JP2009076162A - 光ディスク装置、及び、光ディスク装置のフォーカス制御方法 - Google Patents

光ディスク装置、及び、光ディスク装置のフォーカス制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディフェクト等による反射光欠落部分を記録再生する際のフォーカスサーボ外れ時において、光ディスク面への対物レンズ衝突を防止する光ディスク装置を提供する。
【解決手段】ディフェクト信号検出時のフォーカス制御ホールド状態において、最も安定したフォーカス制御が可能となるフォーカスエラー信号の誤差レベルを示すS字カーブの中心点を与えるバイアス電圧値と通常の記録再生時におけるバイアス電圧値との差分をサーボフィルタ95の出力に加算する制御を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ディスクの記録面に照射するレーザ光の焦点を合わせるフォーカス制御機構を備えた光ディスク装置、及び、当該光ディスク装置のフォーカス制御方法に関する。
光ディスク装置は、対物レンズからの入射レーザ光が光ディスクの記録面上に焦点を結ぶように対物レンズの光軸方向の位置を制御するフォーカス制御を行う。
このフォーカス制御においては、対物レンズが光ディスクに衝突することを回避するために種々の対策が行われてきている。例えば特許文献1には、光ディスクの上下動振動を検出する非接触センサを搭載し、対物レンズがこの光ディスクの上下動とほぼ同様の運動をしながら徐々に光ディスクに近接するようにレンズアクチュエータを駆動させてフォーカスサーチを行うことにより、対物レンズ位置と焦点位置との距離が小さくフォーカスエラーの検出レンジが狭い場合であっても対物レンジの光ディスクへの衝突を回避することが可能な光ディスク装置の技術が記載されている。また、例えば特許文献2には、チルトが設計許容範囲を超えた場合に即座にこれを検出し、フォーカス制御を不動作にすることにより、光ディスクと対物レンズとの衝突を回避することが可能な光ディスク装置の技術が記載されている。
特開2003−91833号公報 特開2006−40481号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、光ディスクにおける反射信号の欠陥部位にデータを記録再生する際に対物レンズの光ディスクへの衝突を回避するものではない。通常、従来の光ディスク装置は、反射信号の欠落部位にデータを記録再生する際に対物レンズの光ディスクへの衝突を回避するために欠落信号生成装置を備えており、欠落信号(以下、ディフェクト信号という。)によりフォーカス制御を一時的にホールドすることにより反射光の欠落を軽減させている。
しかしながら、一般の光ディスク装置では、最適な記録再生機能を実現するために、フォーカス制御においてはレーザ光の光ディスク上におけるスポット形状が最適となるように意図的にデフォーカスさせるため、ディフェクト信号の検出によりフォーカス制御をホールドすると、デフォーカスさせている方向に駆動信号がシフトしていき、このシフト方向がディスクに近づく方向である場合、欠落が大きいと対物レンズが光ディスクに衝突する確率が非常に高くなる。
これは、通常、サーボホールド演算回路が低周波通過型のフィルタからなることに起因し、これによりDC成分であるデフォーカス成分もホールドされてフォーカス制御の低域フィルタを通過するため、駆動出力においてもDC成分が発生することにより、その方向によっては対物レンズの光ディスクへの衝突を助長することになる。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、フォーカス外れが生じた場合に対物レンズの光ディスクへの衝突防止を行う光ディスク装置、及び、当該光ディスク装置のフォーカス制御方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクに光ビームを照射して情報の記録及び再生の少なくとも一方を行う光ディスク装置において、複数の光検出素子からなり上記光ディスクからの反射光を検出する光検出器を有する光ピックアップと、上記光検出器によって検出された反射光からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、上記フォーカスエラー信号生成手段によって生成されたフォーカスエラー信号に基づいて上記光ピックアップが有する対物レンズを上記光ビームの光軸方向に駆動する駆