JP2778365B2 - 光ディスク装置のトラックアクセス制御装置及びトラッキング制御装置 - Google Patents

光ディスク装置のトラックアクセス制御装置及びトラッキング制御装置

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JP2778365B2
JP2778365B2 JP21886592A JP21886592A JP2778365B2 JP 2778365 B2 JP2778365 B2 JP 2778365B2 JP 21886592 A JP21886592 A JP 21886592A JP 21886592 A JP21886592 A JP 21886592A JP 2778365 B2 JP2778365 B2 JP 2778365B2
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に情報を記録し
再生する光ディスク装置に関し、特に光ディスク内の情
報検索のために光ビームをトラック間にわたり移動位置
決めさせるトラックアクセス制御装置及び目標とする情
報トラック上に光ビームを保持するトラッキング制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円盤状の記録担体に情報を光学的
に書込みまたは読出しを行う光ディスク装置では、記録
担体上に同心円状またはスパイラル状に設けられた多数
の情報トラック(トラック)のうちの目標とするトラッ
クに光ヘッド(正確には光ヘッドにより照射される光ビ
ーム)を移動、位置決めすることが必要である。
【0003】遠く離れたトラック間の移動は速度制御等
によりヘッド全体を動かす手法が採られているが、隣接
するトラックあるいは数トラック以内の近傍のトラック
への移動に対しては、光ビームを集束する集束レンズま
たは光ビーム光軸を曲げるミラーを微小量動かして光ビ
ームを移動させる手法が使用されている。
【0004】この手法は一般にトラックジャンプ動作と
呼ばれ、集束レンズまたはミラーを動かす駆動機構(ト
ラックアクチュエータ)に加速及び減速のための電流パ
ルスを供給し、光ビームの位置を1トラックあるいは数
トラックを横切る距離だけジャンプさせる。
【0005】このトラックジャンプ動作は、予め設定さ
れた一定振幅、一定時間幅の正負(加速/減速)の電流
パルスをトラックアクチュエータに供給することによっ
て行われ、その間光ビームの動きを示す信号はフィード
バックされない。
【0006】即ちオープンループの制御となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光ディ
スク装置のトラックジャンプ動作は、加速・減速パルス
をアクチュエータに供給するだけのオープンループ制御
であり、加速・減速終了後にトラック追従のための位置
制御動作に入るときの(目標トラックに対する相対的
な)位置及び速度が一定でないため、その後のセトリン
グ(停止応答)が一様でないという欠点がある。
【0008】即ち、理想的なトラックジャンプ動作では
加速・減速パルスが終了した時点で(相対的な)位置、
速度ともゼロであることが望まれるが、オープンループ
動作のためジャンプ終了時の位置誤差、速度誤差はばら
ついてしまう。
【0009】トラックジャンプはトラック間の光ビーム
の移動のために使われるものであり、トラックジャンプ
終了後は速やかに記録担体に対する読出し、書込み動作
が行われるようになることが望まれるが、位置誤差、速
度誤差が残るとジャンプ終了後も光ビームが情報トラッ
ク中心に停止するまで時間を確保することが必要とな
る。
【0010】また、速度誤差、位置誤差が過大であると
光ビームが目標トラックに到達できない事故や目標トラ
ックを行き過ぎてしまう事故を起こすという危険もあ
る。
【0011】この誤差の原因は種々考えられるが、基本
的にはトラックアクチュエータの特性(加速・減速/電
流 特性)がジャンプのための加速・減速電流パルスの
値、時間幅を設定した際の基準値(標準値)からずれて
いることによる。
【0012】位置、速度がフィードバックされる移動制
御では多少のアクチュエータ特性のずれは応答に影響を
与えないが、オープンループのジャンプ動作ではアクチ
ュエータ特性のずれがそのまま位置、速度のずれとなっ
て現れる。
【0013】この様な難点を避けるため、従来いくつか
の対策が提案されている。
【0014】その一つはジャンプ中もトラックエラー信
号をフィードバックし、トラッキング追従と同様の位置
制御動作によってビームの移動を行わせようとするもの
