JP2006331495A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディフェクト状態直前のエラー信号をLPFに取り込まないことによって適正なサーボ制御を維持し、傷が付いた光ディスクの読取/記録を途中で停止し難くした光ディスク装置を提供する。
【解決手段】FE信号の低周波成分を抽出するLPF(ローパスフィルタ)101と、位相補償をしてサーボ駆動系に駆動信号を供給するためのサーボフィルタ102と、スイッチ103、104と、エラー信号生成部6からのFE信号が入力されるFE信号入力部105と、基準信号を生成する基準信号生成部106と、FE信号を一定時間遅延させる遅延ブロック107と、を有する。光ディスク100再生中または記録中において、ディフェクト検出信号がオフ(L)の場合、FE信号が遅延ブロック107に伝送され、遅延ブロック107はFE信号を一定時間保持した後、これをLPF101に伝送する。FE信号の低周波数成分がLPF101の電圧保持部に保持される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、DVDやCD等の光ディスクに記録されているデータの読取や該光ディスクにデータの記録を行う光ディスク装置に関するものである。
従来、DVDやCD等の光ディスクに記録されているデータの読取や該光ディスクにデータの記録を行う光ディスク装置が一般に普及している。
周知のように、光ディスク装置は、装置本体にセットされている光ディスクに対し読取パワーのレーザ光を照射し、該光ディスクに記録されているデータを読取る。また、光ディスク装置は、読取パワーよりも大きい記録パワーのレーザ光を照射し、光ディスクにデータを記録する。
また、光ディスク装置は、読取時や記録時に、レーザ光の照射位置を光ディスクのトラックの中心に合わせるトラッキングサーボ制御と、レーザ光の合焦位置を光ディスクの記録面に合わせるフォーカスサーボ制御と、を行っている。
トラッキングサーボ制御は、レーザ光の照射位置と光ディスクのトラックの中心とのズレ量を示すトラッキングエラー信号を用いたサーボ制御であり、フォーカスサーボ制御は、レーザ光の合焦位置と光ディスクの記録面とのズレ量を示すフォーカスエラー信号を用いたサーボ制御である。
トラッキングサーボ制御は、トラッキングエラー信号に基づいて、該信号の値を0(基準レベル)にするためのトラッキング駆動信号を生成することにより行う。又、フォーカスサーボ制御は、フォーカスエラー信号に基づいて、該信号の値を0(基準レベル)にするためのフォーカシング駆動信号を生成することにより行う。
トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号(以下、両信号をまとめてエラー信号と称する)は、光ディスクからの反射光を検出している複数の受光素子の出力を用いて生成される信号である。
ところで、光ディスクでは、保存状態が悪いと光ディスクの記録面に傷や汚れ等が生じてしまう。光ディスクの記録面に傷や汚れ等が存在するために、その程度によっては、エラー信号に基づくサーボ制御が正常に行えない状態(ディフェクト状態)が発生する。すなわち、このディフェクト状態となった場合にそのまま該エラー信号に基づいて光ピックアップのサーボ制御を継続すると、誤ったエラー信号によってサーボ制御が行われることになり、サーボ動作が大幅に外れてしまうという事態となる。
そこで、従来の光ディスク装置においても、ディフェクト検出回路を設けてディフェクト状態を監視することにより、ディフェクト状態を検出した場合には、ディフェクト状態のエラー信号に基づくサーボ制御を停止し、ディフェクト状態直前のエラー信号を利用してサーボ制御を維持する機能が設けられている(なお、ディフェクト状態の検出については、例えば特開平11−353651号公報参照)。
具体的には、図5に示す回路で適正なサーボ制御を維持している。図5は、従来の光ディスク装置においてサーボ系の接続構成を示すブロック図である。エラー信号を代表して、フォーカスエラー(FE)信号を説明する。
このサーボ系は、FE信号の低周波成分を抽出するLPF(ローパスフィルタ)401と、位相補償をしてサーボ駆動系に駆動信号を供給するためのサーボフィルタ402と、スイッチ403、404と、FE信号が入力されるFE信号入力部405と、基準信号を生成する基準信号生成部406と、を有する。
