JP2010277658A - 光ディスク装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカスサーボ系でフォーカスエラー信号にトラッキングエラー信号が洩れ込んだ際の影響を確実に抑制し、安定したフォーカスサーボを実現することを目的とする。
【解決手段】光ディスクにレーザからのビームを照射する対物レンズを駆動して光ディスクに照射するビームの焦点をフォーカス方向で移動させるアクチュエータと、フォーカスエラー信号を入力し、前記アクチュエータを駆動して前記ビームの合焦位置を制御するサーボ制御部は、フォーカスエラー信号に基づいて前記アクチュエータの駆動信号を生成する補償部と、当該駆動信号の周波数に応じてリミッタ特性を変化させてノイズ成分を検出するノイズ検出部と、補償部が出力した駆動信号からノイズ成分を差し引いて駆動信号を補正する補正部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置に関し、特に、フォーカスエラー信号を用いたサーボ系の改良に関する。
CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)等の光ディスクに情報を記録する光学ディスク装置では、光ディスクを高速で回転させながらレーザ光を光ディスクの情報記録面に照射し、レーザ光の反射光を検出することによって情報の再生または記録を行う。
光ディスク装置では、レーザ光を照射し、反射光を検出する光検出器を備えた光学ピックアップを、光ディスクの面に対向する方向(フォーカス方向)と、光ディスクの半径方向(トラッキング方向(またはスライド方向))に駆動して、光ディスクの情報記録面状でレーザ光が焦点を結ぶようにサーボ制御を行っている。上記フォーカス方向のサーボ制御と、トラッキング方向のサーボ制御は、光検出器が検出したレーザ光からフォーカスエラー(focus error)信号とトラッキングエラー(tracking error)信号を用いることが広く知られている。
このようなサーボ制御では、光学ピックアップをトラッキング方向へ移動させる際に、トラッキングエラー(以下、TE)信号がフォーカスエラー(以下、FE)信号に洩れ込む、という問題が広く知られている。この洩れ込みにより、光学ピックアップを駆動するアクチュエータに不要な電流が供給されたり、光学ピックアップのフォーカスサーボが飽和してトラック方向への移動中にフォーカスが外れる問題がある。
上記TE信号がFE信号に漏れる減少を抑制する技術として、次のような技術が知られている。
フォーカスサーボ系でFE信号に漏れ込んだTE信号の影響を抑制する技術として、特許文献1が知られている。この特許文献1では、フォーカスサーボ制御部の補償器を、前段のエンファシスと後段のデエンファシスの間にリミッタを配置し、後段のエンファシスからフォーカスサーボの駆動信号を出力する。そして、この特許文献1では、前段のエンファシスで特定の周波数帯のゲインを増大し、このエンファシスの出力をリミッタで減衰し、後段のデエンファシスで特定の周波数帯のゲインを低減することで、FE信号が漏れ込む特定の周波数帯を抑制することを目的としている。
また、FE信号のクロストークレベル検出手段を設け、クロストークが閾値以上の場合、フォーカスゲインを低下させることでフォーカスが外れるのを抑制する技術として特許文献2が知られている。
また、レーザ光のビームが光ディスクの溝を横断する際の影響を溝横断量検出手段でTE信号のFE信号への洩れこみ量を測定し、漏れ込み量が大きい場合はフォーカスサーボ系のゲインとディスク回転速度を調整する技術として特許文献3が知られている。
また、TE信号から抽出した補償信号を用いて、FE信号のFE信号クロストークを相殺する技術として、特許文献4、5が知られている。
特開平4−98625号公報 特開2006−216132号公報 特開2001−84605号公報 特許第3480377号公報 特許第3813826号公報
しかしながら、上記従来例では次のような問題があった。
まず、上記特許文献1では、フォーカスサーボ制御部の補償器が、前段のエンファシスで特定の周波数帯のゲインを増大させているため、リミッタに入力される信号が飽和する恐れがあり、信号レベルがゲインの増大によって飽和したときにはフォーカスが外れる、という問題があった。
つまり、特許文献1のような構成では、前段のエンファシスで高い周波数帯のゲインを上げると、リミッタの出力が矩形信号のようになる。このリミッタ出力には制御に必要な周波数成分を確保することが困難になる。
フォーカスサーボでは、ディスク高さ(光学ヘッドの対物レンズから光ディスクの記録面までの距離)と光スポット位置(対物レンズからレーザ光の合焦位置までの距離)が異なる場合などでは、補償器において直流成分を補正する必要があり、このため、補償器への信号には直流成分が発生する。例えば、上記飽和によりエンファシスへ入力されるフォーカス駆動信号がデューティ比で50%の矩形波になってしまう場合では、補償器からの出力は直流成分が零になってしまい、フォーカスサーボを実行するために必要とする信号成分が無くなってしまい、フォーカスが外れることになる。直流以外の周波数成分でも同様であり、上記特許文献1の技術では、飽和によりフォーカスサーボ制御に必要な周波数成分の信号が小さくなる、もしくは無くなるためフォーカスが外れていた。