であり、応答は比較的正確に制御できる点を特徴とする
が、トラック横断動作に於けるトラックエラー信号はリ
ニアな変化を示さないため、処理が困難である上に、位
置制御で光ビームを移動させるため、速度が遅い(時間
がかかる)という欠点も有している。
【0015】また、これとは別にトラック横断の中間地
点でトラックエラー信号が0レベルをクロスすることを
利用して、トラックエラー信号の0クロスを検出したと
ころで、加速から減速に電流パルスの極性を切り換える
手法も提案されている。
【0016】しかし、トラックエラー信号に含まれる雑
音、特にトラック上に形成されたアドレス情報ピットに
よる乱れにより0クロス位置が誤検出される危険性が高
く、逆に動作を不安定にするという欠点がある。
【0017】また、本発明と同一出願人による特願平2
−302165号では集束レンズの光ヘッド光軸に対す
る位置ずれを検出するレンズ位置検出器を備えた光ヘッ
ドを使用し、レンズ位置信号を微分した信号をフィード
バックすることによりトラックジャンプ応答を安定にす
る手法が提案されているが、レンズ位置検出器を別途付
加する必要があるという難点がある。
【0018】本発明の目的は、光ディスク装置における
トラックジャンプ動作をトラッキングアクチュエータの
特性の違いによらず一様なものとすることにより、上記
の欠点を解消し、ジャンプ移動量、到達時の速度の過不
足をなくすような自動調整を行う光ディスク装置のトラ
ックアクセス制御装置及びトラッキング制御装置を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本第一の発明の光ディス
ク装置のトラックアクセス制御装置は、記録担体上の情
報トラックに対して集束された光ビームを照射し光学的
に情報の記録及び再生を行う記録再生手段と、光ビーム
の反射光により情報トラックに対する光ビームの相対的
な位置ずれを検出する検出手段と、光ビームの位置を情
報トラックを横断する方向に駆動する駆動手段とを有す
る光ヘッドを備え、光ビームが存在する情報トラックか
ら隣接する情報トラックに光ビームを移動させるための
加速及び減速電流パルスを駆動手段に供給するパルス発
生手段により光ビームのトラック間移動(トラックジャ
ンプ)を行う光ディスク装置のトラックアクセス制御装
置において、検出手段で検出した光ビームの情報トラッ
クに対する相対的位置ずれを示す信号(トラックエラー
信号)を微分し光ビームの情報トラックに対する相対的
速度ずれを示す信号を生成する手段と、加速及び減速電
流パルスによるトラックジャンプ動作の終了時点におけ
る相対的位置ずれを示す信号及び相対的速度ずれを示す
信号をそれぞれの基準値と比較しその基準値からのずれ
量に応じて加速及び減速電流パルスの電流値を調整する
手段とを備えている。
【0020】本第二の発明の光ディスク装置のトラッキ
ング制御装置は、上記第一の発明の光ディスク装置のト
ラックアクセス制御装置を備え、検出手段で検出した光
ビームの情報トラックに対する相対的位置ずれを示す信
号(トラックエラー信号)を位相補償し増幅して駆動手
段に供給する手段を有し、光ビームを情報トラック上に
位置決めし情報トラックの位置変動に追従させる光ディ
スク装置のトラッキング制御装置において、トラックジ
ャンプのための加速及び減速電流の修正量に応じてトラ
ックエラー信号を駆動手段に供給する際の増幅率(ゲイ
ン)を変化させるゲイン調整手段を備えている。
【0021】
【作用】本発明によればトラックジャンプの際の加速・
減速電流値が光ビーム駆動手段(トラックアクチュエー
タ)の特性に対して適正でなく、ジャンプ終了時に位
置、速度のずれが存在するときは 電流の値が修正さ
れ、次回の応答はより良好なものとなる。
【0022】この修正が数回繰り返されると加速・減速
の電流値はトラックアクチュエータの特性に対してほぼ
適正に調整されることになり、安定、正確なトラックジ
ャンプ応答が実現される。
【0023】また、この電流値の修正量はトラックアク
チュエータ特性の基準値(想定値)からのずれに対応す
るから、その分トラッキング制御ループのゲイン(増幅
率)を変更することにより、トラッキング制御ループも
適切なゲインに調整することが出来、トラッキング追従
動作の応答性安定性を向上させることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0025】図1は本発明ののトラックアクセス制御装
置を含むトラッキング制御装置の一実施例を示すブロッ
ク図、図2は図1における要部の信号波形を示す図であ
る。
【0026】図1において、光ヘッド2は集束された光
