JP2008034058A - 情報再生記録装置 - Google Patents

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誠仁 中尾
Masaya Shimizu
真弥 清水
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Abstract

【課題】フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能な情報再生記録装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップのレーザ光源から発射したレーザ光を、対物レンズで集光して、多層式光記録媒体に照射し、多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出器で受光して電気信号に変換し、信号処理回路で該電気信号よりフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出し、該各信号に基づいてフォーカシングとトラッキングのサーボを実行して、情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、多層式光記録媒体の一方の記録層に対する情報の再生等が終了すると、フォーカシングとトラッキングのサーボをOFFした状態で、レーザ光源から発射するレーザ光のパワーを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射したレーザ光の焦点位置を、一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを行う情報再生記録装置に関するものである。
例えばDVD(Digital Versatile Disc)等の光記録媒体には、片面側から情報の再生や記録が可能な複数の記録層が積層されて設けられたものがある。このような多層式光記録媒体に対して情報の再生や記録が可能な情報再生記録装置では、情報の再生時等に光ピックアップを駆動して、多層式光記録媒体の片面側からいずれかの記録層にレーザ光を照射し、該記録層で反射したレーザ光よりフォーカシングエラー信号やトラッキングエラー信号等を検出し、該信号に基づいてフォーカシングサーボやトラッキングサーボを行う。また、多層式光記録媒体の一方の記録層に対する情報の再生等が終了すると、フォーカシングエラー信号に基づいて光ピックアップを駆動して、レーザ光の焦点位置を一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを行う。
フォーカスジャンプの際、多層式光記録媒体の表面から各記録層までに介在する基材の厚み差等により、レーザ光に収差が発生する。また、レーザ光の収差を補正するために液晶素子等の収差補正手段が用いられているが、該収差補正手段の収差補正状態を多層式光記録媒体の一方の記録層に適した状態から他方の記録層に適した状態に切り換えるのにかかる時間は、フォーカスジャンプにかかる時間より長いため、レーザ光の焦点位置を他方の記録層へ移動したときに、収差が適切に補正されずに残ってしまう。このような収差は、フォーカシングエラー信号の振幅を低下させて、フォーカス引き込みの失敗や、光ピックアップの対物レンズと多層式光記録媒体との衝突等を生じさせる。
従来の情報再生記録装置では、トラッキングサーボをオフ(トラッキングサーボループをオープン)にして、収差補正手段による収差補正状態の切り換えが完了してから、フォーカスジャンプを実行している(例えば、特許文献1参照)。また、フォーカスジャンプを実行すると共に、収差補正手段の収差補正状態を切り換え、増幅器のゲインを補正してフォーカシングエラー信号を増幅することにより、ゲインサーボを適切に保っている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−326936号公報 特開2004−342221号公報
本発明は以上の問題を解決するものであって、その課題とするところは、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能な情報再生記録装置を提供することにある。
本発明は、レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、該電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、各部を制御し、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、制御手段は、レーザ光源から発射するレーザ光のパワーを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行する。
このようにすると、フォーカスジャンプの際に、多層式光記録媒体に照射するレーザ光に収差が生じていても、フォーカシングエラー信号の振幅を低下させることなく、最適(レーザ光の焦点位置を一方の記録層から移動させて他方の記録層に合わせて、フォーカシングサーボを行える程度)に保つことができる。このため、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行することができ、フォーカス引き込みの失敗や光ピックアップの対物レンズと多層式光記録媒体との衝突等の発生を防止して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、上記情報再生記録装置において、多層式光記録媒体に照射するレーザ光の収差を各記録層に応じて補正する収差補正手段を備え、制御手段は、収差補正手段の駆動信号を多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更してから、レーザ光のパワーを上げてフォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行し、該フォーカシングエラー信号に基づいてレーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、収差補正手段の応答状態に応じてレーザ光のパワーを下げる。
このように、収差補正手段の駆動信号の切り換え、即ち収差補正値の切り換えを開始してから、フォーカスジャンプを実行することで、従来のように収差補正状態の切り替えが完了してからフォーカスジャンプを開始するよりも、フォーカスジャンプの開始時刻を早めることができるとともに、フォーカスジャンプを終了してから収差補正値の切り換えが終了するまでにかかる時間を短縮することができ、全体の処理時間の短縮を図ることが可能となる。また、フォーカスジャンプの終了直後は、フォーカスジャンプ時間(レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へ移動させるまでにかかる時間)に対する収差補正手段の応答時間(収差補正手段の収差補正値を多層式光記録媒体の一方の記録層に適した値から他方の記録層に適した値に切り換えるまでにかかる時間)の遅れにより、収差が適切に補正されずに残っているため、レーザ光のパワーを短時間で一気に下げると、該収差によりフォーカシングエラー信号の振幅が低下してしまう。然るに、上記のように収差補正手段の応答状態に応じてレーザ光のパワーを下げることで、フォーカスジャンプの終了後に、フォーカシングエラー信号の振幅を上記収差により低下させることなく、最適に保つことができ、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを安定かつ高精度に実行して、レーザ光の焦点位置が他方の記録層からずれるのを防止することが可能となる。
また、本発明では、レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、該電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、各部を制御し、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、光検出手段で変換された電気信号を増幅して信号処理手段に出力する増幅手段を備え、制御手段は、増幅手段の電気信号の増幅度合いとレーザ光源から発射するレーザ光のパワーとを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行する。
レーザ光のパワーを上げ過ぎると、多層式光記録媒体の記録層の記録情報(ピット等)を劣化させてしまうおそれがある。然るに、上記のようにすると、フォーカスジャンプの際に、多層式光記録媒体に照射するレーザ光に収差が生じていても、増幅手段の電気信号の増幅度合いを上げて、さらにレーザ光のパワーを記録層の記録情報を劣化させない程度に上げることで、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、記録層の記録情報を保護することができる。このため、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行することができ、フォーカス引き込みの失敗や光ピックアップの対物レンズと多層式光記録媒体との衝突等の発生を防止して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、上記情報再生記録装置において、多層式光記録媒体に照射するレーザ光の収差を各記録層に応じて補正する収差補正手段を備え、制御手段は、収差補正手段の駆動信号を多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更してから、上記電気信号の増幅度合いとレーザ光のパワーとを上げてフォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行し、該フォーカシングエラー信号に基づいてレーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、収差補正手段の応答状態に応じて上記電気信号の増幅度合いとレーザ光のパワーとを下げる。