また、上記特許文献2では、クロストークレベルによりフォーカスサーボ系のゲインを下げている。フォーカスサーボ系ゲインは、「ディスク高さとスポットさ位置の相対的ずれ量」と「許容できるずれ量」の比率でほぼ定まる。このため、ディスク面振れ量が大きい条件では、ディスク位置の変動が大きい。このため、フォーカスサーボ系ゲインを下げられない場合があり、面ぶれ量が大きい光ディスクの場合にはフォーカスが外れるという問題があった。
さらに、特許文献3では、光ディスクに面ぶれがある場合については、光ディスクの回転速度を低下させることでフォーカスサーボ系のゲインを下げることが可能ではあるが、光ディスク装置に外部からの振動が加わって、光スポット位置が揺れる条件では、フォーカスサーボ系ゲインを下げるとフォーカスが外れてしまう、という問題があった。
また、上記特許文献4、5では、TE信号から抽出した補償信号を用いて、FE信号のトラッキングエラー信号クロストークを相殺しようとしているが、これらの従来例では、TE信号の位相と、FE信号に洩れ込むTE信号成分が同相である条件を仮定している。
しかしながら、FE信号に洩れ込むTE信号の洩れ込み成分は、TE信号と同相と限らない。つまり、上記特許文献4、5では、漏れこみの影響を増加させる条件になる場合があり、FE信号に洩れ込んだTE信号の位相によってはフォーカスサーボ系のノイズ成分である洩れ込み成分が増大し、フォーカスサーボ系が不安定になる場合があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、フォーカスサーボ系でフォーカスエラー信号にトラッキングエラー信号が洩れ込んだ際の影響を確実に抑制し、安定したフォーカスサーボを実現することを目的とする。
本発明は、光ディスクにレーザからのビームを照射する対物レンズと、前記対物レンズを駆動して前記光ディスクに照射するビームの焦点をフォーカス方向で移動させるアクチュエータと、前記光ディスクから反射した前記ビームを検知し、検知信号として出力する光学センサと、前記アクチュエータを駆動して前記光学センサの検知信号から前記ビームの焦点のずれをフォーカスエラー信号として出力する生成部と、前記生成部からのフォーカスエラー信号を入力し、前記アクチュエータを駆動して前記ビームの合焦位置を制御するサーボ制御部と、を備えた光ディスク装置において、前記サーボ制御部は、前記フォーカスエラー信号に基づいて前記アクチュエータの駆動信号を生成する補償部と、前記補償部が出力した駆動信号を入力して、当該駆動信号の周波数に応じてリミッタ特性を変化させてノイズ成分を検出するノイズ検出部と、前記補償部が出力した駆動信号から前記ノイズ検出部が検出したノイズ成分を差し引いて駆動信号を補正する補正部、とを備える。
また、前記ノイズ検出部は、前記入力したフォーカスエラー信号のレベルを当該フォーカスエラー信号の周波数に応じて制限する。
さらに、前記ノイズ検出部は、前記駆動信号を入力として、所定の周波数特性でゲインを増大させる第1のフィルタと、前記第1のフィルタの出力信号を入力として、当該出力信号のレベルの絶対値が所定の閾値以下のときには前記出力信号を所定の最小値に制限した信号を出力するレベル処理部と、前記レベル処理部の出力信号を入力として、前記第1のフィルタの逆系の周波数特性を備えた第2のフィルタと、を備え、前記補正部は、前記補償部が出力する駆動信号から、前記第2のフィルタが出力する出力信号を差し引いて駆動信号を補正する。
したがって、本発明によれば、安定したフォーカスサーボ系を実現できる。
本発明の第1の実施形態を示し、光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、フォーカスサーボ系の機能を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ノイズ検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、フィルタAの周波数特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態を示し、フィルタBの周波数特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態を示し、レベル処理部の不感帯処理の特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態を示し、レベル処理部の入力−出力特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態を示し、システムコントローラで行われるフォーカスサーボ系の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態を示し、レベル処理部の不感帯処理の入力−出力特性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態を示し、ノイズ検出部の構成及びフィルタの周波数特性を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態を示し、 ノイズ検出部のフィルタAの出力xからレベル処理部の出力yまでのリミッタ特性のグラフである。 