JP2010271029A - 蓄冷式冷凍機、蓄冷式冷凍機用ロータリバルブの製造方法、および蓄冷式冷凍機の製造方法 - Google Patents

蓄冷式冷凍機、蓄冷式冷凍機用ロータリバルブの製造方法、および蓄冷式冷凍機の製造方法 Download PDF

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正之 石塚
Yuichi Tateishi
裕一 立石
Meigyo Kyo
名堯 許
Kyosuke Nakano
恭介 中野
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Abstract

【課題】長期間安定に使用することが可能な蓄冷器式冷凍機。
【解決手段】
圧縮機、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および圧縮機とシリンダの間に設けられ、作動流体が圧縮機から膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が膨脹空間から圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブを有し、膨脹空間での作動流体の膨脹により、シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機において、ロータリバルブは、第1の平坦面を有するバルブ本体と、第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートとを備え、第1および第2の平坦面の一方は、算術平均粗さが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、金属添加カーボン膜を有し、第1および第2の平坦面の他方は、樹脂を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍機に関し、特にロータリバルブを用いてシリンダへの作動流体の供給、およびシリンダからの作動流体の排出を切り換えることの可能な蓄冷式冷凍機に関する。
これまで、極低温を発生することの可能な冷凍機として、ギフォード・マクマホン(GM)冷凍機が知られている。GM冷凍機は、シリンダ内を往復動するディスプレーサによる空間の体積変化を利用して、ギフォード・マクマホン冷凍サイクルに基づいて冷却効果を得る冷凍機である。
GM冷凍機では、高圧の作動流体(例えばヘリウムガス)をシリンダ内に供給し、この作動流体をシリンダ内で断熱膨張させることにより、極低温を発生させている。この極低温となった作動流体は、周囲から熱を吸収するとともに、シリンダ内に設置された蓄冷材と熱交換して、室温まで昇温され、その後シリンダから排出される。これによりシリンダ内は、極低温に維持され、シリンダと熱的に接続された冷却対象が冷却される。シリンダから排出された作動流体は、圧縮機において圧縮され、高圧の作動流体となる。その後、この高圧の作動流体は、再びシリンダの方に供給される。
このような作動流体のシリンダへの供給およびシリンダからの排出を行うため、通常の場合、GM冷凍機は、ロータリバルブのような切り替えバルブを有する。
ロータリバルブは、円筒状の回転体であるバルブプレートと、静止状態にあるバルブ本体とを備える。バルブプレートを回転させた状態で、バルブプレートの平坦面(摺動面)をバルブ本体の平坦面(摺動面)に押し付けた際、両摺動面の相対位置が所定の関係になると、圧縮機からシリンダまでの作動流体の供給流路が形成される。また、両摺動面の相対位置が別の所定の関係になると、シリンダから圧縮機への作動流体の排出流路が形成される。従って、ロータリバルブは、バルブプレートを1回転させることにより作動流体の流路を交互に切り換えることができる。
このようなロータリバルブのバルブプレートとバルブ本体の摺動面の組み合わせとして、従来より、金属と樹脂の組み合わせが使用されている。
通常、金属としては、アルミニウムまたはその合金が使用される。ただし、一般に、アルミニウムおよびその合金は、比較的硬度が低いため、ロータリバルブの摺動面に使用される場合、この摺動面は、予めアルマイト処理により表面改質され、その後、研磨仕上げされる。また、摺動面の耐摩耗性を向上するため、摺動面に、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)からなる薄膜をコーティングする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2001−280728号公報
しかしながら、前述のようなアルミニウム合金(アルマイト処理)/樹脂の組み合わせでは、摺動面は、摩耗によって劣化し易く、比較的短い間隔で、メンテナンスや部品の交換を行わなければならないという問題がある。
また、摺動面にDLCをコーティングした場合、コーティング施工面自身の摩耗の程度は、幾分抑制されるものの、このコーティング面と面接触する相手側の摺動面においては、依然として、摩耗による劣化が生じやすい状態が残る。従って、この方法は、問題の根本的な対策とはならない。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、摺動部の摩耗による劣化が有意に抑制され、長期間安定に使用することが可能なロータリバルブを有する蓄冷器式冷凍機を提供することを目的とする。
本発明では、
作動流体を圧縮する圧縮機、
圧縮された作動流体が供給されるシリンダであって、内部に蓄冷材を有し、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および
前記圧縮機とシリンダの間に設けられたロータリバルブであって、作動流体が前記圧縮機から前記膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が前記膨脹空間から前記圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブ、
を有し、前記膨脹空間での作動流体の膨脹により、前記シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機であって、
前記ロータリバルブは、
第1の平坦面を有するバルブ本体と、
前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
を備え、
