JP2007265554A - 光ピックアップ駆動装置および光ピックアップ駆動方法 - Google Patents

光ピックアップ駆動装置および光ピックアップ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスク再生前のトラッキングバランス調整時にトラッキングバランス特性の悪い光ピックアップでも短時間で、精度良く調整が行えるような光ディスク再生装置および光ディスク再生方法を提供する。
【解決手段】トラッキングバランス調整時に、トラッキングエラー信号を基に、トラッキングエラー信号の振幅のピークとボトムとの差を測定し、測定した差が予め定めた閾値以下か否かを判断して、閾値以下の場合は第1の間隔によりトラッキングエラー信号の振幅のピークとボトムとを等しくするように調整していき、閾値よりも大きい場合は、サーボ信号処理部5のゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値に設定した後に第1の間隔よりも広い第2の間隔によりトラッキングエラー信号の振幅のピークとボトムとを等しくするように調整を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ディスクから高精度に情報を読み取る光ピックアップ駆動装置および光ピックアップ駆動方法に関する。
従来、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)などの光ピックアップ駆動装置を備えた光ディスク再生装置において、光ディスク再生時には、光ディスクに記録されている音楽や映像などを読み出す前に、光ピックアップ駆動装置内の光ピックアップの自動調整を行ってから音楽や映像などを読み出し再生を行う。自動調整は例えば図1に示すようなフローチャートで調整を行っている。
まず、ステップS50においてトラッキングエラー信号に含まれる直流成分を除去するオフセット調整を行いステップS51へ進む。
次に、ステップS51において光ディスクを回転させるためのスピンドルモータをONにして光ディスクを回転させステップS52に進む。
次に、ステップS52において光ディスクから記録されている情報を読み出すためのレーザダイオードをONにしてステップS53に進む。
次に、ステップS53において光ディスクの信号面に焦点を合わせてフォーカスクローズしステップS54に進む。この時点でフォーカスサーボが動作し始める。
次に、ステップS54において後述する光ピックアップのトラッキングバランスを調整しステップS55に進む。
次に、ステップS55においてフォーカスエラー信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさを等しくするフォーカスバランス調整を行いステップS56に進む。
次に、ステップS56においてトラッキングクローズしてステップS57に進む。この時点でトラッキングサーボが動作し始める。
次に、ステップS57においてフォーカスバランスの調整を再度行いステップS58に進む。
次に、ステップS58においてフォーカスサーボにおけるフォーカスゲインの調整を行いステップS59に進む。
そして、ステップS59においてトラッキングサーボにおけるトラッキングゲインの調整を行い自動調整を終了する。
図1のフローチャート中で、ステップS54のトラッキングバランス調整は図2に示すような光ピックアップ内の受光器100のトラック方向に配される一対の受光部102および103の受光感度から生成されるトラッキングエラー信号の振幅のピークとボトムが基準電圧(センター)を挟んで等しくなるようにゲインの調整を行っていた。
従来のトラッキングバランスの調整方法では、調整する光ピックアップの特性を1度確認してから特性の良いものも悪いものも同じ調整方法で行っていたため、特性の悪い光ピックアップの場合は調整に時間がかかることがあった。すなわち、光ピックアップの製造バラツキによって調整時間に差が出てしまい、特性の悪い光ピックアップでは調整に時間がかかるために、音楽や映像の再生までの時間がかかってしまうという問題があった。
さらに、調整回数には制限があるために光ピックアップの特性によっては調整が不十分なまま終了してしまい、音楽や映像の再生が正常に行えなくなることがあった。
そこで、本発明は、トラッキングバランスの特性が悪い光ピックアップでも短時間に調整が行え、かつ精度良く再生が行える光ディスク再生装置および光ディスク再生方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、光ディスクに対しレーザ光を照射し、前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ内に互いに間隔をあけて配置され、各々が光ディスクからの反射光を受光する複数の受光手段と、複数の前記受光手段により生成される信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようなゲインを求めるゲイン制御手段と、前記ゲイン制御手段が求めたゲインで前記信号を増幅する増幅手段と、を備えた光ピックアップ駆動装置において、前記ゲイン制御手段は、前記一方の振幅と前記他方の振幅との差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、前記閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