JP2010264655A - 多層ポリイミドフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 顔料を含むポリイミド層(b)の片面又は両面に顔料を含有しないポリイミド層(a)を積層した多層ポリイミドフィルム。
【選択図】 なし
Description
特許文献2には、ジアミンと芳香族テトラカルボン酸とを反応させて得られるポリアミド酸に白色顔料を混合した液を支持体に流延・乾燥して、ポリイミド前駆体フィルムを得、該ポリイミド前駆体フィルムをイミド化させて得られる白色ポリイミドフィルムであって、ジアミンがトランスジアミノシクロヘキサン、メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、ジアミノジフェニルスルフォンから選ばれる少なくとも一種を主成分とすることを特徴とする白色ポリイミドフィルムが開示されている。
本発明の第二は、本発明の第一の多層ポリイミドフィルムのポリイミド層(a)に金属層を直接若しくは接着剤層を介して積層した金属積層ポリイミドフィルムに関する。
1)多層ポリイミドフィルムは、遮光性若しくは光反射性を有すること。
2)顔料は、非電導性並びに遮光性若しくは光反射性を有する顔料であること。
3)顔料は、カーボンブラック、鉄黒及び二酸化チタンから選ばれる顔料を含む非電導性並びに遮光性若しくは光反射性を有する顔料であること。
4)多層ポリイミドフィルムは、顔料を含有するポリイミド層(b)が得られるポリイミド前駆体溶液(b)の自己支持性フィルムに、顔料を含有しないポリイミド層(a)が得られるポリイミド前駆体溶液(b)を塗工して製造すること。
5)多層ポリイミドフィルムは、顔料を含有するポリイミド層(b)が得られるポリイミド前駆体溶液(b)と、顔料を含有しないポリイミド層(a)が得られるポリイミド前駆体溶液(a)とを共押出により流延して製造されたポリイミド層(b)とポリイミド層(a)とが多層一体化されていること。
6)ポリイミド層(b)は、酸成分として3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を70〜100モル%含む酸成分と、ジアミン成分としてp−フェニレンジアミンを70〜100モル%含む芳香族ジアミン成分とから得られること。
7)ポリイミド層(a)は、酸成分としてピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物から選ばれる成分を70〜100モル%含む酸成分と、ジアミン成分としてp−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル類、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼン類、ビス(アミノフェノキシフェニル)アルキル類から選ばれる成分を70〜100モル%含むジアミン成分から得られること。
8)多層ポリイミドフィルムは、光透過率が10%以下であること。
ポリイミド層(a)の総厚みは、好ましくは0.2〜10μm、より好ましくは0.3〜7μm、さらに好ましくは0.5〜5μm、特に好ましくは0.7〜4μmの厚さであることが好ましい。ポリイミド層(a)の厚みを上記の範囲にすることにより、フィルムの機械物性低下防止のために好ましい。
さらにポリイミド層(a)の片面の厚みは、好ましくは0.1〜5μm、より好ましくは0.2〜3μm、さらに好ましくは0.5〜2μm、特に好ましくは0.3〜1.5μmの厚さであることが好ましく、ポリイミド層(a)の厚みを上記の範囲にすることにより、フィルムの機械物性低下防止のために好ましい。
特にポリイミド層(a)の厚みの多層ポリイミドフィルムの厚み(ポリイミド層(b)及びポリイミド層(a)の厚みの総和)に対する比率[(ポリイミド層(a)の厚み)/(多層ポリイミドフィルムの厚み)]が、好ましくは0.25以下、さらに好ましくは0.20以下、特に好ましくは0.18以下にすることにより、フィルムの機械物性低下防止のために好ましく、ポリイミド層(a)の総厚みは、好ましくは0.2〜10μm、より好ましくは0.3〜7μm、さらに好ましくは0.5〜5μm、特に好ましくは0.7〜4μmの厚さであることが好ましい。
ポリイミド層(a)は、ポリイミドを構成する酸成分とジアミン成分とを選択することにより、耐熱性に優れる特性、金属箔と熱圧着する特性、接着剤との密着性に優れる特性、スパッタ法などの蒸着する金属との密着性に優れる特性、気体や液体の透過に優れる特性、気体や液体の非透過に優れる特性などの種々の特性を選択することができる。
ポリイミド層(a)のポリイミドの一例として、
酸成分としてピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物から選ばれる成分を70〜100モル%含む酸成分と、ジアミン成分としてジアミノベンゼン類などのベンゼン核1個のジアミン、ジアミノジフェニルエーテル類、ジアミノジフェニルアルキル類などのベンゼン核2個のジアミン、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼン類などのベンゼン核3個のジアミン、ビス(アミノフェノキシフェニル)エーテル類、ビス(アミノフェノキシフェニル)アルキル類などのベンゼン核4個のジアミンなどから選ばれる成分を70〜100モル%含むジアミン成分とから得られるポリイミドであり、酸成分又はジアミン成分は1種以上、好ましくは2種以上、さらに好ましくは3種以上含むことができる。
