JP2023059362A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易で出力向上と騒音抑制を両立させた回転電機を得る。【解決手段】ロータコア31と、ロータコア31の外周側に配列された永久磁石32とを有し、回転自在に支持されたロータ3、および径方向の中心に向かって突出するティース21tが周方向に配列されたステータコア21を有し、ロータ3の外周面に対して隙間をおいて同心配置されたステータ2を備え、主極32mの周方向における幅に対する、補極32sの周方向における幅の比が、0.625以下であることを条件とし、ロータスキュー角を電気角でX度とすると、X≦13.6のときとX>13.6のときとで使い分けた式で得られる計算値Vcに基づき、電気角で定義するティース21tの先端幅が設定されている。【選択図】図1

Description

本願は、回転電機に関するものである。
ハイブリッド自動車等の電動化車両用のモータ(回転電機)は、限られた車載スペースにおいて0~10000rpmの幅広い回転数領域で所定のトルクを発生できる高出力特性が求められている。そこで、トルク特性を向上させやすい構造として、ロータの1磁極を径方向に着磁した主極と、周方向に着磁した補極を周方向に交互に配置したハルバッハ配列構造を採用することが考えられる。
一方、トルクは、ステータとロータとの間で生じる磁気吸引力によって発生させることになるが、磁気吸引力はロータ位置に応じて変動するため、変動周波数がステータ外部の固有振動数と一致すると、共振により騒音が発生するという課題があった。とくに、ステータのパーミアンスの基本波成分、ロータの起磁力の基本波成分、および高調波成分との変調作用により発生する高調波磁束成分に起因する磁気吸引力の変動が共振すると、大きな騒音が発生するという課題があった。
それに対して、ハルバッハ配列構造における補極の磁化方向を、周方向よりも主極の磁化方向に傾けることで、磁気ギャップ部の径方向磁束密度波形を正弦波形状に近づけ、高出力化と低騒音化の両立を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開 第2012/063069号(段落0014~0023,図1~図3)
しかしながら、直方体形状の永久磁石の磁化方向を任意に変化させて着磁することは製造上の難易度が高く、製造コストの増加を招く。また、永久磁石の形状加工時の公差、および着磁工程において磁化方向にずれが生じることが想定され、1磁極ごとのずれが低次の高調波磁束成分の要因となり、新たな騒音増加要因となりうる。つまり、補極の磁化方向の調整による騒音低減の効果は限定的であった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、製造が容易で出力向上と騒音抑制を両立させた回転電機を得ることを目的としている。
本願に開示される回転電機は、円環状のロータコアと、磁極ごとの磁極中心の磁束が径方向に向くように前記ロータコアの外周側に配列された永久磁石とを有し、回転自在に支持されたロータ、および環状をなし、径方向の中心に向かって突出するティースが周方向に配列されたステータコアと、前記ティースそれぞれに対して巻回された電機子巻線とを有し、前記ロータの外周面に対して隙間をおいて同心配置されたステータを備え、磁束が周方向よりも径方向に向く主極の周方向における幅に対する、磁束が径方向よりも周方向に向く補極の周方向における幅の比が、前記補極を有さない場合も含めて、0.625以下であることを条件とし、前記ロータにスキューが形成されていない場合も含めて、ロータスキュー角を電気角でX度とすると、
Vc=0.276X+69.0 (1)
Vc=-0.391X+78.0 (2)
X≦13.6のときは式(1)、X>13.6のときは式(2)で得られる計算値Vcに基づき、電気角で定義する前記ティースの先端幅が設定されていることを特徴とする。
本願に開示される回転電機によれば、ロータスキュー角に基づいて使い分けた2つの計算式に基づいてティースの先端幅を設定することで、磁気ギャップ部の高調波磁束に起因する騒音を低減できるので、製造が容易で出力向上と騒音抑制を両立させた回転電機を得ることができる。
実施の形態1にかかる回転電機の構成を説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した部分端面図である。 実施の形態1にかかる回転電機の構成を説明するための軸に垂直な端面図である。 図3Aと図3Bは、それぞれ実施の形態1にかかる回転電機の構成を説明するための軸に沿った端面図とロータコアの側面図である。 主極幅と補極幅の比の異なる5つのパターンにおける、ロータスキュー角と電磁加振力空間0次かつ時間6次成分との関係を示す図である。 ロータスキュー角と、電磁加振力空間0次かつ時間6次成分が最小となる主極幅と補極幅の比との関係を示す図である。 ロータスキュー角と、電磁加振力空間0次かつ時間6次成分が最小となるティース先端幅との関係を示す図である。 実施の形態2にかかる回転電機の構成を説明するための、軸長方向におけるティース先端幅の設定値の異なるステータの領域構成を示す模式図である。 図8Aと図8Bは、それぞれ実施の形態2の第一変形例と第二変形例にかかる回転電機において、軸長方向におけるティース先端幅の設定値の異なるステータの領域構成を示す模式図である。 実施の形態3にかかる回転電機の構成を説明するための軸に垂直な断面においてひとつのティース部分を拡大した部分端面図である。 実施の形態3にかかる回転電機の構成を説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した部分端面図である。 実施の形態4にかかる回転電機の構成を説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した部分端面図である。 実施の形態5にかかる回転電機の構成を説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した部分端面図である。 実施の形態6にかかる回転電機の構成を説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した部分端面図である。
実施の形態1.
