JP4211663B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置に関し、特に、
各種の制御に用いるトラックパルス信号を生成するトラックパルス生成部の改良に関する
従来から光ディスク再生装置においては、光ディスクに記録された情報を光学的に再生
するためには、再生に用いられる光ピックアップからのレーザ光の焦点位置を光ディスク
上のトラックの位置に一致させるためのトラッキングサーボ制御と、前記焦点位置と光デ
ィスク上のトラックにおける情報記録面の位置とを一致させるフォーカスサーボ制御とが
不可欠である。
光ディスクの情報の再生時には、所望の情報が記録されている光ディスク上の位置に複
数のトラックを跨いでレーザ光の焦点位置を移動させる所謂シーク動作が実行されること
がある。そして、シーク動作中においては、トラッキングサーボ制御におけるトラッキン
グサーボループを開状態とすると共に、所望のトラック上にレーザ光の焦点位置が位置し
たタイミングでトラッキングサーボループを閉状態に切り換えてトラッキングサーボ制御
を再開させる必要がある。
このため、従来から光ディスク再生装置では、シーク動作などを行っているときに検出
される光ピックアップからのRF信号に基づいて、レーザ光の焦点位置がトラック上にあ
るときハイレベルとなり、トラック以外の領域にあるときローレベルとなるトラックパル
ス信号を生成し、このトラックパルス信号を用いてレーザ光の焦点位置とトラックの位置
との関係を把握してトラッキングサーボループの開閉を行っている。
詳しくは、シーク動作中などにレーザ光の光ディスクからの反射光に基づいて並行して
生成されるトラッキングエラー検出信号と前記トラックパルス信号とを比較し、所望のト
ラック上においてトラックパルス信号がハイレベルになっている間にトラッキングエラー
検出信号がハイレベルからローレベルに切り換ったタイミングでトラッキングサーボルー
プを開状態から閉状態に切り換える。このようにすれば、トラック上にレーザ光の焦点位
置があるときにトラッキングサーボループを閉状態としてトラッキングサーボ制御を再開
することができる。なお、前記トラッキングエラー検出信号は、隣接するトラック同士に
挟まれた領域の中央でローレベルからハイレベルに切り換ると共に、トラックの中心軸上
でハイレベルからローレベルに切り換る特性を有する信号である。
このようにすれば、トラック上にレーザ光の焦点位置があるときにトラッキングサーボ
ループを閉状態としてトラッキングサーボ制御を再開することができる。
ところで、従来の光ディスク再生装置においては、前記トラックパルス信号を生成する
トラックパルス生成部が備えられ、このトラックパルス生成部は、光ピックアップから出
力されたRF信号を入力してエンベロープ信号を抽出するエンベロープ抽出手段と、この
エンベロープ抽出手段により抽出されたエンベロープ信号を増幅するエンベロープ増幅手
段と、このエンベロープ増幅手段により増幅されたエンベロープ信号を所定のスライスレ
ベルでスライスしてトラックパルス信号を出力するスライス手段とを有し、エンベロープ
信号に基づいてトラックパルス信号を生成している。
特開平11−161967号公報 特開2002−312959号公報 特開平10−334473号公報
このように、RF信号からエンベロープ信号を抽出し、このエンベロープ信号に基づい
てトラックパルス信号を生成し、このトラックパルス信号に従って、トラッキングサーボ
制御、フォーカスサーボ制御、光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレ
ッドのサーボ制御、光ディスクを回転させるスピンドルモータのサーボ制御などの各種制
御を行っている。
しかし、エンベロープ信号はRF信号の変調度(図3参照)に依存しており、例えば、
光ピックアップの対物レンズのレンズシフトや、レーザ光の焦点位置のデフォーカスによ
って、RF信号の変調度が低下すると、エンベロープ信号が劣化し、この結果、トラック
パルス生成部で生成されるトラックパルス信号が正確なものではなくなり、この正確では
ないトラックパルス信号を用いて光ピックアップのトラッキングアクチュエータなどを制
御するサーボ制御部の制御精度が低下し、これにより、再生動作やシーク動作に悪影響を
与え、再生動作やシーク動作が不安定になる場合がある。