動手段と、上記フォーカスエラー信号生成手段によって生成されたフォーカスエラー信号のバイアス量を調整するバイアス調整手段と、上記光ディスクのディフェクトを検出するディフェクト検出手段と、フォーカスエラー信号の基準値を与える第1のバイアス量と上記光ディスクに対するデータの記録再生を最適に制御する第2のバイアス量との差分をオフセット量として生成するオフセット量生成手段と、上記ディフェクト検出手段によってディフェクトが検出される直前のフォーカスエラー信号に上記オフセット量を加算してホールド信号を生成するホールド信号生成手段と、上記ディフェクト検出手段によってディフェクトが検出された場合に上記ホールド信号生成手段によって生成されたホールド信号を上記駆動手段に出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る光ディスク装置のフォーカス制御方法は、光ピックアップにより光ディスクからの反射光を検出し、上記検出された反射光からフォーカスエラー信号を生成し、上記生成されたフォーカスエラー信号のバイアス量を調整し、上記生成されたフォーカスエラー信号を上記光ピックアップが有する対物レンズを光ビームの光軸方向に駆動する駆動部に出力する光ディスク装置のフォーカス制御方法であって、フォーカスエラー信号の基準値を与える第1のバイアス量と上記光ディスクに対するデータの記録再生を最適に制御する第2のバイアス量との差分をオフセット量として生成し、上記光ディスクのディフェクトが検出された場合に、上記光ディスクのディフェクトが検出される直前のフォーカスエラー信号に上記オフセット量を加算して生成されたホールド信号を上記駆動部に出力することを特徴とする。
本発明によれば、光ディスク上のディフェクト部位を通過する際のフォーカス駆動レベルをフォーカス制御において最適なレベル近辺にホールドすることが可能となり、対物レンズの光ディスクへの衝突を回避することが可能となる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態における光ディスク装置1の構成を示す図である。
光ディスク装置1は、光ディスク2に対してデータの記録及び再生の少なくとも一方を行うものであり、スピンドルモータ3と、スピンドル制御部4と、光ピックアップ5と、スレッドモータ6と、スレッド制御部7と、トラッキング制御部8と、フォーカス制御部9と、信号処理部10と、ホストインターフェース(以下、インターフェースをI/Fと記載する。)11と、マイクロコンピュータ12とを備える。
光ディスク2は、単層又は多層の記録層を有し、この記録層にレーザ光が照射されることによりデータが記録再生される記録媒体である。光ディスク2は、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等である。
スピンドルモータ3は、スピンドル3Aを回転させることにより光ディスク2を回転駆動するモータであり、スピンドル制御部4によって駆動制御される。
光ピックアップ5は、レーザダイオード等の光源、対物レンズ、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、フォーカスアクチュエータやトラッキングアクチュエータ等のアクチュエータ、光検出器等を有し、光ディスク2に対してレーザ光を照射し、又は、レーザ光を照射した後にその反射光を受光してデータの書き込み又は読み出しを行う。
スレッドモータ6は、光ピックアップ5を光ディスク2の半径方向に駆動して光ディスク2に対するレーザ光の照射位置を変化させるモータであり、スレッド制御部7によって駆動制御される。
トラッキング制御部8は、レーザ光が光ディスク2の記録面のトラック中心を照射するように対物レンズを光ディスク2の半径方向に変位駆動する制御を行う。
フォーカス制御部9は、光ピックアップ5が有するアクチュエータを駆動して光ディスク2に照射されるレーザ光が所定の収束状態になるように制御を行う。
信号処理部10は、光ピックアップ5によって読み出されたデータに対して所定の信号処理を行って再生信号を生成し、この再生信号をホストI/F11を介して外部機器(図示せず)に供給する。
マイクロコンピュータ12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Ransom Access Memory)を備えてスピンドル制御部4、スレッド制御部7、トラッキング制御部8、及びフォーカス制御部9を制御するとともに、ホストI/F11を介して外部機器に対するデータの入出力を制御する。