前記第1および第2の平坦面の一方は、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、金属添加カーボン膜を有し、
前記第1および第2の平坦面の他方は、樹脂を有することを特徴とする蓄冷式冷凍機が提供される。
なお、本願において、「蓄冷式冷凍機」とは、GM冷凍機、パルスチューブ冷凍機、およびソルベ冷凍機のような、蓄冷材を含むシリンダに流入した作動流体が断熱膨脹することにより、シリンダ内で寒冷が発生する機構を有する冷凍機全般を意味する。
ここで、本発明による蓄冷式冷凍機において、前記金属添加カーボン膜は、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タングステン(W)、シリコン(Si)、およびモリブデン(Mo)の少なくとも一つを含んでも良い。
また、本発明による蓄冷式冷凍機において、前記第1および第2の平坦面の前記一方は、前記金属添加カーボン膜の下側に、ニッケル(Ni)膜、クロム(Cr)膜、および窒化クロム(CrN)膜のうちの少なくとも一つを有しても良い。
また、本発明による蓄冷式冷凍機において、前記第1および第2の平坦面の前記一方は、母材としてアルミニウム金属またはアルミニウム合金を有しても良い。
また、本発明による蓄冷式冷凍機において、前記樹脂は、ポリエーテルサルホン(PES)、全芳香族ポリエステル(エコトール)、および/またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含んでも良い。
また、本発明において、当該蓄冷式冷凍機は、GM冷凍機、パルスチューブ冷凍機、またはソルベ冷凍機であっても良い。
さらに、本発明では、
作動流体を圧縮する圧縮機、
圧縮された作動流体が供給されるシリンダであって、内部に蓄冷材を有し、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および
前記圧縮機とシリンダの間に設けられたロータリバルブであって、作動流体が前記圧縮機から前記膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が前記膨脹空間から前記圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブ、
を有し、前記膨脹空間での作動流体の膨脹により、前記シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機であって、
前記ロータリバルブは、
第1の平坦面を有するバルブ本体と、
前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
を備え、
前記第1および第2の平坦面の一方は、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、母材としてアルミニウム金属またはアルミニウム合金を有し、
前記第1および第2の平坦面の他方は、樹脂を有することを特徴とする蓄冷式冷凍機が提供される。
ここで、前記母材としてアルミニウム金属またはアルミニウム合金を有する前記平坦面は、アルマイト処理されていても良い。
さらに、本発明では、
第1の平坦面を有するバルブ本体と、
前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
を備える、蓄冷式冷凍機用ロータリバルブの製造方法であって、
前記バルブ本体をアルミニウム金属もしくはアルミニウム合金で構成し、前記バルブプレートを樹脂で構成するステップ、または前記バルブ本体を樹脂で構成し、前記バルブプレートをアルミニウム金属もしくはアルミニウム合金で構成するステップと、
前記アルミニウム金属もしくはアルミニウム合金の表面をアルマイト処理するステップと、
前記アルマイト処理された表面を、ショットピーニング処理し、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にある平坦面を形成するステップと、
を有することを特徴とする製造方法が提供される。
さらに、本発明では、
作動流体を圧縮する圧縮機、
圧縮された作動流体が供給されるシリンダであって、内部に蓄冷材を有し、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および
前記圧縮機とシリンダの間に設けられたロータリバルブであって、作動流体が前記圧縮機から前記膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が前記膨脹空間から前記圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブ、
を有し、前記膨脹空間での作動流体の膨脹により、前記シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機の製造方法であって、
前記ロータリバルブは、
第1の平坦面を有するバルブ本体と、
前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
を備え、
前記ロータリバルブは、前述の製造方法により製造されることを特徴とする蓄冷式冷凍機の製造方法が提供される。
本発明では、摺動部の摩耗による劣化が有意に抑制され、長期間安定に使用することが可能なロータリバルブを有する蓄冷器式冷凍機が提供される。
本発明によるGM冷凍機の一例を模式的に示した断面図である。 本発明によるロータリバルブの分解斜視図である。 アルミニウム合金製バルブプレートの平坦面の算術平均粗さRaと、樹脂製バルブ本体の平坦面の摩耗量の間の関係を示すグラフである。 例1におけるアルマイト処理後のアルミニウム合金の表面状態を示した図である。 例2におけるショットピーニング後のアルミニウム合金の表面状態を示した図である。 例2におけるタングステンを含むカーボン膜を設置した後のアルミニウム合金の表面状態を示した図である。 例1のディスクと樹脂リングとの界面に生じる摩擦係数の経時変化を示すグラフである。 例2のディスクと樹脂リングとの界面に生じる摩擦係数の経時変化を示すグラフである。 例3におけるショットピーニング後のアルミニウム合金の表面状態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明の冷凍機について詳しく説明する。
図1には、本発明のギフォード・マクマホン(GM)冷凍機の断面図の一例を模式的に示す。