図1~図6は、実施の形態1にかかる回転電機の構成、および動作について説明するためのものであり、そのうち、図1~図3A、図3Bは回転電機の構成とティース先端幅の定義を説明するためのものである。そして、図1は回転電機の軸に垂直な断面のうち、ロータの1磁極対に相当する領域部分を拡大した部分端面図、図2は回転電機の軸に垂直な端面図、図3Aは図2のA-A線に対応する回転電機の軸に沿った端面図、図3Bはロータコアの図3Aと同じ視線による側面図である。なお、図1と図2においては電機子巻線を、図1~図3においては筐体等の部材の描画を省略している。
また、図4~図6はロータスキュー角に基づくティース先端幅の設定について説明するためのもので、図4は主極幅と補極幅の比を0.238から0.857の間で振った5つのパターンにおける、ロータスキュー角と電磁加振力空間0次かつ時間6次成分(P.U.単位)との関係を示す折れ線グラフ形式の図、図5はロータスキュー角が0°~25°の範囲における、ロータスキュー角と、電磁加振力空間0次かつ時間6次成分が最小となる主極幅と補極幅の比との関係を示すグラフ形式の図、図6はロータスキュー角が0°~25°の範囲における、ロータスキュー角と、電磁加振力空間0次かつ時間6次成分が最小となるティース先端幅との関係を示す折れ線グラフ形式の図である。
以下、図に基づいて説明するが、本願の回転電機の特徴的な部分の説明の前に、ハルバッハ配列構造を有する回転電機としての基本構成について説明する。
実施の形態1にかかる回転電機1は図2と図3Aに示すように、ステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に設けられたロータ3とを備えている。さらにステータ2の外側には図示しないフレームと、フレームの片側開口部を複数本のボルトで固定して覆ったハウジングとを備えている。
ステータ2は、電磁鋼板等の磁性体のステータコアシートを積層して構成されたステータコア21と、ステータコア21に収められた電機子巻線22とを有している。ステータコア21は、円環状のコアバック21bと、コアバック21bから磁気ギャップ部Gmに向かって延びた計36個のティース21tとを有し、隣接したティース21t間にはスロット21sが形成されている。
ロータ3は、回転軸であるシャフト33が、図示しないハウジングに嵌着された第1の軸受と壁部に嵌着された第2の軸受とにより両端部が支持されることで、回転自在となる。そして、シャフト33が貫通した内径構造部34と内径構造部34の外周側に配置されたロータコア31と、ロータコア31の内部に周方向に沿って配置された直方体形状の永久磁石32とを有している。つまり、回転電機1は、ロータコア31に永久磁石32が埋設されるIPMモータ(Interior Permanent Magnet motor)を構成する。また、ロータ3は24個の磁極すなわち12組の磁極対(極対数P=12)で構成されている。
そして、1磁極対は径方向にパラレル配向の永久磁石による主極32mと、周方向にパラレル配向の永久磁石による補極32sとが隣接し、かつ磁束が主極32mの周方向中心位置に集中するように補極32sの磁化方向が配置されたハルバッハ配列構造を有する。さらに、トルクリプルを抑制するため、ロータコア31の磁気ギャップ対向部(外周面)には、補極32sの周方向中心位置を基準とした切欠き31nが設けられている。
本願の回転電機1は上記ハルバッハ配列構成に限定されるものではないが、ハルバッハ配列構成を前提として、実施の形態1にかかる回転電機1の特徴的な部分について説明する。図1に示すように、補極32sの周方向における幅を補極幅Ws[mm]、主極32mの周方向における幅を主極幅Wm[mm]とする。すると、主極32mと補極32sの関係として、主極幅Wmに対する補極幅Wsの比(磁極幅比Rw=Ws/Wm)が0.625以下の値をとるように設定する。
