JP6860846B2 - 粉体収容容器及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体を収容する粉体収容容器、及び粉体収容容器を備える画像形成装置に関する。
粉体が収容される粉体収容容器として、例えば、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、画像形成用の粉体であるトナーが収容されたトナーカートリッジが用いられている。
斯かるトナーカートリッジにおいては、収容されているトナーが消費されて無くなった場合に、新しいトナーカートリッジと交換できるように構成されているものが一般的である。また、トナーカートリッジには、収容されているトナーを排出口に向けて搬送するスクリュー等の搬送部材が設けられているものがある。
ところで、この種のトナーカートリッジを交換する際、使用者が搬送部材を駆動させるための駆動部材(ギヤ等)に不用意に触れてしまうと、搬送部材によってトナーが搬送されることで、トナーが圧縮されて塊となったり、搬送部材に負荷がかかって変形したりする虞がある。
このような課題に対して、特許文献1(特開2013−161091号公報)に記載のトナーカートリッジでは、トナーを搬送空間から収容部内に戻すための戻し口が設けられている。これにより、使用者が搬送部材を駆動させたとしても、搬送されるトナーが戻し口から戻されることで、トナーの圧縮や搬送部材への負荷を低減できるようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のトナーカートリッジにおいては、図14に示すように、戻し口200が、回転する撹拌部材300の回転軌跡の径方向外側に配置されているため、戻し口200から戻されるトナーが、撹拌部材300によって運ばれるトナーによって抑制されたり、押し戻されたりするという課題があった。また、このことは、トナーカートリッジ内でトナーの滞留を発生させ、その結果、内部に残留するトナーを発生させる原因となっていた。
上記課題を解決するため、本発明は、粉体を収容する容器本体と、前記容器本体内の前記粉体を排出する排出口と、前記排出口へ前記粉体を搬送する搬送部材と、回転することにより前記容器本体内の前記粉体を撹拌する撹拌部材と、前記撹拌部材の回転軌跡の径方向外側に配置され、前記搬送部材によって搬送される前記粉体を前記撹拌部材側へ戻す戻し口とを備える粉体収容容器であって、前記撹拌部材における前記戻し口に対して径方向に対応する部位に、前記撹拌部材の回転中心線に対して傾斜する搬送面を有し、少なくとも軸方向に粉体搬送力を発生させる軸方向搬送部が設けられ、前記撹拌部材の回転軸は、前記回転中心線に対して傾斜する傾斜取付面を有し、前記軸方向搬送部は、前記回転中心線に対して傾斜するように前記傾斜取付面に取り付けられた傾斜羽根を有することを特徴とする。
本発明によれば、撹拌部材における戻し口に対して径方向に対応する部位に、回転中心線に対して傾斜する搬送面を有し、少なくとも軸方向にトナー搬送力を発生させる軸方向搬送部があることで、軸方向搬送部によって粉体を戻し口付近から軸方向に移動させることができる。これにより、戻し口付近で粉体が滞留するのを抑制できるようになる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置のカバー部材を開いた状態を示す図である。 画像形成装置の容器ホルダを上方に回動させた状態を示す図である。 トナーカートリッジの斜視図である。 内部を露出させたトナーカートリッジの斜視図である。 トナーカートリッジを長手方向と直交する方向に切断した断面図である。 (a)は、内側シャッタを開放位置に配置した状態を示す図、(b)は、内側シャッタを閉鎖位置に配置した状態を示す図である。 排出口が閉鎖された状態での戻し口の作用を説明するための図である。 排出口が開放された状態での戻し口の作用を説明するための図である。 トナーカートリッジの一端部側の斜視図である。 回転軸から羽根を取り外したトナーカートリッジの斜視図である。 アジテータを軸方向と直交する方向から見たトナーカートリッジの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るトナーカートリッジの平面図である。 従来のトナーカートリッジの斜視図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の実施形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
