框3B側を閉じる方向の力として作用するため、閉窓状態で障子3単独では閉状態を保持する構造となっている。なお、障子3は前記障子開閉装置40により施錠状態が保持されている。
(障子3の開操作)
図12及び図13に示されるように、前記障子開閉装置40により障子が解錠されると、前記煽り止め装置17は、第1バネ部材24がスライダー26を障子開方向側に付勢するため、アーム部材20が突き出されることによって障子3が開き始める。これに伴って、下部側アーム5が外側に傾き、下部側アーム5にも障子3を外側方向に回動させる開方向モーメントM(w・S)が発生する。また、下部側アーム5の縦框側枢着点Cにワイヤ張力Pによって障子3を閉じる方向に作用させる閉方向モーメントM(P・S)が発生する。さらに、障子3の重心Kが下部側アーム5の縦框側枢着点Cよりも室外側に移動することによって、障子3を閉じる方向に作用させる閉方向モーメントM(W・S)が発生する。
前記下部側アーム5のモーメントMの増加割合は、アーム長が長いため上部側アーム4よりも大きく、所定の開度(L1)になり、M>M+M+Mの関係が成立すると、それ以上は障子3を開く方向の力が閉じる方向の力よりも勝って障子3が自動的に開窓を始めるようになる。この段階で、前記煽り止め装置17のスライダー26は第1バネ部材24から離れるようになっている。従って、前記煽り止め装置17による障子下框3Bの押出し量は、障子3が自動的に開窓し始める位置に若干の余裕を持たせた量とするのがよい。
(障子3の釣合状態)
図14及び図15に示されるように、障子3が自動的に開窓し始め、所定の開度(L2)になると、障子3を閉める方向に作用する閉方向モーメントM、M、Mが増大し、障子3を開く方向に作用させる開方向モーメントMと釣り合う。すなわち、ΣM1〜4=0となって力の釣り合いが取れた平衡状態で静止状態を保持するようになる。
その後は、この静止状態で、障子3に掛かる外部側又は内部側からの風圧によって自動的に開度を調整するようになる。すなわち、外側から風圧(正圧)が掛かると、障子3が閉じる方向に回動し、障子3の開度を狭めることにより流入する風量を低減させる。その後に無風状態になると障子3は元の開度まで戻る。また、負圧が増大したり、室内側からの気流が増大すると、障子3が開く方向に回動し、障子3の開度を拡げることにより流入する風量を増大させる。その後に気流が減少したり負圧が掛からなくなると障子3は元の開度まで戻る。
また、自然換気状態で障子3が突風によって勢い良く閉められたとしても、前記スライダー26が第1バネ部材24に衝突し、衝撃力が緩和・吸収されるため、衝撃や衝撃音が緩和されるようになるとともに、前記第1バネ部材24が障子3の下框3Bを外側に押し出すため、障子3は元の開度まで戻る。
さらに、自然換気状態で、障子3が開方向側に煽られたとしても、前記第2バネ部材25によって衝撃力が緩和・吸収されるため、衝撃や衝撃音が緩和されるようになる。
(障子3の閉操作)
障子3を開窓状態から閉止状態としたい場合は、前記障子開閉装置40により障子3の下框3Bを窓枠2側に引込み、そのまま施錠を図る。引込み構造としては、ワイヤー方式やアーム方式等を挙げることができる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、単一の窓について説明したが、横方向に障子3,3…を連接した連窓窓に対しても同様に適用することができる。この場合は、前記上下位置調整機構12によって、障子3の開度を調整することにより、各障子3,3…を綺麗に整列させることが可能となる。
(2)上記自然換気用窓では、前記第1バネ部材24及び第2バネ部材25を異なるバネ弾性力、長さのものと取り換えることによって、付勢力の調整及び付勢力の作動範囲の調整が可能となる。
(3)上記形態例では、前記障子開閉装置40は前記障子3を閉状態から下框側を外部へ向って押出して開状態とする開操作及び障子3を開状態から下框側を窓枠側に引き込んで閉状態とする閉操作を行うようにしたが、障子3が閉状態から自動的に開窓を始めるような換気窓の場合は、前記障子開閉装置40は障子3を開状態から下框側を窓枠側に引き込んで閉状態とする閉操作のみを行う装置としてもよい。
〔網戸44の納まり構造〕
前記障子開閉装置40は、下枠又は無目の室内側に突出して設けられるため、本形態では、前記障子開閉装置40をカバー材41によって外部から隠蔽するとともに、前記カバー材41を支持部材として網戸44が設けられている。
