JP2000123377A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2000123377A
JP2000123377A JP10295530A JP29553098A JP2000123377A JP 2000123377 A JP2000123377 A JP 2000123377A JP 10295530 A JP10295530 A JP 10295530A JP 29553098 A JP29553098 A JP 29553098A JP 2000123377 A JP2000123377 A JP 2000123377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーク動作時にフォーカシングエラー信号に
漏洩するトラッキングエラー信号を相殺補償し、低消費
電力化及び低騒音化を図る。 【解決手段】 光ピックアップ4をディスク半径方向に
移動させるシーク動作時に、フォーカシングエラー信号
に漏洩するトラッキングエラー信号のクロストーク成分
を相殺補償する。トラッキングエラー信号のクロストー
ク成分が原因でフォーカシング駆動回路8fからフォー
カスコイルに供給される駆動電流が増大することはな
く、フォーカシング位相補償回路7fの設計自由度を確
保した上で、記録情報の高転送化や低消費電力化或いは
低騒音化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーク動作時にフォー
カシングエラー信号に漏洩するトラッキングエラー信号
を相殺補償するようにした光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透明樹脂等を円盤状に成形して製造され
る光ディスクは、同心円状又は螺旋状のトラックがディ
スク面に形成されている。こうした光ディスクに情報を
記録又は再生する光ディスク装置は、目標トラックに向
けて光ピックアップを介してレーザ光を照射し、ディス
ク面で反射されて戻るレーザ光を検出する光センサの出
力から、フォーカシングエラー信号とトラッキングエラ
ー信号を得、対応するサーボ機構を動作させて光ピック
アップを姿勢制御する構成とされている。回転する光デ
ィスクのディスク面と光ピックアップの対物レンズとの
間の距離を一定に制御するのがフォーカシングサーボ機
構であり、同心円状又は螺旋状のトラックに対し光ピッ
クアップを追従制御するのがトラッキングサーボ機構で
ある。
【0003】例えば、図6に示す従来の光ディスク装置
1は、スピンドルモータ2に直結されたターンテーブル
2a上に光ディスク3を載置し、これを一定線速度或い
は一定角速度でもって回転駆動する。このとき、光ピッ
クアップ4の対物レンズ4aを介してディスク面に照射
されたレーザ光は、ディスク面で反射された後、再び対
物レンズ4aを介して戻り、複数領域に分割された光セ
ンサ(図示せず)にて受光される。この光センサの受光
出力は、フォーカシングエラー生成回路5とトラッキン
グエラー生成回路6に供給され、それぞれフォーカシン
グエラー信号とトラッキングエラー信号の生成に供され
る。
【0004】フォーカシングエラー生成回路5は、光デ
ィスク3に対する対物レンズ4aの焦点ずれを表す両極
性の誤差信号としてフォーカシングエラー信号を生成す
る。ここで生成されたフォーカシングエラー信号は、位
相補償部7内のフォーカシング位相補償回路7fに供給
され、焦点深度に対する光ディスク3の面振れ規格を考
慮して決定された直流ゲインや、光ディスクの回転数や
光ディスクの表面欠陥の大きさや制御系の位相余裕等を
考慮して決定された高域ゲインを与えられ、次段の駆動
部8内のフォーカシング駆動回路8fに供給される。フ
ォーカシング駆動回路8fは、フォーカシング位相補償
回路7fの出力に基づいて所定の駆動電圧ならびに駆動
電流を、光ピックアップ4内部のフォーカスコイルとマ
グネットからなるフォーカス磁気回路(図示せず)に供
給する。対物レンズ4aは、フォーカス磁気回路が発生
する磁力に応じてディスク面に対し近接離間駆動され、
これにより合焦制御が行われる。
【0005】一方また、トラッキングエラー生成回路6
は、光ディスク3のトラックに対する対物レンズ4aの
追従ずれを表す両極性の誤差信号としてトラッキングエ
