JP2010144410A - セットバック開口部装置 - Google Patents

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Kiyotake Kamimura
清武 上村
Takashi Ishihara
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Abstract

【課題】排水性及び、耐久性に優れるセットバック開口部装置を提供する。また、これに加えて生産性や施工性も向上できるセットバック開口部装置を提供する。
【解決手段】下横枠は、見付方向内側に配置される障子側下横枠21と、見付方向外側に配置されるセットバック下横枠31とを備え、セットバック下横枠には、複数の片34、35が設けられ、障子側下横枠には複数の片24、25が設けられ、障子側下横枠と、セットバック下横枠とは、セットバック下横枠の複数の片の片間に、障子側下横枠の複数の片が内包されて嵌合されるとともに、セットバック下横枠は、複数の片間を渡すように片32c、33bを有し、該片には、通水口32fが設けられ、セットバック下横枠の見込み方向室外側を形成する片32aには、通水口に連通可能に室外側に通じる排水口が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物の開口部に備えられるセットバック開口部装置に関し、詳しくは、排水性及び、耐久性に優れるセットバック開口部装置に関する。
近年、建物に対する需要者の要求は多様化しており、より快適で機能性の高い建物であることに加えて、外観にも優れた建物が必要とされている。かかる事情により建物の随所に適用される該建物の各構成要素の各々にも快適で機能性の高いことに加え、優れた外観を演出することができるものが採用される傾向にある。
このように建物の外観を演出することのできる構成要素のうちの1つに開口部装置がある。開口部装置は室内外を通じる建物の開口部に配置されるので、建物の外観の一部を構成する。従って機能のみでなく、建物に良い印象を与えることができる必要がある。
このような開口部装置のうちの一種でセットバック開口部装置があり、これは開口部装置に備えられる障子が、通常の開口部装置に比べて、室内側に奥まって配置されているものである。すなわち障子が室内側にセットバックされている開口部装置である。このようなセットバック開口部装置によれば、障子が建物の外壁に対して室内側に大きく凹部を有して配置されるので、外壁との陰影が大きく現れるととともに壁が厚いとの印象を与えることができる。これにより例えば建物に高級感のある美観を起こすことが可能となる。
特許文献1には、従来におけるセットバック開口部装置の構造が開示されている。これによれば、通常の窓サッシが外壁面に対して室内側に奥まって配置されてセットバックである窓構造が形成されている。
特開2004−183387号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように通常の窓サッシを単にセットバックの窓構造へ適用すると、窓サッシから壁面までの開口部の縁に水切りや見切り材を設ける必要がある。このとき、当該水切りや見切り材と窓サッシの枠体との間で雨水等の浸入を防ぐ必要があった。特に開口部の下枠部分は、その性質上、サッシ上部から落ちてくる水を多く受けるので、止水構造が重要であり、各種パッキン等が使用されていた。ところがこのようなパッキン類は樹脂やゴム等により形成されているものが多く、サッシ本体に比べてその劣化が早く、耐久性の観点から改善する要望があった。
また、セットバック開口部装置の専用枠体として見込み方向に大きい枠体を用いることも一部で行われている。しかしながらこれはセットバック開口部装置としてのみしか利用できず、通常の窓サッシには適用できないので、品種の増加を招き、製造効率や生産設備の観点から無駄が生じてしまう問題があった。
そこで本発明はかかる観点から、排水性及び、耐久性に優れるセットバック開口部装置を提供することを課題とする。また、これに加えて生産性や施工性も向上できるセットバック開口部装置を提供することも課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物(1)の開口部の4辺に沿って取り付けられる上横枠(40)、下横枠(20)、及び縦枠(60、70)を有する枠体と、該枠体の内側で、見込み方向室内側に寄せられて配置される障子(11)とを備えるセットバック開口部装置(10)であって、下横枠は、見付方向に組み合わされる2つの下横枠で、見付方向内側に配置される障子側下横枠(21)と、見付方向外側に配置されるセットバック下横枠(31)とを備え、セットバック下横枠には、見付方向内側に向けて延在し、見込み方向に並列される複数の片(34、35)が設けられ、障子側下横枠には見付方向内側に向けて延在し、見込み方向に並列される複数の片(24、25)が設けられ、障子側下横枠と、セットバック下横枠とは、セットバック下横枠の複数の片の片間に、障子側下横枠の複数の片が内包されて嵌合されるとともに、セットバック下横枠は、複数の片間を渡すように見込み方向に延在する片(32c、33b)を有し、該片には、この片を貫通する通水口(32f)が設けられるとともに、セットバック下横枠の見込み方向室外側を形成する片(32a)には、通水口に連通可能に室外側に通じる排水口が設けられていることを特徴とするセットバック開口部装置を提供することにより前記課題を解決する。