ここで、画像形成装置には、プリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等が含まれる。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成装置本体に対して着脱可能な4つの作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkを備えるカラー画像形成装置である。なお、本発明は、カラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置にも適用可能である。各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電する帯電装置3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング装置5とを備える。
また、画像形成装置100は、各感光体2の表面を露光し静電潜像を形成する露光装置6と、記録媒体としての用紙を供給する給紙装置7と、各感光体2に形成されたトナー画像を用紙に転写する転写装置8と、用紙に転写されたトナー画像を定着する定着装置9とを備える。
給紙装置7は、用紙を収容する給紙カセット10と、給紙カセット10から用紙を給送する給紙ローラ11とを有する。
転写装置8は、複数のローラによって張架される中間転写体としての無端状の中間転写ベルト12と、各感光体2上のトナー画像を中間転写ベルト12へ転写する一次転写部材としての4つの一次転写ローラ13と、中間転写ベルト12上に転写されたトナー画像を用紙へ転写する二次転写部材としての二次転写ローラ14とを有する。複数の一次転写ローラ13は、それぞれ、中間転写ベルト12を介して感光体2に接触している。これにより、中間転写ベルト12と各感光体2とが互いに接触し、これらの間に一次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ14は、中間転写ベルト12を介して中間転写ベルト12を張架するローラの1つに接触している。これにより、二次転写ローラ14と中間転写ベルト12との間には二次転写ニップが形成されている。
定着装置9は、ハロゲンヒータ等の加熱手段によって加熱され用紙に画像を定着させる定着部材としての定着ローラ15と、定着ローラ15に対して加圧される加圧部材としての加圧ローラ16とを有する。定着ローラ15と加圧ローラ16とは互いに接触し、両ローラ15,16間に定着ニップが形成されている。
また、画像形成装置100内には、給紙カセット10から送り出された用紙が搬送される用紙搬送路20が形成されている。この用紙搬送路20における給紙ローラ11から二次転写ニップ(二次転写ローラ14)に至るまでの途中には、一対のタイミングローラ17が設けられている。
続いて、図1を参照して上記画像形成装置の作像動作について説明する。
作像動作開始の指示があると、各感光体2が図における時計回りに回転駆動され、帯電装置3によって各感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置6が各感光体2の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して各現像装置4からトナーが供給され、各感光体2上にトナー画像が形成される。
各感光体2上に形成されたトナー画像は、一次転写ニップにおいて中間転写ベルト12上に重なり合うように順次転写される。これにより、中間転写ベルト12上にフルカラー(4色)のトナー画像が担持される。そして、中間転写ベルト12上のトナー画像は、二次転写ニップにおいて用紙に転写される。
用紙は、給紙装置7から搬送されたものである。給紙装置7では、給紙カセット10内の用紙が給紙ローラ11によって1枚ずつ送り出され、送出された用紙はタイミングローラ17によって中間転写ベルト12上のトナー画像とタイミングを合わせて二次転写ニップへ搬送される。
トナー画像が転写された用紙は、定着装置9へ搬送され、定着ローラ15と加圧ローラ16とによって熱と圧力が付与されることでトナー画像が用紙に定着される。そして、用紙は、画像形成装置の外部へ排出される。
以上の説明は、用紙にフルカラー画像を形成するときの作像動作であるが、4つの作像ユニットのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像ユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
