JP2012052441A - 内燃機関の点火制御装置 - Google Patents
内燃機関の点火制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012052441A JP2012052441A JP2010194189A JP2010194189A JP2012052441A JP 2012052441 A JP2012052441 A JP 2012052441A JP 2010194189 A JP2010194189 A JP 2010194189A JP 2010194189 A JP2010194189 A JP 2010194189A JP 2012052441 A JP2012052441 A JP 2012052441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion engine
- internal combustion
- energization time
- ignition
- ignition coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】この発明は、点火コイルヘの通電時間を最適に設定することができ、この結果、点火を良好に行うことができる内燃機関の点火制御装置を実現することを目的とする。
【解決手段】この発明は、バッテリ電圧検出手段と、回転速度検出手段と、バッテリ電圧と内燃機関の回転速度とに基づいて点火コイルヘの通電時間を設定する通電時間設定手段とを備え、通電時間設定手段により設定された通電時間に応じて点火コイルに通電して、点火プラグに火花放電用の高電圧を印加する内燃機関の点火制御装置において、内燃機関に供給する空気量を制御するスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、通電時間設定手段は、スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度の変化率を算出し、この変化率に応じて通電時間を補正することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】この発明は、バッテリ電圧検出手段と、回転速度検出手段と、バッテリ電圧と内燃機関の回転速度とに基づいて点火コイルヘの通電時間を設定する通電時間設定手段とを備え、通電時間設定手段により設定された通電時間に応じて点火コイルに通電して、点火プラグに火花放電用の高電圧を印加する内燃機関の点火制御装置において、内燃機関に供給する空気量を制御するスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、通電時間設定手段は、スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度の変化率を算出し、この変化率に応じて通電時間を補正することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この発明は内燃機関の点火制御装置に係り、特に、点火コイルの通電時間を制御して良好な点火を行うことができる内燃機関の点火制御装置に関する。
内燃機関の点火制御装置には、ダイレクトイグニションシステムを採用し、かつ点火コイルに電力を供給している場合、その通電時間を制御することで、点火プラグの火花放電のために最大限の2次電圧を得ているものがある。
一般的には、点火コイルの能力を最大限発揮させるため、バッテリ電圧と内燃機関の回転速度を軸とし、点火コイルの通電時間を設定した点火コイル通電時間マップを用意し(図7)、点火プラグの最大要求電圧に対応している。点火プラグが火花放電するために必要な電圧(要求電圧)は、一定ではなく、燃焼室内の圧縮圧力(図6(A))、点火時期(点火進角)(図6(B))、空燃比(図6(C))等の要因で変化していることから、点火コイル能力を常に最大限発揮させておく必要がない。
一般的には、点火コイルの能力を最大限発揮させるため、バッテリ電圧と内燃機関の回転速度を軸とし、点火コイルの通電時間を設定した点火コイル通電時間マップを用意し(図7)、点火プラグの最大要求電圧に対応している。点火プラグが火花放電するために必要な電圧(要求電圧)は、一定ではなく、燃焼室内の圧縮圧力(図6(A))、点火時期(点火進角)(図6(B))、空燃比(図6(C))等の要因で変化していることから、点火コイル能力を常に最大限発揮させておく必要がない。
従来の内燃機関の点火制御装置には、内燃機関の回転周期および点火時期に応じて通電時間を補正して、加速時に点火コイルへの通電時間不足による点火プラグの2次電圧不足を防止したものがある。(特開平1−227871号)
従来の内燃機関の点火制御装置には、空燃比に応じて点火コイルへの通電時間を変更して、点火状態の改善を図りながら消費電力の低減を図ったものがある。(実開平5−57362号)