本発明によるGM冷凍機100は、ガス圧縮機101とコールドヘッド102とを有する。コールドヘッド102は、ハウジング部123とシリンダ部110とを有する。
ガス圧縮機101は、吸気口101aから作動流体を吸い込み、圧縮して、吐出口101bから高圧の作動流体を吐出する。作動流体として、通常はヘリウムガスが使用される。
シリンダ部110は、第1段シリンダ110aおよび第2段シリンダ110bの2段構成となっており、第2段シリンダ110bは、第1段シリンダ110aよりも径が細くなっている。両シリンダ110aおよび110b内には、それぞれ、ディスプレーサ103aおよび103bが、両シリンダの軸方向に往復運動可能に挿入されている。ディスプレーサ103aおよび103bは、相互に連結されている。また、ディスプレーサ103aおよび103b内には、それぞれ蓄冷材104および105が充填されたガス流路が形成されている。
第1段シリンダ110aの、第2段シリンダ110bの側の端部には、第1段膨張室111が形成されており、他方の端部には、上部室113が形成されている。第2段シリンダ110bの、第1段シリンダ110aの側とは反対側の端部には、第2段膨張室112が形成されている。
上部室113は、ディスプレーサ103aの上端に設けられたガス流路L1、ディスプレーサ103a内の蓄冷材104が充填されているガス流路、およびディスプレーサ103aの下端に設けられたガス流路L2を介して、第1段膨張室111と連通されている。一方、第1段膨張室111は、ディスプレーサ103bの上端に設けられたガス流路L3、ディスプレーサ103b内の蓄冷材105が充填されているガス流路、およびディスプレーサ103bの下端に設けられたガス流路L4を介して、第2段膨張室112と連通されている。
第1段シリンダ110aの外周面のうち、第1段膨張室111に対応する位置には、熱伝導性部材で形成された第1段冷却ステージ106が取り付けられている。また、第2段シリンダ110bの外周面のうち、第2段膨張室112に対応する位置には、熱伝導性部材で形成された第2段冷却ステージ107が取り付けられている。
第1段ディスプレーサ103aの外周面のうち、上部室113側の端部近傍には、シール機構150が配置されている。シール機構150により、ディスプレーサ103aの外周面と第1段シリンダ110aの内周面との間のクリアランスがシールされる。
第1段ディスプレーサ103aには、スコッチヨーク122が連結されており、このスコッチヨーク122は、第1段シリンダ110aの外方(図1では上方)まで延在している。スコッチヨーク122は、ハウジング124に固定された摺動軸受117aおよび117bにより、ディスプレーサ103a、103bの軸方向に移動可能に支持されている。摺動軸受117bでは、摺動部の気密性が維持されており、このためハウジング124内の空間と上部室113とが隔離されている。ハウジング124内には、モータ115が収容されており、このモータ115の回転運動は、クランク114およびスコッチヨーク122を介して、ディスプレーサ103aに伝達される。また、これにより、ディスプレーサ103a、103bが往復駆動される。
作動流体の流路において、圧縮機1の吸気口101aおよび吐出口101bと、上部室113との間には、ロータリバルブ155が配置されている。ロータリバルブ155は、作動流体の流路を切り換え、ガス圧縮機101の吐出口101bから吐出された作動流体を上部室113内に導き、あるいは上部室113内の作動流体をガス圧縮機101の吸気口101aに導く役割を有する。
ロータリバルブ155は、バルブ本体161およびバルブプレート171を有する。バルブプレート171は、回転軸受116により、ハウジング124内に回転可能に支持されている。スコッチヨーク122を駆動するクランク114の偏心ピン114aが回転軸を中心として公転することにより、バルブプレート171が回転する。バルブ本体161は、コイルバネ120により、バルブプレート171に押し付けられている。ただし、バルブ本体161は、ピン119により、回転しないように拘束されている。
図2には、ロータリバルブ155の分解斜視図を示す。
円柱状のバルブ本体161は、平坦面165aを有する。また、円柱状のバルブ本体161には、ガス流路165bが形成されており、このガス流路165bは、バルブ本体161の中心軸に沿って、バルブ本体161を貫通している。ガス流路165bの一端は、平坦面165aに開口している。ガス流路165bの他端は、図1に示したガス圧縮機101の吐出口101bと接続される。
また、バルブ本体161の平坦面165aには、バルブ本体161の中心軸を中心とした円弧に沿うように、溝165cが形成されている。溝165cの端部165dは、バルブ本体161の内部に、L字型形状に形成されたガス流路165eの一端と接続されている。またガス流路165eの他端は、バルブ本体161の外周面に開口しており、ガス流路165eは、この開口を介して、図1に示したガス流路121を経由して、上部室113まで連通されている。
一方、バルブプレート171は、バルブ本体161の平坦面165aと面接触する平坦面175aを有する。この平坦面175aには、溝175dが形成されている。溝175dは、平坦面175aの中心から平坦面175aの半径方向に沿って延伸している。従って、バルブプレート171が回転し、溝175dの外周側の端部が、バルブ本体161の平坦面165aの溝165cと部分的に重なった時、ガス流路165bとガス流路165eとが、溝175dを介して連通するようになる。
また、平坦面175aには、バルブプレート171の回転軸方向に沿って、ガス流路175bが形成されており、ガス流路175bは、バルブプレート171を軸方向に貫通している。ガス流路175bは、平坦面175a内の半径方向に関して、バルブ本体161の平坦面165aに形成された溝165cとほぼ同じ位置に開口されている。ガス流路175bの他端は、図1に示したハウジング124内の空洞を介してガス圧縮機101の吸気口101aに接続されている。従って、バルブプレート171が回転し、ガス流路175bの開口部が、バルブ本体161の溝165cと部分的に重なった場合、ガス流路165eとガス流路175bとが連通される。また、これにより、上部室113は、ガス流路121〜ガス流路165e〜ガス流路175bを介して、ガス圧縮機101の吸気口101aまで連通される。
次に、このようなGM冷凍機100を用いて冷却対象を冷却する方法について、簡単に説明する。