また、1つのティース21tの磁気ギャップ部Gmに面している先端部の周方向一端とロータ3の軸中心Acを結んだ線分と、周方向のもう一端とロータ3の軸中心Acを結んだ線分とがなす角度を電気角でティース先端幅Y[deg]と定義する。実施の形態1にかかる回転電機1では、図3Bに示すように、軸方向Daで2段のロータスキューを有し、基準のロータ断面形状に対してそれぞれ時計回り(CW)方向、あるいは反時計回り(CCW)方向にずらす角度を電気角でロータスキュー角X[deg]と定義する。
そして、ロータスキュー角Xの値に応じて、ティース先端幅Yを以下のように設定する。スキューを構成しない場合も含めて、ロータスキュー角Xが13.6°以下となることを条件として、ロータスキュー角Xの値に応じて、ロータスキュー角Xをパラメータとする2つの一次式(後述の式(1)、(2))のいずれかを選定する。そして、選定した式で算出された計算値Vcを用いて、ティース先端幅Yを設定する。
上記構成を有する回転電機1の動作(設定値選定理由)について説明する。はじめに、ロータスキュー角Xと電磁加振力空間0次かつ時間6次成分(電磁加振力Efと称する)との関係について検討する。ここでは、所定の電流負荷条件下における磁極幅比Rw、およびロータスキュー角Xに対して、それぞれ電磁加振力Efが最小となるティース先端幅Yを選定する。選定したティース先端幅Yでステータ2を構成した際の、ロータスキュー角Xに対する、電磁加振力Efの関係は、図4に示すように磁極幅比Rwによって異なる。
磁極幅比Rwが0.857(丸、実線)から0.444(菱形)までの範囲では、磁極幅比Rwが小さくなるにつれ、全体的な電磁加振力Efが低減されるとともに、ロータスキュー角Xに対する感度が小さくなる傾向がある。さらに、磁極幅比Rwが0.444から0.238(丸、破線)までの範囲では、磁極幅比Rwを小さくなるにつれ、ロータスキュー角Xに対する感度が再び上昇するものの、電磁加振力Efが極小となるロータスキュー角Xが15度前後の範囲に収まっている。
これは、磁極幅比Rwが所定の値の場合(本実施の形態では、Rw=0.444)において、磁束密度の高調波成分は極小となり、かつ絶対値も小さくなり、ロータスキュー角Xの変化に対する電磁加振力Efの感度が相対的に小さくなっているためである。ロータスキュー角Xを大きくすると、高調波成分に起因する電磁加振力Ef、ならびにトルク脈動を抑制する効果はあるものの、基本波成分の位相のずれによりトルク出力が低下するため、可能な限り小さい角度をとることが望ましい。
また、一般的な3相の回転電機において、トルク脈動の6次成分は振動・騒音の主要因のひとつである。そのため、電気角で15°(=360/6/2/2)を中心として、磁束密度波形の歪みを考慮し、それより少々ずらしたロータスキュー角Xを与えることで、位相を反転させた波形同士の足し算となって打ち消し合い、低減することが可能となる。
以上を踏まえ、電磁加振力Efとトルク脈動6次成分の両方を、際立ったトルク出力の低下なく成立させるため、ロータスキュー角Xは以下の範囲とする。すなわち、磁気ギャップ部Gmの磁束密度成分の時間7次成分を打ち消す角度となる12.8°(=360/7/2/2)以上、かつ時間5次成分を打ち消す角度となる18°(=360/5/2/2)以下とすることが効果的である。
つぎに、磁極幅比Rwの設定範囲について、図4でプロットしたロータスキュー角Xごとに、電磁加振力Efが最小となる磁極幅比Rwを選定し、ロータスキュー角Xと電磁加振力Efが最小となる磁極幅比Rwの関係に基づいて検討する。図5に示すように、ロータスキュー角Xが0°から25°の範囲内、とりわけトルク脈動の6次成分も同時に低減可能なロータスキュー角Xが12.8°以上、18°以下の範囲内では、磁極幅比Rwは0.625以下の値をとることがわかる。
磁極幅比Rwが小さい場合は、図4で説明したように、電磁加振力Efが極小となるロータスキュー角Xが小さい値となり、トルク出力の低下を抑えられることから、磁極幅比Rwが0.625以下となるように、主極幅Wmと補極幅Wsを選定することが望ましい。
そこで、本実施の形態1では、1種類のティース先端幅Yでステータ2を形成するためのティース先端幅Yの設定値について検討を行った。ここでは、図5で説明したロータスキュー角Xごとに選定した、電磁加振力Efが最小となる磁極幅比Rwを用い、1種類のティース先端幅Yでステータ2を構成する場合に、電磁加振力Efが最小となるティース先端幅Yの関係に基づいて検討する。