、前記振幅の差が前記閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値から前記第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変化させて前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなる前記増幅手段のゲインを求めることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、光ディスクに対しレーザ光を照射し、前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ内に互いに間隔をあけて配置され、各々が光ディスクからの反射光を受光する複数の受光手段により生成される信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようなゲインを求め、求められたゲインで前記信号を増幅する光ピックアップ駆動方法において、前記一方の振幅と前記他方の振幅の差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、前記閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、前記振幅の差が前記閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値から前記第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変更させて前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させることを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる光ピックアップ駆動装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる光ピックアップ駆動装置は、ゲイン制御手段が、複数の受光手段の信号の振幅の差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、一方の振幅と他方の振幅の差が閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値から第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変化させて複数の受光手段からの信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させている。このようにすることにより、振幅の差が閾値よりも大きい場合はゲインの調整幅の一方の端から第2の間隔で複数の受光手段からの信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させるので、振幅の差の大きさに関わり無く第2の間隔で信号の振幅が等しくでき、その結果、特性の悪い光ピックアップでも所定の時間で調整を行うことが出来る。
また、ゲイン制御手段は、ゲインを変化させても一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくならないときは、当該第2の間隔以下であって前記第1の間隔より広い間隔を新たな第2の間隔として一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなるように段階的にゲインを変化させてもよい。このようにすることにより、振幅の差の大きさに関わり無く所定の回数でサーボ制御手段の調整を行うことが出来る。
また、ゲイン制御手段は、予め設定する所定回数第2の間隔で一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させ、その後、第1の間隔で一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させてもよい。このようにすることにより、第2の間隔よりも狭い第1の間隔で調整するので、より信号の振幅を等しくすることができ調整精度が向上する。
また、本発明の一実施形態にかかる光ピックアップ調整方法は、複数の受光手段から生成される信号の一方の振幅と他方の振幅の差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、前記振幅の差が前記閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値から前記第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変化させて複数の前記受光手段からの信号の振幅が等しくなるようにゲインを変化させる。このようにすることにより、振幅の差が閾値よりも大きい場合はゲインの調整幅の一方の端から第2の間隔で複数の受光手段からの信号の振幅が等しくなるようにゲインを変化させるので、振幅の差の大きさに関わり無く第2の間隔で信号の振幅が等しくでき、その結果、特性の悪い光ピックアップでも所定の時間で調整を行うことが出来る。