GM冷凍機100の作動の際、ロータリバルブ155のバルブ本体161の平坦面165aとバルブプレート171の平坦面175aとは、面接触され、バルブプレート171の平坦面175aは、回転した状態で、バルブ本体161の平坦面165aに押し付けられる。
この際、ガス流路165bとガス流路165eとが、溝175dを介して連通されると、ガス圧縮機101から上部室113内に、作動流体が送り込まれる。一方、ガス流路165eとガス流路175bとが連通されると、上部室113内の作動流体がガス圧縮機101に回収される。従って、バルブプレート171を回転させることにより、上部室113への作動流体の導入と、上部室113からの作動流体の回収を繰り返し行うことができる。
ここで、再度図1を参照すると、GM冷凍機の作動の際、モータ115が駆動すると、クランク114が回転し、これによりスコッチヨーク122が上下方向に往復運動する。また、これにより、スコッチヨーク122と連結された第1段ディスプレーサ103a、さらには第2段ディスプレーサ103bが上下方向に往復運動する。
ディスプレーサ103a、103bが上部室113側へ移動すると、上部室113の容積が減少し、第1段および第2段の膨張室111および112の容積が増加する。一方、ディスプレーサ103a、103bが反対向きに移動すると、容積の増減が逆転する。特に、膨張室111および112の容積が増加すると、作動流体が断熱膨脹し、膨張室内部に寒冷が発生する。また、上部室113、膨張室111および112の容積の変動に伴い、作動流体は、ガス流路L1〜 L4を通って移動する。この際に、低温の作動流体と、蓄冷材104および105との間で、熱交換が行われる。
前述のような作動流体の導入および回収の繰り返しと、ディスプレーサ103aおよび103bの往復駆動とは、ともにクランク114の回転に同期する。従って、作動流体の導入と回収の繰り返しの位相と、ディスプレーサ103aおよび103bの往復駆動の位相とを適正に調節することにより、第1段膨張室111および第2段膨張室112内で、継続的に寒冷を発生させることができる。またこれにより、第1段冷却ステージ106および第2段冷却ステージ107に取り付けられた冷却対象(図示されていない)を、冷却することができる。
このようなロータリバルブ155のバルブ本体161の平坦面165aとバルブプレート171の平坦面175aの材料組としては、従来より、樹脂と非磁性体金属の組み合わせが使用されている。非磁性体金属を使用するのは、磁性を有する金属を使用した場合、ロータリバルブ155がGM冷凍機100およびこれに接続される冷却対象の動作に悪影響を及ぼすおそれがあるからである(特に、冷却対象は、超伝導装置など、磁気特性を利用した装置である場合が多い)。
通常、非磁性体金属としては、アルミニウムまたはその合金が使用され、樹脂としては、四フッ化エチレン(例えば、NTN社製のベアリーFL3000)が使用される。なお、一般に、アルミニウムおよびその合金は、比較的硬度が低いため、ロータリバルブの摺動面(平坦面165aまたは175a)に使用される場合、この摺動面は、予めアルマイト処理により表面改質される。また、アルマイト処理された表面は、その後、研磨仕上げされ、最終的に平滑な平坦面が得られる。従来の場合、この方法により最終的に得られる摺動面の算術平均粗さRaは、0.1μm未満である。
この他、平坦面の耐摩耗性を向上するため、金属側の平坦面に、さらにダイヤモンドライクカーボン(DLC)からなる薄膜をコーティングする技術も提案されている。
しかしながら、前述のような樹脂/アルミニウム合金(アルマイト処理)の組み合わせでは、バルブ本体およびバルブプレートの両平坦面は、相互の摩耗によって、比較的短時間で劣化、損耗されるという問題がある。これは、ロータリバルブの寿命、さらにはGM冷凍機全体の寿命が短くなるという問題につながり得る。また、比較的短い間隔で、ロータリバルブのメンテナンスや部品の交換を行わなければならないという問題が生じ得る。
また、例えば、アルミニウム合金側の平坦面にDLCをコーティングした場合、平坦面自身の摩耗の程度は、幾分抑制されるものの、この平坦面(例えば、図2の平坦面175a)と面接触する相手側の平坦面(例えば、図2の平坦面165a)は、依然として、摩耗による劣化が生じやすい状況にある。従って、この方法は、問題の根本的な対策とはならない。
一方、本発明では、一方の平坦面(例えば、バルブプレート171の平坦面175a)の算術平均表面粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、この平坦面には、金属添加カーボン膜が設置されているという特徴を有する。
以下、この特徴に含まれる思想およびその効果について説明する。なお、以下の説明では、バルブプレート171の平坦面175aが前述の構成を有する平坦面(すなわち、算術平均表面粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、金属添加カーボン膜が設置されている平坦面)である場合を例に、本発明の効果を説明する。
(1)本発明は、バルブプレート171の平坦面175aの算術平均表面粗さRa(以下、単に「Ra」という)が0.1μm〜0.9μmの範囲にあるという特徴を有する。
これまで、金属側の平坦面のRaは、できるだけ小さくすることが好ましいと考えられてきた。これは、金属側の平坦面のRaが大きくなると、面接触する相手側の樹脂製平坦面が金属側の平坦面の凸部により、摩耗される危険性が高くなるためである。また、相手側の樹脂製平坦面を摩耗する際に、金属側の平坦面自身も、摩耗により損耗してしまう。従来のバルブプレートにおいて、アルマイト処理後の平坦面を、最終的に研磨処理して平滑に仕上げていたのも、このためである。従来の金属側の平坦面において、最終仕上げ後のRaは、最大でも0.10μm未満の範囲に抑制されていた。
これに対して、本発明では、バルブプレート171の平坦面175aのRaは、0.1μm以上となっており、従来の考えとは全く逆の思想を利用している。これは、バルブプレート171の平坦面175aのRaが0.1μm未満の領域では、Raが小さくなるほど、相手側のバルブ本体161の平坦面165aの摩耗量が上昇するという、本願発明者らによって初めて得られた実験結果に基づくものである。