なお、特許文献1の従来技術では、RF信号の変調度の変化に起因してエンベロープ信
号が劣化するのに対処して、エンベロープ信号をスライスするレベルを可変にしているが
、エンベロープ信号の振幅が小さすぎると、S/Nが低下し、エンベロープ信号をスライ
スしても正確なミラー信号を生成できない場合があるので、再生動作やシーク動作が不安
定になる場合がある。
また、特許文献2の従来技術は、フォーカスサーボ制御のみに関するするものであり、
各種サーボ制御に必要なトラックパルス信号の生成に関するものではない。また、特許文
献3の従来技術は、トラバース(スレッド)サーボ制御のみに関するするものであり、こ
の従来技術も各種サーボ制御に必要なトラックパルス信号の生成に関するものではない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、RF信号の変調度がレ
ンズシフトにより低下しても常に一定の振幅レベルのエンベロープ信号を得ることにより
、正確なトラックパルス信号を生成できる光ディスク再生装置を提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、レーザ光を光ディスク上のトラックに
収束させるための対物レンズを有し、光ディスクに記録された情報を光学的に読み取る光
ピックアップを備え、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置におい
て、前記光ピックアップから出力されたRF信号を入力してエンベロープ信号を抽出する
エンベロープ抽出手段と、このエンベロープ抽出手段により抽出されたエンベロープ信号
を増幅するエンベロープ増幅手段と、このエンベロープ増幅手段により増幅されたエンベ
ロープ信号を所定のスライスレベルでスライスしてトラックパルス信号を出力するスライ
ス手段と、再生したい光ディスクを装填して立ち上げ動作時に前記対物レンズを強制的に
シフトさせたときのエンベロープ信号の振幅レベルを測定する振幅レベル測定手段と、こ
の振幅レベル測定手段により測定されたエンベロープ信号の振幅レベルがレンズシフト量
に関係なく一定レベルになるようにするためにレンズシフト量と前記エンベロープ増幅手
段のゲインとの関係を示すテーブル情報を格納する記憶手段と、前記光ピックアップのト
ラッキングコイルの電圧を検出するコイル電圧検出手段と、再生またはシーク動作中に前
記コイル電圧検出手段により検出されたコイル電圧が示すレンズシフト量に対応するゲイ
ンを前記テーブル情報から読み出して前記エンベロープ増幅手段のゲインに加えるゲイン
制御手段とを有するトラックパルス生成部を備えると共に、再生したい光ディスクを装填
して立ち上げ動作時に前記対物レンズを強制的にシフトさせながらエンベロープ信号の振
幅レベルを前記振幅レベル測定手段により測定させる指示を前記トラックパルス生成部に
対して行う測定指示手段と、前記テーブル情報を作成して前記記憶手段に格納するテーブ
ル作成手段とを有するシステムコントローラを備え、再生したい光ディスクを装填して立
ち上げ動作時には、前記対物レンズを強制的にシフトさせながらエンベロープ信号の振幅
レベルを測定し、前記測定されたエンベロープ信号の振幅レベルが前記対物レンズのレン
ズシフト量に関係なく一定になるようにするため、レンズシフト量とエンベロープ増幅手
段のゲインとの関係を調べ、その関係を示すテーブル情報を作成して前記記憶手段に格納
し、前記再生したい光ディスクの再生中またはシーク動作中には、前記光ピックアップの
トラッキングコイルの電圧を検出し、このコイル電圧が示すレンズシフト量に対応するゲ
インを、前記テーブル情報から読出し、エンベロープ増幅手段のゲインに加えるように構
成したことを特徴とする光ディスク再生装置を提供する。
この構成において、再生したい光ディスクが装填された後、光ディスクが再生されると
、トラックパルス生成部では、光ピックアップから出力されたRF信号を入力してエンベ
ロープ信号をエンベロープ抽出手段により抽出して、このエンベロープ信号をエンベロー
プ増幅手段により増幅し、更にスライス手段により所定のスライスレベルでスライスして
トラックパルス信号を生成する。前記トラックパルス生成部では、光ピックアップから出
力されたRF信号を入力してエンベロープ信号をエンベロープ抽出手段により抽出して、