本発明の第4の実施形態を示し、ノイズ検出部の構成及びフィルタの周波数特性を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態を示し、ノイズ検出部の構成及びフィルタの周波数特性を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態を示し、ノイズ検出部の構成及びフィルタの周波数特性を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
光ディスク装置は、ベース1上に光ディスク3を回転させるスピンドルモータ2とレーザ光の照射及び反射光の検出を行うピックアップ4と、ピックアップ4を光ディスク3の半径方向(トラッキング方向またはスレッド方向)やフォーカス方向(光ディスク3の記録面に接離する方向)を駆動するアクチュエータを配置し、ピックアップ4から検出した信号に基づいて、アクチュエータを制御する制御部10を主体として構成される。
ベース1上には、スピンドルモータ2が搭載されている。このスピンドルモータ2の回転軸の先端に取り付けられたターンテーブル21には、情報の記録又は再生を可能にする光情報記録媒体である光ディスク3が装着され、制御部10がスピンドルモータ2を所定の速度で回転駆動する。
ベース1上には、上記スピンドルモータ2に隣接して、内部に発光源である半導体レーザ41、レーザ光のビームを反射/透過して所定の方向に導くハーフミラー42、レーザ光を集光して光ディスク3の情報記録面(図中下面)に照射する対物レンズ43、対物レンズ43の位置を、電磁力を利用して光ディスク3の情報記録面に対して微細に制御するボイスコイル等からなるアクチュエータ44、対物レンズ43を介して前記情報記録面からの反射光を検出する光検出素子45などを備えた、いわゆるピックアップ4が、例えば、ラックアンドピニオン5などによって、上記光ディスクの半径方向に自在に移動可能に取り付けられている。なお、ラックアンドピニオン5のピニオンにはラックを駆動してピックアップ4をスレッド(半径方向でトラック間の移動)方向に駆動するためのモータ6が結合されている。
なお、アクチュエータ44は、対物レンズ43をフォーカス方向に変位させるフォーカス駆動部と、対物レンズ43を光ディスク3の径方向に変位させるトラッキング駆動部を含む。上記アクチュエータ44及びピックアップ4の構成については、公知または周知の技術を用いればよいので、個々では詳述しない。
ピックアップ4内でアクチュエータ44によって駆動される対物レンズ43の情報記録面に対する相対的な位置と、スピンドルモータ2で駆動される光ディスク3の回転速度(ディスク回転速度)及び、ラックアンドピニオン5及びモータ6によって光ディスク3の半径方向でピックアップ4のトラックの位置は、制御部10によって制御される。制御部10は、アナログ信号を処理するアナログ・フロント・エンド(AFE)部40と、プロセッサを含むシステムコントローラ101を主体としてデジタル信号を処理するデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)部100を備える。
ピックアップ4において、前記光ディスク3の情報記録面からの反射光を検出する光検出素子45で検出した信号は、制御部10のアナログ・フロント・エンド(AFE)部40に入力される。AFE部40は、各種のアナログ演算を行う演算部を備えており、アナログ・フロント・エンド(AFE)部40に入力された光検出素子45からの信号に各種の処理を施して、トラッキングエラー信号(TE信号)とフォーカスエラー信号(FE信号)などを生成する。AFE部40で生成されたトラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号は、図示しないA/D変換器を介してデジタル信号に変換された後、以下に説明するDSP部100へ入力され、所定の処理が行われる。
なお、DSP部100は、演算素子であるCPU(またはプロセッサ)を含むシステムコントローラ101と共に、データやプログラムを格納するRAM102やROM103、駆動信号を増幅するドライバなど各種の素子で構成されており、図1においてDSP部100は、機能要素によって、機能ブロック図として示されている。なお、システムコントローラ101で実行する光ディスク装置の制御プログラムは、記憶媒体としてのROM103に格納され、光ディスク装置の起動の度にRAM102にロードされてシステムコントローラ101のCPUにて実行される。
