JP2001312828A - 光学式ディスクプレーヤのサーボ制御装置 - Google Patents

光学式ディスクプレーヤのサーボ制御装置

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JP2001312828A JP2000129633A JP2000129633A JP2001312828A JP 2001312828 A JP2001312828 A JP 2001312828A JP 2000129633 A JP2000129633 A JP 2000129633A JP 2000129633 A JP2000129633 A JP 2000129633A JP 2001312828 A JP2001312828 A JP 2001312828A
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Yoshihiro Hashizuka
義弘 橋塚
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晃一 菊池
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セットアップ時間が短く、高精度で安定した
サーボ制御を行うことが可能なサーボ制御装置を提供す
る。 【解決手段】 記録媒体の装填に応じてサーボループ利
得の粗調及び微調をなす調整部と、調整部における利得
調整値を記憶する記憶部と、記録及び/又は再生動作を
なすに当たって、調整部によってサーボループ利得の粗
調及び微調が既になされた記録媒体であることを判別す
る判別部と、制御部と、を有する。制御部は、判別部に
よりサーボループ利得の粗調及び微調が既になされた記
録媒体であると判別された場合に、記憶部に記憶された
利得調整値に基づいて調整部にサーボループ利得の微調
を実行せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク記録再
生装置に用いられるピックアップのサーボ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)やDVD(Digita
l Versatile Disc)などの光ディスクの記録再生装置で
は良好な記録及び/又は再生動作を得るために、記録情
報を読取るピックアップを所望の読取位置に制御するた
めのトラッキングサーボ、フォーカスサーボ等のサーボ
制御を用いるのが一般的である。
【0003】このようなサーボ制御技術においては、光
ピックアップからの読取RF信号を用いて誤差信号が生
成される。誤差信号を生成する誤差信号生成部に入力さ
れる信号は適正な電圧に利得調整される必要があり、そ
のため入力信号に応じて利得を調整する自動利得調整
(AGC:オートゲインコントロール)回路が設けられ
る。特に、外乱元を用いて自動利得調整を行う技術は、
その装置における的確な利得調整値を測定できるので有
効であり、また記録及び/又は再生動作に先立って自動
利得調整を行いサーボ系の利得を設定することで調整後
は安定したサーボ制御を行うことができる。
【0004】上記したような自動調整回路を備えたディ
スク記録再生装置では、ディスクの記録及び/又は再生
の度に自動調整を行うのが最も良好な調整値が得られる
が、自動調整を完了してディスクを記録再生するまでに
時間を要する。従って、自動調整を完了するまでのセッ
トアップ時間を短縮するために、ディスクの記録再生動
作を行った際の自動調整値を記憶しておき、次に記録再
生を行う際にその記憶された自動調整値を用いる方法が
ある。かかるディスク記録再生装置の調整方法として
は、例えば、特開平7−130087号公報等に開示さ
れているものがある。
【0005】しかしながら、ディスクの特性や記録再生
装置の使用状態、あるいは温度や湿度等の使用環境は使
用のたび毎に異なるため、必ずしも記憶されている調整
値を用いるのが最適であるとは限らない。特に、ディス
クを記録再生装置から取り外した後、そのディスクを再
度装填(ローディング)した場合であっても、装填状態
に多少なりとも変化が生じることなどによって最適な調
整値は変化する。従って、サーボ制御性能の低下を生じ
たり、記録再生品質の劣化を招く場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、セ
ットアップ時間が短く、高精度で安定したサーボ制御を
行うことが可能なサーボ制御装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるサーボ制御
装置は、記録媒体によって情報の記録及び/又は再生を
行う光学式ディスクプレーヤのサーボ制御装置であっ
て、記録媒体の装填に応じてサーボループ利得の粗調及
び微調をなす調整部と、調整部における利得調整値を記
憶する記憶部と、記録及び/又は再生動作をなすに当た
って、調整部によってサーボループ利得の粗調及び微調
が既になされた記録媒体であることを判別する判別部