このエンベロープ信号をエンベロープ増幅手段により増幅するが、ゲイン制御手段は、エ
ンベロープ信号の振幅レベルがレンズシフト量に関係なく一定レベルになるようにするた
めに、レンズシフト量とエンベロープ増幅手段のゲインとの関係を示すテーブル情報に基
づいてエンベロープ増幅手段のゲインを制御するので、エンベロープ増幅手段は、レンズ
シフト量に応じたゲインでエンベロープ信号を増幅することができ、この結果、エンベロ
ープ信号の振幅レベルがレンズシフト量に関係なく一定レベルとなる。
システムコントローラは、立ち上げ動作時に光ピックアップの対物レンズを強制的にシ
フトさせながらエンベロープ信号の振幅レベルを振幅レベル測定手段に測定させるように
トラックパルス生成部に対して指示し、これにより、振幅レベル測定手段は、エンベロー
プ抽出手段により抽出されたエンベロープ信号の振幅レベルを測定する。そして、前記測
定されたエンベロープ信号の振幅レベルがレンズシフト量に関係なく一定になるようにす
るため、システムコントローラのテーブル作成手段は、レンズシフト量とエンベロープ増
幅手段のゲインとの関係を調べ、その関係を示すテーブル情報を作成して記憶手段に格納
する。
再生またはシーク動作中、トラックパルス生成部のコイル電圧検出手段は、光ピックア
ップのトラッキングコイルの電圧を検出し、ゲイン制御回路は、コイル電圧検出手段によ
り検出されたコイル電圧が示すレンズシフト量に対応するゲインをテーブル情報から読み
出してエンベロープ増幅手段のゲインに加える。これにより、エンベロープ増幅手段は、
入力されたRF信号の変調度がレンズシフトにより低下しても、レンズシフト量に応じた
ゲインが加えられるので、常に一定の振幅レベルのエンベロープ信号を出力することがで
きる。
したがって、この構成によれば、光ピックアップの対物レンズのレンズシフトや、レー
ザ光の焦点位置のデフォーカスによって、RF信号の変調度が低下しても、常に一定の振
幅レベルのエンベロープ信号を出力することができ、この結果、トラックパルス生成部で
生成されるトラックパルス信号が正確なものとなり、このトラックパルス信号を用いて制
御するサーボ制御部における各種サーボ制御の精度が高まり、これにより、再生動作やシ
ーク動作の性能が向上する。
以上のように本発明によれば、再生したい光ディスクを装填して立ち上げ動作時には、
前記対物レンズを強制的にシフトさせながらエンベロープ信号の振幅レベルを測定し、前
記測定されたエンベロープ信号の振幅レベルが前記対物レンズのレンズシフト量に関係な
く一定になるようにするため、レンズシフト量とエンベロープ増幅手段のゲインとの関係
を調べ、その関係を示すテーブル情報を作成して前記記憶手段に格納し、前記再生したい
光ディスクの再生中またはシーク動作中には、前記光ピックアップのトラッキングコイル
の電圧を検出し、このコイル電圧が示すレンズシフト量に対応するゲインを、前記テーブ
ル情報から読出し、エンベロープ増幅手段のゲインに加えるように構成したので、光ピッ
クアップの対物レンズのレンズシフトや、レーザ光の焦点位置のデフォーカスによって、
RF信号の変調度が低下しても、常に一定の振幅レベルのエンベロープ信号を出力するこ
とができ、この結果、トラックパルス生成部で生成されるトラックパルス信号が正確なも
のとなり、このトラックパルス信号を用いて制御するサーボ制御部における各種サーボ制
御の精度が高まり、これにより、再生動作やシーク動作の性能が向上する。特に、再生し
たい光ディスクを装填して立ち上げ動作時に、前記対物レンズを強制的にシフトさせなが
らエンベロープ信号の振幅レベルが測定され、レンズシフト量とエンベロープ増幅手段の
ゲインとの関係が調べられて得たテーブル情報は、前記再生したい光ディスクの再生中ま
たはシーク動作中での前記対物レンズのあらゆるレンズシフト状態におけるエンベロープ
増幅手段のゲインの制御に用いられるので、トラックパルス信号が正確なものとなる。ま
た、エンベロープ増幅手段のゲイン(エンベロープ信号のゲイン)の制御は、RFアンプ
のゲイン(RF信号のゲイン)を制御するのに比べてトラックパルス信号に対する制御と
しては精度が高くなる。即ち、トラックパルス信号は、RF信号よりもエンベロープ信号
の方が多く関係しているので、RF信号のゲインを調整するよりも、エンベロープ信号の