また、図1に示すように、画像形成装置100の上部には、開閉可能なカバー部材21が設けられている。カバー部材21は、装置本体に設けられた水平方向の支軸22を中心に回動することで上下方向に開閉可能に構成されている。また、カバー部材21と各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkとの間には、複数のトナーカートリッジ30を保持する容器ホルダ23が設けられている。容器ホルダ23は、装置本体に設けられた水平方向の支軸24を中心に回動可能に構成されている。
図2に示すように、カバー部材21を上方へ回動させて開いた状態にすると、装置本体の上部が開放される。このように、装置本体の上部を開放状態にすることで、容器ホルダ23に対するトナーカートリッジ30の着脱作業を装置本体の上部から行えるようになる。
さらに、図3に示すように、容器ホルダ23を上方へ回動させると、容器ホルダ23を(トナーカートリッジ30ごと)作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkの上部近傍位置から退避させることができる。また、容器ホルダ23の下部には、露光装置6が吊り下げ保持されており、容器ホルダ23の退避動作に伴って露光装置6も一緒に各感光体2の上部近傍位置から退避する。このような状態にすることで、作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkの着脱作業を装置本体の上部から行えるようになる。また、容器ホルダ23を回動操作するだけで、複数のトナーカートリッジ30を一体的に退避させることができるので、トナーカートリッジ30を個別に取り外さなくても作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkの着脱作業を行うことができ、作業性に優れる。
以下、本実施形態に係るトナーカートリッジ30について説明する。
なお、トナーカートリッジ30は、現像装置4に対応して複数(本実施形態では4つ)設けられ、それぞれ対応する現像装置4内のトナーと同色のトナーが収容されているが、それ以外は、いずれも基本的に同様の構成であるので、1つのトナーカートリッジ30を例にその構成について説明する。
図4は、トナーカートリッジ30の斜視図である。
図4に示すように、トナーカートリッジ30は、上ケース32と下ケース33とで構成された長手状の容器本体31を備える。容器本体31の長手方向の一端部側には、搬送スクリューやアジテータを駆動させるための後述のギヤを覆うギヤカバー34が取り付けられている。
図5は、上ケース32とギヤカバー34とが取り外されて、内部を露出させたトナーカートリッジ30の斜視図である。
図5に示すように、トナーカートリッジ30内には、トナーを搬送する搬送部材としての搬送スクリュー35と、トナーを撹拌する撹拌部材としてのアジテータ36とが収容されている。搬送スクリュー35とアジテータ36は、軸方向の両端部側で下ケース33によって回転可能に支持されている。また、搬送スクリュー35とアジテータ36の各回転軸の一端部は、下ケース33から外部に突出し、それぞれの突出した端部にギヤ37,38が設けられている。図5において、37は、搬送スクリュー35の一端部に設けられた搬送駆動ギヤ、38は、アジテータ36の一端部に設けられた撹拌駆動ギヤ38である。また、搬送駆動ギヤ37と撹拌駆動ギヤ38との間には、これらのギヤ37,38の間で駆動力を伝達する伝達ギヤ39とが設けられている。
搬送駆動ギヤ37は、トナーカートリッジ30が装置本体に装着されることで、装置本体側に設けられている本体側駆動ギヤと噛み合うように構成されている。この状態で、本体側駆動ギヤが回転駆動すると、搬送駆動ギヤ37が回転し、これに従動して伝達ギヤ39、撹拌駆動ギヤ38が回転し、搬送スクリュー35とアジテータ36とが回転駆動される。なお、本体側駆動ギヤと噛み合うギヤは、撹拌駆動ギヤ38であってもよいし、伝達ギヤ39であってもよい。
図6は、トナーカートリッジ30を長手方向と直交する方向に切断した断面図である。
図6に示すように、トナーカートリッジ30には、容器本体31内のトナーを外部に排出する排出口40が設けられている。排出口40は、搬送スクリュー35のトナー搬送方向下流側であって、搬送スクリュー35の下方に設けられている。このため、搬送スクリュー35によって搬送されたトナーは、重力により排出口40から落下して排出される。
また、トナーカートリッジ30には、排出口40を開閉するための外側シャッタ41と内側シャッタ42とが設けられている。
外側シャッタ41は、排出口40の外側に配置された断面円弧状のシャッタである。外側シャッタ41は、容器本体31の円弧状の外面に沿って回動することで、外側シャッタ41が排出口40に対向して排出口40が閉鎖された閉鎖位置と、外側シャッタ41が排出口40に対向せず排出口40が開放された開放位置とに移動可能に構成されている。
