JP3269309B2 - 光ディスクの制御装置 - Google Patents

光ディスクの制御装置

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JP3269309B2
JP3269309B2 JP00908995A JP908995A JP3269309B2 JP 3269309 B2 JP3269309 B2 JP 3269309B2 JP 00908995 A JP00908995 A JP 00908995A JP 908995 A JP908995 A JP 908995A JP 3269309 B2 JP3269309 B2 JP 3269309B2
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light beam
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0941Methods and circuits for servo gain or phase compensation during operation

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のトラックを有する
ディスク上に、集束された光ビームを照射し情報を記録
する、または記録されている情報を再生するための光デ
ィスク装置のフォーカシング制御装置及びトラッキング
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の回転数で回転しているディスク上
に半導体レーザーより発生した光ビームを集束レンズで
集束して照射し、ディスク上に情報を記録し、または記
録されている信号を再生する光学式再生装置がある。
【0003】図13にディスクの拡大図を示す。ディス
ク上には幅0.6um、ピッチ1.6umという微小な
トラック(図の凸部)がスパイラル状又は同心円上に設
けられている。トラックに記録された情報を再生する場
合は、光ビームの集束点が常に情報面に位置する様にフ
ォーカシング制御を行うと共に光ビームスポットがトラ
ック上(図の凸部)に位置するようにトラッキング制御
を行う。
【0004】光ビームの集束点と情報面とのずれ量(以
下、フォーカシングエラー信号という。)は、一般に非
点収差法と呼ばれる検出方式等を用いて検出される。図
14にフォーカシング制御系のブロック図を示す。フォ
ーカシングエラー信号は位相補償回路500、電力増幅
器501を介してフォーカシングアクチュエータ502
に送られる。
【0005】位相補償回路500はフォーカシング制御
系を安定にする。フォーカシングアクチュエータ502
は集束レンズを記録面に垂直な方向に移動する。従っ
て、フォーカシングアクチュエータ502の出力が光ビ
ームの集束点の位置になる。図15に位相補償回路50
0の伝達特性の一例を示す。(a)にゲイン特性、
(b)に位相特性を示す。フィルタの特性は、約2kH
zでの位相を進める特性である。従って数100Hz以
上でゲインが高くなる。 図16にフォーカシング制御
系の伝達特性を示す。実線が特性を示す。
【0006】光ディスク上には多数のトラックが形成さ
れているので所定のトラックから他の所定のトラックに
光ビームスポットを移動させる検索が行われる。一般
に、光ビームスポットがトラックを横断すると、フォー
カシングエラー信号が乱される。従って、光ビームスポ
ットがトラックを横断する際のフォーカシングエラー信
号は、ディスクの面振れ等により発生した制御誤差に光
ビームスポットがトラックを横断することで発生する外
乱が重畳された波形になる。
【0007】光ビームスポットがトラックを横断する速
度は数mm/sになる。従って、光ビームスポットがト
ラックを横断する際の外乱の周波数は数kHz以上とな
る。
【0008】フォーカシングエラー信号に重畳される外
乱の周波数は数kHz以上となるので、外乱は位相補償
回路500で増幅される。従って、電力増幅器501の
出力電圧が飽和する。図17に検索時の電力増幅器50
1の出力電圧のー例を示す。期間aはディスクの面振れ
等の為に、出力電圧は正となる。即ち、この正の電圧に
より集束レンズは記録面に近づく。期間bはディスクの
面振れが変化した為に、出力電圧は負となる。期間aと
同様に、この負の電圧により集束レンズは記録面に近づ
く。
【0009】ところで、光ビームスポットがトラックを
横断することで発生する飽和は、ディスクの面振れ等に
よる電圧値を打ち消す。図に点線で示した電圧値を越え
た場合に飽和する。例えば、期間aでは飽和により正の
電圧値が飽和により低くなる。即ち、フォーカシング制
御系のゲインが低下することになる。飽和が生じた場合
のフォーカシング制御系の特性を図16に点線で示す。
【0010】光ビームスポットのトラックからのずれ量
(以下、トラッキングエラー信号という。)は、一般に
プッシュプル法と呼ばれる検出方式等により検出され
る。トラッキング制御はトラッキングエラー信号を位相
補償回路を介した信号に応じて集束レンズをトラックと
直交する方向に駆動することで行われる。
【0011】図18にトラッキング制御系のブロック図
を示す。トラッキングエラー信号(信号c)は位相補償
回路510、電力増幅器511を介してトラッキングア
クチュエータ512に送られる。トラッキングアクチュ
エータ512は集束レンズをトラックと直交する方向に
駆動する。位相補償回路510の特性はフォーカシング
制御系と同じである。
【0012】図14に示したフォーカシング制御系と異
なる点は経路Bである。経路Bについて説明する。
【0013】プッシュプル法はディスク上のトラックで
反射回折された光をトラック中心に対して対称に配置さ
れた2分割の光検出器のそれぞれの受光部での出力差と
してずれ量を検出する方式である。光ビームスポットと
トラックの中心が一致している場合は左右対称な反射回
折光分布が得られ、それ以外の場合は、左右で光強度が
ずれる。図19にプッシュプル法によるトラッキングエ
ラー信号の一例を示す。トラックの中心に光ビームスポ
ットが位置するときはトラッキングエラー信号は零とな