図6に示すように、ロータスキュー角Xを大きくするにつれ、ロータスキュー角Xが12.8°以下の領域においては、ティース先端幅Yが単調増加となり、12.8°以上の領域においては、単調減少に転じることがわかる。そこで、ロータスキュー角Xが15°以下の領域でのプロットの1次近似直線と、12.8°以上の領域でのプロットの1次近似直線を考え、両直線の交点となるロータスキュー角X(=13.6°)を境に場合分けする。
ロータスキュー角Xが13.6°以下の場合は、ティース先端幅Yを式(1)で得られる計算値Vcとし、13.6°より大きい場合は、ティース先端幅Yを式(2)で得られる計算値Vcに設定することで、電磁加振力Efの高い低減効果が得られる。
Vc=f1(X)= 0.276X+69.0 (1)
Vc=f2(X)= -0.391X+78.0 (2)
さらに、製造上の寸法公差が機械角で0.2°であることと、極対数Pを考慮して、式(1)、および式(2)の1次近似直線で得られる計算値Vcに対し、電気角で±0.2×Pの幅を有する設定範囲を設けることが望ましい。本実施の形態では極対数P=12なので計算値Vc±2.4°の範囲内で選定することが望ましい。
つまり、補極32sを有さない場合を含めて、磁極幅比Rwが13.6以下であることを条件として、ロータスキュー角Xの値に応じて使い分ける、ロータスキュー角Xをパラメータとした2種類の一次式(式(1)、式(2))を用いて計算値Vcを算出する。そして、算出した計算値Vcに対して、±0.2Pの範囲にティース先端幅Yを設定する。これにより、直方体かつパラレル配向の永久磁石32のみを用いた場合においても、高い騒音低減効果を示すことができ、低コストでの製造が可能となる。
上述したように、本実施の形態1にかかる回転電機1によれば、直方体かつパラレル配向の永久磁石32のみを用いた場合においても、高い騒音低減効果を示すことができ、低コストでの製造が可能となる。さらに、ロータコア31の磁気ギャップ対向部には、補極32sの周方向中心位置を基準とした切欠き31nが設けられている。補極32sを通過する磁束は基本的に主極32mに向かって流れる。そのため、補極幅Ws内に切欠き31nを収めることで、トルクに寄与する磁束を干渉することなく、ロータコア31の磁気ギャップ部Gmに面する径方向ブリッジ部31br(図1)の応力を緩和し、強度を向上できる。
また、主極32mの周方向中心位置における径方向ブリッジ部31brの厚み(径方向寸法)は、補極32sの周方向中心位置における径方向ブリッジ部31brの厚みよりも厚い。主極32m、および補極32sそれぞれは、ロータコア31に形成された軸方向に貫通する穴に永久磁石を挿入することで構成しており、主極32mは、補極32sよりも幅(周方向寸法)、および厚みが大きい。そのため、主極32mの径方向ブリッジ部31brは、補極32sの径方向ブリッジ部31brと比較して、より大きな力を受けることになるため、補極32s部分よりも厚みを厚くし、強度を高めることが望ましい。
また、径方向ブリッジ部31brの厚みの最小値は、周方向ブリッジ部31bcの厚み(周方向寸法)の最小値より厚くなっている。径方向ブリッジ部31brは周方向ブリッジ部31bcよりも遠心力の影響を受けて応力集中が発生し易いため、周方向ブリッジ部31bcよりも厚くすることが望ましい。
また、ロータコア31は、永久磁石32の内径側から内径構造部34までの部分(ヨーク部)の厚み(径方向寸法)は、主極幅Wmの1/2以下となっている。主極32mには磁気ギャップ部Gmに向かい径方向の磁束が流れており、その内径側で磁束が左右に2等分される。すなわちヨーク部の厚みが主極幅Wmの1/2より大きい場合、磁束線が磁石部より疎となり、漏れ磁束の経路が増加する。そこでヨーク部の厚みを主極幅Wmの1/2以下とすることで、漏れ磁束経路を削減し、トルクに寄与する有効磁束量を増加できる。また、使用する鉄量を削減し、ステータコア21で発生する鉄損を削減し、回転電機1の効率を向上する効果と、ロータ3のイナーシャを低減し制御応答性を向上する効果がある。
実施の形態2.