このように、収差補正手段の収差補正値の切り換えを開始してから、フォーカスジャンプを実行することで、従来のように収差補正状態の切り替えが完了してからフォーカスジャンプを開始するよりも、フォーカスジャンプの開始時刻を早めることができるとともに、フォーカスジャンプを終了してから収差補正値の切り換えが終了するまでにかかる時間を短縮することができ、全体の処理時間の短縮を図ることが可能となる。また、増幅手段の電気信号の増幅度合いとレーザ光のパワーとを上げてから、フォーカスジャンプを実行することで、振幅を最適に保ったフォーカシングエラー信号に基づいて、レーザ光の焦点位置を一方の記録層から他方の記録層へ移動させて高精度に合わせることができる。さらに、収差補正手段の応答状態に応じて増幅手段の電気信号の増幅度合いとレーザ光のパワーとを下げることで、フォーカスジャンプの終了後に、フォーカシングエラー信号の振幅を収差により低下させることなく、最適に保つことができ、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを安定かつ高精度に実行して、レーザ光の焦点位置が他方の記録層からずれるのを防止することが可能となる。
また、本発明では、上記情報再生記録装置において、制御手段は、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層側へ若干ずらすデフォーカスを行ってから、レーザ光のパワーを上げる。
フォーカスジャンプの開始前に、レーザ光の焦点位置を一方の記録層に合わせた状態で、レーザ光のパワーを上げると、一方の記録層の記録情報を劣化させてしまうおそれがある。然るに、上記のようにデフォーカスを行ってからレーザ光のパワーを上げることで、一方の記録層の記録情報の劣化を防止して、該記録情報を保護することができる。
また、本発明では、上記情報再生記録装置において、多層式光記録媒体に照射するレーザ光の収差を各記録層に応じて補正する収差補正手段を備え、制御手段は、収差補正手段の駆動信号を、多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号を超える過剰駆動信号へ一旦変更した後、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更することにより、収差補正手段の応答時間を短縮しつつ、フォーカスジャンプを実行する。
このようにすると、フォーカスジャンプの実行中に、収差補正手段によりレーザ光の収差を適切に補正して、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保つことができるので、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、該レーザ光の収差を収差補正手段で多層式光記録媒体の各記録層に応じて補正し、多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、該電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、各部を制御し、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、制御手段は、収差補正手段の駆動信号を、多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号を超える過剰駆動信号へ一旦変更した後、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更して、収差補正手段の応答時間を短縮することにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行する。
このようにすると、フォーカスジャンプの際に、収差補正手段によりレーザ光の収差を適切に補正して、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保つことができるので、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、上記情報再生記録装置において、光検出手段で変換された電気信号を増幅して信号処理手段に出力する増幅手段を備え、制御手段は、収差補正手段の応答時間を短縮することと、増幅手段の電気信号の増幅度合いを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行する。
このようにすると、フォーカスジャンプの際に、収差補正手段の収差補正値が多層式光記録媒体の一方の記録層に適した値から他方の記録層に適した値に切り換わるまでの間、即ちレーザ光の収差が適切に補正されていない間は、増幅手段の電気信号の増幅度合いを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保つことができ、収差補正値の切り換え終了後は、レーザ光の収差が適切に補正されて、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保つことができる。
また、本発明では、レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、該電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、各部を制御し、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、光検出手段で変換された電気信号を増幅して信号処理手段に出力する増幅手段を備え、制御手段は、増幅手段の電気信号の増幅度合いを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、フォーカスジャンプを実行する。
このようにすると、フォーカスジャンプの際に、光検出手段で変換された電気信号を増幅手段で適切に増幅して、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保つことができるので、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、該レーザ光の収差を収差補正手段で多層式光記録媒体の各記録層に応じて補正し、多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、該電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、各部を制御し、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、制御手段は、サーボ手段による多層式光記録媒体の一方の記録層に対するトラッキングサーボおよびフォーカシングサーボをオフした後、フォーカスジャンプを実行し、フォーカスジャンプの実行前または実行と同時に、収差補正手段の駆動信号を多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更し、フォーカスジャンプの実行中に、レーザ光源から発射するレーザ光のパワーを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ち、フォーカシングエラー信号に基づいてレーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをオンし、収差補正手段の応答状態に応じてレーザ光のパワーを下げ、他方の記録層に対するトラッキングサーボをオンする。
このようにすると、フォーカスジャンプの際に、多層式光記録媒体に照射するレーザ光に収差が生じていても、レーザ光源から発射するレーザ光のパワーを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保つことができる。このため、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行することができ、フォーカス引き込みの失敗や光ピックアップの対物レンズと多層式光記録媒体との衝突等の発生を防止して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。また、フォーカスジャンプの実行前にまたは実行と同時に、収差補正手段の収差補正値の切り換えを開始することで、フォーカスジャンプの開始時刻を早めることができるとともに、フォーカスジャンプを終了してから収差補正値の切り換えが終了するまでにかかる時間を短縮することができ、全体の処理時間の短縮を図ることが可能となる。また、フォーカスジャンプの終了後に、収差補正手段の応答状態に応じてレーザ光のパワーを下げることで、フォーカシングエラー信号の振幅を収差により低下させることなく、最適に保つことができ、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを安定かつ高精度に実行して、レーザ光の焦点位置が他方の記録層からずれるのを防止することが可能となる。さらに、フォーカスジャンプと収差補正手段の収差補正値の切り換えの実行中に、トラッキングサーボおよびフォーカシングサーボをオフすることで、トラッキングサーボおよびフォーカシングサーボが大きく外れて、光ピックアップがトラッキング方向(多層式光記録媒体の径方向)およびフォーカシング方向(多層式光記録媒体に対して垂直な方向)に大きく振れて振動するのを防止することができ、光ピックアップの対物レンズと多層式光記録媒体との衝突を確実に回避することが可能となる。