り、トラックの中心からずれると正または負の値にな
る。尚、トラックの凸部の形状等によりトラッキングエ
ラー信号の傾きが、凸部(トラックの中心)と凹部で異
なる場合が生じる。また、プッシュプル法は集束レンズ
が中心位置から変位すると変位の方向及び変位量に応じ
たオフセトが発生する。上述した経路Bはこのオフセッ
トを示している。従って、図18において集束レンズの
位置に定数Kpを乗算して信号aから減算している。K
pは集束レンズの変位とオフセットの関係を示す。トラ
ッキングエラー信号(信号c)は、トラック中心と光ビ
ームスポットのずれ量(信号a)から集束レンズの変位
によって生じたオフセット(信号b)を減算した信号に
なる。集束レンズの変位によるオフセットを考慮したト
ラッキングエラー信号の一例を図20に示す。横軸が集
束レンズの変位量を、縦軸がトラッキングエラー信号の
レベルを示す。点fが集束レンズの変位が零でかつ光ビ
ームが凸部の中心(トラックの中心)に位置する場合を
示す。尚、図19に示した波形は、信号bが零の場合を
示す。即ち、集束レンズの変位が零で、即ち中心位置に
ある状態で、トラックの位置が偏心等でずれた場合のト
ラッキングエラー信号を示す。
【0014】トラッキング制御が行われている状態で、
装置に外部から衝撃が加わった為に光ビームスポットが
トラックを横断することがある。この状態でのトラッキ
ングエラー信号は上述した図20の波形に似た波形とな
る。
【0015】図20に示したトラッキングエラー信号
(信号c)は、図18に示した信号aから信号bを減算
した信号である。ここで、信号aは、図19に示した波
形と似た波形となる。即ち、信号aは集束レンズが中心
位置からずれてもオフセットを生じない波形である。従
って、信号aの平均値は零になる。よって、光ビームス
ポットがトラックを横断する速度が高く、図19に示し
た信号aの周波数が、トラッキング制御系の帯域より高
い場合には、信号aに応じて集束レンズは動かない。即
ち、図18に示したフィードバックの経路Aが無い状態
と等しくなる。経路Bのフィードバックのみとなる。但
し、飽和が発生しない場合である。飽和がある場合の動
作については後述する。
【0016】従って、トラッキング制御が行われている
状態で光ビームスポットがトラックを横断する状態での
トラッキング制御系は、図18において経路Bのみの制
御系となる。即ち、集束レンズの中心位置からの変位に
応じたオフセットのみが経路Bによりフィードバックさ
れる。集束レンズは中心位置からの変位が零になるよう
に制御される。但し、図18のKpは一般に10の−3
乗程度であるので通常のフィードバックがなされている
場合に比べ、トラッキング制御系のゲインが60dB程
度低くなる。図21にトラッキング制御系の伝達特性を
示す。実線が通常の場合で、点線が光ビームスポットが
トラックを横断する場合をそれぞれ示す。尚、Kpは非
常に小さいので通常のトラッキング制御が行われている
場合には、経路Bによる影響は非常に小さい。
【0017】トラッキングエラー信号(信号c)、電力
増幅器511の出力電圧及び信号bのー例を図22に示
す。トラッキング制御が行われている状態で光ビームス
ポットがトラックを横断する場合には、集束レンズはバ
ネを介して中心位置に固定されているので、ディスク外
周方向に移動した後に、バネにより内周方向に移動方向
を変える。従って、光ビームスポットも集束レンズに従
って動く。図22は、移動の方向が変わる時点の前後の
波形を示している。波形(a)にトラッキングエラー信
号(信号c)を、波形(b)に電力増幅器511の出力
電圧を、波形(c)に図18の信号bのー例を示す。
尚、波形(b)は点線のレベルで飽和が発生した場合を
示している。期間cは、光ビームスポットが内周方向に
移動している期間である。期間dは、光ビームスポット
が外周方向に移動している期間である。 波形(a)に
示すように、トラッキングエラー信号の傾きは、凸部
(トラックの中心)と凹部で異なる。図19を用いて説
明した内容と同様である。従って、光ビームスポットが
ー定の速度でトラックを横断すると、トラッキングエラ
ー信号の周波数が凸部と凹部で異なる。位相補償回路5
10は2kHz近傍では微分の特性になっている(位相
が進んでいる)。従って、周波数の差は、位相補償回路
510の出力において振幅の差になる。かつ、振幅の差
は、光ビームスポットの移動方向によって異なる。これ
は、光ビームスポットがトラックを横断する方向に応じ
て、位相補償回路510に入力されるトラッキングエラ
ー信号の極性が反転する為である。
【0018】飽和がある場合の動作に付いて説明する。
ここで、図22の波形(b)に示した点線で電力増幅器
511の出力電圧が飽和し、また、出力電圧が負の場合
に集束レンズは外周方向に移動するとする。
【0019】図18の信号bは極性が反転されて位相補
償回路510に入力される。従って、期間cでは、信号
bを示す波形(c)の信号によって集束レンズは外周方
向に移動するように制御される。ここで、期間cでは電
力増幅器511の出力電圧(波形(b))は負の電圧で
飽和が起こる。これは、上述したトラッキングエラー信
号の傾きの程度が、凸部(トラックの中心)と凹部で異
なることに起因する。この飽和によって、集束レンズの
外周方向への移動量が少なくなる。 期間dでは、波
形(c)の信号によって集束レンズは期間cと同様に外
周方向に移動するように制御される。しかしながら、期
間dでは出力電圧(波形(b))は正の電圧で飽和が起
こる。光ビームスポットの移動方向が変わるためであ
る。この飽和によって、集束レンズの外周方向への移動
量が増える。
【0020】ところで、波形(c)は光ビームスポット
の移動方向が変わる時点で最大となる。集束レンズの中
心位置からの変位量が最大となる為である。従って、波
形(c)に応じた電力増幅器511の出力電圧も最大と
なる。その時点の前後で上述した飽和が発生するので、
集束レンズの変位による電力増幅器511の出力電圧の
位相は、遅れることになる。
【0021】図21に波形(b)の点線で飽和が生じた
場合のトラッキング制御系の特性の一例を示す。ゲイン