図3には、本願発明者らによって測定された、バルブプレート171の平坦面175aのRaと、バルブ本体161の平坦面165aの摩耗量の関係を示す。この実験に用いた平坦面175aは、アルマイト処理後に最終研磨処理されたアルミニウム合金で構成されている。また、平坦面165aは、ポリエーテルサルホン(PES)、全芳香族ポリエステル(エコトール)、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の3種類の材料で構成されている。バルブプレート171の回転数は、135rpmとし、実験時間は、167時間とした。
この図から、驚くべきことに、Raが0.1μm未満の範囲では、Raが小さくなるほど、バルブ本体161の平坦面165aの摩耗量が上昇することがわかる。なお、このような挙動が得られる詳細な理由については、今のところ不明であるが、表面が平滑になりすぎると、平坦面165aおよび175aの両摺動面同士の間で、吸着が生じ易くなり、すべりが逆に悪くなる(すなわち、摩擦が大きくなる)ためであると考えられる。また、平坦面175aが平滑になりすぎると、エッジ状の(鋭利に尖った)凸部が相対的に強調され、この凸部によって、相対する平坦面175aに鋭い「ひっかき損傷」が生じ易くなることも原因として予想される。
一方、図3から明らかなように、平坦面175aのRaが0.1μm以上の場合、Raが増加しても、バルブ本体161の平坦面165aの摩耗量は、ほとんど変化しない。これは、Raが0.1μm以上の場合、Raが0.1μm未満の場合に比べて、平坦面165a、175a同士の間のすべりがより滑らかになるためであると考えられる。また、平坦面175aにおいて、エッジ状の凸部が相対的に目立たなくなり、相対する平坦面165aに鋭い「ひっかき損傷」が生じ難くなる結果、平坦面165aの摩耗量があまり増加しないことも考えられる。
いずれにしても、この結果から、摩耗量を抑制することを目的として、Raをできる限り抑制する方向(例えばRa<0.1μm)で表面の調整を行っていた従来の方法では、バルブ本体161の平坦面165aの摩耗量を逆に高める可能性が高いことがわかる。
逆に、バルブプレート171の平坦面175aのRaを0.1μm以上とすることにより、バルブ本体161の平坦面165aの摩耗量を、従来に比べて抑制することが可能になる。
なお、本発明において、バルブプレート171の平坦面175aのRaの上限は、0.9μmである。これは、図3から明らかなように、バルブプレート171の平坦面175aのRaが0.9μmを超えると、バルブ本体161の平坦面165aの摩耗量が再度上昇し始めるためである。この挙動の原因としては、平坦面175aのRaが0.9μmを超えるまで大きくなると、従来から予想されていたように、平坦面175aの凸部による平坦面165aの損傷が、より顕著になるためであると考えられる。
以上のことから、本発明では、金属側の平坦面175aのRaは、0.1μm〜0.9μmの範囲に調整される。
なお、このようなRaの範囲を有する表面は、例えば粒径が10〜200μmの範囲のセラミック粒子によるショットピーニング処理などの適用により、容易に得ることができる。
(2)本発明では、バルブプレート171の平坦面175aには、「金属添加カーボン膜」が設置されている。
なお、本願において、「金属添加カーボン膜」とは、カーボン膜をマトリクスとし、これに金属が分散または配置された膜全般を意味することに留意する必要がある。金属は、カーボンマトリクス中に粒子状に分散されても、層状に配置されても良い。
金属添加カーボン膜は、該膜が設置された表面自身の耐摩耗性を向上させる役割を有する。従って、バルブプレート171の平坦面175aに、金属添加カーボン膜を設置することにより、平坦面175a自身の摩耗が抑制される。なお、金属添加カーボン膜を極端に厚くしない限り、金属添加カーボン膜の設置前後で、表面のRaは、あまり変化しないことが本願発明者らにより確認されている。換言すれば、金属添加カーボン膜を設置する前に、表面のRaを0.1μm〜0.9μmの範囲に制御しておいた場合、金属添加カーボン膜の設置後も、このRaが維持される。
金属添加カーボン膜に含まれる金属材料としては、例えば、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タングステン(W)、シリコン(Si)、モリブデン(Mo)およびこれらの組み合わせがある。カーボン膜(マトリクス部分)は、DLCであっても良い。
金属添加カーボン膜の厚さは、特に限られないが、例えば1μm〜15μmの範囲であっても良い。なお、金属添加カーボン膜の厚さが極端に厚くなりすぎると、膜を設置する前に、予め表面のRaを0.1μm〜0.9μmの範囲に制御しても、最終的に得られる表面のRaがこの範囲からずれてしまうおそれがある。その場合、金属添加カーボン膜を設置後に、表面のRaが0.1μm〜0.9μmの範囲となるように、表面が仕上げられる。
金属添加カーボン膜は、バルブプレート171の平坦面175aを構成する母材(例えばアルミニウム合金、またはアルマイト処理表面)に直接設置されても良く、あるいは、中間層を介して母材上に設置されても良い。中間層を介することにより、金属添加カーボン膜の密着性が向上する。中間層としては、ニッケル(Ni)めっき層、クロム(Cr)めっき層が挙げられる。あるいは、母材表面にCVD法等により、窒化クロム(CrN)層を設置し、これを中間層としても良い。中間層の厚さは、例えば、1μm〜15μmの範囲である。
一方、金属添加カーボン膜が設置されたバルブプレート171の平坦面175aと面接触する、バルブ本体161の平坦面165aを構成する樹脂は、エンジニアリングプラスチックで構成されることが好ましい。
樹脂は、例えば、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルサルホン、およびフェノール樹脂のうちの少なくとも1種類を含んでも良い。また、樹脂は、ポリアミドイミドとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の混合物であっても良い。あるいは、樹脂は、ポリエーテルサルホン(PES)、全芳香族ポリエステル(エコトール)、および/またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含むものであっても良い。特に、PES、エコトールおよびPTFEを含む樹脂(以下、「3種混合樹脂」と称する)を平坦面165aに使用した場合、平坦面165aと、金属添加カーボン膜が設置された平坦面175aとの間の摩擦係数が有意に抑制されるため、「3種混合樹脂」は、特に好ましい樹脂といえる。
