JP2010279878A - 中空糸膜モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、中空糸膜の端部が集水管に固定された中空糸膜モジュールの製造方法であって、(1)前記中空糸膜の端部を前記集水管内に挿入し、低硬度ポリウレタン樹脂で前記中空糸膜端部を保持する工程と、(2)前記低硬度ポリウレタン樹脂の上に該低硬度ポリウレタン樹脂よりも硬化後の硬度が高い高硬度ポリウレタン樹脂を充填し硬化させる工程と、(3)前記低硬度ポリウレタン樹脂及び前記高硬度ポリウレタン樹脂との界面付近において前記中空糸膜と共に切断し、前記中空糸膜を開口する工程と、を有する中空糸膜モジュールの製造方法である。
【選択図】図2
Description
中空糸膜の端部が集水管に固定された中空糸膜モジュールの製造方法であって、
(1)前記中空糸膜の端部を前記集水管内に挿入し、低硬度ポリウレタン樹脂で前記中空糸膜端部を保持する工程と、
(2)前記低硬度ポリウレタン樹脂の上に該低硬度ポリウレタン樹脂よりも硬化後の硬度が高い高硬度ポリウレタン樹脂を充填し硬化させる工程と、
(3)前記低硬度ポリウレタン樹脂及び前記高硬度ポリウレタン樹脂との界面付近において前記中空糸膜と共に切断し、前記中空糸膜を開口する工程と、
を有する中空糸膜モジュールの製造方法である。
本発明において、高硬度ポリウレタン樹脂は、硬化後の硬度がショアD硬度で70以上であることが好ましい。
本発明において、アスカーC硬度で20以下であることが好ましい。このようにすることで、製造工程において中空糸膜を充分に仮固定でき、容易に切断でき、かつ集水管から除去し易い。より好ましくはアスカーC硬度で10以下である。
所定の硬度を有するポリウレタン樹脂は例えば以下のように製造することができる。
たとえ低硬度ポリウレタン樹脂が残存したとしても、高硬度ポリウレタン樹脂と低硬度ポリウレタン樹脂とは、充分に接着されているため、中空糸膜モジュールの使用中でも低硬度ポリウレタン樹脂が剥離することはない。低硬度ポリウレタン樹脂及び高硬度ポリウレタン樹脂の界面では、互いに構成成分として含有するジイソシアネートとジオールモノマーが化学反応すると考えられるため、互いに充分に接着している。
中空糸膜端部の開口は、集水管に中空糸膜を低硬度ポリウレタン樹脂及び高硬度ポリウレタン樹脂にて固定した後、集水管の側面に設けた穴から、カッター等の刃を挿入し、樹脂を中空糸膜ごと切断することにより行うことができる。
中空糸膜モジュールは集水管2に中空糸膜1がポッティングされている形状を呈する。その形状として、集水管2が中空糸膜の両端或いは一方のみに設けられていてもよい。さらに集水管2の形状としては、矩形や円筒形などが挙げられる。散気方法によりその洗浄性を低下させない範囲で適切な形状を選択すればよい。
本発明に用いる中空糸膜の分画レベルは、精密ろ過膜(MF)、限外濾過膜(UF)、又はナノろ過膜(NF)等のいずれのレベルであってもよい。また、濾過膜として使用可能のものであれば、孔径、空孔率、膜厚、外径等には特に制限はないが、濾過の対象となるものによって適宜選択することができる。更に、有機物やウイルスの除去を目的とする場合には分画分子量数万から数十万の限外濾過膜を用いる場合もある。
純水透過係数=[純水透過量(m3)]/[多孔質膜の表面積(m2)]/[透過時間(時)]/[純水の圧力(MPa)]
中空糸膜は編織物とすることができる。中空糸膜編織物は、中空糸膜を例えば緯糸として編地としたものを数枚積層したものであれば、集水管2の側面のほぼ矩形の開口部に収納するのに好適である。編地の製造方法は、例えば特開昭62−57965号公報、特開平1−266258号公報に開示されている。
樹脂の充填方法としては、例えば、振動を利用した方法や、重力のみによる方法も可能である。振動法による中空糸膜の樹脂固定方法(ポッティング方法)の詳細は、例えば特開平3−114515号公報に開示されている。本発明に用いるウレタン樹脂の粘度は、2000mPa・s以下の粘度であることが好ましい。
PET(ポリエステル)繊維を組紐状に加工し、その表面にPVDF多孔質部を形成した多孔質中空糸膜(三菱レイヨン(株)製、内径1000μm、外径2800μm)を3本合糸し緯糸とし、幅1000mmで編み長さ2000mmで編地5枚を編成し、中空糸膜編地積層体を得た。
低硬度ポリウレタン樹脂として、パンデックスGCA−11/GCB−41(商品名、DIC(株)製、アスカーC硬度;0)を用いたこと以外は、実施例1と同様とした。集水管端部からカッターを挿入して低硬度ポリウレタン樹脂に包埋された中空糸膜端部を切断して、集水管の両端に配管口付きの塩ビキャップを溶剤接着した。以上のようにして、中空糸膜の開口部を集水管内に持つ、図4のような中空糸膜モジュールを得た。この中空糸膜モジュールの有効膜面積は25m2であった。さらに、エタノールを用いた膜リーク検査においてリークは見られなかった。
高硬度ポリウレタン樹脂の代わりに低硬度ポリウレタン樹脂を用い、低硬度ポリウレタン樹脂のみを用いた以外は、実施例1と同様とした。エタノールを用いた膜リーク検査においてリークが見られた。
低硬度ポリウレタン樹脂の代わりに高硬度ポリウレタン樹脂を用い、高硬度ポリウレタン樹脂のみを用いた以外は、実施例1と同様とした。エタノールを用いた膜リーク検査においてリークが見られた。
2 集水管
3 低硬度ポリウレタン樹脂
3’ 低硬度ポリウレタン樹脂と中空糸膜
4 高硬度ポリウレタン樹脂
4’ 高硬度ポリウレタン樹脂と中空糸膜
5 中空部を有する樹脂製容器
6 キャップ
Claims (4)
- 中空糸膜の端部が集水管に固定された中空糸膜モジュールの製造方法であって、
(1)前記中空糸膜の端部を前記集水管内に挿入し、低硬度ポリウレタン樹脂で前記中空糸膜端部を保持する工程と、
(2)前記低硬度ポリウレタン樹脂の上に該低硬度ポリウレタン樹脂よりも硬化後の硬度が高い高硬度ポリウレタン樹脂を充填し硬化させる工程と、
(3)前記低硬度ポリウレタン樹脂及び前記高硬度ポリウレタン樹脂との界面付近において前記中空糸膜と共に切断し、前記中空糸膜を開口する工程と、
を有する中空糸膜モジュールの製造方法。 - 前記低硬度ポリウレタン樹脂の硬度がアスカーC硬度で20以下であり、かつ前記高硬度ポリウレタン樹脂の硬度がショアD硬度で70以上である請求項1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
- 前記工程(3)において、前記低硬度ポリウレタン樹脂側で切断する請求項1又は2に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
- 前記工程(3)において、前記低硬度ポリウレタン樹脂と前記高硬度ポリウレタン樹脂との間を切断する請求項1又は2に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
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