JP2010263786A - 回転電機の製造方法 - Google Patents

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晃裕 大穀
Naoki Hashiguchi
直樹 橋口
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直樹 梶田
Naonori Uozumi
尚功 魚住
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Abstract

【課題】特性を低下させずにトルクリップルの低減を図ることが可能な回転電機を得る。
【解決手段】磁極ティース22cと磁極部22dおよび弧状ヨーク部22aとが一体にて形成され、板状磁性部材22を、磁極部22dの周方向および各磁極ティース22cの周方向の幅寸法が一定となるように打ち抜き形成する第1の工程と、各磁極部22d間に形成される開口の中心線が、磁極ティース22cの中心線に対して、軸方向に沿って順次周方向の一方の方向にずれるように形成し、各板状磁性部材22を、積層方向に打ち抜きかしめして積層することで固着一体化する第2の工程と、磁極ティース22c部に巻線を施す第3の工程と、複数の弧状ヨーク部材22aに設けられた連結部22bを屈曲させることによりヨーク部を環状にして固定子15を形成する第4の工程と、回転子11の外側に形成した固定子15を配置する第5の工程とを有する回転電機の製造方法。
【選択図】図15

Description

この発明は、回転電機の製造方法に係り、特に、トルクリップルを低減させるための構成を有する固定子鉄心を備えた回転電機の製造方法に関するものである。
例えば、工作機械の主軸の送り動作の駆動源として多用される小形の同期電動機等は、外周面に永久磁石が周方向に所定の間隔を介して配置される回転子と、この回転子を囲繞するように配置され内周面を軸方向に延びる複数のスロット内に、巻線が巻回された固定子とで構成されており、回転子の回転むら、すなわちトルクリップルを低減するために、永久磁石にスキュー着磁を施したり、各永久磁石の外形を偏心させて弓状に形成することが広く一般に採用されている。
しかしながら、上記のように永久磁石にスキュー着磁を施す場合は、永久磁石の軸方向長さが変わる度に、スキュー着磁用の治具を変える必要があり、又、永久磁石の外径を偏心させる場合は、形状加工に多くの時間がかかる等、永久磁石のコストが増大するという問題があるため、例えば実開平6−29353号公報等では、永久磁石のコストを増大させることなく、トルクリップルを低減させることが以下のように提案されている。
図17は、この種の従来の永久磁石形回転電機の固定子鉄心の要部の構成を示す斜視図、図18は図17における固定子鉄心の磁極部を回転子側から視た正面図である。
図において、1は板状磁性部材を積層して形成された環状のヨークで、内周面に軸方向に延びる楔状溝1aが、周方向に所定の間隔を介して形成されている。2は板状磁性部材を積層して形成され、根元側に形成された楔状突起2aがヨーク1の楔状溝1aと嵌合することにより、ヨーク1の内側から回転子(図示せず)側に突出するように配設される複数の磁極ティースで、軸方向に2分割された一方側の先端には、周方向の一端側が他端側より短く形成された磁極部2bが、又、他方側の先端には、周方向の他端側が一端側より短く形成された磁極部2cがそれぞれ配置されている。
実開平6−29353号公報
従来の永久磁石形回転電機の固定子は以上のように、各磁極ティースの軸方向に2分割された一方側の先端に、周方向の一端側が他端側より短く形成された磁極部2bを、又、他方側の先端に周方向の他端側が一端側より短く形成された磁極部2cをそれぞれ配置して、磁極部2b、2cを磁極ティース2の中心線に対して非対称とすることにより、トルクリップルを低減するようにしているが、図18中A部から明らかなように、相隣なる磁極ティース2同士の一方の磁極部2cと、他方の磁極部2bの軸方向で相対向する端部間に形成される開口の幅gが、一方の磁極部2c同士および他方の磁極部2b同士間にそれぞれ形成される開口の幅gより極端に小さく、すなわち接近した部分が存在するため、この部分を磁束が流れて回転子と鎖交しない無効な磁束が発生し、特性が低下するという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するために成されたもので、無効磁束の発生を防止することにより、特性を低下させることなくトルクリップルの低減を図ることが可能な固定子を備えた回転電機の製造方法を提供することを目的とするものである。