と、判別部によりサーボループ利得の粗調及び微調が既
になされた記録媒体であると判別された場合に、記憶部
に記憶された利得調整値に基づいて調整部にサーボルー
プ利得の微調を実行せしめる制御部と、を有することを
特徴としている。
【0008】本発明によるサーボ制御装置は、記録媒体
によって情報の記録及び/又は再生を行う光学式ディス
クプレーヤのサーボ制御装置であって、記録媒体の装填
に応じてフォーカスバランス及びサーボループ利得の粗
調及び微調をなす調整部と、調整部におけるフォーカス
バランス調整値及び利得調整値を記憶する記憶部と、記
録及び/又は再生動作をなすに当たって、調整部によっ
てフォーカスバランス及びサーボループ利得の粗調及び
微調が既になされた記録媒体であることを判別する判別
部と、判別部によりサーボループ利得の粗調及び微調が
既になされた記録媒体であると判別された場合に、記憶
部に記憶されたフォーカスバランス調整値及び利得調整
値に基づいて調整部にフォーカスバランス及びサーボル
ープ利得の微調を実行せしめる制御部と、を有すること
を特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を参照しつ
つ詳細に説明する。尚、以下に説明する図において、実
質的に同等な構成要素には同一の参照符を付している。
図1は、本発明の1実施例である光ディスクプレーヤの
サーボ制御装置の構成を示すブロック図である。
【0010】図において、光ディスク1はスピンドルモ
ータ3によって回転駆動される。光ピックアップ4はレ
ーザ光を光ディスク1に照射し、光ディスク1からの反
射光を受光して受光量に応じた信号を発生する。光ピッ
クアップ4内に設けられた光検出器5は、例えば4つの
受光素子からなる4分割光検出器である。これら4つの
受光素子の各々は光ディスク1からの反射光ビームを受
光し、これを電気信号に変換したものをそれぞれ読取信
号RB1〜RB4として出力する。光ピックアップ4には
更に、読取点としての対物レンズ(図示しない)の向き
をディスク半径方向に偏移せしめるトラッキングアクチ
ュエータ(図示しない)、及び上記ビームスポットの焦
点位置を調整するフォーカシングアクチュエータ(図示
しない)が搭載されている。
【0011】上記した構成により、光ピックアップ4は
光ディスク1から記録情報を読み取り、この際得られた
読取信号をプリアンプ11に供給する。プリアンプ11
は、読取信号を増幅した後、これら読取信号に基づいて
トラッキングエラー信号TE、及びフォーカスエラー信
号FEを抽出する。信号処理回路12は、プリアンプ1
1からの読取信号の復調及び誤り訂正等を行いデジタル
/アナログ(D/A)変換器14に供給する。D/A変
換器14は、信号処理回路12からのデジタル信号をア
ナログ信号に変換する。ローパスフィルタ(LPF)1
5は、D/A変換器14から出力されたアナログ信号か
ら可聴周波数帯域を通過させ、ノイズ成分を除去してオ
ーディオ信号を出力する。
【0012】一方、プリアンプ11から出力されたトラ
ッキングエラー信号TE、及びフォーカスエラー信号F
E等の誤差信号は、自動利得調整部17において所定の
信号レベルに利得調整がなされ、サーボイコライザ18
に供給される。サーボイコライザ18は、利得調整がな
された信号の位相調整をなし駆動信号としてドライバ1
9に供給する。ドライバ19は、駆動信号を増幅し、ト
ラッキングアクチュエータ、フォーカシングアクチュエ
ータ、送りモータ21、及びスピンドルモータ3を駆動
するための信号を生成する。上記した各部はシステム全
体を制御する制御部(マイクロコンピュータ)23に接
続されて制御される。また、制御部23には過去の調整
値等の種々のデータを格納するメモリが接続されてい
る。尚、制御部23はマイクロコンピュータに限らず、
複数の個別の回路ブロックで構成されていてもよい。
【0013】自動利得調整部17の詳細なブロック図を
図2に示す。トラッキングエラー信号TE及びフォーカ
スエラー信号FE等の誤差信号はアナログ/デジタル
(A/D)変換器31においてデジタル誤差信号(以
下、単に誤差信号と称する)に変換され、加算器32に
供給される。正弦波発生回路33において利得調整周波
数の正弦波(例えば、1.38kHz)が外乱信号とし
て生成され、加算器32において上記誤差信号に加えら
れる。この外乱信号がサーボループを一巡したときの信
号がバンドパスフィルタ(BPF)35に供給され、所
定帯域の成分が位相比較器36に供給される。位相比較
器36においてBPF35からの信号と正弦波発生回路
33からの外乱信号との位相差が比較される。この結果
得られた位相差は判定/調整部37に供給され、制御部
23により指定された位相に対して所定範囲(判定ウィ
ンドウ、すなわち、例えば±5.6°の範囲)に入るよ
うに増幅器38の利得(Kg)の調整がなされる。上記
増幅器38の利得(Kg)は、例えば、1ステップを
0.2dBとして64ステップ(すなわち、約±12d
B)の変更により調整される。
【0014】次に、本発明による光ディスクプレーヤの