本発明では、上記(1)と(2)の2つの効果により、平坦面165aおよび平坦面175aのそれぞれにおいて、摺動による摩耗が抑制される。従って、本発明によるロータリバルブは、長期間安定に使用することが可能となり、部品の交換回数やメンテナンスの頻度を抑制することが可能となる。また、このようなロータリバルブを使用することにより、長期間安定な特性を発揮する冷凍機を提供することができる。
なお、上記記載では、バルブプレート171の平坦面175aを金属側とし、バルブ本体161の平坦面165aを樹脂側とした例について説明した。しかしながら、金属/樹脂の適用は、逆であっても良く、すなわち、バルブプレート171の平坦面175aを樹脂側とし、バルブ本体161の平坦面165aを金属側としても良いことは、明らかであろう。
また、上記記載では、本発明によるロータリバルブが適用される装置の例としてGM冷凍機を採用し、本発明の構成および効果について説明した。しかしながら、本発明によるロータリバルブは、1段または多段式のパルスチューブ冷凍機、およびソルベ冷凍機等、GM冷凍機と同様の冷却機構を有するその他の装置に適用しても良いことは、当業者には明らかである。
なお、本願発明者らは、さらに研究開発を進めた結果、ロータリバルブにおいて、金属側の平坦面に必ずしも金属添加カーボン膜を設置しなくても、バルブプレートとバルブ本体の平坦面の摩耗量が有意に抑制され得ること、すなわち、金属側の平坦面の算術平均粗さRaを前述の範囲に制御するだけでも、従来に比べて摩耗量が有意に減少することを見出した。従って、本願では、さらに、
作動流体を圧縮する圧縮機、
圧縮された作動流体が供給されるシリンダであって、内部に蓄冷材を有し、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および
前記圧縮機とシリンダの間に設けられたロータリバルブであって、作動流体が前記圧縮機から前記膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が前記膨脹空間から前記圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブ、
を有し、前記膨脹空間での作動流体の膨脹により、前記シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機であって、
前記ロータリバルブは、
第1の平坦面を有するバルブ本体と、
前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
を備え、
前記第1および第2の平坦面の一方は、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、母材としてアルミニウム金属またはアルミニウム合金を有し、
前記第1および第2の平坦面の他方は、樹脂を有することを特徴とする蓄冷式冷凍機が提供される。
ここで、アルミニウム金属またはアルミニウム合金の表面は、アルマイト処理されていることが好ましい。アルマイト処理層の厚さは、例えば5μm〜100μm程度(例えば、20μmまたは50μm等)である。
このような範囲の算術平均粗さRaを有する金属平坦面は、前述のように、ショットピーニング処理により、容易に行うことができる。例えば、メディアとして平均粒径が1μm〜200μm程度のセラミック粒子を使用し、アルマイト処理されたアルミニウム金属またはアルミニウム合金に対して、ショットピーニング処理を行うことにより、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にある表面を容易に形成することができる。
メディアのセラミック粒子としては、例えば、アルミナ、シリカ(シリカを主成分とする砂もしくはガラスを含む)、またはジルコニア等が使用できる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(例1)
アルミニウム合金ディスク(直径50mm×厚み7mm)を準備し、これを一般的な方法でアルマイト処理した。アルマイト処理により、アルミニウム合金ディスクの硬度は、処理前の150Hvから、約500Hvまで向上した。次に、この処理表面を機械研磨仕上げした。処理表面の算術平均粗さRaを測定したところ、Raは約0.08μmであった。
なお、本願において、表面の算術平均粗さRaは、以下のようにして算出した。まず同一の方法で調製した5枚のサンプルを準備する。1枚のサンプルの中央部近傍において、表面の研磨方向と略平行な方向(研磨方向が不明な場合は、任意に定めた第1の方向)およびこの研磨方向に対して略垂直な方向(研磨方向が不明な場合は、前記第1の方向と略直交する方向)のそれぞれにおいて、算術平均粗さRaを1回ずつ測定し、平均値を求める(「値1」と称する)。同様の測定を、ディスクの周囲部2箇所においても行い、それぞれの測定に対して平均値(値1〜値3)を求める。値1〜値3を平均化し、データAを得る。このような操作を、5枚のサンプルについて行い、データA〜データEを得る。最後にこの5つの値を平均化し、これを対象表面の算術平均粗さRaとした。
図4には、研磨後の表面の電子顕微鏡写真を示す。上の図は、低倍率(200倍)での写真であり、下の図は、高倍率(3000倍)での写真である。この図から、処理表面は、比較的平滑であるものの、表面には、部分的に、同方向に沿って鋭く尖った「エッジ状」の凸部が線状に形成されていることがわかる。
(例2)
例1と同様に、アルミニウム合金ディスク(直径50mm×厚み7mm)をアルマイト処理した後、さらに、この表面に、ショットピーニング処理を行った。ショットピーニング処理には、粒径が30μm〜50μmの範囲のアルミナ粒子を使用した。処理表面の算術平均粗さRaを測定したところ、Raは約0.79μmであった(前述の方法により得られた値)。
図5には、得られた表面の電子顕微鏡写真を示す。上の図は、低倍率(200倍)での写真であり、下の図は、高倍率(3000倍)での写真である。この図から、処理表面は、比較的大きな凹凸を多数有することがわかる。しかしながら、前述の図4のような、鋭く尖った「エッジ状」の凸部は、認められず、凸部は、比較的丸みを持った形態であることがわかる。