ラー信号を生成する。ここで生成されたトラッキングエ
ラー信号は、位相補償部7内のトラッキング位相補償回
路7tに供給され、帯域補償された所定のゲインを与え
られ、次段の駆動部8内のトラッキング駆動回路8tに
供給される。トラッキング駆動回路8tは、トラッキン
グ位相補償回路7tの出力に基づいて所定の駆動電圧な
らびに駆動電流を、光ピックアップ4内部のトラッキン
グコイルとマグネットからなるトラッキング磁気回路
(図示せず)に供給する。対物レンズ4aは、トラッキ
ング磁気回路が発生する磁力に応じてディスク面と直交
する方向に揺動駆動され、これによりトラッキング追従
制御が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光ディスク
装置1は、情報を検索する場合に、光ディスク3を半径
方向への移動させるシーク動作として、粗シークと呼ば
れる高速移動か或いは密シークと呼ばれる低速移動を行
う。これらのシーク動作は、いずれもトラッキングサー
ボ機構のサーボループを切り、実質的な機能を停止した
開ループ状態で行われるものの、光ピックアップ4の対
物レンズ4aはトラックを横切るつど信号記録面の凹凸
形状に追従してフォーカシング駆動されてしまい、フォ
ーカシングエラー信号がトラッキングエラー信号に追随
して変動し、フォーカシングエラー信号にトラッキング
エラー信号が漏洩するクロストーク現象が観察されてい
た。こうしたフォーカシングエラー信号中に漏洩するト
ラッキングエラー信号のクロストーク成分は、光ディス
ク3のトラックに対する光ピックアップ4の相対速度
や、フォーカシングエラー生成回路5やトラッキングエ
ラー生成回路6の周波数特性、さらには個々の位相補償
回路7f,7tの周波数特性やゲイン特性によっても異
なるが、現実には、このクロストーク成分が原因でフォ
ーカシング駆動回路8fによって姿勢制御される光ピッ
クアップ4のフォーカスコイルに流れる駆動電流の増大
を招くことが判っていた。
【0007】しかしながら、フォーカスコイルに流れる
駆動電流が増大すると、単に光ディスク装置1の消費電
流が増大するといった弊害だけでなく、フォーカスコイ
ルの直流抵抗と電流の積に対応するジュール熱の発生原
因となり、この発熱が周辺の対物レンズ4aを暖めてし
まえ結果、特にプラスチックレンズ等で出来た対物レン
ズの場合には収差等の光学的特性に変化をもたらしやす
く、光ピックアップ4の再生ジッタが悪化することで、
光ディスク3に記録された情報の読み取り信頼性を低下
させやすいといった課題を抱えるものであった。
【0008】また、フォーカシング駆動回路8fの出力
ダイナミックレンジは有限であるため、特にトラッキン
グエラー信号がフォーカシングエラー信号に大きく漏洩
する密シークを実行したような場合に、トラッキングエ
ラー信号のダイナミックレンジの大半がクロストーク成
分になってしまうケースもあった。一般に、こうしたケ
ースでは、フォーカシング位相補償回路7fの周波数特
性が広帯域であるほど、或いはフォーカシング位相補償
回路7fのゲインが高いほど、クロストーク成分は大き
な影響を及ぼし、これがフォーカシングサーボ機構にと
って深刻な外乱要因となる結果、対物レンズ4a自体が
良好な焦点距離である焦点深度を逸脱してしまい、情報
の読み取り信頼性を著しく低下させるといった課題を抱
えるものであった。
【0009】さらに、対物レンズ4aを含めたトータル
でのフォーカス磁気回路の振動モデルは、音声スピーカ
の振動モデルに非常によく似ており、特に光ディスク3
のトラックに対する光ピックアップ4の相対速度が可聴
帯域となる密シーク時には、フォーカス磁気回路の振動
が原因で騒音に近い不要音が発生しやすく、また粗シー
ク時にあっても、相対速度が可聴帯域の速度領域では同
様の理由から騒音を発生しやすい等の課題を抱えるもの
であった。
【0010】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、シーク動作時にフォーカシングエラー信号に漏洩す
るトラッキングエラー信号を相殺補償し、低消費電力化
及び低騒音化を図ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、光ディスクのディスク面に同心円状又は