セットアップ手順及びサーボ制御動作について説明す
る。尚、以下に述べるサーボ制御動作はセットアップ手
順の一部として実行される。図3は、光ディスクプレー
ヤのセットアップ手順を示すフローチャートである。ま
ず、記録及び/又は再生を開始しようとするディスクが
新たに装填(ローディング)されたディスクであるか否
かが判別される(ステップS11)。すなわち、このデ
ィスクの記録再生のためのセットアップが完了して調整
値が光ディスクプレーヤに記憶されており、かつその後
このディスクが光ディスクプレーヤから取り外されてい
ない場合に、新たに装填されたディスクではない(NO)
と判別される。それ以外の場合には、新たに装填された
ディスクである(YES)と判別される。
【0015】この判別を行う方法としては、例えば、ロ
ーディングトレイの引出し操作等、ディスクの取り外し
(アンローディング)に必要な操作を示す信号を検知し
て記憶し、これに基づいて判別する方法がある。ステッ
プS11において、新たに装填されたディスクである
(YES)と判別された場合には、この判別結果を示すイ
ンジケータ(又は、フラグ等)であるINDを「0」
(すなわち、IND=0)とし(ステップS12)、各
調整値、イコライザ係数値、利得値、コマンド等の各種
設定値を所定の初期値に設定する(ステップS13)。
他方、新たに装填されたディスクではない(NO)と判別
された場合には、インジケータINDを「1」(すなわ
ち、IND=1)とし(ステップS14)、上記各種設
定値にはメモリ24内に記憶された記憶値若しくは最終
値(ラスト値)が用いられる(ステップS15)。
【0016】次に、トラッキングバランスの調整が実行
(ステップS16)され、その後、フォーカスバランス
調整ルーチンが呼ばれ、フォーカスバランスの調整が実
行される(ステップS17)。フォーカスバランス調整
の後、フォーカス/トラッキングゲイン調整ルーチンが
呼ばれ(ステップS18)、フォーカスゲイン及びトラ
ッキングゲインの調整が実行される。上記フォーカスバ
ランス調整ルーチン及びフォーカス/トラッキングゲイ
ン調整ルーチンの処理手順については後に詳細に述べ
る。上記調整が完了した後、各調整値、係数値等を記憶
し(ステップS19)、セットアップ手順を終了する。
【0017】以下に、フォーカスバランスの調整手順を
図4のフローチャート、図5及び図6を参照しつつ説明
する。まず、上記したインジケータINDによって、新
たに装填されたディスクであるか否かが判別される(ス
テップS21)。新たに装填されたディスクではない
(NO)と判別された場合(IND≠0)には、各調整
値、係数値等を前回の自動調整時における最終値に設定
(ステップS23)した後、外乱振幅の値を上記所定値
の半分であるδ(すなわち、±δ/2)に設定する(ス
テップS24)。すなわち、フォーカスバランス調整の
微調を表す振幅値に設定され、ステップS29に移行す
る。
【0018】すなわち、例えば、CD−RW等のディス
クでは、最終値を用いることで粗調が終了しているのと
同じ状態になるからである。そのため、1度調整された
ディスクでは微調のみでよいことになる。また、以下に
説明するように、CD−RWやCD−R等で、ゲインな
どのサーボレベルが大きくずれた場合でも、最適な自動
調整を行うために、まず粗調を行い、その後、微調を行
うことにより調整精度を上げている。
【0019】ステップS21において、新たに装填され
たディスクである(YES)と判別された場合(IND=
0)には、外乱振幅の値を所定値(2δ)に設定する
(ステップS22)。すなわち、フォーカスバランス調
整の粗調を表す振幅値に設定される。この外乱振幅はス
テップ状の振幅を有し、光ピックアップのデフォーカス
量をこの振幅で変化させる。すなわち、図5に示すよう
に、現在の位置(A)に対して、2δ(すなわち、±
δ)の外乱振幅を与えたとき、光ピックアップの読取R
F信号の振幅(すなわち、RF信号の包絡線強度)は位
置B及びCの間で変化し、図6(b)に示すようにRF
信号は変調される。変調されたRF信号は、エンベロー
プ検波回路(図示しない)等の回路を用いて、図6
(c)に示すように、上記したRF信号振幅の変化に対
応した信号(以下、レベル信号と称する)に変換され
る。
【0020】次に、制御部23の制御によるフォーカス
バランス調整が行われる。まず、図5に示すデフォーカ
ス量(すなわち、現在の値)が変更され、そのときのレ
ベル信号の振幅S(=B−C)が算出される(ステップ
S25)。算出されたレベル信号の振幅Sが所定の閾値
(2ε)以下であるか否かが判別される(ステップS2
6)。振幅Sが所定の閾値(2ε)を超えると判別され
た場合は、所定のタイムアウト時間が経過したか否かが
判別される(ステップS27)。所定のタイムアウト時
間が経過した場合には、フォーカスバランス初期値を設
定し(ステップS28)、本ルーチンを抜ける。タイム
アウト時間が経過していない場合には、ステップS25
に戻り、上記した手順が繰り返される。
【0021】ステップS26において、振幅Sが所定の