従来の内燃機関の点火制御装置には、バッテリ電圧と内燃機関の回転速度とに基づいて設定した点火コイルの通電時間を点火時期が進角するほど短く補正して、点火コイルに過剰な点火エネルギを供給しないようにしたものがある。(特開平6−129333号)
従来の内燃機関の点火制御装置には、燃焼室内の圧縮圧力に応じて点火コイルの通電時間を決定して、点火エネルギ過剰による電極消耗を抑制し、点火エネルギ不足による消炎を防止するようにしたものがある。(特開2000−18141号)
従来の内燃機関の点火制御装置には、空燃比に応じて点火コイルへの通電時間を変更して、点火状態の改善を図りながら消費電力の低減を図ったものがある。(実開平5−57362号)
従来の内燃機関の点火制御装置には、バッテリ電圧と内燃機関の回転速度とに基づいて設定した点火コイルの通電時間を点火時期が進角するほど短く補正して、点火コイルに過剰な点火エネルギを供給しないようにしたものがある。(特開平6−129333号)
従来の内燃機関の点火制御装置には、燃焼室内の圧縮圧力に応じて点火コイルの通電時間を決定して、点火エネルギ過剰による電極消耗を抑制し、点火エネルギ不足による消炎を防止するようにしたものがある。(特開2000−18141号)
しかし、前記特許文献1〜特許文献4の点火制御装置においては、点火コイルへの通電時間を補正するための要素が限定的であるため、点火コイルへの通電時間を内燃機関の運転状態に応じて最適に設定することができず、この結果、点火を良好に行うことができなかった。
この発明は、点火コイルヘの通電時間を最適に設定することができ、この結果、点火を良好に行うことができる内燃機関の点火制御装置を実現することを目的とする。
この発明は、バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段と、内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧と前記回転速度検出手段により検出された内燃機関の回転速度とに基づいて点火コイルヘの通電時間を設定する通電時間設定手段とを備え、前記通電時間設定手段により設定された通電時間に応じて点火コイルに通電して、点火プラグに火花放電用の高電圧を印加する内燃機関の点火制御装置において、内燃機関に供給する空気量を制御するスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記通電時間設定手段は、前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度の変化率を算出し、この変化率に応じて前記通電時間を補正することを特徴とする。
この発明の内燃機関の点火制御装置は、スロットル開度の変化率により通電時間を補正することで、点火コイルヘの通電時間を最適に設定することができる。この結果、点火を良好に行うことができ、かつ消費電力の低減を図ることができる。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。図8において、1は内燃機関、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はシリンダヘッドカバー、5はピストン、6は燃焼室、7は吸気ポート、8は排気ポートである。車両等に搭載される内燃機関1は、シリンダヘッド3に吸気カム軸9及び排気カム軸10を軸支し、これら吸気カム軸9及び排気カム軸10で夫々駆動される吸気バルブ11及び排気バルブ12を設けている。吸気バルブ11及び排気バルブ12は、各気筒の燃焼室6に連通する吸気ポート7及び排気ポート8を夫々開閉する。
内燃機関1は、吸気系として、エアクリーナ13と吸気管14とスロットルボディ15とサージタンク16と吸気マニホルド17とを順次に接続し、吸気ポート7に連通する吸気通路18を設けている。スロットルボディ15の吸気通路18には、スロットルバルブ19を設けている。また、内燃機関1は、排気系として、排気マニホルド20と排気管21と触媒コンバータ22とを順次に接続し、排気ポート8に連通する排気通路23を設けている。触媒コンバータ22は、排気ガスを浄化する触媒24を内蔵している。
内燃機関1は、吸気系として、エアクリーナ13と吸気管14とスロットルボディ15とサージタンク16と吸気マニホルド17とを順次に接続し、吸気ポート7に連通する吸気通路18を設けている。スロットルボディ15の吸気通路18には、スロットルバルブ19を設けている。また、内燃機関1は、排気系として、排気マニホルド20と排気管21と触媒コンバータ22とを順次に接続し、排気ポート8に連通する排気通路23を設けている。触媒コンバータ22は、排気ガスを浄化する触媒24を内蔵している。
この内燃機関1には、過給機(ターボチャージャ)25を設けている。過給機25は、吸気管14の途中と排気マニホルド20及び排気管21間とに過給機ケース26を配設し、過給機ケース26内の吸気通路18にコンプレッサ27を設け、過給機ケース26内の排気通路23にコンプレッサ27を駆動するタービン28を設けている。
