JP2010265751A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、触媒通過後の排気ガス成分中の酸素を検出する下流側排気ガス検出手段の検出精度を高く確保すること、それによって空燃比制御の制御精度を高く確保することを目的とする。
【解決手段】この発明は、エンジンの空然比制御装置において、エンジンの運転域に応じたテーブルマップを下流側排気ガス検出手段の温度に応じた特性に基づいて複数に展開させて設ける一方、下流側排気ガス検出手段の出力における所定の空気過剰率近傍の出力変化を検知し、それらの出力変化から変曲点の出力電圧を算出し、この算出した出力電圧に基づき温度に応じた特性に基づく複数のテーブルマップから一つのテーブルマップを選択し、この選択したテーブルマップによってエンジンに供給する燃料噴射量を補正制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明はエンジンの空燃比制御装置に係り、特に、触媒通過後の酸素を検出する下流側排気ガス検出手段の出力に基づいて、エンジンに供給する燃料噴射量を補正制御するエンジンの空燃比制御装置に関する。
エンジンには、触媒通過前の排気ガス成分中の酸素を検出する上流側排気ガス検出手段の出力に基づきエンジンに供給する燃料噴射量をフィードバック制御し、触媒通過後の排気ガス成分中の酸素を検出する下流側排気ガス検出手段の目標出力電圧値を設定し、下流側排気ガス検出手段の出力電圧を目標出力電圧値に収束させるように、前記上流側排気ガス検出手段による燃料噴射量のフィードバック制御に対して補正制御を行なう空燃比制御装置を搭載しているものがある。
触媒通過後の下流側排気ガス検出手段は、センサ素子を暖めるヒータを内蔵し、排気ガス成分中の酸素を正しく検出して出力できるように、センサ素子の温度を制御している。センサ素子の温度制御においては、予め、センサ素子の温度が目標温度となるように、ヒータ制御の内容を決定しており、フィードバック制御はしていない。
従来のエンジンの空燃比制御装置には、触媒通過後の排気ガス成分中の酸素を検出する下流側排気ガス検出手段の出力特性の切替り部(変曲点)における出力電圧が排気ガス制御の目標値と略同一になるような出力特性をもたせ、略同一とするためにセンサ素子温度を変更する技術がある。これにより、このエンジンの空燃比制御装置は、下流側排気ガス検出手段のセンサ素子温度が安定し、出力電圧が安定した結果、正確な排気ガス制御が可能とできる効果を有している。
特開2003−240749号公報
しかし、前記特許文献1の空燃比制御装置は、下流側排気ガス検出手段のセンサ素子温度を変更するために、ヒータを装備した上で細かくヒータ制御する必要があり、正確な排気ガス制御を直接行わないヒータ制御のために、制御演算上の負荷を増大させ、コストも増大する不都合がある。
また、下流側排気ガス検出手段のセンサ素子温度は、エンジン機差や運転状態の変化に追従させることが困難であり、さらに、酸素を検出する下流側排気ガス検出手段(酸素センサ)はジルコニア製であることから、その特性上、センサ素子温度によって出力電圧の特性が変化してしまう問題がある。(図5参照)
触媒下流側に設けた下流側排気ガス検出手段の目標出力電圧値の設定は、基本的に排気ガスの空燃比がリッチと判定している0.45V以上の領域となるが、0.45V以上の領域では、センサ素子温度の影響が大きい傾向にある。
さらに、下流側排気ガス検出手段の目標出力電圧値がひとつ(テーブル含む。)であると、センサ素子温度の変化に対応できず、精度のよい燃料噴射量の補正制御が困難になる問題がある。標準状態の出力を想定し、収束させるための目標出力電圧値を設定してしまうと、センサ素子温度が高くなってしまった場合、図5に示すように出力電圧が下がってしまうことから、燃料噴射量の補正が増量してしまうことになる。
この発明は、触媒通過後の排気ガス成分中の酸素を検出する下流側排気ガス検出手段の検出精度を高く確保すること、それによって空燃比制御の制御精度を高く確保することを目的とする。