が低下すると共に集束レンズが変位する周波数で位相が
遅れる。ここでは、位相の遅れる周波数は、eである。
周波数eは集束レンズが緩やかに振動する周波数であ
る。周波数eではゲインが0dBで位相が−180とな
っており、発振条件を満足する。
【0022】上述したトラッキング制御系では図13の
凸部に情報を記録する光ディスクについて説明したが、
凹部に情報を記録する光ディスクもある。この場合、凹
部をトラッキングする必要がある。トラッキングエラー
信号は、図19に示すように凹部と凸部で傾きが逆にな
っている。従って、トラッキングエラー信号を反転する
ことで凹部をトラッキングすることができる。図23に
ブロック図を示す。反転増幅器513によりトラッキン
グエラー信号が反転され、位相補償回路510に入力さ
れる。凸部をトラッキングする場合には光ビームスポッ
ト位置の信号が経路Bを介して負帰還される。しかし、
凹部をトラッキングする場合には光ビームスポット位置
の信号が正帰還される。従って、凹部をトラッキングす
る場合には上述した飽和によって発振条件を満足すると
言うことはない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、検索
時には集束レンズをフォーカシング方向に駆動する電力
増幅器の出力電圧が飽和する。従って、飽和により制御
系のゲインが低下することになる。ゲインの低下が大き
い場合には、フォーカシング制御系が不安定になる。
【0024】また、トラッキング制御が行われている状
態で、例えば装置に外部から衝撃が加わった為に光ビー
ムスポットがトラックを横断すると、通常のフィードバ
ックループが開いた状態となり、集束レンズのシフトよ
って発生するオフセットのみがフィードバックされる。
また、飽和によって位相が遅れる。従って、トラッキン
グ制御系のゲインが低下すると共に位相が遅れるために
制御系が発振する条件を満たす。
【0025】本発明は従来のフォーカシング制御装置及
びトラッキング制御装置におけるこのような問題点を解
決し、飽和が起こった場合でも不安定にならないフォー
カシング制御装置及びトラッキング制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のフォーカシング制御装置は、ディスクに向け
て照射する光ビームの集束点の位置をディスク面と垂直
な方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光ま
たは透過光より光ビームの集束点とディスクの情報面と
の距離を検出するフォーカシングエラー検出手段と、フ
ォーカシングエラー検出手段の出力信号に基づいて光ビ
ームの集束点がディスクの情報面上に位置するように移
動手段を駆動して制御する制御手段とを備え、移動手段
を駆動する駆動信号が飽和する場合に、その飽和量に応
じた値を遅延して移動手段に加えるように制御手段を構
成する。
【0027】また、ディスクに向けて照射する光ビーム
の集束点の位置をディスク面と垂直な方向に移動する移
動手段と、ディスクからの反射光または透過光より光ビ
ームの集束点とディスクの情報面との距離を検出するフ
ォーカシングエラー検出手段と、フォーカシングエラー
検出手段の出力信号に基づいて光ビームの集束点がディ
スクの情報面上に位置するように移動手段を駆動して制
御する制御手段とを備え、制御手段は、移動手段を駆動
する駆動信号が飽和する場合に、その飽和した値を積分
し、この積分した信号と反対の極性の信号で移動手段を
駆動する際に、積分した値に相当する値を低減する。
【0028】また、この目的を達成するために本発明の
トラッキング制御装置は、ディスク上に照射されている
光ビームスポットをディスクのトラック方向と略垂直な
方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光また
は透過光より光ビームスポットとトラックとの位置ずれ
を検出するトラッキングエラー検出手段と、トラッキン
グエラー検出手段の出力信号に基づいて光ビームスポッ
トがトラックを追従するように移動手段を駆動して制御
する制御手段とを備え、移動手段を駆動する駆動信号が
飽和する場合に、その飽和量に応じた値を遅延して移動
手段に加えるように前記制御手段を構成する。
【0029】また、ディスク上に照射されている光ビー
ムスポットをディスクのトラック方向と略垂直な方向に
移動する移動手段と、ディスクからの反射光または透過
光より光ビームスポットとトラックとの位置ずれを検出
するトラッキングエラー検出手段と、トラッキングエラ
ー検出手段の出力信号に基づいて光ビームスポットがト
ラックを追従するように移動手段を駆動して制御する制
御手段とを備え、制御手段は、移動手段を駆動する駆動
信号が飽和する場合に、その飽和した値を積分し、この
積分した信号と反対の極性の信号で移動手段を駆動する
際に、積分した値に相当する値を低減する。
【0030】
【作用】本発明は従来のフォーカシング制御装置におけ
るこのような問題点を解決し、検索時等に光ビームスポ
ットがトラックを横断することでフォーカシングエラー
信号が乱され、電力増幅手段で飽和が起こっても制御量
補正手段で飽和の影響が低減される。従って、フォーカ
シング制御系のゲインの低下が防止できフォーカシング
制御が不安定になることがない。
【0031】また、本発明は従来のトラッキング制御装
置におけるこのような問題点を解決し、トラッキング制
御が行われている状態で、光ビームスポットがトラック
を横断して電力増幅手段で飽和が起こっても制御量補正
手段によって飽和の影響が低減される。従って、飽和よ
る位相の遅れが防止でき、トラッキング制御が発振する
ことがない。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例のトラッキング制御装
置について、そのブロック図である図1を用いて説明す
る。図1において、図1に示すディスク100はモ−タ
101の回転軸102に取り付けられ、所定の回転数で
回転する。
【0033】移送台104内には、たとえば半導体レー
ザ等の光源105、カップリングレンズ106、偏光ビ