過給機ケース26には、タービン28を迂回して排気通路23を連通するバイパス通路29を設け、バイパス通路29を開閉するウエイストゲートバルブ30を設け、ウエイストゲートバルブ30を開閉動作するウエイストゲートアクチュエータ31を設け、ウエイストゲートアクチュエータ31を動作制御するウエイストゲート制御バルブ32を設けている。ウエイストゲート制御バルブ32は、コンプレッサ27下流側の吸気通路18からウエイストゲートアクチュエータ31に導入される作動圧の一部をコンプレッサ27上流側に逃がして調整することによりウエイストゲートアクチュエータ31の動作を制御し、ウエイストゲートバルブ30を開閉動作して過給圧を設定過給圧に制御する。
また、内燃機関1は、コンプレッサ27の上流側及び下流側の吸気通路18を連通するエアバイパス通路33を設け、エアパイパス通路33を開閉するエアバイパスバルブ34を設け、エアバイパスバルブ34を開閉動作するエアバイパスアクチュエータ35を設け、エアバイパスアクチュエータ35を動作制御するエアバイパス制御バルブ36を設けている。エアバイパス制御バルブ36は、コンプレッサ27下流側の吸気通路18からエアバイパスアクチュエータ35に導入される作動圧を調整することによりエアバイパスアクチュエータ35の動作を制御し、スロットルバルブ19の急閉時にエアバイパスバルブ34を開放動作してコンプレッサ27のサージングを防止する。
なお、この内燃機関1は、コンプレッサ27とスロットルボディ15との間の吸気管14に、過給機25で過給された吸入空気を冷却するインタクーラ37を設けている。
過給機ケース26には、タービン28を迂回して排気通路23を連通するバイパス通路29を設け、バイパス通路29を開閉するウエイストゲートバルブ30を設け、ウエイストゲートバルブ30を開閉動作するウエイストゲートアクチュエータ31を設け、ウエイストゲートアクチュエータ31を動作制御するウエイストゲート制御バルブ32を設けている。ウエイストゲート制御バルブ32は、コンプレッサ27下流側の吸気通路18からウエイストゲートアクチュエータ31に導入される作動圧の一部をコンプレッサ27上流側に逃がして調整することによりウエイストゲートアクチュエータ31の動作を制御し、ウエイストゲートバルブ30を開閉動作して過給圧を設定過給圧に制御する。
また、内燃機関1は、コンプレッサ27の上流側及び下流側の吸気通路18を連通するエアバイパス通路33を設け、エアパイパス通路33を開閉するエアバイパスバルブ34を設け、エアバイパスバルブ34を開閉動作するエアバイパスアクチュエータ35を設け、エアバイパスアクチュエータ35を動作制御するエアバイパス制御バルブ36を設けている。エアバイパス制御バルブ36は、コンプレッサ27下流側の吸気通路18からエアバイパスアクチュエータ35に導入される作動圧を調整することによりエアバイパスアクチュエータ35の動作を制御し、スロットルバルブ19の急閉時にエアバイパスバルブ34を開放動作してコンプレッサ27のサージングを防止する。
なお、この内燃機関1は、コンプレッサ27とスロットルボディ15との間の吸気管14に、過給機25で過給された吸入空気を冷却するインタクーラ37を設けている。
この内燃機関1は、燃料系として、燃料タンク38内に燃料を内燃機関1側に圧送する燃料ポンプ39を設け、この燃料ポンプ39の吐出側にフィルタ40を介して燃料供給通路41の一端側を接続している。燃料供給通路41の他端側は、デリバリパイプ42に接続している。デリバリパイプ42には、吸気マニホルド17に取り付けられた各気筒毎の燃料噴射弁43を接続している。燃料噴射弁43は、デリバリパイプ42により燃料供給通路41の燃料を分配供され、吸気ポート7内に燃料を噴射する。燃料供給通路41の途中には、圧力レギュレータ44を設けている。圧力レギュレータ44は、圧力導入通路45によりサージタンク16の圧力を導入して動作し、燃料の一部を燃料戻り通路46により燃料タンク38に戻すことで燃料供給通路41の燃料圧力を設定値に調整する。
前記燃料タンク38には、2ウェイチェックバルブ47を介してエバポ通路48の一端側を接続している。エバポ通路48は、他端側をキャニスタ49に接続している。キャニスタ49には、パージ通路50の一端側を接続している。パージ通路50は、他端側をサージタンク16に連通している。パージ通路50の途中には、パージ制御バルブ51を設けている。パージ制御バルブ51は、キャニスタ49に吸着した燃料蒸発ガスの内燃機関1への導入量(パージ量)を制御する。
前記燃料タンク38には、2ウェイチェックバルブ47を介してエバポ通路48の一端側を接続している。エバポ通路48は、他端側をキャニスタ49に接続している。キャニスタ49には、パージ通路50の一端側を接続している。パージ通路50は、他端側をサージタンク16に連通している。パージ通路50の途中には、パージ制御バルブ51を設けている。パージ制御バルブ51は、キャニスタ49に吸着した燃料蒸発ガスの内燃機関1への導入量(パージ量)を制御する。
この内燃機関1は、点火系として、シリンダヘッドカバー4に各気筒毎の点火コイル52を取り付けている。点火コイル52は、各気筒の燃焼室6に臨ませた点火プラグ53に高電圧を供給し、飛び火させる。