閾値(2ε)以下であると判別された場合は、ステップ
S29以降の微調動作をなす手順に移行する。まず、デ
フォーカス量(すなわち、現在の値)が変更され、その
ときのレベル信号の振幅S(=B−C)が算出される
(ステップS29)。算出されたレベル信号の振幅Sが
所定の閾値(ε)以下であるか否かが判別される(ステ
ップS30)。振幅Sが所定の閾値(ε)を超えると判
別された場合は、所定のタイムアウト時間が経過したか
否かが判別される(ステップS31)。所定のタイムア
ウト時間が経過していない場合には、ステップS29か
らの手順が繰り返される。
【0022】ステップS31において、所定のタイムア
ウト時間が経過した場合には、1回目の調整か否かが判
別される(ステップS32)。2回目の調整の場合に
は、ステップS35に移行してフォーカスバランス初期
値を設定し、本ルーチンを抜ける。まだ1回目の調整で
ある場合には、次に、新たに装填されたディスクである
か否か、すなわち、インジケータINDが「0」である
か否かが判別される(ステップS33)。新たに装填さ
れたディスクでない場合(IND≠0)には、上記微調
動作によって最適なフォーカスバランス調整値が得られ
なかったものとして、外乱振幅の値を粗調時の値である
2δに変更し(ステップS34)、ステップS25から
のフォーカスバランス調整のステップが再度実行され
る。また、ステップS33において、IND=0と判別
された場合には、所定の初期値を設定し(ステップS3
5)、本ルーチンを抜ける。以上の手順によって、フォ
ーカスバランスの調整が実行される。
【0023】以下に、フォーカス/トラッキング・ゲイ
ンの調整手順を図7のフローチャートを参照しつつ説明
する。まず、上記したインジケータINDによって、新
たに装填されたディスクであるか否かが判別される(ス
テップS41)。新たに装填されたディスク、すなわち
IND=0である場合には、ステップS42以降のゲイ
ンの粗調の手順に移行する。また、新たに装填されたデ
ィスクではない、すなわちIND≠0である場合には、
ステップS48以降のゲインの微調の手順に移行する。
【0024】まず、ステップS41においてIND=0
の場合、ゲインが−2dBないし0dBの範囲でゲイン
調整が実行される(ステップS42)。このゲイン調整
は図2を用いて説明したゲイン調整部においてなされ
る。次に、調整値がこの調整範囲内に入ったか否かが判
別される(ステップS43)。調整値が調整範囲内に入
っていない場合には、ステップS42以降のゲイン調整
の開始後、所定のタイムアウト時間が経過したか否かが
判別される(ステップS44)。所定のタイムアウト時
間が経過していない場合には、ステップS42に戻りゲ
イン調整のステップが繰り返される。タイムアウト時間
が経過した場合には、ステップS45に移行する。
【0025】ステップS43において、調整値が調整範
囲内に入った場合には、ステップS45に移行する。ス
テップS45ないしS47において、ゲインの範囲を0
dBないし+2dBとして、ステップS42ないしS4
4と同様なゲイン調整が実行される。このようにして、
ステップS42ないしステップS47の手順によりゲイ
ンの粗調が実行される。このゲインの粗調が完了した
後、ステップS49に移行して、後述するゲインの微調
が実行される。
【0026】ステップS41においてIND≠0の場
合、ゲインを前回の自動調整時における最終値に設定
(ステップS48)した後、−1dBないし+1dBの
範囲でゲイン調整が実行される(ステップS49)。次
に、調整値がこの調整範囲内に入ったか否かが判別され
る(ステップS50)。調整値が調整範囲内に入ってい
ない場合には、ステップS49以降のゲイン調整の開始
後、所定のタイムアウト時間が経過したか否かが判別さ
れる(ステップS51)。所定のタイムアウト時間が経
過していない場合には、ステップS49に戻りゲイン調
整のステップが繰り返される。タイムアウト時間が経過
した場合には、ステップS52に移行し、IND=0で
あるか否かが判別される(ステップS52)。新たに装
填されたディスクでない場合(IND≠0)には、上記
微調動作によって最適な調整値が得られなかったものと
して、ステップS42に移行し、ゲインの粗調(ステッ
プS42−S47)を実行する。IND=0の場合に
は、所定の初期値を設定し(ステップS53)、本ルー
チンを抜ける。以上の手順によって、ゲイン調整が完了
する。
【0027】従って、上記したように、記録及び/又は
再生動作をなすに当たって、ディスクが装置から取り外
されていない場合には、記憶された調整値を用いること
によってセットアップ時間が短く、高精度で安定したサ
ーボ制御が実現される。尚、上記した実施例の説明にお
いて示した粗調・微調の調整値の幅、周波数、利得の値
等の各数値は例示であって、用いられるサーボ制御系等
に応じて適当な数値を用いればよい。
【0028】
【発明の効果】上記したことから明らかなように、本発
明によればセットアップ時間が短く、高精度で安定した