実施の形態1では、補極を有さない場合を含めて、磁極幅比が一定以下であることを条件として、ロータスキュー角に応じて使い分ける2種類の計算式で算出された計算値に対して一定範囲の値にティース先端幅を設定する例について説明した。本実施の形態2においては、実施の形態1と同じ条件で算出された同じ計算値に対し、計算値より大きな値に設定するティースと計算値より小さな値に設定するティースを軸方向に分割した領域で使い分ける例について説明する。
図7は実施の形態2にかかる回転電機の構成について説明するためのもので、軸長方向におけるティース先端幅の設定値の異なるステータの領域構成を示す図3Aの片側のステータコア部分に対応する模式図である。なお、ステータの軸方向における領域分け構成以外については実施の形態1と同様であり、式(1)、式(2)およびその使い分け条件を含め、実施の形態1で用いた図1~6を援用する。
例えば、ティース先端幅Yをパラメータとして連続的に変化させたとき、電磁加振力Efの位相は単調増加、または単調減少となる。そこで、ステータ2内で2種類以上のティース先端幅Yを用いる場合、図7に示すように、計算値Vcより大きい第一先端幅Y1を有する領域R1と、計算値Vcより小さい第二先端幅Y2を有する領域R2とを軸方向Daで区分けしてステータ2を構成する。具体的には、第一先端幅Y1でパターン化されたステータコアシートと、第二先端幅Y2でパターン化されたステータコアシートを2つの領域に分けて積層している。
このとき、第一先端幅Y1は計算値Vcを超え、120°以下である値に、第二先端幅Y2は、60°以上、計算値Vc未満の値に設定することで、電磁加振力Efを位相関係により打ち消し、電磁加振力Efによるシャフトの曲げを緩和できる。その際、第一先端幅Y1をVc+0.2Pより大きく、第二先端幅Y2をVc-0.2Pより小さく設定すれば、製造誤差があっても、各領域R1、領域R2で、電磁加振力Efの位相を確実に打ち消し合う方向にすることができる。
さらに、領域R1の積層厚みtr1、領域R2の積層厚みtr2の比率は、第一先端幅Y1、第二先端幅Y2それぞれに対応する電磁加振力Efの振幅の逆比となるように配分することで効果が得られる。これにより、実施の形態1と同様に、直方体かつパラレル配向の永久磁石32のみを用いた場合においても、高い騒音低減効果を示すことができ、低コストでの製造が可能となる。
変形例.
上記例では、異なるティース先端幅でパターン化された2種類のステータコアシートを軸方向で2つの領域に分けて積層する例について説明した。本変形例では、2種類のステータコアシートを軸方向で3つの領域、あるいは4つの領域に分けて積層する例について説明する。図8Aと図8Bは、それぞれ実施の形態2の第一変形例と第二変形例にかかる回転電機において、軸長方向におけるティース先端幅の設定値の異なる領域構成を示す図7に対応する模式図である。
第一変形例では、図8Aに示すように、第二先端幅Y2でパターン化されたステータコアシートの領域R2を軸方向Daで2等分(積層厚みtr2/2の領域R2-1と積層厚みtr2/2の領域R2-2)した。そして、第一先端幅Y1でパターン化されたステータコアシートの領域R1に対して領域R2-1と領域R2-2を軸方向Daの両端に振り分けて積層している。この場合も、電磁加振力Efによるシャフトの曲げを緩和できる。
第二変形例では、図8Bに示すように、第二先端幅Y2でパターン化されたステータコアシートの領域R2を軸方向Daで2等分(領域R2-1と領域R2-2)した。さらに、第一先端幅Y1でパターン化されたステータコアシートの領域R1も軸方向Daで2等分(積層厚みtr1/2の領域R1-1と積層厚みtr1/2の領域R1-2)した。そして、軸方向Daに沿って、領域R2-2、領域R1-2、領域R2-1、領域R1-2が並ぶように積層している。この場合も、電磁加振力Efによるシャフトの曲げを緩和できる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、ティース先端幅の設定について説明した。本実施の形態3では、電気角で定義したティース先端幅とは別に、径方向に垂直な長さで定義したティースの先端部分と根元部分の寸法の設定について説明する。図9と図10は、実施の形態3にかかる回転電機の構成について説明するためのものであり、図9は回転電機の軸に垂直な断面において、ティースの先端部分と根元部分の幅を定義するための、ひとつのティース部分を拡大した部分端面図、図10は回転電機の構成を説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した、図1に対応する部分端面図である。なお、ステータのティースの構成以外については実施の形態1、あるいは2と同様であり、実施の形態1で用いた図2~6、あるいは実施の形態2で用いた図7、図8A、図8Bを援用する。
本実施の形態3で説明するティース21tの幅は、実施の形態1、あるいは2で定義したティース先端幅Yとは異なる。図9に示すように、軸に垂直な面における径方向に垂直な方向の長さとして、ティース21tの先端部分の寸法(ティース先端横寸法Wt1[mm])、ティース21tとコアバック21bの接続部(根元)の寸法(ティース根元横寸法Wt2[mm])と定義する。ここで、ティース先端幅Yの設定とは別に、ティース先端横寸法Wt1とティース根元横寸法Wt2の大小関係は、任意に設定できる。
そこで、本実施の形態3においては、ステータ2を構成する断面形状(ステータコアシートのパターン)のうち、少なくとも1種類の断面形状は、図10に示すように、ティース先端横寸法Wt1とティース根元横寸法Wt2を等しくしている。その他の構成は実施の形態1と同様である。ティース先端横寸法Wt1がティース根元横寸法Wt2と等しくなる形状は、図6におけるロータスキュー角Xが0°の場合の計算値Vc=69.0°に対応している。この場合、ロータスキューをなしとして製造性を向上し、かつティース先端につば部21tgを設けず、寸胴なティース21tを形成することで、つば部21tgで発生する鉄損を低減し、効率を向上できる。
実施の形態4.