また、この内燃機関1は、シリンダヘッドカバー4内にPCVバルブ54を介してタンク側ブローバイガス通路55の一端側を連通している。タンク側ブローバイガス通路55は、他端側をサージタンク16に連通している。この内燃機関1は、シリンダヘッドカバー4内にクリーナ側ブローバイガス通路56の一端側を連通している。クリーナ側ブローバイガス通路56は、他端側をエアクリーナ13に連通している。
さらに、この内燃機関1は、スロットルバルブ19を迂回して吸気通路18を連通するアイドル空気通路57を設けている。このアイドル空気通路57の途中には、吸気通路18をバイパスしてアイドル空気通路57を通るアイドル空気量を調整するアイドル空気量制御バルブ58を設けている。
また、この内燃機関1は、シリンダヘッドカバー4内にPCVバルブ54を介してタンク側ブローバイガス通路55の一端側を連通している。タンク側ブローバイガス通路55は、他端側をサージタンク16に連通している。この内燃機関1は、シリンダヘッドカバー4内にクリーナ側ブローバイガス通路56の一端側を連通している。クリーナ側ブローバイガス通路56は、他端側をエアクリーナ13に連通している。
さらに、この内燃機関1は、スロットルバルブ19を迂回して吸気通路18を連通するアイドル空気通路57を設けている。このアイドル空気通路57の途中には、吸気通路18をバイパスしてアイドル空気通路57を通るアイドル空気量を調整するアイドル空気量制御バルブ58を設けている。
この内燃機関1には、スロットルバルブ19のスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段であるスロットル開度センサ59を設け、スロットルバルブ19下流側の吸気管圧力を検出する吸気圧センサ60を設け、吸気温度を検出する吸気温センサ61を設け、内燃機関1のクランク角を検出し且つ回転速度を検出するための回転速度検出手段であるクランク角センサ62を設け、ノッキングを検出するノッキングセンサ63を設け、内燃機関1の冷却水温度を検出する水温センサ64を設け、触媒24を通過前の排気ガス成分中の酸素を検知する上流側排気ガス検出手段である空燃比センサ65を設け、触媒24を通過後の排気ガス成分中の酸素を検知する下流側排気ガス検出手段(酸素センサ)であるO2センサ66を設けている。
前記ウエイストゲート制御バルブ32とエアバイパス制御バルブ36と燃料ポンプ39と燃料噴射弁43とパージ制御バルブ51とイグニションコイル52とアイドル空気量制御バルブ58とスロットル開度センサ59と吸気圧センサ60と吸気温センサ61とクランク角センサ62とノッキングセンサ63と水温センサ64と空燃比センサ65とO2センサ66とは、内燃機関1の点火制御装置67を構成する制御手段68に接続している。制御手段68には、メインスイッチ69及びフューズ70を介してバッテリ71を接続している。
前記ウエイストゲート制御バルブ32とエアバイパス制御バルブ36と燃料ポンプ39と燃料噴射弁43とパージ制御バルブ51とイグニションコイル52とアイドル空気量制御バルブ58とスロットル開度センサ59と吸気圧センサ60と吸気温センサ61とクランク角センサ62とノッキングセンサ63と水温センサ64と空燃比センサ65とO2センサ66とは、内燃機関1の点火制御装置67を構成する制御手段68に接続している。制御手段68には、メインスイッチ69及びフューズ70を介してバッテリ71を接続している。
前記内燃機関1の点火プラグ53が火花放電するために必要な電圧(要求電圧)は、燃焼室6内の圧縮圧力(図6(A))、点火時期(点火進角)(図6(B))、空燃比(図6(C))等の要因で変化している。内燃機関1の点火制御装置67は、点火プラグ53の要求電圧を満足するために、図7に示すように、バッテリ電圧と内燃機関1の回転速度とを軸とし、点火コイル52の通電時間を設定した点火コイル通電時間マップを用意し、点火コイル通電時間マップで通電時間を検索して設定し、通電時間を制御して点火プラグの火花放電のための2次電圧を得ている。
前記内燃機関1の点火制御装置67は、通電時間を制御するために、内燃機関1の回転速度を検出する回転速度検出手段である前記クランク角センサ62と、バッテリ70の電圧を検出するバッテリ電圧検出手段であるバッテリ電圧センサ72と、前記バッテリ電圧センサ72により検出されたバッテリ電圧と前記クランク角センサ62により検出された内燃機関1の回転速度とに基づいて点火コイル52ヘの通電時間を点火コイル通電時間マップで設定する通電時間設定手段73とを備えている。点火制御装置67は、制御手段68によって、通電時間設定手段73により設定された通電時間に応じて点火コイル52に通電して、点火プラグ53に火花放電用の高電圧を印加する。また、内燃機関1の点火制御装置67は、内燃機関1の運転状態に応じて点火コイル52の通電時間を点火コイル通電時間マップによる検索値と予め設定した固定値とに切り換えるソフトスイッチ74を備えている。