−ムスプリッタ107、1/4波長板108、全反射鏡
109、光検出器111およびアクチュエ−タ112の
固定部(図示せず)が取り付けられており、移送台10
4は、たとえばリニアモータ等の移送モータ103によ
ってディスク100の半径方向に移動するように構成さ
れている。
【0034】移送台104内に配置された半導体レ−ザ
等の光源105より発生した光ビ−ムは、カップリング
レンズ106で平行光にされた後に、偏光ビ−ムスプリ
ッタ107、1/4波長板108を通過し、全反射鏡1
09で反射され、集束レンズ110によりディスク10
0の情報面上に集束して照射される。ディスク100の
記録面により反射された反射光は、集束レンズ110を
通過して全反射鏡109で反射され、1/4波長板10
8、偏光ビ−ムスプリッタ107、検出レンズ113、
円筒レンズ116を通過して4分割された光検出器11
1上に照射される。集束レンズ110はアクチュエ−タ
112の可動部に取り付けられている。アクチュエ−タ
112は可動部に設けられているフォーカシング用のコ
イル、トラッキング用のコイル、固定部に取り付けられ
ていフォーカシング用の永久磁石及びトラッキング用の
永久磁石より構成されている。したがって、アクチュエ
−タ112のフォ−カシング用のコイル(図示せず)に
駆動回路を用いて電圧を加えるとコイルに電流が流れ、
フォーカシング用の永久磁石から磁気力を受ける。よっ
て、集束レンズ110はディスク100の面と垂直な方
向に移動する。集束レンズ110はフォーカスエラー信
号に基づいてディスク100上に照射されている光ビ−
ムスが常に所定の集束状態となるように制御されてい
る。
【0035】また、このトラッキング用のコイルに駆動
回路を用いて電圧を加えると、コイルに電流が流れ、ト
ラッキング用の永久磁石から磁気力を受ける。よって、
集束レンズ110はディスク100の半径方向、すなわ
ちディスク100上のトラックを横切るように(図上で
は左右に)移動する。
【0036】光検出器111上に照射されたディスクか
らの反射光は、4分割された光検出器111によってそ
れぞれ電流に変換され、I/V変換器114、115、
119、120に入力される。I/V変換器114、1
15、119、120は、入力される電流をその電流レ
ベルに応じて電圧に変換する。加算器121、122、
123、124は入力信号を加算して、差動増幅器11
7、125に送る。差動増幅器117は入力電圧の差を
演算し、演算した値を出力する。図1に示した光学系は
一般に非点収差法と呼ばれるフォーカシングエラー検出
方式を構成している。従って、差動増幅器117の出力
が光ビームの集束点とディスクの情報面とのずれを示す
フォーカシングエラー信号となる。フォーカシングエラ
ー信号は、位相補償回路126及び制御量補正回路12
7を介して電力増幅器118に送られる。電力増幅器1
18によりアクチュエータ112のフォーカシング用コ
イルに電圧が加えられる。尚、電力増幅器118は入力
電圧がVeの状態で出力電圧VdはKd*Veになるよ
うに構成されている。ただし、出力電圧の範囲は±Vc
cであるとする。即ち、VeがVcc/Kd以上になっ
た場合には出力電圧は飽和してVd=Vccであり、V
eが−Vcc/Kd以下になった場合にはVd=−Vc
cである。
【0037】位相補償回路126はフォーカシング制御
系を安定にする。制御量補正回路127は位相補償回路
126の出力信号を電力増幅器118に送る。ただし、
位相補償回路126の出力信号の電圧値がVcc/Kd
以上の場合叉は−Vcc/Kd以下の場合、即ち電力増
幅器118の出力電圧が飽和する場合には、飽和の影響
を低減する為の信号処理を行う。詳しい動作は後述す
る。従って、フォーカシングエラー信号に応じて集束レ
ンズ110が駆動されるので光ビームの集束焦が常に情
報面上に位置する。
【0038】差動増幅器125は入力電圧の差を演算
し、演算した値を出力する。図1に示した光学系は一般
にプッシュプル法と呼ばれるトラッキングエラー検出方
式を構成している。従って、差動増幅器125の出力が
光ビームスポットとトラックとのずれを示すトラッキン
グエラー信号となる。トラッキングエラー信号は、スイ
ッチ128、位相補償回路129及び制御量補正回路1
30を介して電力増幅器131に送られる。電力増幅器
131によりアクチュエータ112のトラッキング用コ
イルに電圧が加えられる。尚、電力増幅器131は上述
した電力増幅器118と同じ構成である。 位相補償回
路129はトラッキング制御系を安定にする。制御量補
正回路130は位相補償回路129の出力信号を電力増
幅器131に送る。尚、位相補償回路129は上述した
位相補償回路126と同じ構成である。マイクロコンピ
ュータ135(以下、マイコンと記す。)によってスイ
ッチ128の端子aと端子cが接続されるとトラッキン
グエラー信号に応じて集束レンズが駆動され、光ビーム
スポットがトラックを追従する。尚、一般にトラッキン
グ制御系の帯域はDCから数kHzである。
【0039】トラッキングエラー信号はスイッチ12
8、位相補償回路132、加算回路134を介して電力
増幅器133に送られる。電力増幅器133により移送
モータ103に電圧が加えられる。尚、スイッチ128
の端子aと端子cを接続している状態では、マイコン1
35の端子bの出力値は零である。従って、移送モータ
ー103はトラッキングエラー信号に応じて駆動され
る。即ち、移送台104がトラッキングエラー信号に応
じて制御される。 移送台104は制御され、集束レン
ズ110の中心位置からの変位は低減される。ただし、
移送台104の制御系の帯域は一般にDCから数Hzで
ある。電力増幅器133は上述した電力増幅器118と
同じ構成である。
【0040】検索は、マイコン135によって制御され
る。検索を行う場合、マイコン135はスイッチ128
の端子bと端子cを接続する。従って、トラッキング制
御は停止する。そして、加算器134に端子bより信号
を出力して移送モータ103を駆動して移送台104を
目的のトラックに向けて動かす。目的のトラックに到達
すると、加算回路134への出力値を零にして、スイッ