光ディスク装置1は、光ピックアップ5が備える光検出器からの光検出信号よりフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号等を生成し、生成された各信号を対応するブロックに供給する。
光ピックアップ5に搭載された光源から出力されたレーザ光は、光学素子を通過した後、対物レンズによって光ビームとして光ディスク2上に収束される。光ビームによって光ディスク2に対して情報を記録再生するためには、光ビームを光ディスク2上で適正な状態に収束させる必要がある。このため、フォーカス制御部9は、光ディスク2の反射光から光ビームの収束状態を表すフォーカスエラー信号を検出し、このフォーカスエラー信号に応じて対物レンズを光ディスク2に接近する、又は離れる方向に駆動して光ビームの収束状態を制御する。
図2は、光ディスク装置1が行うフォーカス制御処理に必要な構成を示すブロック図である。なお、このフォーカス制御処理は、マイクロコンピュータ12が各ブロックを制御することにより行われる。
増幅器90は、光ピックアップ5が備える光検出器5Aと接続され、この光検出器5Aより光検出信号が供給されると、この光検出信号を増幅し、増幅された光検出信号をディフェクト信号生成回路91及びフォーカスエラー信号生成回路92に供給する。
ディフェクト信号生成回路91は、増幅器90より供給された光検出信号の値と所定値とを比較し、所定値より光検出信号の値が低い場合にディフェクト信号として出力する。
フォーカスエラー信号生成回路92は、例えば非点収差法を用いて増幅器90より供給された光検出信号よりフォーカスエラーを検出してフォーカスエラー信号を生成する。図3は、非点収差法によるフォーカスエラー信号生成方法の一例を説明するための図である。
光ディスク装置1の光ピックアップ5が備える光検出器5Aは、例えば4分割の光検出器であるとする。光ディスク2が対物レンズの焦点位置にある場合、図3(A)に示すように、光検出器5A上のビーム断面30aは、円形になり、セルA,B,C,Dからそれぞれ出力される信号A,B,C,Dは、(A+B)−(C+D)=0となる。また、対物レンズと光ディスク2とが対物レンズの焦点位置よりも接近した場合、図3(B)に示すように、光検出器5A上のビーム断面は、対角線方向に長い楕円形になり、セルA,B,C,Dからそれぞれ出力される信号A,B,C,Dは、(A+B)−(C+D)>0となる。さらに、対物レンズと光ディスク2とが対物レンズの焦点位置よりも離れた場合、図3(C)に示すように、光検出器5A上のビーム断面は、図3(B)とは逆方向の対角線方向に長い楕円形になり、セルA,B,C,Dからそれぞれ出力される信号A,B,C,Dは、(A+B)−(C+D)<0となる。
このように、光検出器5A上のセルA,B,C,Dの出力信号に対し、FE=(A+B)−(C+D)の演算を行うことにより、光ディスク2での光ビームの収束状態、すなわち対物レンズの位置を表すフォーカスエラー信号を得ることができる。このフォーカスエラー信号は、フォーカス誤差に対してS字カーブ特性を有するので、S字カーブの中心点がフォーカスエラー信号の基準値(例えば、0)とされている。フォーカスエラー信号生成回路92は、生成したフォーカスエラー信号をバイアス調整回路93に供給する。
従来の光ディスク装置では、光ディスクからのデータの再生中に振動によってフォーカス外れが生じた場合、各光検出素子では出力信号が生成されないため、駆動系へのラインにはバイアス電圧だけが急に印加されることになる。この結果、対物レンズが大きく変位駆動されるため、バイアス電圧のレベルによっては対物レンズが光ディスク方向に移動して光ディスクに衝突し、光ディスクの破損や故障を招く虞があった。
そこで、光ディスク装置1は、フォーカスエラー信号の基準値を与えるバイアス電圧すなわちディフェクト信号検出時のフォーカス制御ホールド状態において最も安定したフォーカス制御が可能となるフォーカスエラー信号の誤差レベルを示すS字カーブの中心点を与えるバイアス電圧値FB1と、光ディスク2に対するデータの記録再生が最適の状態となるバイアス電圧値FB2との差分をサーボフィルタの出力に加算する制御を行う。なお、このバイアス電圧値FB2は、光ディスク2からの情報の読み出し時においてはRF信号の読み出し特性を最適とし、光ディスク2への情報の記録時においてはRF信号記録特性を最適とする際のフォーカスエラー信号のバイアス電圧値である。