ここで「見付方向」とは、平板状である開口部装置の平面に沿った方向を意味し、「見付方向内側」とは、見付方向のうち開口部装置の中央に向かう方向である。一方、「見付方向外側」とは、見付方向のうち開口部装置から離れる方向である。また、「見込み方向」とは平板状である開口部装置の厚さ方向を意味し、「見込み方向室外側」とは、開口部装置が建物に取り付けられた姿勢で室外側となる方向である。一方、「見込み方向室内側」は、開口部装置が建物に取り付けられた姿勢で室内側となる方向である。
本発明のセットバック開口部装置によれば、パッキン等によることのない止水排水構造となるので、当該止水排水性能の経年劣化がなく、耐久性を良好なものとすることが可能となる。また、通常の開口部装置をセットバック開口部装置に兼用することができる。これにより生産性を良好とすることも可能となる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は1つの実施形態にかかるセットバック開口部装置10(以下、単に「開口部装置10」と記載することがある。)を具備する建物1の外観を示す正面図である。建物1は1階及び2階からなり、各階に開口部を有している。1階の開口部には玄関2や窓3が、2階の開口部にも窓4が備えられている。そして2階の開口部には本発明の開口部装置10が配置されている。開口部装置10は、本実施形態のような住宅に限定されず、あらゆる建物に適用することができる。
図2は、開口部装置10が建物1に設置された状態において、該開口部装置10の部分に注目して示した室外側斜視図である。図2では開口部装置10の周囲は全て建物1の外壁80、80である。図2からわかるように、開口部装置10には、ガラスパネル17を有する障子11が備えられている。そして該障子11は、図2に矢印Aで示した大きさだけ室内側に奥まって配置されている。通常の開口部装置では、このAに相当する部分がほとんど設けられていない。従って開口部装置10は、Aの大きさのセットバックにより外壁面に凹部が形成される。これにより、陰影が演出されたり、壁が厚く見える印象を与えたりし、建物に高級感、重厚感を付与することができる。
次に開口部装置10の構成について説明する。図3は、開口部装置10が建物1の開口部に取り付けられた姿勢における該開口部装置10の垂直断面図である。取り付けの状態がわかるように建物1の開口部の端部も合わせて断面で示している。図3では紙面左が室外側、紙面右が室内側である。図4は、開口部装置10が建物1の開口部に取り付けられた姿勢における該開口部装置10の水平断面図である。ここでも取り付けの状態がわかるように建物1の開口部の端部も合わせて断面で示している。図4では紙面上が室外側、紙面下が室内側である。以下、図3、図4及び適宜示す図を参照しながら開口部装置10について説明する。
開口部装置10は、建物開口部に沿って取り付けられる枠体を形成する下横枠20、上横枠40、縦枠60、70、該枠体の内側に配置される障子11、網戸18、及び開閉装置19を備えている。
下横枠20は、矩形枠体の下部の横枠を形成する長尺の部材で、図3に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在する。図5には、図3のうち下横枠20の部分に注目した図を示した。図5では、わかりやすさのため障子11、及び網戸18は破線で示し、下横枠20を分解して表している。図3、図5からわかるように下横枠20は、もともとは個別の部材で、見付方向に組み合わせることができる、障子側上横枠21と、セットバック上横枠31とを備えている。
障子側下横枠21は、図5で表される断面において、矩形状の中空部22を備えている。該中空部22は、見込み方向に延在する片22b、該片22bの両端から見付方向内側に向けて立設される2つの片22a、22c、及び片22aと片22cの端部とを渡すように見込み方向に延在する片22bに囲まれて形成されている。
中空部22の見付方向内側で片22cの側にはさらに中空部23が設けられている。中空部23は中空部22の片22bを共有し、該片22bから見付方向内側に立設する2つの片23a、23c、及び片23aの端部から見込方向室内側に延在して片23cにT字状に接合する片23bにより囲まれて形成されている。ここで、片23cは、片23bを超えて見付方向内側に延在し、その端部は見込方向室外側で障子11側にL字状に折れている。
さらに、中空部22の片22dの見込み方向室外側端部からはさらに見込み方向室外側に向けて水切り22eが延在している。ここで水切り22eは、見付方向外側に向けて傾斜して設けられている。また、水切り22eの見付方向外側面から見付方向外側に向けて片24が設けられている。片24はクランク状を有しており、見付方向外側に延在する片24a、該片24aの端部から見込み方向室内側に延在する片24b、及び該片24bからさらに見付方向外側に延在する片24cを備えている。