上記基準信号は、ディフェクト状態の間、エラー信号の代わりにサーボ制御を安定させるための信号である。
FE信号入力部405の出力端子は、スイッチ403の一方の端子に接続されており、基準信号生成部406の出力端子は、スイッチ403の他方の端子に接続されている。スイッチ403のコモン端子は、スイッチ404の一方の端子と、LPF401の入力端子に接続されている。LPF401の出力端子は、スイッチ404の他方の端子に接続されている。スイッチ404のコモン端子は、サーボフィルタ402入力端子に接続されている。
スイッチ403、404のコモン端子は、ディフェクト検出信号によって制御されている。ディフェクト検出信号がオフ(L)の場合とは、ディフェクト状態でない通常状態の場合であり、ディフェクト検出信号がオン(H)の場合とは、ディフェクト状態の場合である。ディフェクト検出信号がオフ(L)の場合、FE信号入力部405の出力端子がスイッチ403の一方の端子に接続され、且つスイッチ403のコモン端子は、スイッチ404の一方の端子と接続されており、ディフェクト検出信号がオン(H)になると、矢印の方向にスイッチが切替わる。
ディフェクト検出信号がオフ(L)の場合、FE信号がスイッチ403、404を介してそのままサーボフィルタ402に伝送される。また、この場合では、FE信号がLPF401に伝送され、FE信号の低周波数成分がLPF401の電圧保持部(例えばアナログ回路においてはコンデンサ)に保持される。
次に、ディフェクト状態が検出され、ディフェクト検出信号がオン(H)になった場合、基準信号がLPF401に伝送され、LPF401が保持しているFE信号(ディフェクト状態直前の信号)の低周波数成分と基準信号とが重畳する。そして、重畳後の基準信号がサーボフィルタ402に伝送される。
そして、サーボフィルタ402は、重畳後の基準信号を処理してフォーカシング駆動信号を生成し、これをサーボ制御が行われるドライバ回路(サーボ駆動系)に出力する。
このようにして、従来の光ディスク装置は、ディフェクト状態時において、ディフェクト状態直前のFE信号を利用してフォーカスサーボ制御を維持する(正確には、基準信号に基づいて制御を行うため、仮のフォーカスサーボ制御を行っていることになる。)。
なお、レーザ光の合焦位置と光ディスクの記録面とは、ディフェクト状態の間中、FE信号に基づいてサーボ制御を行わないため、時間の経過とともに一方方向に多少ズレていく。これは、サーボフィルタ402が、重畳後の基準信号に基づいて、該基準信号の値を0(基準レベル)にするためのフォーカシング駆動信号を生成するためである。
一方、特許文献1に記載されたようなフォーカスバイアス調整方法が提案されている。
このフォーカスバイアス調整方法は、サーボ系に用いることができる。このサーボ系は、FE信号をホールドするホールドレジスタと、スイッチと、位相補償をしてサーボ駆動系に駆動信号を供給するためのサーボフィルタと、を備えている。ディフェクト検出信号がオン(H)になった場合、スイッチは、サーボフィルタに入力される信号をホールドレジスタによってホールドされているディフェクト状態直前のFE信号に切替える。
特開2002−100056公報
しかしながら、ディフェクト状態直前のエラー信号とは、ディフェクト状態のエラー信号ほどではないにしろ、ディフェクト状態になりかけている異常な信号である。
従来の光ディスク装置では、該異常な信号と基準信号とが重畳し、重畳後の基準信号に基づいてサーボ制御を行うため、ディフェクト状態の長さやディフェクト状態直前のエラー信号の異常程度によっては、時間の経過とともに、レーザ光の合焦位置と光ディスクの記録面とが一方方向に大幅にズレ、サーボ動作が外れてしまう場合がある。その結果、ディスクエラーが発生し、再生や記録が途中で停止してしまう事態となる。
また、特許文献1でも、ホールドしているディフェクト状態直前のエラー信号をサーボフィルタに入力するため、該信号を利用したサーボ制御が正常に行われない点同様である。