バイアス調整回路93は、フォーカスエラー信号生成回路92より供給されたフォーカスエラー信号に応じてフォーカスエラー信号ラインに所定電圧のバイアス電圧を印加する。
スイッチ94は、マイクロコンピュータ12の制御に基づいてフォーカスサーチ時にはバイアス調整回路93とサーボフィルタ95とが接続され、フォーカス制御時にはサーボフィルタ95と加算器98とが接続されるように切替動作を行う。
サーボフィルタ95は、スイッチ94を介して供給されたフォーカスエラー信号に対して位相調整を行い、この位相調整されたフォーカスエラー信号をローパスフィルタ(以下、LPFと記載する。)96に供給する。また、サーボフィルタ95は、この位相調整されたフォーカスエラー信号をフォーカスアクチュエータの駆動信号としてドライバ回路99に供給する。このフォーカスアクチュエータの駆動信号は、ディフェクト検出時におけるフォーカス制御ホールド状態ではフォーカス制御のホールド信号としてドライバ回路99に供給される。
LPF96は、サーボフィルタ95より供給された位相調整されたフォーカスエラー信号を遅延させた後、加算器98に供給する。
オフセット出力部97は、マイクロコンピュータ12にて生成された後述のオフセット量を加算器98に出力する。
加算器98は、LPF96からの出力信号の信号量にオフセット出力部97より出力されたオフセット量を加算し、スイッチ94によりサーボフィルタ95と加算器98とが接続された際に、この加算結果をサーボフィルタ95に供給する。
ドライバ回路99は、サーボフィルタ95より供給されたフォーカス駆動電圧値に応じた電流を光ピックアップ5が有するフォーカスアクチュエータに流し、光ピックアップ5が有する対物レンズをフォーカス方向へと駆動する。
図4は、光ディスク装置1における光ディスクの起動処理の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS1において、光ディスク2が光ディスク装置1に挿入されて光ディスク2の起動処理が開始される。
ステップS2において、マイクロコンピュータ12は、光ディスク装置1が備える制御アンプのオフセットを除去するように調整を行う。
ステップS3において、マイクロコンピュータ12は、光ピックアップ5が有する光源より光ディスク2にレーザ光を照射した状態でフォーカスアクチュエータを上下に駆動してフォーカスエラー信号の観測を行うフォーカスサーチを開始する。
ステップS4において、バイアス調整回路93は、フォーカスエラー信号生成回路92より供給されたフォーカスエラー信号から最も安定したフォーカス制御が可能となるS字カーブの中心点を与えるバイアス電圧値FB1を計測し、このバイアス電圧値FB1をマイクロコンピュータ12に供給する。マイクロコンピュータ12は、記憶部(図示せず)にバイアス電圧値FB1を記憶させる。
ステップS5において、フォーカス制御部9は、フォーカスサーチを終了する。
ステップS6において、フォーカス制御部9は、フォーカス制御(サーボ)をONにする。
ステップS7において、バイアス調整回路93は、フォーカスエラー信号のバイアス電圧値を光ディスク2に対するデータの記録再生に最適となるフォーカス制御のバイアス電圧値FB2に調整する。このバイアス電圧値の調整方法としては、例えばRF信号の振幅を計測する方法等が挙げられる。バイアス調整回路93は、調整したバイアス電圧値FB2をマイクロコンピュータ12に供給する。マイクロコンピュータ12は、バイアス電圧値FB2を記憶部に記憶させる。
ステップS8において、マイクロコンピュータ12は、バイアス調整回路93より供給されて記憶部に記憶させたバイアス電圧値FB1,FB2よりOffsetH=FB1−FB2を算出する。
ステップS9において、マイクロコンピュータ12は、OffsetH=FB1−FB2をホールドオフセット値として設定してオフセット出力部97に供給する。
ステップS10において、光ディスク装置1は、その他の制御系における信号調整を行う。
ステップS11において、光ディスク2の起動処理が終了される。
また、光ディスク装置1におけるフォーカス制御処理について説明する。光ディスク装置1は、フォーカス制御時、バイアス電圧値をFB2に調整したフォーカスエラー信号を接点94aと接点94bとが接続されているスイッチ94を介してサーボフィルタ95に供給する。サーボフィルタ95は、バイアス調整回路93より供給されたフォーカスエラー信号に対して位相調整を行い、光ピックアップ5が有するフォーカスアクチュエータの駆動信号としてドライバ回路99に供給する。ドライバ回路99は、サーボフィルタ95より供給された駆動信号を用いてフォーカスアクチュエータを駆動する。また、サーボフィルタ95は、このフォーカスエラー信号をLPF96に供給し、LPF96は、このフォーカスエラー信号を遅延(ホールド)させる。