前記窓枠2の室内側には、図2及び図3に示されるように、室内側に突出して膳板42が周方向に沿って設けられている。前記カバー材41は、下枠3B側の膳板42の上面に設置され、前記障子開閉装置40を隠蔽している。前記カバー材41は、下面材41aと、正面材41bと、上面材41cとからなる断面コ字状の部材であり、前記障子開閉装置40を取り囲むようになっており、該カバー材41の両端面に端部蓋43,43が取付けられ側部開口が封鎖されている。
前記カバー材41及び端部蓋43によって、前記障子開閉装置40の下面、正面、上面及び側面が覆われることによって、窓の下方側から目視した際、下枠又は無目の室内側に突出して設けられた前記障子開閉装置40が見えないようになり見栄えが良好となる。
前記網戸44は、前記カバー材41の上面材41cに網戸下端側固定部45を設け、前記膳板42によって囲まれた空間内に設けるようにしてある。網戸下端側固定部45は、上面材41cの室外側端部上面に断面L字状の網戸下端側固定金具46をビス47によって固定したものであり、上部側及び両側部の膳板42にも同じく断面L字状の網戸固定金具48、48…を固定し、網戸44の上框44a及び下框44bをそれぞれ前記網戸固定金具48、46にビス止めによって固定している。なお、網戸44の両縦框44c,44dについては、網戸固定金具48に対する当接によって隙間が封鎖されている。
〔その他の形態例〕
(1)上記形態例では、前記カバー材41は、下面材41aと、正面材41bと、上面材41cとからなる断面コ字状の部材とし、前記上面材41cに網戸下端側固定部45を設けるようにしたが、図16に示されるように、カバー材41を下面材41aと、正面材41bとからなる断面略L字状部材とし、前記正面材41bの上端部に網戸固定部45を設けるようにしてもよい。この場合は、網戸44の位置をカバー材41の正面とほぼ面一とすることができるようになる。
(2)また、前記カバー材41は、図17に示されるように、カバー材41を下面材41aと、正面材41bとからなる断面略L字状部材とし、前記下面材41aの上面に網戸固定部45を設けるようにしてもよい。この場合は、換気用窓1Aのほぼ全面を網戸44で覆うことが可能となる。前記下面材41aに網戸固定部45を設ける場合は、前記正面材41bを省略し、カバー材41を下面材41aのみからなる部材としてもよい。
1…自然換気用窓、2…窓枠、3…障子、4…上部側アーム、5…下部側アーム、9…滑車、10…ワイヤ、11…バネ部材、12…上下位置調整機構、13…送りネジ部材、14…ナット状部材、15…スライド部材、17…煽り止め装置、18…下枠側金具、19…下框側金具、20…アーム部材、23…スライドガイド、24…第1バネ部材、25…第2バネ部材、26…スライダー、40…障子開閉装置、41…カバー材、42…膳板、43…端部蓋、44…網戸、45…網戸下端側固定部

Claims (6)

  1. 建物の外壁に取り付けられる窓枠と、この窓枠に収容され下框側が外部へ向って辷り出して開くとともに、開窓時に力の釣り合いが取れた平衡状態で静止状態を保持し、この静止状態から外部側又は内部側からの風圧によって自動的に開度を調整する障子とからなる自然換気用窓において、
    前記自然換気用窓の下枠又は無目の室内側に、前記障子を閉状態から開状態とする開操作及び/又は障子を開状態から閉状態とする閉操作を行う障子開閉装置を取り付け、
    前記障子開閉装置を覆うためのカバー材を取り付けるとともに、このカバー材を支持部材として網戸が設けられていることを特徴とする自然換気用窓。
  2. 前記カバー材は、前記障子開閉装置の下面を覆う下面材と、正面を覆う正面材と、上面を覆う上面材とからなり、前記上面材に網戸固定部が設けられている請求項1記載の自然換気用窓。
  3. 前記カバー材は、前記障子開閉装置の下面を覆う下面材と、正面を覆う正面材とからなり、前記正面材に網戸固定部が設けられている請求項1記載の自然換気用窓。
  4. 前記カバー材は、少なくとも下面材を有し、この下面材に網戸固定部が設けられている請求項1記載の自然換気用窓。
  5. 前記網戸の上框及び両縦框を固定する網戸固定部は窓枠に一体的に付設された部材に設けられている請求項2〜4いずれかに記載の自然換気窓。
  6. 前記窓枠に一体的に付設された部材は、窓枠の室内側に周方向に沿って設けられた膳板である請求項5記載の自然換気窓。
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