螺旋状に形成されたトラックに、対物レンズを介してレ
ーザ光を照射する光ピックアップと、前記ディスク面で
反射されて戻るレーザ光からフォーカシングエラー信号
を検出し、前記対物レンズを前記トラックに対し合焦制
御するフォーカシングサーボ機構と、前記ディスク面で
反射されて戻るレーザ光からトラッキングエラー信号を
検出し、前記対物レンズを前記トラックに対し追従制御
するトラッキングサーボ機構と、該トラッキングサーボ
機構の追従制御を無効とした状態で前記光ピックアップ
をディスク半径方向に移動させるシーク動作時に、前記
フォーカシングエラー信号に漏洩する前記トラッキング
エラー信号のクロストーク成分を、該トラッキング信号
から抽出したエラー補償信号をもって相殺補償するフォ
ーカシングエラー補償手段とを具備することを特徴とす
るものである。
【0012】また、本発明は、前記フォーカシングエラ
ー補償手段が、前記トラッキングエラー信号に1以下の
係数を乗算して前記エラー補償信号とする係数器を含む
こと、或いは前記フォーカシングエラー補償手段が、前
記トラッキングエラー信号の特定周波数成分を濾波して
前記エラー補償信号とする濾波回路を含むこと等を、他
の特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図5を参照して説明する。図1は、本発明の光ディ
スク装置の第1実施形態を示す概略ブロック構成図、図
2は、従来装置と本発明装置のシーク動作時におけるト
ラッキングエラー信号とフォーカシングエラー信号を対
比して示す信号波形図である。
【0014】図1に示す光ディスク装置11は、光ピッ
クアップ4をディスク半径方向に移動させるシーク動作
時に、フォーカシングエラー信号に漏洩するトラッキン
グエラー信号のクロストーク成分を相殺補償するクロス
トーク補償手段として、加算器12と開閉スイッチ13
と係数器14とマイクロプロセッサ15とを設けて構成
したものである。
【0015】加算器12は、フォーカシングエラー信号
に漏洩するトラッキングエラー信号のクロストーク成分
を、トラッキング信号から抽出したエラー補償信号をも
って相殺するものであり、フォーカシングエラー生成回
路5とフォーカシング位相補償回路7fとを結ぶ線路の
途中に介在させてある。加算器12による加算の実体
は、フォーカシングエラー信号とトラッキングンエラー
信号の取り出し極性すなわち相互の位相関係によって異
なり、フォーカシングエラー信号からトラッキングエラ
ー信号成分を減算するケースも含まれる。従って、ここ
では、こうした減算のケースも負の加算として広義の加
算に含めて考えることとする。
【0016】開閉スイッチ13は、トラッキングエラー
生成回路6とトラッキング位相補償回路7tとを結ぶ線
路から加算器12に向けて分岐させた分岐線路の途中に
接続してある。係数器14は、開閉スイッチ13と加算
器12との間の分岐線路に接続してあり、トラッキング
エラー信号に1以下の係数Kを乗算してエラー補償信号
とする働きをする。係数Kを1以下としたのは、シーク
動作時にフォーカシングエラー信号に漏洩するトラッキ
ングエラー信号のクロストーク成分が、トラッキング信
号の数%程度であるからである。マイクロプロセッサ1
5は、シーク命令を判別し、シーク動作期間中に限って
開閉スイッチ13を閉成させる働きをする。
【0017】光ピックアップ4が光ディスク3のトラッ
クに対して粗シークと呼ばれる高速移動もしくは密シー
クと呼ばれる低速移動を行う場合、マイクロプロセッサ
15からの指令を受けて開閉スイッチ13が閉成する。
その結果、トラッキングエラー信号が係数器14により
係数倍され、1/10程度又はそれ以下に抑圧されたト
ラッキングエラー信号が、トラッキングエラー信号のク
ロストーク成分を相殺補償するエラー補償信号として加
算器12に送り込まれる。
【0018】加算器12は、エラー補償信号を実際のフ
ォーカシングエラー信号に広義加算し、加算結果をフォ
ーカシング位相補償回路7fに供給する。この加算器1
2における加算動作は、前述のごとく、フォーカシング
エラー信号とトラッキングンエラー信号との位相関係に
応じて、結果的にはフォーカシングエラー信号から実質
的にトラッキングエラー信号成分を減算するケースも含
まれるが、要はトラッキングエラー信号のクロストーク