DSP部100には、まず、AFE部40からのトラッキングエラー信号を入力してトラッキングドライバ(TRD)信号とスレッド駆動(SLD)信号を出力するトラッキングサーボ系がトラック補償器120を中心として構成され、AFE部10からのフォーカスエラー信号を入力してフォーカス駆動(FOD)信号を出力するフォーカスサーボ系がフォーカス補償器110を中心として構成され、スピンドルモータ2の回転周波数(FG)信号を入力してシステムコントローラ101が指令した回転速度となるように光ディスク3を駆動する回転速度(SPD)信号を出力する回転サーボ系が回転制御部160を中心として構成される。
トラッキングサーボ系のトラック補償器120は、AFE部40から入力されたトラッキングエラー信号に基づいてシステムコントローラ101が指令したトラックを保持するようにトラッキングドライバ信号TRDを補正する。
トラック補償器120の出力TRDは、ピックアップ4を光ディスク3の径方向に変位させるピニオンのモータ6を駆動するスレッド駆動信号SLDを出力するSLD補償器130と、ドライバ回路152に入力される。ドライバ回路152は、トラッキングドライバ信号TRDを増幅して、アクチュエータ44のトラッキング部を駆動し、対物レンズ43の位置を光ディスク3の径方向に変位させて、光ディスク3の情報記録面のトラックからのずれを補正する。
SLD補償器130は、システムコントローラ101が指令したトラックと対物レンズ43が対向するようにスレッド駆動信号SLDを補正する。なお、ピックアップ4のシーク時には、現在アドレスと目標アドレスの情報からシーク回路140でピックアップ4を変位させるスレッド駆動信号SLDが出力され、スイッチ131によってシーク回路140またはSLD補償器130のスレッド駆動信号が選択される。スイッチ131の後段は、スレッド駆動信号SLDでモータ6を駆動するドライバ回路153に接続される。
上記トラッキングサーボ系は、公知または周知の技術を適用すればよいので、本実施形態では詳述しない。
回転サーボ系は、回転制御部160がスピンドルモータ2から回転周波数を入力して、システムコントローラ101が指令した回転速度となるように回転速度信号SPDを補正する。回転制御部160が出力する回転速度信号SPDは、スピンドルモータ2を駆動する回転ドライバ回路161へ入力される。上記回転サーボ系は、公知または周知の技術を適用すればよいので、本実施形態では詳述しない。
次に、フォーカスサーボ系は、フォーカス補償器110が、AFE部40から入力されたフォーカスエラー信号に基づいて、レーザ光のビームが光ディスク3の情報記録面で合焦を保持するように対物レンズ43をフォーカス方向へ駆動するフォーカス駆動信号FODinを補正する。
フォーカス補償器110の後段には、フォーカス駆動信号FODinを入力としてノイズ成分のみを検出してノイズ信号FODsnsを出力するノイズ検出部170と、フォーカス補償器110が出力したフォーカス駆動信号FODinからノイズ検出部170が出力したノイズ信号FODsnsを差し引く減算器(補正部)180が接続される。減算器180は、フォーカス駆動信号FODinからノイズ信号FODsnsを差し引いた信号をフォーカス駆動信号FODとして出力する。減算器180の後段にはアクチュエータ44のフォーカス駆動部を駆動するドライバ回路151が接続され、減算器180が出力したフォーカス駆動信号FODに応じて対物レンズ43の位置を変位させる。
図2は、本発明のフォーカスサーボ系の概略を示す機能ブロック図である。
ピックアップ4から光ディスク3の情報記録面に照射されたレーザ光は、光ディスク3の情報記録面で反射し、光検出素子(光学センサ)45へ入射する。AFE部40では光検出素子45が検出したレーザ光から非点収差法やスポットサイズ法などの公知または周知の技術によりフォーカスエラー信号を抽出する。抽出されたフォーカスエラー信号には、トラッキングエラー信号の洩れ込み成分がノイズ成分として加わっている。
フォーカス補償器110では、フォーカスエラー信号に含まれる合焦位置のずれ量に応じて、対物レンズ43のフォーカス方向の位置を補正するフォーカス駆動信号FODinを演算して出力する。ノイズ成分を含むフォーカス駆動信号FODinは、ノイズ検出部170と減算器180へ入力される。
ノイズ検出部170では、後述する2つのフィルタと、リミッタの機能を含むレベル処理部によってノイズ成分FODsnsが検出され、減算器180に入力される。減算器180では、フォーカス補償器110からのフォーカス駆動信号FODinからノイズ成分FODsnsを差し引いたフォーカス駆動信号FODを演算し、ドライバ回路151に出力する。ドライバ回路151はノイズ成分FODsnsを除去したフォーカス駆動信号FODでアクチュエータ44のフォーカス駆動部を駆動する。
これにより、対物レンズ43は、トラッキングエラー信号の洩れ込みによるノイズの影響を受けることなくフォーカス方向に駆動され、また、前記従来例のようにフォーカス駆動信号FODの飽和を招くことなく、光ディスク3の情報記録面の高さに応じた所定の合焦位置(対物レンズ43から情報記録面の距離)を保持することが可能となる。