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするものであり、ディフェクト状態直前のエラー信号をLPFに取り込まないことによって適正なサーボ制御を維持し、傷が付いた光ディスクの読取/記録を途中で停止し難くした光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の光ディスク装置は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)装置本体にセットされている光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、
前記光ピックアップから検出される反射光に基づく信号のエラー信号を生成するエラー信号生成手段と、
前記エラー信号生成手段が生成したエラー信号でサーボ制御を行うサーボ手段と、を備えた光ディスク装置において、
前記エラー信号生成手段が生成したエラー信号を一定時間保持した後、これを遅延エラー信号として出力する遅延出力手段と、
ディフェクト状態を検出するディフェクト検出手段と、
前記遅延出力手段が出力した前記遅延エラー信号の低周波数成分を抽出し、該遅延エラー信号の低周波数成分を保持する低域成分抽出手段と、
基準信号を生成する基準信号生成手段と、
前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出された場合に、前記低域成分抽出手段に入力される信号を、前記遅延エラー信号から前記基準信号に切替える第一の切替手段と、を備え、
前記低域成分抽出手段は、前記基準信号が入力された場合、それまでに保持している前記遅延エラー信号の低周波数成分を該基準信号に重畳し、これを基準遅延エラー信号として出力し、
前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出された場合に、前記サーボ手段に入力される信号を、前記エラー信号から前記基準遅延エラー信号に切替える第二の切替手段を備え、
前記サーボ手段は、入力される信号が前記第二の切替手段によって前記エラー信号から前記基準遅延エラー信号に切替わった場合に、該基準遅延エラー信号でサーボ制御を行う。
この構成において、一定時間は、ディフェクト状態直前のエラー信号が通過する時間よりも、十分大きい時間であり、予め設定する時間である。ディフェクト状態直前のエラー信号が通過する時間は、予め測定する。当然に、傷によってこの時間は異なるため、おおよその時間に設定する。
また、前記低域成分抽出手段は、電圧保持回路を含んでいる。電圧保持回路は、例えばアナログ回路においてはコンデンサである。そのため、該電圧保持回路の部分に遅延エラー信号の低周波数成分が保持される。
基準信号は、ディフェクト状態の間、エラー信号の代わりにサーボ制御を安定させるための信号である。
上記基準信号生成手段が基準信号を生成する際、基準信号の電圧レベルは、基準信号が遅延エラー信号の低周波数成分と重畳することから、0レベルでもよく、エラー信号の電圧レベルの数%程度とするのが好ましい。当然、エラー信号の電圧レベル自体絶えず変化するため、基準信号の電圧レベルは、エラー信号の電圧レベルを想定し、おおよその値に設定する。
以上より、ディフェクト状態直前のエラー信号をLPFに取り込まないことによって適正なサーボ制御を維持し、傷が付いた光ディスクの読取/記録を途中で停止し難くさせることができる。
(2)前記第一の切替手段は、前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出されなくなった場合に、前記低域成分抽出手段に入力される信号を、前記基準信号から前記遅延エラー信号に切替え、
前記第二の切替手段は、前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出されなくなった場合に、前記サーボ手段に入力される信号を、信号前記基準遅延エラー信号から前記エラー信号に切替える。
(3)エラー信号は、フォーカスエラー信号又はトラッキングエラー信号である。
この発明によれば、傷が付いた光ディスクの読取/記録を途中で停止し難くさせることができる。
以下、本発明の実施形態である光ディスク装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態である光ディスク装置の主要部の構成を示すブロック図である。この実施形態の光ディスク装置1は、装置本体を制御する制御部10と、装置本体にセットされている光ディスク100にレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップ2と、該反射光に基づいてRF信号を生成するRFアンプ3と、該反射光に基づいてエラー信号を生成するエラー信号生成部6と、エラー信号に基づいて駆動信号を生成するサーボ回路4と、駆動信号に基づいてサーボ制御を行うドライバ回路5と、記録再生部7と、を備えている。