オフセット出力部97は、ホールドオフセット値OffsetH=FB1−FB2を加算器98に供給する。また、LPF96は、遅延したディフェクト検出直前のフォーカスエラー信号を加算器98に供給する。加算器98は、LPF96より供給されたフォーカスエラー信号にオフセット出力部97より供給されたホールドオフセット値OffsetH=FB1−FB2を加算する。
ディフェクト信号生成回路91は、増幅値90より供給された光検出信号より光ディスク2にディフェクトが生じているか否かを判断し、ディフェクトが生じていると判断した場合はディフェクト信号をスイッチ94に供給し、接点94bと接点94cとが接続されるようにスイッチ94の切り替え動作を行う。一方、ディフェクト信号生成回路91は、ディフェクトが生じていないと判断した場合は、スイッチ94の切り替え動作を行わずに、すなわち接点94aと接点94bとが接続された状態でバイアス電圧値FB2を用いてフォーカス制御を行う。
ディフェクト信号生成回路91がディフェクト信号を生成してスイッチ94に供給してスイッチ94の接点94bと接点94cとが接続されると、加算器98は、ホールドオフセット値OffsetH=FB1−FB2が加算されたバイアス電圧値をスイッチ94、サーボフィルタ95を介してドライバ回路99に供給する。そして、ドライバ回路99は、このバイアス電圧値に基づいてフォーカス制御をホールドする。
マイクロコンピュータ12は、フォーカス制御位置がディフェクト位置を通過したか否かを判断し、ディフェクト位置を通過したと判断した場合には、接点94aと接点94bとが接続されるようにスイッチ94の切り替え動作を行い、バイアス電圧値FB2を用いてフォーカス制御を行う。一方、マイクロコンピュータ12は、依然ディフェクト位置にあると判断した場合にはフォーカス制御のホールド処理を行う。
図5は、光ディスク装置1における信号レベルの時間変化の一例を示す図である。(A)は、ディフェクト信号(図2のP1)の信号レベルの時間変化、(B)及び(D)は、サーボフィルタ95に供給されるフォーカスエラー信号(図2のP2)の信号レベルの時間変化、(C)及び(E)は、サーボフィルタ95からドライバ回路99に供給されるフォーカス駆動信号(図2のP3)の信号レベルの時間変化を示す。
フォーカス制御部9は、フォーカスサーチの開始後、フォーカスエラー信号の信号レベルが0となった時刻T0でフォーカスエラー信号のバイアス電圧値FB1を計測する。この時刻T0では、(C)及び(E)に示すように、フォーカス駆動信号P3の信号レベルも0である。フォーカス制御部9は、時刻T1においてフォーカスサーチを終了するとともにフォーカス制御を開始すると、上述したように光ディスク2へのデータの記録再生に最適なバイアス電圧値FB2を取得し、このバイアス電圧値FB2に基づいてフォーカス制御を行う。
そして、フォーカス制御部9が、例えば(A)に示される時刻T2−T3間においてディフェクト信号を検出した場合に、上述のホールドオフセット値OffsetH=FB1−FB2をバイアス電圧値に加算する制御を行わないと、(B)に示すように時刻T2経過後にフォーカスエラー信号S2の信号レベルは上昇し、これに伴って(C)に示すように時刻T2経過後にフォーカス駆動信号P3の信号レベルも上昇する。そして、このフォーカス駆動信号P3の信号レベルが所定の閾値で定められるフォーカス駆動限界よりも大きくなった場合には、対物レンズが光ディスク2に衝突して光ディスクを破損することになる。
これに対し、フォーカス制御部9が、例えば時刻T2−T3間においてディフェクト信号を検出した場合に上述のホールドオフセット値OffsetH=FB1−FB2をバイアス電圧値に加算する制御を行うと、(D)に示すように時刻T2経過後にフォーカスエラー信号S2の信号レベルはほぼ0になり、これに伴って(E)に示すように時刻T2経過後にフォーカス駆動信号P3の信号レベルもほぼ0になる。