ゲインを調整する方が、トラックパルス信号が正確なものとなる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の
一実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。この光ディスク再
生装置は、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ5と、光ディスク1に記録された
情報を再生するためのレーザ光を出射すると共に光ディスク1からの反射光を受光する光
ピックアップ2と、この光ピックアップ2を光ディスク1の半径方向に移動させるための
スレッド3と、システムコントローラ22の指示に応じてスピンドルモータ5およびスレ
ッド3を駆動すると共に光ピックアップ2に内蔵された対物レンズ2aを動かすことによ
りレーザ光の焦点位置を光ディスク1の記録面に対して垂直方向および水平方向に移動さ
せる制御を行うサーボ制御部4とを備えている。
また、この光ディスク再生装置は、光ディスク1の再生時に光ピックアップ2からの読
取信号であるRF信号を増幅するRFアンプ6と、このRFアンプ6から出力されたRF
信号をデジタルデータに変換した後に光ディスク1のデータフォーマットに応じた信号復
調処理と誤り訂正処理を行って生成したデータをRAM7に格納するデジタル信号処理部
8と、RFアンプ6から出力されたRF信号を入力してトラックパルス信号を生成してサ
ーボ制御部4に供給するトラックパルス生成部25と、システムコントローラ22の指示
に応じてデジタル信号処理部8から出力されたデータストリームの中からオーディオデー
タとサブピクチャデータとビデオデータとを分離するストリーム分離部9とを備えている
また、この光ディスク再生装置は、ストリーム分離部9から出力されたオーディオデー
タを入力して所定のデコード処理を行うオーディオデコーダ11と、このオーディオデコ
ーダ11でのデコード処理を行うためにデータを一時的に格納するRAM10と、ストリ
ーム分離部9から出力されたサブピクチャデータを入力して所定のデコード処理を行うサ
ブピクチャデコーダ13と、このサブピクチャデコーダ13でのデコード処理を行うため
にデータを一時的に格納するRAM12と、ストリーム分離部9から出力されたビデオデ
ータを入力して所定のデコード処理を行うビデオデコーダ15と、このビデオデコーダ1
5でのデコード処理を行うためにデータを一時的に格納するRAM14とを備えている。
また、この光ディスク再生装置は、システムコントローラ22の指示に応じてビデオデ
コーダ15から出力されたデータとサブピクチャデコーダ13から出力されたデータとを
合成するビデオプロセッサ17と、このビデオプロセッサ17から出力された合成データ
を表示用のビデオ信号に変換して画像をディスプレイ装置20に表示させるビデオエンコ
ーダ18と、オーディオデコーダ11から出力されたデータをアナログのオーディオ信号
に変換して例えばスピーカ19に供給するD/A変換器16とを備えている。
また、この光ディスク再生装置は、システムコントローラ22に対して、再生指示を与
えるための再生キーや、再生停止を指示するための停止キーなどの各種操作キーを有する
操作部21と、装置全体を制御する前記システムコントローラ22とを備えている。なお
、操作部21は、リモートコントローラであっても良いし、装置本体の操作パネルに設け
られた操作部であっても良い。
また、この光ディスク再生装置は、装置の各構成要素を制御したり、装置全体を制御し
たりするためのプログラムやデータが記憶されたフラッシュROM23と、このフラッシ
ュROM23のプログラムやデータに従って演算処理を行いシステムコントローラ22を
制御するCPU24とを備えている。
システムコントローラ22は、本実施形態の特徴とする構成要素として、再生したい光
ディスク1を装填して立ち上げ動作時に光ピックアップ2の対物レンズ2aを強制的にシ
フトさせながらエンベロープ信号の振幅レベルをトラックパルス生成部25の振幅レベル
測定回路255(図2参照)により測定させる指示をトラックパルス生成部25に対して
行う測定指示手段221と、前記振幅レベル測定回路255により測定されたエンベロー
プ信号の振幅レベルがレンズシフト量に関係なく一定レベルになるようにするために、レ
ンズシフト量とトラックパルス生成部25のエンベロープ信号アンプ252(図2参照)