チ128の端子aと端子cを接続する。従って、目的の
トラックでトラッキング制御が行われる。
【0041】次に、制御量補正回路127、130の構
成と動作を詳細に説明する。図2に制御量補正回路12
7、130のブロック図を示す。端子200は入力端子
であり、図1の位相補償回路127、129に接続され
る。端子201は出力端子であり、電力増幅器118、
131に接続される。端子200に入力される信号は加
算回路202を介して制限回路203及び減算回路20
4の端子+に送られる。制限回路203は、入力電圧V
iが−Vcc/KdからVcc/Kdの範囲にある場合
にはViを出力する。即ち、Vo=Viとする。入力電
圧ViがVcc/Kdより大きいときは、Vo=Vcc
/Kdとする。入力電圧Viが−Vcc/Kdより小さ
いときは、Vo=−Vcc/Kdとする。減算回路20
4は入力電圧の差を出力する。遅延回路205は、入力
信号を遅延して出力する。
【0042】図3の波形を用いて説明する。波形(a)
の信号が端子200に入力されるとする。波形(a)が
そのまま電力増幅器118、131に送られる場合に
は、点線で示した−Vcc/KdからVcc/Kdを越
えると電力増幅器118、131の出力電圧が飽和す
る。
【0043】時間t1からt2の期間は、Viは−Vc
c/KdからVcc/Kdの範囲にあるので減算回路2
04の出力は零である。従って、遅延回路205の出力
も零になる。時間t2からt3の期間はViがVcc/
Kdを越える。従って、減算回路204の出力値は、零
でなくなる。この信号は遅延回路205で遅延されて加
算回路202で端子200の入力信号に加算される。即
ち、ViがVcc/Kdを越える場合は、ViとVcc
/Kdの差が、加算回路202で積分される。
【0044】この積分された電圧値は端子200の入力
電圧がVcc/Kd以下となる時間t3からt4の期間
に端子201より出力される。飽和量(領域A)と等し
い電圧値(領域B)が時間t3以後に出力信号に加算さ
れる。上述したように、端子200に入力される電圧が
Vcc/Kdを越える場合には、電力増幅器118、1
31の出力電圧が飽和する。しかしながら、飽和する電
圧値を時間t3からt4の期間に出力することになるの
で、飽和の影響が低減される。
【0045】従来例で説明した方式に本方式を追加した
場合の電力増幅器118の出力電圧を図4に示す。実線
は第1の実施例の場合の波形を示す。点線は従来例の場
合の波形を示す。点線と実線の差が、飽和の補正量であ
る。従って、飽和の影響が低減される。図16に示した
フォーカシング制御系の特性は飽和がない場合の特性
(実線)とほぼ同じになる。従って、ゲインの低下や制
御が不安定になることがない。トラッキング制御系も同
様である。トラッキング制御の場合は、図21(a)に
示したゲインの低下は防止できないが、図21(b)に
点線で示した位相の遅れが防止できるので発振条件を満
足しない。従って、トラッキング制御が発振することが
ない。
【0046】第2の実施例について説明する。図5にブ
ロック図を示す。第1の実施例と同じブロックには同じ
番号を付して説明を省略する。第2の実施例は凹部に情
報を記録する光ディスク及び凸部と凹部の両方に情報を
記録する光ディスクに対応する。第1の実施例と異なる
のは反転増幅器136、スイッチ137、138、マイ
コン139である。反転増幅器136は入力信号を−1
倍して出力する。スイッチ137、138は端子dがハ
イレベルの状態で端子aと端子cが接続される。マイコ
ン139は第1の実施例のマイコン135に端子cが追
加されたものである。端子cの出力信号は、光ディスク
上の凹部をトラッキングする場合はローレベルになる。
凸部をトラッキングする場合はハイレベルになる。マイ
コン139の端子cがハイレベルの場合には第1の実施
例で説明したのと同様に凸部をトラッキングする。次
に、凹部をトラッキングする場合の動作を説明する。差
動増幅器125の出力であるトラッキングエラー信号
は、図19に示した波形である。トラッキングエラー信
号の傾きは凸部と凹部で逆になる。従って、凹部をトラ
キングする場合はマイコン139の端子cの出力をロー
レベルにして、位相補償回路129、132に差動増幅
器125の出力信号を反転増幅器136で反転した信号
を入力する。スイッチ138は、位相補償回路129の
出力信号を電力増幅器131に送る。即ち、制御量補正
回路130をトラッキング制御系から切り放す。この理
由は、凹部をトラッキングする場合は電力増幅器131
で飽和が起こってもトラッキング制御が発振することが
ないからである。また、制御量補正回路130の動作を
停止することで装置の消費電力の低減等の効果がある。
【0047】第3の実施例について説明する。図6にブ
ロック図を示す。第1の実施例と同じブロックには同じ
番号を付して説明を省略する。第1の実施例と異なる点
は、位相補償回路126、129、制御量補正回路12
7、130をアナログ・ディジタル変換器(以下、A/
D変換器という。)180、183、ディジタルシグナ
ルプロセッサ(以下、DSPという。)181、18
4、ディジタル・アナログ変換器(以下、D/A変換器
という。)182、185に置き換えた点である。
【0048】第3の実施例では位相補償回路126、1
29及び制御量補正回路127、130の機能をディジ
タル信号処理を用いて行っている。図7にディジタル信
号処理で実現した位相補償回路の一例を示す。端子30
0が入力端子で、端子301が出力端子である。処理
は、所定のクロックに同期して行われる。Z-1は1クロ
ック前の信号を出力する遅延器である。乗算器306、
302は、入力値にそれぞれKa、Kbを乗算して出力
する。加算器305は入力値を加算して出力する。減算
器304は入力値を減算して出力する。Ka,Kbを適
当に設定することで図11に示した伝達特性を実現でき
る。図8及び図9にディジタル信号処理で実現した制御
量補正回路の一例を示す。端子320が入力端子で、端
子321が出力端子である。図8の飽和量検出処理32
3の内容を図9に示す。第1の実施例の制御量補正回路
127、130と同様な機能を行う。遅延の処理は、遅