光ピックアップ2は、図示しないレーザダイオード(LD)、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ、フォトディテクタ、スレッドモータ、2軸のアクチュエータを備えている。
光ピックアップ2は、公知の光ディスク装置と同様に、光ディスク100の半径方向に延びる軸に移動自在に取り付けられている。スレッドモータが、光ピックアップ2を光ディスク100の半径方向に移動する。
LDは、レーザ光を出力する光源であり、フォトディテクタは、複数の受光素子で形成されており、光ディスク100からの反射光を検出する。フォトディテクタは、例えば、受光領域がほぼ均等に4分割されており、4つの受光領域を形成している。
対物レンズは、光ディスク100に対するレーザ光の照射位置を調節する。また、2軸のアクチュエータは、対物レンズを光ディスク100に接離する方向、および光ディスク100の半径方向に移動させる。
エラー信号生成部6は、光ピックアップ2に設けられたフォトディテクタを構成する複数の受光素子で検出した光ディスク100からの反射光に基づいてフォーカスエラー信号(以下、「FE信号」と称する。)を生成し、これをサーボ回路4に出力する。また、エラー信号生成部6は、光ピックアップ2に設けられたフォトディテクタを構成する複数の受光素子で検出した光ディスク100からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号(以下、「TE信号」と称する。)を生成し、これをサーボ回路4に出力する。
サーボ回路4は、エラー信号生成部6が出力したFE信号、TE信号に基づいて、FE信号の値を0(基準レベル)にするためのフォーカシング駆動信号、及びTE信号の値を0(基準レベル)にするためのトラッキング駆動信号を生成し、これらをドライバ回路5に出力する。
ドライバ回路5は、フォーカシング駆動信号をアクチュエータに与え、光ピックアップ2の対物レンズを光ディスク100に対して光軸方向に移動し、光ディスク100の記録面にレーザ光を合焦させるフォーカスサーボ制御を行う。また、ドライバ回路5は、トラッキング駆動信号をアクチュエータに与え、光ピックアップ2の対物レンズを光ディスク100の半径方向に移動し、光ディスク100のトラックの中心にレーザ光を照射させるトラッキングサーボ制御を行う。
フォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御を行うことで、レーザ光を所望のトラックに追随させるとともにこのトラックにレーザ光の焦点を合わせることができる。
光ピックアップ2は、再生時において、光ディスク100に対して読取パワーのレーザ光を照射し、光ディスク100からの反射光をフォトディテクタで検出する。これにより、光ディスク100に記録されている情報を光学的に読み出す。
一方、記録時において、光ピックアップ2は、RFアンプ3からディジタル信号が入力されると、このディジタル信号に応じて記録パワーのレーザ光を制御し、光ディスク100の記録面に照射する。
RFアンプ3は、再生時において、光ピックアップ2に設けられたフォトディテクタを構成する複数の受光素子で検出した光ディスク100からの反射光に基づいてRF信号を生成し、これを増幅して記録再生部7に出力する。RF信号は、光ディスク100に記録されているデータの読取信号である。
一方、記録時において、RFアンプ3は、記録再生部7から入力されたディジタル信号をPUヘッド2に出力する。
記録再生部7は、再生時において、RF信号を処理して映像と音声のデータを取り出し、これをデコードして再生信号を生成し、外部に出力する。このデータは、例えばMPEGでエンコードされている。一方、記録時において、記録再生部7は、外部から入力された信号を処理してディジタル信号を取り出し、これを例えばMPEGでエンコードして、RFアンプ3に出力する。