また、片22dの見込方向室内側端部からは見付方向外側に延在する片25が設けられている。
さらに、中空部22の見込み方向室外側の片22aには排水口が設けられ、ここに排水弁29が取り付けられている。図5では1つの排水弁29のみが記載されているが、障子側下横枠21の長手方向に沿って所定の間隔を有して当該排水口及び排水弁29が並列されている。排水弁29はいわゆる一方弁であり、中空部22側から室外側(図5の紙面左側)へ排水することができるが、逆はできない弁である。これにより室外側からの水や害虫の侵入を防止することができる。
ここで、障子側下横枠21の断面形状は、セットバック開口部装置としない通常の開口部装置に採用される形状とされている。詳しくは後で説明する。
セットバック下横枠31は、図5で表される断面において、矩形状の中空部32を備えている。該中空部32は、見込み方向に延在する片32d、該片32dの両端から見付方向内側に向けて立設される2つの片32a、32e、及び片32aと片32eの端部とを渡すように見込み方向に延在する片32b、32cに囲まれて形成されている。ここで、片32bは片32aを越えて見込み方向室外側に延在するとともに、見付方向外側に向けて傾斜して設けられている。これにより水切りが形成されている。また、片32cには、片32cを貫通する通水口である孔32fが設けられている。従って、片32cの上面側に存する水が孔32fを通じて中空部32に通水することができる。さらに、片32aには排水口が設けられ、ここに排水弁39が取り付けられており、ここから水を室外側に排出することが可能である。
ここで、図5では1つの孔32f、排水口及び排水弁39のみが記載されているが、これら孔32f、排水口及び排水弁39はセットバック下横枠31の長手方向に沿って所定の間隔を有して並列されている。排水弁39はいわゆる一方弁であり、中空部32側から室外側(図5の紙面左側)へ排水することができるが、逆はできない弁である。これにより室外側からの水や害虫の侵入を防止することができる。本実施形態で通水口を「孔」としたが、通水可能であればこれに限定されることなく溝のような態様であってもよい。
また、中空部32の見込み方向室外側部から見付方向外側に向けて片36が設けられている。片36はクランク状を有しており、見付方向外側に延在する片36a、片36aの端部から見込み方向室内側に延在する片36b、及び片36bからさらに見付方向外側に延在する片36cを備えている。
中空部32より見込み方向室内側には、該中空部32に並べられるように、さらに中空部33が設けられている。中空部33は中空部32の片32eを共有している。そして、中空部33は、片32eの両端から見込み方向室内側に延在する片33b、33dを備え、該片33b、33dを渡すように片33cが設けられている。すなわち、中空部33は片32e、33b、33c、33dにより囲まれて形成されている。
さらに、中空部32の片32bと片32cとの間からは見付方向内側に向けて片34が立設されている。該片34は、その見付方向内側端部が見込み方向室内側に向かって折り曲げられている。また、中空部33の見込み方向室内側端部からは見付方向内側に向けて片35が延在されている。片35は、後述するように、室内側に水が入らない程度の高さを有して形成されている。
このようにセットバック下横枠31は、見込み方向に大きく形成されているので、セットバックされた開口部の下縁を適切に覆うことができる。
また、本実施形態では、片32c及び片33bにより片34と片35とを渡すように見込み方向に延在する片が形成されている。そして、辺33b、及び片32cの一部が傾斜して設けられ、その下端の高さ位置に孔32fが備えられている。これにより、片32c、及び片33b上の水が孔32fから排水し易くなり、排水の確実が図られている。
以上説明した障子側下横枠21、及びセットバック下横枠31において、図5にBで示した片24aの室外側面と片25の室内側面との距離Bが、図5にCで示した片34の見込み方向室内側面と片35の見込み方向室外側面との距離Cと概ね同じになるように形成されている。従って障子側下横枠21をセットバック下横枠31に嵌め込むことができる。このとき、セットバック下横枠31は、片34、片32c、片33b、及び片35による略コ字状の内側に障子横枠21を包むように受け入れることが可能となり、排水の確実を図ることが可能となる。詳しくは後で説明する。
図3に戻り、引き続き開口部装置10について説明する。上横枠40は、矩形枠体の上部の横枠を形成する長尺の部材で、図3に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在する。図6には、図3のうち上横枠40の部分に注目した図を示した。図6では、わかりやすさのため障子11、及び網戸18は破線で示し、上横枠40を分解して表している。図3、図6からわかるように上横枠40は、もともとは個別の部材であり、組み合わせることができ、障子側上横枠51と、セットバック上横枠41とを備えている。