のゲインとの関係を示すテーブル情報を作成してトラックパルス生成部25のテーブルメ
モリ256(図2参照)に格納するテーブル作成手段222とを有する。
図2は図1中のトラックパルス生成部25の構成を示すブロック図である。図2におい
て、トラックパルス生成部25は、光ピックアップ2から出力されたRF信号を入力して
エンベロープ信号を抽出するエンベロープ抽出手段としてのLPF(ローパスフィルタ)
251と、このLPF251により抽出されたエンベロープ信号を増幅するエンベロープ
増幅手段としてのエンベロープ信号アンプ252と、このエンベロープ信号アンプ252
により増幅されたエンベロープ信号を所定のスライスレベルでスライスしてトラックパル
ス信号を出力するスライス手段としてのスライス回路253とを有する。
更に、トラックパルス生成部25は、本実施形態の特徴とする構成要素として、再生し
たい光ディスクを装填して立ち上げ動作時に光ピックアップ2の対物レンズ2a(図1参
照)を強制的にシフトさせたときのエンベロープ信号の振幅レベルを測定する振幅レベル
測定手段としての振幅レベル測定回路255と、この振幅レベル測定回路255により測
定されたエンベロープ信号の振幅レベルがレンズシフト量に関係なく一定レベルになるよ
うにするためにレンズシフト量とエンベロープ信号アンプ252のゲインとの関係を示す
テーブル情報を格納する記憶手段としてのテーブルメモリ256と、光ピックアップ2の
トラッキングコイル(トラッキングアクチュエータのコイル)2bの電圧を検出するコイ
ル電圧検出手段としてのコイル電圧検出回路257と、このコイル電圧検出回路257に
より検出されたコイル電圧が示すレンズシフト量に対応するゲインをテーブルメモリ25
6のテーブル情報から読み出してエンベロープ信号アンプ252のゲインに加えるゲイン
制御手段としてのゲイン制御回路254とを有する。
図3は本実施形態の光ディスク再生装置において用いられるRF信号とエンベロープ信
号とトラックパルス信号との関係を示す信号波形図である。図3(a)はトラッキングサ
ーボがオフ中においてRFアンプ6から出力されるRF信号を示し、図3(b)は前記R
F信号からエンベロープ信号をLPF251により抽出してエンベロープ信号アンプ25
2から出力されるエンベロープ信号を示し、図3(c)は前記エンベロープ信号を所定レ
ベルでスライスして得られたスライス回路253からのトラックパルス信号を示す。
図4は本実施形態の光ディスク再生装置においてレンズシフト量とエンベロープ信号の
振幅レベルとの関係をグラフ的に示した図である。
図4において、V1,V2,V3は光ピックアップ2のトラッキングコイル2bに与え
られる電圧を示し、この電圧が高くなるほどレンズシフト量が多くなることを示している
。例えば、トラッキングコイル2bに電圧V1を印加すると、光ピックアップ2の対物レ
ンズ2aのレンズシフト量がP1になり、トラッキングコイル2bに電圧V2を印加する
と、光ピックアップ2の対物レンズ2aのレンズシフト量がP2になり、また、トラッキ
ングコイル2bに電圧V3を印加すると、光ピックアップ2の対物レンズ2aのレンズシ
フト量がP3になる。
この場合、電圧V1,V2,V3(レンズシフト量P1,P2,P3)のとき、エンベ
ロープ信号アンプ252のゲインにゲインG1,G2,G3をそれぞれ加えると、振幅E
1,E2,E3の各振幅がラインL1で示すエンベロープ信号の振幅にそれぞれ加えられ
、破線のラインL2で示すようにエンベロープ信号の振幅レベルが一定となる。なお、前
記電圧の極性を変え、この電圧をトラッキングコイル2bに与えるとレンズシフトの方向
は前記の場合とは反対方向になる。
図5は本実施形態においてエンベロープ信号アンプ252のゲインを調整する際の処理
を説明するためのフローチャートである。このフローチャートを参照してエンベロープ信
号アンプ252のゲインを調整する際の処理を説明する。
本実施形態の光ディスク再生装置において、再生したい光ディスク1が装填された後(
ステップS1)、光ディスク1が再生されると、トラックパルス生成部25では、光ピッ
クアップ2から出力されたRF信号を入力して、このRF信号からエンベロープ信号をL
PF251により抽出して、このエンベロープ信号をエンベロープ信号アンプ252によ