ここで、エラー信号生成部6が、本発明の「エラー信号生成手段」に相当する。サーボ回路4、ドライバ回路5が、本発明の「サーボ手段」に相当する。制御部10が、本発明の「ディフェクト検出手段」に相当する。
図2及び図3は、本発明の実施形態である光ディスク装置において光ディスクに傷や汚れがある場合の信号の波形を示す図である。
(ア)は、FE信号の波形を示している。縦軸は電圧レベルを示し、縦軸は、時間を示している。(イ)は、ディフェクト検出信号の波形を示している。(イ´)、(ウ)、(ウ´)、(ウ´´)、(エ)、(エ´)及び(エ´´)は、(イ)のディフェクト状態(F1)前後における拡大図である。(イ´)は、ディフェクト状態(F1)前後におけるディフェクト検出信号の波形を示している。(ウ)は、従来の光ディスク装置におけるサーボ系の接続構成中のLPF401(図5参照)での入力信号を示している。(エ)は、本発明の実施形態である光ディスク装置におけるサーボ系の接続構成中のLPF101(後述の図4参照)での入力信号を示している。(ウ´)は、従来の光ディスク装置におけるサーボ系の接続構成中のLPF401(図5参照)からの出力信号を示している。(エ´)は、本発明の実施形態である光ディスク装置におけるサーボ系の接続構成中のLPF101(後述の図4参照)からの出力信号を示している。(ウ´´)は、従来の光ディスク装置におけるサーボ系の接続構成中のサーボフィルタ402(図5参照)での入力信号を示している。(エ´´)は、本発明の実施形態である光ディスク装置におけるサーボ系の接続構成中のサーボフィルタ102(後述の図4参照)での入力信号を示している。
図2及び図3の(ア)に示すように、FE信号の波形は、面振れ等により、例えば電圧レベルEの範囲でばらついている。そして、FE信号の波形は、傷や汚れにより、F1やF2のように、大きく増大する。このF1やF2におけるFE信号に基づいてサーボ制御を行うと、誤ったFE信号によってフォーカスサーボ制御が行われることになり、サーボ動作が大幅にはずれてしまう。このF1やF2におけるサーボ制御を正常に行えない状態が、ディフェクト状態である。
そして、制御部10は、ディフェクト状態(F1)(F2)を検出すると、オン(H)のディフェクト検出信号をそれぞれ生成し(図2の(イ)参照)、これを後述のスイッチ103、104に出力する。すると、後述のスイッチ103、104が切替わり、F1やF2におけるFE信号に基づいてサーボ制御を行うことがなくなる(図2及び図3の左側のSW参照)。
ディフェクト検出信号がオフ(L)の場合とは、ディフェクト状態でない通常状態の場合であり、ディフェクト検出信号がオン(H)の場合とは、ディフェクト状態の場合である。
なお、制御部10は、RF信号、若しくはFE信号、又はTE信号を測定することにより、ディフェクト状態を検出する(ディフェクト状態の検出については、例えば特開平11−353651号公報参照)。
ところで、図5に示す従来の光ディスク装置のサーボ系では、先述のように、ディフェクト状態直前のエラー信号を利用してサーボ制御を維持している。
なお、ディフェクト状態の間中、FE信号に基づいてサーボ制御を行わないため、時間の経過とともに、レーザ光の合焦位置と光ディスクの記録面とが一方方向に多少ズレていく。これは、サーボフィルタ402が、重畳後の基準信号に基づいて、該基準信号の値を0(基準レベル)にするためのフォーカシング駆動信号を生成するためである。
しかし、ディフェクト状態直前のエラー信号とは、図2の(ウ)のt部分のように、ディフェクト状態のエラー信号ほどではないにしろ、ディフェクト状態になりかけている異常な信号である。
従来の光ディスク装置では、該異常な信号と基準信号とが重畳し、重畳後の基準信号(図2(ウ´)の基準信号参照)に基づいてサーボ制御を行うため、ディフェクト状態の長さやディフェクト状態直前のエラー信号の異常程度によっては、時間の経過とともに、レーザ光の合焦位置と光ディスクの記録面とが一方方向に大幅にズレ、サーボ動作が外れてしまう場合がある。図3(ウ´´)の信号が途中で切れているのは、再びスイッチが切替わり、ディフェクト状態から非ディフェクト状態になった場合、つまり(H)から(L)になった場合に、サーボ動作が外れてしまい、もはやサーボ制御ができないことを表している。
その結果、ディスクエラーが発生し、再生や記録が途中で停止してしまう事態となる。