この発明の請求項1に係る回転電機の製造方法は、回転子と相対向し、ヨークに周方向に所定の間隔を介して配設される複数の磁極ティースの先端にそれぞれ磁極部が形成された固定子を備えた回転電機の製造方法であって、
磁極ティースと磁極部およびヨークを構成する弧状ヨーク部とが一体にて形成され、磁極部の形状が異なる複数種類の板状磁性部材を、各板状磁性部材における磁極部の周方向の幅寸法および各磁極ティースの周方向の幅寸法が一定であり、且つ相隣なる各磁極部間に形成される開口の中心線が、磁極ティースの中心線に対して、軸方向に沿って順次周方向の一方の方向にずれるように打ち抜き形成する第1の工程と、
複数種類の各板状磁性部材を、相隣なる各磁極部間に形成される開口の中心線が、磁極ティースの中心線に対して、軸方向に沿って順次周方向の一方の方向にずれるように形成し、それぞれ積層方向に磁極ティース部または弧状ヨーク部の同位置に設けられたかしめ部によって打ち抜きかしめして積層することで固着一体化する第2の工程と、
磁極ティース部に巻線を施す第3の工程と、
複数の弧状ヨーク部材に設けられた連結部を屈曲させることによりヨーク部を環状にして固定子を形成する第4の工程と、
回転子の外側に形成した固定子を配置する第5の工程と、
を有することを特徴とする回転電機の製造方法である。
以上のように、この発明によれば、無効磁束の発生を防止し特性を低下させることなくトルクリップルの低減を図ることが可能で、巻線の占積率を高め組立作業性の向上を図ることが可能で、組立作業性の向上を図ることが可能で、スロット幅が異なる場合においても巻線作業が容易な固定子を備えた回転電機の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態1における回転電機の固定子の要部の構成を示す斜視図である。 図1における固定子の一部を回転子側から視た正面図である。 図2における線III−IIIに沿って視た平面図である。 図2における線IV−IVに沿って視た平面図である。 図2における線V−Vに沿って視た平面図である。 図1における固定子のヨークの構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機の固定子の図1とは異なる構成の一部を回転子側から視た正面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機の固定子の一部を回転子側から視た正面図である。 図8における線IX−IXに沿って視た平面図である。 図8における線X−Xに沿って視た平面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機の固定子の図8とは異なる構成の一部を回転子側から視た正面図である。 この発明の実施の形態3における回転電機の固定子の構成の一部を回転子側から視た正面図である。 図12における線XIII−XIIIに沿って視た平面図である。 この発明の実施の形態3における回転電機の固定子の図12とは異なる構成の一部を回転子側から視た正面図である。 この発明の実施の形態4における回転電機の固定子の構成の一部を回転子側から視た正面図である。 この発明の実施の形態5における回転電機の固定子の要部の構成を示す平面図である。 従来の永久磁石形回転電機の固定子鉄心の要部の構成を示す斜視図である。 図17における固定子鉄心の磁極部を回転子側から視た正面図である。
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回転電機の固定子の要部の構成を示す斜視図、図2は図1における固定子の一部を回転子側から視た正面図、図3は図2における線III−IIIに沿って視た平面図、図4は図2における線IV−IVに沿って視た平面図、図5は図2における線V−Vに沿って視た平面図、図6は図1における固定子のヨークの構成を示す平面図である。
図において、11は外表面に永久磁石で形成された複数の磁極11aが装着された回転子、12は図6に示すように複数の弧状ヨーク部材12aが、連結部としての薄肉部12bを介して直線状に連結された第1の板状磁性部材で、各弧状ヨーク部材12aからそれぞれ磁極ティース12cが突出して形成され、これら各磁極ティース12cの先端には、幅の広い磁極部12dおよび幅の狭い磁極部12eが周方向に交互に配置されている。13は詳細に図示はしないが複数の弧状ヨーク部材13aが、連結部としての薄肉部13bを介して直線状に連結された第2の板状磁性部材で、各弧状ヨーク部材13aからそれぞれ磁極ティース13cが突出して形成され、これら各磁極ティースの先端には、第1の板状磁性部材12の磁極部12eと同様の幅の狭い磁極部13dが配置されている。