ビームを記録担体1に照射し、情報の書込みまたは読出
しを行う。
【0027】光ヘッド1内に配置されたレーザダイオー
ド15はレーザ駆動回路20より電流を供給されてレー
ザ光を発光する。
【0028】レーザダイオード15より出射される発散
性のレーザ光はコリメートレンズ14により並行光に修
正され、ビームスプリッタ13を通って集束レンズ12
に入射する。
【0029】集束レンズ12は広がった光ビームを一点
に集光させ、記録担体1の表面(情報面)に微小な光ス
ポットとして照射する。
【0030】集束レンズ12はレンズアクチュエータ1
1に取り付けられ、アクチュエータ11によって記録担
体1の半径方向(トラック横断方向)に動かされる。
【0031】光ビームの集光点は集束レンズ12ととも
に動くからレンズアクチュエータ11(トラッキングア
クチュエータ)により光ビーム位置が動かされる。
【0032】なお、記録担体1上の比較的離れた距離に
わたり光ビームを移動させるには光ヘッド2全体を動か
す機構(駆動手段)及び制御回路が使用されるが、本発
明と直接関係がないので説明は省略する。
【0033】記録担体1よりの反射光は集束レンズ12
を再び通ってビームスプリッタ13に戻る。
【0034】ビームスプリッタ13は戻ってきた反射光
の一部の光路を曲げてトラックエラー検出器16に入射
させる。
【0035】トラックエラー検出器16は少なくとも2
つに分割された光検出素子(フォトディテクタ)により
構成され、いわゆるプッシュプル法によって光ビームの
トラックに対する位置ずれ(トラックエラー)を示す信
号を出力する。
【0036】差動入力のトラックエラーアンプ21はこ
のトラックエラー検出器16の分割された光検出素子そ
れぞれの出力を受けそれらの差を取り、増幅してトラッ
クエラー信号201を出力する。
【0037】トラックエラー信号201はA/D変換器
22(アナログ−ディジタル変換器)に入力し、トラッ
クエラー信号レベルを示すディジタルデータであるトラ
ックエラーデータ信号202に変換される。
【0038】トラックエラーデータ202はディジタル
信号プロセッサ4に入力する。
【0039】ディジタル信号プロセッサ4は入力される
トラックエラーデータ202に基づき、ディジタルの数
値演算処理、モード(シーケンス)制御処理をプログラ
ムに従って実行し、光ビームを情報トラック上に保持す
るトラッキング追従制御、隣接するトラックに光ビーム
を移動させるトラックジャンプ制御を行う。
【0040】尚、ディジタル信号プロセッサ4内部の処
理は一連のプログラムによりシーケンシャルに実行され
るが、説明の都合上、本実施例及び図面では個別の処理
を行うブロックから構成されるものとして記述する。
【0041】各ブロックは正確にはプログラム内の一つ
の処理ブロックであり、それぞれサブルーチンとして構
成される。
【0042】ディジタル信号プロセッサ4に入力したト
ラックエラーデータ202はトラッキング制御ブロック
41に送られ、トラッキング制御ブロック41はこの入
力に位相進み補償を行い、増幅してトラッキング(追
従)動作のためにレンズアクチュエータ11に供給する
電流値を示すトラッキング駆動データ210を出力す
る。
【0043】一方、ジャンプパルス発生ブロック43は
トラック検索を管理するコントローラ(図示せず)から
のジャンプアクセス指令信号220を受けて、レンズア
クチュエータ11にトラック間移動を行わせるための加
速及び減速電流パルスに対応するジャンプパルスデータ
212を出力する。
【0044】モード切り換え制御ブロック46はトラッ
キング追従動作かトラックジャンプ動作かの動作モード
によってトラッキング駆動データ210とジャンプパル
スデータ212の何れかを選択して通過させ、アクチュ
エータ駆動データ214として出力する。
【0045】本実施例ではモードの切り換えはジャンプ
パルス指令信号220をうけて行う構成となっており、
トラックジャンプの加速・減速が行われている間はジャ
ンプパルスデータ212がモード切り換え制御ブロック
により選択される。
【0046】アクチュエータ駆動データ214はD/A
変換器23(ディジタル−アナログ変換器)に入力し、
D/A変換器23は駆動データを電圧レベルに変えてパ
ワーアンプ24に出力する。
【0047】パワーアンプ24はこの入力電圧を電流に
変換してレンズアクチュエータ11に供給し、集束レン
ズ12即ち、光ビームを駆動する。
【0048】次に、ジャンプ電流の調整動作について説
明する。
【0049】ジャンプパルス発生ブロック43から出力
されるジャンプパルスデータ212の値及びその時間幅