実施の形態1では、ハルバッハ配列構成として、補極として永久磁石を設けた例について説明した。本実施の形態4では、補極穴を空隙状態にした例について説明する。図11は、実施の形態4にかかる回転電機の構成について説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した、図1に対応する部分端面図である。なお、補極の構成以外については実施の形態1、あるいは実施の形態2と同様であり、実施の形態1で用いた図2~6、あるいは実施の形態2で用いた図7、図8A、図8Bを援用する。
本実施の形態4にかかる回転電機1は、図11に示すように、補極が永久磁石材を有さない補極穴31hsのみで構成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。本実施の形態3では、補極幅Wsは永久磁石材の透磁率とほぼ同等である補極穴31hs部の周方向幅で定義される。補極32sとしての永久磁石材を有さないことで、ロータコア31の応力集中を緩和するとともに、部品点数を削減し製造コストを抑制できる。
実施の形態5.
実施の形態5では、補極を設けない例について説明する。図12は、実施の形態5にかかる回転電機の構成について説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した、図1に対応する部分端面図である。なお、主極と補極の構成以外については主極と補極の構成以外については実施の形態1、あるいは実施の形態2と同様であり、実施の形態1で用いた図2~6、あるいは実施の形態2で用いた図7、図8A、図8Bを援用する。
本実施の形態5にかかる回転電機1は、図12に示すように、補極穴も有さない、すなわち補極幅Ws=0とする場合に対応する。その他の構成は実施の形態1と同様である。補極としての補極穴31hsおよび永久磁石材を有さず、かつ補極32sの代わりに主極32mの永久磁石材の幅(周方向寸法)を拡大する。これにより、部品点数を削減しながらも、実施の形態1と同様の振動低減効果を得ることを期待できる。
実施の形態6.
上記実施の形態1~5では、軸に垂直な断面において、磁石の長辺を径方向に垂直にして配列した例について説明した。本実施の形態6では、実施の形態5のように補極を設けず、かつ磁石の長辺を径方向に垂直な方向から傾けて配列した例について説明する。図13は、実施の形態6にかかる回転電機の構成について説明するための軸に垂直な断面の一部を拡大した、図1に対応する部分端面図である。なお、主極と補極の構成以外については実施の形態1、あるいは実施の形態2と同様であり、実施の形態1で用いた図2~6、あるいは実施の形態2で用いた図7、図8A、図8Bを援用する。
本実施の形態6にかかる回転電機1は、図13に示すように、補極穴も有さない、すなわち補極幅Ws=0とする場合に対応し、かつ主極32mとして、軸に垂直な面内において、隣接する2つの磁石の長辺がV字状になるように、配列する構成である。その他の構成は実施の形態1、あるいは実施の形態4と同様である。
長辺同士がV字形状になるように配列することで、1枚の平板磁石を使用する場合と比較して、より多くの磁石を使用することができ、実施の形態1と同様の振動低減効果を得ながらも、出力を向上することを期待できる。
なお、本実施の形態6では、補極として、補極穴と永久磁石材のいずれも有さない場合を示したが、主極32mの周方向における間に補極穴31hsと永久磁石材(補極32s)を有する(すなわちWs>0)場合についても同様の効果が得られる。
なお、本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組合せで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合、または省略する場合が含まれるものとする。
また例えば、24極36スロット、つまり磁極対あたり3スロット(2極3スロット)の例を示したが、その他の極数とスロット数の組合せとした構成の場合についても、同様の効果が得られる。また、IPMモータを前提に説明したが、ロータスキュー角Xに応じたティース先端幅Yの設定については、SPMモータ(Surface Permanent Magnet Motor)でも適用可能である。
以上のように、本願の回転電機1によれば、円環状のロータコア31と、磁極ごとの磁極中心の磁束が径方向に向くようにロータコア31の外周側に配列された永久磁石32とを有し、回転自在に支持されたロータ3、および環状をなし、径方向の中心に向かって突出するティース21tが周方向に配列されたステータコア21と、ティース21tそれぞれに対して巻回された電機子巻線22とを有し、ロータ3の外周面に対して隙間(磁気ギャップ部Gm)をおいて同心配置されたステータ2を備え、磁束が周方向よりも径方向に向く主極32mの周方向における幅(主極幅Wm)に対する、磁束が径方向よりも周方向に向く補極32sの周方向における幅(補極幅Ws)の比(磁極幅比Rw)が、補極32sを有さない場合も含めて、0.625以下であることを条件とし、ロータ3にスキューが形成されていない場合も含めて、ロータスキュー角を電気角でX度とすると、