14は詳細に図示はしないが第1の板状磁性部材12と同様に、複数の弧状ヨーク部材14aが、連結部としての薄肉部14bを介して直線状に連結された第3の板状磁性部材で、各弧状ヨーク部材14aからそれぞれ磁極ティース14cが突出して形成され、これら各磁極ティース14cの先端には、幅の広い磁極部14dおよび幅の狭い磁極部14eが周方向に交互に配置されている。
上記のように構成される各板状磁性部材12、13、14は、順送り金型(図示せず)内で所定の枚数ずつ打ち抜き加工され順次積層されるが、以下、その積層方法について説明する。
図2に示すように、まず、第1の板状磁性部材12を固定子鉄心の全長の20%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。次いで、第2の板状磁性部材13を固定子鉄心の全長の10%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。次いで、第3の板状磁性部材14を固定子鉄心の全長の40%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。
そして以下、上記と同様にして、順次第2の板状磁性部材13を固定子鉄心の全長の10%に、第1の板状磁性部材12を固定子鉄心の全長の20%に相当する厚みまでそれぞれ積層する。この積層の際に、各板状磁性部材12、13、14には打ち抜きかしめが施され、お互い同士は固着一体化される。次いで、図示はしないが各磁極ティース12c、13c、14cが積層された部分に巻線が巻回された後、図3ないし図5に示すように各薄肉部12b、13b、14bを屈曲させることにより、各磁極部12d、12e、13d、14d、14eが内側となるように、各板状磁性部材12、13、14を環状に形成するとともに、回転子11の外周側に対向させて配置することにより固定子15が完成する。
このように上記実施の形態1によれば、各板状磁性部材12、13、14を上記のように積層することにより、相隣なる磁極ティースの一方の磁極部と他方の磁極部の端部間に形成される開口、すなわちスロットの中心を図2に示すようにδだけずらすとともに、スロットの幅が軸方向のいずれの位置においても所定の値以上となるようにしているので、スキューを施していることになり、すなわち、このモータの極対数をP、固定子15の内径をR、図2に示すように固定子15の鉄心の全長をLc、第1の板状磁性部材12のスロット中心と、第3の板状磁性部材14のスロット中心とのずれ(円弧長)をδとしたとき、スキュー角α(rad:電気角)が、
α=2πP・(δ/2πR)=P・(δ/R)
で表されるスキューが施されたものと等価とみなすことができるとともに、無効磁束の発生を防止することができるので、特性を低下させることなくトルクリップルの低減を図ることができる。
又、弧状ヨーク部材12a、13a、14a間を屈曲可能な薄肉部12b、13b、14bでそれぞれ連結し、直線の状態で巻線を施した後、各薄肉部12b、13b、14bを屈曲させて環状とするようにしているので、巻線の自動化が容易となり、各磁極ティース12c、13c、14cの周方向の幅寸法を一定に形成しているので、巻線の占積率を高めることができるとともに、順送金型で連続して加工することで、複数種類の板状磁性部材を積層する作業が一連の作業で行えるようになるため、組立作業性が格段に向上し、さらに、各板状磁性部材12、13、14をそれぞれ積層方向に同位置で打ち抜きかしめることにより固着一体化するようにすれば、組立作業性はさらに向上する。
なお、上記構成では、図2に示すような積層組合せとして、スロットの幅を軸方向のいずれの位置においても所定の値以上となるようにしているが、もちろんこれに限定されるものではなく、例えば図7に示すように、まず第1の板状磁性部材12を固定子鉄心の全長の45%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層し、以下、順に第2の板状磁性部材13を固定子鉄心の全長の10%に相当する厚みまで、第3の板状磁性部材14を固定子鉄心の全長の45%に相当する厚みまで、それぞれ所定の枚数だけ打ち抜き加工して積層した組合せとしても良く、上記と同様の効果を発揮し得ることは言うまでもないが、さらに、図示はしないが製造設備の許す範囲でコアの種類を増やし、極端な例として積層枚数程度の種類を設けることができれば、理想的なスキューを実現することができる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2における回転電機の固定子の一部を回転子側から視た正面図、図9は図8における線IX−IXに沿って視た平面図、図10は図8における線X−Xに沿って視た平面図、図11はこの発明の実施の形態2における回転電機の固定子の図8とは異なる構成の一部を回転子側から視た正面図である。