この内燃機関1の点火制御装置67は、内燃機関1に供給する空気量を制御するスロットルバルブ19の開度を検出するスロットル開度検出手段である前記スロットル開度センサ59を備えている。前記通電時間設定手段73は、スロットル開度センサ59により検出されたスロットル開度の変化率を算出し、この変化率に応じて点火コイル52への通電時間を補正する。
前記内燃機関1の点火制御装置67は、通電時間を制御するために、内燃機関1の回転速度を検出する回転速度検出手段である前記クランク角センサ62と、バッテリ70の電圧を検出するバッテリ電圧検出手段であるバッテリ電圧センサ72と、前記バッテリ電圧センサ72により検出されたバッテリ電圧と前記クランク角センサ62により検出された内燃機関1の回転速度とに基づいて点火コイル52ヘの通電時間を点火コイル通電時間マップで設定する通電時間設定手段73とを備えている。点火制御装置67は、制御手段68によって、通電時間設定手段73により設定された通電時間に応じて点火コイル52に通電して、点火プラグ53に火花放電用の高電圧を印加する。また、内燃機関1の点火制御装置67は、内燃機関1の運転状態に応じて点火コイル52の通電時間を点火コイル通電時間マップによる検索値と予め設定した固定値とに切り換えるソフトスイッチ74を備えている。
この内燃機関1の点火制御装置67は、内燃機関1に供給する空気量を制御するスロットルバルブ19の開度を検出するスロットル開度検出手段である前記スロットル開度センサ59を備えている。前記通電時間設定手段73は、スロットル開度センサ59により検出されたスロットル開度の変化率を算出し、この変化率に応じて点火コイル52への通電時間を補正する。
次に作用を説明する。
内燃機関1の点火制御装置67は、図1に示すように、点火コイル52の通電時間を制御する。内燃機関1の点火制御装置67は、プログラムがスタートすると(S01)、内燃機関1の回転速度により始動時であるかを判断する(S02)。この判断(S02)がYESの場合は、点火コイル通電時間マップの検索により通電時間を設定し(S03)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
前記判断(S02)がNOの場合は、スロットルバルブ19が全開(全負荷)であるかを判断する(S04)。この判断(S04)がYESの場合は、点火コイル通電時間マップの検索により通電時間を設定し(S03)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
前記判断(S04)がNOの場合は、内燃機関1が減速燃料カット時であるかを判断する(S05)。この判断(S05)がYESの場合は、ソフトスイッチ74がONであるかを判断する(S06)。この判断(S06)がYES(ソフトスイッチ74:ON)の場合は、通電時間を固定値に設定し(S07)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。この判断(S06)がNO(ソフトスイッチ74:OFF)の場合は、点火コイル通電時間マップの検索により通電時間を設定し(S03)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
前記判断(S05)がNOの場合は、各種センサ59〜66、バッテリ電圧センサ72の検出する信号により内燃機関1の運転状態を認識し(S08)、点火コイル通電時間マップを検索し(S09)、通電時間の補正値を検索し(S10)、点火コイル通電時間マップの検索値を補正値で補正して通電時間を設定し(S11)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
内燃機関1の点火制御装置67は、図1に示すように、点火コイル52の通電時間を制御する。内燃機関1の点火制御装置67は、プログラムがスタートすると(S01)、内燃機関1の回転速度により始動時であるかを判断する(S02)。この判断(S02)がYESの場合は、点火コイル通電時間マップの検索により通電時間を設定し(S03)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
前記判断(S02)がNOの場合は、スロットルバルブ19が全開(全負荷)であるかを判断する(S04)。この判断(S04)がYESの場合は、点火コイル通電時間マップの検索により通電時間を設定し(S03)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
前記判断(S04)がNOの場合は、内燃機関1が減速燃料カット時であるかを判断する(S05)。この判断(S05)がYESの場合は、ソフトスイッチ74がONであるかを判断する(S06)。この判断(S06)がYES(ソフトスイッチ74:ON)の場合は、通電時間を固定値に設定し(S07)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。この判断(S06)がNO(ソフトスイッチ74:OFF)の場合は、点火コイル通電時間マップの検索により通電時間を設定し(S03)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