図3〜図6に、ノイズ成分のみを検出するノイズ検出部170の詳細を示す。図3は、ノイズ検出部170の構造を示すブロック図である。ノイズ検出部170は、所定の周波数(第1の周波数閾値)fx以上かつ所定の周波数fz(第2の周波数閾値)以下で周波数が高くなるにつれて徐々にゲインを増大させるフィルタA171と、フィルタAの出力xのレベルの絶対値を入力として、所定のレベルN以下の出力xを遮断するリミッタを含むレベル処理部172と、フィルタAの逆特性で構成されてレベル処理部172の出力yを入力として、所定の周波数(高周波)fx以上かつ所定の周波数fz以下で周波数が高くなるにつれて徐々にゲインを減少させるフィルタB173から構成される。
図4は、フィルタA171の周波数とゲインの関係を示すグラフである。フィルタA171の特性は、入力されたフォーカス駆動信号FODinの周波数が所定値fx未満ではレベルを0dBとし、所定値fx以上では所定値fzまで所定のランプKでMdBまでレベルを増幅する。所定値fz以上では、ゲインの増幅は一定値MdBとする。
このフィルタA171により、入力されたフォーカス駆動信号FODinは、所定値fx以上では徐々にMdBまで増幅され、所定値fx以上fz未満では周波数の増大に応じて増幅率が増大する。
図5は、フィルタB173の周波数とゲインの関係を示すグラフである。フィルタB171の特性は、入力されたレベル処理部172の信号yの周波数が所定値fx未満ではレベルを0dBとし、所定値fx以上では所定値fzまで所定のランプで−MdBまでレベルを低減する。所定値fz以上では、ゲインの低減は一定値−MdBとする。
このフィルタB173により、入力された信号yのレベルは、所定値fx以上では徐々に−MdBまで低減され、所定値fx以上fz未満では周波数の増大に応じてレベルが低減量が増大する。
フィルタA171から出力された信号xは、レベル処理部172によってフォーカスサーボ系で必要とする周波数fx未満の信号yが、図6で示すように、予め設定されたしきい値NdB以下であれば遮断される。この結果、フィルタB173で元のレベルに戻された信号FODsnsには、所定のレベル(レベル閾値)N以下で周波数fx未満の周波数帯は除去されて、フォーカスサーボ系で不要な周波数fx以上の周波数帯のノイズ成分FODsnsが抽出される。
つまり、フィルタA171で高い周波数成分(fx以上)を抽出し、フィルタB173ではフィルタAで増幅させた周波数成分を元に戻す。これらフィルタA171、フィルタB173はIIRフィルタで構成することができる。
レベル処理部172は、所謂不感帯を構成し、信号xの振幅(レベル)の絶対値がレベル閾値N以上の信号のみを通過させる。
このレベル処理部172の処理は、図6で示すように、不寒帯入力レベルxに対して、xの絶対値をレベル閾値Nと比較し、レベル閾値Nより小さい場合は出力y=0に設定し、レベル閾値Nより大きい場合はxの符号に応じて、下記の演算結果をyとする。
x>0のときx−N 、X<0のときx+N
上記フィルタA171の出力の絶対値がレベル閾値Nより大きい場合、不感帯で構成されたレベル処理部172の信号yが出力されて、フィルタA171による位相ずれをフィルタB173により補正する。このため、ノイズ検出部170で行われるノイズ抽出の演算で位相ずれが発生することはなく、フォーカスサーボ系を安定して動作させることが可能となる。
そして、フィルタA171は、周波数fxHz以上でゲインが増加し、周波数fzHz以上でゲインが一定値になる特性とする。フィルタB173は、周波数fxHz以上でゲインが低下し、周波数fzHz以上でゲインが一定値になる特性で、フィルタA171の逆特性に設定される。このためフィルタA171の出力xをフィルタB173へ入力すると、フィルタA171の入力からフィルタB173の出力の特性は、周波数に依存しないスルー状態と同じ特性を持つ。フィルタA171の出力xが不感帯機能を有するレベル処理部172に入力するので、入力xと出力yの関係は図6のようになる。
ノイズ検出部170に入力されたフォーカス駆動信号FODinの周波数が低い場合は、レベル処理部172の不感帯機能より出力yはゼロであるが、周波数fx以上の信号xは、フィルタAで171ゲインが増加するので、不感帯機能を透過して出力yが発生する。レベル処理部172の不感帯機能の出力yをフィルタB173に入力するので、周波数fx以上の信号レベルが低下することになる。この結果、本発明のノイズ検出部170では、図7に示すように周波数の変化に応じてリミッタ(不感帯)のレベルを変更することができる。
図7はレベル処理部172の不感帯機能の一例を示す入力−出力特性のグラフである。図8の例では、レベル処理部172の不感帯機能の入力をxとし、出力をyとする。
図7の入力−出力特性は、スイッチ特性にした例を示しており、不感帯機能により閾値|N|でON/OFFを行う場合を示す。この例では、入力xのレベルの絶対値が|N|以下になると、出力yの信号レベルを0とする。なお、出力yのレベルは0に近い所定の最小値としてもよい。
以上のように本発明のフォーカスサーボ系では、フォーカス補償器110の出力であるフォーカス駆動信号FODinからノイズ検出部170でノイズ成分FODsnsのみを抽出し、減算器180でフォーカス駆動信号FODinからノイズ成分FODsnsを差し引くことで、アクチュエータ44のフォーカス駆動部に与える信号からトラッキングエラー信号の影響を確実に除去することができ、安定したフォーカスサーボ系を実現できる。