サーボ制御を行うことが可能なサーボ制御装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスクプレーヤのサーボ制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】自動利得調整部の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明による光ディスクプレーヤのセットアッ
プ手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明によるフォーカスバランスの調整手順を
示すフローチャートである。
【図5】ステップ状のデフォーカスを与えたときの読取
RF信号の振幅変化を示すグラフである。
【図6】光ピックアップに与えるステップ状のデフォー
カス外乱振幅、読取RF信号、及びレベル信号の変化を
示すグラフである。
【図7】本発明によるフォーカス/トラッキング・ゲイ
ンの調整手順を示すフローチャートである。
【主要部分の符号の説明】
1 光ディスク 4 光ピックアップ 11 プリアンプ 12 信号処理回路 14 D/A変換器 15 LPF 17 自動利得調整部 18 サーボイコライザ 19 ドライバ 23 制御部 24 メモリ 32 加算器 33 正弦波発生回路 35 BPF 36 位相比較器 37 判定/調整部 38 増幅器
フロントページの続き (72)発明者 高橋 憲一 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 橋塚 義弘 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 菊池 晃一 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 本庄 信也 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 鈴木 孝司 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 吉村 英明 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 5D118 AA13 AA18 BB02 BF02 BF03 CA02 CA11 CB01 CD02 CD03 CD08 CD11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体によって情報の記録及び/又は
    再生を行う光学式ディスクプレーヤのサーボ制御装置で
    あって、 記録媒体の装填に応じてサーボループ利得の粗調及び微
    調をなす調整部と、 前記調整部における利得調整値を記憶する記憶部と、 記録及び/又は再生動作をなすに当たって、前記調整部
    によって前記サーボループ利得の粗調及び微調が既にな
    された記録媒体であることを判別する判別部と、 前記判別部により前記サーボループ利得の粗調及び微調
    が既になされた記録媒体であると判別された場合に、前
    記記憶部に記憶された利得調整値に基づいて前記調整部
    に前記サーボループ利得の微調を実行せしめる制御部
    と、を有することを特徴とするサーボ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記調整部は、前記利得調整値を段階的
    に変更することによって前記サーボループ利得の粗調及
    び微調をなすことを特徴とする請求項1記載のサーボ制
    御装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体によって情報の記録及び/又は
    再生を行う光学式ディスクプレーヤのサーボ制御装置で
    あって、 記録媒体の装填に応じてフォーカスバランス及びサーボ
    ループ利得の粗調及び微調をなす調整部と、 前記調整部におけるフォーカスバランス調整値及び利得
    調整値を記憶する記憶部と、 記録及び/又は再生動作をなすに当たって、前記調整部
    によって前記フォーカスバランス及びサーボループ利得
    の粗調及び微調が既になされた記録媒体であることを判
    別する判別部と、 前記判別部により前記サーボループ利得の粗調及び微調
    が既になされた記録媒体であると判別された場合に、前
    記記憶部に記憶されたフォーカスバランス調整値及び利
    得調整値に基づいて前記調整部に前記フォーカスバラン
    ス及びサーボループ利得の微調を実行せしめる制御部
    と、を有することを特徴とするサーボ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記フォーカスバランス
    の調整におけるオフセット量を低減することによって微
    調をなすことを特徴とする請求項3記載のサーボ制御装
    置。
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