この発明は、触媒通過後の排気ガス成分中の酸素を検知する下流側排気ガス検出手段を備え、この下流側排気ガス検出手段の出力に基づいてエンジンの運転域に応じたテーブルマップを参照し、エンジンに供給する燃料噴射量を補正制御するエンジンの空然比制御装置において、前記エンジンの運転域に応じたテーブルマップを前記下流側排気ガス検出手段の温度に応じた特性に基づいて複数に展開させて設ける一方、前記下流側排気ガス検出手段の出力における所定の空気過剰率近傍の出力変化を検知し、それらの出力変化から変曲点の出力電圧を算出し、この算出した出力電圧に基づき温度に応じた特性に基づく複数のテーブルマップから一つのテーブルマップを選択し、この選択したテーブルマップによってエンジンに供給する燃料噴射量を補正制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
この発明のエンジンの空燃比制御装置は、温度によって変化する下流側排気ガス検出手段の特性に合わせて、燃料噴射量を補正制御するための下流側排気ガス検出手段の出力についての最適な判断基準をテーブルマップで提供できるので、下流側排気ガス検出手段の検出精度を高く確保できる。それによって、空燃比制御を最適に行うことができ、排気ガス浄化性能を高く確保できる。
空燃比制御装置による燃料噴射量の補正制御のフローチャートである。(実施例) 下流側排気ガス検出手段の出力電圧特性の変化と出力電圧の変曲点及び傾きとを示す図である。(実施例) 推定センサ素子温度と運転域とによる目標出力電圧設定のテーブルマップを示す図である。(実施例) 空燃比制御装置のシステム構成図ある。(実施例) 下流側排気ガス検出手段の出力電圧特性とセンサ素子温度との関係を示す図である。(従来例)
この発明のエンジンの空燃比制御装置は、温度によって変化する特性に合わせて、下流側排気ガス検出手段の出力についての最適な判断基準をテーブルマップで提供し、下流側排気ガス検出手段の検出精度を高く確保を図るものである。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。図4において、1はエンジン、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はシリンダヘッドカバー、5はピストン、6は燃焼室、7は吸気ポート、8は排気ポートである。車両等に搭載されるエンジン1は、シリンダヘッド3に吸気カム軸9及び排気カム軸10を軸支し、これら吸気カム軸9及び排気カム軸10で夫々駆動される吸気バルブ11及び排気バルブ12を設けている。吸気バルブ11及び排気バルブ12は、各気筒の燃焼室6に連通する吸気ポート7及び排気ポート8を夫々開閉する。
エンジン1は、吸気系として、エアクリーナ13と吸気管14とスロットルボディ15とサージタンク16と吸気マニホルド17とを順次に接続し、吸気ポート7に連通する吸気通路18を設けている。スロットルボディ15の吸気通路18には、スロットルバルブ19を設けている。また、エンジン1は、排気系として、排気マニホルド20と排気管21と触媒コンバータ22とを順次に接続し、排気ポート8に連通する排気通路23を設けている。触媒コンバータ22は、排気ガスを浄化する触媒24を内蔵している。
このエンジン1には、過給機(ターボチャージャ)25を設けている。過給機25は、吸気管14の途中と排気マニホルド20及び排気管21間とに過給機ケース26を配設し、過給機ケース26内の吸気通路18にコンプレッサ27を設け、過給機ケース26内の排気通路23にコンプレッサ27を駆動するタービン28を設けている。