前記判断(S05)がNOの場合は、各種センサ59〜66、バッテリ電圧センサ72の検出する信号により内燃機関1の運転状態を認識し(S08)、点火コイル通電時間マップを検索し(S09)、通電時間の補正値を検索し(S10)、点火コイル通電時間マップの検索値を補正値で補正して通電時間を設定し(S11)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。
前記通電時間の補正値の検索(S10)においては、
(1)内燃機関負荷(吸気圧、吸入空気量)により設定した通電時間の内燃機関負荷補正マップ(図2)
(2)点火時期変化に応じて設定した通電時間の点火時期補正マップ(図3)
(3)空燃比に応じて設定した通電時間の空燃比補正マップ(図4)
(4)スロットル開度変化率(若しくは、内燃機関1の回転速度変化率)に応じて設定した通電時間のスロットル開度変化率補正マップ(図5)
により各補正値を検索する。
これら検索した各補正値(S10)で前記点火コイル通電時間マップの検索値(S09)を補正して通電時間を設定し(S11)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。なお、点火コイル通電時間マップの検索値(S09)と点火コイル通電時間マップの検索値を各補正値で補正した設定値(S11)とを比較し、小さい値を選択して通電時間を設定し(S11)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させても良い。
また、図1のフローチャートにおいては、内燃機関1の回転速度などにより内燃機関1が停止した場合にプログラムをエンドにする(S12)。
(1)内燃機関負荷(吸気圧、吸入空気量)により設定した通電時間の内燃機関負荷補正マップ(図2)
(2)点火時期変化に応じて設定した通電時間の点火時期補正マップ(図3)
(3)空燃比に応じて設定した通電時間の空燃比補正マップ(図4)
(4)スロットル開度変化率(若しくは、内燃機関1の回転速度変化率)に応じて設定した通電時間のスロットル開度変化率補正マップ(図5)
により各補正値を検索する。
これら検索した各補正値(S10)で前記点火コイル通電時間マップの検索値(S09)を補正して通電時間を設定し(S11)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させ、判断(S02)に戻る。なお、点火コイル通電時間マップの検索値(S09)と点火コイル通電時間マップの検索値を各補正値で補正した設定値(S11)とを比較し、小さい値を選択して通電時間を設定し(S11)、設定した通電時間で点火コイル52に通電して点火プラグ53に火花放電させても良い。
また、図1のフローチャートにおいては、内燃機関1の回転速度などにより内燃機関1が停止した場合にプログラムをエンドにする(S12)。
このように、内燃機関1の点火制御装置67は、スロットル開度センサ59により検出されたスロットル開度の変化率により補正値を検索して通電時間を補正することで、点火コイル52ヘの通電時間を最適に設定することができる。この結果、点火プラグ53の点火を良好に行うことができ、かつ消費電力の低減を図ることができる。
この発明は、スロットル開度の変化率により通電時間を補正することで、点火コイルヘの通電時間を最適に設定でき、点火プラグを備えた内燃機関に適用が可能である。
1 内燃機関
6 燃焼室
52 点火コイル
53 点火プラグ
59 スロットル開度センサ
62 クランク角センサ
67 点火制御装置
68 制御手段
72 バッテリ電圧センサ
73 通電時間設定手段
6 燃焼室
52 点火コイル
53 点火プラグ
59 スロットル開度センサ
62 クランク角センサ
67 点火制御装置
68 制御手段
72 バッテリ電圧センサ
73 通電時間設定手段
Claims (1)
- バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段と、
内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
前記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧と前記回転速度検出手段により検出された内燃機関の回転速度とに基づいて点火コイルヘの通電時間を設定する通電時間設定手段とを備え、
前記通電時間設定手段により設定された通電時間に応じて点火コイルに通電して、点火プラグに火花放電用の高電圧を印加する内燃機関の点火制御装置において、
内燃機関に供給する空気量を制御するスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、
