JP2010276907A - トナー補給容器および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
トナーを収納するトナー補給容器本体161に、3重螺旋部162dを有するコイルスクリュー162を、当該3重螺旋部162dの螺旋軸を中心として回転自在に配設してなり、コイルスクリュー162に回転駆動力を付与することにより、トナー補給容器本体161内部のトナーが所定方向に送られ、トナー補給容器本体161の一部に形成された開口部161cから排出される構成を有するトナー補給容器36Yであって、コイルスクリュー162は、所定の回転位置にあるときに開口部161cをトナー補給容器本体161内側から遮蔽する遮蔽部162e,162f,162gを備えることを特徴とするトナー補給容器。
【選択図】図5
Description
ところが、この場合、搬送途中においてトラックなど輸送機関の振動により、トナー補給容器に収容されているトナーがその排出口から落下して現像器に至るまでの補給路内に堆積していき、その自重と外部から続けて受ける振動により、特に補給路下部におけるトナーの嵩密度が増大して凝縮してしまうおそれがあり、これによりトナー補給路が詰まってトラブル発生の原因となる。
納品後に当該シールテープを引っ張ってトナー補給容器から引き剥がすようにすれば、搬送中の振動により補給路にトナーが堆積することもなくなり、トナーの詰まりが防止される。
特に、カラープリンタなどでは、トナー補給容器がイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの色ごとに存在するため、セットアップを実施する作業者は、これらの全てのトナー補給容器を開封しなければならず、煩雑な作業を強いられる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、搬送時などにおけるトナーの漏れを阻止すると共に、ユーザによる開封作業を要せずに画像形成動作に伴ってトナー補給が実施可能なトナー補給容器、および当該トナー補給容器を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
また、トナー補給容器が装着される画像形成装置には、トナー補給のために搬送部材を回転させる駆動手段を有しており、駆動手段の駆動源に電源が供給されるまで、搬送部材が回転することはない。
また、前記螺旋状の羽根の、トナー搬送方向における最下流側の端部に連接して前記遮蔽部材が設けられていることが望ましい。
このため、トナーが開口部まで運ばれずに滞留するデッドスペースが無くなり、最後のトナーまで使い切ることができる。
また、前記羽根は、多重螺旋形状を有していることが望ましい。
これにより、トナー補給容器から送り出すトナー量をより均一にすることができる。
なお、本発明は、上記トナー補給容器が装着された画像形成装置としてもよい。
図1は、本実施の形態にかかるタンデム型のフルカラープリンタの概略構成を示す図である。
同図に示すように、このプリンタ1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5および制御部60を備えており、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y,3M,3C,3K、光学部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Y、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラ34Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Y、トナー補給容器36Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印A方向に回転駆動される。
光学部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査させる。
トナー補給容器36Y〜36Kは、それぞれY、M,C、K色のトナーを収容する容器であり、収容している色に対応する現像器33Y〜33Kのいずれかにトナーを補給する。
各静電潜像は、現像器33Y〜33Kにより現像されて感光体ドラム31Y〜31K上にY〜K色のトナー像が、中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。
一方、給紙部4は、記録シートSを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の記録シートSを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された記録シートSを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44などを備えており、中間転写ベルト11上のトナー像の移動タイミングに合わせて給紙部4から記録シートSを二次転写位置に給送し、二次転写ローラ45の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シートS上に二次転写される。
<トナー補給容器36Yの構造>
図2は、トナー補給容器36Yを現像ユニット33Yに装着した状態における外観斜視図である。
図3は、トナー補給容器36Yのコイルスクリュー162を除いた容器部分の、図2の仮想平面Pで切り欠いた一部切欠斜視図である。