はディジタル信号プロセッサ動作開始時にはレンズアク
チュエータ11の実際の特性によらず、設計上のアクチ
ュエータ標準特性に従って設定されている。
【0050】この値(電流値及びパルス幅)は修正され
ない限り一定値をとり続ける。
【0051】従って、レンズアクチュエータ11の実際
の特性が設計上の標準値からずれていた場合、加速(及
び減速)の過剰または不足によりジャンプ動作での行き
過ぎ、または移動量不足あるいはジャンプ終了時の速度
ずれが発生する。
【0052】この関係を図2に示す波形例を参照して説
明する。
【0053】波形Aはトラックジャンプ動作の際のジャ
ンプパルスデータ212の変化をアナログ的に示したも
のである。
【0054】あるいはこれをトラックジャンプ動作中の
D/A変換器23の出力(電圧)波形と見なしてもよ
い。
【0055】トラックジャンプの際の加速電流の値を+
j1、減速電流の値を−Ij2、加速時間、減速時間(パ
ルス幅)は同じ値Ta として、レンズアクチュエータ1
1の加速感度(電流に対する加速度特性)を加速時には
a1、減速時にはKa2とすると;ジャンプ動作時間(T
a +Ta =2Ta )経過後の移動量(Xj )は、 Xj =3/2・Ka1j1a2−1/2・Ka2j2a2 となり、そのときの速度は Ve =Ka1j1a −Ka2j2a =Ta ・(Ka1j1−Ka2j2) となる。
【0056】ここで、Ka1=Ka2であれば、Ij1=Ij2
にすると、ジャンプ終了時には速度(Ve )は0になる
はずであるが、Ka1≠Ka2だと、Ka1j1=Ka2j2
しなければ速度誤差が出る。
【0057】また、1トラックの間隔(ピッチ)をXTP
とすると、XTP=Xj でなければジャンプ終了時に位置
誤差が生じることになる。
【0058】波形Bはトラックエラー信号201の応答
例を示すが、加速・減速電流が適切に調整されていない
場合、図の左側の波形のようにジャンプ終了時点
(P1 )で Xe (=XTP−Xj ) のずれを生じる。
【0059】なお、トラックエラー信号は光ビームのず
れに対して1トラック間隔を周期とする概略正弦波状の
変化をするため、1トラック間の移動では図に示すよう
なS字(逆S字)状の出力が得られる。
【0060】波形Cはトラックエラー信号を微分した信
号を示す。
【0061】図1に示す装置では、ディジタル信号プロ
セッサ4内の微分ブロック42によりトラックエラーデ
ータ202が微分され、微分データ204が発生され
る。波形Cはこれをアナログ的に示したものである。
【0062】光ビームの実際の速度はトラックジャンプ
の中間付近で最大となる山状(三角波状)の変化をする
が、上述したようにトラックエラー信号がS字状の変化
をするため、これを微分した信号は図の様に山−谷−山
の変化を示す。
【0063】従って、トラックジャンプの中間地点付近
の速度を正確に求めるのは工夫が必要であるが、ジャン
プ終了時点付近では 微分データ204が光ビームのト
ラックに対する相対的な速度ずれを示すとみなして良
い。
【0064】この微分データ204も加速・減速電流の
調整が適切でないと、ジャンプ終了時点(P1 )でVe
(≠0)のずれを生じる。
【0065】速度誤差Ve (≠0)が存在する場合の電
流修正量をΔIj (Ij1に対して+ΔIj 、Ij2に対し
て−ΔIj )とすると、 Ta (Ka1・ΔIj +Ka2・ΔIj )=−Ve を満たせば良い。
【0066】ここで、もともと、Ka1とKa2は近い値で
あるから、Ka1=Ka2とすると、 ΔIj =−Ve /(Ka1a ) で、ΔIj (電流修正量)が求められる。
【0067】これにより、加減速のアンバランス(速度
誤差)は修正できる。
【0068】次に、位置ずれが存在する場合の修正につ
いて述べる。
【0069】ジャンプ移動量(Xj )がトラックピッチ
(XTP)に対してXe だけずれているとすると、これを
修正するための電流補正量(ΔIx )は、加速・減速電
流に対して同じ値(同じ極性)であるとして、 Xe =XTP−Xj =3/2・Ka1a2ΔIx −1/2・Ka2a2ΔIx =Ta2ΔIx (3/2・Ka1−1/2・Ka2) から求められる。
【0070】速度誤差調整の場合と同様に、Ka1=Ka2
とすると、 ΔIx =Xe /(Ka1a2) が得られ、この電流値補正を行うと、(次回のジャンプ
の際の)位置ずれが修正出来る。
【0071】以上の説明からも分かるように、速度誤差
の修正のための電流補正は加速電流と減速電流では、互
いに同極性(加速・減速電流の絶対値の差を調整する方
向)であり、位置の移動量は殆ど変化させない。