本発明の一実施例にかかる光ピックアップ駆動装置20を備えた光ディスクプレーヤ1を図3ないし図8を参照して説明する。図3に示された光ディスクプレーヤ1は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクを再生可能な装置である。光ディスクプレーヤ1は図3に示すようにディスクモータ2と、光ピックアップ3と、RFアンプ4と、サーボ信号処理部5と、ドライバ6と、音声/映像信号処理部7と、DAコンバータ8と、音声信号/映像信号出力端子9と、マイクロコンピュータ10と、を備えている。なお、光ピックアップ3と、RFアンプ4と、サーボ信号処理部5で光ピックアップ駆動装置20を構成する。
ディスクモータ2は、光ディスクプレーヤ1にセットされた光ディスク11を回転させるためのモータである。
光ピックアップ3は、光ディスク11に照射する光を発生させる図示しない半導体レーザや光ディスク11上に光を照射するためのレンズ、フォーカスやトラッキングを合わせるためのアクチュエータおよび光ディスク11から反射された光を受ける受光器30とを備え、受光器30の出力から受光手段からの信号としてのトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号をおよび光ディスク11から読み取った情報を含む信号であるRF信号を生成し出力する。
受光器30は図4に示すように、4分割受光部31と4分割受光器を挟んで光ディスク11のトラック方向に配される複数の受光手段としての一対の受光部32と33とから構成される。4分割受光部31は受光面31a、31b、31c、31dから構成される。
トラッキングエラー信号は受光部32と33の光量差による周知の3ビーム法により生成され図5(a)に示す波形となる。フォーカスエラー信号は4分割受光部31において一方の対角位置にある受光面31aおよび31cの出力を加算したものから、他方の対角位置にある受光面31bおよび31dの出力を加算したものを減算して生成し(すなわち(31a+31c)−(31b+31d))、図5(b)に示す波形となる。また、RF信号は4分割受光部31の全受光面31a、31b、31c、31dの出力を加算したものである。
増幅手段としてのRFアンプ4は、光ピックアップ3から出力される信号を所定の値に増幅し、サーボ信号処理部5へ出力する。
ゲイン制御手段としてのサーボ信号処理部5は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)を内蔵し、RFアンプ4から入力されるトラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ3のフォーカスおよびトラッキングの制御や後述するトラッキングバランス調整などをROMに記録された制御プログラムにより行い、光ディスク11に記録された情報を正確に読めるようにする。さらに、光ディスク11に記録された情報を含むRF信号をアナログ/デジタル変換して音声/映像信号処理部7へ出力する。
ドライバ6は、サーボ信号処理部5から入力された信号を増幅し、ディスクモータ2および光ピックアップ3へ出力する。
音声/映像信号処理部7は、サーボ信号処理部5から入力されたデジタル信号を音声信号または映像信号に復調しエラー訂正などを行った後DAコンバータ8へ出力する。
DAコンバータ8は、音声/映像信号処理部7から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換し音声信号/映像信号出力端子9から出力する。
マイクロコンピュータ10は、光ディスク11のセットや排出、再生や停止などの各動作における光ディスクプレーヤ1全体の制御を行う。
次に、このような構成からなる光ディスクプレーヤ1において、光ピックアップ駆動装置20においてトラッキングバランス調整を行う際の動作を図6および図7に示すフローチャートを参照して説明する。図6および図7に示したフローチャートは、サーボ信号処理部5のROMに記録されている制御プログラムをサーボ信号処理部5のCPUが実行することで実現される。
トラッキングバランス調整は図5(a)の波形において基準電圧Vrefよりも上側と下側の振幅の大きさがほぼ等しくなるようにすることであり、図5(a)の波形のピークとボトムの値が等しくなるように(V1とV2の値が等しくなるように)RFアンプ4におけるトラッキングエラー信号のゲイン調整をサーボ信号処理部5で行うことである。すなわち、受光手段により生成される信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようにする。ゲイン調整はピークとボトムの一方がプラス方向へ調整された場合は他方はマイナス方向へ調整される。例えば、ピークをプラス方向(Vrefから離れる方向)へ調整した場合は、ボトムはマイナス方向(Vrefに近づく方向)に調整される。
まず、ステップS1において、トラッキングエラー信号の一方の振幅と他方の振幅、すなわち図5(a)のピークとボトムの値を測定しステップS2へ進む。
次に、ステップS2において、トラッキングエラー信号の振幅のピーク側とボトム側との差を算出してステップS3に進む。算出方法は次のように行う。図5(a)においてVrefからピークまでの電圧をV1、Vrefからボトムまでの電圧をV2とすると、(V1−V2)/(V1+V2)として求める。例えば、V1が2ボルトで、V2が1ボルトだった場合は(2−1)/(2+1)=1/3、すなわち、約33%振幅の差があると算出される。
次に、ステップS3において、ステップS2で算出したトラッキングエラー信号の振幅のピーク側とボトム側との差が閾値としての5%以下か5%より大きいか判断し、5%以下だった場合はステップS4に進み、5%より大きい値だった場合はステップS5に進む。すなわち、本ステップで信号の一方の振幅と他方の振幅の差が予め定めた閾値以下か否かを判断している。