さらに、本発明では、レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、該レーザ光の収差を収差補正手段で多層式光記録媒体の各記録層に応じて補正し、多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、該電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、各部を制御し、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、光検出手段で変換された電気信号を増幅して信号処理手段に出力する増幅手段を備え、制御手段は、サーボ手段による多層式光記録媒体の一方の記録層に対するトラッキングサーボをオフした後、収差補正手段の駆動信号を多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更し、フォーカシングサーボをオフして、レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層側へ若干ずらすデフォーカスを行い、その後増幅手段による上記電気信号の増幅度合いとレーザ光源から発射するレーザ光のパワーとを上げることにより、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保って、フォーカスジャンプを実行し、フォーカシングエラー信号に基づいてレーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをオンし、収差補正手段の応答状態に応じて上記電気信号の増幅度合いとレーザ光のパワーとを下げ、他方の記録層に対する前記トラッキングサーボをオンする。
このようにすると、フォーカスジャンプの際に、多層式光記録媒体に照射するレーザ光に収差が生じていても、増幅手段の電気信号の増幅度合いを上げて、さらにレーザ光のパワーを記録層の記録情報を劣化させない程度に上げることでフォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、記録層の記録情報を保護することができる。このため、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行することができ、フォーカス引き込みの失敗や光ピックアップの対物レンズと多層式光記録媒体との衝突等の発生を防止して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。また、収差補正手段の収差補正値の切り換えを開始してから、フォーカスジャンプを実行することで、フォーカスジャンプの開始時刻を早めることができるとともに、フォーカスジャンプを終了してから収差補正値の切り換えが終了するまでにかかる時間を短縮することができ、全体の処理時間の短縮を図ることが可能となる。また、増幅手段の電気信号の増幅度合いとレーザ光のパワーとを上げてから、フォーカスジャンプを実行することで、振幅を最適に保ったフォーカシングエラー信号に基づいて、レーザ光の焦点位置を一方の記録層から他方の記録層へ移動させて高精度に合わせることができる。また、収差補正手段の応答状態に応じて増幅手段の電気信号の増幅度合いとレーザ光のパワーとを下げることで、フォーカスジャンプの終了後に、フォーカシングエラー信号の振幅を収差により低下させることなく、最適に保つことができ、該フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを安定かつ高精度に実行して、レーザ光の焦点位置が他方の記録層からずれるのを防止することが可能となる。また、デフォーカスを行ってからレーザ光のパワーを上げることで、多層式光記録媒体の一方の記録層の記録情報の劣化を防止して、該記録情報を保護することができる。さらに、フォーカスジャンプと収差補正手段の収差補正値の切り換えの実行中に、トラッキングサーボおよびフォーカシングサーボをオフすることで、トラッキングサーボおよびフォーカシングサーボが大きく外れて、光ピックアップがトラッキング方向およびフォーカシング方向に大きく振れて振動するのを防止することができ、光ピックアップの対物レンズと多層式光記録媒体との衝突を確実に回避することが可能となる。
本発明によれば、フォーカスジャンプの際に、フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保つので、フォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る情報再生記録装置10の構成図である。情報再生記録装置10は、多層式光記録媒体1に対して情報の再生または記録を行う。多層式光記録媒体1は、片面側から情報の再生や記録が可能な複数の記録層L0、L1が積層されて設けられたDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクから成る。光ピックアップ2は、レーザ光源3、カップリングレンズ4、プリズム5、集光レンズ6、光検出器7、収差補正素子8、対物レンズ9、およびアクチュエータ11から成る。レーザ光源3は、例えば半導体レーザ素子から成る。収差補正素子8は、例えば液晶素子から成る。アクチュエータ11は、電磁コイルと磁石等から成り、対物レンズ9と収差補正素子8を保持している。レーザ光源3から発射されたレーザ光は、カップリングレンズ4で平行光束にされた後、プリズム5を通過して、収差補正素子8に入射する。そして、レーザ光は、多層式光記録媒体1の光ピックアップ2側の表面から各記録層L0、L1までに介在する基材の厚み差等により生じた収差を、収差補正素子8で各記録層L0、L1に応じて補正された後、対物レンズ9で集光されて、多層式光記録媒体1に照射される。多層式光記録媒体1で反射されたレーザ光は、対物レンズ9と収差補正素子8を通過した後、プリズム5で反射されて、集光レンズ6で集光され、光検出器7で受光されて電気信号に変換される。
光検出器7で変換された電気信号は、受光アンプ12で増幅されて、信号処理回路13へ出力される。信号処理回路13には、受光アンプ12から出力された電気信号より、フォーカシングエラー信号(以下、「FE信号」という。)を検出するFE検出部13a、トラッキングエラー信号(以下、「TE信号」という。)を検出するTE検出部13b、全加算信号(以下、「AS信号」という。)を検出するAS検出部13c、および多層式光記録媒体1に記録された情報の再生信号(以下、「RF信号」という。)を検出するRF検出部13d等が備わっている。FE信号は、非点収差法やナイフエッジ法等の公知の検出方法で検出される。TE信号は、プッシュプル法や3ビーム法等の公知の検出方法で検出される。AS信号は、光検出部7の複数に分割された受光領域のそれぞれで受光して変換した電気信号を、受光アンプ12で増幅した後、全て加算演算処理することによって検出される。つまり、AS信号は、多層式光記録媒体1で反射されて光検出器7で受光したレーザ光の全光量を示す信号である。
信号処理回路13で検出されたFE信号とTE信号は、サーボ回路17へ出力される。サーボ回路17は、情報の再生時等に、FE信号またはTE信号に基づいてアクチュエータ11を駆動して、フォーカシングサーボまたはトラッキングサーボを行う。フォーカシングサーボは、アクチュエータ11で対物レンズ9をフォーカシング方向(多層式光記録媒体1に対して垂直な方向)へ微小往復移動させることにより、多層式光記録媒体1に照射したレーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体1のいずれかの記録層L0、L1に合わせる自動制御のことである。トラッキングサーボは、アクチュエータ11で対物レンズ9をトラッキング方向(多層式光記録媒体1の径方向)へ微小往復移動させることにより、レーザ光で多層式光記録媒体1のいずれかの記録層L0、L1に設けられたトラックを追跡する自動制御のことである。
信号処理回路13で検出されたFE信号、TE信号、AS信号、およびRF信号は、コントローラ19へ出力される。コントローラ19は、マイクロコンピュータから成る。レーザ制御回路14は、レーザ光源3の駆動を制御する。スピンドルモータ15は、多層式光記録媒体1を回転させる。モータ制御回路16は、スピンドルモータ15の駆動を制御する。収差補正制御回路18は、収差補正素子8の駆動を制御する。コントローラ19は、情報再生記録装置10の各部を制御する。