【0072】一方、位置誤差の修正のための電流補正は
加速電流と減速電流各々に対して同じ値(逆極性)であ
り、ジャンプ終了時の速度には殆ど変化を生じさせな
い。
【0073】このため、位置、速度ずれに対する電流補
正はそれぞれ独立に行える。
【0074】従って、ジャンプ終了時(例えば、P1
点)に位置誤差Xe 、速度誤差Veの両方が検出された
場合は、加速電流(+Ij1)に対しては、+ΔIj +Δ
xの補正を行い、減速電流(−Ij2)に対しては、+
ΔIj −ΔIx の補正を行えば良い。
【0075】これにより、次回のトラックジャンプは速
度誤差、位置誤差がより小さく抑えられる。
【0076】尚、一回の修正動作では位置誤差、速度誤
差が残る場合は誤差が十分小さくなるまでこの修正(補
正)動作を繰り返せば良い。
【0077】図1の装置においてはディジタル信号プロ
セッサ4内のジャンプ電流調整ブロック45がこのよう
なジャンプ電流(Ij1,Ij2)の修正動作を行う。
【0078】トラックエラーデータ202そのものと、
トラックエラーデータ202を時間上で微分する微分ブ
ロック42から出力される微分データを受け、ジャンプ
パルス発生ブロック43から送出されるジャンプ終了タ
イミング信号206に従ってジャンプ終了時のトラック
エラーデータ202と微分データ(速度信号)204を
サンプルし、各々を基準量(例えば、0レベル)と比較
して、そのずれに応じて上述したようにジャンプパルス
発生ブロック43における加速電流、減速電流の値を修
正する。
【0079】この修正動作はジャンプ動作が行われた後
で実行されるため、初めのトラックジャンプは位置誤
差、速度誤差が大きくなることがあるが、2回目以降の
ジャンプ動作は誤差がより少なくなるように調整され
る。
【0080】これにより、図2の右側の波形に示すよう
に、ジャンプ電流量が調整され、ジャンプ終了時の位置
誤差、速度誤差の小さなジャンプ応答が実現される。
【0081】次に、トラッキング制御装置のゲイン調整
について説明する。
【0082】上述したトラックジャンプ調整動作におい
て、レンズアクチュエータ11の加速感度(Ka1または
a2)が標準値Ka からずれていると、加速電流
(Ij1)、減速電流(Ij2)は、それぞれ+ΔIj +Δ
x 、−ΔIj +ΔIx だけ修正される(それぞれ電流
の絶対値に対する補正量)。
【0083】ここで、ΔIj は加速・減速のアンバラン
スを補正するためのもので、加速・減速を平均した場合
は0と考えて良いから、ΔIx がアクチュエータ11の
加速感度(Ka1またはKa2)の平均値の標準値からのず
れを示す。
【0084】即ち、実際のアクチュエータの加速感度が
(平均として)Ka ’である場合、補正電流ΔIx は、
a ・(Ij1+Ij2)=Ka ’・(Ij1+Ij2+2ΔI
x )の関係を満たすから、 Ka ’/Ka=(Ij1+Ij2)/(Ij1+Ij2+2ΔIx ) により実際の加速感度(Ka ’)の標準値(Ka )との
ずれが分かる。
【0085】Ij1=Ij2とすれば、ΔIx /Ij1が相対
的なアクチュエータ感度のずれを示す。
【0086】トラッキング制御ループのゲインはアクチ
ュエータの加速感度(Ka )のばらつきによって変動す
る。
【0087】即ち、トラックエラー信号201の振幅
(ゲイン)及びトラッキング制御ブロック41の増幅率
を標準値に合わせて設定しても、レンズアクチュエータ
11の加速感度(Ka ’)が標準値からずれていると、
その分トラッキングループのゲインにずれが生じる。
【0088】トラッキングループのゲインはアクチュエ
ータの加速感度(Ka ’)に比例するから、Ka ’が標
準値(Ka )からずれている分トラッキング制御ブロッ
ク41の信号増幅率を変えてやれば、ループゲインを適
正な値にすることが出来る。
【0089】即ち、ジャンプ動作において位置ずれが存
在し、加速・減速電流の当初の設定値(Ij1、及び
j2)に対してΔIx の補正が必要だった場合、トラッ
キング制御ブロック41の信号増幅率を当初設定値の
(Ij1+Ij2+2ΔIx )/(Ij1+Ij2)倍に修正す
れば適正なループゲインが得られることになる。
【0090】図1に示す装置では ディジタル信号プロ
セッサ4内部のトラッキングゲイン調整ブロック44が
このようなトラッキングループゲインの調整動作を行
う。
【0091】即ち、トラッキングゲイン調整ブロック4
4はジャンプ電流調整ブロック45からジャンプ電流の
補正値(ΔIx )を示す電流補正データ218を受け
て、電流補正量(ΔIx /Ij1)と同じ比率でトラッキ