ポリイミド層(a)のポリイミドの一例として、
酸成分としてピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物から選ばれる成分を70〜100モル%含む酸成分と、ジアミン成分としてビス(アミノフェノキシ)ベンゼン類などのベンゼン核3個のジアミン、ビス(アミノフェノキシフェニル)エーテル類、ビス(アミノフェノキシフェニル)アルキル類などのベンゼン核4個のジアミンを70〜100モル%含むジアミン成分とから得られるポリイミドは、ガス透過性に優れ、耐熱性に優れ、金属箔との熱圧着性に優れる。
ポリイミド層(a)のポリイミドの一例として、
酸成分としてピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物から選ばれる成分を70〜100モル%含む酸成分と、ジアミン成分としてジアミノベンゼン類などのベンゼン核1個のジアミンとジアミノジフェニルエーテル類などのベンゼン核2個のジアミンを70〜100モル%含むジアミン成分とから得られるポリイミドは、特に引張り強度などの機械的特性に優れ、耐熱性に優れる。
酸成分として、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物及び1,4−ヒドロキノンジベンゾエート−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物より選ばれる成分を少なくとも1種含む酸成分を、
芳香族ジアミン成分として、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノトリジン、4,4−ジアミノジフェニルエーテル、o−トリジン、m−トリジン及び4,4’−ジアミノベンズアニリドなどのベンゼン核が1〜2個のジアミン(2個のベンゼン核間に、エチレン鎖などのC2以上のアルキル鎖を含まない)より選ばれる成分を少なくとも1種含むジアミン成分を用いることができる。
3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどのジアミノジフェニルエーテル類、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルプロパンなどのジアミノジフェニルアルキル類などのベンゼン核2個のジアミン、
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼンなどのビス(アミノフェノキシ)ベンゼン類などのベンゼン核3個のジアミン、
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパンなどのビス(アミノフェノキシフェニル)アルキル類、ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニルなどのベンゼン核4個のジアミン、などを挙げることができる。
酸成分として、1,4−ヒドロキノンジベンゾエート−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物などの公知の酸成分より選ばれる成分を少なくとも1種、さらに2種含む酸成分を、
芳香族ジアミン成分として、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノトリジン、o−トリジン、m−トリジン及び4,4’−ジアミノベンズアニリドなどのベンゼン核が1〜5個のジアミン(2個のベンゼン核間に、エチレン鎖などのC2以上のアルキル鎖を含まない)より選ばれる成分を少なくとも1種、さらに2種以上含むジアミン成分を用いることができる。
顔料としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、群青、コバルトブルー、チタンイエロー、紺青、硫化亜鉛、バリウム黄、コバルト青、コバルト緑、キナクリドンレッド、ポリアゾイエロー、アンスラキノンレッド、アンスラキノンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどが挙げられ、これらの顔料は二種類以上を併用して使用することができる。
顔料としては、特に二酸化チタンとカーボンブラックは非電導性並びに遮光性若しくは光反射性に優れているために好ましく用いることができる。
ポリイミド前駆体(a)及びポリイミド前駆体(b)の製造例の一例として、前記の芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分との重合反応は、例えば、それぞれを実質的に等モル或いはどちらかの成分(酸成分、或いはジアミン成分)を少し過剰にして混合し、反応温度100℃以下、好ましくは80℃以下にて約0.2〜60時間反応させることにより実施して、ポリアミック酸(ポリイミド前駆体)溶液を得ることができる。
ポリイミド前駆体溶液から積層自己支持性フィルムを製造する際に、ポリイミド前駆体のイミド化は熱イミド化でも、化学イミド化でもどちらでも行なうことが出来る。
ポリイミド層(b)の自己支持性フィルムの片面又は両面にポリイミド前駆体溶液(a)を塗工し、必要なら乾燥して積層自己支持フィルムを得ることができる。