トナー補給容器36Yは、同図に示すように、トナー補給容器本体161と、コイルスクリュー162と、カップリング部材163と、キャップ164からなる。
トナー補給容器本体161は、トナーの収容部161aと、トナー補給路161bとを有しており、両者は開口部161c(図5(c)参照)が設けられた壁部161dで仕切られている。
当該カップリング部材163の軸部163c(図5(b)参照)の先端部は、トナー補給容器本体161の側壁161sに形成された軸受穴(不図示)に外部から挿通され、容器本体内部においてコイルスクリュー162の端部支持部162jに連結される。
同図に示すようにコイルスクリュー162は、所定方向の回転力を受けてトナーを図のX’方向(以下、「トナー搬送方向」という。)に搬送する部材であって、3重螺旋部162dと、遮蔽部162e,162f,162gと、円筒部162hと、端部支持部162jとからなる。
また、後述の図5(c)に示すように、トナー補給容器本体161底面の、コイルスクリュー162の回転軸に垂直な断面の形状は、当該コイルスクリュー162の回転軸と同心状の半円となっており(以下、「半円筒部161t」という)、この半円筒部161tの曲率半径は、3重螺旋部162dの各羽根162a,b,cの稜線部(羽根の最外周部)が当該半円筒部161tの内周面に軽く摺接して回転できる程度の大きさに設定される。
端部支持部材162jの中心の位置には矩形の貫通孔162n(図5(c)参照)が設けられており、当該貫通孔162nに、カップリング部材163の軸163cが挿嵌され、この軸を介して外部の回転駆動力がコイルスクリュー162に伝達される。
図5(a)は、トナー補給容器36Yの背面図であり、また、図5(b)は、図5(a)のB−B’断面図であり、さらに、図3(c)は、図5(b)におけるC−C’断面図である。
また、カップリング部材163の縁部には、三角形のマーク163aが120°ずつ位相をずらして3個設けられており、回転軸方向から見て、3つのマーク163aのいずれかの位置をマーク161eに合わせたときの回転位置において、図5(b)及び図5(c)に示すように、トナー補給容器本体161の開口部161cが、その開口部161cの開口面積よりも大きく形成された、コイルスクリュー162の遮蔽部162e,162f,162gのいずれかによって塞がれるようになっている。
もしくは、3重螺旋部162dに設けられているリブ162k,162mを廃止し、コイルスクリュー162のX軸方向の長さを、上記開口部161cを有する側壁161rの内面とこれに対向する側壁161sの内面との回転軸方向の距離よりも少し長く設定し、コイルスクリュー162自体のばね特性を利用して、コイルスクリュー162を開口部161c方向に付勢するように構成してもよい。
トナー補給容器36Yは、工場出荷時において、マーク163aとマーク161eとが合わせられた状態でプリンタ1に装着されている。
より具体的には、カップリング部材163には、カップリング部材200と噛み合う2枚の歯部163bが設けられており、一方、カップリング部材200側には、これよりも枚数の多い、例えば、48枚の歯部200aが設けられており、2枚の歯部163bがこのうちの2枚と噛み合い、両者の相対的位置が固定される。
図6は、コイルスクリュー162を回転駆動中のトナー補給容器36Yの内部を示す断面図である。
プリンタ1に電源が供給され、ウォーミングアップ動作や画像形成動作などの実行に伴い、カップリング部材200が回転するとコイルスクリュー162も回転し、例えば、トナー補給容器本体161の開口部161cを覆っていたコイルスクリュー162の遮蔽部162eが開口部161c上からずれると共に、コイルスクリュー162の各羽根が162a,b,cが白矢印の方向に進み、トナー40Yが白矢印の方向へと送られて開口部161cから外部に排出され現像器33Y内へと導かれる。
このため、人がわざわざトナー補給容器の開封作業を実施する必要はなく、煩雑な操作が生じず、手も汚れない。
<変形例>
本発明は、上述のような実施の形態に限られるものではなく、次のような変形例も実施することができる。
カップリング部材200に設けられる歯部200aの数は、カップリング部材200とカップリング部材163とを係合する際に生じる回転位置のずれが少なくなるように、多い方が望ましいが、図5(c)に示すように、開口部161cの幅W1に対し、遮蔽部162e,162f,162gの幅W2を十分大きくすれば、上記回転位置のずれが生じたとしても、開口部161cが塞がれた状態が維持される。
(2)また、上記実施の形態では、カップリング部材200の歯数をカップリング部材163の歯数よりも多くしているが、両者が同じ歯数であってもよいし、カップリング部材163の歯数をカップリング部材200の歯数よりも多くしても構わない。
円筒部162hは、定量的にトナーを外部に排出する上で、設けられている方が望ましいが、トナーの排出量のバラツキを問題としない場合にはなくても構わない。
(4)また、上記実施の形態では、コイルスクリュー162は、中央に円筒状の空洞部を有しており、その周りに螺旋状の羽根162a,b,cが設けられた構成であったが、このような構成に限るものではない。
この他、例えば、従来からトナーの搬送に用いられてきたスクリューは、中心に上記のような空洞部がなく、単に帯状の板を長手方向の両端を掴んで捩じったような螺旋形状であったが、このように捩じられた帯体の長手方向における一方の端部に、遮蔽部162eと同様の壁を設けてもよく、要するに、回転動作によりトナーを所定方向に搬送する搬送部材を有し、搬送部材の一部が遮蔽部を兼用するようなトナー補給容器であれば上記実施の形態と同様の遮蔽部を設けることができる。