また、コントローラ19は、FE信号に基づいて多層式光記録媒体1の記録層L0、L1に対するレーザ光の焦点位置を検出する。また、コントローラ19は、FE信号に基づいてレーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体1の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを行う。また、コントローラ19は、TE信号に基づいて多層式光記録媒体1の記録層L0、L1のトラックに対するレーザ光の照射位置を検出する。また、コントローラ19は、AS信号に基づいてレーザ光の光量と収差を検出する。さらに、コントローラ19は、RF信号をTV(テレビジョン受像機)等へ出力する。RF信号に基づく映像や音声の情報は、TV等で再生されて出力される。TV等からコントローラ19へは、多層式光記録媒体1に記録する映像や音声の情報の信号が入力される。該入力された信号は信号処理回路13で処理され、該信号に基づく情報が光ピックアップ2により多層式光記録媒体1のいずれかの記録層L0、L1に記録される。
光検出器7は、本発明における光検出手段の一実施形態を構成する。収差補正素子8は、本発明における収差補正手段の一実施形態を構成する。受光アンプ12は、本発明における増幅手段の一実施形態を構成する。信号処理回路13は、本発明における信号処理手段の一実施形態を構成する。サーボ回路17は、本発明におけるサーボ手段の一実施形態を構成する。コントローラ19は、本発明における制御手段の一実施形態を構成する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図3は、同フォーカスジャンプ処理中の制御パラメータと信号の時間的変化を示す図である。図2の各ステップは情報再生記録装置10のコントローラ19が実行する。多層式光記録媒体1の一方の記録層に対する情報の再生等が終了すると、コントローラ19は、レーザ光の焦点位置を一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプ処理を開始する。ここでは、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体1の光ピックアップ2に近い方の記録層L0から遠い方の記録層L1へと移動する場合を例に説明する(以下の他の実施形態も同様)。
先ず、コントローラ19は、サーボ回路17による現在焦点が合っている記録層L0に対するトラッキングサーボとフォーカシングサーボをOFF(トラッキングサーボループをオープン)にし、レーザ光の焦点位置を記録層L0から外し、アクチュエータ11により対物レンズ9をジャンプ方向(記録層L0から記録層L1へ向かうフォーカシング方向)へ移動させて、フォーカスジャンプを開始する(図2のステップS1、図3のa期間)。これにより、対物レンズ9は、図3に示すようにレーザ光の焦点位置がジャンプ元の記録層L0にほぼ合う位置X0から、レーザ光の焦点位置がジャンプ先の記録層L1にほぼ合う位置X1へ向かって徐々に移動して行く。対物レンズ9の位置X0、X1は、予め設定されてコントローラ19に記録されている。また、光検出器7と受光アンプ12を介して信号処理回路13で検出されるFE信号は、図3に示すようにレーザ光の焦点位置が記録層L0に合っていることを示す0値から、記録層L0より記録層L1側へ遠ざかったことを示す側へ振れる。本例では、このときFE信号が−側へ振れるように、FE信号の極性を設定している。さらに、AS信号は、レーザ光の反射率が低下するため、高い光量値R1から徐々に低下して行く。
また、コントローラ19は、フォーカスジャンプの開始前、開始と同時、または開始直後に、収差補正制御回路18により収差補正素子8を駆動するために印加する電圧(駆動信号)を、多層式光記録媒体1のジャンプ元の記録層L0に適した収差補正値Y0に対応する印加電圧V0から、ジャンプ先の記録層L1に適した収差補正値Y1に対応する印加電圧V1へ変更して設定する(図2のステップS2、図3の期間b)。これにより、収差補正素子8の収差補正値(補正状態)は、図3に実線、一点鎖線、および二点鎖線で示すように記録層L0に適した収差補正値Y0から、記録層L1に適した収差補正値Y1へ徐々に変化して行く。収差補正素子8の印加電圧V0、V1および収差補正値Y0、Y1は、予め設定されてコントローラ19に記録されている。
次に、コントローラ19は、レーザ制御回路14によりレーザ光源3から発射するレーザ光のパワーをP0からP1へ上げる(図2のステップS3、図3のc期間)。レーザ光の焦点位置が記録層L1へ近づくに連れて、FE信号は図3に示すように+側へ振れる。このとき、レーザ光のパワーをP0のままにしておくと、収差補正素子8で適切に補正されないレーザ光の収差の影響で、FE信号の振幅は図3の丸印内に破線で示すように低下する。また、AS信号は、光検出器7で受光する光量が減少するため、例えば破線で示すように低い光量値R0の近傍で推移する。然るに、上記のようにレーザ光のパワーをP1に上げると、光検出器7で受光する光量が増加するため、収差が発生していても、FE信号の振幅は図3の丸印内に実線で示すように最適(レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体1の一方の記録層から移動させて他方の記録層に合わせて、フォーカシングサーボを行える程度)に保たれる。また、AS信号は、実線で示すように上昇して、フォーカスジャンプ開始前の高い光量値R1になる。レーザ光のパワーP0、P1は、FE信号の振幅を最適に保つように、予め設定されてコントローラ19に記録されている。
そして、コントローラ19は、図3に示すように対物レンズ9が位置X1へ移動して、FE信号が+側から0値に変化したことより、レーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、フォーカスジャンプが終了したので、該合焦状態を維持するようにサーボ回路17によりフォーカシングサーボをON(フォーカシングサーボループをクローズ)にする(図2のステップS4、図3の期間d)。次に、コントローラ19は、収差補正素子8の応答状態に応じて、レーザ制御回路14によりレーザ光のパワーをP1からP0へと徐々に下げて行く(図2のステップS5、図3の期間e)。具体的には、収差補正素子8の応答状態の変化、即ち収差補正素子8による収差補正状態の変化を、例えばAS信号の変化とみなし、AS信号が高い光量値R1で推移するように、レーザ光のパワーをP0まで徐々に下げて行く。フォーカスジャンプの終了直後は、フォーカスジャンプ時間(レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体1の一方の記録層から他方の記録層へ移動させるまでにかかる時間)に対する収差補正素子8の応答時間(収差補正素子8の収差補正値を多層式光記録媒体1の一方の記録層に適した値から他方の記録層に適した値に切り換えるまでにかかる時間)の遅れにより、収差が適切に補正されずに残っている。このため、レーザ光のパワーを短時間で一気にP0まで下げると、FE信号の振幅が収差により低下し、AS信号が高い光量値R1から低下してしまう。然るに、上記のように収差補正素子8の応答状態に応じてレーザ光のパワーをP0まで徐々に下げることで、フォーカスジャンプの終了後に、FE信号の振幅が収差により低下することなく最適に保たれ、AS信号が高い光量値R1で保たれる。
その後、コントローラ19は、図3に示すようにレーザ光のパワーをP0まで下げて、収差補正素子8の収差補正値がY1になると(例えばAS信号がフォーカスジャンプ前の値とほぼ同様の値で安定すると)、収差補正制御回路14と収差補正素子8によりレーザ光の収差補正を微調整し、サーボ回路17により多層式光記録媒体1の記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(図2のステップS6)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図5は、同フォーカスジャンプ処理中の制御パラメータと信号の時間的変化を示す図である。図中、第1実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている。フォーカスジャンプ処理を開始すると、先ず、コントローラ19は、現在焦点が合っている記録層L0のトラックに対するトラッキングサーボOFFにし(図4のステップS11)、収差補正素子8の印加電圧を現在のV0からV1へ変更して設定する(図4のステップS12、図5の期間a)。これにより、収差補正素子8の収差補正値は、図5に実線で示すように収差補正値Y0から収差補正値Y1へ徐々に変化して行く。また、コントローラ19は、記録層L0に対するフォーカシングサーボをOFFにして、対物レンズ9をレーザ光の焦点位置が記録層L0にほぼ合う位置X0から、記録層L1側へ若干ずれた位置X2へ動かすデフォーカスを行う(図4のステップS13、図5の期間b)。対物レンズ9の位置X2は、予め設定されてコントローラ19に記録されている。