内側シャッタ42は、排出口40の内側に配置された円筒状のシャッタであり、内部に搬送スクリュー35の一端部が挿入されている。内側シャッタ42の周方向の一部には、排出口40を開放するための開放孔42aが設けられている。内側シャッタ42は、周方向に回転することで、開放孔42aが排出口40に対向して排出口40が開放された開放位置と、開放孔42aが排出口40に対向せず排出口40が内側シャッタ42の周壁部によって閉鎖された閉鎖位置とに移動可能に構成されている。
また、搬送スクリュー35とアジテータ36との間には、円弧状断面の仕切り部材45が設けられている。仕切り部材45は、排出口40の上方を覆うように容器本体31の長手方向の一端部側(トナー搬送方向の下流側)に配置されており(図5参照)、それ以外の箇所においては配置されていない。また、仕切り部材45の円弧状内周面と、これに対向する下ケース33の円弧状内周面とによって形成される円形の空間内には、搬送スクリュー35の一端部と、内側シャッタ42と、内側シャッタ42の外側に配置された円筒状のシール部材43とが収容されている。シール部材43の排出口40に対応する箇所には、トナーを排出するための孔部43aが形成されている。
トナーカートリッジ30を装置本体に装着すると、外側シャッタ41及び内側シャッタ42はいずれも開放位置に配置される。これにより、排出口40が開放され、排出口40からトナーを排出可能な状態となる。また、このとき排出口40は、現像装置に設けられた補給口と連通した状態となる。従って、この状態で、搬送スクリュー35が回転駆動すると、排出口40からトナーが排出されて現像装置へ供給される。
反対に、トナーカートリッジ30を装置本体から取り外すと、外側シャッタ41及び内側シャッタ42はいずれも閉鎖位置に配置される。これにより、排出口40は内側及び外側から閉鎖されるため、外部へのトナー漏れを確実に防止することができる。
ここで、本実施形態に係るトナーカートリッジ30においては、上記複数のギヤ(搬送駆動ギヤ37、撹拌駆動ギヤ38、伝達ギヤ39)がギヤカバー34によって覆われているため、使用者はギヤに触れにくい構造となっている。しかしながら、これらのギヤの少なくとも1つは、本体側駆動ギヤと噛み合うためにギヤカバー34から露出している必要がある。このため、トナーカートリッジ30の交換作業中などに使用者がギヤに触れる可能性があり、使用者がギヤに触れて搬送スクリュー35を回転させてしまうと、トナーが排出口40へ向けて搬送される。このとき、排出口40は閉鎖されているため、他にトナーの逃げ道がない場合は、トナーが排出口40付近で圧縮されることになる。また、その場合、搬送スクリュー35に負荷がかかることで搬送スクリュー35が変形する可能性もある。
そこで、本実施形態に係るトナーカートリッジ30においては、上記のような場合のトナーの逃げ道を確保するため、内側シャッタ42とシール部材43と仕切り部材45のそれぞれに、トナーをアジテータ36側に戻すための戻し口42b,43b,45bが設けられている(図6参照)。
各戻し口42b,43b,45bは、互いに対向するように(少なくとも一部が重なり合うように)設けられている。特に、本実施形態では、内側シャッタ42に設けられた戻し口42bを、仕切り部材45やシール部材43に設けられた戻し口45b,43bよりも周方向に大きく形成している。このように構成することで、内側シャッタ42が図7(a)に示す開放位置にある場合でも、図7(b)に示す閉鎖位置にあるでも、内側シャッタ42に設けられた戻し口42bが他の戻し口45b,43bに対して常に重なり合うようにしている。
続いて、戻し口の作用について説明する。
図8に示すように、排出口40が閉鎖された状態で、搬送スクリュー35が回転させられると、搬送スクリュー35によってトナーが図における右側から左側へ搬送される。そして、トナーは、トナー搬送方向の下流端付近で押し上げられ、各戻し口42b,43b,45bを介して仕切り部材45の外側(アジテータ側)に戻される。これにより、排出口40付近でのトナーの流動が許容され、トナーの停滞を緩和することができるので、トナーが圧縮されて塊となったり、搬送スクリュー35に負荷がかかって変形したりするのを抑制することができる。