<第2実施形態>
図8は第2の実施形態を示し、前記第1実施形態のフォーカスサーボ系の処理をシステムコントローラ101のCPU処理を行う場合のフローチャートを示す。
まず、システムコントローラ101は、ステップS201でAFE部40からフォーカスエラー信号を読み込んで、ステップS202で、フォーカスエラー信号に含まれるずれ量に応じたアクチュエータ44のフォーカス駆動部への指令値としてフォーカス駆動信号FODinを算出する。このフォーカス駆動信号FODinの算出は、前記第1実施形態で述べたように、前記従来例などの公知例や周知例によって算出すればよい。
次にシステムコントローラ101は、ステップS203〜S207で、前記第1実施形態のノイズ検出部170のフィルタA171の処理を行う。まず、ステップS203でフォーカス駆動信号FODinの周波数が第1の周波数閾値fx以上であるか否かを判定し、周波数がfx以上であればステップS204で周波数が第2の周波数閾値fz以下であるか否かを判定する。
上記判定の結果、フォーカス駆動信号FODinの周波数が、第1の周波数閾値fx未満の場合には、ステップS205に進んで、ゲインG1を0dBに設定する。一方、フォーカス駆動信号FODinの周波数が、第1の周波数閾値fx以上、かつ第2の周波数閾値fz以下の場合には、ステップS206に進んで、ゲインG1をフォーカス駆動信号FODinにランプの定数Kを乗じた値に設定する。さらに、フォーカス駆動信号FODinの周波数が第2の周波数閾値fz以上の場合では、ステップS207に進んでゲインG1の最大値であるMdBに設定する。
そして、ステップS208では、フォーカス駆動信号FODinに上記ステップS205〜S207の何れかで算出したゲインG1を乗じて、出力xを求める。なお、ゲインG1は絶対値として求められるので、フォーカス駆動信号FODinのレベルの符号に応じて出力xのレベルの符号も変化する。
次に、システムコントローラ101は、ステップS209で前記第1実施形態のレベル処理部172の不感帯処理を行い、出力xのレベルの絶対値が予め設定したレベル閾値N以下であれば、出力yのレベルを0または所定の最小値に設定する。
次に、システムコントローラ101は、ステップS210〜S216で前記第1実施形態のフィルタB173の処理を、出力yについて行う。
すなわち、出力yの周波数が第1の周波数閾値fx以下であれば、ゲインG2を0に設定し(S212)、出力yの周波数が第1の周波数閾値fx以上、かつ第2の周波数閾値fz以下の場合には、ステップS2013に進んで、ゲインG2を出力yにランプの定数Kを乗じた負値に設定する。さらに、出力yの周波数が第2の周波数閾値fz以上の場合では、ステップS214に進んでゲインG2の最大値である−MdBに設定する。
そして、ステップS215では、出力yに上記ステップS212〜S214の何れかで求めたゲインG2を乗じてノイズ信号FODsnsを求める。
ステップS216では、上記ステップS202で求めたフォーカス駆動信号FODinからノイズ成分FODsnsを差し引いて、フォーカス駆動信号FODinに含まれるトラッキングエラー信号等のノイズ信号FODsnsの影響を削除する。
以上の処理によって、システムコントローラ101でフォーカスサーボ系の処理を前記第1実施形態と同様に実現することができる。
なお、上記第2の実施形態では、フォーカスサーボ系の処理の全てをソフトウェアで実現する例を示したが、上記処理の一部(例えば、フィルタA171の処理等)をハードウェアによって処理することができる。
<第3実施形態>
図9〜図11は、第3の実施形態を示し、前記第1または第2の実施形態のレベル処理部172の不感帯機能の他の例を示す入力−出力特性のグラフである。図10では、レベル処理部172の不感帯機能の入力をxとし、出力をyとする。
図9はレベル処理部172の不感帯処理の入力−出力特性をスイッチ特性にした例を示しており、不感帯機能により入力された信号xのレベルの絶対値が閾値|N|以下でレベルを0または所定の最小値に設定に設定する。
前記第1実施形態のレベル処理部172の不感帯処理では、入力xのレベルの絶対値がレベル閾値N以下になると、出力yの信号レベルを0または所定の最小値に設定していたためレベルが急変する。このため、前記第1実施形態のレベル処理部172では、レベルのON/OFFの切り替え動作で新たにノイズを発生する恐れがある。そのため本第3実施形態のレベル処理部172の不感帯機能では、図9のように、入力xのレベルと出力yのレベルの関係を閾値|N|だけオフセットさせることで、出力yのレベルが急変するのを防止して、ノイズ成分FODsnsに新たなノイズが加わるのを防ぐことが可能となる。
これにより、ノイズ成分FODsnsを検出するノイズ検出部170の特性は、図10で示すように、逆特性の一対のフィルタA171、173Bの間に、入力−出力特性に閾値|N|のオフセットを有するリミッタ機能を有するレベル処理部172を配置することで、新たなノイズの発生を防ぎ、さらに入力信号のFODinの周波数に応じて出力レベルが図11のように変化する入力−出力特性でノイズ信号FODsnsを確実に抽出し、減算器180で削除することができる。