次に、コントローラ19は、受光アンプ12のゲイン(光検出器7から出力される電気信号の増幅度合い)を現在のG0からG1に上げ(図4のステップS14、図5の期間c)、さらにレーザ光源3から発射するレーザ光のパワーをP0からP2へ上げる(図4のステップS15、図5の期間d)。受光アンプ12のゲインG0、G1およびレーザ光のパワーP2は、FE信号の振幅を最適に保つように、予め設定されてコントローラ19に記録されている。また、受光アンプ12のゲインとレーザ光のパワーとを上げることにより、FE信号の振幅を最適に保つので、レーザ光のパワーP2は、図5に示すように多層式光記録媒体1に照射するレーザ光が記録層L0、L1に記録された情報(ピット)を劣化させないような、小さな値に設定されている。例えばパワーP2は、図3等に示したパワーP1より小さくてよい。これにより、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅は図5の丸印内に実線で示すように最適に保たれる。また、AS信号は、図5に示すようにフォーカシングサーボを正常に行えるフォーカスON可能レベルR2から、記録層L0、L1の記録情報を劣化させずに保護できる照射光許容レベルR4の間で推移する。さらに、ジャンプ先の記録層L1での照射レーザパワーも、フォーカシングサーボを正常に行えるフォーカスON可能レベルQ2から、記録層L0、L1の記録情報を劣化させずに保護できる照射光許容レベルQ4の間で推移する。このような状態で、コントローラ19は、対物レンズ9を位置X2から位置X1へ向かって移動させて、フォーカスジャンプを開始する(図4のステップS16、図5のe期間)。
そして、コントローラ19は、図5に示すように対物レンズ9が位置X1へ移動して、FE信号が+側から0値に変化したことより、レーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、フォーカスジャンプが終了したので、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにする(図4のステップS17、図5の期間f)。次に、コントローラ19は、収差補正素子8の応答状態に応じて、レーザ光のパワーをP2からP2より小さくP1より大きいP3へと徐々に下げて行き(図4のステップS18、図5の期間g)、受光アンプ12のゲインをG1からG0へと徐々に下げて行く(図4のステップS19、図5の期間h)。これにより、AS信号および記録層L1での照射レーザパワーは、図5に示すようにフォーカスON可能レベルR2、Q2から照射光許容レベルR4、Q4の間で推移する。このとき、レーザ光のパワーをP0〜P2の間で微調整し、受光アンプ12のゲインをG0〜G1の間で微調整するようにしてもよい。その後、コントローラ19は、図5に示すように収差補正素子8の収差補正値がY1になると(例えばAS信号がR2〜R4の間の値で安定すると)、収差補正素子8による収差補正を微調整し、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(図4のステップS20)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図6は、本発明の第3実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図7は、同フォーカスジャンプ処理中の制御パラメータと信号の時間的変化を示す図である。図6中、図1と同様のステップについては同一符号を付している。また、各図中、第1実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている。フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、現在焦点が合っている記録層L0に対するトラッキングサーボとフォーカシングサーボをOFFにし、レーザ光の焦点位置を記録層L0から外し、対物レンズ9をジャンプ方向へ移動させて、フォーカスジャンプを開始する(図6のステップS1、図7のa期間)。また、コントローラ19は、フォーカスジャンプの開始前、開始と同時、または開始直後に、収差補正素子8の印加電圧を、多層式光記録媒体1のジャンプ元の記録層L0に適した収差補正値Y0に対応する印加電圧V0から、ジャンプ先の記録層L1に適した収差補正値Y1に対応する印加電圧V1を超える過剰印加電圧(過剰駆動信号)V2へ一旦(所定時間)変更して設定した後、印加電圧V1へ変更して設定する(図6のステップS2a、図7の期間b)。収差補正素子8の過剰印加電圧V2と該電圧V2の設定タイミングは、フォーカスジャンプの実行中に収差補正素子8の収差補正値がY0からY1に切り換わるように、予め設定されてコントローラ19に記録されている。これにより、収差補正素子8の収差補正値は、図7に示すように記録層L0に適した収差補正値Y0から急激に立ち上がって、フォーカスジャンプの実行中(対物レンズ9が位置X1に到達する前)に、記録層L1に適した収差補正値Y1になる。つまり、収差補正素子8の応答時間が短縮されて、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにする(図6のステップS4、図7の期間d)。そして、コントローラ19は、前述したように収差補正素子8によるレーザ光の収差補正を微調整し、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(図6のステップS6)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図8は、本発明の第4実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図中、図1と同様のステップについては同一符号を付している。また、第1および第2実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている。本第4実施形態では、フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、前述したようにステップS1、S2を実行し、受光アンプ12のゲインをフォーカスジャンプ開始前のG0からG2に上げる(ステップS3a)。受光アンプ12のゲインG2は、FE信号の振幅を最適に保つように、予め設定されてコントローラ19に記録されている。また、受光アンプ12のゲインを上げるだけで、FE信号の振幅を最適に保つので、ゲインG2は、図4および図5で説明したゲインG1より大きな値に設定されている。これにより、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにし(ステップS4)、収差補正素子8の応答状態に応じて、受光アンプ12のゲインをG2からG0へと徐々に下げて行く(ステップS5a)。そして、前述したように収差補正素子8によるレーザ光の収差補正を微調整し、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(ステップS6)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図9は、本発明の第5実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図中、図1と同様のステップについては同一符号を付している。また、第1および第2実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている。本第5実施形態では、フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、前述したようにステップS1、S2を実行し、レーザ光源3から発射するレーザ光のパワーをP0からP2へ上げるとともに、受光アンプ12のゲインをフォーカスジャンプ開始前のG0からG1に上げる(ステップS3b)。これにより、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにし(ステップS4)、収差補正素子8の応答状態に応じて、レーザ光のパワーをP2からP0へ下げるとともに、受光アンプ12のゲインをG1からG0へ下げる(ステップS5b)。そして、前述したように収差補正素子8によるレーザ光の収差補正を微調整し、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(ステップS6)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図10は、本発明の第6実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図中、図1および図3と同様のステップについては同一符号を付している。また、第1および第3実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている。本第6実施形態では、フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、前述したようにステップS1を実行し、前述したように収差補正素子8の印加電圧を、多層式光記録媒体1のジャンプ元の記録層L0に適した印加電圧V0から、過剰印加電圧V2へ一旦(所定時間)変更して設定した後、ジャンプ先の記録層L1に適した印加電圧V1へ変更して設定する(ステップS2a)。これにより、フォーカスジャンプの実行中に、収差補正素子8の収差補正値が記録層L0に適した収差補正値Y0から記録層L1に適した収差補正値Y1になり、収差補正素子8の応答時間が短縮される。次に、コントローラ19は、レーザ光源3から発射するレーザ光のパワーをP0からP4へ上げる(ステップS3c)。レーザ光のパワーP4は、FE信号の振幅を最適に保つように、予め設定されてコントローラ19に記録されている。また、収差補正素子8の印加電圧とレーザ光のパワーとを上げることにより、FE信号の振幅を最適に保つので、レーザ光のパワーP4は、多層式光記録媒体1に照射するレーザ光が記録層L0、L1の記録情報を劣化させないような、小さな値に設定されている。