障子側上横枠51は、図6で表される断面において中空状の部材である。該中空状は、見込み方向に延在する片52、該片52の両端のそれぞれから垂下するように設けられる片53、57、片53の見付方向内側端部から見込み方向室内側に延在する片54、片54の見込み方向室内側端部から見付方向内側に垂下するように設けられた片55、及び片55と片57とを渡して設けられた片56により囲まれて形成されている。
また、障子側上横枠51には、片51から見付方向外側に延在する取付片59、及び片53から見込み方向外側に延在する連結片58がそれぞれ設けられている。
ここで、障子側上横枠51の断面形状は、セットバック開口部装置としない通常の開口部装置に採用される形状とされている。詳しくは後で説明する。
セットバック上横枠41は、図6で表される断面において、見込み方向に延在する片42、該片42の見込み方向外側端部から垂下するように設けられる片43、及び該片43の見付方向内側端部から見込み方向室内側に延在する片44により囲まれてなる部材で、片42と片44との見込み方向室内側端部側が開放された略コ字状の部材である。また、片42から見付方向外側に延在する取付片46が設けられている。
以上説明した障子側上横枠51、及びセットバック上横枠41において、図3、図6からわかるように、障子側上横枠51の見込み方向室外側にセットバック上横枠41を取り付けることができる。このとき、セットバック上横枠41のコ字状である内側に障子側上横枠51の連結片58を差し込むように配置する。
このように上横枠40では、セットバック上横枠41と、障子側上横枠51とが見込み方向に並べられるので、上横枠40を当該見込み方向に大きく形成することができる。従って、セットバックされた開口部の上縁を適切に覆うことが可能となる。
次に縦枠70、80について説明する。縦枠70、80は図4にその断面形状が表されるとともに、図7に縦枠70に注目した図を示した。図7では、わかりやすさのため障子11、及び網戸18は破線で示した。紙面上方が室外側、紙面下方が室内側を示している。以下縦枠70についてのみ説明するが、縦枠80についても同様の構造である。
縦枠70は、矩形枠体の左右の縦枠を形成する長尺の部材で、図4、図7に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在する。縦枠60は、図7で表される断面において中空状の部材である。該中空状は、見込み方向に延在する片62、該片62の両端のそれぞれから見付方向外側に延在する片61、63、該片61の端部から見込み方向室内側に延在し、片63にT字状に接合される片64により囲まれて形成されている。片63は片64を越えて見付方向外側に延在して設けられ、取付部65とされている。また、片62からは見付方向内側に向けて片66が設けられるとともに、片64の見付方向外側に向けて片68が具備されている。
図3、図4に戻り引き続き開口部装置10について説明する。障子11は通常の開口部装置に用いられる障子であればよく、特に限定されることはない。本実施形態における障子11は、複層ガラスパネルであるパネル17と、その4辺に沿って設けられる横框13、14、及び縦框15、16を備えている。縦横框13、14、15、16へのパネル17の取り付けはグレージングチャンネルを介しておこなわれている。
網戸18は、上記説明した枠体の内側で障子11より室内側に取り付けられるいわゆる通常の網戸である。従って、網状の面材と該面材に所定の張力を与えつつその四辺に沿って配置される縦横の網戸框を備えている。また、開閉装置19は、図3、図4からわかるようにハンドル19aを回動させることにより障子11が開閉するように構成された装置である。ここには通常の開口部装置に用いられる開閉機構を用いることができる。
以上のような開口部装置10は、例えば次のように建物の開口部に取り付けられている。図3からわかるように、下横枠20はその片36cが建物の躯体85aの室外側面に合わせられ、固定部材等により固定される。また、外壁80はシール材81、82を介して片36bに突き当てられている。これにより下横枠20が外壁80の見切り材とされている。一方、上横枠40はその片46が建物の躯体85bの室外側面に合わせられ、固定部材等により固定される。また、外壁80は下横枠20と同様に、シール材81、82を介して片42に突き当てられている。これにより上横枠40も外壁80の見切り材とされている。
縦枠60は、図4からわかるように、その取付片65が建物の躯体86aの室内側面に合わせられ、固定部材等により固定される。また、外壁80は開口部の縦縁に沿って室内側に延在する。そして縦枠60の片68に接触して配置される。ここで、片64と外壁80との間にはシール材88、89が設けられる。縦枠70についても同様である。
また、セットバック開口部装置10により障子11が外壁80に対して室内側に奥まって配置され、セットバックされている。
このように建物開口部に取り付けられた開口部装置10によれば、下横枠20において次のような排水経路を備える。図8に説明のための図を示した。すなわち、障子側下横枠21とセットバック下横枠31との接触部に例えシール材を挟む等をしない場合であっても、矢印Dで示した経路により下横框20内に侵入水は、セットバック下横枠31の上面に達し、その水は、片32bの孔32fを通過して中空部32に落ち、ここから排水弁39を通って室外へ排水される。