延器324を用いて行う。ディジタル信号処理では1ク
ロック前の信号を用いることで遅延が容易に実現でき
る。従って、第1の実施例の制御量補正回路127、1
30の機能が簡単に実現できる。尚、本実施例ではD/
A変換器182、185及び電力増幅器118、131
を用いているがD/A変換器及び電力増幅器の機能を一
般にPWM(Pluse Width Modulat
ion)と呼ばれる方式を用いた駆動方式で実現しても
同様な効果が得られる。
【0049】第4の実施例について説明する。図10に
ブロック図を示す。第3の実施例と同じブロックには同
じ番号を付して説明を省略する。第4の実施例は凹部に
情報を記録する光ディスク及び凸部と凹部の両方に情報
を記録する光ディスクに対応する。第3の実施例と異な
るのは反転増幅器136、スイッチ137、DSP18
6、マイコン139である。反転増幅器136は入力信
号を−1倍して出力する。スイッチ137は端子dがハ
イレベルの状態で端子aと端子cが接続される。DSP
186は第3の実施例のDSP184に端子cが追加さ
れたものである。また、マイコン139は第3の実施例
のマイコン135に端子cが追加されたものである。端
子cの出力信号は、凸部をトラッキングする場合はハイ
レベルになる。マイコン139の端子cの出力信号がハ
イレベルの場合はDSP186は第3の実施例と同様な
動作を行う。従って、第3の実施例で説明したのと同様
に光ビームは凸部をトラッキングする。凹部をトラキン
グする場合はマイコン139の端子cの出力がローレベ
ルになる。位相補償回路129、132に差動増幅器1
25の出力信号を反転増幅器136で反転した信号が入
力される。光ビームは凹部をトラッキングする。第2の
実施例で説明したと同様である。DSP186は端子c
にローレベルの信号が入力されると第3の実施例の図8
に示した制御量補正回路の機能に相当するディジタル信
号処理の動作を停止しする。即ち、図8において端子3
20に入力される信号を直接端子321に送る。この理
由は、第2の実施例と同様に凹部をトラッキングする場
合は電力増幅器131で飽和が起こってもトラッキング
制御が発振することがないからである。また、制御量補
正回路の機能に相当するディジタル信号処理の動作を停
止しすることで処理時間を短縮することができる。
【0050】第5の実施例について説明する。第5の実
施例は第1の実施例の制御量補正回路127、130を
制御量補正回路600、601にそれぞれ置き換えたも
のでる。尚、制御量補正回路600と601は同じ回路
である。従って、第5の実施例では、制御量補正回路6
00、601の説明のみを行う。他の要素は第1の実施
例と同様であるので説明を省略する。図11は制御量補
正回路600、601のブロック図である。
【0051】端子602は入力端子であり、端子603
は出力端子である。制限回路605は、第1の実施例で
用いた制限回路203と同じである。従って、入力電圧
Viが−Vcc/KdからVcc/Kdの範囲にある場
合にはViを出力する。即ち、Vo=Viとする。入力
電圧ViがVcc/Kdより大きいときは、Vo=Vc
c/Kdとする。入力電圧Viが−Vcc/Kdより小
さいときは、Vo=−Vcc/Kdとする。減算回路6
04、606は入力電圧の差を出力する。加算回路60
8は入力電圧を加算して出力する。乗算回路609は入
力信号を乗算して出力する。判定回路610は入力信号
が正叉は零の場合にローレベルを、負の場合にハイレベ
ルを出力する。スイッチ611は端子dがハイレベルの
場合に端子aと端子cを接続する。ローレベルの場合は
端子bと端子cを接続する。図12の波形を用いて動作
を説明する。図12(a)に示した信号が端子602に
入力される。波形(b)は極性判定回路610の出力を
示す。波形(c)に示した波形が端子603より出力さ
れる。
【0052】波形(a)は時間t11以前は零であるの
で、乗算器609の出力は零である。従って、極性判定
回路610は、ローレベルを出力する(波形(c))。
スイッチ611の出力は零であるので、減算回路604
の出力は端子602に入力される信号である。時間t1
2で波形(a)のレベルはVcc/Kdを越える。従っ
て制限回路605の出力はVcc/Kdになる。減算回
路606の出力は波形(c)に網掛けで示した領域Aと
なる。積分器607の出力は、領域Aの面積に対応した
値になる。時間t14の直後は、積分器607の出力値
は正であり、端子602の入力信号(波形(a))は負
である。従って、極性判定回路610の出力はハイレベ
ルになる。スイッチ611の端子aと端子cが接続され
るので端子602の入力信号が減算器604と加算器6
08に送られる。よって、端子603から出力される信
号の振幅は、領域Cに示したように低減される。即ち、
正の極性での飽和量(領域A)の影響を低減するため
に、時間t14から時間t15の負の期間で本来出力す
べき電圧値を低減する。尚、積分器607の出力値は時
間t15で零になる。時間t15は領域Aと領域Cの面
積が等しくなる時間である。
【0053】第1の実施例に比べ本実施例は本来出力す
べき電圧値を低減するのでアクチュエータのコイルに流
れる電流が低減でき、消費電力を低減できる。また、D
SPを用いたディジタル信号処理で構成することもでき
る。この場合、回路が簡単になる。
【0054】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、電力増幅
器での飽和が発生した場合でも飽和した駆動電圧値を遅
延して後で補正することで、検索時等に光ビームスポッ
トがトラックを横断するように駆動してもフォーカシン
グ制御系が不安定になることがない。
【0055】また、トラッキング制御が行われている状
態で、衝撃等により光ビームスポットがトラックを横断
する状態になっても、トラッキング制御が発振すること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のフォーカシング制御装
置およびトラッキング制御装置のブロック図
【図2】同実施例における制御量補正回路のブロック図
【図3】同実施例における制御量補正回路の動作を説明