上記により、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにし(ステップS4)、収差補正素子8の応答状態に応じて、レーザ光のパワーをP4からP0へ下げる(ステップS5c)。そして、前述したように収差補正素子8によるレーザ光の収差補正を微調整し、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(ステップS6)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図11は、本発明の第7実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図中、図4および図6と同様のステップについては同一符号を付している。また、第1〜第3実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている。本第7実施形態では、フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、前述したようにステップS11を実行し、収差補正素子8の印加電圧を、多層式光記録媒体1のジャンプ元の記録層L0に適した印加電圧V0から、過剰印加電圧V2へ一旦(所定時間)変更して設定した後、ジャンプ先の記録層L1に適した印加電圧V1へ変更して設定する(ステップS2a)。これにより、フォーカスジャンプの実行中に、収差補正素子8の収差補正値が記録層L0に適した収差補正値Y0から記録層L1に適した収差補正値Y1になり、収差補正素子8の応答時間が短縮される。そして、コントローラ19は、前述したようにフォーカシングサーボをOFFにして、対物レンズ9を位置X2へ動かすデフォーカスを行い(ステップS13)、受光アンプ12のゲインをG1に上げ(ステップS14)、レーザ光源3から発射するレーザ光のパワーをP2へ上げ(ステップS15)、対物レンズ9を位置X1へ向かって移動させて、フォーカスジャンプを開始する(ステップS16)。このとき、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにし(ステップS17)、収差補正素子8の応答状態に応じて、レーザ光のパワーをP3へ下げ(ステップS18)、受光アンプ12のゲインをG0へ下げ(ステップS19)、収差補正素子8による収差補正を微調整し、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(ステップS20)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図12は、本発明の第8実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。図中、図1、図3、および図8と同様のステップについては同一符号を付している。また、第1、第3、および第4実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている。本第8実施形態では、フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、前述したようにステップS1を実行し、前述したように収差補正素子8の印加電圧を、多層式光記録媒体1のジャンプ元の記録層L0に適した印加電圧V0から、過剰印加電圧V2へ一旦変更して設定した後、ジャンプ先の記録層L1に適した印加電圧V1へ変更して設定する(ステップS2a)。次に、コントローラ19は、受光アンプ12のゲインをフォーカスジャンプ開始前のG0からG2に上げる(ステップS3a)。上記により、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにし(ステップS4)、収差補正素子8の応答状態に応じて、受光アンプ12のゲインをG2からG0へ下げる(ステップS5a)。そして、前述したように収差補正素子8によるレーザ光の収差補正を微調整し、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(ステップS6)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
上述した実施形態では、レーザ光の収差を補正するために収差補正素子8と収差補正制御回路18とを備えた情報再生記録装置10に、本発明を適用した例を挙げているが、本発明は、収差補正素子8と収差補正制御回路18とを備えていない図13に示すような情報再生記録装置10aにも適用することができる。図13中、図1と同一または対応する箇所には同一符号を付している。図14および図15は、情報再生記録装置10aにおいて実行される、本発明の第9および第10実施形態に係るフォーカスジャンプ処理の手順を示すフローチャートである。各図中、図1または図2と同様のステップについては同一符号を付している。また、第1または第2実施形態と同値または対応する値の制御パラメータについては同一符号を用いている
図14に示す第9実施形態では、フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、前述したように多層式光記録媒体1の記録層L0に対するトラッキングサーボとフォーカシングサーボをOFFにし、レーザ光の焦点位置を記録層L0から外し、アクチュエータ11により対物レンズ9をジャンプ方向へ移動させて、フォーカスジャンプを開始する(ステップS1)。これにより、図3に示したように対物レンズ9は位置X0から位置X1へ向かって徐々に移動して行き、FE信号は0値から−側へ振れ、AS信号は高い光量値R1から徐々に低下して行く。次に、コントローラ19は、前述したようにレーザ光源3から発射するレーザ光のパワーをP0からP1へ上げる(ステップS3)。これにより、光検出器7で受光する光量が増加するため、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにサーボ回路17によりフォーカシングサーボをONにする(ステップS4)。そして、コントローラ19は、このときレーザ光に収差が発生しているため、FE信号の振幅を低下させないように、レーザ光のパワーをP1で保持した状態で、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(ステップS6a)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
図15に示す第10実施形態では、フォーカスジャンプ処理を開始すると、コントローラ19は、前述したように多層式光記録媒体1の記録層L0に対するトラッキングサーボをOFFにする(ステップS11)。そして、コントローラ19は、前述したようにフォーカシングサーボをOFFにして、対物レンズ9を位置X2へ動かすデフォーカスを行い(ステップS13)、受光アンプ12のゲインをG1に上げ(ステップS14)、レーザ光源3から発射するレーザ光のパワーをP2へ上げ(ステップS15)、対物レンズ9を位置X1へ向かって移動させて、フォーカスジャンプを開始する(ステップS16)。これにより、FE信号の振幅が最適に保たれつつ、フォーカスジャンプが実行される。その後、コントローラ19は、前述したようにレーザ光の焦点位置が記録層L1に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するようにフォーカシングサーボをONにする(ステップS14)。そして、コントローラ19は、このときレーザ光に収差が発生しているため、FE信号の振幅を低下させないように、レーザ光のパワーをP1で保持するとともに、受光アンプ12のゲインをG1で保持した状態で、記録層L1のトラックに対するトラッキングサーボをONして(ステップS20a)、フォーカスジャンプ処理を終了する。
以上によると、フォーカスジャンプの際に、多層式光記録媒体1に照射するレーザ光に収差が生じていても、レーザ光源3から発射するレーザ光のパワーを上げること、受光アンプ12のゲインを上げること、または収差補正素子8の印加電圧を過剰にして応答時間を短縮することの少なくとも一方を行うことで、FE信号の振幅を最適に保つことができる。このため、該FE信号に基づいてフォーカスジャンプを安定かつ高精度に実行することができ、フォーカス引き込みの失敗や光ピックアップ2の対物レンズ9と多層式光記録媒体1との衝突等の発生を防止して、フォーカスジャンプの信頼性を向上させることが可能となる。
詳しくは、レーザ光のパワーを上げることで、光検出器7で受光する反射レーザ光の光量が増加するため、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅を最適に保つことができる。また、受光アンプ12のゲインを上げることで、光検出器7で変換された電気信号が適切に増幅されるため、レーザ光に収差が発生していても、FE信号の振幅を最適に保つことができる。また、収差補正素子8の印加電圧を過剰にして応答時間を短縮することで、フォーカスジャンプの実行中に、収差補正素子8によりレーザ光の収差を適切に補正して、FE信号の振幅を最適に保つことができる。また、受光アンプ12のゲインを上げることと、収差補正素子8の応答時間を短縮することの両方を行うことで、フォーカスジャンプの際に、収差補正素子8の収差補正値が多層式光記録媒体1の一方の記録層に適した値から他方の記録層に適した値に切り換わるまでの間、即ちレーザ光の収差が適切に補正されていない間は、受光アンプ12のゲインを上げたことにより、FE信号の振幅を最適に保つことができ、収差補正値の切り換え終了後は、レーザ光の収差が適切に補正されたことにより、FE信号の振幅を最適に保つことができる。