例えば、開口部161cを側壁部に設ける代わりに、トナー搬送方向の終端部であって、トナー補給容器本体161の円弧部分の底部に新たな開口部を設けてもよい。
(6)上記実施の形態では、トナー補給容器本体161に付されたマーク161eとカップリング部材163の縁部に付されたマーク163aとを合わせることにより、トナー補給容器本体161の開口部161cがコイルスクリュー162の遮蔽部162eによって塞がれている、即ち、トナー補給容器36Yが封止状態にあることを確認していたが、これらのマーク161eおよびマーク163aは必ずしも必要ではない。
さらには、遮蔽部162e,162f,162gが開口部161cを遮蔽する位置にきたときに、当該遮蔽部に係合するアタリを容器内壁部に設けておいてもよい。
(7)さらに、上記実施の形態では、画像形成装置の工場出荷から納入までの搬送時におけるトナー補給経路のトナー詰まりを問題としてきたが、画像形成装置が納入された後に、再度搬送される場合も有り得る。
図7は、このような場合のトナー詰まりを解決するための、本実施の形態におけるトナー補給容器136Yおよび画像形成装置本体の一例を示す図である。
上記実施の形態のトナー補給容器36Yとの相違点は、カップリング部材263の外周に径方向に延びるように設けられた棒状の光遮蔽部263aを有する点である。
光遮蔽部263aは、光路を遮るときに、遮蔽部162eが開口部161cを遮蔽する状態になるように、カップリング部材263に設けられている。
これにより、画像形成装置が納入時にセットアップ行われた後に、設置場所が移動された場合であっても、移動の際に電源が切られれば、カップリング部材200は回転せずにトナー補給容器136Yは封止状態が保たれているので、トナー補給容器136Yからトナーがこぼれ出て、トナーの補給経路が詰まることが防止される。
この場合、例えば、マーク161eとマーク163aとを合わせた後、発泡スチロールなどでトナー補給容器の周囲を囲み、カップリング部材163が回転しないように梱包した状態で搬送した後、作業者が、カップリング部材163が回転しないように梱包を解き、慎重に画像形成装置本体にトナー補給容器を装着すれば、トナー補給容器からトナーが散逸することがない。
カラーやモノクロの画像形成に関らず、トナー補給容器およびこれを備え、トナー補給容器から現像器までのトナーの供給を螺旋状の搬送部材の回転動作で実行する全ての画像形成装置に適用されるものである。
3 画像プロセス部
3Y,3M,3C,3K 作像部
4 給紙部
5 定着部
10 光学部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
18,19 ベルト規制部材
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 現像器
34 一次転写ローラ
35 クリーナ
36 トナー補給容器
40 トナー
41 給紙カセット
42 ローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 二次転写ローラ
46 二次転写位置
60 制御部
71 排出ローラ対
72 排出トレイ
136 トナー補給容器
161 トナー補給容器本体
161a 収容部
161b トナー搬送路
161c 開口部
161d 壁部
161e,163a マーク
162 コイルスクリュー
162k,162m リブ
162a 羽根
162d 重螺旋部
162e,162f,162g 遮蔽部
162h 円筒部
162j 端部支持部
163 カップリング部材
163b 歯部
164 キャップ
200 カップリング部材
200a 歯部
263 カップリング部材
263a 光遮蔽部
270 透過型光センサ
Claims (5)
- トナーを収納する容器本体内に、螺旋状の羽根を有する搬送部材を、当該螺旋状の羽根の螺旋軸を中心として回転自在に配設してなり、当該搬送部材に回転駆動力を付与することにより、容器内部のトナーが所定方向に送られ、前記容器本体の一部に形成された開口部から排出される構成を有するトナー補給容器であって、
前記搬送部材は、所定の回転位置にあるときに前記開口部を容器内側から遮蔽する遮蔽部材を備えることを特徴とするトナー補給容器。 - 前記螺旋状の羽根の、トナー搬送方向における最下流側の端部に連接して前記遮蔽部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトナー補給容器。
- 前記搬送部材の回転軸が前記容器本体の外部に延出されて、当該延出された部分に、外部の駆動力伝達部材と連結される駆動力連結部が設けられており、
前記延出された部分もしくは駆動力連結部に第1のマークが付されており、これを前記容器本体の外表面に形成された第2のマークに合わせたときに、前記開口部が前記遮蔽部材により遮蔽された状態となるように構成されており、
前記所定の回転位置は、第1のマークと第2のマークとが合わされた位置であることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー補給容器。 - 前記羽根は、多重螺旋形状を有している
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトナー補給容器。 - 請求項1から4に記載のトナー補給容器が装着された画像形成装置。
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