図において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。16は詳細に図示はしないが複数の弧状ヨーク部材16aが、連結部としての薄肉部16bを介して直線状に連結された第4の板状磁性部材で、各弧状ヨーク部材16aからそれぞれ磁極ティース16cが突出して形成され、これら各磁極ティース16cの先端には、一端側に長く突出した磁極部16d、他端側に短く突出した磁極部16eがそれぞれ配置されている。17は詳細に図示はしないが複数の弧状ヨーク部材17aが、連結部としての薄肉部17bを介して直線状に連結された第5の板状磁性部材で、各弧状ヨーク部17aからそれぞれ磁極ティース17cが突出して形成され、これら各磁極ティース17cの先端には、一端側に短く突出した磁極部17d、他端側に長く突出した磁極部17eがそれぞれ配置されている。
上記のように構成された第4および第5の板状磁性部材16、17と、上記実施の形態1における第2の板状磁性部材13は、順送り金型(図示せず)内で所定の枚数ずつ打ち抜き加工され以下のように順次積層される。
図8に示すように、まず、第4の板状磁性部材16を固定子鉄心の全長の20%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。次いで、第2の板状磁性部材13を固定子鉄心の全長の10%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。次いで、第5の板状磁性部材17を固定子鉄心の全長の40%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。
そして以下、上記と同様にして、順次第2の板状磁性部材13を固定子鉄心の全長の10%に、第4の板状磁性部材16を固定子鉄心の全長の20%に相当する厚みまでそれぞれ積層する。この積層の際に、各板状磁性部材13、16、17には打ち抜きかしめが施され、お互い同士は固着一体化される。次いで、図示はしないが各磁極ティース13c、16c、17cが積層された部分に巻線が巻回された後、図4、図9、図10に示すように各薄肉部13b、16b、17bを屈曲させることにより、各磁極部13d、16d、16e、17d、17eが内側となるように、各板状磁性部材13、16、17を環状に形成するとともに、回転子11の外周側に対向させて配置することにより固定子18が完成する。
このように上記実施の形態2によれば、各板状磁性部材13、16、17を上記のように積層することにより、相隣なる磁極ティースの一方の磁極部と他方の磁極部の端部間に形成される開口、すなわちスロットの中心を図8に示すようにδだけずらすとともに、スロットの幅が軸方向のいずれの位置においても所定の値以上となるようにしているので、上記実施の形態1において詳述したようにスキューを施したものと等価とみなすことができるとともに、無効磁束の発生を防止することができるので、特性を低下させることなくトルクリップルの低減を図ることができる。
なお、上記構成では、図8に示すような積層組合せとして、スロットの幅を軸方向のいずれの位置においても所定の値以上となるようにしているが、もちろんこれに限定されるものではなく、例えば図11に示すように、まず第5の板状磁性部材17を固定子鉄心の全長の45%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層し、以下、順に第2の板状磁性部材13を固定子鉄心の全長の10%に相当する厚みまで、第4の板状磁性部材16を固定子鉄心の全長の45%に相当する厚みまで、それぞれ所定の枚数だけ打ち抜き加工して積層した組合せとしても良く、上記と同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3における回転電機の固定子の構成の一部を回転子側から視た正面図、図13は図12における線XIII−XIIIに沿って視た平面図、図14はこの発明の実施の形態3における回転電機の固定子の図12とは異なる構成の一部を回転子側から視た正面図である。
図において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。19は詳細に図示はしないが複数の弧状ヨーク部材19aが、連結部としての薄肉部19bを介して直線状に連結された第6の板状磁性部材で、各弧状ヨーク部材19aからそれぞれ磁極ティース19cが突出して形成され、これら各磁極ティース19cの先端には、両端側に長く突出した磁極部19dが配置されている。
