JP2019090374A - Egr制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
過給機(34)は、内燃機関(10)の排気通路(41、42)に配設されたタービン(34b)と、内燃機関(10)の吸気通路(31、32)に配設されたコンプレッサ(34a)とを有する。
前記排気通路の前記タービンの上流部と前記吸気通路とを接続するEGR通路構成部(51)と、
前記EGR通路構成部の第1の位置(51a)に配設され且つ前記EGR通路構成部の当該第1の位置(51a)における流路の断面積である上流側通路断面積を、その開度の変更に応じて変更可能な上流側EGR弁(52)と、
前記EGR通路構成部の前記第1の位置(51a)よりも前記EGR通路構成部を流れる排気であるEGRガスの流れにおける下流側の第2の位置(51b)に配設され且つ前記EGR通路構成部の当該第2の位置(51b)における流路の断面積である下流側通路断面積を、その開度の変更に応じて変更可能な下流側EGR弁(53)と、
前記上流側EGR弁(52)及び前記下流側EGR弁(53)のそれぞれの開度を制御する制御部(60)と、
を備える。
前記上流側通路断面積が前記下流側通路断面積よりも小さく且つ前記EGRガスの流量であるEGR量が前記上流側EGR弁(52)の開度により増減されるように、前記上流側EGR弁(52)及び前記下流側EGR弁(53)のそれぞれの開度を制御するモードである。
前記第2モードは、
前記下流側通路断面積が前記上流側通路断面積よりも小さく且つ前記EGR量が前記下流側EGR弁(53)の開度により増減されるように、前記上流側EGR弁(52)及び前記下流側EGR弁(53)のそれぞれの開度を制御するモードである。
この態様において、前記制御部(60)は、
前記EGR制御モードが前記第1モードに設定されている場合(F=0)に前記排気圧センサにより検出される排気圧の「当該排気圧の変動の1周期中のピーク値」が前記第1閾値(高閾値THhigh)以上となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第1運転状態となったと判定して(ステップ210、ステップ230:No)前記EGR制御モードを前記第2モードに切り替え(ステップ245)、
前記EGR制御モードが前記第2モードに設定されている場合(F=1)に前記排気圧センサにより検出される排気圧の「当該排気圧の変動の1周期中のピーク値」が前記第2閾値(低閾値THlow)未満となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第2運転状態となったと判定して(ステップ255:ステップ230:Yes)前記EGR制御モードを前記第1モードに切り替える(ステップ235)、
ように構成されている。
この態様において、前記制御部(60)は、
前記EGR制御モードが前記第1モードに設定されている場合に(F=0)、前記取得された運転状態パラメータにより特定される運転状態が、負荷及び回転速度に基いて予め定められた第1運転領域(運転領域B)内の運転状態となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第1運転状態となったと判定して(ステップ425:Yes)、前記EGR制御モードを前記第2モードに切り替え(ステップ440、ステップ430:No、ステップ455)、
前記EGR制御モードが前記第2モードに設定されている場合に(F=1)、前記取得された運転状態パラメータにより特定される運転状態が負荷及び回転速度に基いて予め定められた第2運転領域(運転領域A)内の運転状態となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第2運転状態となったと判定して(ステップ450:Yes)、前記EGR制御モードを前記第1モードに切り替える(ステップ455、ステップ430:Yes、ステップ435)、
ように構成されている。
前記制御部(60)は、
前記EGR制御モードが前記第1モードに設定されている場合は、前記下流側EGR弁53を全開とし(ステップ235、ステップ435)、
前記EGR制御モードが前記第2モードに設定されている場合は、前記上流側EGR弁52を全開とする(ステップ245、ステップ445)、
ように構成されている。
前記EGR通路構成部であって前記上流側EGR弁(52)と前記下流側EGR弁(53)との間(の位置)に配設されたEGRクーラ(54)を更に備える。
(構成)
本発明の第1実施形態に係るEGR制御装置(以下、「第1装置」と称呼する場合がある。)は、図1に示した内燃機関10に適用される。内燃機関10は、多気筒(本例において、3気筒)・4サイクル・ピストン往復動型・ディーゼル機関である。なお、図1は、内燃機関10の特定の気筒の断面のみを示しているが、他の気筒も図1に示した気筒と同様の構成を備える。内燃機関10は、機関本体部20、吸気系統30及び排気系統40を備えている。第1装置は、EGR装置50、電子制御ユニット60、及び、各種センサ81乃至85を備えている。
機関回転速度センサ85は、内燃機関10の回転速度NEを検出し、機関回転速度NEを表す信号を出力する。
次に、第1装置の作動の概要について説明する。
第1装置はEGR制御モードを、以下に述べる第1モードと第2モードとの間で切り替える。EGR制御モードは、EGRガスを燃焼室CCへと供給する際の「上流側EGR弁52及び下流側EGR弁53」の制御態様である。
第1モード:下流側EGR弁53が全開とされ、実際のEGRガスの量(実EGR量)が所定のEGR量となるように上流側EGR弁52の開度が調整(制御)される。
第2モード:上流側EGR弁52が全開とされ、実EGR量が所定のEGR量となるように下流側EGR弁53の開度が調整(制御)される。
ECU60のCPUは、所定時間が経過する毎に図2のフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUはステップ200から処理を開始してステップ205に進み、モードフラグFの値が0であるかを判定する。モードフラグFは、その値が「0」である場合、EGR制御モードが上述の第1モードであることを示す。モードフラグFは、その値が「1」である場合、EGR制御モードが上述の第2モードであることを示す。モードフラグFは、図示しないイグニッション・キー・スイッチがオフ位置からオン位置へと変化したとき(以下、「IGオン時」と称呼する。)にCPUにより実行される初期化ルーチンによって「0」に設定される。更に、CPUは、IGオン時にEGR制御モードを第1モードに設定するようになっている。