過給機ケース26には、タービン28を迂回して排気通路23を連通するバイパス通路29を設け、バイパス通路29を開閉するウエイストゲートバルブ30を設け、ウエイストゲートバルブ30を開閉動作するウエイストゲートアクチュエータ31を設け、ウエイストゲートアクチュエータ31を動作制御するウエイストゲート制御バルブ32を設けている。ウエイストゲート制御バルブ32は、コンプレッサ27下流側の吸気通路18からウエイストゲートアクチュエータ31に導入される作動圧の一部をコンプレッサ27上流側に逃がして調整することによりウエイストゲートアクチュエータ31の動作を制御し、ウエイストゲートバルブ30を開閉動作して過給圧を設定過給圧に制御する。
また、エンジン1は、コンプレッサ27の上流側及び下流側の吸気通路18を連通するエアバイパス通路33を設け、エアパイパス通路33を開閉するエアバイパスバルブ34を設け、エアバイパスバルブ34を開閉動作するエアバイパスアクチュエータ35を設け、エアバイパスアクチュエータ35を動作制御するエアバイパス制御バルブ36を設けている。エアバイパス制御バルブ36は、コンプレッサ27下流側の吸気通路18からエアバイパスアクチュエータ35に導入される作動圧を調整することによりエアバイパスアクチュエータ35の動作を制御し、スロットルバルブ19の急閉時にエアバイパスバルブ34を開放動作してコンプレッサ27のサージングを防止する。なお、このエンジン1は、コンプレッサ27とスロットルボディ15との間の吸気管14に、過給機25で過給された吸入空気を冷却するインタクーラ37を設けている。
このエンジン1は、燃料系として、燃料タンク38内に燃料をエンジン1側に圧送する燃料ポンプ39を設け、この燃料ポンプ39の吐出側にフィルタ40を介して燃料供給通路41の一端側を接続している。燃料供給通路41の他端側は、デリバリパイプ42に接続している。デリバリパイプ42には、吸気マニホルド17に取り付けられた各気筒毎の燃料噴射弁43を接続している。燃料噴射弁43は、デリバリパイプ42により燃料供給通路41の燃料を分配供され、吸気ポート7内に燃料を噴射する。燃料供給通路41の途中には、圧力レギュレータ44を設けている。圧力レギュレータ44は、圧力導入通路45によりサージタンク16の圧力を導入して動作し、燃料の一部を燃料戻り通路46により燃料タンク38に戻すことで燃料供給通路41の燃料圧力を設定値に調整する。
前記燃料タンク38には、2ウェイチェックバルブ47を介してエバポ通路48の一端側を接続している。エバポ通路48は、他端側をキャニスタ49に接続している。キャニスタ49には、パージ通路50の一端側を接続している。パージ通路50は、他端側をサージタンク16に連通している。パージ通路50の途中には、パージ制御バルブ51を設けている。パージ制御バルブ51は、キャニスタ49に吸着した燃料蒸発ガスのエンジン1への導入量(パージ量)を制御する。
このエンジン1は、点火系として、シリンダヘッドカバー4に各気筒毎のイグニションコイル52を取り付けている。イグニションコイル52は、各気筒の燃焼室6に臨ませた点火プラグに高電圧を供給し、飛び火させる。
また、このエンジン1は、シリンダヘッドカバー4内にPCVバルブ53を介してタンク側ブローバイガス通路54の一端側を連通している。タンク側ブローバイガス通路54は、他端側をサージタンク16に連通している。このエンジン1は、シリンダヘッドカバー4内にクリーナ側ブローバイガス通路55の一端側を連通している。クリーナ側ブローバイガス通路55は、他端側をエアクリーナ13に連通している。
さらに、このエンジン1は、スロットルバルブ19を迂回して吸気通路18を連通するアイドル空気通路56を設けている。このアイドル空気通路56の途中には、吸気通路18をバイパスしてアイドル空気通路56を通るアイドル空気量を調整するアイドル空気量制御バルブ57を設けている。
このエンジン1には、スロットルバルブ19のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ58を設け、スロットルバルブ19下流側の吸気管圧力を検出する吸気圧センサ59を設け、吸気温度を検出する吸気温センサ60を設け、エンジン1のエンジン回転数を検出し且つクランク位置を判別するためのクランク角を検出するクランク角センサ61を設け、ノッキングを検出するノッキングセンサ62を設け、エンジン1の冷却水温度を検出する水温センサ63を設け、触媒24を通過前の排気ガス成分中の酸素を検知する上流側排気ガス検出手段である空燃比センサ64を設け、触媒24を通過後の排気ガス成分中の酸素を検知する下流側排気ガス検出手段(酸素センサ)であるO2センサ65を設けている。