ポリイミド前駆体溶液(b)の自己支持性フィルムを製造する際に、ポリイミド前駆体のイミド化は熱イミド化でも、化学イミド化でもどちらでも行なうことが出来る。
ポリイミド層(b)の自己支持性フィルムにポリイミド前駆体溶液(a)を塗工する場合、支持体より剥離させた自己支持性フィルム上にポリイミド前駆体溶液(a)を塗工してもよく、支持体より剥離する前の支持体上の自己支持性フィルムにポリイミド前駆体溶液(a)を塗工してもよい。
自己支持性フィルムは、ポリイミド(a)を与えるポリイミド前駆体溶液(a)を自己支持性フィルムの表面にほぼ均質に、さらには均質に塗工できる表面(片面或いは両面)を有することが好ましい。
自己支持性フィルムの片面又は両面にポリイミド(a)を与えるポリイミド前駆体溶液(a)を均一に塗工することが好ましい。
加熱減量(質量%)={(W1−W2)/W1}×100
また、上記の自己支持性フィルムのイミド化率は、IR(ATR)で測定し、フィルムとフルキュア品との振動帯ピーク面積の比を利用して、イミド化率を算出することができる。振動帯ピークとしては、イミドカルボニル基の対称伸縮振動帯やベンゼン環骨格伸縮振動帯などを利用する。またイミド化率測定に関し、特開平9−316199号公報に記載のカールフィッシャー水分計を用いる手法もある。
なお、前記の自己支持性フィルムには、必要であれば、内部または表面層に微細な無機あるいは有機の添加剤を配合することができる。
無機の添加剤としては、粒子状あるいは偏平状などの無機フィラーを挙げることができ、微粒子状の二酸化チタン粉末、二酸化ケイ素(シリカ)粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化アルミニウム(アルミナ)粉末、酸化亜鉛粉末などの無機酸化物粉末、微粒子状の窒化ケイ素粉末、窒化チタン粉末などの無機窒化物粉末、炭化ケイ素粉末などの無機炭化物粉末、および微粒子状の炭酸カルシウム粉末、硫酸カルシウム粉末、硫酸バリウム粉末などの無機の粉末を挙げることができる。これらの無機の微粒子は二種以上を組合せて使用してもよい。これらの無機微粒子を均一に分散させるために、それ自体公知の手段を適用することができる。
有機の添加剤としては、ポリイミド粒子、熱硬化性樹脂の粒子などを挙げることができる。
添加剤の使用量および形状(大きさ、アスペクト比)については、使用目的に応じて選択することが好ましい。
またポリイミド前駆体溶液(a)及び/又はポリイミド前駆体溶液(b)は、イミド化促進の目的で、ドープ液中に塩基性有機化合物を添加することができる。例えば、イミダゾール、2−イミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、ベンズイミダゾール、イソキノリン、置換ピリジンなどをポリアミック酸(ポリイミド前駆体)100質量部に対して、0.0005〜0.1質量部、特に0.001〜0.02質量部の割合で使用することができる。これらは、比較的低温でポリイミドフィルムを形成するためにイミド化が不十分となることを避けるために使用することができる。
また、接着強度の安定化の目的で、熱圧着性ポリイミド原料ドープに有機アルミニウム化合物、無機アルミニウム化合物または有機錫化合物を添加してもよい。例えば水酸化アルミニウム、アルミニウムトリアセチルアセトナートなどをポリアミック酸に対してアルミニウム金属として1ppm以上、特に1〜1000ppmの割合で添加することができる。
・光透過率(%)の測定:日立ハイテクノロジーズ製U−2800形分光光度計を用い、波長550nmでの透過率を測定した。
・表面粗さの測定: 株式会社菱化システム製三次元非接触表面形状計測システム(MM3200−M100型)を用い、10倍の倍率で測定した。
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と当モル量のp−フェニレンジアミンとをN,N−ジメチルアセトアミド中で、30℃、3時間重合して、18質量%濃度のポリアミック酸溶液を得た。このポリアミック酸溶液に、ポリアミック酸100重量部に対して10重量部のカーボンブラックおよび0.1質量部のモノステアリルリン酸エステルトリエタノールアミン塩、次いでポリアミック酸1モルに対して0.05モルの1,2−ジメチルイミダゾール、さらにポリアミック酸100質量部に対して0.5質量部のシリカフィラー(平均粒径:0.08μm、日産化学社製ST−ZL)を添加して均一に混合して、ポリイミド(b)の前駆体溶液組成物(B−1)を得た。
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と当モル量のp−フェニレンジアミンとをN,N−ジメチルアセトアミド中で、30℃、3時間重合して、18質量%濃度のポリアミック酸溶液を得た。このポリアミック酸溶液に、さらにポリアミック酸100質量部に対して0.5質量部のシリカフィラー(平均粒径:0.08μm、日産化学社製ST−ZL)を添加した後、均一に混合して、ポリイミド(a)の前駆体溶液組成物(A−1)を得た。
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と当モル量のp−フェニレンジアミンとをN,N−ジメチルアセトアミド中で、30℃、3時間重合して、5.0質量%濃度のポリイミド(a)の前駆体溶液組成物(A−2)を得た。
カーボンブラックは非電導性のカーボンブラックを使用した。