次に、ショットピーニング処理後のアルミニウム合金ディスク表面に、無電解法でNiめっき膜を設置した。Niめっき膜の厚さは、約10μmとした。その後、この表面に、さらに、タングステンを含むカーボン膜を設置した。タングステンを含むカーボン膜の成膜法には、一般的な物理気相成膜法(PVD処理)を用い、カーボンとタングステンの2つのターゲットに、アルゴンイオンを衝突させるスパッタ法により成膜した。タングステンを含むカーボン膜の膜厚は、約2μmとした。
図6には、タングステンを含むカーボン膜を設置した後の表面の電子顕微鏡写真を示す。上の図は、低倍率(200倍)での写真であり、下の図は、高倍率(3000倍)での写真である。この図から、表面は、依然として大きな凹凸を有するものの、例1のようなエッジ状の凸部は、形成されていないことがわかる。なお、図6と図5の写真の比較から、タングステンを含むカーボン膜を設置することにより、表面の凸部は、より一層丸みを帯びる傾向にあることがわかった。
この表面の算術平均粗さRaを測定したところ、Raは約0.8μmであり(5回の測定の平均値)、ショットピーニング後の値とほとんど変わらないことがわかった。
(評価試験)
例1および例2のアルミニウム合金ディスクと、樹脂リングとを使用して、摩耗試験(リングオンディスク試験)を実施した。樹脂リングには、ポリエーテルサルホン(PES)、全芳香族ポリエステル(エコトール)、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の3種類の材料で構成された樹脂を使用した。樹脂リングは、直径が37mm、厚さが6mmである。
試験では、静止させたアルミニウム合金ディスクに、回転する樹脂リングを押し付け、両者の接触面に発生する摩擦係数の経時変化をモニタリングした。押し付け圧力は、0.25MPaとし、樹脂リングの回転速度は、180rpmとした。なお、実際の環境を模擬するため、潤滑剤は、使用していない。試験は、ヘリウムガス雰囲気で実施した。試験時間は、168時間とした。また、測定後に、アルミニウム合金ディスクおよび樹脂リングの摩耗量を測定した。
図7および図8には、それぞれ、例1および例2における摩擦係数の経時変化の測定結果を示す。
図7の結果から、例1のアルミニウム合金ディスクを使用した場合、アルミニウム合金ディスクと樹脂リングの界面の摩擦係数は、0.18〜0.30の範囲で大きく変動することがわかった。ロータリバルブを想定した場合、このような摩擦係数の変動は、好ましいものではない。ロータリバルブのバルブプレートの平坦面とバルブ本体の平坦面の間で、このような摩擦係数の変動が生じると、ロータリバルブのバルブプレートを回転駆動するモータの負荷が変動し、これによりモータの寿命が短くなるおそれがあるからである。また、モータの負荷が変動は、冷凍機全体としての作動安定性、例えば冷却特性を損なう要因ともなり得る。
一方、図8に示すように、例2のアルミニウム合金ディスクを使用した場合、界面の摩擦係数は、0.20〜0.25の範囲内に抑制されており、時間による変動が比較的小さいことがわかった。このことから、例2に示したような方法で、ロータリバルブの金属側平坦面を調製することにより、樹脂側平坦面との間の摩擦を、より安定化させることができ、これにより、冷凍機全体としての作動安定性を高めることができる。
表1には、それぞれのアルミニウム合金ディスクを用いた際に生じた、摩耗量の測定結果を示す。
例1の場合、アルミニウム合金ディスクの摩耗量は、0.2mgであったが、樹脂リングの摩耗量は、46.4mgと高い値であった。一方、例2の場合、アルミニウム合金ディスクの摩耗量は、例1と同等の0.2mgであったが、樹脂リングの摩耗量は、30.1mgであり、例1に比べて、約35%低減された。
このように、本発明では、金属製平坦面の摩耗が抑制され、さらに、金属製平坦面と面接触する樹脂製平坦面の摩耗量も有意に抑制されることが確認された。
(例3)
例1と同様に、アルミニウム合金ディスク(直径50mm×厚み7mm)をアルマイト処理した後、さらに、この表面に、ショットピーニング処理を行った。ショットピーニング処理には、粒径が30μm〜50μmの範囲のアルミナ粒子を使用した。処理表面の算術平均粗さRaを測定したところ、Raは約0.2μmであった(前述の方法により得られた値)。
図9には、得られた表面の電子顕微鏡写真を示す。上の図は、低倍率(200倍)での写真であり、下の図は、高倍率(3000倍)での写真である。
(評価試験2)
例3および前述の例1の方法により調製したアルミニウム合金ディスクと、樹脂リングとを使用して、前述の摩耗試験(リングオンディスク試験)を実施した。樹脂リングには、ポリエーテルサルホン(PES)、全芳香族ポリエステル(エコトール)、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の3種類の材料で構成された樹脂を使用した。樹脂リングは、直径が37mm、厚さが9mmである。
静止させたアルミニウム合金ディスクに、回転する樹脂リングを押し付け、所定時間経過後に、アルミニウム合金ディスクおよび樹脂リングの摩耗量を測定した。押し付け圧力は、0.25MPaとし、樹脂リングの回転速度は、135rpmとした。なお、実際の環境を模擬するため、潤滑剤は、使用していない。試験は、ヘリウムガス雰囲気で実施した。試験時間は、146時間とした。
表2には、それぞれのアルミニウム合金ディスクを用いた際に生じた、摩耗量の測定結果を示す。
例1の場合、アルミニウム合金ディスクの摩耗量は、1mg程度と少なかったが、樹脂リングの摩耗量は、20.5mgと高い値であった。一方、例3の場合、アルミニウム合金ディスクの摩耗量は、検出限界以下であり、さらに樹脂リングの摩耗量は、14.5mgであり、例1に比べて、約30%低減された。
本発明は、GM冷凍機、パルスチューブ冷凍機、ソルベ冷凍機などのロータリバルブに適用することができる。
100 GM冷凍機
101 ガス圧縮機
101a 吸気口
101b 吐出口
102 コールドヘッド
103a、103b ディスプレーサ
104、105 蓄冷材
106 第1段冷却ステージ
107 第2段冷却ステージ
110 シリンダ部
110a 第1段シリンダ
110b 第2段シリンダ
111 第1段膨張室
112 第2段膨張室
113 上部室
114 クランク
114a 偏心ピン
115 モータ
116 回転軸受
117a、117b 摺動軸受
119 ピン
120 コイルバネ
121 ガス流路
122 スコッチヨーク
123 ハウジング部
124 ハウジング
155 ロータリバルブ
161 バルブ本体
165a、175a 平坦面
165b、165e ガス流路
165c、175d 溝