前記通電時間設定手段は、前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度の変化率を算出し、この変化率に応じて前記通電時間を補正することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010194189A JP2012052441A (ja) | 2010-08-31 | 2010-08-31 | 内燃機関の点火制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010194189A JP2012052441A (ja) | 2010-08-31 | 2010-08-31 | 内燃機関の点火制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012052441A true JP2012052441A (ja) | 2012-03-15 |
Family
ID=45906044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010194189A Pending JP2012052441A (ja) | 2010-08-31 | 2010-08-31 | 内燃機関の点火制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012052441A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016169692A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
JP2019190327A (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
2010
- 2010-08-31 JP JP2010194189A patent/JP2012052441A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016169692A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
JP2019190327A (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
JP7117137B2 (ja) | 2018-04-23 | 2022-08-12 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1816326A1 (en) | Control of supercharged engine with variable geometry turbocharger and electric supercharger | |
JP6275181B2 (ja) | 電動ウェイストゲートバルブ制御装置 | |
KR101826551B1 (ko) | 엔진 제어 장치 및 방법 | |
JP5211997B2 (ja) | ターボ過給機付直噴エンジンの制御方法及びその装置 | |
JP2016017493A (ja) | 蒸発燃料供給装置 | |
JP2000328986A (ja) | ディーゼルエンジンの停止装置 | |
JP2007211710A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2014034959A (ja) | 過給機付きエンジンの排気還流装置 | |
JP2012052441A (ja) | 内燃機関の点火制御装置 | |
JP2017166456A (ja) | エンジン制御装置 | |
JP2012180821A (ja) | 過給機付き内燃機関の制御装置 | |
JP2019120204A (ja) | エンジン制御装置 | |
JP2010265751A (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
JP3695493B2 (ja) | 筒内噴射内燃機関の制御装置 | |
JP5115822B2 (ja) | 筒内噴射式エンジンの燃料噴射制御装置 | |
JP4614134B2 (ja) | 過給機付内燃機関 | |
JP2019173578A (ja) | エンジン制御装置 | |
JP2002213247A (ja) | 内燃機関の過給圧制御装置 | |
JP5510649B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP6815073B2 (ja) | 燃料蒸発ガス処理装置 | |
JP6835655B2 (ja) | Egr装置 | |
JP2017214893A (ja) | 排気駆動発電機を備えたエンジン | |
JP2010024862A (ja) | 内燃機関の過給装置 | |
JP2016079821A (ja) | 内燃機関 | |
JP2015140697A (ja) | 内燃機関の制御装置 |