次に、ステップS4において、微調整モードをONにセットしてステップS7に進む。
次に、ステップS5において、粗調整モードをONにセットしてステップS6に進む。
次に、ステップS6において、粗調整回数を設定してステップS7に進む。本実施例では8回にセットする。
次に、ステップS7において、全体の調整回数を設定してステップS8に進む。本実施例では12回に設定する。全体の調整回数とは、調整を行う上限値であり、ステップS6で粗調整回数を設定した場合は粗調整回数+微調整回数となるため、粗調整は8回で微調整は最大4回となり、ステップS4で微調整モードのみONとした場合は微調整のみとなるため最大12回微調整を行える。
次に、ステップS8において、現在の調整回数がステップS7において設定された全体調整回数よりも大きい値となっているか否かを判断して、大きい値となっている場合(YESの場合)は調整回数上限まで調整を行ってもトラッキングエラー信号のピーク側とボトム側との振幅の差が等しくなるように調整できなかったとして異常終了し、そうでない場合(NOの場合)はステップS9に進む。
次に、ステップS9において、トラッキングエラー信号の一方の振幅と他方の振幅、すなわち図5(a)のピークとボトム(V1とV2)の値を測定しステップS10に進む。
次に、ステップS10において、トラッキングエラー信号の振幅のピーク側とボトム側との差を算出してステップS11に進む。
次に、ステップS11において、粗調整モードか否かを判断して粗調整モードがONの場合(YESの場合)はステップS15に進み、粗調整モードがONでない場合(NOの場合)はステップS12に進む。
次に,ステップS12において、ステップS10で算出したピーク側とボトム側との差が2%未満か2%以上か判断し、2%未満だった場合はピーク側とボトム側がほぼ等しくなったとして正常終了し、2%以上だった場合はステップS13に進む。
次に、ステップS13において、微調整を行いステップS14に進む。微調整は現在値から第1の間隔としてのプラスマイナス1%RFアンプ4のゲインを調整する。プラスマイナス1%とは、例えば図5(a)のピーク側のゲインを1%大きくし、ボトム側のゲインを1%小さくする(または、ピーク側のゲインを1%小さくし、ボトム側のゲインを1%大きくする)ことである。すなわち、ピーク側とボトム側の振幅の差が閾値(5%)以下だったので第1の間隔によりピークとボトムが等しくなるよう変化させている。
次に、ステップS14において、調整回数を+1しステップS8に戻る。
次に、ステップS15において、ステップS6で設定した粗調整回数だけ粗調整を行ったか否かを判断し、行った場合(YESの場合)はステップS18に進み、行っていない場合(NOの場合)はステップS16に進む。
次に、ステップS16において、粗調整を行いステップS14に進む。粗調整は次のように行う。図8はサーボ信号処理部5のCPUにおいてトラッキングバランス調整を行う際に用いられるコマンドを示した図である。本実施例ではコマンドを8ビットとする。コマンドの各ビットには夫々調整量が規定されており、ビット7がプラスマイナス30%、ビット6がプラスマイナス20%、ビット5がプラスマイナス15%、ビット4がプラスマイナス10%、ビット3がプラスマイナス5%、ビット2がプラスマイナス3%、ビット1がプラスマイナス2%、ビット0がプラスマイナス1%となっている。
本実施例では、最初に本ステップを実行した際には、振幅の差の値に関わらずゲインの調整幅の端の調整ゲイン値であるビット7に調整量がマイナス30%であれば1を、プラス30%であれば0をセットした状態、すなわち、第2の間隔としてのプラスマイナス30%で調整する。このようにすることで、サーボ信号処理部5がRFアンプ4に対してトラッキングエラー信号のピーク側またはボトム側の一方の最大のゲインにすることができ、他方は最小のゲインにすることができる。そして、次に粗調整を行う際にはビット7にセットした1を1ビット右にシフトさせ第2の間隔としてのプラスマイナス20%で調整する。さらに次に粗調整を行う際にはビット7から1ビット右にシフトさせ第2の間隔としてのプラスマイナス15%で調整を行い、これを順次ビット0まで繰り返すことで、振幅の差がいかなる値でも所定回数(本実施例では8回)で段階的に微調整が行える程度まで振幅を等しくすることができる。すなわち、第2の間隔でゲインを変化させても一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくならないときは、当該第2の間隔以下であって第1の間隔より広い間隔を新たな第2の間隔として一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるように段階的にゲインを変化させて一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようにしている。
次に、ステップS17において、粗調整回数を+1してステップS14に進む。
次に、ステップS18において、微調整モードをONに設定してステップS14に進む。すなわち、本ステップを行うことによって、予め設定する所定回数第2の間隔でゲインを変更させて複数の受光手段からの信号の振幅が等しくなるようにゲインを変化させることができる。