165d 端部
171 バルブプレート
175b ガス流路。

Claims (10)

  1. 作動流体を圧縮する圧縮機、
    圧縮された作動流体が供給されるシリンダであって、内部に蓄冷材を有し、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および
    前記圧縮機とシリンダの間に設けられたロータリバルブであって、作動流体が前記圧縮機から前記膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が前記膨脹空間から前記圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブ、
    を有し、前記膨脹空間での作動流体の膨脹により、前記シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機であって、
    前記ロータリバルブは、
    第1の平坦面を有するバルブ本体と、
    前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
    を備え、
    前記第1および第2の平坦面の一方は、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、金属添加カーボン膜を有し、
    前記第1および第2の平坦面の他方は、樹脂を有することを特徴とする蓄冷式冷凍機。
  2. 前記金属添加カーボン膜は、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タングステン(W)、シリコン(Si)、およびモリブデン(Mo)の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の蓄冷式冷凍機。
  3. 前記第1および第2の平坦面の前記一方は、前記金属添加カーボン膜の下側に、ニッケル(Ni)膜、クロム(Cr)膜、および窒化クロム(CrN)膜のうちの少なくとも一つを有することを特徴とする請求項1または2に記載の蓄冷式冷凍機。
  4. 前記第1および第2の平坦面の前記一方は、母材としてアルミニウム金属またはアルミニウム合金を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の蓄冷式冷凍機。
  5. 前記樹脂は、ポリエーテルサルホン(PES)、全芳香族ポリエステル(エコトール)、および/またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の蓄冷式冷凍機。
  6. 当該蓄冷式冷凍機は、GM冷凍機、パルスチューブ冷凍機、またはソルベ冷凍機であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに蓄冷式冷凍機。
  7. 作動流体を圧縮する圧縮機、
    圧縮された作動流体が供給されるシリンダであって、内部に蓄冷材を有し、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および
    前記圧縮機とシリンダの間に設けられたロータリバルブであって、作動流体が前記圧縮機から前記膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が前記膨脹空間から前記圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブ、
    を有し、前記膨脹空間での作動流体の膨脹により、前記シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機であって、
    前記ロータリバルブは、
    第1の平坦面を有するバルブ本体と、
    前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
    を備え、
    前記第1および第2の平坦面の一方は、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にあり、母材としてアルミニウム金属またはアルミニウム合金を有し、
    前記第1および第2の平坦面の他方は、樹脂を有することを特徴とする蓄冷式冷凍機。
  8. 前記母材としてアルミニウム金属またはアルミニウム合金を有する前記平坦面は、アルマイト処理されていることを特徴とする請求項7に記載の蓄冷式冷凍機。
  9. 第1の平坦面を有するバルブ本体と、
    前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
    を備える、蓄冷式冷凍機用ロータリバルブの製造方法であって、
    前記バルブ本体をアルミニウム金属もしくはアルミニウム合金で構成し、前記バルブプレートを樹脂で構成するステップ、または前記バルブ本体を樹脂で構成し、前記バルブプレートをアルミニウム金属もしくはアルミニウム合金で構成するステップと、
    前記アルミニウム金属もしくはアルミニウム合金の表面をアルマイト処理するステップと、
    前記アルマイト処理された表面を、ショットピーニング処理し、算術平均粗さRaが0.1μm〜0.9μmの範囲にある平坦面を形成するステップと、
    を有することを特徴とする製造方法。
  10. 作動流体を圧縮する圧縮機、
    圧縮された作動流体が供給されるシリンダであって、内部に蓄冷材を有し、一端に膨脹空間が設けられたシリンダ、および
    前記圧縮機とシリンダの間に設けられたロータリバルブであって、作動流体が前記圧縮機から前記膨脹空間の方に流れるように形成された第1の流路と、作動流体が前記膨脹空間から前記圧縮機の方に流れるように形成された第2の流路とを切り替えるロータリバルブ、
    を有し、前記膨脹空間での作動流体の膨脹により、前記シリンダ内に寒冷を発生させる蓄冷式冷凍機の製造方法であって、
    前記ロータリバルブは、
    第1の平坦面を有するバルブ本体と、
    前記第1の平坦面と面接触する第2の平坦面を有し、前記第1および第2の平坦面が面接触した状態で回転するバルブプレートと、
    を備え、
    前記ロータリバルブは、請求項9に記載の製造方法により製造されることを特徴とする蓄冷式冷凍機の製造方法。
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