また、本実施形態では、搬送スクリュー35の螺旋羽根の向きを、戻し口42b,43b,45bよりもトナー搬送方向の下流側において上流側とは逆向きにし、下流側と上流側とでトナーが向かい合って搬送されるようにしている。これにより、向かい合って搬送されるトナーが戻し口42b,43b,45bの下方で合流することで、トナーが押し上げられて戻し口42b,43b,45bから戻されやすくなる。また、戻し口42b,43b,45bを通り過ぎてしまったトナーを戻し口42b,43b,45b側へ戻すことができ、トナー搬送方向の下流端部で滞留するトナーを減少させることができる。
また、各戻し口42b,43b,45bは、排出口40が閉鎖されている場合に限らず、排出口40が開放されている場合においてもトナーを戻す流路として機能することができる。すなわち、図9に示すように、排出口40が開放された状態においても、各戻し口42b,43b,44bは互いに重なりあっているため、排出口40から排出しきれなかった余剰トナーを戻し口42b,43b,45bを通して戻すことができる。これにより、トナー補給動作中のトナーの圧縮や搬送スクリュー35への負荷を抑制できる。さらに、本実施形態では、各戻し口42b,43b,45bが、排出口40よりもトナー搬送方向の下流側に配置されているため、排出口40から排出しきれなかった余剰トナーをより効果的に戻すことが可能である。
ところで、本実施形態に係るトナーカートリッジ30においては、アジテータ36が図6中の矢印の方向に回転すると、容器本体31内のトナーはアジテータ36によって撹拌されて搬送スクリュー35側へ移動させられる。また、このとき、アジテータ36によって撹拌されるトナーの一部は戻し口45bの方へも運ばれる。すなわち、戻し口45bがアジテータ36の回転軌跡の径方向外側(羽根が設けられている領域の軸方向に直交する位置)に配置されているため、回転するアジテータ36によって外周方向に押し動かされるトナーが戻し口45bの方へ移動する。このようにアジテータ36によって戻し口45bへ運ばれるトナーが、同じ領域で繰り返し撹拌されると、戻し口45bの外側(アジテータ側)で滞留するトナーによって戻し口45bから戻されるトナーが抑制されたり、押し戻されたりする。また、これにより、トナーカートリッジ30内のトナーの流動性が低下し、トナーが滞留することで、最終的に使い切れずにトナーカートリッジ30内に残留するトナーが多くなることが懸念される。
そのため、本実施形態に係るトナーカートリッジ30においては、アジテータ36に対して以下のような対策を講じている。
図10は、本実施形態に係るトナーカートリッジ30の一端部側の斜視図である。
なお、図10では、上ケース32及びギヤカバー34は省略されている。
図10に示すように、アジテータ36は、下ケース33に回転可能に設けられた回転軸51と、回転軸51に取り付けられた羽根52とを有する。羽根52は、可撓性を有するシート材で構成され、回転軸51から外径方向に延びると共に、回転軸51の軸方向に渡って連続して設けられている。
ここで、一般的に、アジテータの羽根は、アジテータの回転中心線に対して平行に設けられている。しかしながら、本実施形態においては、戻し口45bに対して径方向に対応するアジテータ36の一端部側の部分で、羽根を回転中心線50に対して傾斜させて配置している。すなわち、羽根52は、戻し口45bに対して径方向に対応する部位を含む所定範囲に設けられた傾斜羽根53と、それ以外の範囲(戻し口45bに対して径方向に対応しない部位)に設けられた平行羽根54とで構成されている。なお、ここでいう径方向とは、アジテータ36の回転中心線50に対して直交する方向のことである。
図11は、回転軸51から羽根52を取り外したトナーカートリッジ30の斜視図、図12は、アジテータ36を軸方向と直交する方向から見たトナーカートリッジ30の断面図である。
図11及び図12に示すように、回転軸51は、羽根52を取り付けるための複数の突起が形成された取付面55を有する。そして、この取付面55の軸方向一端部側の一部を、回転中心線50に対して所定角度θ傾斜する傾斜取付面56としている。それ以外の部分の取付面57は、回転中心線50に対して平行に配置されている。このように傾斜する傾斜取付面56に対して羽根52が取り付けられていることで、回転中心線50に対して傾斜する傾斜羽根53が構成される。これに対して、傾斜羽根53以外の部分では、羽根52が回転中心線50に対して平行な取付面(平行取付面)57に取り付けられることで、回転中心線50に対して平行な平行羽根54が構成される。
本実施形態では、互いに異なる向きに設けられる傾斜羽根53と平行羽根54とが1つのシート材で一体に形成されているため、それらの部位の間に切れ目(スリット)58を形成している。これにより、斜羽根53の部位と平行羽根54の部位とで独立した可撓性が得られるようになる。また、傾斜羽根53と平行羽根54は、1つのシート材で一体に形成される場合に限らず、それぞれ別のシート材で互いに分離して形成されてもよい。