り増幅し、更に、スライス回路253により所定のスライスレベルでスライスしてトラッ
クパルス信号を生成する。
このようなトラックパルス信号を生成する際に、次に述べるような処理が行われる。シ
ステムコントローラ22は、立ち上げ動作時に光ピックアップ2の対物レンズ2aを強制
的にシフトさせながらエンベロープ信号の振幅レベルをトラックパルス生成部25の振幅
レベル測定回路255に測定させるように指示し、これにより、振幅レベル測定回路25
5は、LPF251により抽出されたエンベロープ信号の振幅レベルを測定する(ステッ
プS2)。前記測定されたエンベロープ信号の振幅レベルが光ピックアップ2の対物レン
ズ2aのレンズシフト量に関係なく一定になるようにするため、システムコントローラ2
2のテーブル作成手段222は、レンズシフト量とエンベロープ信号アンプ252のゲイ
ンとの関係を調べ、その関係を示すテーブル情報を作成してテーブルメモリ256に格納
する(ステップS3)。
そして、再生およびシーク動作中における光ピックアップ2の対物レンズ2aのレンズ
シフト量(トラッキングコイル2bの電圧)をコイル電圧検出回路257により常時監視
し(ステップS4)、再生中またはシーク動作中に、トラックパルス生成部25のコイル
電圧検出回路257は、光ピックアップ2のトラッキングコイル2bの電圧を検出し、ゲ
イン制御回路254は、コイル電圧検出回路257により検出されたコイル電圧が示すレ
ンズシフト量に対応するゲインを、テーブルメモリ256のテーブル情報から読出し、エ
ンベロープ信号アンプ252のゲインに加える(ステップS5)。これにより、エンベロ
ープ信号アンプ252は、入力されたRF信号の変調度がレンズシフトにより低下しても
、レンズシフト量に応じたゲインが加えられるので、常に一定の振幅レベルのエンベロー
プ信号を出力することができる。
RF信号の変調度がレンズシフトにより低下すると、これにより、エンベロープ信号の
振幅が、例えば図4に示すように振幅E2の分だけ低下した場合、このときのレンズシフ
ト量、即ちトラッキングコイル2bの電圧がV2になる。したがって、電圧V2に対応す
るゲインがG2となり、このゲインG2がゲイン制御回路254によってエンベロープ信
号アンプ252のゲインに加えられる。この結果、エンベロープ信号はゲインG2による
振幅E2の分が加えられた振幅Eとなり、一定の振幅Eのエンベロープ信号を得ることが
できる。ステップS4からステップS5の処理は、再生またはシーク動作が終了(ステッ
プS6)するまで行われることにより、常に一定の振幅Eのエンベロープ信号を得ること
ができ、このエンベロープ信号をスライスして得られるトラックパルス信号は正確なもの
となる。
一般に、RF信号の変調度が大きい程、エンベロープ信号のS/Nが良くなり、このエ
ンベロープ信号をスライスして生成されるトラックパルス信号の品質も向上する。したが
って、RF信号の変調度がレンズシフトにより低下しても、エンベロープ信号の振幅が低
下しないようにすることにより、エンベロープ信号のS/Nが良くなり、このエンベロー
プ信号をスライスして生成されるトラックパルス信号の品質も向上することになる。
以上説明したように本実施形態によれば、光ピックアップ2の対物レンズ2aのレンズ
シフトや、レーザ光の焦点位置のデフォーカスによって、RF信号の変調度が低下しても
、エンベロープ信号アンプ252は常に一定の振幅レベルのエンベロープ信号を出力する
ことができ、この結果、スライス回路253で生成されるトラックパルス信号が正確なも
のとなり、このトラックパルス信号を用いて制御するサーボ制御部4における各種サーボ
制御の精度が高まり、これにより、再生動作やシーク動作の性能が向上する。特に、再生
したい光ディスクを装填して立ち上げ動作時に、光ピックアップ2の対物レンズ2aを強
制的にシフトさせながらエンベロープ信号の振幅レベルが測定され、レンズシフト量とエ
ンベロープ信号アンプ252のゲインとの関係が調べられて得たテーブル情報は、前記再
生したい光ディスクの再生中またはシーク動作中での対物レンズ2aの予め定めたシフト
可能範囲内のあらゆるレンズシフト状態におけるエンベロープ信号アンプ252のゲイン
の制御に用いられるので、トラックパルス信号が正確なものとなる。また、エンベロープ
信号アンプ6のゲイン(エンベロープ信号のゲイン)の制御は、RFアンプ6のゲイン(