このように、例えシール材を用いなくても排水することができ、室内側への水の侵入を防止することができる。従ってシール材の劣化に影響されることがなく耐久性、信頼性の高い開口部装置10を提供することが可能である。
また、侵入した水を受ける片32b、33bの見込み方向両側には片34、35が立設しており、全体として断面で椀状を形成しているので、水がこれを越えて室内側に侵入することをさらに防止しており、防水の確実が図られている。また、このように形成することにより、当該椀状の内側に障子側下横枠21を差し込むように設置することができ、施工の際の位置決めが自動になされる。従ってこの形状により施工の容易も兼ねている。
図9は、開口部装置10において、セットバック下横枠31、及びセットバック上横枠41が離脱された場合には通常の開口部装置として用いることができることを説明するための図である。ここではこれを開口部装置10’として説明する。開口部装置10’に備えられる各部材は、開口部装置10のセットバック下横枠31、及びセットバック上横枠41以外は該開口部装置10と共通なのでここでは説明を省略する。
以上のような開口部装置10’は、例えば次のように建物の開口部に取り付けられている。障子側下横枠21の片24aが建物の躯体85a’の室外側面に合わせられ、固定部材等により固定される。また、外壁80’はシール材81’、82’を介して片24bに突き当てられている。これにより障子側下横枠21が外壁80’の見切り材とされている。一方、障子側上横枠51はその片59が建物の躯体85b’の室外側面に合わせられ、固定部材等により固定される。また、外壁80’は障子側下横枠21と同様に、シール材81’、82’を介して片52に突き当てられている。これにより障子側上横枠51も外壁80’の見切り材とされている。縦枠については、外壁80’の開口部縦縁に沿って室内側に延在する大きさに違いがあるものの、基本的な納まりは開口部装置10と共通するのでここでは説明を省略する。
このように、開口部装置10では、通常の開口部装置の構成をセットバック開口部装置に用いることができるように形成されている。これにより、部品の兼用性を高め、製造、品質管理、物流管理等の観点からも優れたものとなっている。
以上、現時点において最も実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うセットバック開口部装置も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
第一実施形態にかかる本発明のセットバック開口部装置が備えられた建物の外観正面図である。 セットバック開口部装置が建物開口部に備えられたときの室外側斜視図である。 セットバック開口部装置が建物の開口部に取り付けられた場面における該セットバック開口部装置の垂直断面図で、取り付けの状態がわかるように建物の開口部の端部も合わせて断面で示した図である。 セットバック開口部装置が建物の開口部に取り付けられた場面における該セットバック開口部装置の水平断面図で、取り付けの状態がわかるように建物の開口部の端部も合わせて断面で示した図である。 下横枠に注目して示した図である。 上横枠に注目して示した図である。 縦枠に注目して示した図である。 下横枠における排水について説明するための図である。 通常の開口部装置としての納まりを説明するための図である。
符号の説明
1 建物
10 セットバック開口部装置
11 障子
20 下横枠
21 障子側下横枠
29 排水弁
31 セットバック下横枠
32f 通水孔(通水口)
39 排水弁
40 上横枠
41 障子側上横枠
51 セットバック上横枠
60 縦枠
70 縦枠
80 外壁

Claims (1)

  1. 建物の開口部の4辺に沿って取り付けられる上横枠、下横枠、及び縦枠を有する枠体と、該枠体の内側で、見込み方向室内側に寄せられて配置される障子とを備えるセットバック開口部装置であって、
    前記下横枠は、見付方向に組み合わされる2つの下横枠で、見付方向内側に配置される障子側下横枠と、見付方向外側に配置されるセットバック下横枠とを備え、
    前記セットバック下横枠には、見付方向内側に向けて延在し、見込み方向に並列される複数の片が設けられ、
    前記障子側下横枠には見付方向内側に向けて延在し、見込み方向に並列される複数の片が設けられ、
    前記障子側下横枠と、前記セットバック下横枠とは、前記セットバック下横枠の前記複数の片の片間に、前記障子側下横枠の前記複数の片が内包されて嵌合されるとともに、
    前記セットバック下横枠は、前記複数の片間を渡すように見込み方向に延在する片を有し、該片には、この片を貫通する通水口が設けられるとともに、
    前記セットバック下横枠の見込み方向室外側を形成する片には、前記通水口に連通可能に室外側に通じる排水口が設けられていることを特徴とするセットバック開口部装置。
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