なお、図2(ウ´)及び図3(ウ´´)における基準信号の傾きは、LPF401の電圧保持部(例えばアナログ回路においてはコンデンサ)で保持しているディフェクト状態直前のエラー信号低周波数成分の電圧降下を想定している。
そこで、ディフェクト状態直前のエラー信号をLPFに取り込まないことによって適正なサーボ制御を維持する。図4は、本発明の実施形態である光ディスク装置においてサーボ系の接続構成を示すブロック図である。エラー信号を代表して、フォーカスエラー(FE)信号を説明する。
このサーボ系は、図4に示すように、FE信号の低周波成分を抽出するLPF(ローパスフィルタ)101と、位相補償をしてサーボ駆動系に駆動信号を供給するためのサーボフィルタ102と、スイッチ103、104と、エラー信号生成部6からのFE信号が入力されるFE信号入力部105と、基準信号を生成する基準信号生成部106と、FE信号を一定時間遅延させる遅延ブロック107と、を有する。
上記基準信号は、ディフェクト状態の間、エラー信号の代わりにサーボ制御を安定させるための信号である。
なお、基準信号生成部106が基準信号を生成する際、基準信号の電圧レベルは、基準信号が遅延エラー信号の低周波数成分と重畳することから、0レベルでもよく、非ディフェクト状態時におけるFE信号の電圧レベルの数%程度とするのが好ましい。非ディフェクト状態時におけるFE信号の電圧レベルは、例えば図2の(ア)で示すEの範囲で絶えず変化するため、基準信号の電圧レベルは、該FE信号の電圧レベルを想定し、おおよその値に設定する。
FE信号入力部105の出力端子は、スイッチ104の一方の端子と、遅延ブロック107の入力端子に接続されている。
遅延ブロック107の出力端子は、スイッチ103の一方の端子に接続されており、基準信号生成部106の出力端子は、スイッチ103の他方の端子に接続されている。スイッチ103のコモン端子は、LPF101の入力端子に接続されている。LPF101の出力端子は、スイッチ104の他方の端子に接続されている。スイッチ104のコモン端子は、サーボフィルタ102入力端子に接続されている。
スイッチ103、104は、ディフェクト検出信号によって制御されている。
ディフェクト検出信号がオフ(L)の場合、FE信号入力部105の出力端子がスイッチ104の一方の端子に接続され、且つ遅延ブロック107の出力端子が、スイッチ103の一方の端子と接続されている。一方、ディフェクト検出信号がオン(H)になると、矢印の方向にスイッチが切替わる。
なお、上記サーボ系の接続構成は、あくまで機能的に表したものであり、一例にすぎない。また、上記サーボ系の接続構成は、アナログで構成を示しているが、ディジタルで構成しても良い。ディジタルで構成する場合は、FE信号入力部105に入力される電気信号をA/D変換し、サーボフィルタ102から出力されるデータをD/A変換すると良い。
光ディスク100再生中または記録中において、ディフェクト検出信号がオフ(L)の場合、FE信号がスイッチ104を介してそのままサーボフィルタ102に伝送される。また、この場合では、FE信号が遅延ブロック107に伝送され、遅延ブロック107はFE信号を一定時間T保持した後、これをLPF101に伝送する(遅延エラー信号として出力する)。そして、LPF101に伝送されたFE信号は、その低周波数成分がLPF101の電圧保持部(例えばアナログ回路においてはコンデンサ)に保持される。
一定時間T(図2(エ)参照)は、ディフェクト状態直前のエラー信号が通過する時間t(図2(ウ)参照)よりも、十分大きい時間であり、予め設定する時間である。ディフェクト状態直前のエラー信号が通過する時間tは、予め測定する。当然に、傷によってこの時間tは異なるため、おおよその時間に設定する。
このように、遅延ブロック107がFE信号を一定時間T保持するため、ディフェクト状態直前のエラー信号(図2(ウ)のt部分)をLPF101に取り込まず、正常なFE信号のみを取り込むことが可能となる(図2(エ)参照)。
一方、ディフェクト状態になると、制御部10は、ディフェクト検出信号をオン(H)し、スイッチ103、104を切替える。
すると、基準信号は基準信号生成部106からLPF101に伝送され、LPF101がそれまでに保持しているFE信号(遅延エラー信号)の低周波数成分と重畳する(図2(エ´)の基準信号参照)。LPF101がそれまでに保持しているFE信号は、上述のように、正常なFE信号である。図2(エ´)の基準信号は、該正常なFE信号と重畳されたことを表しており、一方、図2(ウ´)の基準信号は、先述のように、異常なFE信号と重畳されたことを表している。