成分をエラー相殺信号によって相殺する加算が行われ
る。なお、係数器14に設定する係数Kは、光ディスク
装置の機種や個体差等に配慮し、実体に即して最適調整
してある。
【0019】かくして、フォーカシング位相補償回路7
fには、トラッキングエラー信号のクロストーク成分が
エラー相殺信号により相殺されたフォーカシングエラー
信号が供給される。このクロストーク補償済みのフォー
カシングエラー信号は、次段のフォーカシング位相補償
回路7fにてゲインと位相について補償され、フォーカ
シング駆動回路8fを介して光ピックアップ4の姿勢制
御に供される。具体的には、光ピックアップ4内部のフ
ォーカスコイルとマグネットが構成するフォーカス磁気
回路に対し、所定電流ならびに所定電圧のフォーカシン
グ駆動信号が供給され、対物レンズ4aは合焦制御され
る。
【0020】ここで、従来装置と本発明装置のシーク動
作時におけるトラッキングエラー信号とフォーカシング
エラー信号を対比すると、図2(A),(B)に示した
信号波形図から明らかなように、トラッキングエラー信
号を互いに同レンジで表示したときに、クロストーク補
償されたフォーカシングエラー信号は、従来の1/2な
いし1/3程度に抑圧されていることが判る。すなわ
ち、フォーカスコイルに供給される駆動電流は、従来装
置に比して数分の一に低減されることは明らかであり、
フォーカス電流は確実に低減される。なお、同図に示し
たトラッキングエラー信号とフォーカシングエラー信号
は、情報読み取りとシーク動作を適宜時間ずつ交互に繰
り返した場合を例示するものであり、情報読み取り期間
(R)中は問題のクロストークは発生しないため、エラ
ー信号の振幅自体、シーク動作期間(S)中に比べ十分
小さな値を示している。
【0021】このように、上記光ディスク装置11は、
光ピックアップ4をディスク半径方向に移動させるシー
ク動作時に、フォーカシングエラー信号に漏洩するトラ
ッキングエラー信号のクロストーク成分を相殺補償する
構成としたから、例えば情報検索を目的に光ピックアッ
プ4をディスク半径方向へ移動させるシーク動作を行っ
たときに、フォーカシングエラー信号にトラッキングエ
ラー信号が漏洩するクロストーク現象が発生しても、こ
のクロストーク成分が原因でフォーカシング駆動回路8
fからフォーカスコイルに供給される駆動電流が増大す
ることはない。従って、従来の光ディスク装置1のよう
に、フォーカスコイルに流れる駆動電流が増大したため
に多量のジュール熱が発生し、プラスチックレンズ等で
出来た対物レンズが熱変形してしまい、収差等の光学的
特性が変化することで光ピックアップ4の再生ジッタが
悪化し、光ディスク3に記録された情報の読み取り信頼
性を低下させるといったことはない。
【0022】また、フォーカシング駆動回路8fの出力
ダイナミックレンジは有限であるため、特にトラッキン
グエラー信号がフォーカシングエラー信号に大きく漏洩
する密シークを実行したような場合に、トラッキングエ
ラー信号のダイナミックレンジの大半がクロストーク成
分になってしまっても、これがフォーカシングサーボ機
構にとって深刻な外乱要因となることはなく、対物レン
ズ4a自体が焦点深度を逸脱してしまって情報の読み取
り信頼性を著しく低下させるといったこともない。この
ため、フォーカシング位相補償回路7fの周波数特性の
帯域を制限したり、フォーカシング位相補償回路7fの
ゲインを抑制したりする必要はなく、フォーカシング位
相補償回路7fの設計自由度を確保した上で、記録情報
の高転送化ならびに低消費電力化を図ることができる。
【0023】さらに、対物レンズ4aを含めたトータル
でのフォーカス磁気回路を音声スピーカを振動モデルに
検証したとしても、光ディスク3のトラックに対する光
ピックアップ4の相対速度が可聴帯域となる密シーク時
においても、フォーカス磁気回路の振動が原因で騒音に
近い不要音を発生するといったことはない。同様にま
た、粗シーク時にあっても、相対速度が可聴帯域の速度
領域では同様の理由から騒音を発生せず、低騒音化も併
せ実現できる。
【0024】なお、上記第1実施形態に示した光ディス
ク装置11は、トラッキングエラー信号に係数を乗じて
得られるエラー補償信号をフォーカシングエラー信号に
広義加算してクロストーク補償したフォーカシングエラ
ー信号を生成する構成としたが、以下に示す第2ないし