前記ウエイストゲート制御バルブ32とエアバイパス制御バルブ36と燃料ポンプ39と燃料噴射弁43とパージ制御バルブ51とイグニションコイル52とアイドル空気量制御バルブ57とスロットル開度センサ58と吸気圧センサ59と吸気温センサ60とクランク角センサ61とノッキングセンサ62と水温センサ63と空燃比センサ64とO2センサ65とは、エンジン1の空燃比制御装置66を構成する制御手段67に接続している。制御手段67には、メインスイッチ68及びフューズ69を介してバッテリ70を接続している。
エンジン1の空燃比制御装置66は、各種センサ58〜65の検出する信号を入力する制御手段67によって、触媒24を通過前の排気ガス成分中の酸素を検出する空燃比センサ64の出力に基づき運転域に応じて目標空燃比を設定し、混合気の空燃比を目標空燃比に収束させるように、エンジン1に供給する燃料噴射弁43の燃料噴射量をフィードバック制御することで、エンジン1に要求される出力を発生する。
また、エンジン1の空燃比制御装置66は、各種センサ58〜65の検出する信号を入力する制御手段67によって、触媒24を通過後の排気ガス成分中の酸素を検出するO2センサ65の目標出力電圧値を設定し、O2センサ65の出力電圧を目標出力電圧値に収束させるように、空燃比センサ64による燃料噴射弁43の燃料噴射量のフィードバック制御に対して補正制御を行なうことで、触媒24の浄化率を良好な状態に維持する。
このエンジン1の空然比制御装置66は、制御手段67に、図3に示すように、O2センサ65のセンサ素子の推定センサ素子温度毎に、エンジン1の運転域に応じて、O2センサ65の目標出力電圧値のテーブルマップを設定している。エンジン1の空然比制御装置66は、制御手段67によって、図2に示すように、所定の空気過剰率(1.0)近傍のリッチ側におけるO2センサ65の出力電圧の変化を監視し、出力電圧に変曲点が発生したことを検出した場合に、その変曲点が発生した時点における出力電圧をO2センサ65のセンサ素子温度を推定するための出力電圧に決定し、決定した出力電圧からO2センサ65のセンサ素子温度を推定(図5参照)し、推定センサ素子温度に従い運転域に応じた目標出力電圧をテーブルマップから選択し(図3参照)、この目標出力電圧値にO2センサ66の出力電圧を収束させるように、燃料噴射弁43の燃料噴射量を補正制御する。
次に作用を説明する。
エンジン1の空燃比制御装置66は、図1に示すように、エンジン1の運転中にプログラムがスタートすると(S01)、空燃比センサ64による燃料噴射量のフィードバック制御を行う運転域かを判断する(S02)。この判断(S02)がNOの場合は、この判断(S02)を繰り返す。この判断(S02)がYESの場合は、O2センサ65による燃料噴射量のフィードバック制御に対して補正制御を行う運転域かを判断する(S03)。
この判断(S03)がNOの場合は、判断(S02)に戻る。この判断(S03)がYESの場合は、O2センサ65の出力電圧がリーン側からリッチ側への変化過程にあるかを判断する(S04)。
この判断(S04)がYESの場合は、出力電圧がリーン側からリッチ側へ変化して変曲点が発生しているので、その変曲点が発生した時点における出力電圧をセンサ素子温度を推定するための出力電圧に決定し(S05)、決定した出力電圧からO2センサ65のセンサ素子温度を推定し(S06)、推定センサ素子温度に従い運転域に応じた目標出力電圧をテーブルマップから選択し(S07)、この目標出力電圧値にO2センサ65が検出している出力電圧を収束させるように、空燃比センサ64による燃料噴射弁43の燃料噴射量のフィードバック制御に対して補正制御し(S08)、判断(S02)に戻る。