このように、本発明を適用した光ディスク装置1は、ディフェクト信号検出時のフォーカス制御ホールド状態において、最も安定したフォーカス制御が可能となるS字カーブの中心点を与えるバイアス電圧値と通常の記録再生時におけるフォーカスバイアス電圧値との差分をサーボフィルタの出力に加算する制御を行うことにより、光ディスク2におけるディフェクト部分を通過した際のフォーカス駆動レベルをフォーカス制御の最適なレベル近辺にホールドすることができ、対物レンズがディスク2に衝突する危険性を低下させることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した一実施の形態における光ディスク装置の構成を示す図である。 本発明を適用した一実施の形態における光ディスク装置が備えるフォーカス制御処理に必要な構成を示す図である。 非点収差法によるフォーカスエラー信号生成方法の一例を説明するための図である。 本発明を適用した一実施の形態における光ディスク装置における起動処理の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明を適用した一実施の形態における光ディスク装置における信号レベルの時間変化の一例を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク装置、2 光ディスク、3 スピンドルモータ、4 スピンドル制御部、5 光ピックアップ、5A 光検出器、6 スレッドモータ、7 スレッド制御部、8 トラッキング制御部、9 フォーカス制御部、10 信号処理部、11 ホストI/F、12 マイクロコンピュータ

Claims (4)

  1. 光ディスクに光ビームを照射して情報の記録及び再生の少なくとも一方を行う光ディスク装置において、
    複数の光検出素子からなり上記光ディスクからの反射光を検出する光検出器を有する光ピックアップと、
    上記光検出器によって検出された反射光からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    上記フォーカスエラー信号生成手段によって生成されたフォーカスエラー信号に基づいて上記光ピックアップが有する対物レンズを上記光ビームの光軸方向に駆動する駆動手段と、
    上記フォーカスエラー信号生成手段によって生成されたフォーカスエラー信号のバイアス量を調整するバイアス調整手段と、
    上記光ディスクのディフェクトを検出するディフェクト検出手段と、
    上記フォーカスエラー信号の基準値を与える第1のバイアス量と上記光ディスクに対するデータの記録再生を最適に制御する第2のバイアス量との差分をオフセット量として生成するオフセット量生成手段と、
    上記ディフェクト検出手段によってディフェクトが検出される直前のフォーカスエラー信号に上記オフセット量を加算してホールド信号を生成するホールド信号生成手段と、
    上記ディフェクト検出手段によってディフェクトが検出された場合に上記ホールド信号生成手段によって生成されたホールド信号を上記駆動手段に出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 上記第1のバイアス量は、上記フォーカスエラー信号のS字カーブの中心点を与えるバイアス量であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 上記第2のバイアス量は、上記光ディスクからの情報の読み出し時においてはRF信号の読み出し特性を最適とし、上記光ディスクへの情報の記録時においてはRF信号の記録特性を最適とする際の上記フォーカスエラー信号のバイアス量であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 光ピックアップにより光ディスクからの反射光を検出し、上記検出された反射光からフォーカスエラー信号を生成し、上記生成されたフォーカスエラー信号のバイアス量を調整し、上記生成されたフォーカスエラー信号を上記光ピックアップが有する対物レンズを光ビームの光軸方向に駆動する駆動部に出力する光ディスク装置のフォーカス制御方法であって、
    上記フォーカスエラー信号の基準値を与える第1のバイアス量と上記光ディスクに対するデータの記録再生を最適に制御する第2のバイアス量との差分をオフセット量として生成し、
    上記光ディスクのディフェクトが検出された場合に、上記光ディスクのディフェクトが検出される直前のフォーカスエラー信号に上記オフセット量を加算して生成されたホールド信号を上記駆動部に出力する
    ことを特徴とする光ディスク装置のフォーカス制御方法。
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