第4実施形態のごとく、このエラー補償信号に適当な帯
域処理を施すことも可能である。
【0025】図3に示す光ディスク装置21は、第2実
施形態に相当するものであり、トラッキングンエラー生
成回路5と加算器12の間に低域濾波回路22を挿入し
て構成したものである。低域濾波回路22を含むクロス
トーク補償手段は、フォーカシングエラー信号に漏洩す
るトラッキングンエラー信号のクロストーク成分が低域
に集中する場合に有効であり、トラッキングエラー信号
に含まれる低域成分をクロストーク相殺用に抽出するこ
とで、より効果的なクロストーク補償を行うことができ
る。
【0026】また、図4に示す第3実施形態の光ディス
ク装置31のように、低域濾波回路22に代えて高域濾
波回路32を用いることもできる。この高域濾波回路3
2もまた、フォーカシングエラー信号に漏洩するトラッ
キングンエラー信号のクロストーク成分が高域に集中す
る場合に有効であり、トラッキングエラー信号に含まれ
る高域成分をクロストーク相殺用に抽出することで、よ
り効果的なクロストーク補償を行うことができる。特
に、トラッキングエラー信号に含まれる直流成分がエラ
ー補償に悪影響を及ぼすような場合は、直流遮断機能を
有する高域濾波回路32の効果は大である。
【0027】さらにまた、図5に示す第4実施形態の光
ディスク装置41のように、濾波手段として低域濾波回
路42と高域濾波回路43の直列接続回路を用いること
もできる。低域濾波回路42と高域濾波回路43の直列
接続回路は、フォーカシングエラー信号に漏洩するトラ
ッキングンエラー信号のクロストーク成分が低域と高域
に集中する場合に有効であり、トラッキングエラー信号
に含まれる低域成分と高域成分をクロストーク相殺用に
抽出することで、より効果的なクロストーク補償を行う
ことができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ピックアップをディスク半径方向に移動させるシーク
動作時に、フォーカシングエラー信号に漏洩するトラッ
キングエラー信号のクロストーク成分を相殺補償する構
成としたから、例えば情報検索を目的に光ピックアップ
をディスク半径方向へ移動させるシーク動作を行ったと
きに、フォーカシングエラー信号にトラッキングエラー
信号が漏洩するクロストーク現象が発生しても、このク
ロストーク成分が原因で駆動回路からフォーカスコイル
に供給される駆動電流が増大することはなく、従って例
えば従来の光ディスク装置のように、フォーカスコイル
に流れる駆動電流が増大したために多量のジュール熱が
発生し、対物レンズが熱変形してしまい、収差等の光学
的特性が変化することで光ピックアップの再生ジッタが
悪化し、これが光ディスクに記録された情報の読み取り
信頼性を低下させるといったことはなく、粗シーク或い
は密シーク直後の情報の読み取り信頼性の向上が可能と
なり、特に対物レンズがプラスチック製の場合等に顕著
な改善効果を挙げることができ、またフォーカシング駆
動回路の出力ダイナミックレンジは有限であるため、特
にトラッキングエラー信号がフォーカシングエラー信号
に大きく漏洩する密シークを実行したような場合に、ト
ラッキングエラー信号のダイナミックレンジの大半がク
ロストーク成分になってしまっても、フォーカシングサ
ーボ機構にとって深刻な外乱要因となることはなく、対
物レンズは良好な焦点距離が得られる焦点深度のほぼ中
央に位置するため、情報の読み取り信頼性を向上させる
ことができ、従ってフォーカシング位相補償回路の周波
数特性の帯域を制限したり、フォーカシング位相補償回
路のゲインを抑制したりする必要はなく、フォーカシン
グ位相補償回路の設計自由度を確保した上で、記録情報
の高転送化ならびに低消費電力化を図ることができ、記
録情報の高転送化に必要な強力なフォーカスサーボルー
プを持つフォーカシングサーボ機構が実現することがで
き、さらに対物レンズを含めたトータルでのフォーカス
磁気回路を音声スピーカを振動モデルに検証したとして
も、光ディスクのトラックに対する光ピックアップの相
対速度が可聴帯域となる密シーク時において、フォーカ
ス磁気回路の振動が原因で騒音に近い不要音を発生する
といったことはなく、同様にまた粗シーク時にあって
も、相対速度が可聴帯域の速度領域では同様の理由から
騒音を発生せず、低騒音化も併せ実現できる等の優れた