一方、前記判断(S04)がNOの場合は、出力電圧がリーン側からリッチ側へ変化していず変曲点が発生していないので、O2センサ65が検出している出力電圧を予め設定した目標出力電圧値(一定値)に収束させるように、空燃比センサ64による燃料噴射弁43の燃料噴射量のフィードバック制御に対して補正制御し(S08)、判断(S02)に戻る。
なお、このプログラムは、エンジン1の運転を停止すると、エンドになる。また、O2センサ65のセンサ素子温度を推定するための変曲点が発生した時点における出力電圧は、変曲点の傾きにより決定することもできる。
このように、エンジン1の空燃比制御装置66は、エンジン1の運転域に応じたテーブルマップをO2センサ65の温度に応じた特性に基づいて複数に展開させて設ける一方、O2センサ65の出力における所定の空気過剰率近傍(1.0)の出力変化を検知し、それらの出力変化から変曲点の出力電圧を算出し、この算出した出力電圧に基づき温度に応じた特性に基づく複数のテーブルマップから一つのテーブルマップを選択し、この選択したテーブルマップによってエンジン1に供給する燃料噴射量を補正制御する制御手段67を設けている。
これにより、このエンジン1の空燃比制御装置66は、温度によって変化するO2センサ65の特性に合わせて、燃料噴射量を補正制御するためのO2センサ65の出力についての最適な判断基準をテーブルマップで提供できるので、O2センサ65の検出精度を高く確保できる。それによって、このエンジン1の空燃比制御装置66は、触媒24を流れる排気ガスの空燃比制御を最適に行うことができ、排気ガス浄化性能を高く確保できる。
また、制御手段67は、O2センサ64の出力変化から算出する出力電圧を、変曲点の傾きを算出して決定することができる。
このため、このエンジン1の空燃比制御装置66は、変曲点近傍での判断のばらつきをより低減することができ、O2センサ65の出力による燃料噴射量補正の制御精度を高く確保できる。
この発明は、触媒通過後の排気ガス成分中の酸素を検出する下流側排気ガス検出手段のセンサ素子温度を推定して検出精度を高く確保するものであり、推定センサ素子温度と運転域とから設定した目標とするセンサ素子温度に収束させるように、下流側排気ガス検出手段のセンサヒータ補正を学習することで、ヒータ制御の性でを向上することが可能である。
1 エンジン
6 燃焼室
7 吸気ポート
8 排気ポート
18 吸気通路
23 排気通路
24 触媒
43 燃料噴射弁
64 空燃比センサ
65 O2センサ
66 空燃比制御装置
67 制御手段

Claims (2)

  1. 触媒通過後の排気ガス成分中の酸素を検知する下流側排気ガス検出手段を備え、
    この下流側排気ガス検出手段の出力に基づいてエンジンの運転域に応じたテーブルマップを参照し、エンジンに供給する燃料噴射量を補正制御するエンジンの空然比制御装置において、
    前記エンジンの運転域に応じたテーブルマップを前記下流側排気ガス検出手段の温度に応じた特性に基づいて複数に展開させて設ける一方、
    前記下流側排気ガス検出手段の出力における所定の空気過剰率近傍の出力変化を検知し、それらの出力変化から変曲点の出力電圧を算出し、
    この算出した出力電圧に基づき温度に応じた特性に基づく複数のテーブルマップから一つのテーブルマップを選択し、
    この選択したテーブルマップによってエンジンに供給する燃料噴射量を補正制御する制御手段を設けたことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記下流側排気ガス検出手段の出力変化から算出する出力電圧を変曲点の傾きを算出して決定することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。
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