また、レーザ光のパワーを上げ過ぎると、多層式光記録媒体1の記録層L0、L1の記録情報を劣化させてしまうおそれがある。然るに、上述したようにフォーカスジャンプの際に、受光アンプ12のゲインを上げることと、収差補正素子8の応答時間を短縮することの少なくとも一方を行うことで、またはそれに加えてレーザ光のパワーを記録層L0、L1の記録情報を劣化させない程度に上げることで、FE信号の振幅を最適に保ちつつ、記録層L0、L1の記録情報を保護することができる。
また、フォーカスジャンプの実行前にまたは実行と同時に、収差補正素子8の印加電圧および収差補正値を多層式光記録媒体1の一方の記録層に適した値から他方の記録層に適した値へ切り換え始めることで、従来のように収差補正状態の切り替えが完了してからフォーカスジャンプを開始するよりも、フォーカスジャンプの開始時刻を早めることができるとともに、フォーカスジャンプを終了してから収差補正値の切り換えが終了するまでにかかる時間を短縮することができ、フォーカスジャンプ処理全体の処理時間の短縮を図ることが可能となる。特に、フォーカスジャンプの実行前に、収差補正素子8の駆動信号を切り換えることで、より一層かつ確実に、フォーカスジャンプの開始時刻を早めて、フォーカスジャンプ終了から収差補正値の切り換え終了までのタイムラグを短縮し、フォーカスジャンプ処理全体の処理時間の短縮を図ることが可能となる。
また、受光アンプ12のゲインとレーザ光のパワーとを上げ始めてから、フォーカスジャンプを実行することで、振幅を最適に保ったFE信号に基づいて、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体1の一方の記録層から他方の記録層へ移動させて高精度に合わせることができる。
また、フォーカスジャンプの終了直後は、フォーカスジャンプ時間に対する収差補正素子8の応答時間の遅れにより、収差が適切に補正されずに残っているため、レーザ光のパワーを短時間で一気に下げると、該収差によりFE信号の振幅が低下してしまう。然るに、上述したように収差補正素子8の応答状態に応じて、レーザ光のパワーや受光アンプ12のゲインを下げることで、フォーカスジャンプの終了後に、FE信号の振幅を上記収差により低下させることなく、最適に保つことができる。このため、該FE信号に基づいてフォーカシングサーボを安定かつ高精度に実行して、レーザ光の焦点位置がジャンプ先の記録層からずれるのを防止することが可能となる。
また、フォーカスジャンプの開始前に、レーザ光の焦点位置を多層式光記録媒体1のジャンプ元の記録層に合わせた状態で、レーザ光のパワーを上げると、ジャンプ元の記録層の記録情報を劣化させてしまうおそれがある。然るに、上述したようにレーザ光の焦点位置をジャンプ元の記録層からジャンプ先の記録層側へ若干ずらすデフォーカスを行ってから、レーザ光のパワーを上げることで、ジャンプ元の記録層の記録情報の劣化を防止して、該記録情報を保護することができる。
さらに、フォーカスジャンプの実行中や収差補正素子8の収差補正値の切り換え中に、トラッキングサーボおよびフォーカシングサーボをOFFすることで、トラッキングサーボおよびフォーカシングサーボが大きく外れて、光ピックアップ2がトラッキング方向(多層式光記録媒体1の径方向)およびフォーカシング方向(多層式光記録媒体1に対して垂直な方向)に大きく振れて振動するのを防止することができ、光ピックアップ2と多層式光記録媒体1との衝突を確実に回避することが可能となる。
本発明は、以上の実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、以上の実施形態では、多層式光記録媒体1の光ピックアップ2に近い記録層L0から遠い記録層L1へとフォーカスジャンプを実行する場合を例に挙げたが、本発明は、多層式光記録媒体の光ピックアップに遠い記録層から近い記録層へとフォーカスジャンプを実行する場合にも適用することができる。
また、以上の実施形態では、2つの記録層L0、L1が設けられた多層式光記録媒体1に対して情報の再生と記録が可能な情報再生記録装置10、10aに本発明を適用した例を挙げたが、本発明は、3つ以上の記録層が設けられた多層式光記録媒体に対して情報の再生と記録が可能な情報再生記録装置や、多層式光記録媒体に対して情報の再生のみ可能な再生専用装置にも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る情報再生記録装置の構成図である。 第1実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 同フォーカスジャンプ処理中の制御パラメータと信号の時間的変化を示す図である。 第2実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 同フォーカスジャンプ処理中の制御パラメータと信号の時間的変化を示す図である。 第3実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 同フォーカスジャンプ処理中の制御パラメータと信号の時間的変化を示す図である。 第4実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 第5実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 第6実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 第7実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 第8実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る情報再生記録装置の構成図である。 第9実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。 第10実施形態に係るフォーカスジャンプ処理のフローチャートである。
符号の説明
1 多層式光記録媒体
2 光ピックアップ
3 レーザ光源
7 光検出器
8 収差補正素子
9 対物レンズ
10、10a 情報再生記録装置
12 受光アンプ
13 信号処理回路
17 サーボ回路
19 コントローラ
L0、L1 記録層

Claims (11)

  1. レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、該レーザ光の収差を収差補正手段で前記多層式光記録媒体の各記録層に応じて補正し、前記多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、
    前記電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、
    各部を制御し、レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、前記多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、
    前記制御手段は、
    前記サーボ手段による前記多層式光記録媒体の一方の記録層に対する前記トラッキングサーボおよび前記フォーカシングサーボをオフした後、前記フォーカスジャンプを実行し、
    前記フォーカスジャンプの実行前または実行と同時に、前記収差補正手段の駆動信号を前記多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更し、
    前記フォーカスジャンプの実行中に、前記レーザ光源から発射するレーザ光のパワーを上げることにより、前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ち、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいて前記レーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するように前記フォーカシングサーボをオンし、前記収差補正手段の応答状態に応じて前記レーザ光のパワーを下げ、前記他方の記録層に対する前記トラッキングサーボをオンすることを特徴とする情報再生記録装置。
  2. レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、該レーザ光の収差を収差補正手段で前記多層式光記録媒体の各記録層に応じて補正し、前記多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、
    前記電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、
    各部を制御し、レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、前記多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、
    前記光検出手段で変換された電気信号を増幅して前記信号処理手段に出力する増幅手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記サーボ手段による前記多層式光記録媒体の一方の記録層に対する前記トラッキングサーボをオフした後、前記収差補正手段の駆動信号を前記多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更し、前記フォーカシングサーボをオフして、前記レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層側へ若干ずらすデフォーカスを行い、