効果を奏する。
【0029】また、本発明は、フォーカシングエラー信
号中に漏洩するトラッキングエラー信号を相殺補償する
ための補償用トラッキング信号について、特定帯域の濾
波を施す構成としたから、フォーカシングエラー信号に
漏洩するトラッキングンエラー信号のクロストーク成分
が特定の帯域に集中する場合に有効であり、トラッキン
グエラー信号に含まれる特定帯域成分をクロストーク相
殺用に抽出することで、より効果的なクロストーク補償
を行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の第1実施形態を示す
概略ブロック構成図である。
【図2】従来装置と本発明装置のシーク動作時における
トラッキングエラー信号とフォーカシングエラー信号を
対比して示す信号波形図である。
【図3】本発明の光ディスク装置の第2実施形態を示す
概略ブロック構成図である。
【図4】本発明の光ディスク装置の第3実施形態を示す
概略ブロック構成図である。
【図5】本発明の光ディスク装置の第4実施形態を示す
概略ブロック構成図である。
【図6】従来の光ディスク装置の一例を示す概略ブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
11,21,31,41 光ディスク装置 3 光ディスク 4 光ピックアップ 4a 対物レンズ 5 フォーカシングエラー生成回路 6 トラッキングエラー生成回路 7f フォーカシング位相補償回路 7t トラッキング位相補償回路 8f フォーカシング駆動回路 8t トラッキング駆動回路 12 加算器 13 開閉スイッチ 14 係数器 15 マイクロプロセッサ 22,42 低域濾波回路 32,43 高域濾波回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクのディスク面に同心円状又は
    螺旋状に形成されたトラックに、対物レンズを介してレ
    ーザ光を照射する光ピックアップと、前記ディスク面で
    反射されて戻るレーザ光からフォーカシングエラー信号
    を検出し、前記対物レンズを前記トラックに対し合焦制
    御するフォーカシングサーボ機構と、前記ディスク面で
    反射されて戻るレーザ光からトラッキングエラー信号を
    検出し、前記対物レンズを前記トラックに対し追従制御
    するトラッキングサーボ機構と、該トラッキングサーボ
    機構の追従制御を無効とした状態で前記光ピックアップ
    をディスク半径方向に移動させるシーク動作時に、前記
    フォーカシングエラー信号に漏洩する前記トラッキング
    エラー信号のクロストーク成分を、該トラッキング信号
    から抽出したエラー補償信号をもって相殺補償するクロ
    ストーク補償手段とを具備することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】 前記クロストーク補償手段は、前記トラ
    ッキングエラー信号に1以下の係数を乗算して前記エラ
    ー補償信号とする係数器を含むことを特徴とする請求項
    1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記クロストーク補償手段は、前記トラ
    ッキングエラー信号の低域成分を濾波して前記エラー補
    償信号とする低域濾波回路を含むことを特徴とする請求
    項1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記クロストーク補償手段は、前記トラ
    ッキングエラー信号の高域成分を濾波して前記エラー補
    償信号とする高域濾波回路を含むことを特徴とする請求
    項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記クロストーク補償手段は、前記トラ
    ッキングエラー信号の低域成分と高域成分を濾波して前
    記エラー補償信号とする帯域濾波回路を含むことを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク装置。
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