図12に示すように、回転軸51の傾斜取付面56は、軸方向の一端部(図12における左側)に向かって回転中心線50から徐々に離れるように傾斜している。言い換えれば、回転中心線50から傾斜取付面56までの径方向距離Rが軸方向の一端部に向かって漸増するように、傾斜取付面56は形成されている。このため、傾斜羽根53の回転半径は、軸方向の一端部に向かって大きくなるように構成されている。本実施形態では、傾斜取付面56を直線状に傾斜させ、これに取り付けられる傾斜羽根53も平面状に形成されているが、傾斜取付面56及び傾斜羽根53はそれぞれ湾曲した形状に形成されてもよい。
上記の如く構成された傾斜羽根53によれば、アジテータ36が回転すると、傾斜羽根53によってトナーが回転方向に撹拌されながらアジテータ36の軸方向中央側に搬送される。すなわち、傾斜羽根53は回転中心線50に対して傾斜しているため、傾斜羽根53の主たるトナー搬送方向(羽根がその搬送面に直交して臨む方向)Aは、平行羽根54の主たるトナー搬送方向Bとは異なり、回転中心線50に直交する方向ではなく、これよりも軸方向中央側に傾斜した方向となるので(図12参照)、軸方向成分a1の搬送力が得られる。
このように、本実施形態においては、戻し口45bに対して径方向に対応する部位に傾斜羽根53が設けられていることで、回転中心線50に対して傾斜する搬送面を有し、少なくとも軸方向にトナー搬送力を発生させる軸方向搬送部49が構成される。これにより、戻し口45b付近からトナーが軸方向中央側へ移動させられるので、戻し口45bの外側でトナーが滞留するのを抑制することができる。その結果、トナーカートリッジ30内のトナーの流動性が高まり、残留するトナーの量を低減することができるようになる。
また、図12に示すように、軸方向搬送部49(傾斜羽根53)によってトナーが軸方向に搬送される方向(軸方向成分a1の方向)を下流側とし、これとは反対側を上流側とすると、本実施形態においては、軸方向搬送部49の上流端部d1が戻し口45bの上流端部e1よりも上流側(図12における左側)に位置するように構成されている。このように構成されていることで、軸方向搬送部49による軸方向中央側へのトナー搬送機能を、戻し口45bよりも上流側で発生させることができ、戻し口45bから戻されたトナーをより確実に下流側へ搬送することができる。
さらに、本実施形態においては、軸方向搬送部49の下流端部d2が、仕切り部材45の下流端部f1よりも下流側(図12における右側)に位置するように構成されている。このように構成されていることで、軸方向搬送部49による軸方向中央側へのトナー搬送機能を、仕切り部材45の下流側にまで発生させることができるので、戻し口45bから戻されたトナーをより確実に戻し口45b付近から退避させることができ、トナーの滞留をより効果的に抑制できるようになる。
図13に、本発明の他の実施形態に係るトナーカートリッジ30を示す。
なお、図13では、上ケース32とギヤカバー34が省略されている。
図13に示すトナーカートリッジ30においては、軸方向搬送部49を、上記実施形態のような傾斜羽根53に代えて、アジテータ36の回転軸51の外周に螺旋状に設けられた螺旋羽根59で構成している。それ以外は、基本的に上記実施形態と同様の構成である。
螺旋羽根59は、戻し口45bに対して径方向に対応する部位に設けられており、アジテータ36が回転することでトナーを軸方向中央側(図13中の矢印C方向)へ搬送する。このように、本実施形態においては、戻し口45bに対して径方向に対応する部位に螺旋羽根59が設けられていることで、回転中心線50に対して傾斜する搬送面を有し、少なくとも軸方向にトナー搬送力を発生させる軸方向搬送部49が構成される。これにより、戻し口45b付近からトナーを退避させることができ、戻し口45bの外側でトナーが滞留するのを抑制することができるので、トナーカートリッジ30内のトナーの流動性が高まり、残留するトナーの量を低減することができるようになる。
また、図13に示す実施形態においても、軸方向搬送部49の上流端部d1が戻し口45bの上流端部e1よりも上流側(図13における左側)に位置していることで、上記実施形態と同様に、戻し口45bから戻されたトナーをより確実に下流側へ搬送することができる。