図11の特性は、ノイズ検出部170のフィルタA171の出力xを入力とするレベル処理部172の出力yまでのリミッタ特性のグラフを示しており、周波数(閾値)fx、fy、fzにおける入力レベル[dB]と出力レベル[dB]の関係を示す。なお、周波数の関係はfx<fy<fzである。
フォーカス駆動信号FODinの周波数が第1の周波数閾値fx以上かつ第2の周波数閾値fz以下では、周波数の増大につれて徐々に出力yのゲインが増大していく。フィルタA171で増幅される周波数帯域(fx以上)は、レベル処理部172のリミッタレベルがN/Mのように作用する。なお、Mは前記第1実施形態の図4、図5で示したゲインの最大値である。このため、入力されたフォーカス駆動信号FODinから位相がずれることなくノイズ成分FODsnsをフィルタB173から出力し、フォーカスサーボ系で不要な高い周波数のノイズ成分のみを減算器180で削除できる。減算器180でのノイズ成分FODsnsの削除によるフォーカスサーボ系の安定性は劣化することなく、トラッキングエラー信号からのフォーカスエラー信号への洩れ込みの有無にかわらす、フォーカス駆動信号FODinからノイズ成分FODsnsのみを抽出し、減算器180でのノイズ成分FODsnsのみを削除することでアクチュエータ44のフォーカス駆動部を駆動するフォーカス駆動信号FODは補正され、安定したフォーカスサーボ系を実現できる。
<第4実施形態>
図12は、第4の実施形態を示し、前記第2実施形態のフィルタA171,B173の特性を変更し、さらにゲイン補正部174を加えたもので、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
図12は、ノイズ検出部170をデジタルフィルタで構成する際に好適な実施形態を示す。
フィルタA171は最大ゲインを0dBとし、最小ゲインを−MdBとし、前記第1実施形態と同様に第1の周波数閾値fx以上、第2の周波数閾値fz以下で最小ゲインから最大ゲインへ変化させるものである。フィルタA171の位相特性は、第1の周波数閾値fxと第2の周波数閾値fzの間で進み角が最大となる。
フィルタB173はフィルタA171の逆特性で、最大ゲインを0dBとし、最小ゲインを−MdBとし、前記第1実施形態と同様に第1の周波数閾値fx以上、第2の周波数閾値fz以下で最大ゲインから最小ゲインへ変化させるものである。フィルタB173の位相特性は、第1の周波数閾値fxと第2の周波数閾値fzの間で遅れ角が最大となる。
フィルタB173の後段には、ゲイン補正部174が配置され、フィルタB173の出力のレベルを所定値MdBだけ増幅した信号をノイズ成分FODsnsとして出力する。
また、レベル処理部172の不感帯処理も、最小ゲインに応じてスライスレベルを変更しておく。
本第4実施形態も前記第1、第2実施形態と同様に、フォーカス駆動信号FODinからノイズ検出部170でノイズ成分FODsnsのみを抽出し、減算器180でフォーカス駆動信号FODinからノイズ成分FODsnsを差し引くことで、アクチュエータ44のフォーカス駆動部に与える信号からトラッキングエラー信号の影響を確実に除去することができ、安定したフォーカスサーボ系を実現できる。さらに、フィルタA171の位相特性と、フィルタB173の位相特性は逆特性としたので、ノイズ成分FODsnsはフォーカス駆動信号FODinに対して位相のずれが無く、フォーカスサーボ系を安定させることができる。
また、本第4実施形態では、デジタルフィルタの場合、演算のオーバーフローが問題になることが多いことに着目し、デジタルフィルタの最大ゲインを0dBにする。フィルタA171でゲインが低い部分を補うためにゲイン補正部174を設け、レベル処理部172の不感帯処理では、スライスレベルを変更して、フォーカス駆動信号FODinのレベルに合わせている。
<第5実施形態>
図13は第5の実施形態を示し、前記第2実施形態のフィルタA171、B173の特性を変更したもので、その他の構成は前記第2実施形態と同様である。
フィルタA171では、第1の周波数閾値fx以上でゲインを周波数に比例して増大させ、フィルタB173では、第1の周波数閾値fx以上でゲインを周波数に比例して減衰させる。この場合も前記第1,2実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第6実施形態>
図14は第6の実施形態を示し、前記第4実施形態のフィルタA171、B173の特性を前記第5実施形態と同様に変更したもので、その他の構成は前記第4実施形態と同様である。
フィルタA171では、第1の周波数閾値fx以上でゲインを周波数に比例して増大させ、フィルタB173では、第1の周波数閾値fx以上でゲインを周波数に比例して減衰させる。
この場合も前記第1、2、4実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明の各実施形態によれば、補償部の出力である駆動信号からノイズ検出部でノイズ成分のみを抽出し、補正部で駆動信号からノイズ成分を差し引くことで、アクチュエータに与える駆動信号からトラッキングエラー信号の影響を確実に除去することができ、安定したフォーカスサーボ系を実現できる。