そして、重畳後の基準信号(基準遅延エラー信号)がサーボフィルタ102に伝送される。サーボフィルタ102は、重畳後の基準信号を処理してフォーカシング駆動信号を生成し、これをサーボ制御が行われるドライバ回路5(サーボ駆動系)に出力する。
そして、ディフェクト状態が検出されなくなった場合、制御部10は、ディフェクト検出信号を再びオフ(L)して、スイッチ103、104を元の状態に戻す。
ディフェクト状態の間、つまりディフェクト検出信号オン(H)の間、光ディスク装置1は、図2(エ´)図3(エ´´)の基準信号でサーボ制御を行う。一方、従来の光ディスク装置は、図2(ウ´)図3(ウ´´)の基準信号でサーボ制御を行う。
確かに、両装置とも、ディフェクト状態の間中、FE信号に基づいてサーボ制御を行わないため、時間の経過とともに、レーザ光の合焦位置と光ディスクの記録面とが一方方向に多少ズレていく。これは、サーボフィルタ102,402が、重畳後の基準信号に基づいて、該基準信号の値を0(基準レベル)にするためのフォーカシング駆動信号を生成するためである。
しかし、光ディスク装置1は、ディフェクト状態直前のエラー信号をLPF101に取り込まないことから、該信号の異常程度に左右されないため、そのズレの程度は従来の光ディスク装置と比し、比較的穏やかである。
従って、光ディスク装置1には、図3(エ´´)の右に位置するFE信号から分かるように、再びスイッチが切替わり(H)から(L)になった場合にでも、サーボ制御を行うことができ、従来の光ディスク装置のように(図3(ウ´´)参照)、サーボ動作が外れてしまう場合が少ない。
以上より、光ディスク装置1は、ディフェクト状態直前のエラー信号をLPF101に取り込まないことによって適正なサーボ制御を維持する。従って、従来の光ディスク装置と比し、傷が付いた光ディスクの読取/記録を途中で停止し難くさせることができる。
ここで、遅延ブロック107が、本発明の「遅延出力手段」に相当する。LPF101が、本発明の「低域成分抽出手段」に相当する。スイッチ103が、本発明の「第一の切替手段」に相当する。スイッチ104が、本発明の「第二の切替手段」に相当する。
本発明の実施形態である光ディスク装置の主要部の構成を示すブロック図 本発明の実施形態である光ディスク装置において光ディスクに傷や汚れがある場合の信号の波形を示す図 本発明の実施形態である光ディスク装置において光ディスクに傷や汚れがある場合の信号の波形を示す図 本発明の実施形態である光ディスク装置においてサーボ系の接続構成を示すブロック図 従来の光ディスク装置においてサーボ系の接続構成を示すブロック図
符号の説明
1−光ディスク装置
2−光ピックアップ
3−RFアンプ
4−サーボ回路
5−ドライバ回路
6−エラー信号生成部
7−記録再生部
10−制御部
100−光ディスク
101−LPF
102−サーボフィルタ
103−スイッチ
104−スイッチ
105−FE信号入力部
106−基準信号生成部
107−遅延ブロック
401−LPF
402−サーボフィルタ
403−スイッチ
404−スイッチ
405−FE信号入力部
406−基準信号生成部

Claims (4)

  1. 装置本体にセットされている光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、
    前記光ピックアップから検出される反射光に基づく信号のエラー信号を生成するエラー信号生成手段と、
    前記エラー信号生成手段が生成したエラー信号でサーボ制御を行うサーボ手段と、を備えた光ディスク装置において、
    前記エラー信号生成手段が生成したエラー信号を一定時間保持した後、これを遅延エラー信号として出力する遅延出力手段と、
    ディフェクト状態を検出するディフェクト検出手段と、
    前記遅延出力手段が出力した前記遅延エラー信号の低周波数成分を抽出し、該遅延エラー信号の低周波数成分を保持する低域成分抽出手段と、
    基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出された場合に、前記低域成分抽出手段に入力される信号を、前記遅延エラー信号から前記基準信号に切替える第一の切替手段と、を備え、