そして、その後フォーカスバランス調整、トラッキングクローズ、フォーカスバランス調整(2回目)、フォーカスゲイン調整、トラッキングゲイン調整を行って自動調整を終了し光ディスク11に記録された音楽や映像などの再生が行われる。また、トラッキングクローズが行われた時点でトラッキングサーボが動作し始め、受光部32と33の光量差によって生成されるトラッキングエラー信号を基に光ディスク11のトラックに追従するようにサーボ信号処理部5がトラッキング方向に光ピックアップ3を駆動する。
本実施例によれば、光ディスク再生装置でトラッキングバランス調整を行う際に、トラッキングエラー信号のピーク側とボトム側の振幅の差が閾値としての5%以上の場合には粗調整を行う。粗調整は振幅の差の値に関わらずゲインの調整幅の端の調整ゲイン値を設定するコマンド(コマンドの一番左端のビット)を与えてから、1ビットずつ右にシフトされて各調整コマンドを順次実行することで振幅の差がいかなる値でも本実施例では8回で微調整が行える程度の振幅の差にすることができる。そして、その後に微調整を行うことで、トラッキングバランス特性の悪い光ピックアップでもこれまでより短時間に調整が行え、さらに調整の精度もよくすることができる。
したがって、トラッキングバランス特性の悪い光ピックアップではトラッキングバランスに要する時間が短縮されるので再生までの時間が短縮される。また、トラッキングバランス調整が不十分で終了することが少なくなるので、音楽や映像の再生が正常に行えなくなることが少なくなる。
なお、上述した実施例においては、粗調整時に調整コマンドのビット数から調整回数を決定し、調整量は各ビットに割りつけられた調整値としていたが、それに限らず、例えばゲインの調整幅の端の調整ゲイン値に設定した後の調整量は一定値(例えば10%)とし、その値からトラッキングエラー信号のピーク側とボトム側の振幅が等しくなるような回数を算出してもよいし、逆に粗調整回数を先に決定して、その回数でゲインの調整幅の端の調整ゲイン値からトラッキングエラー信号の振幅のピーク側とボトム側の振幅が等しくなるような1回当たり調整量を算出しても良い。すなわち、振幅の差がいかなる値であってもゲインの調整幅の端の調整ゲイン値から所定の回数(所定時間)で振幅が等しくなる、または微調整が行える程度まで調整できればよい。
また、本実施例ではトラッキングバランスの調整について説明したが、フォーカスバランスにおいても適用可能である。その際には、受光器30の受光面31a、31b、31c、31dから生成されるフォーカスエラー信号のピーク側とボトム側の振幅が等しくなるようなゲインをサーボ信号処理部5で求めRFアンプ4に与える。
前述した実施例によれば、以下の光ピックアップ駆動装置および光ピックアップ駆動方法が得られる。
(付記1)光ディスク11に対しレーザ光を照射し、前記光ディスク11からの反射光を受光する光ピックアップ3内に互いに間隔をあけて配置され、各々が光ディスク11からの反射光を受光する複数の受光部32、33と、複数の受光部32、33により生成されるトラッキングエラー信号のピーク側と振幅とボトム側の振幅の大きさが等しくなるようなゲインを求めるサーボ信号処理部5と、サーボ信号処理部5が求めたゲインでトラッキングエラー信号を増幅するRFアンプ4と、を備えた光ピックアップ駆動装置20において、サーボ信号処理部5は、トラッキングエラー信号のピーク側の振幅とボトム側の振幅の差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、振幅の差が閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値から第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変化させて複数の受光部32、33からのトラッキングエラー信号の振幅が等しくなるようにRFアンプ4のゲインを求めることを特徴とする光ピックアップ駆動装置20。
この光ピックアップ駆動装置20によれば、トラッキングエラー信号の振幅の差が閾値よりも大きい場合はゲインの調整幅の一方の端から第2の間隔で複数の受光部32、33からのトラッキングエラー信号のピーク側とボトム側の振幅が等しくなるようにゲインを変化させるので、振幅の差の大きさに関わり無く第2の間隔でトラッキングエラー信号の振幅が等しくなるようにでき、その結果、特性の悪い光ピックアップでも所定の時間でトラッキングバランス調整を行うことが出来る。
(付記2)光ディスク11に対しレーザ光を照射し、光ディスク11からの反射光を受光する光ピックアップ3内に互いに間隔をあけて配置され、各々が光ディスク11からの反射光を受光する複数の受光手段32、33により生成されるトラッキングエラー信号のピーク側の振幅とボトム側の振幅の大きさが等しくなるようなゲインを求め、求められたゲインでトラッキングエラー信号を増幅する光ピックアップ駆動方法において、トラッキングエラー信号のピーク側の振幅とボトム側の振幅の差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、振幅の差が閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値から第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変更させて複数の受光部からのトラッキングエラー信号の振幅が等しくなるようにゲインを変化させることを特徴とする光ピックアップ駆動方法。