Ract=Gegr/(Ga+Gegr) …(1)
Gegr=Gcyl−Ga …(2)
Gcyl=a・Pin+b …(3)
次に、本発明の第2実施形態に係るEGR制御装置(以下、「第2装置」と称呼する場合がある。)について説明する。第2装置は、実排気脈動ピーク値を取得することなく、内燃機関10の負荷及び回転速度のそれぞれに相関を有する運転状態パラメータを取得し、その運転状態パラメータにより特定される内燃機関10の運転状態に基づいてEGR制御モードを第1モードと第2モードとの間で切り替える点のみにおいて、第1装置と相違している。以下、この相違点について主として説明する。
第2装置のECU60のCPUは、所定時間が経過する毎に「図2に代わる図4のフローチャートにより示したルーチン」を実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUはステップ400から処理を開始して以下に述べるステップ405乃至ステップ415の処理を順に行い、ステップ420に進む。
ステップ410;CPUは、ステップ220と同様の処理を行なって実EGR率Ract
を取得する。
ステップ415;CPUは、内燃機関10の運転状態パラメータとして、内燃機関10の負荷(ここでは、アクセルペダル操作量APであるが、燃料噴射量であってもよい。)及び機関回転速度NEを取得する。
Claims (5)
- 内燃機関の排気通路に配設されたタービンと当該内燃機関の吸気通路に配設されたコンプレッサとを有する過給機を備える内燃機関、に適用されるEGR制御装置であって、
前記排気通路の前記タービンの上流部と前記吸気通路とを接続するEGR通路構成部と、
前記EGR通路構成部の第1の位置に配設され且つ前記EGR通路構成部の当該第1の位置における流路の断面積である上流側通路断面積を、その開度の変更に応じて変更可能な上流側EGR弁と、
前記EGR通路構成部の前記第1の位置よりも前記EGR通路構成部を流れる排気であるEGRガスの流れにおける下流側の第2の位置に配設され且つ前記EGR通路構成部の当該第2の位置における流路の断面積である下流側通路断面積を、その開度の変更に応じて変更可能な下流側EGR弁と、
前記上流側EGR弁及び前記下流側EGR弁のそれぞれの開度を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
EGR制御モードを、前記上流側通路断面積が前記下流側通路断面積よりも小さく且つ前記EGRガスの流量であるEGR量が前記上流側EGR弁の開度により増減されるように前記上流側EGR弁及び前記下流側EGR弁のそれぞれの開度を制御する第1モードと、前記下流側通路断面積が前記上流側通路断面積よりも小さく且つ前記EGR量が前記下流側EGR弁の開度により増減されるように前記上流側EGR弁及び前記下流側EGR弁のそれぞれの開度を制御する第2モードとで切り替え可能であり、
前記EGR制御モードが前記第1モードに設定されている場合に、前記内燃機関の運転状態が、前記タービン上流における排気脈動を伴う排気圧のピーク値が第1閾値以上となる第1運転状態となったとき前記EGR制御モードを第2モードに切り替え、
前記EGR制御モードが前記第2モードに設定されている場合に、前記内燃機関の運転状態が、前記排気圧のピーク値が前記第1閾値以下である第2閾値未満となる第2運転状態となったとき前記EGR制御モードを前記第1モードに切り替える
ように構成された、EGR制御装置。 - 請求項1に記載のEGR制御装置であって、
前記タービン上流における排気圧を検出する排気圧センサを備え、
前記制御部は、
前記EGR制御モードが前記第1モードに設定されている場合に前記排気圧センサにより検出される排気圧の当該排気圧の変動の1周期中のピーク値が前記第1閾値以上となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第1運転状態となったと判定して前記EGR制御モードを前記第2モードに切り替え、
前記EGR制御モードが前記第2モードに設定されている場合に前記排気圧センサにより検出される排気圧の当該排気圧の変動の1周期中のピーク値が前記第2閾値未満となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第2運転状態となったと判定して前記EGR制御モードを前記第1モードに切り替える、
ように構成された、
EGR制御装置。 - 請求項1に記載のEGR制御装置であって、
前記内燃機関の負荷及び回転速度のそれぞれに相関を有する運転状態パラメータを取得するパラメータ取得部を備え、
前記制御部は、
前記EGR制御モードが前記第1モードに設定されている場合に、前記取得された運転状態パラメータにより特定される運転状態が、負荷及び回転速度に基いて予め定められた第1運転領域内の運転状態となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第1運転状態となったと判定して、前記EGR制御モードを前記第2モードに切り替え、
前記EGR制御モードが前記第2モードに設定されている場合に、前記取得された運転状態パラメータにより特定される運転状態が負荷及び回転速度に基いて予め定められた第2運転領域内の運転状態となったとき前記内燃機関の運転状態が前記第2運転状態となったと判定して、前記EGR制御モードを前記第1モードに切り替える、
ように構成された、
EGR制御装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のEGR制御装置において、
前記制御部は、
前記EGR制御モードが前記第1モードに設定されている場合、前記下流側EGR弁を全開とし、
前記EGR制御モードが前記第2モードに設定されている場合は、前記上流側EGR弁を全開とする、
ように構成された、EGR制御装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のEGR制御装置であって、
前記EGR通路構成部であって前記上流側EGR弁と前記下流側EGR弁との間に配設されたEGRクーラを更に備えるEGR制御装置。
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