    その後前記増幅手段による前記電気信号の増幅度合いと前記レーザ光源から発射するレーザ光のパワーとを上げることにより、前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保って、前記フォーカスジャンプを実行し、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいて前記レーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、該合焦状態を維持するように前記フォーカシングサーボをオンし、前記収差補正手段の応答状態に応じて前記電気信号の増幅度合いと前記レーザ光のパワーとを下げ、前記他方の記録層に対する前記トラッキングサーボをオンすることを特徴とする情報再生記録装置。
  3. レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、前記多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、
    前記電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、
    各部を制御し、レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、前記多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、
    前記制御手段は、前記レーザ光源から発射するレーザ光のパワーを上げることにより、前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、前記フォーカスジャンプを実行することを特徴とする情報再生記録装置。
  4. 請求項3に記載の情報再生記録装置において、
    前記多層式光記録媒体に照射するレーザ光の収差を前記各記録層に応じて補正する収差補正手段を備え、
    前記制御手段は、前記収差補正手段の駆動信号を前記多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更してから、前記レーザ光のパワーを上げて前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、前記フォーカスジャンプを実行し、該フォーカシングエラー信号に基づいてレーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、前記収差補正手段の応答状態に応じて前記レーザ光のパワーを下げることを特徴とする情報再生記録装置。
  5. レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、前記多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、
    前記電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、
    各部を制御し、レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、前記多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、
    前記光検出手段で変換された電気信号を増幅して前記信号処理手段に出力する増幅手段を備え、
    前記制御手段は、前記増幅手段の前記電気信号の増幅度合いと前記レーザ光源から発射するレーザ光のパワーとを上げることにより、前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、前記フォーカスジャンプを実行することを特徴とする情報再生記録装置。
  6. 請求項5に記載の情報再生記録装置において、
    前記多層式光記録媒体に照射するレーザ光の収差を前記各記録層に応じて補正する収差補正手段を備え、
    前記制御手段は、前記収差補正手段の駆動信号を前記多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更してから、前記電気信号の増幅度合いと前記レーザ光のパワーとを上げて前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、前記フォーカスジャンプを実行し、該フォーカシングエラー信号に基づいてレーザ光の焦点位置が他方の記録層に合ったことを検出すると、前記収差補正手段の応答状態に応じて前記電気信号の増幅度合いと前記レーザ光のパワーとを下げることを特徴とする情報再生記録装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の情報再生記録装置において、
    前記制御手段は、前記レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層側へ若干ずらすデフォーカスを行ってから、前記レーザ光のパワーを上げることを特徴とする情報再生記録装置。
  8. 請求項3または請求項5に記載の情報再生記録装置において、
    前記多層式光記録媒体に照射するレーザ光の収差を前記各記録層に応じて補正する収差補正手段を備え、
    前記制御手段は、前記収差補正手段の駆動信号を、前記多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号を超える過剰駆動信号へ一旦変更した後、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更することにより、前記収差補正手段の応答時間を短縮しつつ、前記フォーカスジャンプを実行することを特徴とする情報再生記録装置。
  9. レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、該レーザ光の収差を収差補正手段で前記多層式光記録媒体の各記録層に応じて補正し、前記多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、
    前記電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、
    各部を制御し、レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、前記多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、
    前記制御手段は、前記収差補正手段の駆動信号を、前記多層式光記録媒体の一方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号から、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号を超える過剰駆動信号へ一旦変更した後、他方の記録層に適した収差補正値に対応する駆動信号へ変更して、前記収差補正手段の応答時間を短縮することにより、前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、前記フォーカスジャンプを実行することを特徴とする情報再生記録装置。
  10. 請求項9に記載の情報再生記録装置において、
    前記光検出手段で変換された電気信号を増幅して前記信号処理手段に出力する増幅手段を備え、
    前記制御手段は、前記収差補正手段の応答時間を短縮することと、前記増幅手段の前記電気信号の増幅度合いを上げることにより、前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、前記フォーカスジャンプを実行することを特徴とする情報再生記録装置。
  11. レーザ光源から発射したレーザ光を対物レンズで集光して、複数の記録層を有する多層式光記録媒体に照射し、前記多層式光記録媒体で反射されたレーザ光を光検出手段で受光して電気信号に変換する光ピックアップと、
    前記電気信号を処理してフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を検出する信号処理手段と、
    前記フォーカシングエラー信号に基づいてフォーカシングサーボを実行し、前記トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボを実行するサーボ手段と、
    各部を制御し、レーザ光の焦点位置を前記多層式光記録媒体の一方の記録層から他方の記録層へと移動するフォーカスジャンプを実行する制御手段とを備え、前記多層式光記録媒体に対して情報の再生または記録を行う情報再生記録装置において、
    前記光検出手段で変換された電気信号を増幅して前記信号処理手段に出力する増幅手段を備え、
    前記制御手段は、前記増幅手段の前記電気信号の増幅度合いを上げることにより、前記フォーカシングエラー信号の振幅を最適に保ちつつ、前記フォーカスジャンプを実行することを特徴とする情報再生記録装置。
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