    前記低域成分抽出手段は、前記基準信号が入力された場合、それまでに保持している前記遅延エラー信号の低周波数成分を該基準信号に重畳し、これを基準遅延エラー信号として出力し、
    前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出された場合に、前記サーボ手段に入力される信号を、前記エラー信号から前記基準遅延エラー信号に切替える第二の切替手段を備え、
    前記サーボ手段は、入力される信号が前記第二の切替手段によって前記エラー信号から前記基準遅延エラー信号に切替わった場合に、該基準遅延エラー信号でサーボ制御を行い、
    前記第一の切替手段は、前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出されなくなった場合に、前記低域成分抽出手段に入力される信号を、前記基準信号から前記遅延エラー信号に切替え、
    前記第二の切替手段は、前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出されなくなった場合に、前記サーボ手段に入力される信号を、信号前記基準遅延エラー信号から前記エラー信号に切替え、
    エラー信号は、フォーカスエラー信号又はトラッキングエラー信号である光ディスク装置。
  2. 装置本体にセットされている光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、
    前記光ピックアップから検出される反射光に基づく信号のエラー信号を生成するエラー信号生成手段と、
    前記エラー信号生成手段が生成したエラー信号でサーボ制御を行うサーボ手段と、を備えた光ディスク装置において、
    前記エラー信号生成手段が生成したエラー信号を一定時間保持した後、これを遅延エラー信号として出力する遅延出力手段と、
    ディフェクト状態を検出するディフェクト検出手段と、
    前記遅延出力手段が出力した前記遅延エラー信号の低周波数成分を抽出し、該遅延エラー信号の低周波数成分を保持する低域成分抽出手段と、
    基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出された場合に、前記低域成分抽出手段に入力される信号を、前記遅延エラー信号から前記基準信号に切替える第一の切替手段と、を備え、
    前記低域成分抽出手段は、前記基準信号が入力された場合、それまでに保持している前記遅延エラー信号の低周波数成分を該基準信号に重畳し、これを基準遅延エラー信号として出力し、
    前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出された場合に、前記サーボ手段に入力される信号を、前記エラー信号から前記基準遅延エラー信号に切替える第二の切替手段を備え、
    前記サーボ手段は、入力される信号が前記第二の切替手段によって前記エラー信号から前記基準遅延エラー信号に切替わった場合に、該基準遅延エラー信号でサーボ制御を行う光ディスク装置。
  3. 前記第一の切替手段は、前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出されなくなった場合に、前記低域成分抽出手段に入力される信号を、前記基準信号から前記遅延エラー信号に切替え、
    前記第二の切替手段は、前記ディフェクト検出手段によってディフェクト状態が検出されなくなった場合に、前記サーボ手段に入力される信号を、信号前記基準遅延エラー信号から前記エラー信号に切替える請求項2記載の光ディスク装置。
  4. エラー信号は、フォーカスエラー信号又はトラッキングエラー信号である請求項2又は3に記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8559285B2 (en) * 2011-09-09 2013-10-15 Hitachi Consumer Electronics Co., Ltd. Optical disc apparatus

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