また、以上のように、本発明は、フォーカスエラー信号によりフォーカスサーボを行う光ディスク装置に適用することができる。
3 光ディスク
40 AFE部
43 対物レンズ
44 アクチュエータ
10 制御部
100 DSP部
101 システムコントローラ
110 フォーカス補償部
120 トラック補償部
170 ノイズ検出部
171 フィルタA
172 レベル処理部
173 フィルタB

Claims (6)

  1. 光ディスクにレーザからのビームを照射する対物レンズと、
    前記対物レンズを駆動して前記光ディスクに照射するビームの焦点をフォーカス方向で移動させるアクチュエータと、
    前記光ディスクから反射した前記ビームを検知し、検知信号として出力する光学センサと、
    前記アクチュエータを駆動して前記光学センサの検知信号から前記ビームの焦点のずれをフォーカスエラー信号として出力する生成部と、前記生成部からのフォーカスエラー信号を入力し、前記アクチュエータを駆動して前記ビームの合焦位置を制御するサーボ制御部と、を備えた光ディスク装置において、
    前記サーボ制御部は、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて前記アクチュエータの駆動信号を生成する補償部と、
    前記補償部が出力した駆動信号を入力して、当該駆動信号の周波数に応じてリミッタ特性を変化させてノイズ成分を検出するノイズ検出部と、
    前記補償部が出力した駆動信号から前記ノイズ検出部が検出したノイズ成分を差し引いて駆動信号を補正する補正部、
    とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記ノイズ検出部は、
    前記入力したフォーカスエラー信号のレベルを当該フォーカスエラー信号の周波数に応じて制限することを特徴とす光ディスク装置。
  3. 請求項2に記載の光ディスク装置であって、
    前記ノイズ検出部は、
    前記駆動信号を入力として、所定の周波数特性でゲインを増大させる第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタの出力信号を入力として、当該出力信号のレベルの絶対値が所定の閾値以下のときには前記出力信号を所定の最小値に制限した信号を出力するレベル処理部と、
    前記レベル処理部の出力信号を入力として、前記第1のフィルタの逆系の周波数特性を備えた第2のフィルタと、を備え、
    前記補正部は、
    前記補償部が出力する駆動信号から、前記第2のフィルタが出力する出力信号を差し引いて駆動信号を補正することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項3に記載の光ディスク装置であって、
    前記第1のフィルタは、
    前記駆動信号を入力として、予め設定した第1の周波数閾値以上で前記ゲインを増大させ、
    前記第2のフィルタは、
    前記第1のフィルタの逆系で構成されて、前記レベル処理部の出力信号を入力として、前記第1の周波数閾値以上で前記ゲインを低減させることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の光ディスク装置であって、
    前記レベル処理部は、
    前記第1のフィルタの出力信号のレベルの絶対値が所定の閾値以下のときには所定の最小値出力し、
    前記第1のフィルタの出力信号のレベルの絶対値が所定の閾値を超えるときには前記第1のフィルタの出力信号をそのまま、または予め設定したレベルを差し引いて出力することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 光ディスクにレーザからのビームを照射する対物レンズと、前記対物レンズを駆動して前記光ディスクに照射するビームの焦点をフォーカス方向で移動させるアクチュエータと、前記光ディスクから反射した前記ビームを検知し、検知信号として出力する光学センサと、前記アクチュエータを駆動して前記光学センサの検知信号から前記ビームの焦点のずれをフォーカスエラー信号として出力する生成部と、プロセッサとメモリを備えて前記生成部からのフォーカスエラー信号を入力し、前記アクチュエータを駆動して前記ビームの合焦位置を制御する駆動信号を生成するプログラムであって、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて前記アクチュエータの駆動信号を生成する手順と、
    前記駆動信号の周波数に応じてリミッタ特性を変化させてノイズ成分を検出する手順と、
    前記駆動信号からノイズ成分を差し引いて駆動信号を補正する手順と、
    とを前記プロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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