Vc=0.276X+69.0 (1)
Vc=-0.391X+78.0 (2)
X≦13.6のときは式(1)、X>13.6のときは式(2)で得られる計算値Vcに基づき、電気角で定義するティース21tの先端幅(ティース先端幅Y)が設定されているように構成した。これにより、直方体かつパラレル配向の永久磁石32のみを用いた場合においても、高い騒音低減効果を示すことができ、低コストでの製造が可能となる。
とくに、ロータ3の極対数をPとすると、Vc±0.2Pを満たすように、先端幅(ティース先端幅Y)を設定すれば、軸方向におけるどの領域においても、電磁加振力Efが最小となるので高い騒音低減効果を示すことができる。
あるいは、ステータコア21は、計算値Vcより大きな第一先端幅Y1でティース21tを形成した部分と、計算値Vcより小さな第二先端幅Y2でティース21tを形成した部分が、軸方向で区分した領域(領域R1、領域R2)に分かれて積層されているようにすれば、領域ごとに発生する電磁加振力Efの位相関係によって互いに打ち消し合うので、総合的に電磁加振力Efが最小となって高い騒音低減効果を示すことができる。
その際、第一先端幅Y1で前記ティースを形成した領域と第二先端幅Y2で前記ティースを形成した領域の軸方向における長さの比は、第一先端幅Y1と第二先端幅Y2それぞれで発生する電磁加振力空間0次かつ時間6次成分の振幅の逆比になるように設定されていれば、打ち消し合いの効果が最大となり、より総合的に電磁加振力Efが最小となって高い騒音低減効果を示すことができる。
また、第一先端幅Y1は電気角120度以下、かつ第二先端幅Y2は電気角60度以上であれば、過大な電磁加振力Efが局所的に発生することなく、領域ごとに発生する電磁加振力Efの位相関係によって互いに打ち消し合うので、総合的に電磁加振力Efが最小となって高い騒音低減効果を示すことができる。
ここで、補極32sを有する場合、ロータ3は、主極32mとして機能する第一永久磁石と、補極32sとして機能する第二永久磁石とがハルバック配列されているようにすれば、磁気ギャップ部Gmの径方向磁束密度波形を正弦波形状に近づけ、高出力化と低騒音化の両立をより一層図ることができる。
また、補極32sを有する場合でも、主極32mとして機能する第一永久磁石と、周方向に隣接する主極32mの間部分に形成され、補極32sとして機能する軸方向に貫通する空隙の貫通孔(補極穴31hs)とで磁極を構成すれば、ロータコア31の応力集中を緩和し、かつ部品点数も削減できる。
上述した補極32sを有する場合、補極32sの周方向における幅の範囲内で、外周面に切欠き31nが形成されているようにすれば、トルクに寄与する磁束を干渉することなく、ロータコア31の磁気ギャップ部Gmに面する径方向ブリッジ部31brの応力を緩和し、強度を向上できる。
ステータコア21は、軸方向で区分した領域の一部で、根元部分から先端部まで、ティース21tの軸に垂直な面内における径方向に垂直な寸法を同じにすれば、スキュー無しで構成して製造性を向上し、さらにツバ部21tg無しで製造性を向上し、かつ電磁加振力Efを最小化することができる。
スキュー有りの場合、ロータスキュー角Xは12.8°以上、18°以下であれば、より効果的に電磁加振力Efを最小化することができる。
1:回転電機、 2:ステータ、 21:ステータコア、 21t:ティース、 22:電機子巻線、 3:ロータ、 31:ロータコア、 31hs:補極穴(貫通孔)、 31n:切欠き、 32:永久磁石、 32m:主極、 32s:補極、 Ac:軸中心、 Da:軸方向、 Gm:磁気ギャップ部(隙間)、 Rw:磁極幅比、 P:極対数、 R1:領域、 R2:領域、 Vc:計算値、 Wm:主極幅、 Ws:補極幅、 Wt1:ティース先端横寸法、 Wt2:ティース根元横寸法、 X:ロータスキュー角、 Y:ティース先端幅、 Y1:第一先端幅、 Y2:第二先端幅。
本願に開示される回転電機は、円環状のロータコアと、磁極ごとの磁極中心の磁束が径方向に向くように前記ロータコアの外周側に配列された永久磁石とを有し、回転自在に支持されたロータ、および環状をなし、径方向の中心に向かって突出するティースが周方向に配列されたステータコアと、前記ティースそれぞれに対して巻回された電機子巻線とを有し、前記ロータの外周面に対して隙間をおいて同心配置されたステータを備え、磁束が周方向よりも径方向に向く主極の周方向における幅に対する、磁束が径方向よりも周方向に向く補極の周方向における幅の比が、前記補極を有さない場合も含めて、0.625以下であることを条件とし、前記ロータにスキューが形成されていない場合も含めて、ロータスキュー角を電気角でX度とすると、