三層ダイスを用い、中央の層に参考例1で得られた前駆体溶液組成物(B−1)を、加熱乾燥後のフィルム厚みが10μmとなるように、また両表面層に参考例2で得た前駆体溶液組成物(A−2)を加熱乾燥後の厚みが各2μmとなるようにステンレス基板(支持体)上に連続的に流延し、140℃の熱風で乾燥を行い、支持体から剥離して自己支持性フィルムを得た。この自己支持性フィルムを、加熱炉で200℃から575℃に徐々に昇温して溶媒を除去し、イミド化を行って、ポリイミドフィルム(X−1)を得た。
このポリイミドフィルムX-1の支持体に接触していた面の表面粗さおよび光透過率を測定した。結果を表1に示す。
単層ダイスを用い、加熱乾燥後のフィルム厚みが10μmとなるように、参考例1で得られた前駆体溶液組成物(B−1)をステンレス基板(支持体)上に連続的に流延し、140℃の熱風で乾燥を行い、支持体から剥離して自己支持性フィルムを得た。この自己支持性フィルムの両面に、加熱乾燥後の厚みが1μmになるように参考例3で得た前駆体溶液(A−2)を塗布した後、加熱炉で200℃から575℃に徐々に昇温して溶媒を除去し、イミド化を行って、ポリイミドフィルム(X−2)を得た。
このポリイミドフィルムX-2の支持体に接触していた面の表面粗さおよび光透過率を測定した。
前駆体溶液(A−2)自己支持性フィルムのステンレスベルトに接触していた面のみに塗工した以外は実施例2と同様の操作を行いポリイミドフィルム(X−3)を得た。
単層ダイスを用い、加熱乾燥後のフィルム厚みが10μmとなるように、参考例1で得られた前駆体溶液組成物(B−1)をステンレス基板(支持体)上に連続的に流延し、140℃の熱風で乾燥を行い、支持体から剥離して自己支持性フィルムを得た。この自己支持性フィルムを加熱炉で200℃から575℃に徐々に昇温して溶媒を除去し、イミド化を行って、ポリイミドフィルム(Y−1)を得た。
このポリイミドフィルムY-1の支持体に接触していた面の表面粗さおよび光透過率を測定した。
ポリイミド前駆体溶液として参考例2で得られた前駆体溶液組成物(A−1)を使用した以外は、比較例1と同様の操作を行い、ポリイミドフィルム(Y−2)を得た。
Claims (10)
- 顔料を含むポリイミド層(b)の片面又は両面に顔料を含有しないポリイミド層(a)を積層した多層ポリイミドフィルム。
- 多層ポリイミドフィルムは、遮光性若しくは光反射性を有することを特徴とする請求項1に記載の多層ポリイミドフィルム。
- 顔料は、非電導性並びに遮光性若しくは光反射性を有する顔料であることを特徴とする請求項1に記載の多層ポリイミドフィルム。
- 顔料は、カーボンブラック、鉄黒及び二酸化チタンから選ばれる顔料を含む非電導性並びに遮光性若しくは光反射性を有する顔料であることを特徴とする請求項1に記載の多層ポリイミドフィルム。
- 多層ポリイミドフィルムは、顔料を含有するポリイミド層(b)が得られるポリイミド前駆体溶液(b)の自己支持性フィルムに、顔料を含有しないポリイミド層(a)が得られるポリイミド前駆体溶液(b)を塗工して製造することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多層ポリイミドフィルム。
- 多層ポリイミドフィルムは、顔料を含有するポリイミド層(b)が得られるポリイミド前駆体溶液(b)と、顔料を含有しないポリイミド層(a)が得られるポリイミド前駆体溶液(a)とを共押出により流延して製造されたポリイミド層(b)とポリイミド層(a)とが多層一体化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多層ポリイミドフィルム。
- ポリイミド層(b)は、酸成分として3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を70〜100モル%含む酸成分と、ジアミン成分としてp−フェニレンジアミンを70〜100モル%含む芳香族ジアミン成分とから得られることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多層ポリイミドフィルム。
- ポリイミド層(a)は、酸成分としてピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物から選ばれる成分を70〜100モル%含む酸成分と、ジアミン成分としてp−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル類、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼン類、ビス(アミノフェノキシフェニル)アルキル類から選ばれる成分を70〜100モル%含むジアミン成分とから得られることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多層ポリイミドフィルム。
- 多層ポリイミドフィルムは、光透過率が10%以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の多層ポリイミドフィルム。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の多層ポリイミドフィルムのポリイミド層(a)に金属層を直接若しくは接着剤層を介して積層した金属積層ポリイミドフィルム。
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