するための波形図
【図4】同実施例における電力増幅器の出力電圧の波形
【図5】本発明の第2の実施例のトラッキング制御装置
のブロック図
【図6】本発明の第3の実施例のフォーカシング制御装
置およびトラッキング制御装置のブロック図
【図7】同実施例における位相補償回路のブロック図
【図8】同実施例における制御量補正回路のブロック図
【図9】同実施例における飽和量検出処理のフローチャ
ート
【図10】本発明の第4の実施例のトラッキング制御装
置のブロック図
【図11】本発明の第5の実施例の制御量補正回路のブ
ロック図
【図12】同実施例における制御量補正回路の動作を説
明する為の波形図
【図13】拡大した光ディスクの模式図
【図14】従来例のフォーカシング制御系のブロック図
【図15】同実施例における位相補償回路の伝達特性図
【図16】同実施例におけるフォーカシング制御系の伝
達特性図
【図17】同実施例におけるフォーカシング制御系の電
力増幅器の出力電圧の波形図
【図18】従来例のトラッキング制御系のブロック図
【図19】同実施例におけるトラッキングエラー信号の
波形図
【図20】同実施例におけるトラッキングエラー信号の
波形図
【図21】同実施例におけるトラッキング制御系の伝達
特性図
【図22】同実施例におけるトラッキング制御系の各部
の波形図
【図23】従来例の凹部をトラッキングするトラッキン
グ制御系のブロック図
【符号の説明】
100 ディスク 101 モータ 103 移送モータ 104 移送台 105 光源 106 カップリングレンズ 107 偏光ビームスプリッター 108 1/4波長板 109 全反射鏡 110 集束レンズ 111 光検出器 114、115 I/V変換器 117 差動増幅器 118 電力増幅器 119、120 I/V変換器 121、122、123、124 加算器 125 差動増幅器 126 位相補償回路 127 制御量補正回路 128 スイッチ 129 位相補償回路 130 制御量補正回路 135 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守屋 充郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−5922(JP,A) 特開 昭60−171638(JP,A) 特開 平2−278521(JP,A) 実開 昭59−91141(JP,U) 国際公開92/9079(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク上に照射されている光ビームスポ
    ットをディスクのトラック方向と略垂直な方向に移動す
    る移動手段と、ディスクからの反射光または透過光より
    光ビームスポットとトラックとの位置ずれを検出するト
    ラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエラー
    検出手段の出力信号に基づいて光ビームスポットがトラ
    ックを追従するように前記移動手段を駆動して制御する
    制御手段とを備え、前記移動手段を駆動する駆動信号が
    飽和する場合に、その飽和量に応じた値を遅延して前記
    移動手段に加えるように前記制御手段を構成したことを
    特徴とするトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】凹凸状の案内トラックを有するディスク上
    に照射されている光ビームスポットをディスクのトラッ
    ク方向と略垂直な方向に移動する移動手段と、ディスク
    からの反射光または透過光より光ビームスポットとトラ
    ックとの位置ずれを検出するトラッキングエラー検出手
    段と、前記トラッキングエラー検出手段の出力信号に基
    づいて光ビームスポットがトラックを追従するように前
    記移動手段を駆動して制御する制御手段とを備え、凸部
    をトラッキングする際は、前記移動手段を駆動する駆動
    信号が飽和する場合に飽和量に応じた値を遅延して前記
    移動手段に加え、凹部をトラッキングする際は、加えな
    いように構成したことを特徴とするトラッキング制御装
    置。
  3. 【請求項3】ディスク上に照射されている光ビームスポ
    ットをディスクのトラック方向と略垂直な方向に移動す
    る移動手段と、ディスクからの反射光または透過光より
    光ビームスポットとトラックとの位置ずれを検出するト
    ラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエラー
    検出手段の出力信号をディジタル信号に変換するA/D
    変換手段と、光ビームスポットをディスクのトラックに
    追従させるために前記A/D変換手段の出力信号をディ
    ジタル演算処理し、この演算結果に基づいて前記移動手
    段を駆動して制御するディジタル信号処理手段とを備
    え、前記移動手段を駆動する信号が飽和する場合に飽和
    量に応じた値を遅延して前記移動手段に加えるように前
    記ディジタル信号処理手段を構成したことを特徴とする
    トラッキング制御装置。
  4. 【請求項4】ディジタル信号処理手段は、基準クロック
    の周期で遅延を行うことを特徴とする請求項3記載のト
    ラッキング制御装置。
  5. 【請求項5】ディスク上に照射されている光ビームスポ
    ットをディスクのトラック方向と略垂直な方向に移動す
    る移動手段と、ディスクからの反射光または透過光より
    光ビームスポットとトラックとの位置ずれを検出するト
    ラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエラー
    検出手段の出力信号に基づいて光ビームスポットがトラ
    ックを追従するように前記移動手段を駆動して制御する
    制御手段とを備え、前記制御手段は、前記移動手段を駆
    動する駆動信号が飽和する場合に、その飽和した値を積
    分し、この積分した信号と反対の極性の信号で前記移動