上記のように構成された第6の板状磁性部材19と、上記実施の形態1における第2の板状磁性部材13は、順送り金型(図示せず)内で所定の枚数ずつ打ち抜き加工され以下のように順次積層される。
図12に示すように、まず、第6の板状磁性部材19を固定子鉄心の全長の25%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。次いで、第2の板状磁性部材13を固定子鉄心の全長の50%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。次いで、上記と同様に第6の板状磁性部材19を固定子鉄心の全長の25%に相当する厚みまで所定の枚数だけ打ち抜き加工して順次積層する。
そして、この積層の際に、各板状磁性部材13、19には打ち抜きかしめが施され、お互い同士は固着一体化される。次いで、図示はしないが各磁極ティース13c、19cが積層された部分に巻線が巻回された後、図4、図13に示すように各薄肉部13b、19bを屈曲させることにより、各磁極部13d、19dが内側となるように、各板状磁性部材13、19を環状に形成するとともに、回転子11の外周側に対向させて配置することにより固定子20が完成する。
このように上記実施の形態3によれば、各板状磁性部材13、19を上記のように積層、すなわち、磁極部13d、19dの周方向の幅寸法が異なり且つ磁極ティース13c、19cの中心に対して周方向に対称な複数種の板状磁性部材13、19を積層するようにしているので、トルクリップルの位相をずらしてキャンセルするというスキューの効果はないものの、スロット開口幅を等価的に調整することができる。すなわち、図12に示すように第6の板状磁性部材19が積層された部分のスロット幅をb、第2の板状磁性部材13が積層された部分のスロット幅をbとした場合の等価スロット幅bは、
b=(b+b)/2
とみなすことができる。すなわち、スロット幅がbに対応した金型と、スロット幅がbに対応した金型との2種類を用意することで、スロット幅がbとなる固定子鉄心も作成することができることになり、少ない金型で多くの種類の等価スロット幅を有する固定子鉄心を製造することができる。
ここで、スロット幅と特性の関係について、実験および解析した結果、以下のことが判明した。
すなわち、電流(負荷)が小さい領域では、スロット幅の小さい方が特性が良く、電流(負荷)の大きい領域では、スロット幅の大きい方が特性が良い。又、コギングトルクについては、磁石のもつ高調波に起因する成分はスロット幅の大きい方が有利であり、工作ばらつきに起因する成分はスロット幅の小さい方が有利である。
このように、スロット幅は大きい方が有利な場合と不利な場合とがあるため、本来は様々なモータ仕様に最適なスロット幅を採用したい。しかしながら、生産性の向上のため金型を共通化して、多種類のモータを製作する場合、モータ仕様に最適なスロット幅をその都度得ることは困難である。
そこで、上記のように2種類のスロット幅b、bを有する第2および第6の板状磁性部材13、19を用意し、その積層割合を調整することで任意のスロット幅を得ることが可能となり、モータ仕様に最適なスロット幅を有する固定子を提供することができる。
なお、上記では2種類のスロット幅b、bを有する第2および第6の板状磁性部材13、19の積層組合せについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば図14に示すように第2および第6の板状磁性部材13、19に第7の板状磁性部材21を加えた3種類の積層組合せとしても良く、より滑らかに変化させつつ、等価スロット幅を任意に選定することができる。
実施の形態4.
図15はこの発明の実施の形態4における回転電機の固定子の構成の一部を回転子側から視た正面図である。
図において、22〜32は各磁極部が各磁極ティースの中心に対して、軸方向の一端側から他端側へ順次傾いて配置される第8〜第18の板状磁性部材で、所定の枚数ずつ順次積層されている。
このように上記実施の形態4によれば、各磁極部が各磁極ティースの中心に対して、軸方向一端側から他端側へ順次傾いて配置される複数の板状磁性部材22〜32を、図15に示すように所定の枚数ずつ順次積層しているので、スキュー角の設計自由度が増し、無効磁束の発生を防止することにより特性を低下させることなくトルクリップルの低減を図ることができる。
なお、上記構成によれば、11種類の第8〜第18の板状磁性部材22〜33を用い、これを連続して積層するようにしているが、このように板状磁性部材の種類を増やすことで、より滑らかなスキューが実現できる。
実施の形態5.