この光ディスク再生方法によれば、トラッキングエラー信号の振幅の差が閾値よりも大きい場合はゲインの調整幅の一方の端から第2の間隔で複数の受光部32、33からのトラッキングエラー信号のピーク側とボトム側の振幅が等しくなるようにゲインを変化させるので、振幅の差の大きさに関わり無く第2の間隔でトラッキングエラー信号の振幅が等しくなるようにでき、その結果、特性の悪い光ピックアップでも所定の時間でトラッキングバランス調整を行うことが出来る。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
従来技術における自動調整のフローチャートである。 従来技術における光ピックアップの受光器の説明図である。 本発明の一実施例にかかる光ピックアップ駆動装置を備えた光ディスクプレーヤのブロック図である。 図3に示された光ディスクプレーヤ内の光ピックアップの受光器の説明図である。 トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号それぞれの波形の説明図である。 図3に示された光ディスクプレーヤのトラッキングバランス動作を示したフローチャートの一の部分である。 図3に示された光ディスクプレーヤのトラッキングバランス動作を示したフローチャートの他の部分である。 トラッキングバランス調整コマンドの例を示した説明図である。
符号の説明
1 光ディスクプレーヤ
3 光ピックアップ
4 RFアンプ(増幅手段)
5 サーボ信号処理部(ゲイン制御手段)
20 光ピックアップ駆動装置
32 受光部(受光手段)
33 受光部(受光手段)
S13 微調整
S16 粗調整

Claims (4)

  1. 光ディスクに対しレーザ光を照射し、前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ内に互いに間隔をあけて配置され、各々が光ディスクからの反射光を受光する複数の受光手段と、
    複数の前記受光手段により生成される信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようなゲインを求めるゲイン制御手段と、
    前記ゲイン制御手段が求めたゲインで前記信号を増幅する増幅手段と、
    を備えた光ピックアップ駆動装置において、
    前記ゲイン制御手段は、前記一方の振幅と前記他方の振幅との差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、前記閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、前記振幅の差が前記閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の一方の端の調整ゲイン値から前記第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変化させて前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなる前記増幅手段のゲインを求めることを特徴とする光ピックアップ駆動装置。
  2. 前記ゲイン制御手段は、前記第2の間隔でゲインを変化させても前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくならないときは、当該第2の間隔以下であって前記第1の間隔より広い間隔を新たな第2の間隔として前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなるように段階的にゲインを変化させることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ駆動装置。
  3. 前記ゲイン制御手段が、予め設定する所定回数前記第2の間隔で前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させ、その後、前記第1の間隔で前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ駆動装置。
  4. 光ディスクに対しレーザ光を照射し、前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ内に互いに間隔をあけて配置され、各々が光ディスクからの反射光を受光する複数の受光手段により生成される信号の一方の振幅と他方の振幅の大きさが等しくなるようなゲインを求め、求められたゲインで前記信号を増幅する光ピックアップ駆動方法において、
    前記一方の振幅と前記他方の振幅の差が予め定めた閾値以下か否かを判断し、前記閾値以下の場合は第1の間隔でゲインを変化させ、前記振幅の差が前記閾値よりも大きい場合は、ゲインの調整幅の最も一方の端の調整ゲイン値から前記第1の間隔よりも広い第2の間隔でゲインを変化させて前記一方の振幅と前記他方の振幅の大きさが等しくなるようにゲインを変化させることを特徴とする光ピックアップ駆動方法。
JP2006090716A 2006-03-29 2006-03-29 光ピックアップ駆動装置および光ピックアップ駆動方法 Withdrawn JP2007265554A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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