    手段を駆動する際に、前記積分した値に相当する値を低
    減することを特徴とするトラッキング制御装置。
  6. 【請求項6】凹凸状の案内トラックを有するディスク上
    に照射されている光ビームスポットをディスクのトラッ
    ク方向と略垂直な方向に移動する移動手段と、ディスク
    からの反射光または透過光より光ビームスポットとトラ
    ックとの位置ずれを検出するトラッキングエラー検出手
    段と、前記トラッキングエラー検出手段の出力信号に基
    づいて光ビームスポットがトラックを追従するように前
    記移動手段を駆動して制御する制御手段とを備え、凸部
    をトラッキングする際は、前記移動手段を駆動する駆動
    信号が飽和する場合に、その飽和した値を積分し、この
    積分した信号と反対の極性の信号で前記移動手段を駆動
    する時に、前記積分した値に相当する値を低減し、凹部
    をトラッキングする際は、低減しないように構成したこ
    とを特徴とするトラッキング制御装置。
  7. 【請求項7】ディスク上に照射されている光ビームスポ
    ットをディスクのトラック方向と略垂直な方向に移動す
    る移動手段と、ディスクからの反射光または透過光より
    光ビームスポットとトラックとの位置ずれを検出するト
    ラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエラー
    検出手段の出力信号をディジタル信号に変換するA/D
    変換手段と、光ビームスポットをディスクのトラックに
    追従させるために前記A/D変換手段の出力信号をディ
    ジタル演算処理し、この演算結果に基づいて前記移動手
    段を駆動して制御するディジタル信号処理手段とを備
    え、前記ディジタル信号処理手段は、前記移動手段を駆
    動する駆動信号が飽和する場合に、その飽和した値を積
    分し、この積分した信号と反対の極性の信号で前記移動
    手段を駆動する際に、前記積分した値に相当する値を低
    減することを特徴とするトラッキング制御装置。
  8. 【請求項8】ディスクに向けて照射する光ビームの集束
    点をディスク面と垂直な方向に移動する移動手段と、デ
    ィスクからの反射光または透過光より光ビームの集束点
    とディスクの情報面との距離を検出するフォーカシング
    エラー検出手段と、前記フォーカシングエラー検出手段
    の出力信号に基づいて光ビームの集束点がディスクの情
    報面上に位置するように前記移動手段を駆動して制御す
    る制御手段とを備え、前記移動手段を駆動する駆動信号
    が飽和する場合に、その飽和量に応じた値を遅延して前
    記移動手段に加えるように前記制御手段を構成したこと
    を特徴とするフォーカシング制御装置。
  9. 【請求項9】ディスクに向けて照射する光ビームの集束
    点をディスク面と垂直な方向に移動する移動手段と、デ
    ィスクからの反射光または透過光より光ビームの集束点
    とディスクの情報面との距離を検出するフォーカシング
    エラー検出手段と、前記フォーカシングエラー検出手段
    の出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段
    と、光ビームの集束点をディスクの情報面上に位置させ
    るために前記A/D変換手段の出力信号をディジタル演
    算処理し、この演算結果に基づいて前記移動手段を駆動
    して制御するディジタル信号処理手段とを備え、前記移
    動手段を駆動する信号が飽和する場合に飽和量に応じた
    値を遅延して前記移動手段に加えるように前記ディジタ
    ル信号処理手段を構成したことを特徴とするフォーカシ
    ング制御装置。
  10. 【請求項10】ディジタル信号処理手段は、基準クロッ
    クの周期で遅延を行うことを特徴とする請求項9記載の
    フォーカシング制御装置。
  11. 【請求項11】ディスクに向けて照射する光ビームの集
    束点をディスク面と垂直な方向に移動する移動手段と、
    ディスクからの反射光または透過光より光ビームの集束
    点とディスクの情報面との距離を検出するフォーカシン
    グエラー検出手段と、前記フォーカシングエラー検出手
    段の出力信号に基づいて光ビームの集束点がディスクの
    情報面上に位置するように前記移動手段を駆動して制御
    する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記移動手段
    を駆動する駆動信号が飽和する場合に、その飽和した値
    を積分し、この積分した信号と反対の極性の信号で前記
    移動手段を駆動する際に、前記積分した値に相当する値
    を低減することを特徴とするフォーカシング制御装置。
  12. 【請求項12】ディスクに向けて照射する光ビームの集
    束点をディスク面と垂直な方向に移動する移動手段と、
    ディスクからの反射光または透過光より光ビームの集束
    点とディスクの情報面との距離を検出するフォーカシン
    グエラー検出手段と、前記フォーカシングエラー検出手
    段の出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手
    段と、光ビームの集束点をディスクの情報面上に位置さ
    せるために前記A/D変換手段の出力信号をディジタル
    演算処理し、この演算結果に基づいて前記移動手段を駆
    動して制御するディジタル信号処理手段とを備え、前記
    ディジタル信号処理手段は、前記移動手段を駆動する駆
    動信号が飽和する場合に、その飽和した値を積分し、こ
    の積分した信号と反対の極性の信号で前記移動手段を駆
    動する際に、前記積分した値に相当する値を低減するこ
    とを特徴とするフォーカシング制御装置。
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