さらに、図13に示す実施形態においても、軸方向搬送部49の下流端部d2が、仕切り部材45の下流端部f1よりも下流側(図13における右側)に位置していることで、戻し口45bから戻されたトナーをより確実に戻し口45b付近から退避させることができ、トナーの滞留をより効果的に抑制することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、本発明を、画像形成に用いられる粉体を収容する粉体収容容器としてのトナーカートリッジに適用した場合を例に説明したが、これに限らず、トナー以外の粉体を収容する粉体収容容器に対しても本発明を適用可能である。また、本発明は、画像形成装置に用いられる粉体収容容器に限らず、その他の装置や用途に用いられる粉体収容容器にも適用可能である。
30 トナーカートリッジ(粉体収容容器)
31 容器本体
35 搬送スクリュー(搬送部材)
36 アジテータ(撹拌部材)
40 排出口
45 仕切り部材
45b 戻し口
49 軸方向搬送部
50 回転中心線
51 回転軸
52 羽根
53 傾斜羽根
54 平行羽根
55 取付面
56 傾斜取付面
58 切れ目
59 螺旋羽根
100 画像形成装置
特開2013−161091号公報

Claims (6)

  1. 粉体を収容する容器本体と、
    前記容器本体内の前記粉体を排出する排出口と、
    前記排出口へ前記粉体を搬送する搬送部材と、
    回転することにより前記容器本体内の前記粉体を撹拌する撹拌部材と、
    前記撹拌部材の回転軌跡の径方向外側に配置され、前記搬送部材によって搬送される前記粉体を前記撹拌部材側へ戻す戻し口とを備える粉体収容容器であって、
    前記撹拌部材における前記戻し口に対して径方向に対応する部位に、前記撹拌部材の回転中心線に対して傾斜する搬送面を有し、少なくとも軸方向に粉体搬送力を発生させる軸方向搬送部が設けられ、
    前記撹拌部材の回転軸は、前記回転中心線に対して傾斜する傾斜取付面を有し、
    前記軸方向搬送部は、前記回転中心線に対して傾斜するように前記傾斜取付面に取り付けられた傾斜羽根を有することを特徴とする粉体収容容器。
  2. 粉体を収容する容器本体と、
    前記容器本体内の前記粉体を排出する排出口と、
    前記排出口へ前記粉体を搬送する搬送部材と、
    回転することにより前記容器本体内の前記粉体を撹拌する撹拌部材と、
    前記撹拌部材の回転軌跡の径方向外側に配置され、前記搬送部材によって搬送される前記粉体を前記撹拌部材側へ戻す戻し口とを備える粉体収容容器であって、
    前記撹拌部材における前記戻し口に対して径方向に対応する部位に、前記撹拌部材の回転中心線に対して傾斜する搬送面を有し、少なくとも軸方向に粉体搬送力を発生させる軸方向搬送部が設けられ、
    前記軸方向搬送部は、前記回転中心線に対して傾斜するように設けられた傾斜羽根を有し、
    前記傾斜羽根は、前記撹拌部材における前記戻し口に対して径方向に対応しない部位に前記傾斜羽根とは異なる向きに設けられた他の羽根と1つのシート材で一体に形成され、
    前記シート材の前記傾斜羽根の部位と前記他の羽根の部位との間に切れ目が形成されていることを特徴とする粉体収容容器。
  3. 粉体を収容する容器本体と、
    前記容器本体内の前記粉体を排出する排出口と、
    前記排出口へ前記粉体を搬送する搬送部材と、
    回転することにより前記容器本体内の前記粉体を撹拌する撹拌部材と、
    前記撹拌部材の回転軌跡の径方向外側に配置され、前記搬送部材によって搬送される前記粉体を前記撹拌部材側へ戻す戻し口とを備える粉体収容容器であって、
    前記撹拌部材における前記戻し口に対して径方向に対応する部位に、前記撹拌部材の回転中心線に対して傾斜する搬送面を有し、少なくとも軸方向に粉体搬送力を発生させる軸方向搬送部が設けられ、
    前記軸方向搬送部は、前記撹拌部材の回転軸の外周に螺旋状に設けられた螺旋羽根を有することを特徴とする粉体収容容器。
  4. 前記軸方向搬送部によって前記粉体が軸方向に搬送される方向を下流側とし、これとは反対側を上流側とすると、
    前記軸方向搬送部の上流端部は、前記戻し口の上流端部よりも上流側に位置する請求項1から3のいずれか1項に記載の粉体収容容器。
  5. 前記搬送部材と前記撹拌部材との間に、前記戻し口が設けられた仕切り部材を備える粉体収容容器であって、
    前記軸方向搬送部によって前記粉体が軸方向に搬送される方向を下流側とし、これとは反対側を上流側とすると、
    前記軸方向搬送部の下流端部は、前記仕切り部材の下流端部よりも下流側に位置する請求項1から4のいずれか1項に記載の粉体収容容器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の粉体収容容器を備えることを特徴とする画像形成装置。
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