ング制御ブロック41の信号増幅率を変える。
【0092】これにより、トラックジャンプ動作の調整
と併せて、トラッキングループのゲインが適正な値に調
整される。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク装置のトラックアクセス制御装置及びトラッキング制
御装置は、トラックジャンプ終了時点におけるトラック
エラー信号及びトラックエラー信号を微分した信号(速
度ずれ信号)をそれぞれの基準値と比較し、その基準値
からのずれ量に応じて加速及び減速電流パルスの電流値
を調整することにより、速度ずれ、位置ずれの少ないト
ラックジャンプ動作を行うことができる効果がある。
【0094】これにより、トラックジャンプ動作を高
速、且つ、安定に行ないトラック間アクセス時間が短縮
された光ディスク装置が実現できる。
【0095】また、トラックジャンプのための加速・減
速電流パルスの修正量に応じてトラッキング制御ブロッ
クの信号増幅率を変えることにより、トラッキング制御
装置のループゲインを自動的に適正な値に調整すること
ができる効果もある。
【0096】これにより、安定性が良く、かつ応答(追
従)特性の良好なトラッキング制御を行う装置が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ののトラックアクセス制御装置を含むト
ラッキング制御装置の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1における要部の信号波形を示す図である。
【符号の説明】
1 記録担体 2 光ヘッド 4 ディジタル信号プロセッサ 11 レンズアクチュエータ 12 集束レンズ 13 ビームスプリッタ 14 コリメートレンズ 15 レーザダイオード 16 トラックエラー検出器 20 レーザ駆動回路 21 トラックエラーアンプ 22 A/D変換器 23 D/A変換器 24 パワーアンプ 41 トラッキング制御ブロック 42 微分ブロック 43 ジャンプパルス発生ブロック 44 トラッキングゲイン調整ブロック 45 ジャンプ電流調整ブロック 46 モード切り換え制御ブロック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録担体上の情報トラックに対して集束
    された光ビームを照射し光学的に情報の記録及び再生を
    行う記録再生手段と、前記光ビームの反射光により前記
    情報トラックに対する光ビームの相対的な位置ずれを検
    出する検出手段と、前記光ビームの位置を前記情報トラ
    ックを横断する方向に駆動する駆動手段とを有する光ヘ
    ッドを備え、前記光ビームが存在する情報トラックから
    隣接する情報トラックに前記光ビームを移動させるため
    の加速及び減速電流パルスを前記駆動手段に供給するパ
    ルス発生手段により前記光ビームのトラック間移動(ト
    ラックジャンプ)を行う光ディスク装置のトラックアク
    セス制御装置において、 前記検出手段で検出した光ビームの情報トラックに対す
    る相対的位置ずれを示す信号(トラックエラー信号)を
    微分し前記光ビームの情報トラックに対する相対的速度
    ずれを示す信号を生成する手段と、前記加速及び減速電
    流パルスによるトラックジャンプ動作の終了時点におけ
    る前記相対的位置ずれを示す信号及び前記相対的速度ず
    れを示す信号をそれぞれの基準値と比較しその基準値か
    らのずれ量に応じて前記加速及び減速電流パルスの電流
    値を調整する手段とを備えることを特徴とするトラック
    アクセス制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク装置のトラッ
    クアクセス制御装置を備え、前記検出手段で検出した光
    ビームの情報トラックに対する相対的位置ずれを示す信
    号(トラックエラー信号)を位相補償し増幅して前記駆
    動手段に供給する手段を有し、前記光ビームを前記情報
    トラック上に位置決めし前記情報トラックの位置変動に
    追従させる光ディスク装置のトラッキング制御装置にお
    いて、 前記トラックジャンプのための加速及び減速電流の修正
    量に応じてトラックエラー信号を前記駆動手段に供給す
    る際の増幅率(ゲイン)を変化させるゲイン調整手段を
    備えることを特徴とするトラッキング制御装置。
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