RF信号のゲイン)を制御するのに比べてトラックパルス信号に対する制御としては精度
が高くなる。即ち、トラックパルス信号は、RF信号よりもエンベロープ信号の方が多く
関係しているので、RF信号のゲインを調整するよりも、エンベロープ信号のゲインを調
整する方が、トラックパルス信号が正確なものとなる。
本発明の一実施形態に係る光ディスク再生の構成を示すブロック図である。 図1中のトラックパルス生成部の構成を示すブロック図である。 前記実施形態の光ディスク再生装置において用いられるRF信号とエンベロープ信号とトラックパルス信号との関係を示す信号波形図である。 前記実施形態の光ディスク再生装置においてレンズシフト量とエンベロープ信号の振幅レベルとの関係をグラフ的に示した図である。 前記実施形態においてエンベロープ信号アンプのゲインを調整する際の処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク
2 光ピックアップ
2b トラッキングコイル
22 システムコントローラ
25 トラックパルス生成部
221 測定指示手段
222 テーブル作成手段
251 LPF(エンベロープ抽出手段)
252 エンベロープ信号アンプ(エンベロープ増幅手段)
253 スライス回路(スライス手段)
254 ゲイン制御回路(ゲイン制御手段)
255 振幅レベル測定回路(振幅レベル測定手段)
256 テーブルメモリ(記憶手段)

Claims (1)

  1. レーザ光を光ディスク上のトラックに収束させるための対物レンズを有し、光ディスク
    に記録された情報を光学的に読み取る光ピックアップを備え、光ディスクに記録された情
    報を再生する光ディスク再生装置において、前記光ピックアップから出力されたRF信号
    を入力してエンベロープ信号を抽出するエンベロープ抽出手段と、このエンベロープ抽出
    手段により抽出されたエンベロープ信号を増幅するエンベロープ増幅手段と、このエンベ
    ロープ増幅手段により増幅されたエンベロープ信号を所定のスライスレベルでスライスし
    てトラックパルス信号を出力するスライス手段と、再生したい光ディスクを装填して立ち
    上げ動作時に前記対物レンズを強制的にシフトさせたときのエンベロープ信号の振幅レベ
    ルを測定する振幅レベル測定手段と、この振幅レベル測定手段により測定されたエンベロ
    ープ信号の振幅レベルがレンズシフト量に関係なく一定レベルになるようにするためにレ
    ンズシフト量と前記エンベロープ増幅手段のゲインとの関係を示すテーブル情報を格納す
    る記憶手段と、前記光ピックアップのトラッキングコイルの電圧を検出するコイル電圧検
    出手段と、再生またはシーク動作中に前記コイル電圧検出手段により検出されたコイル電
    圧が示すレンズシフト量に対応するゲインを前記テーブル情報から読み出して前記エンベ
    ロープ増幅手段のゲインに加えるゲイン制御手段とを有するトラックパルス生成部を備え
    ると共に、再生したい光ディスクを装填して立ち上げ動作時に前記対物レンズを強制的に
    シフトさせながらエンベロープ信号の振幅レベルを前記振幅レベル測定手段により測定さ
    せる指示を前記トラックパルス生成部に対して行う測定指示手段と、前記テーブル情報を
    作成して前記記憶手段に格納するテーブル作成手段とを有するシステムコントローラを備
    え、
    再生したい光ディスクを装填して立ち上げ動作時には、前記対物レンズを強制的にシフ
    トさせながらエンベロープ信号の振幅レベルを測定し、前記測定されたエンベロープ信号
    の振幅レベルが前記対物レンズのレンズシフト量に関係なく一定になるようにするため、
    レンズシフト量とエンベロープ増幅手段のゲインとの関係を調べ、その関係を示すテーブ
    ル情報を作成して前記記憶手段に格納し、
    前記再生したい光ディスクの再生中またはシーク動作中には、前記光ピックアップのト
    ラッキングコイルの電圧を検出し、このコイル電圧が示すレンズシフト量に対応するゲイ
    ンを、前記テーブル情報から読出し、エンベロープ増幅手段のゲインに加えるように構成
    したことを特徴とする光ディスク再生装置。
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