図16はこの発明の実施の形態5における回転電機の固定子の要部の構成を示す平面図である。
図において、33は一端に円弧状の突出部33a、他端に円弧状の窪み部33bがそれぞれ形成された弧状ヨーク部材33cと、この弧状ヨーク部材33cより突出して形成される磁極ティース33dと、この磁極ティース33dの先端に形成される幅の狭い磁極部33eとでなる第1の板状部片である。
34は一端に第1の板状部片33の窪み部33bと嵌合可能な円弧状の突出部34a、他端に突出部33aと嵌合可能な円弧状の窪み部34bがそれぞれ形成された弧状ヨーク部材34cと、この弧状ヨーク部材34より突出して形成される磁極ティース34dと、この磁極ティース34dの先端に形成される幅の広い磁極部34eとでなる第2の板状部片で、第1の板状部片33と交互に図16(A)に示すように配置することにより第19の板状磁性部材35が、又、図16(B)に示すように上記とは逆方向で交互に配置することにより第20の板状磁性部材36が形成される。そして、これら両板状磁性部材35、36は所定の組合せで積層される。37は積層方向に相隣なる両板状磁性部材35、36の相対向する面に形成され嵌合する連結部としての凹、凸である。
上記実施の形態1ないし4では、各弧状ヨーク部材間を薄肉部で連結して屈曲可能としているが、この実施の形態5では、積層方向に相隣なる両弧状ヨーク部材33c、34cのそれぞれ相対向する面に嵌合可能に形成された凹、凸37、すなわち、ヒンジ構造により屈曲可能としたものであるから、上記各実施の形態1ないし4におけると同様に、順送り金型内での積層が可能であり、同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。なお、上記各実施の形態においては回転子の磁極の数を16、固定子の磁極部の数を18とした例について示したが、これに限定されるものではなく、又、弧状ヨーク部材が連結部を介して屈曲可能な構成を例について示したが、環状一体形の構成に適用しても良い。さらに又、回転子は永久磁石型に限らず、誘導電動機等の回転子に適用しても良いことは言うまでもない。
11 回転子、12 第1の板状磁性部材、13 第2の板状磁性部材、
14 第3の板状磁性部材、15,18,20 固定子、16 第4の板状磁性部材、
17 第5の板状磁性部材、19 第6の板状磁性部材、
21〜32 第7〜第18の板状磁性部材、35 第19の板状磁性部材、
36 第20の板状磁性部材、37 凹、凸、
12a,13a,14a,16a,17a,19a 弧状ヨーク部材、
12b,13b,14b,16b,17b,19b 薄肉部、
12c,13c,14c,16c,17c,19c 磁極ティース、
12d,12e,13d,14d,14e,16d,16e,17d,17e,19d 磁極部。

Claims (3)

  1. 回転子と相対向し、ヨークに周方向に所定の間隔を介して配設される複数の磁極ティースの先端にそれぞれ磁極部が形成された固定子を備えた回転電機の製造方法であって、
    上記磁極ティースと上記磁極部および上記ヨークを構成する弧状ヨーク部とが一体にて形成され、上記磁極部の形状が異なる複数種類の板状磁性部材を、上記各板状磁性部材における上記磁極部の周方向の幅寸法および上記各磁極ティースの周方向の幅寸法が一定であり、且つ相隣なる上記各磁極部間に形成される開口の中心線が、上記磁極ティースの中心線に対して、軸方向に沿って順次周方向の一方の方向にずれるように打ち抜き形成する第1の工程と、
    上記複数種類の各板状磁性部材を、相隣なる上記各磁極部間に形成される開口の中心線が、上記磁極ティースの中心線に対して、軸方向に沿って順次周方向の一方の方向にずれるように形成し、それぞれ積層方向に上記磁極ティース部または上記弧状ヨーク部の同位置に設けられたかしめ部によって打ち抜きかしめして積層することで固着一体化する第2の工程と、
    上記磁極ティース部に巻線を施す第3の工程と、
    上記複数の弧状ヨーク部材に設けられた連結部を屈曲させることにより上記ヨーク部を環状にして固定子を形成する第4の工程と、
    上記回転子の外側に上記形成した固定子を配置する第5の工程と、
    を有することを特徴とする回転電機の製造方法。
  2. 上記連結部は、積層方向に相隣なる両弧状ヨーク部材の端部の相対向する面にそれぞれ形成され、且つお互いに嵌合可能な凹部および凸部により構成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の製造方法。
  3. 上記連結部は、各弧状ヨーク部材間に形成される薄肉部により構成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の製造方法。
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