Vc=0.276X+69.0 (1)
Vc=-0.391X+78.0 (2)
X≦13.6のときは式(1)、X>13.6のときは式(2)で得られる計算値Vcに基づき、電気角で定義する前記ティースの先端幅が設定され、前記ステータコアは、Vcより大きな第一先端幅で前記ティースを形成した部分と、Vcより小さな第二先端幅で前記ティースを形成した部分が、軸方向で区分した領域に分かれて積層され、前記第一先端幅で前記ティースを形成した領域と前記第二先端幅で前記ティースを形成した領域の軸方向における長さの比は、前記第一先端幅と前記第二先端幅それぞれで発生する電磁加振力空間0次かつ時間6次成分の振幅の逆比になるように設定されていることを特徴とする。

Claims (10)

  1. 円環状のロータコアと、磁極ごとの磁極中心の磁束が径方向に向くように前記ロータコアの外周側に配列された永久磁石とを有し、回転自在に支持されたロータ、および
    環状をなし、径方向の中心に向かって突出するティースが周方向に配列されたステータコアと、前記ティースそれぞれに対して巻回された電機子巻線とを有し、前記ロータの外周面に対して隙間をおいて同心配置されたステータを備え、
    磁束が周方向よりも径方向に向く主極の周方向における幅に対する、磁束が径方向よりも周方向に向く補極の周方向における幅の比が、前記補極を有さない場合も含めて、0.625以下であることを条件とし、
    前記ロータにスキューが形成されていない場合も含めて、ロータスキュー角を電気角でX度とすると、
    Vc=0.276X+69.0 (1)
    Vc=-0.391X+78.0 (2)
    X≦13.6のときは式(1)、X>13.6のときは式(2)で得られる計算値Vcに基づき、電気角で定義する前記ティースの先端幅が設定されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータの極対数をPとすると、Vc±0.2Pを満たすように、前記先端幅が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ステータコアは、Vcより大きな第一先端幅で前記ティースを形成した部分と、Vcより小さな第二先端幅で前記ティースを形成した部分が、軸方向で区分した領域に分かれて積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記第一先端幅で前記ティースを形成した領域と前記第二先端幅で前記ティースを形成した領域の軸方向における長さの比は、前記第一先端幅と前記第二先端幅それぞれで発生する電磁加振力空間0次かつ時間6次成分の振幅の逆比になるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記第一先端幅は電気角120度以下、かつ前記第二先端幅は電気角60度以上であることを特徴とする請求項3または4に記載の回転電機。
  6. 前記補極を有する場合、
    前記ロータは、前記主極として機能する第一永久磁石と、前記補極として機能する第二永久磁石とがハルバック配列されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記補極を有する場合、
    前記主極として機能する第一永久磁石と、周方向に隣接する前記主極の間部分に形成され、前記補極として機能する軸方向に貫通する空隙の貫通孔とで前記磁極を構成していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記補極の周方向における幅の範囲内で、前記外周面に切欠きが形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の回転電機。
  9. 前記ステータコアは、軸方向で区分した領域の一部で、根元部分から先端部まで、前記ティースの軸に垂直な面内における径方向に垂直な寸法が同じであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記ロータスキュー角は12.8度以上、18度以下であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の回転電機。
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